JPH08256777A - 翻訳エンハンサー配列およびその使用 - Google Patents
翻訳エンハンサー配列およびその使用Info
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- JPH08256777A JPH08256777A JP7067868A JP6786895A JPH08256777A JP H08256777 A JPH08256777 A JP H08256777A JP 7067868 A JP7067868 A JP 7067868A JP 6786895 A JP6786895 A JP 6786895A JP H08256777 A JPH08256777 A JP H08256777A
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- JP
- Japan
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- gene
- gus
- translation
- psadb
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Landscapes
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記の配列1または2で表される塩基配列。
配列1:ACTTCTCTCA ATCCAACTTT TCT
配列2:ACTTCTCTCA ATCCAACTTT TCTATGGCCA TGGCA
【効果】 上記配列が構造遺伝子の5’側に挿入された
場合、この構造遺伝子の発現を活性化する。従って、上
記配列は翻訳エンハンサーとして利用できる。また、前
記配列を含んでなるDNA鎖で形質転換された形質転換
体は構造遺伝子を高発現させる。
場合、この構造遺伝子の発現を活性化する。従って、上
記配列は翻訳エンハンサーとして利用できる。また、前
記配列を含んでなるDNA鎖で形質転換された形質転換
体は構造遺伝子を高発現させる。
Description
【0001】
【発明の背景】技術分野 本発明は、タバコ(Nicotiana sylvestris)が有するよ
うなフェレドキシン結合性サブユニットの5’リーダー
配列中に存在する翻訳を活性化する塩基配列、すなわち
翻訳のエンハンサー(Translational enhancer)として
機能するDNA鎖およびその使用に関する。
うなフェレドキシン結合性サブユニットの5’リーダー
配列中に存在する翻訳を活性化する塩基配列、すなわち
翻訳のエンハンサー(Translational enhancer)として
機能するDNA鎖およびその使用に関する。
【0002】背景技術 遺伝子の発現過程において、翻訳の段階は潜在的には重
要と考えられているにもかかわらず、転写制御に比べて
その理解が十分になされているとは言いがたい。真核生
物において翻訳の制御に関して最も良く研究されている
のは、動物のフェリチン(Ferritin)および5’アミノレ
ブリン酸合成酵素 (5'-aminolevulinatesynthase)であ
る。それらの役割は、夫々、鉄の貯蔵と利用に関係して
いる。それらの遺伝子のmRNAは非翻訳領域に鉄へ反
応する配列 (iron responsible element; IRE)を持って
いる(EMBO J. 10 (1991) 1903-1909) 。鉄飢餓の状態で
は、この配列(IRE) にIRE 結合性タンパク質が結合し
(J. Biol. Chem. 267 (1992)24466-24470) 、その翻訳
を阻害する(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84 (1987)847
8-8482)。
要と考えられているにもかかわらず、転写制御に比べて
その理解が十分になされているとは言いがたい。真核生
物において翻訳の制御に関して最も良く研究されている
のは、動物のフェリチン(Ferritin)および5’アミノレ
ブリン酸合成酵素 (5'-aminolevulinatesynthase)であ
る。それらの役割は、夫々、鉄の貯蔵と利用に関係して
いる。それらの遺伝子のmRNAは非翻訳領域に鉄へ反
応する配列 (iron responsible element; IRE)を持って
いる(EMBO J. 10 (1991) 1903-1909) 。鉄飢餓の状態で
は、この配列(IRE) にIRE 結合性タンパク質が結合し
(J. Biol. Chem. 267 (1992)24466-24470) 、その翻訳
を阻害する(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84 (1987)847
8-8482)。
【0003】植物では、ある種の植物ウイルスのmRN
Aが宿主植物のmRNAより効率良く翻訳されることが
知られており、このような現象はそれらのmRNAの
5’リーダー配列の構造によると考えられている。例え
ば、このような現象は、タバコモザイクウイルス、アル
ファルファモザイクウイルスRNA4、ブロモモザイク
ウイルスRNA3、ポテトウイルスX、およびタバコエ
ッチウイルスで知られている(Annu. Rev. Plant Physio
l. Plant Mol. Biol. 44 (1993) 985-994)。これらの例
では、リーダー配列には翻訳のエンハンサー配列が存在
しているが、どのようなメカニズムによって制御されて
いるかは明らかにされていない。一方、宿主植物の細胞
では、mRNAに翻訳のエンハンサー配列があるかどう
か、ほとんどわかっていない。
Aが宿主植物のmRNAより効率良く翻訳されることが
知られており、このような現象はそれらのmRNAの
5’リーダー配列の構造によると考えられている。例え
ば、このような現象は、タバコモザイクウイルス、アル
ファルファモザイクウイルスRNA4、ブロモモザイク
ウイルスRNA3、ポテトウイルスX、およびタバコエ
ッチウイルスで知られている(Annu. Rev. Plant Physio
