JPH08257362A - 芳香族カルボン酸の製造に際して生成する排ガスの処理方法 - Google Patents
芳香族カルボン酸の製造に際して生成する排ガスの処理方法Info
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- JPH08257362A JPH08257362A JP7067391A JP6739195A JPH08257362A JP H08257362 A JPH08257362 A JP H08257362A JP 7067391 A JP7067391 A JP 7067391A JP 6739195 A JP6739195 A JP 6739195A JP H08257362 A JPH08257362 A JP H08257362A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】酸化反応器中で芳香族化合物を分子状酸素によ
って酸化して芳香族カルボン酸を製造するに際して、酸
化反応器から排出される排ガス中に含まれる種々の有機
化合物、例えば、臭化メチルを経済的に且つ効率よく酸
化、除去し得る排ガスの処理方法を提供することにあ
る。 【構成】本発明によれば、酸化反応器中で芳香族化合物
を分子状酸素にて酸化して芳香族カルボン酸を製造する
際に生成する排ガスを処理する方法であって、酸化反応
器から排出される排ガスを冷却し、凝縮性成分の大部分
を凝縮させた後、周期律表第VIIA族の金属又はその
化合物、及び/又は第IB族の金属又はその化合物から
なる酸化触媒と接触させて、排ガス中の有機化合物を除
去する排ガスの処理方法が提供される。
って酸化して芳香族カルボン酸を製造するに際して、酸
化反応器から排出される排ガス中に含まれる種々の有機
化合物、例えば、臭化メチルを経済的に且つ効率よく酸
化、除去し得る排ガスの処理方法を提供することにあ
る。 【構成】本発明によれば、酸化反応器中で芳香族化合物
を分子状酸素にて酸化して芳香族カルボン酸を製造する
際に生成する排ガスを処理する方法であって、酸化反応
器から排出される排ガスを冷却し、凝縮性成分の大部分
を凝縮させた後、周期律表第VIIA族の金属又はその
化合物、及び/又は第IB族の金属又はその化合物から
なる酸化触媒と接触させて、排ガス中の有機化合物を除
去する排ガスの処理方法が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化反応器中で芳香族
化合物を分子状酸素によって酸化して芳香族カルボン酸
を製造する際に、酸化反応器から排出される排ガスに含
まれる種々の有機化合物を触媒を用いて酸化し、除去し
て、排ガスに同伴させないようにした方法に関する。
化合物を分子状酸素によって酸化して芳香族カルボン酸
を製造する際に、酸化反応器から排出される排ガスに含
まれる種々の有機化合物を触媒を用いて酸化し、除去し
て、排ガスに同伴させないようにした方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化反応器中で芳香族化合物を分子状酸
素によって酸化して芳香族カルボン酸を製造する際に、
排ガスが生じ、これは、酸化反応器から大気中に排出さ
れる。例えば、テレフタル酸は、工業的に用いられてい
る代表的なプロセスにおいては、既に知られているよう
に、酢酸を反応溶剤とし、臭素をラジカル発生剤とし、
コバルトやマンガン等を触媒として、p−キシレンを液
相空気酸化することによって製造されている。
素によって酸化して芳香族カルボン酸を製造する際に、
排ガスが生じ、これは、酸化反応器から大気中に排出さ
れる。例えば、テレフタル酸は、工業的に用いられてい
る代表的なプロセスにおいては、既に知られているよう
に、酢酸を反応溶剤とし、臭素をラジカル発生剤とし、
コバルトやマンガン等を触媒として、p−キシレンを液
相空気酸化することによって製造されている。
【0003】従って、このようなテレフタル酸の製造プ
ロセスからは、通常、酢酸メチル、p−キシレン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類や臭化メチル等の有機臭
素化合物を含む種々の有機化合物のほか、一酸化炭素や
二酸化炭素を含む排ガスが副生する。また、排ガスに
は、反応溶媒である酢酸のほか、水も同伴している。そ
こで、このような排ガスを大気中に放出するためには、
環境保全の目的のために、予め適切な処理を行なって、
これらの物質を排ガスから除去して、排ガスに同伴する
ことを防止することが必要である。
