JPH0826176A - 水中摩擦抵抗低減表面形成方法 - Google Patents
水中摩擦抵抗低減表面形成方法Info
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- JPH0826176A JPH0826176A JP6162453A JP16245394A JPH0826176A JP H0826176 A JPH0826176 A JP H0826176A JP 6162453 A JP6162453 A JP 6162453A JP 16245394 A JP16245394 A JP 16245394A JP H0826176 A JPH0826176 A JP H0826176A
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- resin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 接触角が大きく、空気膜の保持時間の長い良
好な水中摩擦抵抗低減表面の形成方法を提供する。 【構成】 特定の粉体を樹脂に混合し、得られる混合物
を基体表面に塗布する。粉体を樹脂に混合して混合物と
なし、混合物は粉体の混合割合を粉体の体積比率R=
(粉体体積)/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100
が40%以上90%未満となるようにし、かつ混合物を
基体表面に塗布するようにする。このため、基体表面に
形成された塗膜表面には、粉体による凹凸が形成される
ため、接触角が110℃以上となる。その結果、塗膜面
の空気膜保持性能が確実に得られる。
好な水中摩擦抵抗低減表面の形成方法を提供する。 【構成】 特定の粉体を樹脂に混合し、得られる混合物
を基体表面に塗布する。粉体を樹脂に混合して混合物と
なし、混合物は粉体の混合割合を粉体の体積比率R=
(粉体体積)/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100
が40%以上90%未満となるようにし、かつ混合物を
基体表面に塗布するようにする。このため、基体表面に
形成された塗膜表面には、粉体による凹凸が形成される
ため、接触角が110℃以上となる。その結果、塗膜面
の空気膜保持性能が確実に得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中摩擦抵抗低減表面
形成方法、より詳しくは船舶や液体輸送管の如き水と接
する表面を有する構造物における水中摩擦抵抗低減表面
形成方法に関するものである。
形成方法、より詳しくは船舶や液体輸送管の如き水と接
する表面を有する構造物における水中摩擦抵抗低減表面
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に船舶や液体輸送管の如き没水表面
即ち、水と接する表面を有する構造物においては、その
表面に沿った水の流れが生じ、このとき剪断抵抗による
流体摩擦抵抗が生じる。ところで船舶におけるこの流体
摩擦抵抗の低減を図る方法として、船底に突起物を設け
て枠状の空気室を形成し、この空気室内に空気を供給し
て船底表面上に空気層を形成する方法、あるいは空気を
船体表面に噴出し、船体表面に多数の気泡を発生させる
所謂マイクロバブル法等が提案されている。
即ち、水と接する表面を有する構造物においては、その
表面に沿った水の流れが生じ、このとき剪断抵抗による
流体摩擦抵抗が生じる。ところで船舶におけるこの流体
摩擦抵抗の低減を図る方法として、船底に突起物を設け
て枠状の空気室を形成し、この空気室内に空気を供給し
て船底表面上に空気層を形成する方法、あるいは空気を
船体表面に噴出し、船体表面に多数の気泡を発生させる
所謂マイクロバブル法等が提案されている。
【0003】しかし、前者においては船舶が航行すると
空気室内に保有されている空気が流出し、この空気の補
給に大きな動力が必要になるという問題があり、また後
者においては船側や船底に設けたノズルより大量の空気
を供給しないと摩擦抵抗が減少しないことから大型のコ
ンプレッサを設置しなければならず設備費の増加と共に
これを駆動するために大きな動力が必要となる。
空気室内に保有されている空気が流出し、この空気の補
給に大きな動力が必要になるという問題があり、また後
者においては船側や船底に設けたノズルより大量の空気
を供給しないと摩擦抵抗が減少しないことから大型のコ
ンプレッサを設置しなければならず設備費の増加と共に
これを駆動するために大きな動力が必要となる。
【0004】即ち供給された空気は気泡となって船側や
船底に沿って流れて流体摩擦抵抗を低減させるが、下流
側に行くにしたがって複数の気泡が合体を繰り返しなが
ら次第に大きな気泡となるため船体を覆う気泡の面積が
減少し流体摩擦抵抗低減効果が小さくなるという問題が
ある。そのため何れも実用に供することができないもの
であった。
船底に沿って流れて流体摩擦抵抗を低減させるが、下流
側に行くにしたがって複数の気泡が合体を繰り返しなが
ら次第に大きな気泡となるため船体を覆う気泡の面積が
減少し流体摩擦抵抗低減効果が小さくなるという問題が
ある。そのため何れも実用に供することができないもの
であった。
【0005】かかることから本出願人は、没水部分を有
する構造物の没水表面を表面に微細な凹凸を有し、かつ
少なくとも前記凹凸の凸部の頂部を撥水性材料で形成し
た膜体で被覆し、この表面に空気を供給してこの膜体表
面と水との間に空気膜を形成することにより流体摩擦抵
抗を減少させること及び膜体は塗膜又は合成樹脂よりな
るシート又はフィルムでその表面は凸部と凸部の間隔
0.3〜 30 μm でかつ高さhと間隔Sとの比h/Sが 0.
