JPH08259247A - 結晶化ガラス等を有効に利用した縞入り模様を生じる加飾法 - Google Patents

結晶化ガラス等を有効に利用した縞入り模様を生じる加飾法

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JPH08259247A
JPH08259247A JP10289195A JP10289195A JPH08259247A JP H08259247 A JPH08259247 A JP H08259247A JP 10289195 A JP10289195 A JP 10289195A JP 10289195 A JP10289195 A JP 10289195A JP H08259247 A JPH08259247 A JP H08259247A
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glass
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crystallized
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Yasukazu Hasegawa
保和 長谷川
Yonekichi Suzuki
米吉 鈴木
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HIKARI GIKEN KK
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HIKARI GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】各種ガラス製品に応用することのできる泡の発
生がみられない加飾法の提供を目的とする。 【構成】泡のない結晶化ガラス等を溶融、成形、粉砕、
粒状にした結晶化ガラス等を多量に使用し、結晶化ガラ
ス、無色透明ガラスに着色剤等を加えた少量の粉状の原
料、あるいは着色ガラスの少量の粉状、金属酸化物など
の少量の粉状を混合して、耐熱成形型に充填し、結晶が
析出する温度範囲に焼結して得られる加飾法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は耐熱成形型(例えば、
耐熱石膏型、耐火材料に離型材を塗布)に、多くの着色
剤を含めた結晶化ガラス等の粒状の粒子(以下「Xの原
料」と呼称)に、少量の広義ガラスの粒状にした粒子
(「Xの原料」と同質の結晶化ガラス、あるいは無色透
明、又は着色ガラス)の粉状の粒子(以下「Yの原料」
と呼称)、あるいは少量の金属酸化物、無機質顔料等の
粉状の粒子(以下「Zの原料」と呼称)の何れか、又は
両者を混合充填し、ガラスが結晶化する程度の温度範
囲、例えば、800〜1,100℃に焼結し、X原料の
境界面に天然石に類似したり、あるいは所望の色調を生
じる縞模様のあるあらゆる形状のガラス製品を得ること
のできる加飾法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐熱成形型に主としてガラスの粉状の粒
子を充填して、該成形型のままガラスを加熱により流動
させて、ガラスを焼結する技法はパート・ド・ヴエール
技法として知られており、現在でも19世紀の初期に創
作された巨匠の作品が市販されている。この中で見られ
る蜜臓のような感触のガラスの粒度は、48〜100メ
ッシュ(297〜149マイクロメートル)と推定さ
れ、このガラスは泡が入っているためである。ガラスを
更に粉砕して、150メッシュ(106マイクロメート
ル)以下のガラスを耐熱成形型で、例えば830℃で焼
結すれば、無色透明ガラス(スキガラス)でも乳濁ガラ
スのように見えるのは、ガラス中に無数の小さな泡の存
在によるものである。このように、泡の入った焼結した
ガラスを研磨すると、研磨剤等が小孔に挿入して、製品
として全く付加価値がなくなる。泡のないパート・ド・
ヴエールを造る方法として、充填するガラスは泡のない
ものを選定し、耐熱成形型の容量の2.5〜3.0倍重
量の塊状ガラスを準備して、焼結する方法も考えられる
が、多彩な審美性のあるガラス製品を得ることはできな
い。
【0003】特許第77907号、発明の名称「装飾硝
子板の製造方法」もパート・ド・ヴエール技法と思われ
る。この発明の要旨とするところは、次のとおりであ
る。耐熱性資材について作った型枠上に離型層を置き、
所要大の透明ガラス、半透明ガラス、あるいは着色ガラ
スを重層状に配置し、加熱炉に容入して、硝子粒子をそ
の色彩を失わない程度に、硝子粒子の表面を加熱溶融す
る装飾硝子板の製造方法に係るものである。
【0002】で述べた如く、この方法を採用しても泡の
ため深く研磨した場合は、付加価値が軽減されると推定
される。尚、天然宝石を作る場合、ガラス、あるいは結
晶化ガラスから製造するがこれらに泡のないことが必要
条件である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】工芸ガラス、建築用ガ
ラスをつくるにしても、多彩で泡のない(研磨して更に
付加価値を高める)しかも、ガラス製品として特性値の
