JPH08259986A - 磁性流体組成物 - Google Patents

磁性流体組成物

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JPH08259986A
JPH08259986A JP7092983A JP9298395A JPH08259986A JP H08259986 A JPH08259986 A JP H08259986A JP 7092983 A JP7092983 A JP 7092983A JP 9298395 A JP9298395 A JP 9298395A JP H08259986 A JPH08259986 A JP H08259986A
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JP
Japan
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magnetic fluid
solvent
oil
antioxidant
trade name
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JP7092983A
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Kazuya Shimizu
和也 清水
Yusuke Matsumura
雄介 松村
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Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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    • H01F1/44—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of magnetic liquids, e.g. ferrofluids
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性流体の劣化を低減して流動性を長期間に
わたって維持し、特に高温・高湿の環境下における磁性
流体の信頼性を向上させることを可能とする。 【構成】 磁性流体の溶媒にエステル系溶剤を含有させ
ることによって、それに添加した酸化防止剤の溶解を促
進して析出を抑え、酸化防止剤の作用を飛躍的に増大さ
せるとともに、磁性流体の溶媒に酸化防止剤を特定量に
添加することによって磁性流体の劣化抑制を一層良好に
したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性微粒子を溶媒中に
分散させてなる磁性流体組成物に関し、さらに詳しく
は、優れた安定性を有し長期間にわたって優れた流動性
を維持することができるようにした磁性流体組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の装置において磁性流体の
使用が検討されている。磁性流体は、例えば共沈法によ
り得られたマグネタイトやMn−Znフェライト、Ni
−Znフェライト等の磁性微粒子に、界面活性剤として
高級脂肪酸等を吸着させて表面を被覆し、それを油系ま
たは水素の溶媒中に分散させてなるものであって、特公
昭53−4078号、特公昭53−17118号、特開
昭59−105093号公報等にこのような磁性流体及
びその製造法の一例が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
にマグネタイト等の磁性微粒子に不飽和脂肪酸を界面活
性剤として使用して油系溶媒に分散させてなる磁性流体
は、長期間にわたって使用していると、酸化やその他の
重縮合反応などにより次第に磁性流体の劣化現像が生じ
ゲル化して流動性が低下してしまうという問題がある。
【0004】特に近年においては、磁性流体が幅広い分
野で使用され始め、例えば、軸シール液、ダンパー液、
熱媒体等が知られており、高温下や高湿下での使用が多
くなりつつあるが、高温・高湿の環境下では磁性流体に
対する反応性・腐食性が高められて磁性微粒子の酸化に
よる劣化が促進されることとなり、本来の機能を短期間
で示さなくなることがしばしばある。このような背景か
ら、酸化抑制により劣化が少なく長期間にわたって優れ
た流動性を維持し得る磁性流体の要請が高まっている。
【0005】一般に潤滑油の油類に対して、フェノール
系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤を微量添加する
ことによって、油の劣化を阻止することはすでに行われ
ているが、この場合、油に対して0.5%を越える添加
量が採用されることは稀である。磁性流体においては、
酸化防止剤が添加される溶媒を、どのようなものにすれ
ばよいか、またはどのような酸化防止剤を、どの程度に
採用するか等については、詳しく知られていないのが現
状である。なお特開昭59−105093号公報には、
酸化防止剤添加の必要性が記載されているが、具体的な
添加手段については記載されていないし、0.1%と1
0%の添加量との間に、酸化分解の防止効果について、
ほとんど差異がないかのようなデータが提示されている
が、これは酸化防止剤の基油溶剤に対する溶解度を無視
した結果であり、また添加の効果を基油溶媒の酸化分解
に限定し、重合やゲル化の阻止に及ぼしていないからで
ある。
【0006】本発明の目的は、劣化が極めて少なく流動
性を長期間にわたって維持することができるようにした
磁性流体組成物を提供することにある。
【0007】
【課題が解決するための手段】本願発明者が検討した結
果、磁性流体の構造的複雑性、特に界面活性剤との相互
作用から、添加された酸化防止剤の作用が一般の潤滑油
のような油類の場合と異なっていることが判明し、十分
な酸化防止作用により劣化抑制を良好に行うには、まず
溶媒にエステル系溶媒を含有する磁性流体に安定化剤と
して酸化防止剤を添加すること、及び酸化防止剤を特定
量添加することにより、酸化防止剤による劣化防止とと
もに、ゲル化することなく粘性を制御できることが見い
出された。
【0008】さらに他の安定化剤として、レシチンで代
表されるリン脂質を添加することにより、磁性流体の粘
性に影響を与えることなく、且つ磁性微粒子の凝集によ
る磁性流体の劣化を抑制することが見い出された。この
安定化剤としてのレシチンは単独または前記酸化防止剤
と共に添加してもよい。
【0009】
【作用】すなわち本発明のように、磁性流体の溶媒にエ
ステル系溶剤を含有させることによって、添加される酸
化防止剤等の安定化剤の溶解が促進されて析出を抑える
ことが可能となり、酸化防止剤の作用が飛躍的に増大さ
れることが見い出された。酸化防止剤特にアミン系の酸
化防止剤を特定量に添加することによって、磁性流体の
劣化抑制と粘性の制御が可能となることが判明した。つ
まり本発明による磁性流体組成物は、過酷な環境下の使
用においても長期間安定で十分な流動性を示し、磁性流
体本来の特性を維持することができる。
【0010】本発明における酸化防止剤の添加量は0.
