JPH0825372A - 建造物等における断熱材の注入工法 - Google Patents

建造物等における断熱材の注入工法

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JPH0825372A
JPH0825372A JP6181821A JP18182194A JPH0825372A JP H0825372 A JPH0825372 A JP H0825372A JP 6181821 A JP6181821 A JP 6181821A JP 18182194 A JP18182194 A JP 18182194A JP H0825372 A JPH0825372 A JP H0825372A
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JP
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heat insulating
insulating material
injection
polyol
injected
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JP6181821A
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English (en)
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Katsuo Honma
勝雄 本間
Yoshiyuki Onuma
善行 大沼
Ryuichi Komori
隆一 小森
Norio Tanaka
則夫 田中
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱が容易で簡易な押さえ治具を用い、注入
空間の幅変化にも対応して断熱材を注入できる建造物等
における断熱材の注入工法を提供すること。 【構成】 柱材1,1間に取付けられる外壁材2と対向
させて取付ける押さえ治具6を透明板8とその片側の幅
調整機構10で移動可能とされた係止部材9とで構成す
る。注入空間3に断熱材5を、押さえ治具6を手で押さ
えながら注入した後、発泡硬化させて断熱層を形成す
る。断熱材5の注入と押さえ治具6の移動とを繰り返し
ながら全体に断熱材を注入する。これにより、手で押さ
える押さえ治具を用いることができ、着脱が極めて容易
で作業能率が向上し、透明板の押さえ治具を介して充填
状態を確認でき、断熱性能も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建造物などにおける
断熱材の注入工法に関し、ポリウレタンフォーム等の断
熱材を住宅などの建造物の建築現場で壁部分や屋根部
分、床部分などに注入したり、建造物の壁を構成するプ
レハブパネル等に工場で注入するのに好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】住宅や冷凍保温倉庫などの各種建造物に
おける断熱材の施工法の一つに建築現場において、注入
空間に断熱材の原液を注入して発泡させる現場発泡が行
われている。
【0003】例えば硬質ポリウレタンフォームの断熱層
を現場発泡で形成する場合には、ポリイソシアネート成
分とポリオール成分とを混合液として注入空間に注入し
て発泡硬化させるようにしているが、フォーム生成時の
発泡圧が高く、注入空間を強固に形成しておく必要があ
る。
【0004】そこで、例えば外壁と内壁の間の壁部分の
空間に断熱材を注入する場合には、外壁と内壁を完成し
た後、外壁と内壁のいずれかに孔を明けて原液を注入す
るようにしたり、あるいは、外壁か内壁のいずれかを取
付ける替わりに透明板などの押さえ治具を仮止めしたの
ち、原液を注入し、充填状態を確認しながら発泡硬化さ
せるようにし、こののち押さえ治具を取外して内壁ある
いは外壁を取付けている。
【0005】また、構造物の壁を構成するプレハブパネ
ル等に工場で断熱材を注入する場合には、プレハブパネ
ルの枠の片面または両面に押さえ治具を当てプレスで押
さえた後、断熱材を注入するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の断熱
施工法では、外壁と内壁との間に断熱材を注入する場合
には、断熱材の充填状態を確認することが出来ないとい
う問題がある。
【0007】一方、透明板の押さえ治具を用いて断熱材
を注入する場合には、断熱材の充填状態を確認すること
ができるものの、透明板で構成された押さえ治具の仮止