3〜3の微細な凹凸で構成することを先に提案した(特
願平5-241792号)。
する構造物の没水表面を表面に微細な凹凸を有し、かつ
少なくとも前記凹凸の凸部の頂部を撥水性材料で形成し
た膜体で被覆し、この表面に空気を供給してこの膜体表
面と水との間に空気膜を形成することにより流体摩擦抵
抗を減少させること及び膜体は塗膜又は合成樹脂よりな
るシート又はフィルムでその表面は凸部と凸部の間隔
0.3〜 30 μm でかつ高さhと間隔Sとの比h/Sが 0.
3〜3の微細な凹凸で構成することを先に提案した(特
願平5-241792号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記した微細
な凹凸を有する表面を、撥水性を有する粉体とこれを固
定する為の樹脂とを混合し、塗装して作製するうえで、
確実に粉体が塗料(樹脂)層表面に突出るするように、
投入する粉体割合を明らかにしなければならない問題が
あった。
な凹凸を有する表面を、撥水性を有する粉体とこれを固
定する為の樹脂とを混合し、塗装して作製するうえで、
確実に粉体が塗料(樹脂)層表面に突出るするように、
投入する粉体割合を明らかにしなければならない問題が
あった。
【0007】本発明は、前記したような従来の問題点を
解決するためになされたものであって、特定の粉体割合
からなるなる塗料(混合物)を基体表面に塗布するよう
にした水中摩擦抵抗低減表面形成方法を提供せんとする
ものである。
解決するためになされたものであって、特定の粉体割合
からなるなる塗料(混合物)を基体表面に塗布するよう
にした水中摩擦抵抗低減表面形成方法を提供せんとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の水中摩擦抵抗低
減表面形成方法は、粉体を樹脂に混合して混合物とな
し、該混合物は粉体の混合割合を粉体の体積比率R=
(粉体体積)/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100 が
40%以上90%未満となるようにし、かつ該混合物を基体
表面に塗布するようにしたことを特徴とする。
減表面形成方法は、粉体を樹脂に混合して混合物とな
し、該混合物は粉体の混合割合を粉体の体積比率R=
(粉体体積)/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100 が
40%以上90%未満となるようにし、かつ該混合物を基体
表面に塗布するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】かかる水中摩擦抵抗低減表面形成方法により基
体表面に形成された塗膜表面には、粉体による前記凹凸
が形成されるため、接触角が 110℃以上となる。その結
果、塗膜面の空気膜保持性能が確実に得られるという作
用をなす。以下、本発明の構成につき詳しく説明する。
体表面に形成された塗膜表面には、粉体による前記凹凸
が形成されるため、接触角が 110℃以上となる。その結
果、塗膜面の空気膜保持性能が確実に得られるという作
用をなす。以下、本発明の構成につき詳しく説明する。
【0010】船舶の表面は、塗装により施行されてい
る。そこで、塗装設備を利用して水中摩擦抵抗低減表面
を作製する方法を発明するに至った。水中摩擦抵抗低減
表面は、粉体と樹脂を混合し、これを塗装して作製する
ものであり、その塗膜の表面は粉体もしくは粉体と樹脂
とによって形成される微細な凹凸構造を有する。粉体と
しては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、疎
水性シリカ、疎水性アルミナなどのような表面エネルギ
ーが低く、水に対する接触角θが90°以上の撥水性のも
のであれば何れでもよい。この粉体は、平均粒径0.1 μ
m〜30μm程度の大きさであるとよい。樹脂はこの粒子
を固定するために用いるものであるので、必ずしも撥水
性である必要はなく、例えば、ポリエステル樹脂、フェ
ニル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等
塗料に適しているものであれば何れでもよい。
る。そこで、塗装設備を利用して水中摩擦抵抗低減表面
を作製する方法を発明するに至った。水中摩擦抵抗低減
表面は、粉体と樹脂を混合し、これを塗装して作製する
ものであり、その塗膜の表面は粉体もしくは粉体と樹脂
とによって形成される微細な凹凸構造を有する。粉体と
しては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、疎
水性シリカ、疎水性アルミナなどのような表面エネルギ
ーが低く、水に対する接触角θが90°以上の撥水性のも
のであれば何れでもよい。この粉体は、平均粒径0.1 μ
m〜30μm程度の大きさであるとよい。樹脂はこの粒子
を固定するために用いるものであるので、必ずしも撥水
