JPH08253607A - 押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法

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JPH08253607A
JPH08253607A JP5544195A JP5544195A JPH08253607A JP H08253607 A JPH08253607 A JP H08253607A JP 5544195 A JP5544195 A JP 5544195A JP 5544195 A JP5544195 A JP 5544195A JP H08253607 A JPH08253607 A JP H08253607A
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JP
Japan
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coating film
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urethane resin
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primer
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JP5544195A
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English (en)
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Norio Suzuki
教郎 鈴木
Toshihiro Nakada
利裕 中田
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to CN96101893A priority patent/CN1084676C/zh
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 硬質指触感に優れ押圧操作がスムーズにで
き、油脂分が浸透せず、表面が摩耗しないウレタン樹脂
系塗膜を強固にシリコーンゴム製基材に接着させる。 【構成】 低温プラズマ処理された、キートップ部がわ
にシリコーン樹脂系塗膜を有するかもしくは有しないシ
リコーンゴム製基材の少なくともキートップ部天面上層
に、エポキシ系シランカップリング剤1に対して、アミ
ン系シランカップリング剤2〜5の比率で混合してなる
プライマー層を介してウレタン樹脂系塗膜を有する押釦
スイッチ用カバー部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押釦スイッチ用カバー部
材、これはリモコン、電話、電卓、OA機器、コンピュ
ーター、ゲーム機器など様々な電子機器の入力部品とし
て利用可能であるが、特には硬質指触感を有し、文字表
示部が摩耗しにくい押釦スイッチ用カバー部材を提供す
るものであるが、これはまた、移動体通信装置や車載用
の電子機器などのように暗所での操作が要求される照光
式押釦スイッチ用カバー部材としても使用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リモコン、電話、電卓、OA機器などの
入力部品としては押釦スイッチ用カバー部材が用いられ
ている。押釦スイッチ用カバー部材とは、装置の基板上
に載置され用いられるもので、その構成は、直接、指に
より押圧を行うキートップ部とキートップ部に連接する
薄肉部と、薄肉部を介して複数のキートップ部を支持す
るベース部と、キートップ部の下方に膨出する可動凸部
とからなるものが一般的とされる。キートップ部は円柱
状、四角柱状のものが一般的とされ、その天面には入力
動作を示す文字表示部がシリコーン樹脂系塗膜により設
けられている。キートップ部天面を押圧するとキートッ
プ部全体は下方に沈み、可動凸部の先端に直接またはク
リック板等を介して設けられた可動接点部が、基板上に
設けられた電気回路を閉じる。薄肉部はキートップ部の
下方への動きと、下方から初期位置への復帰動作を行う
ばねの役割を果す。
【0003】このような押釦スイッチ用カバー部材は部
品点数も少なくてよく、またアセンブリが容易であると
いうこともあり、以前まで用いられていたメカニカルス
イッチに替り、十数年程前より様々な用途で盛んに用い
られてきた。押釦スイッチ用カバー部材の基材(成形
体)の原料としては精密成形性、電気絶縁性、耐熱性、
耐寒性、繰り返し屈曲性能、はんぱつ弾性などに優れた
シリコーンゴム製のもののみが好まれて使用されてき
た。また近年は通信事業の拡大に伴い、携帯電話に代表
される移動体通信機器など夜間や、車内など暗所でも入
力操作が容易な照光式押釦スイッチ用カバー部材も登場
している。照光式押釦スイッチとはパネル中に基板やカ
バー部材とともにLEDなどの発光源を組込んだ仕様の
装置で発光源からの光がカバー部材の可動凸部側から入
光し、キートップ部天面側から外部に照光するため、キ
ートップ部天面に設けられた文字表示の視認性が高くな
るものとされる。照光式押釦スイッチ用カバー部材の代
表的な仕様は、基材自体が透光性とされ、少なくともパ
ネルにて覆われない部分、例えばキートップなどは文字
表示部以外を遮光性塗膜で覆ったものが用いられてい
る。
【0004】ところで従来の押釦スイッチ用カバー部材
は、前述の通り、シリコーンゴムであることから、キー
トップ部天面はシリコーンゴム独特の粘着性があり、押
圧操作がスムーズにできない点、文字表示部が摩耗しや
すい点、操作者の指から発す油脂分がキートップ部の可
動凸部側に浸透し、抵抗値上昇を招くなどの不利があっ
たため、以下のような手段で押釦スイッチ用カバー部材
の少なくともキートップ部天面に皮膜を形成して不利を
解決しようとしていた。 押釦スイッチ用カバー部材の文字表示部を含むキート
ップ部天面に透明なシリコーン樹脂系塗膜を設けたも
の。(特開昭 62-268025公報参照) 押釦スイッチ用カバー部材の文字表示部を含むキート
ップ部天面にコロナ放電処理を行った後、そのコロナ放
電処理面にアミノ系シランカップリング剤を塗布後、ウ
レタン樹脂系塗膜を設けたもの。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来方式の
カバー部材は、硬質指触感をキートップ部天面に持たせ
る点については効果が認められたが、文字表示部の摩耗