めと取外しに時間が掛かるという問題がある。
【0008】さらに、工場でプレハブパネルに断熱材を
充填する場合にも、パネルをプレスで押さえなければな
らず、その着脱に時間が掛かるという問題がある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、着脱が容易で簡易な押さえ治具を用
い、注入空間の幅が異なる場合にも対応して断熱材を注
入することができる建造物等における断熱材の注入工法
を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にか
かる建造物等における断熱材の注入工法は、柱材間に取
付けられる面材と、これら柱材間とで形成される注入空
間に断熱材を注入するに際し、これら柱材間に係止され
て手で押さえられる押さえ治具の前記面材と対向する部
分を透明材で形成するとともに、この透明材の前記柱材
への係止部分を柱材の間隔に応じて幅調整可能に構成
し、前記注入空間に断熱材の原液を前記押さえ治具を手
で押さえながら注入し発泡固化させ、押さえ治具の移動
と原液の注入発泡固化とを繰り返しながら断熱材を注入
するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の請求項2にかかる建造物
等における断熱材の注入工法は、請求項1記載の構成に
加え、前記注入空間に注入する断熱材としてポリイソシ
アネート成分と、臭素化ポリオール、アミノポリオー
ル、軟質ポリウレタン用ポリオール、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、水および触媒とを含むポ
リオール成分とを混合して成る難燃性の水発泡連通フォ
ームとしたことを特徴とするものである。
【0012】さらに、この発明の請求項3記載の建造物
等における断熱材の注入工法は、請求項1又は2記載の
構成に加え、前記柱材間の面材と対向する柱材の外側に
透明プラスチックフィルムを展張して前記注入空間を覆
ったのち、当該注入空間に断熱材となる原液を注入する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】この発明の請求項1にかかる建造物等における
断熱材の注入工法によれば、柱材間に取付けられる面材
と空間を明けて対向するように透明板が幅調整可能とさ
れた押さえ治具を手で押さえて注入空間を形成し、この
注入空間に断熱材となる原液を前記押さえ治具を手で押
さえながら注入して発泡硬化させるようにしており、押
さえ治具の移動と原液の注入発泡固化とを繰り返しなが
ら断熱材を注入できるようにしている。
【0014】これにより、手で押さえる押さえ治具を用
いることができるようになって着脱が極めて容易とな
り、透明板の押さえ治具を介して充填状態を確認しなが
ら注入できるようになる。
【0015】また、この発明の請求項2にかかる建造物
等における断熱材の注入工法によれば、請求項1記載の
構成に加え、注入空間に注入する断熱材としてポリイソ
シアネート成分と、臭素化ポリオール、アミノポリオー
ル、軟質ポリウレタン用ポリオール、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、水および触媒とを含むポ
リオール成分とを混合して成る難燃性の水発泡連通フォ
ームとするようにしており、押さえ治具を手で押さえて
発泡できる発泡圧にして、低密度の連通ウレタンフォー
ムの断熱材の注入ができるようになる。
【0016】さらに、この発明の請求項3記載の建造物
等における断熱材の注入工法よれば、請求項1又は2記
載の構成に加え、前記柱材間の面材と対向する柱材の外
側に透明プラスチックフィルムを展張するようにしてお
り、押さえ治具への断熱材の付着を防止できるととも
に、施工後の防湿にも利用できるようになる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1はこの発明の建造物等における断熱材
の注入工法の一実施例にかかり、住宅の外壁の内側に断
熱材を注入する場合の工程図である。
【0018】この建造物等における断熱材の注入工法が
適用される住宅の外壁部分は、柱材としての柱や間柱1
の外側に面材となる外壁材2が取付けられており、これ
ら間柱1,1と外壁材2とで囲まれる空間が注入空間3
となる。
【0019】この発明の建造物等における断熱材の注入
工法では、注入空間3の外壁材2と対向する内側にプラ
スチックフィルム4を当て、断熱材5となる原液を注入
し、これを手で押さえる押さえ治具6で押さえながら発
