JPH0825182B2 - ノンアスベストスレートの製造方法 - Google Patents

ノンアスベストスレートの製造方法

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JPH0825182B2
JPH0825182B2 JP2025998A JP2599890A JPH0825182B2 JP H0825182 B2 JPH0825182 B2 JP H0825182B2 JP 2025998 A JP2025998 A JP 2025998A JP 2599890 A JP2599890 A JP 2599890A JP H0825182 B2 JPH0825182 B2 JP H0825182B2
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宣人 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はノンアスベストスレートの製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来より石綿スレートは内外装用建材として幅広く利
用されてきた。石綿スレートの基本的な製造方法は、抄
造法により生板を形成し、これをノンプレスのままある
いはプレス成形した後、養生硬化させるものである。
また、プレス成形の応用として生板を複数枚積層した
後、プレス成形し、養生硬化させることにより生板を一
体化させる技術がある(以下、積層プレス法と記載す
る)。例えば波型スレートの場合、所定の生板厚さの半
分の厚さの生板を2枚積層し、プレス成形する技術があ
る。これにより波型付けをより容易に且つ生板を痛めな
いように行うことができる。
更に、抄造法では得にくい厚物フラット板の製造に際
しても、積層プレス法が用いられてきた。最近では、石
膏板の製造方法(特開昭60−190343号公報)や珪酸カル
シウム水和物抄造板の製造方法(特願昭63−242238号)
においても積層プレス法技術が応用されている。
積層プレス法を使用する場合、石綿スレートではプレ
ス成形を行う際、最終製品の比重に応じた圧力でプレス
成形を行った後、養生硬化を行えば充分に一体化した硬
化体を得ることができ、生板積層面における界面剥離現
象は生じなかった。この点は、抄造繊維石膏板における
積層プレス法の適用についても同様である。
[発明が解決しようとする課題] 一方、ノンアスベストスレートの製造において、石綿
スレートにおける積層プレス法をそのまま適用した場
合、生板間の密着か石綿スレートほど充分ではないた
め、製品に剥離現象を生じ易いという問題点があった。
積層プレス法によるノンアスベストセメント板の製造
方法としては、特開昭61−26547号公報が提案されてい
るが、この技術は原料として非晶質シリカ粉末の使用を
必須条件としており、且つ積層した生板を圧力約40kg/c
m2以上、望ましくは約50kg/cm2で圧縮することにより一
体化を行っている。しかし、積層プレス法による生板の
一体化は単にプレス圧力条件だけでなく、プレス保持時
間、昇圧速度等多くの要因が関係しているため、この技
術は極めて限定された範囲においてのみ有効なものであ
って、ノンアスベストスレートの積層プレス法を可能と
する根本的な技術とはなりえなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは従来の製造設備で積層プレス法の適用が
可能なノンアスベストスレートの製造方法の開発を目的
として鋭意研究の結果、係る課題を解決できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、セルロースパルプ、合成パルプ、ガ
ラス繊維、PVA繊維、PAN繊維、アラミド繊維及びカーボ
ン繊維からなる群から選択された繊維質原料と、ポルト
ランドセメントを主体とするか、または石灰質原料と珪
酸質原料を主体とするマトリックス形成用粉体原料を必
須成分とする構成原料を湿式混合し、抄造法により形成
した生板を複数枚積層した後、プレス成形を行い、養生
硬化することからなるノンアスベストスレートの製造方
法において、プレス成形前の生板含水率を33%以上とし
且つプレス成形による生板含水率の低下量を10%以上と
することを特徴とするノンアスベストスレートの製造方
法に係る。
[作用] 本発明は抄造法により得られたノンアスベストスレー
ト生板を積層してプレス成形する際、プレス前の生板含
水率を33%以上とし且つプレス成形により生板含水率を
10%以上に低下させることに特徴を有し、しかる後養生
硬化を経てノンアスベストスレートを得るものである。
ここで、本明細書に記載する生板含水率は以下の式に
より規定することができる: 係る生板含水率の前調整とプレス成形による含水率変
化を生じさせることにより、ノンアスベストスレートの
製造において、製品に剥離現象を生じさせることなく、
積層プレス法を適用することができる。
プレス成形前の生板含水率が33%未満であったり、プ
レス成形による生板含水率の低下量が10%に満たない場
合には、充分な密着効果が得られず、剥離現象を解決す
るには至らない。
本発明のノンアスベストスレートの製造方法における
積層プレス法を実施するに際し、プレス前の生板含水率
を33%以上とする方法としては、抄造法によって生板を
得る際、33%以上の含水率となるように抄造する。抄造
した生板に対し、プレス成形する前に散水することによ
り含水率を33%以上とするいずれの方法を用いてもよ
い。
本発明方法は、積層した生板を製品1枚ごとにプレス
成形していく場合にも、製品1枚分に相当する生板を積
層した後、セパレーターとなる板を介し、その上に更に
