JPH08261741A - 高炉耐火物厚さ測定方法 - Google Patents
高炉耐火物厚さ測定方法Info
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- JPH08261741A JPH08261741A JP6439795A JP6439795A JPH08261741A JP H08261741 A JPH08261741 A JP H08261741A JP 6439795 A JP6439795 A JP 6439795A JP 6439795 A JP6439795 A JP 6439795A JP H08261741 A JPH08261741 A JP H08261741A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱電対、同軸ケーブル、放射性元素などを用
いないで高炉の耐火物の残存厚さを計測する技術を提供
する。 【構成】 高炉1の炉底部2の周囲に位置検出型放射線
検出器11〜13を配置する。数ある宇宙線のなかのミ
ューオンを選択的に利用し、このミューオンが炉底部2
を貫通した後の強度を位置検出型放射線検出器11〜1
3で計測することで炉底部2の特に耐火物3の厚さを定
量計測する。
いないで高炉の耐火物の残存厚さを計測する技術を提供
する。 【構成】 高炉1の炉底部2の周囲に位置検出型放射線
検出器11〜13を配置する。数ある宇宙線のなかのミ
ューオンを選択的に利用し、このミューオンが炉底部2
を貫通した後の強度を位置検出型放射線検出器11〜1
3で計測することで炉底部2の特に耐火物3の厚さを定
量計測する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉炉壁若しくは炉底部
の耐火物の残存厚さ測定技術に関する。
の耐火物の残存厚さ測定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉(溶鉱炉)は、周知の通り鉄鉱石を
溶融して銑鉄を製造する炉であって、厚い鉄皮に高炉用
耐火物を内張りした一種の円筒容器である。高炉の湯溜
りから炉底部にかけては溶銑による侵食が著しいので、
耐食性に優れた耐火物を十分な厚さだけ炉壁及び炉底に
巻くようにしている。一方、高炉の稼働寿命は近年の操
業方法の改善や補修技術の改良により、20年を越える
ようになってきた。それにつれて、炉底部の耐火物の損
傷を正確に計測する技術が要求されるようになってき
た。すなわち、炉底部は稼働中には補修ができないた
め、炉底部の耐火物の損耗が高炉全体の寿命を左右する
ことになるからであり、損耗状況が把握できれば、適
宜、酸化チタニウムを投入するなどの炉底部の耐火物延
命策を講じることができる。
溶融して銑鉄を製造する炉であって、厚い鉄皮に高炉用
耐火物を内張りした一種の円筒容器である。高炉の湯溜
りから炉底部にかけては溶銑による侵食が著しいので、
耐食性に優れた耐火物を十分な厚さだけ炉壁及び炉底に
巻くようにしている。一方、高炉の稼働寿命は近年の操
業方法の改善や補修技術の改良により、20年を越える
ようになってきた。それにつれて、炉底部の耐火物の損
傷を正確に計測する技術が要求されるようになってき
た。すなわち、炉底部は稼働中には補修ができないた
め、炉底部の耐火物の損耗が高炉全体の寿命を左右する
ことになるからであり、損耗状況が把握できれば、適
宜、酸化チタニウムを投入するなどの炉底部の耐火物延
命策を講じることができる。
【0003】炉底部の耐火物の損傷又は残存量を計測す
る技術には、特開昭63−100315号公報「高熱
炉耐火壁の損耗状況把握方法」、特開昭49−133
207号公報「炉壁の厚さ検出方法およびその装置」、
特開昭58−27002号公報「耐火物の厚み測定方
法」及び炉底部の耐火物中にCo60などの放射性同位
元素を埋込む方法などが提案されている。これら〜
の技術を要約して次図で説明する。
る技術には、特開昭63−100315号公報「高熱
炉耐火壁の損耗状況把握方法」、特開昭49−133
207号公報「炉壁の厚さ検出方法およびその装置」、
特開昭58−27002号公報「耐火物の厚み測定方
法」及び炉底部の耐火物中にCo60などの放射性同位
元素を埋込む方法などが提案されている。これら〜
の技術を要約して次図で説明する。
【0004】図8は従来の炉底部の耐火物の損傷又は残
存量を計測する方法を示す図であり、上記及び図中の
は、温度計101(複数本)を炉底部の耐火物102
に埋込んでおき、計測温度の変化から耐火物102の残