5〜25重量%の広範囲にわたり、添加量が多いほど効
果が大きい。ただ酸化防止剤を添加した磁性流体組成物
の粘性は添加量に比例して上昇するから、最適添加量
は、磁性流体組成物の用途と、その用途に要求される耐
久性によって決定しなくてはならない。
【0011】例えばダンパー液として用いる場合、磁性
流体の粘性は、一般に高いことが望ましいから、許容さ
れる添加量もまた高く設定できる。また本発明の磁性流
体組成物を熱媒体として使用しようとする場合、磁性流
体はつねに高温雰囲気におかれることが予想される。熱
は磁性流体のゲル化を早める大きな要因であるから、酸
化防止剤の添加は、より多量であることが望ましい。な
お酸化防止剤の大量添加によるゲル化阻止のメカニズム
については必ずしも明らかでないが、その効果は実施例
に照らして明らかである。
【0012】一方、上記各手段における磁性流体は、磁
性微粒子を脂肪酸で被覆し、油系溶媒に分散してなる磁
性流体であって、それ自体従来公知の油系磁性流体を採
用することができる。
【0013】このときの前記磁性微粒子としては、マグ
ネタイト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライ
ト等を挙げることができるが、磁性流体中の磁性微粒子
濃度は、用途に応じて3〜70重量%の範囲内のものが
好適に使用される。また磁性微粒子に被覆を施す脂肪酸
としては、通常、炭素数が10〜30の脂肪酸が採用さ
れるが、この脂肪酸の具体例としては、オレイン酸、ス
テアリン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、ミリ
スチン酸、べヘン酸等の高級脂肪酸を挙げることができ
る。
【0014】このような脂肪酸による被覆を磁性微粒子
に施す方法としては、従来公知の方法を採用することが
でき、例えば、前記各種の脂肪酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩等の脂肪酸塩と磁性微粒子とを
接触させる方法等を採用することができる。具体的に
は、例えば特公昭53−4078号公報に記載の方法を
採用することができる。
【0015】特に好適に採用することのできる脂肪酸塩
としては、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウ
ム、オレイン酸アンモニウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、エルカ酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ベ
ヘン酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0016】前記磁性微粒子に対する脂肪酸の吸着量
は、使用する磁性微粒子の粒径等により相違するが、通
常、磁性微粒子に対して5〜40重量%である。
【0017】上述したように、本発明にかかる溶媒は、
基油溶剤とエステル系溶剤との混合系からなるものであ
るが、基油溶剤には、まず脂肪族炭化水素として、例え
ばn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオ
クタン、灯油、軽油等のパラフィンやイソパラフィン系
石油系溶剤、ポリα−オレフィン水素化合物等の合成油
等が用いられ、また芳香族炭化水素としては、例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロ
オクタン、アルキルナフタレン系、フェニルエーテル系
溶剤等が用いられる。
【0018】一方本発明にかかるエステル系溶剤は、溶
媒中に1〜50重量%、好ましくは5〜45重量%含有
され、当該エステル系溶剤には、まずモノエステル類と
して、例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル等が
用いられ、またジエステル類として、例えばアジピン酸
ジオクチル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸トリ
デシル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチ
ル、ダイマー酸ジオクチル等が用いられ、さらにトリエ
ステル類としては、例えばトリメリット酸トリオクチ
ル、トリメリット酸トリイソデシル等が用いられる。さ
らにまたポリオールエステルとしては、例えばネオペン
チルグリコール(NPG)、トリメチロールプロパン
(TMP)、ペンタエリスリトール(PE)等の、多価
アルコールと炭素数5〜18の長鎖また分岐脂肪酸とを
エステル化した構造を有するものであって、例えばCH
3 CH2 −C−(CH2 COOR)3 を構成するR(R
はアルキル基)を炭素数5〜10の範囲内で変化させた
各種トリメチロールプロパン混合エステルが用いられ
る。より具体的にはバレイリン酸とヘブタン酸の混合ト
リメチロールプロパンエステル(新日鐵化学(株)社
製;商品名HATCOL2915,2925,2937
等)やトリメチロールプロパンとデカン酸やヘプタン酸
との混合エステル油(新日鐵化学(株)社製;HATC
OL2938等)である。
【0019】一方本発明にかかる酸化防止剤の添加量
