JPH08259462A - 抗パルボウイルス感染症組成物 - Google Patents

抗パルボウイルス感染症組成物

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JPH08259462A
JPH08259462A JP33371394A JP33371394A JPH08259462A JP H08259462 A JPH08259462 A JP H08259462A JP 33371394 A JP33371394 A JP 33371394A JP 33371394 A JP33371394 A JP 33371394A JP H08259462 A JPH08259462 A JP H08259462A
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JP
Japan
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parvovirus
antibody
infection
dog
egg yolk
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Application number
JP33371394A
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English (en)
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Yukiharu Kobayashi
行治 小林
Katsuyoshi Takayama
勝好 高山
Shinji Kishu
真二 旗手
Shinichi Okumura
信一 奥村
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Adtec Corp
Original Assignee
Adtec Corp
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、鶏卵中に生成させた犬パルボウ
イルス抗体単独、または糖および電解質液との組み合わ
せによって、犬パルボウイルス感染症を予防または治療
することを目的とするものである。 【構成】 犬パルボウイルスで免疫された鶏の鶏卵卵黄
より得た抗体を含有する抗パルボウイルス感染症組成物
単独、または糖および電解質液とを同時に含有する抗パ
ルボウイルス感染症組成物。 【効果】 ワクチンが有効に作用できない時期の幼犬や
幼猫のパルボウイルス感染症に対して極めて有効な予防
効果を発揮するとともに、パルボウイルス感染症に伴う
脱水や下痢の病状軽減に極めて有効に働く。

Description

【発明の詳細な説明】 次に、本発明について詳細に説明する。本発明に使用す
る鶏は200日齢以降の産卵鶏であれば鶏種は問わな
い。抗原として使用する犬パルボウイルスは入手可能な
ウイルス株であれば種類は問わず、市販のワクチン株で
もよい。免疫の方法は、抗原ウイルスの皮下注射や筋肉
内注射などが用いられる。一羽当たりの接種ウイルス量
は10〜10TCID50(TCID50:培養細
胞50%感染量)が好適に用いられる。初回免疫から3
〜4週間後に追加免疫を行うことにより、より高い抗体
価が得られる。追加免疫から2週間目以降には犬パルボ
ウイルスに特異的に反応する抗体が、鶏の血清中のみな
らず卵黄中にも生成される。こうして免疫された鶏は4
ヶ月にわたって高い抗体価が維持された。たとえ、抗体
価が低下してきた場合でも、同様の手技で追加免疫を行
えば高い抗体価が維持できる。この血清および卵黄中の
抗体活性は、赤血球凝集抑制反応(HI)またはウイル
ス中和反応によって測定され、抗体価として表される。
卵黄からの抗体の回収はクロロホルムやエーテルによる
抽出法やポリエチレングリコールを使用する沈澱法など
が一般的に用いられる。こうして得られた卵黄中の抗犬
パルボウイルス抗体は、犬パルボウイルスのみならず、
猫汎白血球減少症ウイルス(猫パルボウイルスの一種)
に対しても中和活性を有することを見いだした。さら
に、この卵黄抗体を投与するに際して、糖を含む電解質
を同時に与えるとパルボウイルス感染症に伴う嘔吐や下
痢の症状が改善された。卵黄抗体と糖を含む電解質との
配合比率は卵黄抗体1に対して糖を含む電解質1〜10
0の割合で用いられる。ここで使用される糖を含む電解
質とは、糖としてはブドウ糖や果糖など単糖がよく、砂
糖などの二糖類でも良い。電解質には、食塩、カリウム
塩、マグネシウム塩およびカルシウム塩を含有するもの
が好適に用いられる。更に重曹およびクエン酸などを加
えても良い。電解質組成物の濃度は、電解質溶液1L中
に糖1〜50g、食塩0.1〜5g、塩化カリウム0.