存量を推定するものである。すなわち、耐火物102が
操業するにつれて薄くなり、温度計101の指示値が高
くなる。上記及び図中のは、耐火物102中に同軸
ケーブル104を埋設し、この同軸ケーブル104の一
端から電気パルスを入力して他端で反射して戻ってくる
までの時間を計測する。この時間は同軸ケーブル104
の長さに比例するので、同軸ケーブル104が耐火物1
02の侵食につれて短くなるに従って、伝搬時間が短く
なる。
存量を計測する方法を示す図であり、上記及び図中の
は、温度計101(複数本)を炉底部の耐火物102
に埋込んでおき、計測温度の変化から耐火物102の残
存量を推定するものである。すなわち、耐火物102が
操業するにつれて薄くなり、温度計101の指示値が高
くなる。上記及び図中のは、耐火物102中に同軸
ケーブル104を埋設し、この同軸ケーブル104の一
端から電気パルスを入力して他端で反射して戻ってくる
までの時間を計測する。この時間は同軸ケーブル104
の長さに比例するので、同軸ケーブル104が耐火物1
02の侵食につれて短くなるに従って、伝搬時間が短く
なる。
【0005】上記及び図中のは、炉体鉄皮105に
孔106を開け、この孔106に金属棒107を挿入
し、この金属棒107の先端を耐火物102に当接し、
他端をハンマ108で打つことで、振動波を発生し、こ
の振動波の戻るまでの時間を加速度ピックアップ109
で検知するというものである。上記及び図中のは、
築炉時に耐火物102中に放射性同位元素111(放射
性元素111と記す)を埋め込んでおき、この放射性元
素111まで侵食が進むと、放射性元素111が溶銑中
に溶込んで消失する。そこで、炉外から放射線カウンタ
ーで調べると、放射性元素111の無いことが分かり、
侵食位置を知ることができる。
孔106を開け、この孔106に金属棒107を挿入
し、この金属棒107の先端を耐火物102に当接し、
他端をハンマ108で打つことで、振動波を発生し、こ
の振動波の戻るまでの時間を加速度ピックアップ109
で検知するというものである。上記及び図中のは、
築炉時に耐火物102中に放射性同位元素111(放射
性元素111と記す)を埋め込んでおき、この放射性元
素111まで侵食が進むと、放射性元素111が溶銑中
に溶込んで消失する。そこで、炉外から放射線カウンタ
ーで調べると、放射性元素111の無いことが分かり、
侵食位置を知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記は耐火
物102の熱伝導を間接的に計測しているものであり、
耐火物102の熱伝導率は周囲温度により変化するの
で、推定精度はよくない。また、温度計101は長期間
に渡って使用され且つ設定環境(圧力、温度等)が良く
ないので劣化する心配もあり、炉命末期の重要な時期に
信頼性のある計測ができない恐れがある。
物102の熱伝導を間接的に計測しているものであり、
耐火物102の熱伝導率は周囲温度により変化するの
で、推定精度はよくない。また、温度計101は長期間
に渡って使用され且つ設定環境(圧力、温度等)が良く
ないので劣化する心配もあり、炉命末期の重要な時期に
信頼性のある計測ができない恐れがある。
【0007】上記は直接的に耐火物102の残存量を
測定できる方法ではあるが、築炉時に埋め込んだ同軸ケ
ーブル104の位置だけの情報しか得られない。すなわ
ち、同軸ケーブル104から離れた部分の状況は分から
ないことになる。また、同軸ケーブル104は炉内の腐
食性ガスの影響で劣化する恐れもある。
測定できる方法ではあるが、築炉時に埋め込んだ同軸ケ
ーブル104の位置だけの情報しか得られない。すなわ
ち、同軸ケーブル104から離れた部分の状況は分から
ないことになる。また、同軸ケーブル104は炉内の腐
食性ガスの影響で劣化する恐れもある。
【0008】上記は、耐火物102が超音波等の振動
波を極めて通し難い物質であること、並びに鉄皮105
と耐火物102との境目112でも振動波が反射される
ため複数の振動波が混じり合い、結果的に計測の信頼性
が低下し、実用的な計測方法とはいえない。
波を極めて通し難い物質であること、並びに鉄皮105
と耐火物102との境目112でも振動波が反射される
ため複数の振動波が混じり合い、結果的に計測の信頼性
が低下し、実用的な計測方法とはいえない。
【0009】上記は点計測、すなわち放射性元素11
1の埋っていた位置しか計測できないので、耐火物10
2の侵食進行状況を連続して知ることはできない。ま
た、放射性元素111を使用するには安全衛生上の管理