性である必要はなく、例えば、ポリエステル樹脂、フェ
ニル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等
塗料に適しているものであれば何れでもよい。
【0011】これら粉体と塗料用樹脂、及び硬化剤、可
塑剤、希釈剤などの添加剤を加えて攪拌、混合し、得ら
れる混合物を基体表面に塗布して塗装を行なう。塗装方
法は、ハケ、ヘラ、ローラー、エアスプレーガン、エア
レススプレーガンなどを用いる通常の塗装方法であれば
何れでもよい。このようにして作製した塗面は、水に対
する接触角θは少なくともθ≧90°以上であり、空気膜
を形成する。注入した空気は塗面に沿って流れる。
塑剤、希釈剤などの添加剤を加えて攪拌、混合し、得ら
れる混合物を基体表面に塗布して塗装を行なう。塗装方
法は、ハケ、ヘラ、ローラー、エアスプレーガン、エア
レススプレーガンなどを用いる通常の塗装方法であれば
何れでもよい。このようにして作製した塗面は、水に対
する接触角θは少なくともθ≧90°以上であり、空気膜
を形成する。注入した空気は塗面に沿って流れる。
【0012】このときの表面構造は凹凸の凸部と凸部の
間隔sは0.3〜30μm、凸部の高さhと間隔sとの比h
/sが0.3〜3の範囲であることが望ましい。また、こ
の塗膜中の粉体体積の割合:体積比率R=(粉体体積)
/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100 が図1に示され
るように40%以上90%未満、望ましくは50%以上80%未
満であることが望ましい。本発明では、体積比率Rを40
%以上90%未満としている。これは、体積比率Rが40%
未満では、塗膜上の空気膜形成が不完全となり、90%以
上では塗膜上にひび割れ等の欠陥を生じ易くなるからで
ある。また、50%以上80%未満であることが望ましいと
したのは、この範囲内では、特に塗膜上にひび割れ等の
欠陥がなく、安定した空気膜形成表面となるからであ
る。
間隔sは0.3〜30μm、凸部の高さhと間隔sとの比h
/sが0.3〜3の範囲であることが望ましい。また、こ
の塗膜中の粉体体積の割合:体積比率R=(粉体体積)
/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100 が図1に示され
るように40%以上90%未満、望ましくは50%以上80%未
満であることが望ましい。本発明では、体積比率Rを40
%以上90%未満としている。これは、体積比率Rが40%
未満では、塗膜上の空気膜形成が不完全となり、90%以
上では塗膜上にひび割れ等の欠陥を生じ易くなるからで
ある。また、50%以上80%未満であることが望ましいと
したのは、この範囲内では、特に塗膜上にひび割れ等の
欠陥がなく、安定した空気膜形成表面となるからであ
る。
【0013】図1から判るように、粉体の体積比率Rが
40%以上のとき基体表面は完全な空気膜形成表面とな
り、このときの表面の接触角はθ≧110°以上となる。
細孔を有する粉体の場合には、真の体積と細孔体積とを
合わせた体積を粉体体積とする。塗布後、粉体は塗膜表
面に突出する。
40%以上のとき基体表面は完全な空気膜形成表面とな
り、このときの表面の接触角はθ≧110°以上となる。
細孔を有する粉体の場合には、真の体積と細孔体積とを
合わせた体積を粉体体積とする。塗布後、粉体は塗膜表
面に突出する。
【0014】
実施例1 フッ素樹脂系塗料であるニューガーメットクリヤ上塗
(トウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で
7:3の割合になるように平均粒径3.5μmの疎水性シ
リカ:サイロホービック704 (富士シリシア)を混合、
分散させた。これにニューガーメットシンナーをシリカ
と同重量だけ加えて希釈し、粘度を調整した。
(トウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で
7:3の割合になるように平均粒径3.5μmの疎水性シ
リカ:サイロホービック704 (富士シリシア)を混合、
分散させた。これにニューガーメットシンナーをシリカ
と同重量だけ加えて希釈し、粘度を調整した。
【0015】予めエポキシ系さび止めの塗料:ニューガ
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装を行い、室温で5時間以上乾燥させて塗
面を得た。この表面の水に対する接触角θ=168°、水
中に浸漬すると空気膜を形成し、空気を注入すると塗面
に沿って上方へ流れるのが観察された。表面の凹凸は、
凸部と凸部の間隔sが5.2μm、高さhを表わす10点平
均粗さは2.8μm、h/s=0.53であった。
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装を行い、室温で5時間以上乾燥させて塗