1〜5g、塩化マグネシウム0.05〜1g、乳酸カル
シウム0.1〜3g、クエン酸ナトリウム0.5〜10
gおよび炭酸水素ナトリウム1〜30gの範囲が好適で
ある。更に、ビタミンB1やビタミンCなどビタミン類
を添加することも望ましい。このようにして得られた、
抗パルボウイルス感染症組成物は1−20%の水溶液と
して、更に粉末または顆粒状で餌に対して0.1%〜2
0%の範囲で給与される。 また、抗パルボウイルス感
染症組成物の給与に際しては、胃での消化分解を防ぐた
めに、腸溶性の剤型にすることが望ましい。
7.作用 本発明で得られた卵黄抗体又は、卵黄抗体と糖を含む電
解質からなる抗パルボウイルス感染症組成物を移行抗体
が消失した3ヶ月齢の幼犬に対して餌に混ぜて連続して
給与したとき、犬パルボウイルスに実験感染させても発
症がみられなかった。また、犬パルボウイルスに感染
し、下痢が激しい犬に抗パルボウイルス卵黄抗体と糖を
含む電解質液との混合溶液にして給与したとき、その症
状は著しく改善された。
8.実施例 (実施例1)250日齢の雌鶏に、犬パルボウイルスC
ORNEL SN株2.0×10TCID50を含有
する培養液1mlとフロイントコンプリートアジェバン
ト1mlとを乳化し、左右の胸筋に1mlずつ注射し1
回目の免疫を行った。同様にして、3週間後に2回目の
免疫を同様に行った。2回目の免疫から2週間後、この
鶏の血清中の抗パルボウイルス抗体のHI抗体価は、1
6000倍であった。この鶏が産んだ卵のHI抗体価は
8000倍であった。この抗体価は4ケ月間持続した。
(実施例2)抗犬パルボウイルス抗体を有する卵黄から
の抗体の回収は、卵黄1000gに水を等量加えてホモ
ジナイザーで乳化した後クロロホルム4Lを加えてよく
混合し油分を除いた。更にエーテル2Lを加えてよく混
合し、静置後エーテル層を捨て水層を凍結乾燥した。抗
犬パルボウイルス抗体粉末は35g得られた。本粉末の
抗犬パルボウイルス抗体は51200倍/gの抗体価で
あった。
(実施例3)抗犬パルボウイルス抗体粉末1gをブドウ
糖20%、クエン酸ナトリウム3%、炭酸水素ナトリウ
ム25%、食塩0.6%、塩化カリウム0.3%、乳酸
カルシウム0.3%、塩化マグネシウム0.1%、ビタ
ミンC0.2%およびビタミンB10.1%から成る電
解質液1Lに溶解し、抗パルボウイルス組成物溶液を作
成した。
(実施例4)3ケ月齢の犬に、抗犬パルボウイルス抗体
の卵黄粉末を餌に重量比で1%添加し、1ヶ月飼育し
た。犬パルボウイルスCORNEL SN株106.5
TCID50を飲水給与し実験感染したところ、投与群
では異常は認められなかった。しかし、抗パルボウイル
ス卵黄抗体を与えない、比較対照の犬ではウイルス感染
後、3日目から嘔吐ならびに下痢が認められた。
(実施例5)実施例4での比較対照で嘔吐ならびに下痢
をした犬2頭のうち、1頭に抗犬パルボウイルス抗体の
卵黄粉末1%を含有する糖および電解質から成る組成物
を2日間飲水投与したとき嘔吐下痢は著しく改善され2
日目に元気を回復した。非投与犬は4日間下痢が続い
た。
9.発明の効果 本発明における抗犬パルボウイルス卵黄抗体と糖を含む
電解質から成る抗パルボウイルス感染組成物は、パルボ
ウイルスに対して特異的に作用するので、ワクチンが有
効に作用できない時期の幼犬や幼猫のパルボウイルス感
染症に対して極めて有効な予防効果を発揮するととも
に、パルボウイルス感染症に伴う脱水や下痢の病状軽減
に極めて有効に働く。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬および猫のパルボウ
イルス感染症の予防および治療に有効な組成物に関す
る。更に詳しくは、犬および猫のパルボウイルス感染症
に対して優れた予防効果および治療効果を有し、パルボ
ウイルス感染からの感染防御やパルボウイルス感染に伴
う嘔吐や下痢といった臨床症状の改善、もしくは治療に
極めて有効な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】パルボウイルス感染症は、犬や猫にみら