泡を完了し、断熱材5となる発泡材の注入と押さえ治具
6の移動とを繰り返して外壁部分全体に断熱材5を注入
するものである。
【0020】この断熱材の注入工法では、図1(a)に
示すように、柱や間柱1の内側に外壁材2と対向してポ
リエチレンフィルム等の透明なプラスチックフィルム4
が展張して断熱材5を注入する外壁部分全体ないし、各
側面ごとなどのある程度の注入領域に分割して取付けら
れ、これにより、注入空間3が形成される。
【0021】このプラスチックフィルム4は、断熱材注
入の際に押さえ治具6への断熱材5の付着を防止する機
能を果たす一方、断熱材5の注入施工後は、断熱材5へ
の水蒸気の流入を防止する防湿フィルムとして機能させ
るためのものである。
【0022】こうしてプラスチックフィルム4が取付け
られた後、断熱材5の注入発泡が行われる。
【0023】この断熱材5の1回の注入領域は、プラス
チックフィルム4を介して当られる押さえ治具6を手で
押さえたまま発泡を完了することができる高さおよび幅
とされる。一回の断熱材5の注入領域は、高さが400
〜500mm程度で幅は柱と間柱1の1つの間隔ごとの約
400〜450mm程度である。
【0024】そこで、断熱材5を注入すべき外壁部分の
下方から上方に向かって断熱材5の注入を行うため、プ
ラスチックフィルム4に注入孔7を形成し断熱材5を注
入する。
【0025】この断熱材5としては、液状又は泡状で注
入されるもの、例えばポリウレタンンフォーム、ポリイ
ソシアネートフォーム、ポリユリアフォーム、フェノー
ルフォーム等を用いることができ、密度が30kg/m 3
以下のものが適当であり、経済性に対する要求から出来
るだけ低密度とすることが望ましいが、低密度フォーム
はその気泡形状が独立気泡であると、発泡後の気泡内の
内部温度の低下とともに気泡内圧力が低下しフォームの
骨格が外圧に耐えられなくなってフォームの収縮を生
じ、フォームが収縮した箇所の断熱性が低下することか
ら連続気泡のものが適当である。
【0026】例えば断熱材5としては、ポリイソシアネ
ート成分と、臭素化ポリオール,アミノポリオール,軟
質ポリウレタン用ポリオール,ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル,水および触媒を含むポリオール
成分との両成分を混合し、発泡させる水発泡連通フォー
ムを使用することができる。
【0027】そして、このポリオール成分の特に好まし
い配合は、ポリオール成分中臭素化ポリオール、アミノ
ポリオール、軟質ポリウレタン用ポリオールおよびポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルの合計100
重量部に対し、臭素化ポリオールの含有量を15〜35
重量部、アミノポリオールの含有量を15〜35重量
部、軟質ポリウレタン用ポリオールの含有量を20〜4
0重量部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルの含有量を10〜30重量部とすることである。
【0028】また、発泡剤として使用する水の好ましい
使用量は、ポリオール成分中臭素化ポリオール、アミノ
ポリオール、軟質ポリウレタン用ポリオールおよびポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルの合計100
重量部に対し、20〜40重量部である。
【0029】これら成分によって製造される連通フォー
ムの密度は7〜20kg/m3 である。
【0030】ここで、臭素化ポリオールとは、ジブロモ
ネオペンチルグリコール、臭素化ペンタエリスリトー
ル、エピクロロヒドリンと臭素化ポリオールの重合ポリ
オール等である。この臭素化ポリオールの使用量は好ま
しくはポリオール成分中臭素化ポリオール、アミノポリ
オール、軟質ポリウレタン用ポリオールおよびポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルの合計100重量
部(以下、部は重量部を示す)中15〜35部である。
15部未満ではJIS−A9514に規定された燃焼試
験に不合格となる場合がある。また、臭素化ポリオール
は粘度が高いために35部を越えて使用するとポリオー
ル成分の粘度が高くなる場合があり、発泡機等の従来の
製造装置が使用し難くなるので好ましくない。また、臭
素化ポリオールは比較的高価であり、この理由でも35
部を越える使用は好ましくない。特に好ましい使用量は
20部〜30部である。
【0031】アミノポリオールとは、エチレンジアミ
ン、トリレンジアミン、トリエタノールアミン、マンニ