生板を積層していくことにより製品複数枚数分を1度に
プレス成形する場合にも適用することができる。
プレス成形を行い際の操作及び圧力は、プレス成形に
よる含水率の低下量を10%以上とすることができれば、
いずれの方法をも使用することができ、実際には製造製
品の所望とする嵩比重によって規定される。
本発明に使用する繊維質原料としては、セルロースパ
ルプ、合成パルプ、ガラス繊維、PVA繊維、PAN繊維、ア
ラミド繊維、カーボン繊維等公知のいずれの繊維も用い
ることができる。
また、マトリックス形成用粉体原料及び養生硬化方法
は下記の2種類に大別される: ポルトランドセメントを主原料とし、自然養生、蒸気
養生、水中養生等によりポルトランドセメントの水和反
応を行い硬化させる; 石灰質原料(消石灰、ポルトランドセメント等)と珪
酸質原料(珪砂、珪藻土、シリカフューム、フライアッ
シュ等)を主原料とし、オートクレーブ養生により珪酸
カルシウム水和物を生成することにより硬化させる
(註:ポルトランドセメントには珪酸質成分も含まれて
いる)。
ここで、繊維質原料とマトリックス形成用粉体原料の
配合割合は2:98〜15:85程度の範囲内である。
なお、上記の繊維質原料及びマトリックス形成用粉体
原料よりなる構成原料に必要に応じて下記の物質を添加
することができる: ウォラストナイト、トバモライト、ゾノトライト等の
珪酸カルシウム粉末; マスコバイト、バイオタイト、パラゴナイト、セリサ
イト等の雲母鉱物粉末; パーライト、炭酸カルシウム粉末等の無機質充填材; ベントナイト、カオリナイト、バーミキュライト等の
粘土鉱物粉末; パリゴルスカイト、セピオライト等の繊維質鉱物; ゼオライト等の多孔質鉱物粉末; ポルトラントセメントを主原料とし、自然養生、蒸気
養生、水中養生等により硬化させる場合、珪砂、珪藻
土、シリカフューム、フライアッシュ等の珪酸質粉末。
これらの成分は上記構成原料に総量で35重量%を上回
らない範囲で配合することかできる。
本発明方法において、抄造法としては特に限定される
ものではなく、丸網抄造法、長網抄造法、フローオン法
などがあるが、いずれの方法をも用いることができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明方法を更に説明する。
実施例1 ポルトランドセメント84重量%、珪酸カルシウム粉末
10重量%、PVA繊維1重量%、パルプ5重量%に原料固
形分に対し10倍の水を加え、混練したスラリーを丸網抄
造機により抄造し、厚さ5.3mmで、含水率34%の生板を
得た。この生板を2枚積層し、150kg/cm2で加圧成形し
て含水率を15%低下させ、厚さ8.0mmで含水率19%のフ
ラット板を作成した。これを2週間自然養生し、ノンア
スベストフラット板を得た。
得られたノンアスベストフラット板の嵩比重は1.75で
あり、曲げ強度(気乾)は320kg/cm2で、剥離現象は認
められなかった。
実施例2 実施例1と同一の配合及び操作により厚さ3.4mmで、
含水率38%の生板を得た。この生板を2枚積層し、70kg
/cm2で加圧成形して含水率を11%低下させ、厚さ5.7mm
で、含水率27%の大波板を作成した。これを2週間自然
養生し、ノンアスベスト大波板を得た。
得られたノンアスベスト大波板の嵩比重は1.58であ
り、曲げ破壊荷重は520kgで、剥離現象は認められなか
った。
比較例1 実施例1と同一条件にて厚さ5.2mmで、含水率34%の
生板を得た。この生板を2枚積層し、130kg/cm2で加圧
成形して含水率を8%低下させ、厚さ8.1mmで含水率26
%のフラット板を作成した。これを2週間自然養生し、
ノンアスベストフラット板を得た。
得られたノンアスベストフラット板の嵩比重は1.66で
あり、曲げ強度は250kg/cm2で、積層面に部分的な剥離
現象が認められ、曲げ強度も実施例1と比較して「嵩比
重二乗則」で予想される以上の低下を示した。
比較例2 実施例2と同一条件にて厚さ3.2mmで、含水率39%の
生板を得た。この生板を2枚積層し、45kg/cm2で加圧成
形して含水率を7%低下させ、厚さ5.8mmで、含水率32
%の大波板を作成した。これを2週間自然養生し、ノン
アスベスト波板を得た。
得られたノンアスベスト大波板の嵩比重は1.52であ
り、曲げ破壊荷重も410kgで、積層面に部分的な剥離現
象が認められ、曲げ破壊荷重も実施例2と比較して嵩比
重の低下で予想される以上の低下を示した。
[発明の効果] 本発明方法によりノンアスベストスレート積層板を剥
離現象を生じさせることなく、効率的に製造することが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロースパルプ、合成パルプ、ガラス繊
    維、PVA繊維、PAN繊維、アラミド繊維及びカーボン繊維
    からなる群から選択された繊維質原料と、ポルトランド
    セメントを主体とするか、または石灰質原料と珪酸質原
    料を主体とするマトリックス形成用粉体原料を必須成分
    とする構成原料を湿式混合し、抄造法により形成した生
    板を複数枚積層した後、プレス成形を行い、養生硬化す
    ることからなるノンアスベストスレートの製造方法にお
    いて、プレス成形前の生板含水率を33%以上とし且つプ
    レス成形による生板含水率の低下量を10%以上とするこ
    とを特徴とするノンアスベストスレートの製造方法。
JP2025998A 1990-02-07 1990-02-07 ノンアスベストスレートの製造方法 Expired - Lifetime JPH0825182B2 (ja)

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