は、溶媒と磁性微粒子からなる磁性流体に対して0.5
〜25重量%、好ましくは1〜20重量%になされ、当
該酸化防止剤としては、遊離基連鎖反応停止剤として働
くフェノール系、アミン系あるいは過酸化物分解剤とし
て働く硫黄系酸化防止剤からなる群から選ばれる1種ま
たは2種以上の酸化防止剤を混合して用いることができ
るが、好適な配合としてはアミン系とフェノール系を併
用することが好ましい。
【0020】前記フェノール系酸化防止剤としては、
2,6−ジ−t−ブチル・フェノール(商品名;エチル
701、イルガノックスL108等)、4,4’−メチ
レンビスまたは2,6−ジ−t−ブチル・フェノール
(商品名;エチル702、イルガノックスL109
等)、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール
(商品名;エチル724等)、2,6−ジ−t−4−n
−ブチル・フェノール(商品名;エチル744等)が採
用される。なお基材との相溶性の点からは、4,4’−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチル・フェノール)
が好適である。
【0021】前記アミン系酸化防止剤としては、アルキ
ルジフェニルアミン(商品名;イルガノックスL01,
L57,L06等)や、フェニル−α−ナフチルアミン
(商品名;イルガノックスL05等)が採用される。な
お基材との相溶性の点からは、アルキルジフェニルアミ
ンが好適である。
【0022】レシチンは、動植物、微生物等の生体に広
く分布している代表的なリン脂質であって、下記の構造
式をなすものであり、上記生体等より抽出精製して得ら
れるものである。
【0023】
【化1】
【0024】レシチンによる磁性流体の劣化防止の機構
は明らかではないが、レシチンの分散促進作用により、
磁性微粒子の凝集が防止され、磁性流体の粘性に影響を
与えることなく安定化が計られるものと考えられる。そ
してこのような磁性流体の安定化に必要なレシチンの添
加量は、磁性流体組成物中に少なくとも0.1重量%、
好ましくは0.3〜3重量%の範囲で添加されることが
必要である。
【0025】一方、上述した溶媒と安定化剤との混合
は、常温もしくは加熱下において行なうことができ、そ
の場合の好ましい温度としては100℃以下である。こ
のような温度範囲で加熱混合処理を行なうと、攪拌混合
及び溶解が容易となり、短時間に均一化することができ
るので有利であるからである。またこれらの溶媒と安定
化剤との混合は、溶媒に磁性微粒子を分散させる以前に
行なうことも良く、溶媒に磁性微粒子を添加して磁性流
体化後に特定量添加することも可能である。
【0026】一般に磁性流体の粘性は、溶媒の種類と磁
性微粒子の濃度に依存し、溶媒の種類や磁性微粒子濃度
を変化させることなく、粘性を任意に制御するのは困難
であった。増粘剤を添加することによって粘性を制御す
る方法もあるが、増粘剤の添加は磁性流体の分散安定性
や耐久性を損なう恐れがあった。これに対して本発明の
磁性流体組成物は、熱熟成することにより、溶媒の種類
や磁性微粒子濃度の変更を伴うことなく、任意に粘性を
制御することができる利点がある。熱熟成は本発明の磁
性流体組成物を、一定時間、一定温度に保持することに
よって行われる。制御された磁性流体組成物の粘性は、
加熱時間と温度に依存し、温度が高いほど、また加熱時
間が長いほど粘性の増加は大きい。加熱時間は1〜10
0時間、加熱温度は80〜200°Cの範囲が適当であ
る。
【0027】この発明の磁性流体組成物は、前記した他
に、例えば、圧力シール、回転軸シール、軸受、比重差
選別、ダンパー、スイッチ、加速度センサー、傾斜セン
サー、ヒートパイプやヒートシンクの熱交換媒体等に好
適に使用することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0029】実施例1 濃度0.5mol/lの硫酸第一鉄水溶液100mlと
濃度0.5mol/lの硫酸第二鉄水溶液100mlと
の混合液に濃度2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液
220mlを混合してマグネタイトを得た後、更に濃度
5重量%のオレイン酸ナトリウム水溶液70gを添加
し、オレイン酸により被覆されたマグネタイト14.8
gを得た。
【0030】次いで、アルキルジフェニルエーテル(商
品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松村石油
研究所)とアジピン酸ジイソデシル(商品名:DID
A、大八化学工業(株))とを9:1に混合した溶媒1
5g中に、オレイン酸被覆マグネタイト14.8gを分
散させて油系磁性流体を得た。そして、得られた油系磁
性流体に最終的な配合量が1重量%になるようにアルキ
ルジフェニルアミン(商品名:イルガノックスL57、
新日鐵化学(株))を添加し、60°Cにて十分に溶解
させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性流体組成物
中のフェライト濃度が40重量%である。
【0031】実施例2 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルジフェニルエーテル(商
