JPH08257419A - 弱酸性陽イオン交換体ゲル及びその製造方法 - Google Patents

弱酸性陽イオン交換体ゲル及びその製造方法

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JPH08257419A
JPH08257419A JP7063843A JP6384395A JPH08257419A JP H08257419 A JPH08257419 A JP H08257419A JP 7063843 A JP7063843 A JP 7063843A JP 6384395 A JP6384395 A JP 6384395A JP H08257419 A JPH08257419 A JP H08257419A
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JP
Japan
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gel
weakly acidic
acid
cation exchanger
acidic cation
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JP7063843A
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English (en)
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Kazuaki Muranaka
和昭 村中
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 錯形成剤等の特殊な試薬を添加しない溶離液
を用いて、短時間、高分離で1価の陽イオン及び2価の
陽イオンを同時に測定分離できる、耐久性に優れた弱酸
性陽イオン交換体ゲル及びその簡便で再現性良い製造方
法を提供する。 【構成】 多孔性担体の表面に、多官能カルボン酸化合
物と多官能エポキシ化合物との硬化物を被覆してなる弱
酸性陽イオン交換体ゲル及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学反応の触媒や水又
は有機溶媒等からの陽イオンである例えばNa+、K+
Mg2+、Ca2+、Fe2+、Cu2+、Hg2+、NH4 +等の
除去に用いられる弱酸性陽イオン交換体ゲル及び液体ク
ロマトグラフィーに用いられる弱酸性陽イオン交換体ゲ
ル、特にイオンクロマトグラフィーに用いられる弱酸性
陽イオン交換体ゲルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陽イオン交換体ゲルは化学反応の
触媒、水中又は有機溶剤中の陽イオンの除去や液体クロ
マトグラフィー用充填材等に用いられている。中でも液
体クロマトグラフィー用充填材としては、そのイオン交
換基と測定サンプルのイオン結合を利用して分離を行
う、イオン交換クロマトグラフィーやイオンクロマトグ
ラフィー用の充填材として用いられている。
【0003】イオンクロマトグラフィーは無機イオンの
分離分析に用いられ、近年その簡便さから環境分析、食
品分析、臨床分析、ボイラー水、半導体工業用水等の工
業用や医薬品分析等々適用範囲を大きく拡げている。そ
の中で陽イオンを測定対象にしたイオンクロマトグラフ
ィーは、1価及び2価の、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、遷移金属、アミンの分析に用いられている。
【0004】イオンクロマトグラフィー用充填剤として
は、強酸性の充填剤を用いたものであって、ポリマ−ゲ
ルにスルホン酸基を導入したり、シリカゲルにプロピル
スルホン酸基を化学結合したものが一般的には知られて
いる。しかしながら、これらのタイプの充填剤では1価
の陽イオンと2価の陽イオンの同時分析はそれらの溶離
液条件が全く異なるため不可能であった。
【0005】またイオン交換基として弱酸性のカルボン
酸を持つ充填剤を用いると、同一の溶離条件で1価カチ
オンと2価カチオンの同時分析が可能であることは知ら
れている。しかしながら、1価カチオンと2価カチオン
の溶出時間には大きな隔たりがあり、1価カチオンの分
離能が低い割には測定時間が30分程度と長いという問
題があった。これはカルボン酸基の導入方法がゲル表面
の官能基に1対1の割合で導入するために導入量が限ら
れ、十分なイオン交換容量が得られないためであると推
測されている。
【0006】上記の問題を解決する充填剤として、弱酸
性である多孔性ゲルにポリブタジエンマレイン酸を被覆
した陽イオン交換体が提案されている(Chromat
ographia,Vol.23,No.7,p.46