のしやすさの点については優れた効果は認められなかっ
たし、油脂分の浸透についても改善はできなかった。ま
た従来方式のカバー部材は、硬質指触感をキートップ
部天面に持たせることができたばかりか、文字表示部の
耐摩耗性向上、油脂分の浸透防止などについても改善さ
れたもののウレタン樹脂系塗膜の色が黄変してしまう不
利があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は低温プラズマ処
理された、キートップ部がわにシリコーン樹脂系塗膜を
有するかもしくは有しないシリコーンゴム製基材の少な
くともキートップ部天面上層に、エポキシ系シランカッ
プリング剤1に対して、アミノ系シランカップリング剤
2〜5の比率で混合してなるプライマー層を介してウレ
タン樹脂系塗膜を有していることを特徴とする押釦スイ
ッチ用カバー部材と、シリコーン樹脂系塗膜を表面に有
するかもしくは有しないシリコーンゴム製基材のキート
ップ部側に低温プラズマ処理を行う工程、当該プラズマ
処理面にエポキシ系シランカップリング剤1に対しアミ
ノ系シランカップリング剤が2〜5の比率で、2種のシ
ランカップリング剤の総量が30〜60重量%となるよう
に、分子量が 110未満の芳香族類溶剤で希釈してなるプ
ライマーを塗布する工程、当該プライマー上にジアルキ
ル系過酸化物を1〜10重量部添加してなるウレタン樹脂
系塗料を配する工程、当該基材と当該プライマーと当該
ウレタン樹脂系塗料とを硬化一体化させる工程、からな
ることを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材の製造方
法についてのものである。
【0007】
【作用】この基材は精密成形性、電気絶縁性、耐熱耐寒
性、反発弾性などに優れていることから従来通りシリコ
ーンゴムを選択すればよいが、文字照光用押釦スイッチ
用カバー部材の基材である場合は、少なくとも透光性の
もの、好ましくは透明なものとすることに留意し、コン
パウンド、架橋剤などを選択すればよい。当該シリコー
ンゴムのショアA硬度は仕様に応じて、30〜80度のもの
の中から任意の硬度のものを選択すればよい。具体的な
コンパウンドとしてはKE−961U、KE−951
U、KE−941U[以上信越化学工業(株)社製商品
名]などを用いればよい。特に照光式押釦スイッチ用の
基材のコンパウンドとしてはDY32−6014U[東レ・ダ
ウコーニング(株)社製商品名]、TSE260−3U
[東芝シリコーン(株)社製商品名]、KE−951T
U[信越化学工業(株)社製商品名]などが透明性のも
のとして例示される。また架橋剤としてはRC−8[東
レ・ダウコーニング(株)社製商品名]、C−8[信越
化学工業(株)社製商品名]などがある。コンパウンド
と架橋剤の配合比については特に本発明のみに限ること
なく、着色剤については透光性を失わない範囲であれば
配合してもよく、光拡散剤の添加も任意とされる。成形
方法に限定はないが、一般的な成形方法である圧縮成形
方法や射出成形方法にて行えばよい。
【0008】本発明の押釦スイッチ用カバー部材は基材
に直接、低温プラズマ処理を行い、低温プラズマ処理面
上に、プライマー層を介してウレタン樹脂系塗膜を設け
る態様と、基材にあらかじめシリコーン樹脂系塗膜を設
けておき、当該シリコーン樹脂系塗膜上に低温プラズマ
処理を行い、低温プラズマ処理面上に、プライマー層を
設ける態様のものがある。後者の態様のシリコーン樹脂
系塗膜はシリコーン生ゴムやシリコーンオイル、シリコ
ーンレジンなどのシリコーン系成分と、硬化剤、白金系
触媒、必要に応じて反応制御剤や無機系もしくは有機系
の着色剤などからなるシリコーン樹脂系塗料を硬化して
得られる。なお、当該シリコーン樹脂系塗膜は一層以上
設けてもよい。このときの基材へのシリコーン樹脂系塗
膜の形成方法は、例えばキートップ部天面のみに塗膜を
形成する場合はパッド印刷、スクリーン印刷などの印刷
により行ってもよいし、キートップ部側全面に塗膜を形
成する場合は塗装により行えばよい。なお、シリコーン
系樹脂塗料の加熱硬化条件は膜厚にもよるが、硬化温度
を 200℃とし、硬化時間を15〜60分とすればよい。なお
加熱硬化装置に制限なく例えば温風循環式乾燥炉や赤外
線放射コンベア炉等を用いればよい。
【0009】ウレタン樹脂系塗膜は硬質指触感を有し、
耐摩耗性に優れた塗膜と一般的に認識されているが、基
材またはシリコーン樹脂系塗膜に直接は接着しないた
め、基材またはシリコーン樹脂系塗膜の表面処理が必要
とされる。プラスチックやゴムなどの成形体に対する一
般的な表面処理方法は大きく乾式処理と湿式処理の2つ
に分類され、乾式処理には放電処理(更にこれはコロナ
放電処理、低温プラズマ処理、プラズマ重合に細分され
る。)、火炎処理、電離活性線処理(更にこれは紫外線
処理、電子線処理、放射線処理に細分される。)、イオ
ン注入処理、物理的研磨処理などがある。また湿式処理
には化学薬品処理、プライマー処理、触媒によるグラフ
ァイトなどがあるわけであるが、発明者らは試作を重
ね、カバー部材の特徴である凹凸構造(高低差がある)
でも処理可能であること、 0.3mm以下とされる薄肉可動
部のばね特性が維持されること、素材がシリコーンゴム
であっても処理効果があることのすべてを満足する表面
処理方法としては、低温プラズマ処理、プライマー処
理、触媒によるグラフトの3つの方法を併用することが
最適であることを見いだし、それら3つの方法の詳細条
件を詰めて本発明とした。
【0010】低温プラズマ処理とは、低圧下での高周波
放電によって発生させた低温プラズマ中の活性種である
電子、イオン、ラジカルがワーク表面(ポリマー)に作
用し、ワーク表面の油脂の分解・除去とともに表面を活
性化させる。プラズマの作用はワーク表面のエッチン
グ、インプランテーション(プラズマで活性化された酸
素、窒素、フッ素などがワーク表面に作用することによ
り、当該表面に極性基が導入され、密着性改善、親水性
付与などが行われること。)である。当該インプランテ
ーションの際、高分子過酸化物も生成される。当該高分
子過酸化物がプライマーやウレタン樹脂系塗料に作用し
てそれらとの密着性を高めるばかりか、ウレタン樹脂系
塗膜の耐熱性向上と強度向上も行う。
【0011】プラズマ用ガスとしてはN2 、O2 、H
e、Ar、CF4 、空気などがあるが、取り扱いが用意
で、シリコーンゴム製基材に対するウレタン樹脂系塗料
の密着力を大きくする場合には、O2 を用いるか、好ま
しくはO2 とArの混合ガスを用いることとする。O2
を用いることによりシリコーンゴム表面に酸素が付与さ
れ、Arを用いることにより、表面がエッチングされる