ある(例えば、強度が強く、耐熱性があるなど)もの
が、パート.ド・ヴエール技法で得られるならば全く新
規である。従来、パート・ド・ヴエール技法では、多彩
なガラスを利用した場合は、泡のないガラスを得ること
は困難であった。そこで、結晶化ガラス等を有効に利用
することにより、特性値を生かし、泡の発生のない所望
の色調を結晶化ガラスの粒状の境界面に生じ、天然石に
類似し、あるいは所望の縞入り模様を生じるガラス製品
が造れないか、新たなパート・ド・ヴエール技法の課題
が残されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、多くの結晶
化ガラス等の粒状の粒子(Xの原料)に、少量の広義ガ
ラス(着色剤を含んだ結晶化ガラスと普通のガラス)の
粉状の粒子(Yの原料)あるいは少量の金属酸化物、無
機顔料等の粉状の粒子(Zの原料)の何れか又は、両者
を混合し、耐熱成形型に充填し、結晶が析出する温度範
囲、例えば、800〜1,100℃で焼結し、X原料の
境界面に所望の色調を生じ、しかも特性値を持ち、泡の
発生のないガラス製品が得られる。
【0006】Xの原料は、一般には結晶核形成剤を含ん
だガラスであり、この発明に使用する結晶の種類は、例
えばウイレマイト(2ZnO・SiO)、ユークリプ
タイト(LiO・Al・2SiO)、ウオラ
ストナイト(CaO・SiO)等の結晶を析出するあ
らゆる結晶化ガラスに適用することができる。一般に結
晶化ガラスは、熱処理することにより結晶が析出し、着
色剤を含む場合は、ガラス化と結晶化との場合は、色調
を異にし、線膨張係数(α)も異なることが多い。この
発明は、結晶化ガラスの特性値を考慮にいれず、審美性
を求めるガラス製品であれば、乳濁剤あるいは乳濁剤と
着色剤とを含んだ不透明の乳濁ガラス(石玉)(オパー
ル)あるいは着色オパールを選択しても差支えない。
【0007】Yの原料は、一般にはXの原料と同質の着
色剤を含んだ結晶化ガラス等を使用した方が製品に亀裂
を生ずることが起こらない。Xの原料とYの原料を混合
したい場合、Yの原料には濃い着色ガラスで、例えば、
コバルトブルー、金赤、セレン赤、黒色、グリーンなど
で、Yの原料、Zの原料の配合量は少なく、粒度が細い
ためそれ程問題にはならないが、でき得れば、Xの原料
が結晶化した際の結晶化ガラスの線膨張係数(α)に近
似したガラスを選択することが望ましい。結晶化ガラス
がグリーンの場合、Yの原料をコバルトガラスにすれ
ば、グリーンの粒子の境界面には、コバルトブルーの縞
模様を生じ審美で、結晶化ガラスの特性が耐熱性に優れ
ておれば、耐熱性のあるガラス製品が得られる。
【0008】Zの原料は、金属の酸化物、例えば、酸化
コバルト(Co)・酸化クロム(Cr)、
酸化第二銅(CuO)、酸化銀(AgO)など、金属
の塩化物、例えば塩化金(AuCl・2HO)、無
機質の顔料、例えばセレン化カドミウム(CdSe)、
硫化カドミウム(CdS)、ほうろう釉、七宝釉、陶磁
器用の上絵具等がある。Xの原料とZの原料との混合す
る場合は、Zの原料は融点の低い、例えば、酸化銀、七
宝釉等を選択することが望ましい。Xの原料、Yの原
料、Zの原料を混合する場合は、例えばYの原料はXの
原料と同質の原料、あるいはαを考慮した無色透明ガラ
ス(スキガラス)を選択し、Zの原料に酸化コバルトを
選択すると、結晶化粒子の境界面にはコバルトブルーの
縞模様を生じる。この場合は、予め、Yの原料とZの原
料を充分に混合した後、Xの原料に混合する。これらの
原料の選択により、酸化鉛(PbO)と硫化物、又は金
属の酸化物との混合により黒化現象を利用して、結晶化
ガラス等の境界をより判然とさせる加飾も可能である。
【0009】
【実施例】一般的な、X・Y・Zの原料を混合してつく
る加飾法の実施例について説明すれば次のとおりであ
る。この発明はパート・ド・ヴエール技法と同様、多彩
で繊細な模様も成形できるあらゆる製品に応用すること
ができるが、簡単に説明するため耐熱成形型は板状の例
をとった。図は何れもこの発明方法の実施例を示すもの
であり、図1は耐熱成形型の側面図であり、実施例では
耐熱石膏型を選択した。図2は耐熱成形型の平面図であ
る。ウイレマイト・ユークリプタイトの結晶を析出する
ガラス調合(バッチ)を選択し、着色剤として酸化ニッ
ケル(NiO)を添加した。主たる化学成分は重量%と
して、けい酸(SiO)52、アルミナ(Al
)14、酸化亜鉛(ZnO)23、酸化リチウム
(LiO)4.5%を含んでおり、酸化ニッケルは約
0.6%添加した。このバッチを1,400℃で溶融
し、成形粉砕、篩分けを行なった。ガラスは褐色を呈
し、線膨張係数(α)は約60×10−7/℃であっ
た。Xの原料には、4.2〜16メッシュ(4,760
〜1,000マイクロメートル)を選択し、Yの原料に
は同質の結晶化ガラスで、48メッシュ(297マイク
ロメートル)以下のガラスとした。これらの結晶化ガラ
スは天然鉱物、一般及び産業廃棄物の焼却灰を有効利用
して作ることができる。Zの原料には、酸化コバルトを
選択し、Zの重量は、0.05g、Yの原料はXの原料
と同質のガラスで14.95g、この原料を予め充分混
合した後、Xの原料85gに充分混合した後、耐熱成形
型に充填して、950℃、3時間保存して焼結した結