l. Plant Mol. Biol. 44 (1993) 985-994)。これらの例
では、リーダー配列には翻訳のエンハンサー配列が存在
しているが、どのようなメカニズムによって制御されて
いるかは明らかにされていない。一方、宿主植物の細胞
では、mRNAに翻訳のエンハンサー配列があるかどう
か、ほとんどわかっていない。
【0004】一方、psaDb遺伝子は、Nicotiana sy
lvestrisで見いだされた光合成の光化学系I複合体(P
SI)のサブユニットをコードしている核支配の遺伝子
であり(Plant Mol. Biol. 22 (1993) 985-994)、その産
物であるPSIーDサブユニットはPSIによって還元
される可溶性のフェレドキシンに結合している。近年、
Arabidopsis のフェレドキシン遺伝子fedAのリーダ
ー配列をレポーター遺伝子に連結し一過性検定を行なっ
たところ、遺伝子発現を増幅する効果があったと報告さ
れているが、しかしその増幅が翻訳過程に影響を与えて
いるのかどうかはわかっていない (Plant J. 3 (1993)
161-174)。
lvestrisで見いだされた光合成の光化学系I複合体(P
SI)のサブユニットをコードしている核支配の遺伝子
であり(Plant Mol. Biol. 22 (1993) 985-994)、その産
物であるPSIーDサブユニットはPSIによって還元
される可溶性のフェレドキシンに結合している。近年、
Arabidopsis のフェレドキシン遺伝子fedAのリーダ
ー配列をレポーター遺伝子に連結し一過性検定を行なっ
たところ、遺伝子発現を増幅する効果があったと報告さ
れているが、しかしその増幅が翻訳過程に影響を与えて
いるのかどうかはわかっていない (Plant J. 3 (1993)
161-174)。
【0005】
【発明の概要】本発明者らは、今般、psaDb遺伝子
のリーダー配列中に、fedAのリーダー配列と共通の
構造を持つエンハンサー配列が存在することを形質転換
タバコでレポーター遺伝子の発現の様式を解析すること
により見いだした。
のリーダー配列中に、fedAのリーダー配列と共通の
構造を持つエンハンサー配列が存在することを形質転換
タバコでレポーター遺伝子の発現の様式を解析すること
により見いだした。
【0006】従って、本発明は、構造遺伝子の5’側に
挿入された場合、この構造遺伝子の発現を活性化する、
翻訳エンハンサー配列の提供をその目的としている。ま
た本発明は、前記エンハンサー配列を含んでなるDNA
鎖の提供をその目的としている。さらに本発明は、上記
DNA鎖で形質転換された宿主、およびこの宿主を利用
した構造遺伝子を高発現させる方法の提供をその目的と
している。
挿入された場合、この構造遺伝子の発現を活性化する、
翻訳エンハンサー配列の提供をその目的としている。ま
た本発明は、前記エンハンサー配列を含んでなるDNA
鎖の提供をその目的としている。さらに本発明は、上記
DNA鎖で形質転換された宿主、およびこの宿主を利用
した構造遺伝子を高発現させる方法の提供をその目的と
している。
【0007】具体的には、本発明による翻訳エンハンサ
ー配列は、配列番号1または2に示される配列およびそ
の等価配列である。また、本発明によるDNA鎖は、上
記翻訳エンハンサーを含んでなるものであり、より具体
的には、構造遺伝子と、該構造遺伝子の発現効率を高め
るよう該構造遺伝子の5’リーダー部位に組み込まれた
上記翻訳エンハンサー配列とを含んでなるもの、であ
る。さらに本発明による形質転換宿主は、上記DNA鎖
で形質転換されたもの、である。またさらに本発明によ
る構造遺伝子を高発現させる方法は、上記形質転換宿主
を構造遺伝子が発現可能なように培養または栽培するこ
とからなるもの、である。
ー配列は、配列番号1または2に示される配列およびそ
の等価配列である。また、本発明によるDNA鎖は、上
記翻訳エンハンサーを含んでなるものであり、より具体
的には、構造遺伝子と、該構造遺伝子の発現効率を高め
るよう該構造遺伝子の5’リーダー部位に組み込まれた
上記翻訳エンハンサー配列とを含んでなるもの、であ
る。さらに本発明による形質転換宿主は、上記DNA鎖
で形質転換されたもの、である。またさらに本発明によ
る構造遺伝子を高発現させる方法は、上記形質転換宿主
を構造遺伝子が発現可能なように培養または栽培するこ
とからなるもの、である。
【0008】
【発明の具体的説明】翻訳エンハンサー配列 本発明による翻訳エンハンサー配列は、配列番号1また
は配列番号2に示されているものである。この配列は、
構造遺伝子の翻訳開始点の5’側に挿入されることによ
り、該構造遺伝子を高レベルで発現をさせる。すなわ
ち、翻訳のエンハンサー配列としての性質を有する。従
って、構造遺伝子、とりわけ外来遺伝子の発現効率を高
めるために利用することができる。
は配列番号2に示されているものである。この配列は、
構造遺伝子の翻訳開始点の5’側に挿入されることによ
り、該構造遺伝子を高レベルで発現をさせる。すなわ
ち、翻訳のエンハンサー配列としての性質を有する。従
って、構造遺伝子、とりわけ外来遺伝子の発現効率を高
めるために利用することができる。
【0009】配列番号1の配列を用いた場合には、その
リーダー配列は翻訳されず、その直後の開始コドンから
翻訳される。一方、配列番号2の配列を用いた場合に
は、その3’側の12塩基がアミノ酸に翻訳されるので
(Met−Ala−Met−Ala)、その更に3’側
に付く目的遺伝子とのフュージョン蛋白質となる。
リーダー配列は翻訳されず、その直後の開始コドンから
翻訳される。一方、配列番号2の配列を用いた場合に
は、その3’側の12塩基がアミノ酸に翻訳されるので
(Met−Ala−Met−Ala)、その更に3’側
に付く目的遺伝子とのフュージョン蛋白質となる。
【0010】また、本発明による配列には、配列番号1
または配列番号2に示されている塩基配列の等価配列も
含まれる。ここで、「その等価配列」とは、配列番号1
または2に示される塩基配列において、いくつかの塩基
の挿入、置換、または欠失、若しくは両末端への付加が
なされたものであって、かつその翻訳活性化の活性を依
