JPH08254249A - ベルト用帆布の処理方法 - Google Patents
ベルト用帆布の処理方法Info
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- JPH08254249A JPH08254249A JP484596A JP484596A JPH08254249A JP H08254249 A JPH08254249 A JP H08254249A JP 484596 A JP484596 A JP 484596A JP 484596 A JP484596 A JP 484596A JP H08254249 A JPH08254249 A JP H08254249A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素化ニトリルゴムを用いたベルトの一番の
弱点である帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水素化ニ
トリルゴムとの接着性、また特に帆布の耐摩耗性、屈曲
性を向上させることができるベルト用帆布の処理方法を
提供すること。 【解決手段】 水素化ニトリルゴムを主体とするベルト
11用の帆布14の処理方法であって、そのラテックス成分
に水素化ニトリルゴムを含有するレゾルシン・ホルマリ
ン・ラテックス組成物を用い、ベルト用帆布14を被覆
し、前記帆布14への前記レゾルシン・ホルマリン・ラテ
ックス組成物の付着量が、基布の重量に対して約10〜
50重量%であること。
弱点である帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水素化ニ
トリルゴムとの接着性、また特に帆布の耐摩耗性、屈曲
性を向上させることができるベルト用帆布の処理方法を
提供すること。 【解決手段】 水素化ニトリルゴムを主体とするベルト
11用の帆布14の処理方法であって、そのラテックス成分
に水素化ニトリルゴムを含有するレゾルシン・ホルマリ
ン・ラテックス組成物を用い、ベルト用帆布14を被覆
し、前記帆布14への前記レゾルシン・ホルマリン・ラテ
ックス組成物の付着量が、基布の重量に対して約10〜
50重量%であること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトの一部を
構成し、ベルトを補強するために用いられる帆布の処理
方法に関するものである。
構成し、ベルトを補強するために用いられる帆布の処理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯付ベルト、Vベルト、平ベルト
などのベルトにはクロロプレンゴムが主に用いられてい
たが、近年様々な分野においてベルトに要求される性
能、例えば、機械的特性、耐熱性等が高まってきてい
る。そこで、従来のクロロプレンゴムのベルトに換え
て、上記要求に答えうるような素材、例えば水素化ニト
リルゴム(H−NBR)が実用化されてきており、この
水素化ニトリルゴムを用いたベルト用帆布の処理には以
前と同様、ゴム糊を用いていた。
などのベルトにはクロロプレンゴムが主に用いられてい
たが、近年様々な分野においてベルトに要求される性
能、例えば、機械的特性、耐熱性等が高まってきてい
る。そこで、従来のクロロプレンゴムのベルトに換え
て、上記要求に答えうるような素材、例えば水素化ニト
リルゴム(H−NBR)が実用化されてきており、この
水素化ニトリルゴムを用いたベルト用帆布の処理には以
前と同様、ゴム糊を用いていた。
【0003】しかし、上記従来の技術で処理した帆布を
有するベルト(11)は(図1参照)、水素化ニトリルゴ
ム(12)やガラス繊維コード(13)が新たな要求性能を
満たしてもベルト用帆布(14)がその性能を満たしえ
ず、ベルト(11)の使用中、前記帆布(14)に亀裂等が
生じベルト(11)の破損に到るという問題があった。
有するベルト(11)は(図1参照)、水素化ニトリルゴ
ム(12)やガラス繊維コード(13)が新たな要求性能を
満たしてもベルト用帆布(14)がその性能を満たしえ
ず、ベルト(11)の使用中、前記帆布(14)に亀裂等が
生じベルト(11)の破損に到るという問題があった。
【0004】即ち、ベルト(11)の破損状況を、自動車
のエンジンにタイミングベルトとして用いられる歯付ベ
ルトについて分析すると、まず、ベルト(11)の表面
を覆っている帆布(14)の歯元部(15)から亀裂が生
じ、次いで、ベルト(11)の歯(16)自体が欠損し
ついに、ベルト(11)の破損に到る場合が最も多く、よ
って、ベルト(11)の一番の弱点はその帆布(14)にあ
ると考えられ、Vベルト、平ベルトについてもやはり同
様に帆布(14)が弱点であると考えられる。即ち、帆布