ッヒ縮合物等にアルキレンオキシドを付加したものであ
るが、低粘度のものが好ましい。アミノポリオールの使
用量は15〜35部が好ましい。15部未満ではポリオ
ール成分の反応性が低くなり、ポリオールに比較して高
価な触媒の必要量を増さなければならない。また、35
部を越えると気泡の連通化が起こり難く、独立気泡とな
り易いためフォームは収縮し易くなる。特に好ましい使
用量は20〜30部である。
【0032】軟質ポリウレタン用ポリオールとは、ジプ
ロピレングリコール、グリセリン等にアルキレンオキシ
ドを付加した約25〜75の水酸基価と2〜3の官能基
を有するポリオールであり、分子量は約1000〜70
00である。特に好ましいポリオールはグリセリンにプ
ロピレンオキシドとエチレンオキシドを付加した分子量
3000以上のポリオールである。軟質ポリウレタン用
ポリオールの使用量は20〜40部が好ましい。20部
未満では気泡の連通化が起こり難いためにフォームは収
縮し易くなる。また、40部を越えるとポリオール成分
の相溶性が悪化し、不均質となるだけでなく、フォーム
は燃え易くなる。
【0033】ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルとは、ノニルフェノール又はオクチルフェノール等
のアルキルフェノールに2〜15モルのエチレンオキシ
ドを付加したものであり、使用量は10〜30部が好ま
しい。10部未満ではポリオール同士又はポリオールと
水を相溶性化できず均質なポリオール成分が得られな
い。また、30部を越えるとポリオール成分の相溶性が
高くなり過ぎるために連通化が起こり難いためにフォー
ムは収縮し易くなる。
【0034】また、使用する水はポリイソシアネート成
分と反応して二酸化炭素を発生させ、発泡剤として作用
するだけでなく反応熱によって水蒸気となり気泡の連通
化を促進する。水の使用量は20〜40部が好ましい。
20部未満ではフォームの密度が高くなるだけでなく、
気泡の連通化が起こり難いためにフォームは収縮し易く
なる。また、40部を越えるとポリオールとの相溶性が
低くなるために均質なポリオール成分が得られない。
【0035】さらに、使用する触媒は、例えば、ジメチ
ルエタノールアミン、ジメチルアミノエトキシエタノー
ル、トリエチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノ
エチル)エーテル、N,N,N′,N′−テトラメチル
ヘキサメチレンジアミン、N,N′,N′,N″−ペン
タメチルジエチレントリアミン等のアミン類であり、使
用量は1〜5部が適当である。
【0036】ここで、使用するポリイソシアネート成分
は2,4−及び2,6−トリレンジイソシアネート4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,2′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネート等である。これらは単独又
は混合して使用することができる。使用量はNCO/O
H当量比0.3〜0.6が適当である。
【0037】さらに、この水発泡連通フォームを製造す
る場合には、この他に整泡剤、減粘剤、着色剤、安定剤
等、ポリウレタンフォームの製造に際して一般的に使用
される添加剤を使用することができる。特に減粘剤とし
ては難燃剤でもあるトリスクロロエチルフォスフェー
ト、トリスクロロプロピルフォスフェート、トリメチル
フォスフェート等のリン酸エステル等が適当である。
【0038】このような水発泡連通フォームは、押さえ
治具6を手で押さえて発泡を完了することができる好ま
しい断熱材である。
【0039】こうしてプラスチックフィルム4に形成し
た注入孔7から断熱材5の原液を注入し、透明板で構成
した押さえ治具6をプラスチックフィルム4の上から間
柱1の間に押し付けて、発泡が完了するまで押さえてお
く(図1(b)参照)。
【0040】使用される押さえ治具6は、例えば図2に
示すように、外壁材2と対向する透明板8を備えてお
り、この透明板8の両側にそれぞれ間柱1などに係止さ
れる山曲げ部分と谷曲げ部分が両側に形成された段差状
の係止部材9,9aが配置されている。そして、透明板
8の一方側に配置される係止部材9には、その幅方向位
置を変えることができる幅調整機構10が設けられてお
り、係止部材9の上下に幅方向に長い長孔12が形成さ
れて透明板8に取付けたボルト及びナットで幅方向のみ
の移動ができるように支持されている。さらに、透明板
8にスプリングが内蔵されて突き出すように付勢された
シリンダロッド11の先端が係止部材9に取付けてあ