品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松村石油
研究所)とアジピン酸ジイソデシル(商品名:DID
A、大八化学工業(株))とを9:1に混合した溶媒1
5g中に分散させ油系磁性流体を得た。そして、得られ
た油系磁性流体に最終的な配合量が3重量%になるよう
にアルキルジフェニルアミン(商品名:イルガノックス
L57、新日鐵化学(株))を添加し、60°Cにて十
分に溶解させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性流
体組成物中のフェライト濃度が40重量%である。
【0032】実施例3 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルジフェニルエーテル(商
品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松村石油
研究所)と、アジピン酸ジイソデシル(商品名:DID
A、大八化学工業(株))とを7:3に混合した溶媒1
5g中に分散させ油系磁性流体を得た。そして、得られ
た油系磁性流体に最終的な配合量が6重量%になるよう
にアルキルジフェニルアミン(商品名:イルガノックス
L57、新日鐵化学(株))を添加し、60°Cにて十
分に溶解させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性流
体組成物中のフェライト濃度が40重量%である。
【0033】実施例4 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト13.2gをパラフィンオイル(商品名:スタ
ノール52、エッソ石油(株))とトリメリット酸トリ
オクチル(商品名:HATCOL2920、新日鐵化学
(株))とを8:2に混合した溶媒15g中に分散させ
油系磁性流体を得た。そして、得られた油系磁性流体に
最終的な配合量が2重量%になるようにアルキルジフェ
ニルアミン(商品名:イルガノックスL57、新日鐵化
学(株))と、2,6−ジ−t−ブチルフェノール(商
品名:イルガノックスL108、新日鐵化学(株))を
等量添加し、60°Cにて十分に溶解させて磁性流体組
成物を得た。この時の磁性流体組成物中のフェライト濃
度が40重量%である。
【0034】実施例5 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルナフタレン(商品名:ラ
イオンA、ライオン(株))とアジピン酸トリデシル
(商品名:HATCOL2901、新日鐵化学(株))
とを9:1に混合した溶媒15g中に分散させ油系磁性
流体を得た。そして、得られた油系磁性流体に最終的な
配合量が2重量%になるようにアルキルジフェニルアミ
ン(商品名:イルガノックスL57、新日鐵化学
(株))を添加し、60°Cにて十分に溶解させて磁性
流体組成物を得た。この時の磁性流体組成物中のフェラ
イト濃度が40重量%である。
【0035】実施例6 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルジフェニルエーテル(商
品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松村石油
研究所)とアジピン酸ジイソデシル(商品名:DID
A、大八化学工業(株))とを9:1に混合した溶媒1
5g中に分散させ油系磁性流体を得た。そして、得られ
た油系磁性流体に最終的な配合量が1重量%になるよう
にレシチン(味の素(株)製)を添加し、60°Cにて
十分に溶解させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性
流体組成物中のフェライト濃度が40重量%である。
【0036】実施例7 前述した実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆
マグネタイト14.8gを、アルキルジフェニルエーテ
ル(商品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松
村石油研究所)とアジピン酸ジイソデシル(商品名:D
IDA、大八化学工業(株))とを9:1に混合した溶
媒15g中に分散させて、油系磁性流体を得た。そして
この得られた油系磁性流体に、最終的な配合量が1重量
%になるようにアルキルジフェニルアミン(商品名:イ
ルガノックスL57、新日鐵化学(株))を添加し、さ
らに最終的な配合量が1重量%になるようにレシチン
(味の素(株)製)を添加し、60°Cにて十分に溶解
させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性流体組成物
中のフェライト濃度が40重量%である。
【0037】比較例1 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルジフェニルエーテル(商
品名:モレスコハイルーブLB−15、(株)松村石油
研究所)とアジピン酸ジイソデシル(商品名:DID
A、大八化学工業(株))とを9:1に混合した溶媒1
5g中に分散させ油系磁性流体を得た。そして、得られ