と考えられるが明確には実証されていない。また低温プ
ラズマ処理時間は少なくとも 0.5〜60分の間で任意に設
定すればよい。 0.5分未満であれば充分な表面処理効果
は得られないし、60分以上になれば、薄肉可動部の劣化
が進行し、繰り返し押圧操作により、破壊されることも
ある。
【0012】シリコーン樹脂系塗膜を有するか、もしく
は有しない基材の表面に低温プラズマ処理を施したのみ
でウレタン樹脂系塗料を直接塗布し、これを硬化させて
塗膜としても、この塗膜と基材またはシリコーン樹脂系
塗膜との接着は充分なものではなく、高温高湿放置試験
(65℃、95%RH、 240時間)、促進耐候性試験(ブラ
ックパネル温度:63℃、降雨スプレー有り、 150時間)
等の環境試験後に爪で引っかくと容易に剥離してしま
う。また、一般的な現象とされるが、低温プラズマ処理
の基材の表面改質効果は時間の経過により減衰する。こ
れは低温プラズマ処理により基材の表面に生じる自由エ
ネルギーが、徐々に周囲との釣り合いをとるために低下
するためである。そこで低温プラズマ処理を施した基材
表面をプライマーにて覆うことにより、低温プラズマ処
理表面を外気と隔絶させ、表面自由エネルギーを保存す
る。保存された表面エネルギーとプライマー自らが元来
有している接着作用との併用により、この表面に接する
ウレタン樹脂系塗膜は基材に強固に接着する。
【0013】この場合のプライマーはエポキシ系シラン
カップリング剤1に対し、アミノ系シランカップリング
剤2〜5の比率で配合され、両シランカップリング剤の
総量は30〜60重量%とされ、これを分子量が 110未満、
好ましくは90以上の芳香族類溶剤にて希釈したものとす
る。アミノ系シラン化合物を単独もしくは炭化水素系の
溶剤で希釈したものをプライマーとして用い、シリコー
ンゴムと有機系樹脂やゴム等とを接着することは特開平
4-96942 号公報に開示されているが、アミノ系シラン化
合物単体もしくは炭化水素系の溶剤で希釈したものは、
多量に塗布すると、室温下ではウレタン樹脂系塗膜とシ
リコーンゴム製基材を強固に接着するが、85℃以上の高
熱に連続的に晒すと透明なプライマー層が変色して黄色
になったり、硬化劣化(プライマー層が硬くなり脆くな
る現象)が進んで、接着力が落ちることもある。
【0014】本発明で用いられるプライマー中のシラン
カップリング剤の総量は30〜60重量%とされる。これ
は、シランカップリング剤総量が30重量%未満では接着
力に乏しいし、60重量%を越えると、基材面に均一に塗
膜が形成しにくくなるためである。このシランカップリ
ング剤の総量の範囲で塗膜を黄変させることなくしかも
接着力を保つためにはアミノ系シランカップリング剤の
添加量を抑え、それによって低下した接着力をエポキシ
系シランカップリング剤で補うことが好ましい。この時
の配合比はエポキシ系シランカップリング剤1に対し、
アミノ系シランカップリング剤が2〜5が好ましい。こ
こでアミノ系シランカップリング剤が2未満では接着力
が低下するし、5を越えると、加熱硬化の際に黄色に変
色する。
【0015】アミノ系シランカップリング剤の具体例と
しては、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシランなどがあるし、エポキシシラン
カップリング剤の具体例としてはβ−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシランなどがある。
【0016】シランカップリング剤の希釈に用いる溶剤
は分子量 110未満、好ましくは90以上の芳香族類溶剤を
用いることとする。これは発火点が 450℃以上であるた
め、後の加熱工程などの安全性の確保が可能であるし、
沸点も 110℃以上で揮発しにくいため、プライマーとし
ての接着能力を室温下でも5時間程度、80℃の雰囲気下
では30分間程度は晒されても維持できる。芳香族類溶剤
以外の炭化水素系溶剤、例えば脂肪族類溶剤は発火点が
200〜 250℃と低いし、沸点も 110℃以下、特には 100
℃以下のものが多く、安全性、接着力の維持の点で問題
がある。またアルコール類溶剤はシランカップリング剤
と反応しゲル体を形成し、プライマーとしての接着効果
を消失させる。またエステル類溶剤はカバー部材中を浸
透し、接点部汚染を引き起こす危険性を有する。分子量
100以上の芳香族類溶剤の具体例としてはキシレン、ス
チレン、トルエン等が例示される。
【0017】プライマーの塗布方法に特に限定はない
が、ワーク表面に均一な10ミクロン以下の厚みの塗膜が
形成できるような塗布方法を選択すればよく例えば、ス
プレー塗布などで行えばよい。このプライマー中に 0.1
重量%のフェノールレッド染料を配合しておけば、本来
は透明であるプライマーに淡いピンク色が着色されるた
め、塗膜の形成がどのようになされているか確認でき、
好ましい。なおこの淡いピンク色は時間の経過で消失す
るし、接着性能に影響は与えない。プライマーの塗布は
低温プラズマ処理が完了直後が最も好ましいが、少なく
とも1時間以内に行わないと接着力が損なわれる。
【0018】ウレタン樹脂系塗膜を形成するウレタン樹
脂系塗料は、各種ポリオール成分と各種イソシアネート
成分の2成分を混合されてなるものを用いる。ポリオー
ル成分の具体例としては、アルキッドポリオール、ポリ
エステルポリオール、アクリルポリオール、これらのエ
ポキシ変性ポリオールもしくはポリエステル変性ポリオ
ール、ウレタン変性ポリオールなどがあり、イソシアネ
ート成分の具体例としてはトリレン−2,4−ジイソシ
アネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、3,
3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−4−4’−ジイソシアネート、3,3’
−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、m−フェニルレジンイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、トリレン−2,4−ジイ
ソシアネートの二量体、ヘキサメチルジイソシアネー
ト、ナフタリン−1,5−ジイソシアネートなどがあ
る。
【0019】なおポリオール成分とイソシアネート成分
の混合については、NCO/OH(ポリオール成分のO
H基のモル質量に対するイソシアネート成分のNCO基
のモル質量の比率)は 1.5〜2.0 が好ましい。なおNC
O/OHが 1.5未満であるとウレタン樹脂系塗膜が軟ら
かすぎて耐摩耗性が弱いものとなり、NCO/OHが2.