然として保持するものをいうものとする。その等価配列
における翻訳活性化の活性の保持とは、その活性を利用
した実際の使用態様において、配列番号1または2に示
される配列を全て有する塩基配列と、同一の条件でほぼ
同様の利用が可能な程度の活性が維持されていることを
いうものとする。このような「等価配列」は、配列番号
1または2に示される配列を参照すれば、当業者であれ
ば格別の困難性なしに選択し、製造可能であることは明
らかである。本発明による翻訳エンハンサー配列が好ま
しく利用される宿主細胞は植物細胞である。その好まし
い具体例としては、本発明によるエンハンサー配列が単
離されたタバコが属するナス科の植物、例えばトマト、
ジャガイモ、ナス、ピーマン、さらには形質転換が報告
されている他の科の有用植物、例えばキク、ワタ、ダイ
ズ、ナタネ、イネ、ムギ、トウモロコシなどの植物細胞
が挙げられる。
または配列番号2に示されている塩基配列の等価配列も
含まれる。ここで、「その等価配列」とは、配列番号1
または2に示される塩基配列において、いくつかの塩基
の挿入、置換、または欠失、若しくは両末端への付加が
なされたものであって、かつその翻訳活性化の活性を依
然として保持するものをいうものとする。その等価配列
における翻訳活性化の活性の保持とは、その活性を利用
した実際の使用態様において、配列番号1または2に示
される配列を全て有する塩基配列と、同一の条件でほぼ
同様の利用が可能な程度の活性が維持されていることを
いうものとする。このような「等価配列」は、配列番号
1または2に示される配列を参照すれば、当業者であれ
ば格別の困難性なしに選択し、製造可能であることは明
らかである。本発明による翻訳エンハンサー配列が好ま
しく利用される宿主細胞は植物細胞である。その好まし
い具体例としては、本発明によるエンハンサー配列が単
離されたタバコが属するナス科の植物、例えばトマト、
ジャガイモ、ナス、ピーマン、さらには形質転換が報告
されている他の科の有用植物、例えばキク、ワタ、ダイ
ズ、ナタネ、イネ、ムギ、トウモロコシなどの植物細胞
が挙げられる。
【0011】本発明によれば、さらに、配列番号1もし
くは2またはそれらの等価配列を含んでなるDNA鎖が
提供される。
くは2またはそれらの等価配列を含んでなるDNA鎖が
提供される。
【0012】本発明によるDNA鎖の具体的形態は、例
えばプラスミドまたはファージDNAの中に構成員の一
部としてこの配列番号1または2の配列が挿入された形
態であってよい。さらに、プラスミドまたはファージあ
るいはゲノムDNAの中に挿入された形で微生物(特に
細菌)またはファージ粒子あるいは植物の中に存在する
形態であってもよい。なお、ここで、細菌が大腸菌やア
グロバクテリウムを含むことはいうまでもない。
えばプラスミドまたはファージDNAの中に構成員の一
部としてこの配列番号1または2の配列が挿入された形
態であってよい。さらに、プラスミドまたはファージあ
るいはゲノムDNAの中に挿入された形で微生物(特に
細菌)またはファージ粒子あるいは植物の中に存在する
形態であってもよい。なお、ここで、細菌が大腸菌やア
グロバクテリウムを含むことはいうまでもない。
【0013】本発明によるDNA鎖の好ましい存在形態
は、タンパク質を発現させようとしている構造遺伝子
が、植物体中で安定に発現しうるように、プロモータ
ー、本発明による配列番号1もしくは2またはその等価
配列、構造遺伝子DNA鎖、翻訳終止コドン、およびタ
ーミネーターとが一体に結合して、これがゲノムに挿入
された形態で植物中に存在するものである。プロモータ
ー、翻訳終止コドン、ターミネーターとしては、公知の
ものを適宜組み合わせて用いる事ができる。利用可能と
考えられるそれらの具体例としては、プロモーターとし
て、例えばカリフラワーモザイクウイルスの35Sプロ
モーター、ノパリン合成酵素のプロモーター、リブロー
ス2リン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ小サブユ
ニットのプロモーターなどが挙げられ、またターミネー
ターとしては、ノパリン合成酵素のターミネーター、オ
クトピン合成酵素のターミネーターなどが挙げられる。
は、タンパク質を発現させようとしている構造遺伝子
が、植物体中で安定に発現しうるように、プロモータ
ー、本発明による配列番号1もしくは2またはその等価
配列、構造遺伝子DNA鎖、翻訳終止コドン、およびタ
ーミネーターとが一体に結合して、これがゲノムに挿入
された形態で植物中に存在するものである。プロモータ
ー、翻訳終止コドン、ターミネーターとしては、公知の
ものを適宜組み合わせて用いる事ができる。利用可能と
考えられるそれらの具体例としては、プロモーターとし
て、例えばカリフラワーモザイクウイルスの35Sプロ
モーター、ノパリン合成酵素のプロモーター、リブロー
ス2リン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ小サブユ
ニットのプロモーターなどが挙げられ、またターミネー
ターとしては、ノパリン合成酵素のターミネーター、オ
クトピン合成酵素のターミネーターなどが挙げられる。
【0014】DNA鎖の取得 本発明による配列番号1または2の配列は、核酸合成の
方法に従ってそのDNA鎖を化学合成することで得るこ
とができる。このDNA鎖の長さは配列番号1の配列が
23bp、psaDbのN末端の4アミノ酸に対応する
塩基配列を加えてた配列番号2の配列が35bp(配列
番号:2)であるので、市販のDNA合成機を用いて格
別の困難性なしに合成できる。さらに、これらの配列を
含んでなる上記DNA鎖は、遺伝子工学の分野で慣用さ
れている手法を用いて製造することができる。
方法に従ってそのDNA鎖を化学合成することで得るこ
とができる。このDNA鎖の長さは配列番号1の配列が
23bp、psaDbのN末端の4アミノ酸に対応する
塩基配列を加えてた配列番号2の配列が35bp(配列
番号:2)であるので、市販のDNA合成機を用いて格
別の困難性なしに合成できる。さらに、これらの配列を
含んでなる上記DNA鎖は、遺伝子工学の分野で慣用さ
