JPH0825901B2 - IgG単量体 - Google Patents
IgG単量体Info
- Publication number
- JPH0825901B2 JPH0825901B2 JP44484A JP44484A JPH0825901B2 JP H0825901 B2 JPH0825901 B2 JP H0825901B2 JP 44484 A JP44484 A JP 44484A JP 44484 A JP44484 A JP 44484A JP H0825901 B2 JPH0825901 B2 JP H0825901B2
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- acid
- treatment
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- human
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、静注可能なIgGに関する。さらに詳しく
は、ヒト由来IgGを、特定条件下で酸処理することによ
ってIgGの二量体および/または重合体(以下、これら
をIgG凝集型と総称することもある)を除去して得られ
る静脈投与可能なIgGに関する。
は、ヒト由来IgGを、特定条件下で酸処理することによ
ってIgGの二量体および/または重合体(以下、これら
をIgG凝集型と総称することもある)を除去して得られ
る静脈投与可能なIgGに関する。
冷エタノール分画法や硫安分画法等で製造されたIgG
製剤中には、7SIgGの他に10〜40%のIgG凝集型が含まれ
ている。このものは、抗補体活性化作用や、ときには抗
原性を示すために静脈内投与を行うことはできない。静
注用IgGを製するためにはこれらIgG凝集型を除く必要が
ある。
製剤中には、7SIgGの他に10〜40%のIgG凝集型が含まれ
ている。このものは、抗補体活性化作用や、ときには抗
原性を示すために静脈内投与を行うことはできない。静
注用IgGを製するためにはこれらIgG凝集型を除く必要が
ある。
IgG凝集型を除去する方法に関して、酸処理法に関す
る先行技術としては以下のものがある。
る先行技術としては以下のものがある。
ミエローマIgGの凝集型が、pH4処理で解離することは
Kochwaら(1966)により観察されているが、ミエローマ
IgGであるためか、又はpH調整時の界面変性によるもの
か、中性に戻すと再重合すると報告されている。
Kochwaら(1966)により観察されているが、ミエローマ
IgGであるためか、又はpH調整時の界面変性によるもの
か、中性に戻すと再重合すると報告されている。
Hansson(1968)は、正常人のIgGを透析しながらpH3.
0に調整すると、そこに含まれていたIgG凝集型は解離す
るが、再度中性に戻すと不溶物が生じると報告してい
る。このように酸処理でIgG凝集型が解離することは知
られていたが、特に単量体IgGを効率よく得る方法につ
いての詳細な報告はみられない。
0に調整すると、そこに含まれていたIgG凝集型は解離す
るが、再度中性に戻すと不溶物が生じると報告してい
る。このように酸処理でIgG凝集型が解離することは知
られていたが、特に単量体IgGを効率よく得る方法につ
いての詳細な報告はみられない。
他方ヒトIgGの酸変性については、Jirgensonら(195
4)やDoiら(1970)による旋光性や円偏光二色性等の観
察報告はあるが、その他の生物学的性状がどのように変
化しているかに関しては報告されていない。一方、Stol
larら(1976)やWinkelhakeら(1980)はウサギIgGを用
いて酸変性の研究を行い、IgGの重要な生物活性の一つ
である補体結合能がpH3.5より酸性側で減弱すること、
抗原結合能はpH2.5〜3.0でも安定であること等の成績を
報告した。しかし、ウサギIgGはヒトIgGと性状が異なる
ため、かかる知見がヒトIgGにも適用されるとは言い難
い。
4)やDoiら(1970)による旋光性や円偏光二色性等の観
察報告はあるが、その他の生物学的性状がどのように変
化しているかに関しては報告されていない。一方、Stol
larら(1976)やWinkelhakeら(1980)はウサギIgGを用
いて酸変性の研究を行い、IgGの重要な生物活性の一つ
である補体結合能がpH3.5より酸性側で減弱すること、
抗原結合能はpH2.5〜3.0でも安定であること等の成績を
報告した。しかし、ウサギIgGはヒトIgGと性状が異なる
ため、かかる知見がヒトIgGにも適用されるとは言い難
い。
ヒトIgG凝集型を、ヒト単量体を変性させることな
く、解離させる方法を見いだすことができれば、従来の
筋注用グロブリンから単量体richの静注用グロブリンを
効率よく製造することが可能となる。
く、解離させる方法を見いだすことができれば、従来の
筋注用グロブリンから単量体richの静注用グロブリンを
効率よく製造することが可能となる。
従って、本発明の第一の目的は静注可能なヒトIgGを
提供することである。
提供することである。
本発明の第二の目的は重合型IgGの含量が可及的に少
ないヒトIgGの製造方法を提供することである。
ないヒトIgGの製造方法を提供することである。
本発明の第三の目的は中性においてもIgG凝集型の生
じることのないヒトIgGを提供することである。
じることのないヒトIgGを提供することである。
本発明の第四の目的は安定な、静注可能ヒトIgGを提
供することである。
供することである。
本発明は、ヒトIgG重合体を含有するヒトIgGの0.2〜2