0以上であると、ウレタン樹脂系塗膜が硬くなりすぎ、
薄肉可動部の可動が重くなり、押圧操作しにくくなる
し、繰り返しの押圧操作による基材の変形に、硬いウレ
タン樹脂系塗膜が追従できず、皮膜自体が脆くなる不利
がある。また、ウレタン樹脂系塗料にはジアルキル系過
酸化物を1〜10重量部添加するものとする。このジアル
キル系過酸化物の添加は規則性のない共重合を引き起こ
し、ウレタン樹脂系塗料が硬化して得られるウレタン樹
脂系塗膜自体の引裂き強度を 1.5〜2倍向上させ、耐熱
性を向上し、加熱に伴う塗膜に生じる発泡、ひび割れな
どの不具合の発生を抑える。また、ウレタン樹脂系塗膜
と基材との接着性向上に寄与する(高分子過酸化物が触
媒となるグラフト重合)。
【0020】ジアルキル系過酸化物の具体例としては、
ジ−t−ブチルペルオキシド、ジ−t−アミルペルオキ
シド、t−ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5(t−
ブチルペルオキシ)ヘキサン−(3)、α,α’−ビス
(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、
1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス(t−ブチル
ペルオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、2,2
−ビス(4,4−ジ−t−ブチルペルオキシシクロヘキ
シル)プロパン、2,2−ビス−(t−ブチルペルオキ
シ)ブタン、1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シ
クロヘキサンなどがある。これらの中でも1,3−ビス
(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,
1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t
−ブチルペルオキシ)バレレートなどは臭気が少ないた
め作業環境も良好であり好ましい。ウレタン樹脂系塗料
に着色のための着色剤、顔料などを配合することは任意
とする。
【0021】本発明の押釦スイッチ用カバー部材はウレ
タン樹脂系塗膜の細かな配設位置の差や、透光性や着色
などの差により様々な態様がある。以下にその一例を図
を用いて、具体的に説明する。まず、シリコーン樹脂系
塗膜を有する基材の一部もしくはキートップ部がわ全部
を透明なウレタン樹脂系塗膜で覆う態様の一例を図1
(a)、図1(b)、図1(c)に示す。
【0022】図1(a)はキートップ部2の天面に基材
の色とは異なる着色のシリコーン樹脂系塗膜にて形成し
た文字表示部を設け、更にこの文字表示部を含むキート
ップ部天面上に、詳述したプライマー層を介して透明性
のウレタン樹脂系塗膜9を設けてなるカバー部材4であ
る。なお、透明性のウレタン樹脂系塗膜9はキートップ
部天面のみに限り配設されるものではなく、例えば更に
キートップ部側面、キートップ部がわの薄肉部、ベース
部を覆うように設けてもよい。また図1(b)、図1
(c)はいずれも照光式押釦スイッチ用カバー部材の例
であり、図1(b)は透光性の基材のキートップ部2の
天面に透光性の着色シリコーン樹脂系塗膜6を一層設
け、更に遮光性のシリコーン樹脂系塗膜7を天面の文字
表示部以外のキートップ部がわ全面に設け、この文字表
示部と遮光性のシリコーン樹脂系塗膜を覆うように、前
述のプライマー層を介し透明性のウレタン樹脂系塗膜9
を設けたものである。なお遮光性の塗膜の一部に透光性
の文字表示部を形成する代表的な方法としては、あらか
じめ全面に遮光性塗膜を設けた後にレーザー加工などで
その遮光性塗膜の一部を除去する方法がある。
【0023】また、図1(c)は透光性の基材のキート
ップ部天面に透光性の着色シリコーン樹脂系塗膜6を一
層設け、更に当該着色シリコーン樹脂系塗膜上に遮光性
のシリコーン樹脂系塗膜7で文字表示部を形成し、更に
着色シリコーン樹脂塗膜、遮光性シリコーン樹脂塗膜を
含め、キートップ部側面、キートップ部がわの薄肉部、
ベース部上に前述のプライマー層を介して透明なウレタ
ン樹脂系塗膜9を設けたものである。なおシリコーン樹
脂系塗膜の硬化条件は硬化温度 200℃、硬化時間15〜60
分が一般的とされる。この場合に最後に設けられる透明
なウレタン樹脂系塗膜の硬化は変色や劣化などが起きな
い範囲で完全硬化する条件で行えばよい。具体的には図
4にハッチングして示した範囲とすればよい。最後に設
けられる透明なウレタン樹脂系塗膜の代表的硬化条件は
硬化温度を 150℃、硬化時間を40分としたものである。
この場合、80℃以下であると、完全硬化までに時間がか
かりすぎるし、耐久性に優れた塗膜もえられず、 200℃
以上であると塗膜の劣化などがおこる。
【0024】また、図2、図3は本発明の押釦スイッチ
用カバー部材の別の態様の例を示すもので、シリコーン
樹脂系塗膜が配設されていないシリコーンゴム製基材の
キートップがわ全面に、前述のプライマー層を介して、
一層または複数層のウレタン樹脂系塗膜を設けたもので
ある。
【0025】図2は基材のキートップ部がわ全体に透明
なウレタン樹脂系塗膜10を形成した後、キートップ部天
面の位置のみに着色ウレタン樹脂系塗膜11(これを第二
層目とする。)を設け、更に第二層目とは異なる着色の
ウレタン樹脂系塗膜12(これを第三層目とする。)を設
けたものである。この場合、第一層目のウレタン樹脂系
塗膜の硬化条件は、硬化温度を80℃〜 120℃とし、硬化
時間を10〜30分の間とする。また次にキートップ部天面
のみに施す第二層目のウレタン樹脂系塗膜の硬化条件も
同様とする。最後の第三層目のウレタン樹脂系塗膜の硬
化条件であるが、硬化温度は 100〜 150℃の範囲で硬化
時間を30〜60分に設定すればよい。なお、各層を形成す
る塗膜の主成分が同じであることから、第一層目の塗膜
を形成した後に時間をあけても、第一層の塗膜と第二層
目、第三層目の塗膜は接着する。なお基材を透光性とし
第一層目のウレタン樹脂系塗膜を透明もしくは白色など
とし、第二層目のウレタン樹脂系塗膜を、赤、黄、青、