面を得た。この表面の水に対する接触角θ=168°、水
中に浸漬すると空気膜を形成し、空気を注入すると塗面
に沿って上方へ流れるのが観察された。表面の凹凸は、
凸部と凸部の間隔sが5.2μm、高さhを表わす10点平
均粗さは2.8μm、h/s=0.53であった。
【0016】この塗膜に含まれる粉体の体積比率R=78
%であった。 実施例2 フッ素樹脂系塗料であるニューガーメットクリヤ上塗
(トウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で
1:1の割合で、平均粒径7μmのフッ素樹脂粉体ルブ
ロンL5(ダイキン工業)を混合、分散し、粉体の約5
割の重量だけニューガーメットシンナーを加えて希釈
し、粘度を調整した。
%であった。 実施例2 フッ素樹脂系塗料であるニューガーメットクリヤ上塗
(トウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で
1:1の割合で、平均粒径7μmのフッ素樹脂粉体ルブ
ロンL5(ダイキン工業)を混合、分散し、粉体の約5
割の重量だけニューガーメットシンナーを加えて希釈
し、粘度を調整した。
【0017】予めエポキシ系さび止めの塗料:ニューガ
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装を行い、室温で5時間以上乾燥させて塗
面を得た。この表面の水に対する接触角θ=160°で、
水中に浸漬すると空気膜を形成するのが確認された。こ
の空気膜に空気を注入すると塗面に沿って上方へ流れる
のが観察された。
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装を行い、室温で5時間以上乾燥させて塗
面を得た。この表面の水に対する接触角θ=160°で、
水中に浸漬すると空気膜を形成するのが確認された。こ
の空気膜に空気を注入すると塗面に沿って上方へ流れる
のが観察された。
【0018】表面の凹凸を表面粗さ計で測定したとこ
ろ、凹凸の凸部と凸部の平均間隔sは12.6μm、高さh
を表わす10点平均粗さはRz は5.2、h/s=0.41であ
った。この塗膜に含まれる粉体の体積比率R=57%であ
った。 比較例1 実施例1及び実施例2と比較するために、フッ素樹脂塗
料をアルミ板にエアガンで吹き付け塗装を行って平滑な
塗面を得た。水に対する接触角はθ=72°で、水中に浸
漬しても空気膜を形成しなかった。また、空気を塗面上
に送り込んでも空気は塗面に塗って流れることはなく、
気泡として浮上した。 比較例2 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリヤ上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で94:6
の割合になるように平均粒径3.5μmの疎水性シリカ:
サイロホービック704 (富士シリシア)と混合した。ニ
ューガーメットシンナーをシリカと同量だけ加えて希釈
し、粘度を調整した。
ろ、凹凸の凸部と凸部の平均間隔sは12.6μm、高さh
を表わす10点平均粗さはRz は5.2、h/s=0.41であ
った。この塗膜に含まれる粉体の体積比率R=57%であ
った。 比較例1 実施例1及び実施例2と比較するために、フッ素樹脂塗
料をアルミ板にエアガンで吹き付け塗装を行って平滑な
塗面を得た。水に対する接触角はθ=72°で、水中に浸
漬しても空気膜を形成しなかった。また、空気を塗面上
に送り込んでも空気は塗面に塗って流れることはなく、
気泡として浮上した。 比較例2 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリヤ上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で94:6
の割合になるように平均粒径3.5μmの疎水性シリカ:
サイロホービック704 (富士シリシア)と混合した。ニ
ューガーメットシンナーをシリカと同量だけ加えて希釈
し、粘度を調整した。
【0019】予めエポキシ系さび止めの塗料:ニューガ
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装し、室温で5時間以上乾燥して塗面を得
た。この塗面の水に対する接触角θ=106°で、水中に
浸漬しても部分的にしか空気膜を形成しなかった。ま
た、粉体の体積比率Rは39%であった。 比較例3 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリヤ上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で70:30
の割合になるように平均粒径7μmのフッ素樹脂粉体ル
ブロンL5を混合分散し、粉体の約5割の重量だけニュ