0w/v%溶液を特定の安定化剤の存在下にpH3.7〜4.3で30
分〜20時間処理してヒトIgG重合体を単量体へ解離させ
た後、中和して得られた静脈投与可能なIgGからなる。
0w/v%溶液を特定の安定化剤の存在下にpH3.7〜4.3で30
分〜20時間処理してヒトIgG重合体を単量体へ解離させ
た後、中和して得られた静脈投与可能なIgGからなる。
原料となるヒトIgGは、IgG凝集型を含むものが選ばれ
る。高度精製されたものであれば本発明処理後ただちに
医薬品として調製できるし、又、粗製段階であれば既知
の精製法と組合せられる。原料ヒトIgGの調製法として
は、冷エタノールによるアルコール分画法が好適に利用
される(ジャーナル オブ クリニカル インベスチゲ
イション,23,417,1944年)(ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカル ソサイエティ,68,479,1946
年)。
る。高度精製されたものであれば本発明処理後ただちに
医薬品として調製できるし、又、粗製段階であれば既知
の精製法と組合せられる。原料ヒトIgGの調製法として
は、冷エタノールによるアルコール分画法が好適に利用
される(ジャーナル オブ クリニカル インベスチゲ
イション,23,417,1944年)(ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカル ソサイエティ,68,479,1946
年)。
酸処理は、原料をpH3.7〜4.3に保ち行う。処理温度は
1〜10℃、好ましくは3〜6℃であり、処理時間は30分
〜20時間、好ましくは60分〜4時間、更に好ましくは12
0分〜200分である。ここでpH調整に用いられる酸として
は、上記pHに調整可能なもので、かつIgGに悪影響を及
ぼさないものであればよく、たとえば塩酸などの無機
酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸などの有機酸があげられ
る。酸処理時におけるIgGの濃度は、0.2〜20w/v%、好
ましくは10〜18w/v%である。
1〜10℃、好ましくは3〜6℃であり、処理時間は30分
〜20時間、好ましくは60分〜4時間、更に好ましくは12
0分〜200分である。ここでpH調整に用いられる酸として
は、上記pHに調整可能なもので、かつIgGに悪影響を及
ぼさないものであればよく、たとえば塩酸などの無機
酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸などの有機酸があげられ
る。酸処理時におけるIgGの濃度は、0.2〜20w/v%、好
ましくは10〜18w/v%である。
この酸処理に際し、IgGの変性を防ぐためには無機
塩、糖類および蛋白質から選ばれる化合物の単独、又は
複数を添加することが好ましい。無機塩としては塩化ナ
トリウム、塩化カリウムなどのハロゲンとアルカリ金属
との塩およびリン酸ナトリウムなど、糖類としてはグル
コース、フラクトース、ソルビトール、マンニット、サ
ッカロースなど、蛋白質としてはアルブミン、ゼラチン
などが好適に例示される。その添加量は総量として0.5
〜20w/v%である。
塩、糖類および蛋白質から選ばれる化合物の単独、又は
複数を添加することが好ましい。無機塩としては塩化ナ
トリウム、塩化カリウムなどのハロゲンとアルカリ金属
との塩およびリン酸ナトリウムなど、糖類としてはグル
コース、フラクトース、ソルビトール、マンニット、サ
ッカロースなど、蛋白質としてはアルブミン、ゼラチン
などが好適に例示される。その添加量は総量として0.5
〜20w/v%である。
当該安定化剤は、本発明IgG製造後もそのまま存在さ
せておくことがIgGの保存安定性の観点から、好まし
い。
せておくことがIgGの保存安定性の観点から、好まし
い。
かくして得られる酸処理IgGは、医薬品製造の常套手
段に準じて、除菌濾過及び凍結乾燥処理などを行うこと
により、凍結乾燥製剤とすることも可能である。
段に準じて、除菌濾過及び凍結乾燥処理などを行うこと
により、凍結乾燥製剤とすることも可能である。
本発明によって特定条件下に調整された静脈投与可能
IgGは、IgG単量体が変性されておらず、またこれを中性
に戻してもIgG凝集型が生ずることがないので、極めて
有用なものである。
IgGは、IgG単量体が変性されておらず、またこれを中性
に戻してもIgG凝集型が生ずることがないので、極めて
有用なものである。
以下に本発明の実施例等を示す。
参考実験例 5.7mg/mlのIgG凝集型を含む水溶液を各種pHに調整
し、28℃で60分間incubate後、NaOHを加え中和した。更
にリン酸緩衝液を等量加え、高速液体クロマトグラフィ
ーによる残存IgG凝集型の量およびプラスミン消化の程
度を測定した。ここで用いた試料溶液中には7Sが38%、
二量体が61%および1%の重合体が含まれていた。この
ものを酸処理すると、pH3.8の処理において7Sの量がピ
ークになった。二量体IgGも処理pHの低下とともに減少
したが、pH3.8以下での処理では重合体の量が増加し
た。
し、28℃で60分間incubate後、NaOHを加え中和した。更
にリン酸緩衝液を等量加え、高速液体クロマトグラフィ
ーによる残存IgG凝集型の量およびプラスミン消化の程
度を測定した。ここで用いた試料溶液中には7Sが38%、
二量体が61%および1%の重合体が含まれていた。この
ものを酸処理すると、pH3.8の処理において7Sの量がピ
ークになった。二量体IgGも処理pHの低下とともに減少