ロセスからは、通常、酢酸メチル、p−キシレン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類や臭化メチル等の有機臭
素化合物を含む種々の有機化合物のほか、一酸化炭素や
二酸化炭素を含む排ガスが副生する。また、排ガスに
は、反応溶媒である酢酸のほか、水も同伴している。そ
こで、このような排ガスを大気中に放出するためには、
環境保全の目的のために、予め適切な処理を行なって、
これらの物質を排ガスから除去して、排ガスに同伴する
ことを防止することが必要である。
【0004】従来、このような排ガスを処理する手段と
しては、吸着、吸収、触媒酸化、直接加熱燃焼等が知ら
れているが、これらのなかでは、処理の経済性と上記有
機化合物や一酸化炭素の酸化効率の点から、触媒酸化が
最も効果的である。しかし、従来より知られている触媒
酸化は、特公平2−45613号公報に記載されている
ように、触媒として、貴金属を用いるものであり、従っ
て、触媒のための費用が高いと共に、上述したような有
機臭素化合物を含む排ガスを処理するときは、触媒が臭
素によって被毒し、臭素化合物自体の酸化分解活性が低
下するという問題がある。
しては、吸着、吸収、触媒酸化、直接加熱燃焼等が知ら
れているが、これらのなかでは、処理の経済性と上記有
機化合物や一酸化炭素の酸化効率の点から、触媒酸化が
最も効果的である。しかし、従来より知られている触媒
酸化は、特公平2−45613号公報に記載されている
ように、触媒として、貴金属を用いるものであり、従っ
て、触媒のための費用が高いと共に、上述したような有
機臭素化合物を含む排ガスを処理するときは、触媒が臭
素によって被毒し、臭素化合物自体の酸化分解活性が低
下するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このよう
に、酸化反応器中で芳香族化合物を分子状酸素によって
酸化して芳香族カルボン酸を製造するに際して、酸化反
応器から排出される排ガス中に含まれる上述したような
種々の有機化合物を排ガスから除去する従来の方法にお
ける問題を解決するためになされたものであって、経済
的であって、しかも、排ガスが臭化メチルのような有機
臭素化合物を含む場合であっても、活性の低下なしに、
有機臭素化合物を完全に酸化分解し得る触媒を用いる酸
化法によるそのような排ガスの処理方法を提供すること
を目的とする。
に、酸化反応器中で芳香族化合物を分子状酸素によって
酸化して芳香族カルボン酸を製造するに際して、酸化反
応器から排出される排ガス中に含まれる上述したような
種々の有機化合物を排ガスから除去する従来の方法にお
ける問題を解決するためになされたものであって、経済
的であって、しかも、排ガスが臭化メチルのような有機
臭素化合物を含む場合であっても、活性の低下なしに、
有機臭素化合物を完全に酸化分解し得る触媒を用いる酸
化法によるそのような排ガスの処理方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、酸化反
応器中で芳香族化合物を分子状酸素にて酸化して芳香族
カルボン酸を製造する際に生成する排ガスを処理する方
法であって、酸化反応器から排出される排ガスを冷却
し、凝縮性成分の大部分を凝縮させた後、周期律表第V
IIA族の金属又はその化合物、及び/又は第IB族の
金属又はその化合物からなる酸化触媒と接触させて、排
ガス中の有機化合物を除去する排ガスの処理方法が提供
される。
応器中で芳香族化合物を分子状酸素にて酸化して芳香族
カルボン酸を製造する際に生成する排ガスを処理する方
法であって、酸化反応器から排出される排ガスを冷却
し、凝縮性成分の大部分を凝縮させた後、周期律表第V
IIA族の金属又はその化合物、及び/又は第IB族の
金属又はその化合物からなる酸化触媒と接触させて、排
ガス中の有機化合物を除去する排ガスの処理方法が提供
される。
【0007】本発明の方法は、特に、好ましくは、テレ
フタル酸やナフタレンジカルボン酸の製造の際に副生す
る排ガスの処理に適用される。例えば、テレフタル酸の
製造の際に副生する排ガスは、通常、酸化反応器から1
60〜260℃程度の温度で排出され、溶媒である酢酸
や、反応器中で副生した二酸化炭素、一酸化炭素等のほ
か、水、酢酸メチル、ベンゼン、トルエン、p−キシレ
ン等の炭化水素類や、臭化メチル等の有機臭素化合物を
含んでいる。そのほか、場合によっては、臭素以外のハ
ロゲンやシリコーンを含んでいる。
フタル酸やナフタレンジカルボン酸の製造の際に副生す
る排ガスの処理に適用される。例えば、テレフタル酸の
製造の際に副生する排ガスは、通常、酸化反応器から1
60〜260℃程度の温度で排出され、溶媒である酢酸