ーガーメットシンナーを加えて希釈し、粘度を調整し
た。
ーメット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガン
で吹き付け塗装し、室温で5時間以上乾燥して塗面を得
た。この塗面の水に対する接触角θ=106°で、水中に
浸漬しても部分的にしか空気膜を形成しなかった。ま
た、粉体の体積比率Rは39%であった。 比較例3 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリヤ上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で70:30
の割合になるように平均粒径7μmのフッ素樹脂粉体ル
ブロンL5を混合分散し、粉体の約5割の重量だけニュ
ーガーメットシンナーを加えて希釈し、粘度を調整し
た。
【0020】予めエポキシ系さび止めの塗料を塗布した
アルミ板にエアガンで吹き付け塗装を行い、室温で5時
間以上乾燥させて塗面を得た。この塗面の水に対する接
触角はθ=86°で、水中に浸漬すると部分的にも空気膜
を形成しなかった。また、粉体の体積比率はR=36%で
あった。 比較例4 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリア上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で45:55
になるように平均粒径 3.5μm の疎水性シリカ;サイロ
ホービック 704(富士シリシア)と混合した。ニューガ
ーメットシンナーとシリカとを同量だけ加えて希釈し、
粘度を調整した。
アルミ板にエアガンで吹き付け塗装を行い、室温で5時
間以上乾燥させて塗面を得た。この塗面の水に対する接
触角はθ=86°で、水中に浸漬すると部分的にも空気膜
を形成しなかった。また、粉体の体積比率はR=36%で
あった。 比較例4 フッ素樹脂塗料であるニューガーメットクリア上塗(ト
ウペ)を硬化剤と混合し、塗料:粉体が重量比で45:55
になるように平均粒径 3.5μm の疎水性シリカ;サイロ
ホービック 704(富士シリシア)と混合した。ニューガ
ーメットシンナーとシリカとを同量だけ加えて希釈し、
粘度を調整した。
【0021】予め、エポキシ系錆止め塗料;ニューガー
メット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガンで
吹き付け塗装し、室温で5時間以上乾燥して塗面を得
た。この塗面の水に対する接触角θ= 165°で、水中に
浸漬すると空気膜を形成した。この空気膜に空気を注入
すると塗面に沿って上方へ流れるのが確認された。空気
を注入すると塗面に沿って上方へ流れるのが確認され
た。
メット下塗(トウペ)を塗布したアルミ板にエアガンで
吹き付け塗装し、室温で5時間以上乾燥して塗面を得
た。この塗面の水に対する接触角θ= 165°で、水中に
浸漬すると空気膜を形成した。この空気膜に空気を注入
すると塗面に沿って上方へ流れるのが確認された。空気
を注入すると塗面に沿って上方へ流れるのが確認され
た。
【0022】しかし、この塗面にはひびが確認され、表
面が剥離しやすく脆いものであり、塗面としての耐久性
も碁盤目試験で評価0、セロハンテープ剥離試験でも評
価0であった。この塗面の粉体含率は91.7%であった。
面が剥離しやすく脆いものであり、塗面としての耐久性
も碁盤目試験で評価0、セロハンテープ剥離試験でも評
価0であった。この塗面の粉体含率は91.7%であった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、粉
体を混合した樹脂塗料を基体表面に塗布すると共にその
粉体の体積比率Rを定めたために、確実に空気膜が形成
されるので、良好な水中摩擦抵抗低減表面を形成するこ
とが可能となる。また、本発明によれば、水中摩擦抵抗
低減表面を作製するに際し、従来の造船工程をムリなく
導入できるので、従来設備をそのまま利用し、塗装によ
って水中摩擦抵抗低減表面を船舶に適用することで施行
の簡単化、設備投資の削減、空気膜形成と空気流入によ
る流体摩擦抵抗低減を実船に適用できるなどの効果があ
る。さらに、粉体を樹脂に混合することで、塗膜表面に
露出する粉体体積率が調整でき、特に粉体体積率を40%
以上90%未満に調整することにより空気膜形成に適した
凹凸構造を意図的に作製することができる。その上、粉
体を樹脂に混合し、塗布して得られる塗面は、表面の凹
凸形成を粉体配合量で調節することができる。特に粉体
の体積比率が40%以上になると表面に露出する粉体で表
面が覆われ、形成される凹凸構造は凸部と凸部の間隔s
及び高さとの比h/sが空気膜形成に適する値となる。
体を混合した樹脂塗料を基体表面に塗布すると共にその
粉体の体積比率Rを定めたために、確実に空気膜が形成
されるので、良好な水中摩擦抵抗低減表面を形成するこ