れる激しい嘔吐、出血性下痢および脱水、白血球減少を
主徴としたパルボウイルス科パルボウイルス属に属する
ウイルスによる急性のウイルス性疾患である。本病は3
〜12週齢の幼犬や幼猫にみられる心筋炎型と離乳後あ
らゆる年齢層にみられる腸炎型とに大別される。前者
は、外見上健康な幼犬が突然虚脱し、呼吸困難を起こす
など経過が急で、死亡率が高く、治癒後も後遺症が残
る。後者は激しい嘔吐・出血性下痢および顕著な脱水・
白血球減少を主徴とし、死に至るものが多く、軽微な場
合には、不顕性のまま推移することもある。本病の予防
にはワクチンが有効であり、生ワクチンや不活化ワクチ
ンが実用化されている。また、パルボウイルス感染時の
対症療法として、輸液の点滴注射や二次感染防止のため
の抗生物質投与が一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】母親からの移行抗体
を有する幼犬や幼猫では移行抗体の減少により感染防御
能を失ってからも、しばらくの間ワクチンに反応しない
ことが知られており、現行のワクチンではこうした幼犬
や幼猫を完全に感染から守ることはできない。また、パ
ルボウイルス感染症に犯されると嘔吐や下痢に見舞わ
れ、脱水症状を呈する。脱水状態になると水分と同時に
電解質が大量に失われ、さらに、重症になると代謝性ア
シドーシスを起こして、重炭酸塩やカリウム欠乏をきた
し、治癒が困難となり死に至る。
【0004】
【問題解決の手段】本発明者らは前記の問題点を解決す
べく鋭意検討した結果、犬パルボウイルスを抗原として
鶏を免疫して得られた鶏卵中の卵黄に含まれる抗パルボ
ウイルス抗体を犬または猫に投与することにより、パル
ボウイルスを中和し、その病原性を消失せしめることを
見出した。更に、本抗パルボウイルス抗体を投与するに
際して糖および電解質を併せて給与する事によって、エ
ネルギーや電解質の補給と同時に本抗体がより有効に作
用し、パルボウイルス感染症の予防および治癒に優れた
効果を発揮することを見出し、発明を完成するに至っ
た。
【0005】次に、本発明について詳細に説明する。本
発明に使用する鶏は200日齢以降の産卵鶏であれば鶏
種は問わない。抗原として使用する犬パルボウイルスは
入手可能なウイルス株であれば種類は問わず、市販のワ
クチン株でもよい。免疫の方法は、抗原ウイルスの皮下
注射や筋肉内注射などが用いられる。一羽当たりの接種
ウイルス量は10〜10TCID50(TCID
50:培養細胞50%感染量)が好適に用いられる。初
回免疫から3〜4週間後に追加免疫を行うことにより、
より高い抗体価が得られる。追加免疫から2週間目以降
には犬パルボウイルスに特異的に反応する抗体が、鶏の
血清中のみならず卵黄中にも生成される。こうして免疫
された鶏は4ヶ月にわたって高い抗体価が維持された。
たとえ、抗体価が低下してきた場合でも、同様の手技で
追加免疫を行えば高い抗体価が維持できる。この血清お
よび卵黄中の抗体活性は、赤血球凝集抑制反応(HI)
またはウイルス中和反応によって測定され、抗体価とし
て表される。卵黄からの抗体の回収はクロロホルムやエ
ーテルによる抽出法やポリエチレングリコールを使用す
る沈澱法などが一般的に用いられる。こうして得られた
卵黄中の抗犬パルボウイルス抗体は、犬パルボウイルス
のみならず、猫汎白血球減少症ウイルス(猫パルボウイ
ルスの一種)に対しても中和活性を有することを見いだ
した。
【0006】さらに、この卵黄抗体を投与するに際し
て、糖を含む電解質を同時に与えるとパルボウイルス感
染症に伴う嘔吐や下痢の症状が改善された。卵黄抗体と
糖を含む電解質との配合比率は卵黄抗体1に対して糖を
含む電解質1〜100の割合で用いられる。ここで使用
される糖を含む電解質とは、糖としてはブドウ糖や果糖
など単糖がよく、砂糖などの二糖類でも良い。電解質に
は、食塩、カリウム塩、マグネシウム塩およびカルシウ
ム塩を含有するものが好適に用いられる。更に重曹およ
びクエン酸などを加えても良い。電解質組成物の濃度
は、電解質溶液1L中に糖1〜50g、食塩0.1〜5
g、塩化カリウム0.1〜5g、塩化マグネシウム0.