5−472)。またこの充填剤を用いた溶離条件の検討
も行われ、溶離液として有機酸と2価カチオンと錯形成
を行う錯形成剤を導入することにより、1価の陽イオン
と2価の陽イオンを同時に分離する方法が提案されてい
る(Am.Lab.(Fairfield Con
n.)Vol.21,No.5,p.92−101)。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ポリブタジエンマレイン酸樹脂を被覆した多孔性ゲル
は、ベ−スゲルとポリブタジエンマレイン酸樹脂との密
着性が悪く耐久性が悪いため、ゲルの取り扱いが難しく
合成再現性に乏しいという問題を有していた。
【0008】またこのゲルをクロマト管に充填し、イオ
ンクロマトグラフィーを行うと上記の理由により各イオ
ンの溶出時間及びピ−ク段数が変化し、測定圧力が上昇
するという問題を有しており、さらに溶離液として有機
酸と錯形成剤を併用して使用するため、サプレッサ−方
式による高感度化が行えないという問題を有していた。
【0009】このため多孔性ゲルの耐久性を向上する方
法として、ベ−スゲルの表面に官能基としてビニル基を
導入しポリブタジエンマレイン酸と反応させ密着性を向
上させる方法が提案されている(特開平5−96184
号公報)が、この方法においても多孔性ゲルの耐久性は
充分ではなく、このゲルをクロマト管に充填しイオンク
ロマトグラフィーを行った場合、繰り返し測定を行う
と、各イオンの溶出時間及びピ−ク段数が変化し、測定
圧力が上昇するという問題を有していた。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、錯形成剤等の特殊な試薬を添加し
ない溶離液を用いて、短時間、高分離で1価の陽イオン
及び2価の陽イオンを同時に測定分離できる、耐久性に
優れた弱酸性陽イオン交換体ゲル及びその簡便で再現性
良い製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者は、弱酸性陽イオ
ン交換体ゲル及びその製造方法について鋭意検討を行っ
た。その結果、多孔性担体の表面に、多官能カルボン酸
化合物と多官能エポキシ化合物との硬化物を被覆してな
る弱酸性陽イオン交換体ゲルが、上記の課題を解決する
ことを見出し、発明を完成するに至った。
【0012】即ち本発明は、多孔性担体の表面に、多官
能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物との硬化物
を被覆してなる弱酸性陽イオン交換体ゲルである。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明の弱酸性陽イオン交換体ゲルは、多
孔性担体の表面に、多官能カルボン酸化合物と多官能エ
ポキシ化合物との硬化物を被覆してなる弱酸性陽イオン
交換体ゲルである。
【0015】本発明の弱酸性陽イオン交換体ゲルの製造
方法は特に限定するものではないが、例えば次の方法に
よって簡便で再現性良く合成することができる。まず多
官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物を共通の
良溶媒に溶かし、多孔性担体を加え分散させる。その
後、溶媒を常圧蒸留や真空蒸留等の方法によって留去
し、多官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物を
多孔性担体に被覆する。次に該多孔性担体を加熱し、多
官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物を多孔性
担体表面に硬化させることにより本発明の弱酸性陽イオ
ン交換体ゲルが得られる。
【0016】多官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ
化合物の共通の良溶媒が存在しない場合には、まず多官
能エポキシ化合物を溶解可能な溶媒に溶解し、多孔性担
体を分散させた後溶媒を留去する。次いで多官能カルボ
ン酸化合物を溶媒に溶解し、該多官能エポキシ化合物を
被覆した多孔性担体をこの溶媒に分散後溶媒を留去し、
多官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物を被覆
した多孔性担体を加熱することによって得られる。
【0017】本発明に用いられる多孔性担体は、その構
成化学種としては、クロマトグラフィー測定時にかかる
圧力、化学的環境に耐えるものなら特に限定するもので
はない。例えば、多孔性シリカゲル、多孔性スチレン−
ジビニルベンゼン共重合体ゲル又はポリアクリレ−トゲ
ル等を挙げることができる。また多孔性担体の粒状は球
形が好ましく、粒径は任意のものを用いることができる