る。また、他方側の係止部材9aは、ボルト及びナット
で透明板8に固定されたり、あるいは長孔を介してボル
ト及びナットで固定され、固定位置を変えることができ
るようにしてある。
【0041】透明板8としては、塩化ビニール又はアク
リルが好ましく、厚さは5〜10mm程度が取扱上及び強
度上からも好ましい。また、係止部材9,9aについて
は、アルミニウム等の軽金属などが用いられる。そし
て、透明板8の背面である外側には、把手13が取付け
てある。
【0042】したがって、このように構成された押さえ
治具6では、幅調整機構10が設けられている係止部材
9の段差部分を間柱1の内側に当て、シリンダロッド1
1のスプリングに抗してもう一方の係止部材9aを引き
込んだ状態にして段差部分を間柱1の内側に当てるよう
にすることで、断熱材5が注入される注入空間3の内側
に装着することができる。
【0043】この押さえ治具6を注入空間3に装着する
と、両側の間柱1,1との間に隙間なく係止部材9,9
aを当ることができ、これにより、断熱材5を注入空間
3に密着させた状態で発泡硬化させることができる。
【0044】このようにして注入空間3に注入された断
熱材5を透明板8を備えた押さえ治具6で押さえるの
で、注入空間3内部の発泡状態を確認することができ
る。
【0045】また、1回の注入領域を高さが400〜5
00mmで幅が400〜450mmとしているので、断熱材
5が発泡する際の発泡圧力が発泡高さに比例して高くな
るが、十分に対抗して押さえることができ、間柱1の背
高より厚くなることを押さえることができる。
【0046】この透明板8を備えた押さえ治具6を手で
押さえている時間は、1回の発泡が完了するまでの時間
であり、作業性の観点から20〜40秒程度が好まし
く、この時間内に発泡が完了するように発泡条件を設定
しておくようにする。
【0047】こうして1回の注入領域に対して断熱材5
の原液を注入し、その直後に押さえ治具6を間柱1,1
間にプラスチックフィルム4を介して当て発泡硬化させ
た後、この注入領域の上を次の注入領域として2回目の
断熱材5の原液の注入を行い、注入直後に押さえ治具6
を上方にスライドさせて手で押さえる。そして、断熱材
5が発泡硬化するまで押さえておく(図1(c)参
照)。押さえ治具6を装着して後、断熱材5の原液を注
入してもよい。
【0048】このような断熱材5の原液の注入、押さえ
治具6の移動の各操作を繰り返すことで、外壁部分全体
に断熱材5を注入して施工が完了する。
【0049】このような断熱材の施工法によれば、押さ
え治具6の両側の係止部材9,9aを間柱1,1に密着
させて押さえることができるので、断熱材5が漏れ出す
ことがなく、余分な断熱材5の除去などの仕上作業が不
要となる。
【0050】また、押さえ治具6を手で押さえながら断
熱材5の注入作業を行うことができるので、従来の仮止
めする場合に比べ、大幅に作業能率を向上することがで
きる。
【0051】さらに、押さえ治具6の中央部分が透明板
8で構成してあるので、断熱材5の充填状態を確認する
ことが容易であり、品質の良い断熱層を形成することが
できる。
【0052】また、押さえ治具6の係止部材9を幅調整
機構10で幅調整可能としてあるので、柱や間柱1,1
の間隔が変わっても1つの押さえ治具6で対応して断熱
材5の注入作業を行うことができる。
【0053】さらに、押さえ治具6の内側にプラスチッ
クフィルム4を展張した状態で断熱材5を押さえて発泡
硬化させるようにすれば、押さえ治具6に断熱材5が付
着せず、スムーズに押さえ治具6を移動することができ
るとともに、施工後は防湿フィルムとして利用すること
ができ、断熱層の性能が一層向上する。
【0054】また、注入空間3に注入する断熱材5とし
て、ポリイソシアネート成分と、臭素化ポリオール、ア
ミノポリオール、軟質ポリウレタン用ポリオール、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、水および触
媒とを含むポリオール成分とを混合したものとすること
で、難燃性の水発泡連通フォームを形成することができ
る。
【0055】なお、上記実施例では、建造物として住宅
の外壁部分の内側に断熱材を注入する場合で説明した
が、これに限らず建造物等の断熱材の注入に広く適用で
き、内壁の外側部分に断熱材を注入する場合や、プレハ
ブパネルに工場等で断熱材を注入する場合にも適用する
ことができる。
【0056】また、断熱材を注入する空間を矩形とした
実施例で説明したが、面材が曲面で形成される曲面部分
の内外に対して断熱材を注入する場合にも適用でき、こ