緑など任意に着色した透光性塗膜とし、第三層目のウレ
タン樹脂系塗膜を黒などの遮光性塗膜としてものとすれ
ば照光式のカバー部材となる。
【0026】なおこの態様の照光式押釦スイッチ用カバ
ー部材もキートップ部天面の遮光性着色塗膜の一部除去
をレーザー加工等の手段で行い、文字表示部形成すれば
よい。本態様の場合はシリコーンゴムからなる基材に第
一層目のウレタン樹脂系塗膜を設ける段階で前述の通り
の方法で低温プラズマ処理法とプライマー塗布法等の併
用で接着させればよい。更に第二層目、第三層目の塗膜
の配設に当たっては特に同様な手段を講ずる必要はな
い。
【0027】また図3は図2の態様のものと同様にシリ
コーン樹脂系塗膜を有さない基材にプライマー層を介し
てウレタン樹脂系塗膜を設けたものであるが、図2の態
様のもののように基材のキートップ部側全体に透明性の
ウレタン樹脂系塗膜を設けず、着色されたウレタン樹脂
系塗膜12のみを前述のプライマー層を介して、キートッ
プ部天面を含む、キートップ部がわの一部もしくは全面
に設けたものである。図3は照光式押釦スイッチ用カバ
ー部材を具体例として示したため基材は透光性とし、当
該基材のキートップ部天面のみに透光性の着色されたウ
レタン樹脂系塗膜と、当該着色されたウレタン樹脂系塗
膜を含むキートップ部がわ全面を遮光性のウレタン樹脂
系にて覆ったものである。
【0028】低温プラズマ処理により基材表面に発生し
た自由エネルギーは未硬化のプライマーに覆われている
ため維持されているわけであるが、プライマーが完全に
硬化してしまうと、この自由エネルギーは消失してしま
うし、プライマー自体の元来有する接着作用も無くなっ
てしまう。したがって図3の態様のように基材の一部の
みに先にウレタン樹脂系塗膜を配設後、更に当該ウレタ
ン無樹脂系塗膜とは異なる着色のウレタン樹脂系塗膜を
キートップ部がわ全体に配設するような場合は、先に基
材の一部に設けるウレタン樹脂系塗膜は半硬化(指で軽
く触ってもとれないが、爪を立てるととれる程度)の状
態を維持していなければならない。したがってこの状態
を得るための塗膜の半硬化条件は半硬化温度は室温〜80
℃の間とし、半硬化時間はそれらの温度で半硬化状態を
保つ時間とする(図5でハッチングとされる条件)。代
表的な半硬化条件としては、半硬化温度が80℃、半硬化
時間が20分である。その後に形成されるキートップ部側
全体を被覆するウレタン樹脂系塗膜の硬化条件は硬化温
度が 100〜 150℃とし、硬化時間を10〜40分とすればよ
い。
【0029】図1(a)、図1(b)、図1(c)の態
様のカバー部材はシリコーン樹脂系塗膜独特の隠蔽性が
やや弱いマイルドな色調を維持でき、カバー部材の文字
表示部の耐摩耗性向上や油脂分の浸透防止が可能である
ことから、ロングラン製造品のマイナーチェンジに最適
な仕様である。図2の態様のカバー部材はプライマー層
形成後の第一層目のウレタン樹脂系塗膜をプライマー層
形成直後1時間以内に形成することにさえ留意すれば、
それ以降に設けられる異なる着色などの複数のウレタン
樹脂系着色塗膜の硬化タイミングについて留意せずとも
基材との強固な接着が可能であることから、生産計画の
自由度が高い利点がある。
【0030】図3の態様のカバー部材は、基材の薄肉可
動部に設けられる塗膜は一層のみであることから塗膜厚
みも薄いため押圧の際の薄肉部の屈曲、復帰もスムーズ
で荷重も軽い。また複数の塗膜層を設けた場合は、塗膜
層の厚みばらつきも大きくなりやすいがこの態様のカバ
ー部材にはその心配がない。なおそれぞれのウレタン樹
脂系塗膜の膜厚は、はたす役割に応じて決定されるが特
に限定されるものではない。例えば遮光性塗膜の場合は
基材から光が漏れないこととするため20〜70ミクロンの
厚みとするのが一般的である。それに対して透明性の塗
膜、もしくは透光性の着色された塗膜の場合は5〜20ミ
クロンとすればよい。
【0031】一般的には、シリコーンゴム製の押釦スイ
ッチ用カバー部材は、基材成形後にアフターキュア(二
次加硫)を行うことにより、基材中の低分子シロキサン
成分(D4〜D10のもの)残留量を300ppm以下としてい
る。これは電子機器の接点障害の回避や、成形品の寸法
安定性が考慮された結果である。発明者らは基材に低温
プラズマを施す直前の基材表面(具体的にはキートップ
部天面より1mmの部分)の低分子シロキサン、D4〜D
20に着目し、この残存量が3,000ppm以下、好ましくは2,
000ppm以下でなければ低温プラズマ処理後に、前述のプ
ライマー層を介して、ウレタン樹脂系塗膜を設けても、
伸長と圧縮の繰り返しを伴う状態では、基材とウレタン
樹脂系塗膜の接着力が不充分であることを解明した。し
たがって、雰囲気温度 200℃、時間30〜 120分相当のア
フターキュア処理を行ない、時間が経過しないうちに低
温プラズマ処理を行うのが望ましいということや、低温
プラズマ処理前の基材の保存はできるだけ、アフターキ
ュア前の他のシリコーンゴムや成形体などとの接触を避
け、低分子シロキサン成分の移行を防ぐことが重要であ
ることも見いだした。
【0032】基材の低温プラズマ処理面は表面自由エネ
ルギーを有し、塗膜と強固な接着に寄与する。プライマ
ー層は低温プラズマ処理面の表面自由エネルギーを維持
するとともに、自らの作用により塗膜との接着性に寄与
する。ウレタン樹脂系塗膜は基材の加飾、保護、遮光な
どに寄与するとともに硬質指触感をもたせ、文字表示部
の耐摩耗性の向上、油脂分浸透を防止する。
【0033】
【実施例】
予備試験1 基材に設けるウレタン樹脂系塗膜用の塗料を決定すべ
く、シリコーンゴムシート上に以下のような配合からな
る条件の異なる複数の塗膜を形成し、耐熱性、引裂き強
度などを評価した。なおウレタン樹脂系塗料を形成する
イソシアネート成分はトリレン−2,4−ジイソシアネ
ートとし、ポリオール成分はポリエステルポリオールと
した。また高分子過酸化物としては1,1−ビス(t−
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサンを用いた(着色剤は酸化チタンとしたため塗膜の
色は白。)。塗膜の硬化温度は 150℃とし、硬化時間は