が、イオンクロマトグラフィー用充填剤としては、2μ
mから50μm程度のものが好ましい。
【0018】本発明に用いられる多官能カルボン酸化合
物としては、1分子中に複数個のカルボキシル基を有し
ている化合物であれば特に限定するものではない。例え
ば、シュウ酸、グリセリン酸、ジグリコ−ル酸、マレイ
ン酸、酒石酸、グルタル酸、1、3−アセトンジカルボ
ン酸、2−ケトグルタル酸、アコニット酸、1、1−シ
クロブタンジカルボン酸、1、2、3−プロパントリカ
ルボン酸、アジピン酸、粘液酸、ピメリン酸、フタル酸
類、無水フタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ピロメリ
ット酸、無水ピロメリット酸、ブタン−1、2、3、4
−テトラカルボン酸、1、6−ヘキサンジカルボン酸、
ベンゾフェノンジカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、
1、2−シクロヘキサンジカルボン酸等の単分子化合物
や、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル安息香酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸類を含む
重合物や、CMセルロ−ス、ポリアミック酸等のカルボ
ン酸基を有する縮合物を挙げることができる。中でもカ
ルボン酸基を1分子中に多く有する化合物の方が耐久性
の面から好ましく、またカルボン酸基1個当たりの分子
量が低い化合物が被覆重量を少なくできるという面から
好ましく、具体的には、1、2、3−プロパントリカル
ボン酸、ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸、無
水ピロメリット酸、ブタン−1、2、3、4−テトラカ
ルボン酸等が好適なものとして例示される。
【0019】本発明に用いられる多官能エポキシ化合物
としては、1分子中に複数個のエポキシ基を有する化合
物であれば特に限定するものではない。例えば、ソルビ
ト−ルポリグリシジルエ−テル、ポリグリセロ−ルポリ
グリシジルエ−テル、ペンタエリスルト−ルポリグリシ
ジルエ−テル、ジグリセロ−ルポリグリシジルエ−テ
ル、グリセロ−ルポリグリシジルエ−テル、トリメチロ
−ルプロパンポリグリシジルエ−テル、ネオペンチルグ
リコ−ルジグルシジルエ−テル、1、6ヘキサンジオ−
ルジグリシジルエ−テル、ポリエチレングリコ−ルジグ
リシジルエ−テル、アジポイル酸ジグリシジルエステル
等の繊状脂肪族エポキシ化合物類、ノボラックポリグリ
シジルエ−テル等のエポキシフェノ−ルノボラック樹脂
類、エポキシクレゾ−ルノボラック樹脂類、シクロヘキ
センオキシド化合物類、シクロペンテンオキシド化合物
類、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアルレ−ト、レゾルシンジグリシジルエ−テル、フ
タル酸ジグリシジルエステル、ビスフェノ−ルAジグリ
シジルエ−テル、ビスフェノ−ルSジグルシジルエ−テ
ル等を挙げることができる。中でもエポキシ基を1分子
中に多く有する化合物が耐久性の面から好ましく、例え
ば繊状脂肪族エポキシ化合物類が好適なものとして挙げ
られる。
【0020】多官能カルボン酸化合物、多官能エポキシ
化合物及び多孔性担体の仕込み量は、通常多孔性担体1
00重量部に対して多官能カルボン酸化合物と多官能エ
ポキシ化合物の総量で通常200重量部以下である。ま
た多官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物の比
は、必要な交換容量を得るときに必要な樹脂被覆量を小
さくする意味から、エポキシ官能基1個当たりカルボキ
シル基2個以上が好ましく、また被覆硬化物の耐久性の
面から、エポキシ官能基1個当たりカルボキシル基10
個以下が好ましい。
【0021】本発明に用いられる溶媒としては特に限定
するものではないが、簡単に留去でき、エポキシ化合
物、カルボン酸化合物と共に反応しにくい溶媒が好まし
い。例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−
ル、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチル、エチルエ−テル等を好適
なものとして挙げることができる。
【0022】硬化反応では特に触媒を用いる必要もな
く、カルボン酸とエポキシが反応しうる温度に加熱する
ことで、強固な皮膜が多孔性担体上に生成される。加熱
温度、加熱時間等は用いる多官能カルボン酸化合物や多
官能エポキシ化合物の種類により違いがあるが、通常1
00℃から170℃、好ましくは150℃から170℃