したが、pH3.8以下での処理では重合体の量が増加し
た。
プラスミン消化の程度は、pH4付近の処理の場合に最
もおそく、重合体の増加する処理領域および二量体が残
存する処理領域では、プラスミンによる消化が早かっ
た。
もおそく、重合体の増加する処理領域および二量体が残
存する処理領域では、プラスミンによる消化が早かっ
た。
以上のことから、pH4付近の処理によって得られたも
のは単量体の含量が多く、中和にすることによってIgG
凝集型に戻ることがないことが明らかである。
のは単量体の含量が多く、中和にすることによってIgG
凝集型に戻ることがないことが明らかである。
実施例 1.4mg/mlのIgG凝集型を含む水溶液(7Sが38%、二量
体が61%、重合体が1%)に各種安定剤を添加し、pHを
3.8に調整し、28℃で60分間incubate後、中和した。そ
の後、IgGの麻疹抗体価をHemagglutination inhibition
test法により測定し、国際単位(IU/100mg)で表し、
安定剤の効果をみた。その結果は次の通りである。
体が61%、重合体が1%)に各種安定剤を添加し、pHを
3.8に調整し、28℃で60分間incubate後、中和した。そ
の後、IgGの麻疹抗体価をHemagglutination inhibition
test法により測定し、国際単位(IU/100mg)で表し、
安定剤の効果をみた。その結果は次の通りである。
参考例 アルコール分画法で得たヒトIgGの15w/v%溶液をマン
ニトール5w/v%の存在下で、0.1M酢酸緩衝液(pH3.5)
を用いてpH4.0に調整し、4℃で3時間静置した。その
後、1Mグリシン緩衝液(pH9.5)を用いてpH6.5に修正し
た。その後、アルブミンを1w/v%、NaClを3w/v%および
グルコースを5w/v%濃度になるように加え、除菌濾過し
て静注用グロブリンとした。
ニトール5w/v%の存在下で、0.1M酢酸緩衝液(pH3.5)
を用いてpH4.0に調整し、4℃で3時間静置した。その
後、1Mグリシン緩衝液(pH9.5)を用いてpH6.5に修正し
た。その後、アルブミンを1w/v%、NaClを3w/v%および
グルコースを5w/v%濃度になるように加え、除菌濾過し
て静注用グロブリンとした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−127320(JP,A) 特開 昭59−176215(JP,A) 特開 昭58−43914(JP,A) 特公 昭57−6404(JP,B2) Tohoku J.exp.Med., 1983,141P.337−349
Claims (1)
- 【請求項1】ヒトIgGの二量体および/または重合体が
夾雑するヒトIgGの0.2〜20w/v%溶液を、サッカロース
の安定化剤0.5〜20w/v%濃度の存在下に、pH3.7〜4.3で
30分〜20時間処理してヒトIgG二量体および重合体を単
量体へ解離させて得られた静脈投与可能なIgG。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP44484A JPH0825901B2 (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | IgG単量体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP44484A JPH0825901B2 (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | IgG単量体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60146832A JPS60146832A (ja) | 1985-08-02 |
| JPH0825901B2 true JPH0825901B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=11473964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP44484A Expired - Lifetime JPH0825901B2 (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | IgG単量体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0825901B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2003211990A1 (en) | 2002-02-14 | 2003-09-04 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Antibody-containing solution pharmaceuticals |
-
1984
- 1984-01-05 JP JP44484A patent/JPH0825901B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| TohokuJ.exp.Med.,1983,141P.337−349 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60146832A (ja) | 1985-08-02 |
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