や、反応器中で副生した二酸化炭素、一酸化炭素等のほ
か、水、酢酸メチル、ベンゼン、トルエン、p−キシレ
ン等の炭化水素類や、臭化メチル等の有機臭素化合物を
含んでいる。そのほか、場合によっては、臭素以外のハ
ロゲンやシリコーンを含んでいる。
【0008】そこで、本発明によれば、先ず、酸化反応
器からの排ガスを100℃よりも低い温度から常温、好
ましくは、30〜90℃の範囲の温度に冷却して、排ガ
スに含まれる凝縮性成分、即ち、酢酸や炭化水素類を含
む大部分の有機化合物や水を凝縮させる。しかし、この
冷却、凝縮操作によっても、二酸化炭素、一酸化炭素等
の上記冷却温度において非凝縮性成分のほか、上記冷却
温度における蒸気圧に相当する量の酢酸、酢酸メチル、
臭化メチル、炭化水素類等の有機化合物や一酸化炭素が
冷却、凝縮操作後の排ガスに同伴している。
器からの排ガスを100℃よりも低い温度から常温、好
ましくは、30〜90℃の範囲の温度に冷却して、排ガ
スに含まれる凝縮性成分、即ち、酢酸や炭化水素類を含
む大部分の有機化合物や水を凝縮させる。しかし、この
冷却、凝縮操作によっても、二酸化炭素、一酸化炭素等
の上記冷却温度において非凝縮性成分のほか、上記冷却
温度における蒸気圧に相当する量の酢酸、酢酸メチル、
臭化メチル、炭化水素類等の有機化合物や一酸化炭素が
冷却、凝縮操作後の排ガスに同伴している。
【0009】従って、本発明の方法によれば、このよう
に、冷却、凝縮操作後の排ガスを酸化触媒を充填した触
媒反応器に導き、酸化触媒と接触させ、酸化して、上述
したような有機化合物を酸化して、排ガスからこれらを
除去する。本発明によれば、通常、一酸化炭素も完全に
酸化される。本発明の方法において用いる酸化触媒は、
周期律表第VIIA族の金属又はその化合物及び/又は
第IB族の金属又はその化合物からなる。
に、冷却、凝縮操作後の排ガスを酸化触媒を充填した触
媒反応器に導き、酸化触媒と接触させ、酸化して、上述
したような有機化合物を酸化して、排ガスからこれらを
除去する。本発明によれば、通常、一酸化炭素も完全に
酸化される。本発明の方法において用いる酸化触媒は、
周期律表第VIIA族の金属又はその化合物及び/又は
第IB族の金属又はその化合物からなる。
【0010】第VIIA族の金属又はその化合物として
は、例えば、金属マンガン、金属レニウム及びこれらの
金属の酸化物を挙げることができ、酸化物としては、例
えば、二酸化マンガン、一酸化マンガン、三酸化二マン
ガン、二酸化レニウム、三酸化レニウム、五酸化二レニ
ウム等を挙げることができる。これらは、単独にて、又
は混合物として用いられる。本発明においては、これら
のなかでは、特に、金属マンガン又はマンガン酸化物が
好ましく、一酸化マンガンが最も好ましく用いられる。
は、例えば、金属マンガン、金属レニウム及びこれらの
金属の酸化物を挙げることができ、酸化物としては、例
えば、二酸化マンガン、一酸化マンガン、三酸化二マン
ガン、二酸化レニウム、三酸化レニウム、五酸化二レニ
ウム等を挙げることができる。これらは、単独にて、又
は混合物として用いられる。本発明においては、これら
のなかでは、特に、金属マンガン又はマンガン酸化物が
好ましく、一酸化マンガンが最も好ましく用いられる。
【0011】他方、第IB族の金属又はその化合物とし
ては、金属銅、金属銀、金属金、銅又は銀の酸化物を挙
げることができる。銅又は銀の酸化物としては、例え
ば、酸化第一銅、酸化第二銅、酸化銀等を挙げることが
できる。これらは、単独にて、又は混合物として用いら
れる。これらのなかでは、特に、金属銅又は銅酸化物が
好ましく用いられる。
ては、金属銅、金属銀、金属金、銅又は銀の酸化物を挙
げることができる。銅又は銀の酸化物としては、例え
ば、酸化第一銅、酸化第二銅、酸化銀等を挙げることが
できる。これらは、単独にて、又は混合物として用いら
れる。これらのなかでは、特に、金属銅又は銅酸化物が
好ましく用いられる。
【0012】本発明によれば、上記第VIIA族の金属
又はその化合物からなる触媒を単独で用いることがで
き、また、第IB族の金属又はその化合物からなる触媒
も単独で用いることができるが、しかし、第VIIA族
の金属又はその化合物と、第IB族の金属又はその化合
物との混合物を用いることによって、最も望ましい結果
を得ることができる。
又はその化合物からなる触媒を単独で用いることがで
き、また、第IB族の金属又はその化合物からなる触媒
も単独で用いることができるが、しかし、第VIIA族
の金属又はその化合物と、第IB族の金属又はその化合
物との混合物を用いることによって、最も望ましい結果
を得ることができる。