の範囲で加熱することにより再現性良く合成できる。加
熱硬化が終わった弱酸性陽イオン交換体ゲルを上記の溶
媒でよく洗浄し、未反応化合物を洗浄する事で目的の弱
酸性陽イオン交換体ゲルを得ることができる。
【0023】本発明の弱酸性陽イオン交換体ゲルは液体
クロマトグラフィー用ゲルとして使用できる。
【0024】液体クロマトグラフィーに用いるにはクロ
マト管に該弱酸性陽イオン交換体ゲルを充填しゲルカラ
ムとすることで使用できる。クロマト管としては特に限
定するものではないが、樹脂製のカラムを使う必要もな
く一般的なステンレスカラムを使用できる。
【0025】イオンクロマトグラフィーによる陽イオン
分析において、使用する測定機器は、特殊な機器を使用
する必要もなく、一般的な装置を使用できる。
【0026】使用される溶離液は、一般に陽イオン分析
に用いられている溶離液であれば特に限定するものでは
ない。例えば、酒石酸、シュウ酸、クエン酸、乳酸、ヒ
ドロキシルイソブチル酸、硝酸、塩酸、硫酸、メタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等
の水溶液又はそれらの塩類の水溶液が挙げられる。また
測定対象のサンプルによっては、それらの水溶液と有機
溶剤の混合溶媒を溶離液として使用することも可能であ
る。特に1価カチオン及び2価カチオンの同時分析にお
いては、硝酸水溶液を使用して分離能及び分析時間の面
で良好な結果を得ることが出来る。また測定対象の陽イ
オンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属
イオン、遷移金属イオン、有機アミン類等多岐にわたる
陽イオンを分離可能である。
【0027】
【実施例】以下に、本発明について代表的な例を具体的
に説明する。なおこれらは説明のための単なる例示であ
って、本発明はこれらになんら制限されるものではない
ことは言うまでもない。
【0028】合成例1 1、2、3−プロパントリカルボン酸3.50gとペン
タエリスリト−ルポリグリシジルエ−テル( デナコ−ル
EX−411(商品名)、長瀬産業(株))2.07g
を100mlナス型フラスコにいれ、メタノ−ル40g
を加え溶解した。平均細孔径103オングストローム、
表面積400m2/g、粒径5μm、比重0.41g/
mlの多孔性シリカゲルを5gを加え、超音波糟にて良
く分散した。エバポレ−タ−にフラスコをセットしバス
温50℃にてメタノ−ルを留去した。フラスコを160
℃に設定したオイルバスにつけ1時間加熱した。フラス
コからゲルを200mlフラスコに取り出し、メタノ−
ルを150ml加えかき混ぜながら超音波糟にて良く分
散した後、ゲルスラリ−を濾過した。メタノ−ルを用い
分散、濾過による洗浄を3回繰り返し、溶媒を0.1N
塩酸水溶液に換え分散濾過を1回、超純水での分散、濾
過を3回繰り返し弱酸性陽イオン交換体ゲルを得た。得
られた弱酸性陽イオン交換体ゲルを元素分析により炭素
含有率を測定したところ34.1重量%であった。また
交換容量を0.5NのNaOH水溶液にて測定したとこ
ろ0.93meq/mlであった。また比重は0.76
g/mlに増加していたことから、樹脂がシリカゲル担
体に高度に被覆されていることがわかった。
【0029】合成例2 1、2、3−プロパントリカルボン酸4.20g及びペ
ンタエリスリト−ルポリグリシジルエ−テル2.48g
に変更した以外は実施例1と同様に弱酸性陽イオン交換
ゲルを合成した。実施例1と同様に炭素含有率と交換容
量を測定した。炭素含有率は36.7重量%であり交換
容量は1.04meq/mlであった。また比重は0.
82g/mlであった。
【0030】合成例3 多孔性担体を平均細孔径170オングストローム、表面
積415m2/g、粒径5μm、比重0.23g/ml
の多孔性シリカゲル5gに変更した以外は実施例1と同
様に弱酸性陽イオン交換ゲルを合成した。実施例1と同
様に炭素含有率と交換容量を測定した。炭素含有率は3
3.0重量%であり交換容量は1.27meq/mlで
あった。また比重は0.41g/mlであった。
【0031】合成例4 多孔性担体を空孔率0.62、かさ比重0.28g/m
lのスチレン−ジビニルベンゼン共重合ゲルに変更した
以外は実施例2と同様に弱酸性陽イオン交換ゲルを合成
した。実施例1と同様に交換容量を測定したところ交換
容量は1.13meq/mlであった。また比重は0.
51g/mlであった。
【0032】合成例5 多孔性担体を空孔率0.68、かさ比重0.25g/m
lのポリメタクリレ−ト系ゲルに変更し、1、2、3−
プロパントリカルボン酸4.2gとペンタエリスリト−
ルポリグリシジルエ−テル2.0gに変更した以外実施
例1と同様に弱酸性陽イオン交換ゲルを合成した。実施
例1と同様に交換容量を測定したところ交換容量は1.