とが可能となる。また、本発明によれば、水中摩擦抵抗
低減表面を作製するに際し、従来の造船工程をムリなく
導入できるので、従来設備をそのまま利用し、塗装によ
って水中摩擦抵抗低減表面を船舶に適用することで施行
の簡単化、設備投資の削減、空気膜形成と空気流入によ
る流体摩擦抵抗低減を実船に適用できるなどの効果があ
る。さらに、粉体を樹脂に混合することで、塗膜表面に
露出する粉体体積率が調整でき、特に粉体体積率を40%
以上90%未満に調整することにより空気膜形成に適した
凹凸構造を意図的に作製することができる。その上、粉
体を樹脂に混合し、塗布して得られる塗面は、表面の凹
凸形成を粉体配合量で調節することができる。特に粉体
の体積比率が40%以上になると表面に露出する粉体で表
面が覆われ、形成される凹凸構造は凸部と凸部の間隔s
及び高さとの比h/sが空気膜形成に適する値となる。
【図1】塗膜中の粉体の体積比率と接触角との関係図で
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 龍男 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 粉体を樹脂に混合して混合物となし、該
混合物は粉体の混合割合を粉体の体積比率R=(粉体体
積)/(粉体体積+樹脂固形分体積)×100が40%以上9
0%未満となるようにし、かつ該混合物を基体表面に塗
布するようにしたことを特徴とする水中摩擦抵抗低減表
面形成方法。 - 【請求項2】 粉体が撥水性材料からなり、該粉体が塗
膜表面に突出した請求項1記載の水中摩擦抵抗低減表面
形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6162453A JPH0826176A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 水中摩擦抵抗低減表面形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6162453A JPH0826176A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 水中摩擦抵抗低減表面形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0826176A true JPH0826176A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15754907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6162453A Pending JPH0826176A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 水中摩擦抵抗低減表面形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0826176A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6044568A (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-09 | Dainippon Toryo Co Ltd | 水中摩擦抵抗減型船底防汚塗料 |
| JPH06134925A (ja) * | 1992-10-23 | 1994-05-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 樹脂被覆金属材とその製造方法 |
| JP3000133U (ja) * | 1994-01-11 | 1994-08-02 | 将昭 島田 | 船 舶 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP6162453A patent/JPH0826176A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6044568A (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-09 | Dainippon Toryo Co Ltd | 水中摩擦抵抗減型船底防汚塗料 |
| JPH06134925A (ja) * | 1992-10-23 | 1994-05-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 樹脂被覆金属材とその製造方法 |
| JP3000133U (ja) * | 1994-01-11 | 1994-08-02 | 将昭 島田 | 船 舶 |
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