(14)の熱環境下における諸特性(接着性、摩耗性、屈
曲疲労性、帆布強度等の機械的特性)が重要であると考
えられる。
のエンジンにタイミングベルトとして用いられる歯付ベ
ルトについて分析すると、まず、ベルト(11)の表面
を覆っている帆布(14)の歯元部(15)から亀裂が生
じ、次いで、ベルト(11)の歯(16)自体が欠損し
ついに、ベルト(11)の破損に到る場合が最も多く、よ
って、ベルト(11)の一番の弱点はその帆布(14)にあ
ると考えられ、Vベルト、平ベルトについてもやはり同
様に帆布(14)が弱点であると考えられる。即ち、帆布
(14)の熱環境下における諸特性(接着性、摩耗性、屈
曲疲労性、帆布強度等の機械的特性)が重要であると考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は以
上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、水素化ニトリルゴムを用いたベルトの
一番の弱点である帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水
素化ニトリルゴムとの接着性、また特に帆布の耐摩耗
性、屈曲性を向上させることができるベルト用帆布の処
理方法を提供することにある。
上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、水素化ニトリルゴムを用いたベルトの
一番の弱点である帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水
素化ニトリルゴムとの接着性、また特に帆布の耐摩耗
性、屈曲性を向上させることができるベルト用帆布の処
理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、機械的特性、耐熱性、接着性がバランス良く満た
された帆布を得るための、ベルト用帆布の処理方法を提
供すべく次のような技術的手段を講じた。
めに、機械的特性、耐熱性、接着性がバランス良く満た
された帆布を得るための、ベルト用帆布の処理方法を提
供すべく次のような技術的手段を講じた。
【0007】すなわち、この発明は、水素化ニトリルゴ
ムを主体とするベルト用の帆布の処理方法であって、そ
のラテックス成分(以下適宜、L成分と略称する)に水
素化ニトリルゴム(以下適宜、H−NBRと略称する)
を含有するレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(以下
適宜、RFLと略称する)組成物を用い、ベルト用帆布
を被覆し、前記帆布への前記レゾルシン・ホルマリン・
ラテックス組成物の付着量が、基布の重量に対して約1
0〜50重量%であることを特徴とするものである。
ムを主体とするベルト用の帆布の処理方法であって、そ
のラテックス成分(以下適宜、L成分と略称する)に水
素化ニトリルゴム(以下適宜、H−NBRと略称する)
を含有するレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(以下
適宜、RFLと略称する)組成物を用い、ベルト用帆布
を被覆し、前記帆布への前記レゾルシン・ホルマリン・
ラテックス組成物の付着量が、基布の重量に対して約1
0〜50重量%であることを特徴とするものである。
【0008】L成分としては、カルボキシル化NBRラ
テックス、クロロスルホン化ポリエチレンラテックス、
H−NBRラテックス、ビニルピリジン−スチレンブタ
ジエンラテックスなどが考えられるが、この中でH−N
BRが後に詳述するように最も良好な結果が得られた。
テックス、クロロスルホン化ポリエチレンラテックス、
H−NBRラテックス、ビニルピリジン−スチレンブタ
ジエンラテックスなどが考えられるが、この中でH−N
BRが後に詳述するように最も良好な結果が得られた。
【0009】このL成分にH−NBRを有するRFL組
成物で基布を被覆する。この基布への前記組成物の付着
量は、基布の重量に対して10〜50重量%であり、好
ましくは20〜30重量%である。ここで、基布をRF
L処理したものが、帆布であり、基布とはRFL処理す
る以前の布をいう。
成物で基布を被覆する。この基布への前記組成物の付着
量は、基布の重量に対して10〜50重量%であり、好
ましくは20〜30重量%である。ここで、基布をRF
L処理したものが、帆布であり、基布とはRFL処理す
る以前の布をいう。
【0010】前記付着量の制御は、RFL処理液の固形
分の比率及びディップ処理時の絞りロールの間隙量で行
う。ここで、付着量を10重量%未満とすると、帆布と
ゴムとの接着性、或いは帆布の耐摩耗性が低下し、50
重量%以上とすると、逆に帆布の機械的特性、屈曲性が