【0013】このように、第VIIA族の金属又はその
化合物と、第IB族の金属又はその化合物とを混合して
触媒として用いる場合、金属原子のモル比にて、第VI
IA族の金属又はその化合物に対して、第IB族の金属
又はその化合物を0.001〜100の範囲で用いること
が好ましく、0.001〜20の範囲で用いることがより
好ましく、0.01〜20の範囲で用いることが最も好ま
しい。
化合物と、第IB族の金属又はその化合物とを混合して
触媒として用いる場合、金属原子のモル比にて、第VI
IA族の金属又はその化合物に対して、第IB族の金属
又はその化合物を0.001〜100の範囲で用いること
が好ましく、0.001〜20の範囲で用いることがより
好ましく、0.01〜20の範囲で用いることが最も好ま
しい。
【0014】本発明によれば、このような第VIIA族
の金属又はその化合物と第IB族の金属又はその化合物
との混合物に、必要に応じて、更にその他の成分を加え
て、多元触媒とすることもできる。
の金属又はその化合物と第IB族の金属又はその化合物
との混合物に、必要に応じて、更にその他の成分を加え
て、多元触媒とすることもできる。
【0015】本発明においては、上述したような第VI
IA族の金属、第IB族の金属や、これらの金属の化合
物や、又はこれらの金属や化合物の混合物は、そのまま
にて、触媒として用いてもよいが、必要に応じて、適宜
の担体に担時させて、用いることもできる。このような
担体としては、例えば、アルミナ、シリカ、シリカ・ア
ルミナ、ケイソウ土、白土、タルク等を用いることがで
きる。これらのなかでは、特に、アルミナが好ましく用
いられる。
IA族の金属、第IB族の金属や、これらの金属の化合
物や、又はこれらの金属や化合物の混合物は、そのまま
にて、触媒として用いてもよいが、必要に応じて、適宜
の担体に担時させて、用いることもできる。このような
担体としては、例えば、アルミナ、シリカ、シリカ・ア
ルミナ、ケイソウ土、白土、タルク等を用いることがで
きる。これらのなかでは、特に、アルミナが好ましく用
いられる。
【0016】触媒を担体に担持させるには、従来、知ら
れている適宜の方法、例えば、含浸法によることができ
るが、しかし、この方法に限定されるものではない。こ
のように、触媒を担体に担持させて用いる場合は、触媒
が第VIIA族の金属又はその化合物であるときは、そ
の担持量は、触媒における金属原子として、0.5〜50
重量%、好ましくは、1〜40重量%の範囲である。他
方、触媒が第IB族の金属又はその化合物であるとき
は、その担持量は、触媒における金属原子として、0.1
〜40重量%、好ましくは、0.5〜40重量%の範囲で
ある。ここに、担持量とは、担体と触媒を含む全重量中
の触媒の重量の割合をいう。
れている適宜の方法、例えば、含浸法によることができ
るが、しかし、この方法に限定されるものではない。こ
のように、触媒を担体に担持させて用いる場合は、触媒
が第VIIA族の金属又はその化合物であるときは、そ
の担持量は、触媒における金属原子として、0.5〜50
重量%、好ましくは、1〜40重量%の範囲である。他
方、触媒が第IB族の金属又はその化合物であるとき
は、その担持量は、触媒における金属原子として、0.1
〜40重量%、好ましくは、0.5〜40重量%の範囲で
ある。ここに、担持量とは、担体と触媒を含む全重量中
の触媒の重量の割合をいう。
【0017】第VIIA族の金属又はその化合物と、第
IB族の金属又はその化合物とを混合し、これらを担体
に担持させて、触媒として用いる場合、これらの割合
は、前述した範囲とする。このような触媒は、その形状
において何ら限定されるものではないが、通常、粉末
状、粒状、球状、ペレット、ハニカム状等に成形して用
いられる。
IB族の金属又はその化合物とを混合し、これらを担体
に担持させて、触媒として用いる場合、これらの割合
は、前述した範囲とする。このような触媒は、その形状
において何ら限定されるものではないが、通常、粉末
状、粒状、球状、ペレット、ハニカム状等に成形して用
いられる。
【0018】本発明の方法によれば、排ガスを触媒に接
触させるに際して、通常、0〜40kg/cm2 G、好まし
くは、0〜25kg/cm2 Gの圧力下に、通常、200〜
700℃、好ましくは、300〜600℃の範囲の温度
で接触させる。また、排ガスを触媒に接触させる際の空
間速度は、通常、1000〜50000hr-1、好ましく
は、2000〜20000hr-1の範囲である。
触させるに際して、通常、0〜40kg/cm2 G、好まし
くは、0〜25kg/cm2 Gの圧力下に、通常、200〜
700℃、好ましくは、300〜600℃の範囲の温度