97meq/mlであった。また比重は0.48g/m
lであった。
【0033】合成例6 多官能エポキシ化合物をノボラックポリグリシジルエ−
テル2.55g(ECON−102S(商標)日本化薬
製)を100mlナス型フラスコにいれアセトン40m
lを加え溶解する。平均細孔径103オングストロー
ム、表面積400m2/g、粒径5μmの多孔性シリカ
ゲルを5gを加え、超音波糟にて良く分散した。エバポ
レ−タ−にフラスコをセットしバス温50℃に設定しア
セトンを留去した。次に1、2、3−プロパントリカル
ボン酸3.50gを該フラスコに入れメタノ−ルを40
gを加え溶解し、ゲルを良く分散した。エバポレ−タ−
にフラスコをセットしバス温50℃にてメタノ−ルを留
去した。フラスコを160℃に設定したオイルバスにつ
け1時間加熱した。フラスコからゲルを200mlフラ
スコに取り出し、メタノ−ルを150ml加えかき混ぜ
ながら超音波糟にて良く分散した後、ゲルスラリ−を濾
過した。メタノ−ルを用い分散、濾過による洗浄を3回
繰り返し、溶媒をアセトンに変え分散、濾過による洗浄
を3回繰り返し、溶媒を0.1N塩酸水溶液に換え分散
濾過を1回、超純水での分散、濾過を3回繰り返し弱酸
性陽イオン交換体ゲルを得た。得られた弱酸性陽イオン
交換体ゲルを実施例1と同様に炭素含有率と交換容量を
測定した。炭素含有率は36.4重量%であり交換容量
は0.87meq/mlであった。また比重は0.79
g/mlであった。
【0034】合成例7 ペンタエリスリト−ルポリグリシジルエ−テル2.43
gを100mlナス型フラスコにいれベンゼン40ml
を加え溶解する。無水ピロメリット酸3.82gを加え
良く攪拌した。多孔性担体として実施例1のシリカゲル
を5g加え、超音波糟にて良く分散した。エバポレ−タ
−にフラスコをセットしバス温50℃にてベンゼンを留
去した。フラスコを160℃に設定したオイルバスにつ
け1時間加熱した。フラスコからゲルを200mlフラ
スコに取り出し、ベンゼンを150ml加えかき混ぜな
がら超音波糟にて良く分散した後、ゲルスラリ−を濾過
した。メタノ−ルを用い分散、濾過による洗浄を3回繰
り返し、溶媒を0.1N塩酸水溶液に換え分散濾過を1
回、超純水での分散、濾過を3回繰り返し弱酸性陽イオ
ン交換体ゲルを得た。実施例1と同様に炭素含有率と交
換容量を測定した。炭素含有率は42.7重量%であり
交換容量は0.95meq/mlであった。また比重は
0.87g/ mlであった。
【0035】合成例8 特開平5−96184号公報に記載の方法に基づき下記
の合成を行った。
【0036】平均細孔径103オングストローム、表面
積400m2/g、粒径5μmの多孔性シリカゲルを5
gを10gを200ml三口フラスコに入れトルエン1
00mlを加え超音波糟で良く分散した。このゲル溶液
にトリクロロビニルシラン4ml加え、ピリジン2ml
をトルエン20mlで希釈した溶液を滴下した。そのま
ま一晩攪拌した後濾過し、トルエン100ml、メタノ
−ル100ml、超純水100mlの順番で洗浄し、減
圧乾燥した。得られたシリカゲルの炭素含有量を元素分
析により測定したところ5.26重量%であった。
【0037】ポリブタジエン−マレイン酸(Poly.