低下する。
分の比率及びディップ処理時の絞りロールの間隙量で行
う。ここで、付着量を10重量%未満とすると、帆布と
ゴムとの接着性、或いは帆布の耐摩耗性が低下し、50
重量%以上とすると、逆に帆布の機械的特性、屈曲性が
低下する。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を示す。
【0012】なお、以下の記載において、指定のない限
り、数値は重量基準による。 (1)先ず、RF液を作成し、L(ラテックス)成分に
H−NBR(水素化ニトリルゴム)を含有するラテック
スによりRFL組成物を調整する。
り、数値は重量基準による。 (1)先ず、RF液を作成し、L(ラテックス)成分に
H−NBR(水素化ニトリルゴム)を含有するラテック
スによりRFL組成物を調整する。
【0013】(a)RF液の作成 R/Fモル比は、1:1〜5が好ましく、さらに好まし
くは1:1〜2であり、以下に示す割合で、RF液を作
成した。
くは1:1〜2であり、以下に示す割合で、RF液を作
成した。
【0014】 レゾルシン … 17.3g ホルマリン(35%)… 13.2g 水 …340.5g NaOH水溶液(10%)… 3.7g (合計 …374.7g) (b)RFL組成物の調整 RF/L固形分重量比は、1:4〜20が好ましく、さ
らに好ましくは1:5〜10であり、以下に示す割合
で、pH10〜11になるようにしてRFL組成物を調整
した。
らに好ましくは1:5〜10であり、以下に示す割合
で、pH10〜11になるようにしてRFL組成物を調整
した。
【0015】 前記RF液 …374.7g *ラテックス(L) …556.0g アンモニア水(28%)… 10.0g 水 …282.6g (合計 …1223.2g) 前記*ラテックス(L)として、日本ゼオン社のZetpol
2020 ラテックスを用いた。
2020 ラテックスを用いた。
【0016】(c)基布へのRFL組成物による被覆 前記RFL組成物を用いて、ナイロン6、若しくはナイ
ロン66等から成る基布を、RFL処理液の固形分の比
率及びディップ処理時の絞りロールの間隙量で、付着量
を基布の重量に対して30重量%になるように制御して
ディップ処理を行い、次いで、110℃にて乾燥し、さ
らに220℃にて熱処理を行い、処理した帆布を得た。 (2)評価試験 上述のようにして作製した帆布、若しくはこの帆布を用
い次に示す方法で作成したベルトを用いて下記のような
各種試験を実施した。結果を示す表、及び図において実
施例の結果は(1)で示す。 〔ベルトの作成〕下記のゴム配合物を使用し公知の方法
によりタイミングベルトを作成した。
ロン66等から成る基布を、RFL処理液の固形分の比
率及びディップ処理時の絞りロールの間隙量で、付着量
を基布の重量に対して30重量%になるように制御して
ディップ処理を行い、次いで、110℃にて乾燥し、さ
らに220℃にて熱処理を行い、処理した帆布を得た。 (2)評価試験 上述のようにして作製した帆布、若しくはこの帆布を用
い次に示す方法で作成したベルトを用いて下記のような
各種試験を実施した。結果を示す表、及び図において実
施例の結果は(1)で示す。 〔ベルトの作成〕下記のゴム配合物を使用し公知の方法
によりタイミングベルトを作成した。
【0017】(水素化ニトリルゴムの配合比率) *水素化ニトリルゴム…100 部 ZnO … 5.0部 カーボンブラック … 40.0部 ステアリン酸 … 1.0部 可塑剤 … 10 部 老化防止剤 … 2.0部 硫黄 … 0.5部 促進剤(TT) … 2.0部 促進剤(M) … 0.5部 (合計 …161.0部) 前記*水素化ニトリルゴムとして日本ゼオン社のZetpol
2020 を用いた。
2020 を用いた。
【0018】なお、比較例(2)〜(4)として、L
(ラテックス)成分としてカルボキシル化NBRラテッ
クス(2)、クロロスルホン化ポリエチレンラテックス
(3)、ビニルピリジン−スチレンブタジエンラテック
ス(4)を用いてRFL組成物を調整した。配合例を表
1に示す。
(ラテックス)成分としてカルボキシル化NBRラテッ
クス(2)、クロロスルホン化ポリエチレンラテックス
(3)、ビニルピリジン−スチレンブタジエンラテック
ス(4)を用いてRFL組成物を調整した。配合例を表
1に示す。
【0019】また、他の比較例(5)として次に示す比
率で配合したゴム混合物をその2.0〜3.5倍の溶剤
に溶解し、次いでフェノールレジンをゴム混合物の20
〜35%添加溶解しゴム糊としたものを処理剤として調
整した。
率で配合したゴム混合物をその2.0〜3.5倍の溶剤
に溶解し、次いでフェノールレジンをゴム混合物の20
〜35%添加溶解しゴム糊としたものを処理剤として調
整した。