60分とした。(膜厚は50ミクロン) ※接着力の評価は1991年版JIS 5400、8.5.1に
基づき、碁盤目試験を行い評価した。(カッターガイド
使用)碁盤目試験で評価点5以上を〇、5未満を×。 ※※塗膜強度は、500g押圧状態のプラスチック消しゴム
No.502R(ライオン事務機社製商品名)の塗膜上の繰り
返し往復運動(摺動距離:8mm、速度: 120回/min)に
伴う塗膜摩耗状態にて評価。往復回数が2万回以上でも
基材露出がないものを〇、2万回未満で基材露出がある
ものを×として評価。
【0034】
【表1】 以上の結果よりNOC/OH比率は 1.5〜2.0 で、高分
子過酸化物が1〜10重量部配合されているものが塗膜性
能が優れていると解った。
【0035】予備試験2 表面処理方法を決定すべく、シリコーンゴムコンパウン
ド・KE−9510U[信越化学工業(株)製商品名] 100
重量部と架橋剤・C8(同上)2重量部を配合してなる
原料を用い、圧縮成形にて加熱硬化(成形温度: 175
℃、成形時間:2分、成形圧力30kg/cm2)して、下記の
ようなカバー部材試験片(図6参照)を準備した。 −カバー部材試験片仕様−形状はL形、図6参照 ベース部外寸法、厚み :X…65mm、X1 …30mm、X2 …35mm Y…42mm、Y1 …27mm、Y2 …15mm キー数、配列 :aキー…1ヶ、bキー…6ヶ、cキー…2ヶ 配列は図6参照のこと キートップ部外寸法、高さ:aキー…20mm×5mm、h=7mm bキー…φ6.5mm 、h=9mm cキー…13mm×8mm、h=12mm 薄肉可動部厚み :0.2mm (いずれも共通)
【0036】上記のカバー部材試験片を複数用意して幾
つかの表面処理方法を試行したところ以下の結果が得ら
れた。 ※表面処理の硬化の評価は成形体を明らかに劣化、変形
させた場合を××、特に劣化、変形はないが均一に所定
表面が処理できなかった場合を×、ほぼ均一に所定表面
に処理ができたが、ウレタン系樹脂塗膜の接着力が充分
でなかった場合を△、ほぼ均一に所定表面を処理でき、
ウレタン系樹脂塗膜の接着力も充分である場合を〇とし
た。 ※※接着力の評価は1991年版JIS 5400、8.5.1
に基づき、碁盤目試験を行い評価した(カッターガイド
使用)。 ※※※ウレタン系樹脂は二液型ウレタン塗料・ファンタ
スコートSF−6[オリジン電機(株)製商品名]とし
た。
【0037】
【表2】 以上の結果よりウレタン樹脂系塗料をシリコーンゴム製
基材にほぼ接着可能な表面処理方法は低温プラズマ処理
とプライマー処理であることが判明したが、これらの単
独の表面処理方法では強固な接着が得られないことも合
わせて判明した。
【0038】予備試験3 最適低温プラズマ処理条件を決定すべく、種々の処理条
件で、予備試験2で用いたカバー部材試験片に予備試験
2で用いたウレタン樹脂系塗料にて塗膜を形成し、接着
評価を行った。 ※ガス種をArのみとして、処理時間を上記と同様に種
々変更して確認したが、処理時間が 0.5〜60分では碁盤
目試験評価点6〜7レベルであった。 以上の通り、低温プラズマ処理の条件はガス種をO2
Arとし、処理時間は0.5〜60分とすることが良いと解
った。
【0039】
【表3】
【0040】予備試験4 予備試験2で用いたカバー部材試験片にあらかじめ低温
プラズマを施した後、以下の条件で成分を変更して得た
プライマーをそれぞれ塗布し、カバー部材試験片に高分
子酸化物を配合したウレタン樹脂系塗膜を形成した。
(各々の条件n=3とする。)それぞれの条件のサンプ
ルひとつずつを、高温高湿試験(65℃、95%RH、 240
時間)と高温試験にかけて、試験前と後での塗膜の変色
の有無と接着力(予備試験2と同様の碁盤目試験)を評
価をした。なお低温プラズマ処理のガス種はO2 +Ar
とし、処理時間は5分、到達真空度は0.2hPaとした。 ※イソプロピルアルコールを溶媒とした場合もトルエン
とほぼ同じ傾向であったものの、プライマーの可使期限
(ポットライフ)がトルエンの 1/2であった。…ゲル状
に硬化。 ※※脂肪族類については安全性、接着力の維持に問題が
あると考え、またエステル類は接点障害を引き超こすこ
とを考慮し試験していない。 以上の結果より、溶剤種は芳香族類が好ましく、アミノ
系シランカップリング剤は接着力の確保の点では有効で
あるものの、過度に添加すると変色の原因となるため、
かならずアミノ系シランカップリング剤単独では用いず
エポキシ系シランカップリング剤と共に所定の範囲で用
いることが解った。
【0041】
【表4】
【0042】予備試験5 シリコーンゴムコンパウンドKE−961Uにて図7の
ような、20mm×20mm、厚さ5mmの肉圧部分2箇所を、幅
5mmで厚さ1mmの薄肉部が連接する試験片を複数個成形
し、n=2として、種々のアフターキュア処理条件(A
C条件と略称)、保存条件下におき、n=2のうちの一
方の試験片の低分子シロキサン(D4〜D20)残存量の
測定と同時に他方の試験片に低温プラズマ処理→プライ
マー層形成→ウレタン樹脂系塗膜形成を行った後、基材
とウレタン樹脂系塗膜との接着力を調べた。接着力は2
箇所の肉厚部分を持ち、薄肉部の 200%伸長〜復元を10
回繰り返し、薄肉部上のウレタン樹脂系塗膜の剥離状態
例えば基材からの塗膜の浮きの有無を調査した。
【0043】−低温プラズマ処理条件− ・O2 ガス流量 60cc/min ・減圧真空度 0.3hPa ・高周波出力 300 W ・放射時間 30sec −プライマー− ・KBP−40、30重量%+KBM−403、15重量%+
トルエンをスプレー塗布 プライマー層厚みは20μm −ウレタン樹脂系塗膜− ・遮光性塗料[主剤、ファンタスコートSF−6・黒…
オリジン電機(株)製・40重量部、硬化剤RZ−50・40
重量部、パーヘキサV…日本油脂製・3重量部、希釈剤
16重量部からなるもの]を乾燥温度 150℃、乾燥時間30
分の条件で乾燥してなる塗膜、塗膜厚みは60μm −低分子シロキサン残存量の測定方法− ・ガスクロマトグラフィー法による。
【0044】以上の結果で伸長 200%の状態において
は、低温プラズマ処理する段階で、基材表面の低分子シ