が極めて重要になり、この負担は軽くないため、近年は
殆ど使用されていない。そこで本発明の目的は上記〜
に勝る炉底厚さ計測方法を提供することにある。
1の埋っていた位置しか計測できないので、耐火物10
2の侵食進行状況を連続して知ることはできない。ま
た、放射性元素111を使用するには安全衛生上の管理
が極めて重要になり、この負担は軽くないため、近年は
殆ど使用されていない。そこで本発明の目的は上記〜
に勝る炉底厚さ計測方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために本発明は、高炉の外方に、少なくとも3枚の
位置検出型放射線検出器を、位置検出型放射線検出器の
面と直交する線が高炉を貫通し且つ、複数の位置検出型
放射線検出器を一定の間隔で互いに平行に配置する。
するために本発明は、高炉の外方に、少なくとも3枚の
位置検出型放射線検出器を、位置検出型放射線検出器の
面と直交する線が高炉を貫通し且つ、複数の位置検出型
放射線検出器を一定の間隔で互いに平行に配置する。
【0011】ある時期の一定時間内に高炉を貫通して且
つ複数の位置検出型放射線検出器を一定方向から貫通す
るミューオンの強度を、ミューオンの入射角情報から演
算してミューオン強度の第1データとし、所定時間経過
後に同様にミューオンの入射角情報から一定方向から飛
来するミューオン強度の第2データを演算し、高炉の内
張り耐火物が侵食されるにつれて高炉におけるミューオ
ンの強度が変化することから、前記ミューオン強度変化
に基づいて高炉の耐火物の厚さを測定する。
つ複数の位置検出型放射線検出器を一定方向から貫通す
るミューオンの強度を、ミューオンの入射角情報から演
算してミューオン強度の第1データとし、所定時間経過
後に同様にミューオンの入射角情報から一定方向から飛
来するミューオン強度の第2データを演算し、高炉の内
張り耐火物が侵食されるにつれて高炉におけるミューオ
ンの強度が変化することから、前記ミューオン強度変化
に基づいて高炉の耐火物の厚さを測定する。
【0012】ミューオンは宇宙からバーン・アレン帯及
び大気を通過して地表に降り注ぐ宇宙線の一種である。
数ある宇宙線のうちのミューオンを選択した理由を説明
する。ミューオンは、中性子に次いで寿命が長く、重さ
は電子の約200倍で、+及び−の電荷を有する素粒子
であり、他の粒子との間で電磁気力のみ作用するだけ
で、強い相互作用(核力)がない。従って、パイオンや
陽子などのように電磁気力と核力の双方の相互作用をも
つものに比べ、物質貫通力が高く、また相互作用の解析
も容易である。この様な理由で、ミューオンを選択し
た。なお、同定とは事象Aと事象Bとが同一であること
を確認することである。
び大気を通過して地表に降り注ぐ宇宙線の一種である。
数ある宇宙線のうちのミューオンを選択した理由を説明
する。ミューオンは、中性子に次いで寿命が長く、重さ
は電子の約200倍で、+及び−の電荷を有する素粒子
であり、他の粒子との間で電磁気力のみ作用するだけ
で、強い相互作用(核力)がない。従って、パイオンや
陽子などのように電磁気力と核力の双方の相互作用をも
つものに比べ、物質貫通力が高く、また相互作用の解析
も容易である。この様な理由で、ミューオンを選択し
た。なお、同定とは事象Aと事象Bとが同一であること
を確認することである。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。図1(a),(b)は本発明に係る位置検出型
放射線検出器の配置説明図であり、高炉1の炉底部2は
鉄皮(比重7.8、厚さは例えば70mm)3にカーボ
ン質耐火物(比重約2.3)4を内張りしたものであ
り、この耐火物4の内側を湯溜りといい、この湯溜りに
溶銑とコークスとの混合湯が溜る。コークスの平均比重
が0.7であるため、混合湯は平均比重が4.0程度と
なる。
明する。図1(a),(b)は本発明に係る位置検出型
放射線検出器の配置説明図であり、高炉1の炉底部2は
鉄皮(比重7.8、厚さは例えば70mm)3にカーボ
ン質耐火物(比重約2.3)4を内張りしたものであ
り、この耐火物4の内側を湯溜りといい、この湯溜りに
溶銑とコークスとの混合湯が溜る。コークスの平均比重
が0.7であるため、混合湯は平均比重が4.0程度と
なる。
【0014】上記炉底部2の側方に、位置検出型放射線
検出器セット10(以下「放射線検出器セット10」と
略記する。)、すなわち#1位置検出型放射線検出器1
1,#2位置検出型放射線検出器12,#3位置検出型
放射線検出器13からなる3枚のプラスチック位置検出
型放射線検出器を互いに平行に且つ面に直交する直線が