【0020】(ゴム混合物の配合比率) *水素化ニトリルゴム…100 部 ZnO … 5.0部 カーボンブラック … 40.0部 ステアリン酸 … 1.0部 老化防止剤 … 2.0部 硫黄 … 0.5部 促進剤(TT) … 2.0部 促進剤(CZ) … 1.0部 (合計 …151.5部) 前記*水素化ニトリルゴムとして、日本ゼオン社のZetp
ol 2020 を用いた。 帆布と前記ゴムの接着強度に関する剥離試験 イ.常温における剥離試験 帆布を水素化ニトリルゴムに圧着加硫した試料を作成
し、常温で帆布と水素化ニトリルゴムとの剥離試験を行
い接着強度を測定した(試験条件;引張速度 50mm/
min )。
ol 2020 を用いた。 帆布と前記ゴムの接着強度に関する剥離試験 イ.常温における剥離試験 帆布を水素化ニトリルゴムに圧着加硫した試料を作成
し、常温で帆布と水素化ニトリルゴムとの剥離試験を行
い接着強度を測定した(試験条件;引張速度 50mm/
min )。
【0021】表2に示した結果より明らかなように、こ
の実施例に係る帆布と水素化ニトリルゴムとの接着力は
従来のRFL組成物を用いたものに較べて非常に強固な
ものである。
の実施例に係る帆布と水素化ニトリルゴムとの接着力は
従来のRFL組成物を用いたものに較べて非常に強固な
ものである。
【0022】ロ.120℃で一定時間毎の経時熱劣化を
調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、120℃のギヤ
オーブン中に所定時間ずつ放置し、経時熱劣化後のベル
ト歯底部の剥離試験を常温で行い、接着強度を測定し
た。結果を図2に示す(試験条件;引張速度 50mm/
min )。
調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、120℃のギヤ
オーブン中に所定時間ずつ放置し、経時熱劣化後のベル
ト歯底部の剥離試験を常温で行い、接着強度を測定し
た。結果を図2に示す(試験条件;引張速度 50mm/
min )。
【0023】ハ.100℃で油雰囲気下における一定時
間毎の経時熱劣化を調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、約100℃の油
にベルトを浸漬し、一定時間経過毎にベルト歯底部の帆
布の剥離試験を常温で行い、接着強度を測定した。結果
を図3に示す。
間毎の経時熱劣化を調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、約100℃の油
にベルトを浸漬し、一定時間経過毎にベルト歯底部の帆
布の剥離試験を常温で行い、接着強度を測定した。結果
を図3に示す。
【0024】ニ.100℃で沸水雰囲気下における、一
定時間毎の経時熱劣化を調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、約100℃の水
にベルトを浸漬し、一定時間経過毎にベルト歯底部の剥
離試験を常温で行い、接着強度を測定した。結果を図4
に示す。
定時間毎の経時熱劣化を調べる剥離試験 前記ベルトの巾を19.1mmに揃え、約100℃の水
にベルトを浸漬し、一定時間経過毎にベルト歯底部の剥
離試験を常温で行い、接着強度を測定した。結果を図4
に示す。
【0025】この図2乃至図4から、上記接着強度の1
20℃における経時熱劣化、100℃における経時耐油
熱劣化、経時沸水熱劣化による接着強度は、従来のもの
より高い値を維持していることが明らかである。即ち、
高温下でオイルや蒸気に晒される状況下においても、こ
の実施例に係る帆布は好適であると言える。
20℃における経時熱劣化、100℃における経時耐油
熱劣化、経時沸水熱劣化による接着強度は、従来のもの
より高い値を維持していることが明らかである。即ち、
高温下でオイルや蒸気に晒される状況下においても、こ
の実施例に係る帆布は好適であると言える。
【0026】更に、上記いずれのグラフについても、初
期の接着強度が特に優れている。この様に、未だベルト
とこのベルトが係合する部材との馴染みが少なくて無理
な力がかかりがちは初期運転(所謂、慣らし運転)時に
ベルトの接着強度が優れていると、この時期の劣化が最
小限で済み、この後のベルトの耐久性に殊の外好影響を
及ぼす。 120℃で一定時間毎の帆布の機械的強度の経時熱
劣化を調べる引っ張り試験 帆布の幅を25mmに揃え、帆布単体で150℃×20分
間プレス加硫処理を施し、120℃のオーブン中に所定
時間ずつ放置し、経時熱劣化後の帆布の伸縮方向の引っ
張り試験を常温で行い、その破断強度を測定し、初期値
との比較により経時熱劣化の割合を算出した(試験条
件;引張速度 200mm/min )。
期の接着強度が特に優れている。この様に、未だベルト