ロキサン含量は3,000ppm以下、特には2,000ppm以下が好
ましいことが解った。なお低分子シロキサン含量を3,00
0ppm以下に抑えるためには、本試験片については、AC
条件は 200℃×60〜 120分で、アフターキュア未処理の
成形体に近接させることなく、3日以内に低温プラズマ
処理以降の工程を実施すればよいことがわかった。更に
本結果については図8に詳細を示す。 ※表5で浮きの有無の欄()内の数字は剥離が生じた時
の伸長〜復元のサイクルを表す。 ※隔絶状態とは、アフターキュア未処理の成形体などに
近接させることなく、開放雰囲気中に配列した状態。非
隔絶状態とはアフターキュア未処理の成形体などに近接
させて、開放雰囲気中に配列した状態。 ※☆の付したものについては図8に、★の付したものに
ついては図9にガスクロマトグラフィー測定の詳細結果
を添付する。
【0045】
【表5】
【0046】実施例1 シリコーンゴムコンパウンドDY32−6014U(前出) 1
00重量部と架橋剤RC−8(前出) 0.5重量部からなる
原料を、成形温度 180℃、成形時間5分、成形圧力 180
kg/cm2の条件で圧縮成形して透光性のシリコーンゴム製
基材とした。この基材のキートップ部側表面に、以下の
条件で低温プラズマ処理を行った。 ・O2 ガス流量 60cc/min ・減圧真空度 0.3hPa ・高周波出力 300 W ・放射時間 30秒
【0047】ついで、この低温プラズマ処理面にプライ
マー(KBP−40、30重量%+KBM−403、15重量
%+トルエン)をスプレーガン・LPS−1L[イリタ
(株)製商品名]で塗布した。次に、このプライマーを
塗布した基材のキートップ部天面にスクリーン印刷で透
光性のウレタン樹脂系白色塗料[主剤、SG740・白
[(株)セイコー・アドバンス製商品名] 100重量部と
硬化剤10重量部からなるもの。]を配し、乾燥温度80
℃、乾燥時間30分の条件で乾燥して透光性ウレタン樹脂
系塗膜とした。同様の条件で透光性のウレタン樹脂系赤
色塗膜と透光性のウレタン樹脂系青色塗膜をそれぞれ別
のキートップ部天面に形成した(いずれも膜厚は15ミク
ロン)。これら透光性着色塗膜を有する基材のキートッ
プ部がわ全体に塗装装置で遮光性のウレタン樹脂系塗料
[主剤、ファンタスコートSF−6・黒…オリジン電機
(株)製・40重量部、硬化剤RZ−50・40重量部、パー
ヘキサV…日本油脂(株)製商品名・3重量部、希釈剤
16重量部からなるもの]を配し、乾燥温度 150℃、乾燥
時間30分の条件で乾燥した。この遮光性の着色塗膜(膜
厚は40ミクロン)を有する基材のキートップ部天面にレ
ーザー加工機(Nd−YAGレーザー)で遮光性の塗膜
のみを所定符号形状に除去し、遮光性塗膜に覆われてい
た透光性の着色層を露出させ照光式押釦スイッチ用カバ
ー部材を完成させた。
【0048】このもののキートップ部は硬質指触感に優
れ、押圧操作もスムーズにできた。このカバー部材の性
能を確認すべく、塗膜強度試験(予備試験1の方法)
と、脂肪酸エステルの浸透度合い(あらかじめ微細硬度
計でキートップ部の硬度を測定したワークを、リシノー
ル酸エステルを綿布にしみこませ、キートップ部天面に
接触させたまま、65℃、95RH%の雰囲気下で 240時間
放置し、再度同一箇所の硬度を測定する。…エステルが
浸透するとワークが膨潤するため硬度が低下する。)の
確認を行ったところ、以下の通り、充分な塗膜強度を有
し、エステル浸透もないものであることがわかった。ま
たこの態様のカバー部材の製造方法によると、着色塗料
硬化時の温度が80℃でよいため、乾燥炉の消費電力も節
約できた。
【0049】
【表6】
【0050】実施例2 実施例1と同様の配合でシリコーンゴム製の基材を成形
した後、シリコーン樹脂系透光性塗料シルマーク・白
[信越化学工業(株)社製商品名]でキートップ部天面
のいくつかに透光性白色塗膜をスクリーン印刷で形成し
た。このときの塗料の硬化条件は硬化温度 200℃、硬化
時間30分とした。また、同様に異なるキートップ部天面
にはシリコーン樹脂系透光性赤色塗膜とシリコーン樹脂
系透光性青色塗膜(膜厚は15ミクロン)を形成した。こ
れら透光性着色塗膜を含むキートップ部がわ全体に、塗
装機にてシリコーン樹脂系遮光性塗料を塗布し、硬化温
度 200℃、硬化時間60分でシリコーン樹脂系遮光性塗膜
とした。
【0051】ついで実施例1と同様にキートップ部天面
にレーザー加工機で遮光性のシリコーン樹脂系塗膜のみ
を所定符号形状に除去し、遮光性のシリコーン樹脂系塗
膜に覆われていた透光性の着色されたシリコーン樹脂塗
膜の一部を露出させた。また当該基材のシリコーン樹脂
系塗膜を含むキートップ部がわ全面に以下の条件で低温
プラズマ処理を施した。 ・O2 ガス流量 30cc/min ・Arガス流量 9cc/min ・減圧真空度 0.3hPa ・高周波出力 300 W ・放射時間 120 秒
【0052】次に実施例1で用いたものと同じプライマ
ーを塗装機で基材に塗布し、塗布後30分のところで塗装
機を用い、透明なウレタン樹脂系塗料[主剤、ファンタ
スコートSF−6・クリアー…オリジン電機(株)製商
品名・40重量部、硬化剤RZ−50・40重量部、パーヘキ
サV…日本油脂(株)製商品名・10重量部、希釈剤16重
量部からなるもの]にてキートップ部がわ全面を塗布
し、乾燥温度 150℃、乾燥時間40分の乾燥条件で透明塗
膜とし、文字照光式押釦スイッチ用カバー部材を完成さ
せた。このもののキートップ部も硬質指触感に優れ、押
圧操作もスムーズにできた。このカバー部材の性能を確
認すべく、実施例1と同様、塗膜強度試験と、脂肪酸エ
ステルの浸透有無の確認を行ったところ、以下の通り、
充分な塗膜強度を有し、エステル浸透のないものである
ことがわかった。
【0053】
【表7】
【0054】比較例1 実施例1と同様の配合でシリコーンゴム製の基材を成形
した後、シリコーン樹脂系透光性塗料シルマーク・白で
キートップ部天面のいくつかに透光性白色塗膜をスクリ
ーン印刷で形成した。このときの塗料の硬化条件は硬化
温度 200℃、硬化時間30分とした。また、同様に異なる
キートップ部天面にはシリコーン樹脂系透光性赤色塗膜