で接触させる。また、排ガスを触媒に接触させる際の空
間速度は、通常、1000〜50000hr-1、好ましく
は、2000〜20000hr-1の範囲である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、酸化反応器中で芳香族
化合物を分子状酸素によって酸化して芳香族カルボン酸
を製造するに際して、酸化反応器から排出される排ガス
を冷却し、凝縮性成分の大部分を凝縮させた後、周期律
表第VIIA族の金属又はその化合物、及び/又は第I
B族の金属又はその化合物よりなる酸化触媒と接触させ
て、排ガス中の種々の有機化合物を酸化して除去するの
で、従来の貴金属触媒を用いる方法に比べて、経済的で
あり、しかも、排ガスに臭化メチルが含まれていても、
これを完全に酸化分解し、触媒の活性低下が少なく、か
くして、工業的に有利に排ガスを無害化処理することが
できる。
化合物を分子状酸素によって酸化して芳香族カルボン酸
を製造するに際して、酸化反応器から排出される排ガス
を冷却し、凝縮性成分の大部分を凝縮させた後、周期律
表第VIIA族の金属又はその化合物、及び/又は第I
B族の金属又はその化合物よりなる酸化触媒と接触させ
て、排ガス中の種々の有機化合物を酸化して除去するの
で、従来の貴金属触媒を用いる方法に比べて、経済的で
あり、しかも、排ガスに臭化メチルが含まれていても、
これを完全に酸化分解し、触媒の活性低下が少なく、か
くして、工業的に有利に排ガスを無害化処理することが
できる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。実施例において、排ガスの組成は、ガスクロマトグ
ラフィーにて分析した。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。実施例において、排ガスの組成は、ガスクロマトグ
ラフィーにて分析した。
【0021】実施例1 アルミナからなる担体に一酸化マンガン13重量%と一
酸化銅7重量%とを担時させてなる触媒を調製した。テ
レフタル酸の製造時に発生した排ガスを40℃に冷却し
て、凝縮性成分を除去した。この冷却、凝縮操作後の排
ガスには、表1に示すように、酢酸メチル、臭化メチ
ル、炭化水素類及び一酸化炭素が含まれていた。このよ
うな排ガスを大気圧下、空間速度3600hr-1、入口温
度350℃にて上記触媒に通気し、30日間連続して触
媒反応を行なった。このようにして処理した排ガスの分
析結果を表1に示す。上記排ガス中の有機化合物及び一
酸化炭素は、すべて分解され、排ガスから除去されてい
た。
酸化銅7重量%とを担時させてなる触媒を調製した。テ
レフタル酸の製造時に発生した排ガスを40℃に冷却し
て、凝縮性成分を除去した。この冷却、凝縮操作後の排
ガスには、表1に示すように、酢酸メチル、臭化メチ
ル、炭化水素類及び一酸化炭素が含まれていた。このよ
うな排ガスを大気圧下、空間速度3600hr-1、入口温
度350℃にて上記触媒に通気し、30日間連続して触
媒反応を行なった。このようにして処理した排ガスの分
析結果を表1に示す。上記排ガス中の有機化合物及び一
酸化炭素は、すべて分解され、排ガスから除去されてい
た。
【0022】比較例1 アルミナからなる担体に白金0.2重量%を担時させてな
る触媒を調製した。実施例1と同じテレフタル酸の製造
時に発生した排ガスを実施例1と同様にして冷却、凝縮
操作した後、大気圧下、空間速度3600hr-1、入口温
度450℃にて上記触媒に通気し、30日間連続して触
媒反応を行なった。このようにして処理した排ガスの分
析結果を表1に示す。上記排ガス中の酢酸メチル、炭化
水素類及び一酸化炭素は、分解され、排ガスから除去さ
れていたが、接触温度が高かったにもかかわらず、排ガ
スには臭化メチルが2ppm残存しており、その分解率
は93%であった。
る触媒を調製した。実施例1と同じテレフタル酸の製造
時に発生した排ガスを実施例1と同様にして冷却、凝縮
操作した後、大気圧下、空間速度3600hr-1、入口温
度450℃にて上記触媒に通気し、30日間連続して触
媒反応を行なった。このようにして処理した排ガスの分
析結果を表1に示す。上記排ガス中の酢酸メチル、炭化
水素類及び一酸化炭素は、分解され、排ガスから除去さ
れていたが、接触温度が高かったにもかかわらず、排ガ
スには臭化メチルが2ppm残存しており、その分解率
は93%であった。
【0023】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/72 ZAB B01J 23/72 ZABA
Claims (5)
