JPH08262063A - 直流電流センサー - Google Patents

直流電流センサー

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JPH08262063A
JPH08262063A JP7091851A JP9185195A JPH08262063A JP H08262063 A JPH08262063 A JP H08262063A JP 7091851 A JP7091851 A JP 7091851A JP 9185195 A JP9185195 A JP 9185195A JP H08262063 A JPH08262063 A JP H08262063A
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JP
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Application number
JP7091851A
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English (en)
Inventor
Makoto Kawakami
川上  誠
Masato Yasuoka
正登 安岡
Shigeru Yamaguchi
茂 山口
Masahiro Suzuki
正博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kandenko Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Kandenko Co Ltd
Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールドケースの構成を工夫することによっ
て外部磁場の影響による誤差出力の発生を低減し、数m
A程度の微小電流を高精度に検出可能な高感度の直流電
流センサーの提供。 【構成】 コア部20内に被検出導線1が貫通配置さ
れ、コア部20を包囲する第一次シールドケース30を
設け、第一次シールドケース30を包囲する第二次シー
ルドケース40を設け、第一次シールドケース30と第
二次シールドケース40の間に所定の磁気的な空隙60
を形成し、さらに第二次シールドケース40の内側に銅
板からなる第三次シールドケース50を貼り付けた構成
により、外部磁場による影響を大幅に低減することがで
き、検出すべき磁場(磁束)が外部磁場(磁束)にくら
べて非常に小さい場合でも、数mA程度の微小電流を高
精度に検出でき、また、第三次シールドケースによりサ
ージ電流等のパルス性ノイズによる誤動作を防止するこ
とが可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発電所、変電所の直
流制御盤における地絡検知器、電気自動車の駆動回路の
漏電検知器等の他、各種の直流電流を使用する機器に配
設される直流電流センサーの改良に係り、特に、シール
ドケースの構成を工夫することによって外部磁場の影響
による誤差出力の発生を低減し、数mA程度の微小電流
を高精度に検出可能な高感度の直流電流センサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、直流電流センサーとしてはシ
ャント抵抗方式、マグアンプ方式、磁気マルチバイブレ
ータ方式、ホール素子方式等が知られている。しかし、
これらの直流電流センサーは構造が複雑であるばかりで
なく、直流漏電検知器等に要求される微小な電流変化に
対応できる構造とは言い難く、高感度の直流電流センサ
ーとして実用に至っていないのが現状である。
【0003】本願発明者は、このような現状を鑑み、先
に、構造が比較的簡単であり、微小な電流変化に対して
も優れた検出能力を有する高感度の直流電流センサーと
して、従来の方式とは全く異なる構造からなる種々の直
流電流センサーを提案した(EP 0 579 462
A、特開平6−74978号、特開平6−19438
9号、特願平5−215074号、特願平5−2340
70号)。
【0004】これらの提案は、環状の軟質磁性材料から
なる検出コアの一部に、該検出コアの周方向に対して交
差接続する環状の軟質磁性材料からなる励磁コアを一体
的に配置する構成を基本構成とし、検出コアの内側に貫