とこのベルトが係合する部材との馴染みが少なくて無理
な力がかかりがちは初期運転(所謂、慣らし運転)時に
ベルトの接着強度が優れていると、この時期の劣化が最
小限で済み、この後のベルトの耐久性に殊の外好影響を
及ぼす。 120℃で一定時間毎の帆布の機械的強度の経時熱
劣化を調べる引っ張り試験 帆布の幅を25mmに揃え、帆布単体で150℃×20分
間プレス加硫処理を施し、120℃のオーブン中に所定
時間ずつ放置し、経時熱劣化後の帆布の伸縮方向の引っ
張り試験を常温で行い、その破断強度を測定し、初期値
との比較により経時熱劣化の割合を算出した(試験条
件;引張速度 200mm/min )。
【0027】図5に示した結果より、高温(120℃)
下における機械的強度の熱劣化の割合も従来の帆布に較
べて優秀であることがわかる。 耐摩耗性に関する試験 イ.常温下におけるテーバ式の耐摩耗試験 帆布単体で150℃×20分間プレス加硫処理を施した
試料を用い、テーバ社の摩耗試験機(モデル5150)
を使用し摩耗試験を行った。なお、評価は摩耗重量(損
失重量)によった(試験条件;荷重 500g、摩耗輪
H−18、回転数 4,000回転)。結果を、図6に
示す。
下における機械的強度の熱劣化の割合も従来の帆布に較
べて優秀であることがわかる。 耐摩耗性に関する試験 イ.常温下におけるテーバ式の耐摩耗試験 帆布単体で150℃×20分間プレス加硫処理を施した
試料を用い、テーバ社の摩耗試験機(モデル5150)
を使用し摩耗試験を行った。なお、評価は摩耗重量(損
失重量)によった(試験条件;荷重 500g、摩耗輪
H−18、回転数 4,000回転)。結果を、図6に
示す。
【0028】ロ.100℃の湿熱雰囲気下の一定時間毎
の厚みの変化による耐摩耗試験 ベルトを一対のプーリに架け渡し、下部で水を沸騰させ
ている槽内で走行試験を行った。評価は、走行後のベル
ト歯底部の帆布の厚みの減少度合いによった。結果を、
図7に示す。
の厚みの変化による耐摩耗試験 ベルトを一対のプーリに架け渡し、下部で水を沸騰させ
ている槽内で走行試験を行った。評価は、走行後のベル
ト歯底部の帆布の厚みの減少度合いによった。結果を、
図7に示す。
【0029】この図6と図7の結果より、常温での耐摩
耗性、100℃湿熱雰囲気下での摩耗特性の経時劣化が
共に従来の帆布を用いたベルトより優れていることがわ
かる。 140℃屈曲疲労による耐久試験 ベルトを用い、140℃の雰囲気温度下でデマッチャ屈
曲試験機(形式;FT−202〔特〕:上島製作所社
製)を使用し、ベルトの歯元部帆布の屈曲試験を行っ
た。なお、評価はベルトの歯元部の帆布に、布全厚に及
ぶ亀裂が発生した回数によった。(試験条件;屈曲回数
毎分300回〔1往復運動を1回とする〕;サンプル
の掴みチャック間距離、最大75mm、最小19mm) 結果は図8に示したように、この実施例に係る帆布を用
いたベルトの耐久性は従来のベルトより明らかに優れて
いる。 走行試験 前記タイミングベルトで、下記2種の走行試験を行っ
た。走行寿命は、ベルト歯元部の帆布に布全厚に及ぶ亀
裂発生時間によった。
耗性、100℃湿熱雰囲気下での摩耗特性の経時劣化が
共に従来の帆布を用いたベルトより優れていることがわ
かる。 140℃屈曲疲労による耐久試験 ベルトを用い、140℃の雰囲気温度下でデマッチャ屈
曲試験機(形式;FT−202〔特〕:上島製作所社
製)を使用し、ベルトの歯元部帆布の屈曲試験を行っ
た。なお、評価はベルトの歯元部の帆布に、布全厚に及
ぶ亀裂が発生した回数によった。(試験条件;屈曲回数
毎分300回〔1往復運動を1回とする〕;サンプル
の掴みチャック間距離、最大75mm、最小19mm) 結果は図8に示したように、この実施例に係る帆布を用
いたベルトの耐久性は従来のベルトより明らかに優れて
いる。 走行試験 前記タイミングベルトで、下記2種の走行試験を行っ
た。走行寿命は、ベルト歯元部の帆布に布全厚に及ぶ亀
裂発生時間によった。
【0030】イ.110℃における耐熱走行試験 ベルトを110℃の雰囲気温度下で、一対のプーリ間に
架け渡しベルト歯元帆布の亀裂寿命を亀裂発生時間によ
り評価した。
架け渡しベルト歯元帆布の亀裂寿命を亀裂発生時間によ
り評価した。
【0031】ロ.80℃における歯元耐久試験 ベルトを80℃の雰囲気温度下で、3個のプーリ間に架
け渡しベルト歯元部の帆布の亀裂寿命を亀裂発生時間に
より評価した。
け渡しベルト歯元部の帆布の亀裂寿命を亀裂発生時間に
より評価した。
【0032】表2に示した結果から、高温運転下におけ
る耐久性は従来のベルトより非常にすぐれたものである
ことがわかる。
る耐久性は従来のベルトより非常にすぐれたものである
ことがわかる。
【0033】上述の、−イ、−イ、ロの試験結果を
表2に示す。