とシリコーン樹脂系透光性青色塗膜(膜厚は15ミクロ
ン)を形成した。これら透光性着色塗膜を含むキートッ
プ部側全体に、塗装機にてシリコーン樹脂系遮光性塗料
・シルマーク黒を塗布し、硬化温度 200℃、硬化時間60
分で遮光性塗膜とした。
【0055】これを実施例1と同様にキートップ部天面
にレーザー加工機で遮光性塗膜のみを所定符号形状に除
去し、遮光性塗膜に覆われていた透光性着色塗膜層を露
出させ文字照光式押釦スイッチ用カバー部材を完成させ
た。このものはキートップ部天面がシリコーンゴム独特
の粘着性を有しており、特には湿度の高い環境下では押
圧操作しにくかった。このカバー部材の性能を確認すべ
く、実施例1と同様、塗膜強度試験と、脂肪酸エステル
の浸透有無の確認を行ったところ、以下の通り、塗膜強
度も弱く、脂肪酸エステルの浸透も生じやすいことがわ
かった。
【0056】
【表8】
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、キートップ部天面及
び、必要に応じてキートップ部側面やキートップ部側全
面に摩耗しにくい塗膜を、シリコーン樹脂系塗膜を有す
るか、もしくは有しないシリコーンゴム製基材上に配設
された押釦スイッチ用カバー部材を得ることができ、こ
れは硬質指触感も有していることから入力操作もスムー
ズにできるし、油脂分の浸透もおきないため、接点障害
などの問題も生じない等の利点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はそれぞれ本発明のカバー部材
の異なる態様の縦断面図を示したものである。
【図2】本発明のカバー部材で照光式のものの更に他の
一例の縦断面図を示したものである。
【図3】本発明のカバー部材で照光式のものの更に他の
一例の縦断面図を示したものである。
【図4】本発明のカバー部材の製造にしようするウレタ
ン樹脂系塗膜の硬化条件の範囲を図示したものである。
【図5】本発明のカバー部材の製造にしようするウレタ
ン樹脂系塗膜の半硬化条件の範囲を図示したものであ
る。
【図6】予備試験1で用いた試験片の平面図である。
【図7】予備試験5で用いた試験片の斜視図である。
【図8】予備試験5のガスクロマトグラフィー測定結果
を示す図である。
【図9】予備試験5の他のガスクロマトグラフィー測定
結果を示す図である。
【符号の説明】
1…カバー部材 2…キートップ部 3…薄肉部 4…ベース部 5…可動凸部 6…透光性の着色されたシリコーン樹脂系塗膜 7…遮光性のシリコーン樹脂系塗膜 8…文字表示部 9…透明なウレタン樹脂系塗膜 10…透明性のウレタン樹脂系塗膜 11…透光性の着色されたウレタン樹脂系塗膜 12…遮光性のウレタン樹脂系塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CFH C08J 7/04 CFHE H01H 13/04 4235−5G H01H 13/04 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温プラズマ処理された、キートップ部
    がわにシリコーン樹脂系塗膜を有するかもしくは有しな
    いシリコーンゴム製基材の少なくともキートップ部天面
    上層に、エポキシ系シランカップリング剤1に対して、
    アミノ系シランカップリング剤2〜5の比率で混合して
    なるプライマー層を介してウレタン樹脂系塗膜を有して
    いることを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材。
  2. 【請求項2】 基材は透光性シリコーンゴム製で、透光
    性のキートップ部天面の一部を遮光性塗膜が覆うことに
    より文字表示部が形成された押釦スイッチ用カバー部材
    で当該遮光性塗膜がウレタン樹脂系塗膜である請求項1
    に記載した押釦スイッチ用カバー部材。
  3. 【請求項3】 基材は透光性シリコーンゴム製で、透光
    性のキートップ部天面上に一層以上の透光性無着色塗膜
    および/または透光性着色塗膜が設けられ、少なくとも
    透光性塗膜の一部を遮光性塗膜が覆うことにより文字表
    示部が形成された押釦スイッチ用カバー部材で、当該遮
    光性塗膜がウレタン樹脂系塗膜である請求項1に記載し
    た押釦スイッチ用カバー部材。
  4. 【請求項4】 基材は透光性シリコーンゴム製で、透光
    性のキートップ部天面上に一層以上の透光性無着色塗膜
    および/または透光性着色塗膜が設けられ、少なくとも
    透光性塗膜の一部を遮光性塗膜が覆うことにより文字表
    示部が形成され、少なくとも当該文字表示部を覆うよう
    に透明性塗膜が設けられた押釦スイッチ用カバー部材
    で、少なくとも透明性塗膜がウレタン樹脂系塗膜である
    請求項1に記載した押釦スイッチ用カバー部材。
  5. 【請求項5】 シリコーン樹脂系塗膜を表面に有するか
    もしくは有しないシリコーンゴム製基材のキートップ部
    側に低温プラズマ処理を行う工程、当該プラズマ処理面
    にエポキシ系シランカップリング剤1に対し、アミノ系
    シランカップリング剤が2〜5の比率で、2種のシラン
    カップリング剤の総量が30〜60重量%となるように、分
    子量が 110未満の芳香族類溶剤で希釈してなるプライマ
    ーを塗布する工程、当該プライマー上にジアルキル系過
    酸化物を1〜10重量部添加してなるウレタン樹脂系塗料
    を配する工程、当該基材と当該プライマーと当該ウレタ
    ン樹脂樹脂系塗料とを硬化一体化させる工程、からなる
    ことを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 キートップ部天面より1mmの高さの部分
    の低分子シロキサン、D20以下を3,000ppm以下の含量と
    した基材に、低温プラズマ処理を行う請求項5に記載し
    た押釦スイッチ用カバー部材の製造方法。
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