前記炉底部2を貫通する位置に配置する。図中、一点鎖
線μはミューオンの飛来軌跡である。
検出器セット10(以下「放射線検出器セット10」と
略記する。)、すなわち#1位置検出型放射線検出器1
1,#2位置検出型放射線検出器12,#3位置検出型
放射線検出器13からなる3枚のプラスチック位置検出
型放射線検出器を互いに平行に且つ面に直交する直線が
前記炉底部2を貫通する位置に配置する。図中、一点鎖
線μはミューオンの飛来軌跡である。
【0015】以上に述べた位置検出型放射線検出器を用
いた高炉炉底厚さの測定方法を次に説明する。図2は本
発明の実施例説明図であり、#1位置検出型放射線検出
器11,#2位置検出型放射線検出器12及び#3位置
検出型放射線検出器13を配置したものであり、#1位
置検出型放射線検出器11と#2位置検出型放射線検出
器12とから入射角α1を演算し、また、#2位置検出
型放射線検出器12と#3位置検出型放射線検出器13
とから入射角α2を演算してこれらから平均入射角α3
(=(α1+α2)÷2)を求めることもできる。
いた高炉炉底厚さの測定方法を次に説明する。図2は本
発明の実施例説明図であり、#1位置検出型放射線検出
器11,#2位置検出型放射線検出器12及び#3位置
検出型放射線検出器13を配置したものであり、#1位
置検出型放射線検出器11と#2位置検出型放射線検出
器12とから入射角α1を演算し、また、#2位置検出
型放射線検出器12と#3位置検出型放射線検出器13
とから入射角α2を演算してこれらから平均入射角α3
(=(α1+α2)÷2)を求めることもできる。
【0016】図3は3枚の位置検出型放射線検出器によ
るシステム構成図であり、図2で説明した内容をまとめ
ると、#1位置検出型放射線検出器11に付属の位置検
出器11aで入射位置を検出し、#2位置検出型放射線
検出器12に付属の位置検出器12aで入射位置を検出
し、#3位置検出型放射線検出器13に付属の位置検出
器13aで入射位置を検出し、これらの情報に基づいて
入射角決定回路14にて入射角を決定し、所定期間(例
えば50日)後にミューオン強度決定器16にてミュー
オンの強度を決定する。
るシステム構成図であり、図2で説明した内容をまとめ
ると、#1位置検出型放射線検出器11に付属の位置検
出器11aで入射位置を検出し、#2位置検出型放射線
検出器12に付属の位置検出器12aで入射位置を検出
し、#3位置検出型放射線検出器13に付属の位置検出
器13aで入射位置を検出し、これらの情報に基づいて
入射角決定回路14にて入射角を決定し、所定期間(例
えば50日)後にミューオン強度決定器16にてミュー
オンの強度を決定する。
【0017】図4は築炉時の高炉炉底部におけるミュー
オンの減衰図であり、縦軸はミューオン強度、横軸は距
離を示す。一点鎖線μで示す如くミューオンが図右から
炉底部に入射したとする。すなわち、ミューオンは鉄皮
3R、耐火物4R、湯溜り5、耐火物4L、鉄皮3Lの
順で炉底部を貫通し、その後、放射線検出器セット10
に入射する。放射線検出器セット10で「ミューオン強
度の第1データ」を計測する。太線折れ線はミューオン
の強度を示し、耐火物4R,4Lは比較的比重が小さい
のでミューオンの減衰は小さく、逆に湯溜り5は内容が
溶銑とコークスの混合物であるから比重が大きいのでミ
ューオンの減衰は大きい。
オンの減衰図であり、縦軸はミューオン強度、横軸は距
離を示す。一点鎖線μで示す如くミューオンが図右から
炉底部に入射したとする。すなわち、ミューオンは鉄皮
3R、耐火物4R、湯溜り5、耐火物4L、鉄皮3Lの
順で炉底部を貫通し、その後、放射線検出器セット10
に入射する。放射線検出器セット10で「ミューオン強
度の第1データ」を計測する。太線折れ線はミューオン
の強度を示し、耐火物4R,4Lは比較的比重が小さい
のでミューオンの減衰は小さく、逆に湯溜り5は内容が
溶銑とコークスの混合物であるから比重が大きいのでミ
ューオンの減衰は大きい。
【0018】図5は時間経過後の高炉炉底部におけるミ
ューオンの減衰図であり、耐火物4R,4Lは溶銑など
で侵食されて、想像線で示した位置から実線の位置まで
内面が後退したことを示す。比重の小さな耐火物4R,
4Lが比重の大きな湯溜り5に置き換わったことになる
ので、放射線検出器セット10で計測される「ミューオ
ン強度の第2データ」は前記ミューオン強度の第1デー
タより、小さくなる。
ューオンの減衰図であり、耐火物4R,4Lは溶銑など
で侵食されて、想像線で示した位置から実線の位置まで
内面が後退したことを示す。比重の小さな耐火物4R,