- 【請求項1】酸化反応器中で芳香族化合物を分子状酸素
にて酸化して芳香族カルボン酸を製造する際に生成する
排ガスを処理する方法であって、酸化反応器から排出さ
れる排ガスを冷却し、凝縮性成分の大部分を凝縮させた
後、排ガスを周期律表第VIIA族の金属又はその化合
物、及び/又は第IB族の金属又はその化合物からなる
酸化触媒と接触させて、排ガスに含まれる有機化合物を
除去することを特徴とする排ガスの処理方法。 - 【請求項2】酸化触媒が金属マンガン及びマンガン化合
物から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の排
ガスの処理方法。 - 【請求項3】酸化触媒が金属銅及び銅化合物から選ばれ
る少なくとも1種である請求項1記載の排ガスの処理方
法。 - 【請求項4】酸化触媒が金属マンガン及びマンガン化合
物から選ばれる少なくとも1種と金属銅及び銅化合物か
ら選ばれる少なくとも1種との混合物である請求項1記
載の排ガスの処理方法。 - 【請求項5】酸化触媒が一酸化マンガンと一酸化銅との
混合物である請求項1記載の排ガスの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7067391A JPH08257362A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 芳香族カルボン酸の製造に際して生成する排ガスの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7067391A JPH08257362A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 芳香族カルボン酸の製造に際して生成する排ガスの処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08257362A true JPH08257362A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13343642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7067391A Pending JPH08257362A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 芳香族カルボン酸の製造に際して生成する排ガスの処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08257362A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012524658A (ja) * | 2009-04-21 | 2012-10-18 | ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー | 一酸化炭素および揮発性有機化合物の酸化のための銅およびマンガン含有の卑金属触媒 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7067391A patent/JPH08257362A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012524658A (ja) * | 2009-04-21 | 2012-10-18 | ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー | 一酸化炭素および揮発性有機化合物の酸化のための銅およびマンガン含有の卑金属触媒 |
| JP2016175069A (ja) * | 2009-04-21 | 2016-10-06 | ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニーJohnson Matthey Public Limited Company | 一酸化炭素および揮発性有機化合物の酸化のための銅およびマンガン含有の卑金属触媒 |
| US10792647B2 (en) | 2009-04-21 | 2020-10-06 | Johnson Matthey Public Limited Company | Base metal catalysts for the oxidation of carbon monoxide and volatile organic compounds |
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