れている手法を用いて製造することができる。
【0015】塩基配列の利用/形質転換 上記配列番号1および2で表される配列は、翻訳のエン
ハンサー配列としての用途を有する。これらの配列は、
上記した本発明によるDNA鎖の形態とされて利用され
るのが好ましい。
ハンサー配列としての用途を有する。これらの配列は、
上記した本発明によるDNA鎖の形態とされて利用され
るのが好ましい。
【0016】このようなDNA鎖によって宿主細胞を形
質転換し、宿主細胞を培養することにより、外来遺伝子
を含む構造遺伝子を高発現させることができる。
質転換し、宿主細胞を培養することにより、外来遺伝子
を含む構造遺伝子を高発現させることができる。
【0017】宿主の好ましい例としては上記した種類の
植物の細胞が挙げられ、さらに具体的な植物材料として
は、葉片、茎片、塊茎片、プロトプラスト、カルス、花
粉、花粉管などが挙げられる。
植物の細胞が挙げられ、さらに具体的な植物材料として
は、葉片、茎片、塊茎片、プロトプラスト、カルス、花
粉、花粉管などが挙げられる。
【0018】宿主に外来遺伝子を導入する方法として
は、既に報告され確立されている種々の方法を利用する
ことができる。その好ましい例としては、例えばアグロ
バクテリウムのTiプラスミドをベクターとして用いる
方法や、植物プロトプラストにエレクトロポレーション
で遺伝子を導入する方法などが挙げられる(’Plant ge
netic transformation and gene expression; a labora
tory manual ’、Draper, J. et. al. eds., Blackwell
Scientific Publication, 1988 参照)。
は、既に報告され確立されている種々の方法を利用する
ことができる。その好ましい例としては、例えばアグロ
バクテリウムのTiプラスミドをベクターとして用いる
方法や、植物プロトプラストにエレクトロポレーション
で遺伝子を導入する方法などが挙げられる(’Plant ge
netic transformation and gene expression; a labora
tory manual ’、Draper, J. et. al. eds., Blackwell
Scientific Publication, 1988 参照)。
【0019】高発現された遺伝子の発現産物は、それ自
体を単離して利用したい場合には、培養物からその発現
産物に適した方法によって単離精製されてよい。さら
に、発現産物の存在により宿主細胞の成長または生育、
さらにはその細胞の性質が改質される場合には、そのよ
うな宿主を培養し、もしくは宿主が脱分化した植物体で
ある場合にはその植物体を栽培することで、目的遺伝子
の発現産物を高発現させる。
体を単離して利用したい場合には、培養物からその発現
産物に適した方法によって単離精製されてよい。さら
に、発現産物の存在により宿主細胞の成長または生育、
さらにはその細胞の性質が改質される場合には、そのよ
うな宿主を培養し、もしくは宿主が脱分化した植物体で
ある場合にはその植物体を栽培することで、目的遺伝子
の発現産物を高発現させる。
【0020】
【実施例】以下の実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例1 :psaDb遺伝子のリーダー配列の取得 山本らの方法(Plant Mol.Biol. 17(1991) 1251-1254)に
従い、psaDa遺伝子のcDNAを単離した。このc
DNA断片を[α−32P]dCTPで標識したものをプ
ローブとし、Nicotiana sylvestrisのゲノムDNAのラ
イブラリーをスクリーニングした。その結果、psaD
aに構造が類似したゲノムクローンを得た。この遺伝子
の構造をダイデオキシ法により解析し(Molecular Cloni
ng; A laboratory manual, 2nd ed. Sambrook et al. e
ds., Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989 参
照) 、また転写開始点をプライマーエクステンション法
により決定した(Plant Mol. Biol. 22(1993)985-994)。
得られたpsaDa類似の遺伝子はpsaDb遺伝子と
であることが確認された。そのリーダー配列は図1Aに
示されるとおりであった。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例1 :psaDb遺伝子のリーダー配列の取得 山本らの方法(Plant Mol.Biol. 17(1991) 1251-1254)に
従い、psaDa遺伝子のcDNAを単離した。このc
DNA断片を[α−32P]dCTPで標識したものをプ
ローブとし、Nicotiana sylvestrisのゲノムDNAのラ
イブラリーをスクリーニングした。その結果、psaD
aに構造が類似したゲノムクローンを得た。この遺伝子
の構造をダイデオキシ法により解析し(Molecular Cloni
ng; A laboratory manual, 2nd ed. Sambrook et al. e
ds., Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989 参
照) 、また転写開始点をプライマーエクステンション法
により決定した(Plant Mol. Biol. 22(1993)985-994)。
得られたpsaDa類似の遺伝子はpsaDb遺伝子と
であることが確認された。そのリーダー配列は図1Aに
示されるとおりであった。
【0021】実施例2 :キメラGUS遺伝子の構築 レポーター遺伝子であるベータグルクロニダーゼ(GU
S)と、psaDb遺伝子のmRNAのリーダー配列と
のキメラ遺伝子、具体的には図1Bに示されるキメラ遺
伝子CaMV::GUS、CaMV::psaDbーG
US’、およびCaMV::GUS’を構築した。Ca
MV::GUSは、pBI121として、EMBO J. 6 (1
987) 3901-3907の記載に従い得た。CaMV::psa