4Lが比重の大きな湯溜り5に置き換わったことになる
ので、放射線検出器セット10で計測される「ミューオ
ン強度の第2データ」は前記ミューオン強度の第1デー
タより、小さくなる。
【0019】ところで、ミューオンの物質貫通力はエネ
ルギーEと貫通力X(m)との間に次の関係がある。た
だし、物質は比重7.8の鉄とした。 X=7.8×2.5×103ln(1.56・E+1) 上記式を利用し、物質の比重を変更するなどして、耐火
物や湯溜りを貫通するのに必要なミューオンの強度変化
を求めることができる。
ルギーEと貫通力X(m)との間に次の関係がある。た
だし、物質は比重7.8の鉄とした。 X=7.8×2.5×103ln(1.56・E+1) 上記式を利用し、物質の比重を変更するなどして、耐火
物や湯溜りを貫通するのに必要なミューオンの強度変化
を求めることができる。
【0020】図6はミューオン強度と耐火物厚さの関係
を示すグラフであり、築炉時(耐火物最大厚さ)にミュ
ーオン強度の第1データを測っておけば、上記数式及び
各部の寸法及び比重から右下りのカーブを引くことがで
きる。従って、築炉後例えば5年目に本発明方法でミュ
ーオン強度の第2データを測れば、簡単に耐火物の厚さ
が推定できる。その後、適時計測すれば高炉改修の時期
を決定することができる。
を示すグラフであり、築炉時(耐火物最大厚さ)にミュ
ーオン強度の第1データを測っておけば、上記数式及び
各部の寸法及び比重から右下りのカーブを引くことがで
きる。従って、築炉後例えば5年目に本発明方法でミュ
ーオン強度の第2データを測れば、簡単に耐火物の厚さ
が推定できる。その後、適時計測すれば高炉改修の時期
を決定することができる。
【0021】図7(a),(b)は本発明に係る放射線
検出器セットの平面配置図である。 (a)は炉底部の中央を貫通するミューオンを検知する
ものである。耐火物4が平均に薄くなるとは限らないの
で、複数の放射線検出器セット10,10a,10b,
10cを配置する、又は1セットの放射線検出器セット
10を定期的に移動させてもよい。 (b)は湯溜り5の外周円の接線上に放射線検出器セッ
ト10を配置したものである。 この様に放射線検出器セット10は炉底部2の周囲の任
意の箇所に必要個数を配置すればよい。
検出器セットの平面配置図である。 (a)は炉底部の中央を貫通するミューオンを検知する
ものである。耐火物4が平均に薄くなるとは限らないの
で、複数の放射線検出器セット10,10a,10b,
10cを配置する、又は1セットの放射線検出器セット
10を定期的に移動させてもよい。 (b)は湯溜り5の外周円の接線上に放射線検出器セッ
ト10を配置したものである。 この様に放射線検出器セット10は炉底部2の周囲の任
意の箇所に必要個数を配置すればよい。
【0022】尚、本実施例で用いた位置検出型放射線検
出器は、二次元位置検出型の放射線検出器であればよ
い。二次元位置検出型の放射線検出器は、例えばマルチ
ワイヤ型ガス検出器、ドリフトチェンバー、半導体検出
器、シンチレーションカウンタ等が考えられる。また、
本発明方法は、高炉の耐火材の残存厚さを計測する方法
に好適であるが、高炉の他の部分、鉄皮の厚さ、耐火材
にステーブが埋められている場合にはステーブの損傷を
チェックすることができ、即ち苛酷な使用をされる高炉
炉底部等の各部の測定に広く適用して差支えない。
出器は、二次元位置検出型の放射線検出器であればよ
い。二次元位置検出型の放射線検出器は、例えばマルチ
ワイヤ型ガス検出器、ドリフトチェンバー、半導体検出
器、シンチレーションカウンタ等が考えられる。また、
本発明方法は、高炉の耐火材の残存厚さを計測する方法
に好適であるが、高炉の他の部分、鉄皮の厚さ、耐火材
にステーブが埋められている場合にはステーブの損傷を
チェックすることができ、即ち苛酷な使用をされる高炉
炉底部等の各部の測定に広く適用して差支えない。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の高炉耐火物の厚さ測定方法は、数ある
宇宙線のなかのミューオンを選択的に使用し、このミュ
ーオンが高炉を貫通した後の強度を位置検出型放射線検
出器で計測することで耐火物の残り厚さを定量計測可能
にしたものであり、従来技術の様に熱電対、同軸ケーブ
ル又は放射線元素を耐火物中に埋込む必要がなく、機器
が経年変化する心配もなく、何時でも高炉耐火物厚さを
測定できるので、極めて好ましい。
する。請求項1の高炉耐火物の厚さ測定方法は、数ある
宇宙線のなかのミューオンを選択的に使用し、このミュ