た油系磁性流体に最終的な配合量が0.3重量%になる
ようにアルキルジフェニルアミン(商品名:イルガノッ
クスL57、新日鐵化学(株))を添加し、60℃にて
十分に溶解させて磁性流体組成物を得た。この時の磁性
流体組成物中のフェライト濃度が40重量%である。
【0038】比較例2 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト13.2gをパラフィンオイル(商品名:スタ
ノール52、エッソ石油(株))とトリメリット酸トリ
オクチル(商品名:HATCOL2920、新日鐵化学
(株))とを、8:2に混合した溶媒15g中に分散さ
せ油系磁性流体を得た。そして、得られた油系磁性流体
に最終的な配合量が0.2重量%になるようにアルキル
ジフェニルアミン(商品名:イルガノックスL57、新
日鐵化学(株))と、2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル(商品名:イルガノックスL108、新日鐵化学
(株))を等量添加し、60°Cにて十分に溶解させて
磁性流体組成物を得た。この時の磁性流体組成物中のフ
ェライト濃度が40重量%である。
【0039】比較例3 上記実施例1と同様にして得られたオレイン酸被覆マグ
ネタイト14.8gをアルキルナフタレン(商品名:ラ
イオンA、ライオン(株))15g中に分散させ油系磁
性流体を得た。この時の磁性流体組成物中のフェライト
濃度が40重量%である。
【0040】このようにして得られた磁性流体組成物に
ついて、その耐熱安定性及び耐湿安定性を、以下に示す
促進試験を行なうことにより評価を行った。その結果を
表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】<耐熱性についての評価>得られた磁性流
体組成物をシャーレに入れ、温度140℃に設定した送
風型乾燥器内に保持しつつゲル化に至る経過を観察し
た。具体的には、150時間後、200時間後、250
時間後及び300時間後における磁性流体組成物の流動
状態を評価した。評価の基準は、150時間経過時でゲ
ル化した場合には×、200時間経過時で流動性を消失
した場合には△、250時間経過時で流動性を消失した
場合には○、300時間経過しても流動性を保持してい
た場合には◎とした。
【0043】<耐湿安定性についての評価>得られた磁
性流体組成物をシャーレに入れ、温度80℃、湿度85
%の恒温恒湿槽内に保持した。そして150時間後、2
00時間後、250時間後及び300時間後に磁性流体
組成物の状態を調べることにより評価した。評価の基準
は、150時間経過時でゲル化した場合には×、200
時間経過時でゲル化した場合は△、250時間でゲル化
した場合は○、300時間経過してもゲル化していない
場合には◎とした。
【0044】以上本発明によってなされた発明を実施例
に基づき具体的に説明したが、本発明は上記に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形
可能であるというのはいうまでもない。例えば磁性微粒
子として、前記したマグネタイトの他に、Mn−Znフ
ェライトやNi−Znフェライトを同様に用いることが
できる。また界面活性剤も、前記した高級脂肪酸を適宜
選んで採用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、磁性流体の
溶媒にエステル系溶剤を含有させることによって、それ
に添加する酸化防止剤等の安定化剤の溶解を促進して析
出を抑え、酸化防止剤の作用を飛躍的に増大させるよう
にしたものであって、さらに磁性流体の溶媒に酸化防止
剤を特定量添加することによって、磁性流体の劣化抑制
と粘性の制御を可能にしたものであるから、磁性流体の
劣化を極めて少なくして流動性を長期間にわたって維持
することができ、特に高温・高湿の環境下における磁性
流体組成物の信頼性を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:10) C10N 10:16 20:00 30:00 30:10 40:00 40:14 40:34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも磁性微粒子を溶媒中に含有す
    る磁性流体組成物において、 前記溶媒が、基油溶剤とエステル系溶剤との混合系から
    なることを特徴とする磁性流体組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも磁性微粒子と安定化剤とを溶
    媒中に含有する磁性流体組成物において、 前記溶媒が、基油溶剤とエステル系溶剤との混合系から
    なることを特徴とする磁性流体組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の安定化剤が、酸化防止剤
    であることを特徴とする磁性流体組成物。
  4. 【請求項4】 磁性流体組成物中に請求項3記載の酸化
    防止剤を、少なくとも0.5重量%以上含有してなるこ
    とを特徴とする磁性流体組成物。
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