Sci.製、分子量15000)を3g、ジクミルパ−
オキサイドを0.12g、メタノ−ルに溶解し、上記シ
リル化シリカゲルを5g分散した。その後、メタノ−ル
をエバポレ−タ−にて留去した。得られた被覆ゲルを窒
素置換したオ−ブンに入れ180℃にて4時間加熱し
た。加熱硬化したゲルをメタノ−ル中に分散し洗浄濾過
を行った。実施例1と同様に炭素含有率と交換容量を測
定した。炭素含有率は39.0重量%であり交換容量は
1.01meq/mlであった。
【0038】実施例1 合成例1で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを超純水
を加え6重量%濃度のゲルスラリ−とし4.6mmφ×
10cmのステンレカラムに超純水を用いて充填した。
得られたゲルカラムを以下の装置と溶離条件を用い、標
準カチオンサンプルの測定を行った。
【0039】 装置 ポンプ:CCPM−II(東ソ−(株)) 溶離液:1.5mM硝酸 流速:0.8ml/min カラムオ−ブン:CO−8020(東ソ−(株)) 設定温度 40℃ オ−トサンプラ−:AS−8020(東ソ−(株)) サンプルル−プ:25μl 検出器:CM−8010(東ソ−(株)) 感度設定 FS=20μS システムコントロ−ラ−:SC−8020(東ソ−
(株)) 標準カチオンサンプル:Li+2ppm、Na+10pp
m NH4 +10ppm、K+20ppm Mg2 +10ppm、Ca2+20ppm 標準カチオンの分析結果を図1に、各カチオンの溶出時
間及び段数を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】図1より各カチオンのピ−クが十分に分離
しており、測定時間も10分以内と短時間に分析が終了
することがわかる。
【0042】次に20分ごとに繰り返し標準サンプルを
測定する耐久性試験を行った。結果として、各カチオン
の溶出時間の変化を図2に、各ピ−クの段数の変化を図
3に示す。図2及び図3より、500回の繰り返し測定
の後も溶出位置、ピ−ク段数ともにほとんど変化してい
ないことから、実施例1のゲルカラムは実用上十分な耐
久性を持っていることがわかった。
【0043】実施例2 合成例2で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を1.7mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で標
準カチオンサンプルの測定を行った。表1に各カチオン
の溶出時間及び段数を合わせて示す。このゲルカラムは
実施例1のゲルカラムと比較しさらに高い分離能が得ら
れた。
【0044】実施例3 合成例3で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を2.5mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で標
準カチオンサンプルの測定を行った。表1に各カチオン
の溶出時間及び段数を合わせて示す。このゲルカラムは
実施例1のゲルカラムと比較してより高い分離能が得ら
れた。この結果から多孔性担体の細孔径を変化させるこ
とでより高分離の分析が行えることがわかった。
【0045】実施例4 合成例4で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を2.0mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で標
準カチオンサンプルの測定を行った。標準カチオンの分
析結果を図4に、各カチオンの溶出時間及び段数を表1
に合わせて示す。これらの結果よりベ−スゲルを変更し
ても実施例1と同等の分離が得られることがわかった。
【0046】次に20分ごとに繰り返し標準サンプルを
測定する耐久性試験を行った。結果として、各カチオン
の溶出時間の変化を図5に、各ピ−クの段数の変化を図
6に示す。図5及び図6より、1000回の繰り返し測
定の後も溶出位置、ピ−ク段数ともにほとんど変化して
いないことから、被覆樹脂と反応が想定される官能基を
担体表面に全く含まない担体を用いても十分な耐久性を
持つゲルが得られることがわかった。
【0047】実施例5 実施例4で充填したカラムを用い、溶離液を2.0mM
のHNO3/メタノ−ル(80/20)に変更した以
外、実施例1と同様な方法で標準カチオンサンプルの測
定を行った。標準カチオンの分析結果を図7に、各カチ
オンの溶出時間及び段数を表1に合わせて示す。実施例
4と比較すると、アンモニュウムイオンの溶出位置の変
化が他の無機カチオンの溶出位置の変化と違うため、N
a−アンモニュウムイオン間の分離能が低下している
が、無機イオン間での分離能は低下していないことがわ
かった。この結果から、溶離液に有機溶媒を添加しても
十分な分離能を得られることがわかった。
【0048】実施例6 合成例5で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を1.5mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で標
準カチオンサンプルの測定を行った。表1に各カチオン
の溶出時間及び段数を合わせて示す。この結果から、ベ
−スゲルを変更しても十分な分離能が得られることがわ
かった。
【0049】実施例7 合成例6で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を1.3mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で標
準カチオンサンプルの測定を行った。表1に各カチオン