通配置する被検出導線を流れる直流電流によって検出コ
ア内に発生する周方向の磁束に対して、直角方向の磁束
を前記検出コアと励磁コアの交差部において発生させ、
検出コア内に発生する周方向の磁束を周期的に変調する
ことによって、被検出導線を流れる直流電流を検出する
方式のものである。
【0005】上記の基本構成に基づき、さらに電磁気的
なアンバランスを低減し、ノイズ発生の低減や、S/N
比の向上を可能とする構成として図14、図15、図1
6に示す直流電流センサーや、すでに配線が完了してい
る導線(被検出導線)を切断することなく容易に取付配
置を可能とする構成として、検出コアを分割可能とした
図17、図18に示す直流電流センサーも併せて提案し
ている。
【0006】図14に示す直流電流センサーは、軟質磁
性材料からなる一対の筒状体を被検出導線1を貫通配置
する所定の空隙を形成しかつ互いに軸中心線を平行にし
て並列配置してなる励磁コア部4a,4bと、前記一対
の筒状体の各々開口端隣接部を軟質磁性材料にて接続一
体化し、該接続部と一対の筒状体内側面部とで形成され
る検出コア部2を有する構成からなっている。図中3
a,3bは一対の検出コイルであり、検出コア部の周方
向の対向位置(図においては筒状体の各々開口端隣接部
を接続一体化する接続部)にトロイダル状に巻回配置し
ている。また、図中5は励磁コイルであり、前記励磁コ
ア部4a,4bを検出コア部2の周方向に対して直角方
向に励磁可能に検出コア部2の外周に巻回配置されてい
る。
【0007】このような構成において、被検出導線1に
直流電流Iが流れると、検出コア部2内に直流電流Iの
方向に対して右回りの磁場が発生し、検出コア部2内に
磁束Φ0が発生する。この時、励磁コイル5に所定の交
流電流を通電して一対の励磁コア部4a,4bに周期的
に図中α方向に変化する磁束を発生し、該励磁コア部4
a,4bを周期的に磁気的に飽和すると、検出コア部2
の周方向の一部であるコア交差部6は比透磁率μが極め
て1に近い所謂実質的な磁気的なギャップとなり、検出
コア部2内の磁束Φ0をΦ1にまで減少させる。
【0008】ここで、励磁コイル5に通電する交流電流
を周波数f0とし、その電流のピーク値近傍で励磁コア
部4a,4bが飽和するようにすると、励磁電流1周期
で2回励磁コア部4a,4bが飽和することとなる。し
たがって、被検出導線1に流れる直流電流Iによって検
出コア部2内に発生する磁束Φ0は、2f0で変調される
こととなり、上記磁束の変化に伴い周波数2f0の電圧
VDETが検出コイル3a,3bに発生することとなる。
被検出導線1に流れる直流電流Iの向きにかかわらず、
いずれの場合も磁束Φ0 ∝ 直流電流I、電圧VDET
∝ 磁束Φ0との関係から電圧VDET ∝ 直流電流Iと
なり、被検出導線1に流れる直流電流Iに比例した起電
力を検出コイル3a,3bによって検出することが可能
となることから、被検出導線1に流れる直流電流Iの絶
対値を知ることができるのである。
【0009】図15、図16、図17、図18に示す直
流電流センサーも、以上に説明した図14に示す直流電
流センサーと同様な作動原理によって被検出導線1に流
れる直流電流Iを検出することができる。図15に示す
直流電流センサーは、一対の励磁コイル5a,5bを配
置するもので、それぞれ一対の励磁コア部4a,4bの
外側面部に巻回配置した構成からなり、他の構成は図1
4に示す直流電流センサーと同様である。図16に示す
直流電流センサーは、一対の励磁コイル5a,5bを一
対の励磁コア部4a,4bの内側中央部に形成される励
磁コイル巻回用桟7a,7bに巻回配置するとともに、
一対の検出コイル3a,3bを励磁コア部4a,4bの
各々外周にトロイダル状に巻回配置した構成からなり、
特に、励磁コイル5a,5bにて発生する磁束が励磁コ
ア部4a,4bの外部に漏洩することなく、効率的に作
用する効果を有する。
【0010】図17に示す直流電流センサーは、図15
に示す直流電流センサーの検出コイル部2を分割可能と
した構成であり、検出コア部2を励磁コア部4a,4b
の接続部にて分割した検出コア部材2a,2bから構成
するとともに、各々検出コア部材2a,2bの付き合わ
せ部8a,8bをL字型に形成し、被検出導線1を所定
位置に配置した後、螺子9にて一体化した構成からな
る。この構成において、一対の検出コイル3a,3b
(図においては3aのみを図示する)は前記励磁コア部