DbーGUS’の作成は次のように行った。まず、以下
の2種のオリゴヌクレオチドをアニーリングさせた後、
前記pBI221のXbaIとBamHI両制限酵素切
断部位の間に挿入し、その塩基配列はシーケンシングに
より確認した。 5'-CTAGACTTCTCTCAATCCAACTTTTCTATGGCCATGGCAC-3' 5'-GATCGTGCCATGGCCATAGAAAAGTTGGATTGAGAGAAGT-3' このようにして作成したキメラ遺伝子を制限酵素Eco
RIとHindIII により切り出して、プロモーターを
欠くプラスミドであるpBI101を同一酵素の組み合
わせで処理してキメラGUS入りのpBI101からの
誘導プラスミドとしてCaMV::psaDbーGU
S’を作成した。CaMV::GUS’は、以下に示す
2種のオリゴヌクレオチドをアニーリングさせた後、
2)と同様にpBI101へ挿入し作成した。 5'-CTAGATGGCTATGGCTC-3' 5'-GATCGAGCCATAGCCAT-3'
S)と、psaDb遺伝子のmRNAのリーダー配列と
のキメラ遺伝子、具体的には図1Bに示されるキメラ遺
伝子CaMV::GUS、CaMV::psaDbーG
US’、およびCaMV::GUS’を構築した。Ca
MV::GUSは、pBI121として、EMBO J. 6 (1
987) 3901-3907の記載に従い得た。CaMV::psa
DbーGUS’の作成は次のように行った。まず、以下
の2種のオリゴヌクレオチドをアニーリングさせた後、
前記pBI221のXbaIとBamHI両制限酵素切
断部位の間に挿入し、その塩基配列はシーケンシングに
より確認した。 5'-CTAGACTTCTCTCAATCCAACTTTTCTATGGCCATGGCAC-3' 5'-GATCGTGCCATGGCCATAGAAAAGTTGGATTGAGAGAAGT-3' このようにして作成したキメラ遺伝子を制限酵素Eco
RIとHindIII により切り出して、プロモーターを
欠くプラスミドであるpBI101を同一酵素の組み合
わせで処理してキメラGUS入りのpBI101からの
誘導プラスミドとしてCaMV::psaDbーGU
S’を作成した。CaMV::GUS’は、以下に示す
2種のオリゴヌクレオチドをアニーリングさせた後、
2)と同様にpBI101へ挿入し作成した。 5'-CTAGATGGCTATGGCTC-3' 5'-GATCGAGCCATAGCCAT-3'
【0022】なおここで、psaDbのmRNAのリー
ダー配列は23塩基の非翻訳配列からなるDNA鎖であ
り、そのなかの翻訳開始点近くに2箇所のパリンドロミ
ックシーケンスを取りうる配列がある。キメラ遺伝子C
aMV::psaDbーGUS’は、その23塩基の配
列に加えて、N末端の4アミノ酸に対応する塩基配列を
同時にCaMV::GUS入れたものである。しかしな
がら、その余分なアミノ酸配列が酵素の比活性や安定性
に影響することも考えられたので、psaDbの23b
pのリーダー配列を欠くCaMV::GUS’を作成し
た。このコントロールプラスミドCaMV::GUS’
と、CaMV::psaDbーGUS’とを比較する
と、そのアミノ酸配列は同一であるが、翻訳開始のAT
Gから数えて6番目と12番目の塩基が変わっている。
その結果、2つのキメラ遺伝子がコードするタンパク質
は同一であるが、翻訳開始点近傍に予想されるパリンド
ロミックシーケンスがCaMV::GUS’では破壊さ
れている(図1C中の鏑で示した位置)。
ダー配列は23塩基の非翻訳配列からなるDNA鎖であ
り、そのなかの翻訳開始点近くに2箇所のパリンドロミ
ックシーケンスを取りうる配列がある。キメラ遺伝子C
aMV::psaDbーGUS’は、その23塩基の配
列に加えて、N末端の4アミノ酸に対応する塩基配列を
同時にCaMV::GUS入れたものである。しかしな
がら、その余分なアミノ酸配列が酵素の比活性や安定性
に影響することも考えられたので、psaDbの23b
pのリーダー配列を欠くCaMV::GUS’を作成し
た。このコントロールプラスミドCaMV::GUS’
と、CaMV::psaDbーGUS’とを比較する
と、そのアミノ酸配列は同一であるが、翻訳開始のAT
Gから数えて6番目と12番目の塩基が変わっている。
その結果、2つのキメラ遺伝子がコードするタンパク質
は同一であるが、翻訳開始点近傍に予想されるパリンド
ロミックシーケンスがCaMV::GUS’では破壊さ
れている(図1C中の鏑で示した位置)。
【0023】実施例3:タバコの形質転換とGUS活性
の測定 実施例2で得られたキメラGUS遺伝子を有するバイナ
リーベクターを、アグロバクテリウムLBA4404へ
導入した。次に、常法に従ってタバコ(Nicotiana taba
cum cv Petit Havana SR1 )のリーフディスクへ形質転
換した(Plant molecular biology manual (Gelvin, S.
B. et. al.(1988) pp. A5/1-A5/9, Kluwer Academic P
ublishers, Dordrecht) 。植物は、25℃、24時間日
長で栽培した。再分化してきた形質転換体を(M0世
代)、培養容器(シグマ社;Magenta GA-7)で育成し
た。その後収穫し、液体窒素で凍結したものを粉砕し、
−80℃に保ったフリーザーで保存した。その一部をG
US活性測定に(EMBO J.6 (1987) 3901-3907) 、また、
一部をRNA抽出に使用した。タンパク量を、ブラッド
フォードの方法に従って測定し、GUS活性をタンパク
量当たりに換算した(Anal. Biochem. 72 (1976) 248-25
4)。その結果は図2に示されるとおりであった。
の測定 実施例2で得られたキメラGUS遺伝子を有するバイナ
リーベクターを、アグロバクテリウムLBA4404へ
導入した。次に、常法に従ってタバコ(Nicotiana taba
cum cv Petit Havana SR1 )のリーフディスクへ形質転
換した(Plant molecular biology manual (Gelvin, S.