果、グリーンの粒子の境界面にはコバルトブルーの縞模
様を有し、結晶化ガラスのαは、約20×10−7/℃
となり、耐熱性の審美な板ガラス製品が得られ、これを
深く研磨しても泡もなく、光沢のある従来のパート・ド
・ヴエール技法では想像もつかなかった新規な製品が得
られた。酸化コバルトの量も所望により変えても勿論差
支えない。Xの原料の粒状のまま単独で焼結しても縞模
様を生じるものもあるが、この発明の加飾法を施すとよ
り一層付加価値を高めることができる。
【0010】図3は、研磨後の様態を示す。この発明の
加飾方法で得られた製品の拡大断面図である。2はXの
原料粒状の部分、すなわち結晶化ガラス等の粒状の部分
であり、3はYの原料、Zの原料の各々の単味、又はY
の原料とZの原料との混合の原料が何れの場合も焼結さ
れた境界面を示す、すなわち結晶化ガラス等の粒状の境
界面である。実施例の場合は2はグリーン、3はコバル
トブルーの色調である。
【0011】実施例には、酸化ニッケルを着色剤として
選択したが、天然鉱物、一般及び産業廃棄物の焼却灰
等、天然に含む着色剤をうまく利用することも可能であ
って、Xの原料の選択も広く、Yの原料、Zの原料等の
選択により深く研磨しても泡のない多彩な特性値のある
パート・ド・ヴエール技法が得られたことは顕著な効果
である。例えば、板状で大きいものを作成する際には、
実施例の粒状の粒子を更に大きくしても差支えなく、少
量使用する原料は実施例より微細であっても本願の目的
は達せられる。
【0012】
【発明の効果】この発明は、従来のパート・ド・ヴエー
ル技法で多彩なガラス製品を得るためには、泡のないガ
ラスを得ることは困難であったが、Xの原料を主体とし
て結晶化ガラスの粒状を多く使用し、その原料にYの原
料、又はZの原料の粉状の粒子の各々の少量、あるいは
Yの原料とZの原料との混合の粉状の粒子を少量混合し
て、耐熱成形型に充填し、結晶が析出する範囲の温度で
焼結されると従来のパート・ド・ヴエール技法の一般の
温度より高く、焼結されているのと発明の配合との構成
で焼結物に泡の発生がない新規なパート・ド・ヴエール
技法が得られた。しかも、結晶化ガラスの特性値を生か
し、例えば実施例の配合をもってすれば、工芸ガラスは
勿論のこと、家庭用品の耐熱鍋、タイルなどの建築材料
としても充分使用できる特性値をもっており、縞入り模
様の所望の色調の付加価値の高いガラス製品が得られた
ことは、従来、想像ができなかった効果といえる。この
技法で天然鉱物、一般及び産業廃棄物の焼却灰などを利
用して、付加価値の高い製品が得られたことは、顕著な
効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施例を示す耐熱成形型の
側面図である。
【図2】図2は、この発明の実施例を示す耐熱成形型の
平面図である。
【図3】図3は、この発明の加飾法で加飾された様態を
示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1.耐熱成形型 2.結晶化ガラス等の粒状の部分 3.結晶化ガラス等の粒状の境界面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱成形型に多くの結晶化ガラス等の粒状
    の粒子に少量の所望の広義ガラスで粉状にした粒子、あ
    るいは着色要因を有する粉状の無機材料の何れか、又は
    両者を混合充填し、結晶が析出する範囲内の温度に、該
    成形型のまま加熱し、これら融触着することを特徴とす
    る結晶化ガラス等を有効に利用した縞入り模様を生じる
    加飾法。
JP10289195A 1995-03-24 1995-03-24 結晶化ガラス等を有効に利用した縞入り模様を生じる加飾法 Pending JPH08259247A (ja)

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JP10289195A JPH08259247A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 結晶化ガラス等を有効に利用した縞入り模様を生じる加飾法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013565A1 (ja) * 2005-07-29 2007-02-01 Nippon Electric Glass Co., Ltd. 模様入り結晶化ガラス物品及びその製造方法
JP2019055907A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 博美 橋口 パート・ド・ヴェールでの光沢を作り出す表現の方法。

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08104530A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Nippon Electric Glass Co Ltd 着色結晶化ガラス物品の製造方法

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