05〜1g、乳酸カルシウム0.1〜3g、クエン酸ナ
トリウム0.5〜10gおよび炭酸水素ナトリウム1〜
30gの範囲が好適である。更に、ビタミンB1やビタ
ミンCなどビタミン類を添加することも望ましい。この
ようにして得られた、抗パルボウイルス感染症組成物は
1−20%の水溶液として、更に粉末または顆粒状で餌
に対して0.1%〜20%の範囲で給与される。また、
抗パルボウイルス感染症組成物の給与に際しては、胃で
の消化分解を防ぐために、腸溶性の剤型にすることが望
ましい。
【0007】
【作用】本発明で得られた卵黄抗体又は、卵黄抗体と糖
を含む電解質からなる抗パルボウイルス感染症組成物を
移行抗体が消失した3ヶ月齢の幼犬に対して餌に混ぜて
連続して給与したとき、犬パルボウイルスに実験感染さ
せても発症がみられなかった。また、犬パルボウイルス
に感染し、下痢が激しい犬に抗パルボウイルス卵黄抗体
と糖を含む電解質液との混合溶液にして給与したとき、
その症状は著しく改善された。
【0008】
【実施例】実施例1 250日齢の雌鶏に、犬パルボウイルス CORNEL
SN株 2.0×10TCID50を含有する培養
液1mlとフロイントコンプリートアジェバント1ml
とを乳化し、左右の胸筋に1mlずつ注射し1回目の免
疫を行った。同様にして、3週間後に2回目の免疫を同
様に行った。2回目の免疫から2週間後、この鶏の血清
中の抗パルボウイルス抗体のHI抗体価は、16000
倍であった。この鶏が産んだ卵のHI抗体価は8000
倍であった。この抗体価は4ヶ月間持続した。
【0009】実施例2 抗犬パルボウイルス抗体を有する卵黄からの抗体の回収
は、卵黄1000gに水を等量加えてホモジナイザーで
乳化した後クロロホルム4Lを加えてよく混合し油分を
除いた。更にエーテル2Lを加えてよく混合し、静置後
エーテル層を捨て水層を凍結乾燥した。抗犬パルボウイ
ルス抗体粉末は35g得られた。本粉末の抗犬パルボウ
イルス抗体は51200倍/gの抗体価であった。
【0010】実施例3 抗犬パルボウイルス抗体粉末1gをブドウ糖20%、ク
エン酸ナトリウム3%、炭酸水素ナトリウム25%、食
塩0.6%、塩化カリウム0.3%、乳酸カルシウム
0.3%、塩化マグネシウム0.1%、ビタミンC0.