ーオンが高炉を貫通した後の強度を位置検出型放射線検
出器で計測することで耐火物の残り厚さを定量計測可能
にしたものであり、従来技術の様に熱電対、同軸ケーブ
ル又は放射線元素を耐火物中に埋込む必要がなく、機器
が経年変化する心配もなく、何時でも高炉耐火物厚さを
測定できるので、極めて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置検出型放射線検出器の配置説
明図
明図
【図2】本発明に係る実施例説明図
【図3】本発明に係る3枚の位置検出型放射線検出器に
よるシステム構成図
よるシステム構成図
【図4】本発明に係る築炉時の高炉炉底部におけるミュ
ーオンの減衰図
ーオンの減衰図
【図5】本発明に係る時間経過後の高炉炉底部における
ミューオンの減衰図
ミューオンの減衰図
【図6】本発明に係るミューオン強度と耐火物厚さの関
係を示すグラフ
係を示すグラフ
【図7】本発明に係る放射線検出器セットの平面配置図
【図8】従来の炉底部の耐火物の損傷又は残存量を計測
する方法を示す図
する方法を示す図
1…高炉、2…炉底部、3…鉄皮、4…耐火物、5…湯
溜り、10…位置検出型放射線検出器セット(放射線検
出器セット)、11…#1位置検出型放射線検出器、1
2…#2位置検出型放射線検出器、13…#3位置検出
型放射線検出器、14…入射角決定回路、16…ミュー
オン強度決定回路、21〜24…光電子増倍管、α1…
入射角、Ls…位置検出型放射線検出器の面に直交する
線。
溜り、10…位置検出型放射線検出器セット(放射線検
出器セット)、11…#1位置検出型放射線検出器、1
2…#2位置検出型放射線検出器、13…#3位置検出
型放射線検出器、14…入射角決定回路、16…ミュー
オン強度決定回路、21〜24…光電子増倍管、α1…
入射角、Ls…位置検出型放射線検出器の面に直交する
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永嶺 謙忠 千葉県柏市増尾台3丁目10番8号
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉炉壁若しくは炉底部の外方に、位置
検出型放射線検出器を配置し、ある時期の一定時間内に
高炉を貫通して且つ複数の位置検出型放射線検出器を一
定方向から貫通するミューオンの強度を、ミューオンの
入射角情報から演算し、この演算値をミューオン強度の
第1データとし、また、所定時間経過後に同様にミュー
オンの入射角情報から一定方向から飛来するミューオン
強度の第2データを演算し、高炉の内張り耐火物が侵食
されるにつれて高炉を貫通するミューオンの強度が変化
することから、前記ミューオン強度変化に基づいて炉壁
若しくは炉底部の耐火物の厚さを測定することを特徴と
した高炉耐火物厚さ測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6439795A JPH08261741A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高炉耐火物厚さ測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6439795A JPH08261741A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高炉耐火物厚さ測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08261741A true JPH08261741A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13257153
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6439795A Pending JPH08261741A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高炉耐火物厚さ測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08261741A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-03-23 JP JP6439795A patent/JPH08261741A/ja active Pending
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