B. et. al.(1988) pp. A5/1-A5/9, Kluwer Academic P
ublishers, Dordrecht) 。植物は、25℃、24時間日
長で栽培した。再分化してきた形質転換体を(M0世
代)、培養容器(シグマ社;Magenta GA-7)で育成し
た。その後収穫し、液体窒素で凍結したものを粉砕し、
−80℃に保ったフリーザーで保存した。その一部をG
US活性測定に(EMBO J.6 (1987) 3901-3907) 、また、
一部をRNA抽出に使用した。タンパク量を、ブラッド
フォードの方法に従って測定し、GUS活性をタンパク
量当たりに換算した(Anal. Biochem. 72 (1976) 248-25
4)。その結果は図2に示されるとおりであった。
【0024】図2から明らかなように、定常状態でのG
US活性を、夫々のキメラ遺伝子を導入したタバコ個体
毎に測定したところコントロール植物(CaMV::G
USおよびCaMV::GUS’)に比べてpsaDb
の配列を持つもの(CaMV::psaDbーGU
S’)では、はるかに高いGUS活性が検出された。
US活性を、夫々のキメラ遺伝子を導入したタバコ個体
毎に測定したところコントロール植物(CaMV::G
USおよびCaMV::GUS’)に比べてpsaDb
の配列を持つもの(CaMV::psaDbーGU
S’)では、はるかに高いGUS活性が検出された。
【0025】実施例4:RNA分析 上述のようにして得た粉末試料から、AGPC法により
RNAを抽出し(Anal.Biochem. 162(1987) 156-159)、
フェノール/クロロホルム抽出を3回行ない、LiCl
により高分子RNAを選択的に沈殿させる事により全R
NA画分を得た。GUS遺伝子特異的なプライマー(5'
-GTCGAGTTTTTTGATTTCACGGGTTGGGGTTTCTA-3' )の5’末
端を32Pでラベルし、プライマー エクステンション分
析を行なった(Plant Mol. Biol. 22 (1993) 985-994)。
産物は8Mの尿素を含む6%のポリアクリルアミドゲル
で電気泳動し、そのオートラジオグラフィーをFujix BA
S2000 イメージ アナライザー(Fuji Photo Inc、 Japa
n )で分析した。
RNAを抽出し(Anal.Biochem. 162(1987) 156-159)、
フェノール/クロロホルム抽出を3回行ない、LiCl
により高分子RNAを選択的に沈殿させる事により全R
NA画分を得た。GUS遺伝子特異的なプライマー(5'
-GTCGAGTTTTTTGATTTCACGGGTTGGGGTTTCTA-3' )の5’末
端を32Pでラベルし、プライマー エクステンション分
析を行なった(Plant Mol. Biol. 22 (1993) 985-994)。
産物は8Mの尿素を含む6%のポリアクリルアミドゲル
で電気泳動し、そのオートラジオグラフィーをFujix BA
S2000 イメージ アナライザー(Fuji Photo Inc、 Japa
n )で分析した。
【0026】実施例3で判明したGUS活性の上昇は、
翻訳活性の増加以外に、転写活性を増加させるcis因
子がそのリーダー配列内にあることや、転写産物の安定
化が機構として考えられた。そこで、まず、定常状態で
の夫々のキメラ遺伝子のmRNAの量を、上記のプライ
マー エクステンションにより求めた。その結果は図3
に示されるとおりであった。
翻訳活性の増加以外に、転写活性を増加させるcis因
子がそのリーダー配列内にあることや、転写産物の安定
化が機構として考えられた。そこで、まず、定常状態で
の夫々のキメラ遺伝子のmRNAの量を、上記のプライ
マー エクステンションにより求めた。その結果は図3
に示されるとおりであった。
【0027】この図3から明らかなように、エクステン
ション産物の大きさは、キメラ遺伝子の構造によって異
なるが、非形質転換体(SR1)以外からは、夫々特異
的なバンドが検出された。
ション産物の大きさは、キメラ遺伝子の構造によって異
なるが、非形質転換体(SR1)以外からは、夫々特異
的なバンドが検出された。
【0028】次に、形質転換体毎に、GUSの活性とm
RNAの量比を調べることにより、mRNAあたりのG
USの翻訳効率を求めた。その結果は図4に示されると
おりであった。
RNAの量比を調べることにより、mRNAあたりのG
USの翻訳効率を求めた。その結果は図4に示されると
おりであった。
【0029】図4に示されるように、驚くべきことにC
aMV::psaDbーGUS’ではCaMV::GU
S’より平均して14倍も高い効率であることが判明し
た。このように、psaDbの23塩基のリーダー配列
または翻訳開始点近傍に予想されるパリンドロミックシ
ーケンスが、GUS’のmRNAの翻訳効率を著しく高
めることが判明した。また、CaMV::GUSとCa
MV::GUS’を比較すると、後者が平均で5倍以上
のGUS活性を示していた。このことは、タンパク質に
翻訳されない25塩基に続く、翻訳される12塩基(4
アミノ酸に対応)が、その3’側に続くタンパク質、例
えばGUSの安定性や酵素活性を上げること、あるい
は、その4アミノ酸中の2つのメチオニンが翻訳効率を
上げていることを示唆している(Biochemistry 29 (199
0) 10562-10566 、およびMol. Gen.Genet. 238 (1993)
59-64)。
aMV::psaDbーGUS’ではCaMV::GU
S’より平均して14倍も高い効率であることが判明し
た。このように、psaDbの23塩基のリーダー配列
または翻訳開始点近傍に予想されるパリンドロミックシ
ーケンスが、GUS’のmRNAの翻訳効率を著しく高
めることが判明した。また、CaMV::GUSとCa
MV::GUS’を比較すると、後者が平均で5倍以上
のGUS活性を示していた。このことは、タンパク質に
翻訳されない25塩基に続く、翻訳される12塩基(4
アミノ酸に対応)が、その3’側に続くタンパク質、例
えばGUSの安定性や酵素活性を上げること、あるい
は、その4アミノ酸中の2つのメチオニンが翻訳効率を
上げていることを示唆している(Biochemistry 29 (199
0) 10562-10566 、およびMol. Gen.Genet. 238 (1993)
59-64)。
【0030】実施例5:最近、カスパーとクエイルがAr
abidopsis のフェレドキシン遺伝子(fedA)の5’