2%およびビタミンB10.1%から成る電解質液1L
に溶解し、抗パルボウイルス組成物溶液を作成した。
【0011】実施例4 3ヶ月齢の犬に、抗犬パルボウイルス抗体の卵黄粉末を
餌に重量比で1%添加し、1ヶ月飼育した。犬パルボウ
イルス CORNEL SN株106.5TCID50
を飲水給与し実験感染したところ、投与群では異常は認
められなかった。しかし、抗パルボウイルス卵黄抗体を
与えない、比較対照の犬ではウイルス感染後、3日目か
ら嘔吐ならびに下痢が認められた。
【0012】実施例5 実施例4での比較対照で嘔吐ならびに下痢をした犬2頭
のうち、1頭に抗犬パルボウイルス抗体の卵黄粉末1%
を含有する糖および電解質から成る組成物を2日間飲水
投与したとき嘔吐下痢は著しく改善され2日目に元気を
回復した。非投与犬は4日間下痢が続いた。
【0013】
【発明の効果】本発明における抗犬パルボウイルス卵黄
抗体と糖を含む電解質から成る抗パルボウイルス感染組
成物は、パルボウイルスに対して特異的に作用するの
で、ワクチンが有効に作用できない時期の幼犬や幼猫の
パルボウイルス感染症に対して極めて有効な予防効果を
発揮するとともに、パルボウイルス感染症に伴う脱水や
下痢の病状軽減に極めて有効に働く。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)犬パルボウイルスで免疫された鶏の鶏卵卵黄より得
    た抗体を含有することを特徴とする抗パルボウイルス感
    染症組成物。 2)糖および電解質液を同時に含有することを特徴とす
    る特許請求範囲第1項の組成物。 3.産業上の利用分野 本発明は、犬および猫のパルボウイルス感染症の予防お
    よび治療に有効な組成物に関する。更に詳しくは、犬お
    よび猫のパルボウイルス感染症に対して優れた予防効果
    および治療効果を有し、パルボウイルス感染からの感染
    防御やパルボウイルス感染に伴う嘔吐や下痢といった臨
    床症状の改善、もしくは治療に極めて有効な組成物に関
    する。 4.従来の技術 パルボウイルス感染症は、犬や猫にみられる激しい嘔
    吐、出血性下痢および脱水、白血球減少を主徴としたパ
    ルボウイルス科パルボウイルス属に属するウイルスによ
    る急性のウイルス性疾患である。本病は3〜12週齢の
    幼犬や幼猫にみられる心筋炎型と離乳後あらゆる年齢層
    にみられる腸炎型とに大別される。前者は、外見上健康
    な幼犬が突然虚脱し、呼吸困難を起こすなど経過が急
    で、死亡率が高く、治癒後も後遺症が残る。後者は激し
    い嘔吐・出血性下痢および顕著な脱水・白血球減少を主
    徴とし、死に至るものが多く、軽微な場合には、不顕性
    のまま推移することもある。本病の予防にはワクチンが
    有効であり、生ワクチンや不活化ワクチンが実用化され
    ている。また、パルボウイルス感染時の対症療法とし
    て、輸液の点滴注射や二次感染防止のための抗生物質投
    与が一般的に行われている。 5.発明が解決しようとする問題点 母親からの移行抗体を有する幼犬や幼猫では移行抗体の
    減少により感染防御能を失ってからも、しばらくの間ワ
    クチンに反応しないことが知られており、現行のワクチ
    ンではこうした幼犬や幼猫を完全に感染から守ることは
    できない。また、パルボウイルス感染症に犯されると嘔
    吐や下痢に見舞われ、脱水症状を呈する。脱水状態にな
    ると水分と同時に電解質が大量に失われ、さらに重症に
    なると代謝性アシドーシスを起こして、重炭酸塩やカリ
    ウム欠乏をきたし、治癒が困難となり死に至る。 6.問題解決の手段 本発明者らは前記の問題点を解決すべく鋭意検討した結
    果、犬パルボウイルスを抗原として鶏を免疫して得られ
    た鶏卵中の卵黄に含まれる抗パルボウイルス抗体を犬ま
    たは猫に投与することにより、パルボウイルスを中和
    し、その病原性を消失せしめることを見出した。更に、
    本抗パルボウイルス抗体を投与するに際して糖および電
    解買を併せて給与する事によって、エネルギーや電解質
    の補給と同時に本抗体がより有効に作用し、パルボウイ
    ルス感染症の予防および治癒に優れた効果を発揮するこ
    とを見出し、発明を完成するに至った。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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