の溶出時間及び段数を合わせて示す。この結果から、多
官能エポキシ化合物として広い範囲の化合物を使用でき
ることがわかった。
【0050】実施例8 合成例7で合成した弱酸性陽イオン交換体ゲルを実施例
1と同様にカラムに充填し、溶離液を1.7mMのHN
3水溶液に変更した以外、実施例1と同様な方法で、
標準カチオンサンプルの測定を行った。表1に各カチオ
ンの溶出時間及び段数を合わせて示す。この結果から、
多官能カルボン酸化合物として広い範囲の化合物を使用
できることがわかった。
【0051】比較例1 合成例8で合成したゲルを6重量%の超純水スラリ−と
し4.6mmφ×10cmのカラムに超純水を用いて充
填した。2.0mM硝酸を溶離液に用いた以外は、実施
例1と同様にゲルカラムの評価を行った。
【0052】標準カチオンの分析結果を図8に、各カチ
オンの溶出時間及び段数を表1に合わせて示す。各カチ
オンのピ−クは十分に分離していた。
【0053】続いて次に20分ごとに繰り返し標準サン
プルを測定する耐久性試験を行った。結果として、各カ
チオンの溶出時間の変化を図9に、各カチオンの段数の
変化を図10に示す。図10より、50回の繰り返し
後、段数が急激に低下していることから、このゲルカラ
ムは実施例のゲルカラムに比べ耐久性が著しく劣ってい
ることがわかった。。
【0054】また溶離液を2.0mMのHNO3/メタ
ノ−ル(80/20)に変更し、標準カチオンの分析を
試みたところ、測定ごとに溶出挙動が変化し、各カチオ
ンピ−クの段数が急激に低下していった。
【0055】
【本発明の効果】本発明の弱酸性陽イオン交換体ゲルは
多官能カルボン酸化合物と多官能エポキシ化合物が強固
に三次元架橋していることから非常に耐久性が高く、液
体クロマトグラフィーに用いた場合、測定サンプルの溶
出時間の変化、ピ−ク形状等の変化が少ない。また被覆
樹脂と多孔性担体との間に化学的結合をつくる必要もな
いことから、用いる多孔性担体に制限が無い。この結
果、 :種々の多孔性担体を用いることができ、液体クロマ
トグラフィーに用いた場合溶離液に対して耐久性の大き
い多孔性担体を選ぶことや、測定サンプルと相互作用の
小さい多孔性担体を選ぶことが可能となる :1価カチオン及び2価カチオン同時分析用ゲルとし
ては用いる多孔性担体の細孔径を変化させたり、樹脂被
覆量を変えることで任意の選択性を実現することが可能
となる :溶離液として、特殊な錯形成剤を用いる必要もな
く、硝酸を使用することができ、サプレッサ−型イオン
クロマトグラフィーに適応することが可能となる :溶離液中に有機溶媒を添加しても十分な分離能と耐
久性を持っていることから、非水溶液中のカチオン種の
分析にも応用できる 等、カチオン分析イオンクロマトグラフィーの応用範囲
がさらに広がることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の標準カチオンの分析結果を示す。
【図2】実施例1の耐久性試験における各カチオンの溶
出時間の変化を示す。
【図3】実施例1の耐久性試験における各ピ−クの段数
の変化を示す。
【図4】実施例4の標準カチオンの分析結果を示す。
【図5】実施例4の耐久性試験における各カチオンの溶
出時間の変化を示す。
【図6】実施例4の耐久性試験における各ピ−クの段数
の変化を示す。
【図7】実施例5の標準カチオンの分析結果を示す。
【図8】比較例1の標準カチオンの分析結果を示す。
【図9】比較例1の耐久性試験における各カチオンの溶
出時間の変化を示す。
【図10】比較例1の耐久性試験における各ピ−クの段
数の変化を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性担体の表面に、多官能カルボン酸
    化合物と多官能エポキシ化合物との硬化物を被覆してな
    る弱酸性陽イオン交換体ゲル。
  2. 【請求項2】 多官能カルボン酸化合物、多官能エポキ
    シ化合物及び多孔性担体を溶媒に分散させ溶解させた
    後、該溶媒を留去して多官能カルボン酸化合物と多官能
    エポキシ化合物を多孔性担体に被覆し、次いで該多孔性
    担体を加熱することを特徴とする請求項1記載の弱酸性
    陽イオン交換体ゲルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の弱酸性陽イオン交換体
    ゲルを液体クロマトグラフィー用ゲルとして用いる方
    法。
  4. 【請求項4】 クロマト管に請求項1に記載の弱酸性陽
    イオン交換体ゲルを充填してなる液体クロマトグラフィ
    ー用カラム。
  5. 【請求項5】 クロマト管に請求項1に記載の弱酸性陽
    イオン交換体ゲルを充填してなる液体クロマトグラフィ
    ー用カラムを用い、酸性溶媒からなる溶離液を用いて、
    陽イオンをクロマトグラフィーにより順次分離する方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006329875A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Hitachi Chem Co Ltd 陽イオン分析イオンクロマトグラフィ用カラム
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US7820240B2 (en) 2002-09-11 2010-10-26 Showa Denko K.K. Production process of film and column for cation chromatography

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