非翻訳領域が遺伝子発現を増大させる事を、アラビドプ
シスの実生を用いた一過性の検定から報告している(Pla
nt J. 3 (1993) 161-174) 。この増加が転写段階に効い
ていることによるのか、あるいは転写後の過程に効いて
いることによるのかは明らかではない。しかし、この遺
伝子とpsaDbのリーダー配列が、類似の機構によっ
てレポーター遺伝子の翻訳効率を高めているのではない
かと想像されたので、両者のリーダー配列を比較した
(図5)。その結果、2箇所に共通のモチーフが検出さ
れ、2つを合わせるとpsaDbのリーダー配列の半分
以上を占めることがわかった。それら2つのモチーフを
夫々LM1(TCTCAA)、LM2(CAACTT
T)と名付けた。
abidopsis のフェレドキシン遺伝子(fedA)の5’
非翻訳領域が遺伝子発現を増大させる事を、アラビドプ
シスの実生を用いた一過性の検定から報告している(Pla
nt J. 3 (1993) 161-174) 。この増加が転写段階に効い
ていることによるのか、あるいは転写後の過程に効いて
いることによるのかは明らかではない。しかし、この遺
伝子とpsaDbのリーダー配列が、類似の機構によっ
てレポーター遺伝子の翻訳効率を高めているのではない
かと想像されたので、両者のリーダー配列を比較した
(図5)。その結果、2箇所に共通のモチーフが検出さ
れ、2つを合わせるとpsaDbのリーダー配列の半分
以上を占めることがわかった。それら2つのモチーフを
夫々LM1(TCTCAA)、LM2(CAACTT
T)と名付けた。
【0031】これら2箇所の配列が、実際翻訳のエンハ
ンサー配列として機能しているかどうかを調べるため
に、それらの配列を他の配列に置き換えたキメラ遺伝子
(CaMV::psaDbLMーGUS’)を作成し
た。具体的には、以下に示す2種のオリゴヌクレオチド
をアニーリングさせた後、2)と同様にpBI101へ
挿入し作成した。 5'-CTAGACTTCGAGACCTCACCAGGGTCTATGGCCATGGCAC-3' 5'-GATCGTGCCATGGCCATAGACCCTGGTGAGGTCTCGAAGT-3'
ンサー配列として機能しているかどうかを調べるため
に、それらの配列を他の配列に置き換えたキメラ遺伝子
(CaMV::psaDbLMーGUS’)を作成し
た。具体的には、以下に示す2種のオリゴヌクレオチド
をアニーリングさせた後、2)と同様にpBI101へ
挿入し作成した。 5'-CTAGACTTCGAGACCTCACCAGGGTCTATGGCCATGGCAC-3' 5'-GATCGTGCCATGGCCATAGACCCTGGTGAGGTCTCGAAGT-3'
【0032】そして、実施例3の場合と同様に、形質転
換体を得て、この形質転換体におけるGUS活性を調べ
た。その結果は、図7に示されるとおりであった。
換体を得て、この形質転換体におけるGUS活性を調べ
た。その結果は、図7に示されるとおりであった。
【0033】図7より明らかなように、2つのモチーフ
を他の塩基配列に置き換えると翻訳効率(mRNA当た
りのGUS活性)が20分の1に減少した。このこと
は、これら2つのモチーフLM1とLM2の両者又は一
方が翻訳のエンハンサーとして必須の構成要素であるこ
とを明確に示すものである。
を他の塩基配列に置き換えると翻訳効率(mRNA当た
りのGUS活性)が20分の1に減少した。このこと
は、これら2つのモチーフLM1とLM2の両者又は一
方が翻訳のエンハンサーとして必須の構成要素であるこ
とを明確に示すものである。
【0034】実施例6:発現様式 いずれのキメラ遺伝子を分析した場合においても、子
葉、本葉、および根を用いてプライマーエクステンショ
ン法により発現の器官特異性を調べた。その結果、どの
器官でも同様の発現様式を示した。
葉、本葉、および根を用いてプライマーエクステンショ
ン法により発現の器官特異性を調べた。その結果、どの
器官でも同様の発現様式を示した。
【0035】
配列番号:1 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;Genomic DNA 起源: 生物名:タバコ 株名:Nicotiana sylvestris 配列: ACTTCTCTCA ATCCAACTTT TCT 23
【0036】配列番号:2 配列の長さ:35 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;Genomic DNA 起源: 生物名:タバコ 株名:Nicotiana sylvestris 配列: ACTTCTCTCA ATCCAACTTT TCTATGGCCA TGGCA 35
【図1】レポーター遺伝子であるベータグルクロニダー
ゼ(GUS)とpsaDbのmRNAのリーダー配列と
のキメラ遺伝子の構築法を概説した図である。(A)
は、psaDbのmRNAのリーダー配列を示し、+1
は転写開始点を示す。矢印はパリンドロミックシーケン
スを示す。塩基配列の下には、予想されるアミノ酸配列
を記した。(B)はキメラGUS遺伝子の概略図を示
し、矢印が転写開始点を表す。CaMV::GUSはプ
ラスミドpBI121自体で、基になる遺伝子構成であ
る。CaMV::psaDbーGUS’は、CaM
V::GUSの非翻訳部のリーダー配列に(A) で示した
psaDbのリーダー配列を挿入して作成したものであ
る。CaMV::GUS’はpsaDbの23bpのリ
ーダー配列を欠くことと、(C)で示すように2塩基の
置換があることを除いてはCaMV::psaDbーG
US’と同じである。(C)は、制限酵素XbaIの認
識配列(TCTAGA)の下流の塩基配列を示し、GU
Sタンパク質のN末端で位置を揃えて表示した。下線部
は挿入したpsaDbの配列を、鏑は予想されるパリン
ドロミックシーケンスを破壊すると思われる塩基置換の
位置を示す。
ゼ(GUS)とpsaDbのmRNAのリーダー配列と
のキメラ遺伝子の構築法を概説した図である。(A)
は、psaDbのmRNAのリーダー配列を示し、+1
は転写開始点を示す。矢印はパリンドロミックシーケン
スを示す。塩基配列の下には、予想されるアミノ酸配列
を記した。(B)はキメラGUS遺伝子の概略図を示
し、矢印が転写開始点を表す。CaMV::GUSはプ
ラスミドpBI121自体で、基になる遺伝子構成であ
る。CaMV::psaDbーGUS’は、CaM