の場合には、押さえ治具の透明板を例えば注入空間の曲
面に対応した形状にする等、曲面に対応して装着するよ
うにすれば良い。
【0057】さらに、断熱材の注入を行う部分が垂直な
壁部分である場合に限らず、屋根部分や床部分など垂直
部分以外に対して断熱材を注入する場合にも適用するこ
とができる。
【0058】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ように、この発明の請求項1にかかる建造物等における
断熱材の注入工法によれば、柱材間に取付けられる面材
と空間を明けて対向するように透明板が幅調整可能とさ
れた押さえ治具を手で押さえて注入空間を形成し、この
注入空間に断熱材となる原液を注入して発泡硬化させる
ようにしたので、原液の注入と押さえ治具の移動とを繰
り返しながら断熱材を注入することができ、建造物など
への断熱材の注入が容易となる。
【0059】これにより、手で押さえる押さえ治具を用
いることで着脱が極めて容易となり、透明板の押さえ治
具を介して充填状態を確認しながら断熱材を注入するこ
とができる。
【0060】また、この発明の請求項2にかかる建造物
等における断熱材の注入工法によれば、請求項1記載の
構成に加え、注入空間に断熱材として注入する発泡材
を、ポリイソシアネート成分と、臭素化ポリオール、ア
ミノポリオール、軟質ポリウレタン用ポリオール、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、水および触
媒とを含むポリオール成分とを混合して成る難燃性の水
発泡連通フォームとするようにしたので、低密度の連通
ウレタンフォームの断熱材の注入ができ、断熱性能の向
上を図ることができる。
【0061】さらに、この発明の請求項3記載の建造物
等における断熱材の注入工法よれば、請求項1又は2記
載の構成に加え、前記柱材間の面材と対向する柱材の外
側に透明プラスチックフィルムを展張するようにしたの
で、押さえ治具への断熱材の付着を防止できるととも
に、施工後の防湿にも利用することができる。
【0062】以上のように、これらの発明によれば、住
宅やプレハブパネル等の断熱施工を極めて簡便に行うこ
とができ、しかも断熱性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建造物等における断熱材の注入工法
の一実施例にかかり、住宅の外壁の内側に断熱材を注入
する場合の工程図である。
【図2】この発明の建造物等における断熱材の注入工法
の一実施例にかかり、住宅の外壁の内側に断熱材を注入
する場合に使用する押さえ治具の斜視図である。
【符号の説明】
1 柱や間柱 2 外壁材 3 注入空間 4 プラスチックフィルム 5 断熱材 6 押さえ部材 7 注入孔 8 透明板 9,9a 系し部材 10 幅調整機構 11 長孔 12 シリンダロッド 13 把手
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱材間に取付けられる面材と、これら柱
    材間とで形成される注入空間に断熱材を注入するに際
    し、これら柱材間に係止されて手で押さえられる押さえ
    治具の前記面材と対向する部分を透明材で形成するとと
    もに、この透明材の前記柱材への係止部分を柱材の間隔
    に応じて幅調整可能に構成し、前記注入空間に断熱材の
    原液を前記押さえ治具を手で押さえながら注入し発泡固
    化させ、押さえ治具の移動と原液の注入発泡固化とを繰
    り返しながら断熱材を注入するようにしたことを特徴と
    する建造物等における断熱材の注入工法。
  2. 【請求項2】 前記注入空間に注入する断熱材として、
    ポリイソシアネート成分と、臭素化ポリオール、アミノ
    ポリオール、軟質ポリウレタン用ポリオール、ポリオキ
    シエチレンアルキルフェニルエーテル、水および触媒と
    を含むポリオール成分とを混合して成る難燃性の水発泡
    連通フォームとしたことを特徴とする請求項1記載の建
    造物等における断熱材の注入工法。
  3. 【請求項3】 前記柱材間の面材と対向する柱材の外側
    に透明プラスチックフィルムを展張して前記注入空間を
    覆ったのち、当該注入空間に断熱材となる原液を注入す
    るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    建造物等における断熱材の注入工法。
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