表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】この発明のベルト用帆布の処理方法によ
り処理した帆布を用いたベルトは、表及び図に表した試
験結果からも明らかなようにベルトの一番の弱点である
帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水素化ニトリルゴム
との接着性、また特に帆布の耐摩耗性、屈曲性を向上さ
せることが出来るという効果を有する。
り処理した帆布を用いたベルトは、表及び図に表した試
験結果からも明らかなようにベルトの一番の弱点である
帆布の機械的特性、耐熱性、帆布と水素化ニトリルゴム
との接着性、また特に帆布の耐摩耗性、屈曲性を向上さ
せることが出来るという効果を有する。
【図1】この発明に係るベルト用帆布の処理方法により
処理した帆布を有する歯付ベルトの断面状態を示す斜視
図である。
処理した帆布を有する歯付ベルトの断面状態を示す斜視
図である。
【図2】120℃における接着強度の熱老化に関する剥
離試験の結果を示すグラフ。
離試験の結果を示すグラフ。
【図3】100℃における油雰囲気下の接着強度の熱老
化に関する剥離試験の結果を示すグラフ。
化に関する剥離試験の結果を示すグラフ。
【図4】100℃における沸水雰囲気下の接着強度の熱
老化に関する剥離試験の結果を示すグラフ。
老化に関する剥離試験の結果を示すグラフ。
【図5】120℃における機械的特性の熱老化に関する
引っ張り試験の結果を示すグラフ。
引っ張り試験の結果を示すグラフ。
【図6】常温下における耐摩耗性に関する試験の結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図7】100℃の沸水雰囲気下における耐摩耗性に関
する耐久試験の結果を示すグラフ。
する耐久試験の結果を示すグラフ。
【図8】140℃における屈曲疲労に関する耐久試験の
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
11 ベルト 14 帆布
Claims (2)
- 【請求項1】 水素化ニトリルゴムを主体とするベルト
用の帆布の処理方法であって、そのラテックス成分に水
素化ニトリルゴムを含有するレゾルシン・ホルマリン・
ラテックス組成物を用い、ベルト用帆布を被覆し、前記
帆布への前記レゾルシン・ホルマリン・ラテックス組成
物の付着量が、基布の重量に対して約10〜50重量%
であることを特徴とするベルト用帆布の処理方法。 - 【請求項2】 前記レゾルシン・ホルマリン・ラテック
ス組成物のR/Fモル比が1:1〜5、RF/L固形分
重量比が1:4〜20である請求項1記載のベルト用帆
布の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP484596A JPH08254249A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ベルト用帆布の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP484596A JPH08254249A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ベルト用帆布の処理方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2050535A Division JPH071053B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | ベルト用帆布の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08254249A true JPH08254249A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=11595029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP484596A Pending JPH08254249A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ベルト用帆布の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08254249A (ja) |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP484596A patent/JPH08254249A/ja active Pending
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