V::GUSの非翻訳部のリーダー配列に(A) で示した
psaDbのリーダー配列を挿入して作成したものであ
る。CaMV::GUS’はpsaDbの23bpのリ
ーダー配列を欠くことと、(C)で示すように2塩基の
置換があることを除いてはCaMV::psaDbーG
US’と同じである。(C)は、制限酵素XbaIの認
識配列(TCTAGA)の下流の塩基配列を示し、GU
Sタンパク質のN末端で位置を揃えて表示した。下線部
は挿入したpsaDbの配列を、鏑は予想されるパリン
ドロミックシーケンスを破壊すると思われる塩基置換の
位置を示す。
【図2】psaDb由来のリーダー配列を挿入する事に
より、形質転換タバコでGUSの活性が増加したことを
表す図である。活性は、タバコの成熟した葉を用いて測
定し、図では活性を対数表示している。
より、形質転換タバコでGUSの活性が増加したことを
表す図である。活性は、タバコの成熟した葉を用いて測
定し、図では活性を対数表示している。
【図3】キメラGUS遺伝子を導入したタバコでのmR
NAレベルを示した図である。非形質転換タバコ(SR
1)と形質転換タバコから調製した全RNAをプラーマ
ー エクステンション解析に供した。数字は図2と同じ
形質転換系統番号を示し、鏑はキメラGUS遺伝子のm
RNAに対応するバンドの位置を表す。非形質転換体
(SR1)からは、特異的なシグナルは検出され無かっ
た。
NAレベルを示した図である。非形質転換タバコ(SR
1)と形質転換タバコから調製した全RNAをプラーマ
ー エクステンション解析に供した。数字は図2と同じ
形質転換系統番号を示し、鏑はキメラGUS遺伝子のm
RNAに対応するバンドの位置を表す。非形質転換体
(SR1)からは、特異的なシグナルは検出され無かっ
た。
【図4】GUS活性とGUSのmRNAの比率を示す図
である。(A)はCaMV::GUSを導入した形質転
換タバコのGUS活性を1とし、GUSの活性とmRN
Aの比を形質転換体ごとに求めた。数字は第2図と同一
の形質転換タバコの番号を示す。(B)はキメラ遺伝子
毎の平均値と標準誤差を示す。
である。(A)はCaMV::GUSを導入した形質転
換タバコのGUS活性を1とし、GUSの活性とmRN
Aの比を形質転換体ごとに求めた。数字は第2図と同一
の形質転換タバコの番号を示す。(B)はキメラ遺伝子
毎の平均値と標準誤差を示す。
【図5】N. sylvestrisのpsaDbとA
rabidopsisのfedA遺伝子の5’リーダー
配列の比較を示す図である。2つの保存されているモチ
ーフLMー1、およびLMー2には下線を記した。
rabidopsisのfedA遺伝子の5’リーダー
配列の比較を示す図である。2つの保存されているモチ
ーフLMー1、およびLMー2には下線を記した。
【図6】2つのリーダー配列LM1およびLM2の塩基
配列の他の配列への置き換えを説明する図である。キメ
ラ遺伝子CaMV::psaDbーGUS’において、
2つのリーダー配列LM1およびLM2の塩基配列を他
の配列に置き換えることによって(影を付けた配列)、
新たなキメラ遺伝子CaMV::psaDbLMーGU
S’を作成した。
配列の他の配列への置き換えを説明する図である。キメ
ラ遺伝子CaMV::psaDbーGUS’において、
2つのリーダー配列LM1およびLM2の塩基配列を他
の配列に置き換えることによって(影を付けた配列)、
新たなキメラ遺伝子CaMV::psaDbLMーGU
S’を作成した。
【図7】GUSの活性とmRNAの比率を、CaM
V::psaDbーGUS’またはCaMV::psa
DbLMーGUS’を導入した形質転換タバコごと、お
よびキメラごとの平均値を示す図である。
V::psaDbーGUS’またはCaMV::psa
DbLMーGUS’を導入した形質転換タバコごと、お
よびキメラごとの平均値を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】配列番号1に示される配列およびその等価
配列。 - 【請求項2】配列番号2に示される配列およびその等価
配列。 - 【請求項3】請求項1または2記載の配列を含んでな
る、DNA鎖。 - 【請求項4】構造遺伝子と、該構造遺伝子の発現効率を
高めるよう該構造遺伝子の5’リーダー部位に組み込ま
れた請求項1または2記載の配列とを含んでなる、請求
項3記載のDNA鎖。 - 【請求項5】請求項4記載のDNA鎖で形質転換され
た、宿主。 - 【請求項6】宿主が植物細胞である、請求項5記載の宿
主。 - 【請求項7】請求項6記載の宿主を前記構造遺伝子が発
現可能なように培養または栽培することからなる、植物
で外来遺伝子を高発現させる方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7067868A JPH08256777A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 翻訳エンハンサー配列およびその使用 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7067868A JPH08256777A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 翻訳エンハンサー配列およびその使用 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08256777A true JPH08256777A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13357345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7067868A Pending JPH08256777A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 翻訳エンハンサー配列およびその使用 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08256777A (ja) |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7067868A patent/JPH08256777A/ja active Pending
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