4a,4bの接続部に巻回配置することから、各々検出
コア部材2a,2bの付き合わせ部8a,8b近傍に独
立して巻回する検出コイル3a−1,3a−2と3b−
1,3b−2(図においては3a−1,3a−2のみを
図示する)にて構成される。
【0011】図18に示す直流電流センサーは、図16
に示す直流電流センサーの検出コア部2を分割可能とし
た構成であり、検出コア部2の構成以外は図16に示す
直流電流センサーと同一である。
【0012】以上に示す以外にも、検出コイル3や励磁
コイル5の配置箇所、検出コア部2の分割箇所および付
き合わせ部構成等に応じて種々の構成が提案される。こ
れらの直流電流センサーによって数mA程度の微小電流
を高精度に検出することが可能となったが、用途によっ
ては該直流電流センサーに近接配置する電気機器等から
発生される外部磁場の影響を受け易い配置構成となるこ
ともあり、本来的に有する長所を有効に活用するために
は、外部磁場の影響による誤差出力の発生を低減するこ
とが必要であり、例えば、図19に示すようなパーマロ
イや無方向性ケイ素鋼板等の軟質磁性材料からなるシー
ルドケース10にて包囲する構成が採用される。すなわ
ち、直流電流センサー(図に示す直流電流センサーは図
14に示す直流電流センサーに相当する)の外周と内周
に矩形枠状のケース本体部10a,10bを配置し、そ
の後上下ケース蓋部10c,10dによって包囲する構
成が採用される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】検出コア部を上記のシ
ールドケース等にて包囲することによって、外部磁場が
直流電流センサーを構成する検出コアに混入することを
ある程度まで防ぐことは可能であるが、検出導線を流れ
る検出電流が数mA程度の微小電流である場合は、検出
導線を流れる検出電流によって発生する磁場は地磁気の
約1/1000から1/2000程度であり、外部磁場
の影響を実質的に零にする必要がある。
【0014】図20は、外部磁場による誤差出力の発生
メカニズムを説明するの概要説明図である。すなわち、
この図は図14に示す直流電流センサーの構成に相当す
るもので、特に、励磁コイル5を省略した概要説明図で
ある。被検出導線1に直流電流Iが流れると、検出コア
部2内に所定周方向の磁束Φ0が発生するが、この時、
先に説明したように該磁束Φ0の発生に基づいて検出コ
ア部2の周方向の対向位置に巻回配置する一対の検出コ
イル3a,3bに各々起電力Va,Vbが発生する。一
対の検出コイル3a,3bはこれらの起電力Va,Vb
を合成するように結線され、最終的に合成出力電圧V
DET(VDET=Va+Vb)として出力される。
【0015】一方、外部磁場によって検出コア部2内に
前記磁束Φ0と同方向(図中左右方向)の磁束Φnが発生
すると、上記と同様な作用により一対の検出コイル3
a,3bに各々起電力Va’,Vb’が発生する。通
常、検出コイル3a,3b内を通過する磁束Φnの向き
は同じ向きとなることから各々起電力Va’,Vb’は
互いに打消され、最終的に外部磁場による出力(Va’
−Vb’=0)は零となり出力されない。
【0016】しかし、実用に際しては、直流電流センサ
ーを構成する各部材の組立精度のバラツキや、外部磁場
の作用状況等によって、外部磁場を要因とする各々検出
コイル3a,3bに発生する起電力Va’,Vb’の差
が完全に零にならない場合が多く、特に、検出すべき磁
場(磁束)が外部磁場(磁束)にくらべて非常に小さい
場合は被検出導線1に流れる直流電流Iに基づく出力電
圧VDETに対する、外部磁場を要因とする起電力V
a’,Vb’の差による誤差出力の値が同程度以上とな
り、たとえ図19に示すようなシールドケースを配置し
たとしても、本来検出しようとする被検出導線1に流れ
る微小電流を高精度に検出することが不可能になってし
まう。
【0017】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的に提案するものであり、特に、シールドケー
スの構成を工夫することによって外部磁場の影響による
誤差出力の発生を低減し、数mA程度の微小電流を高精
度に検出可能な高感度の直流電流センサーの提供を目的
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上に説明
した目的を達成するために、シールドケースの構成を種
々検討した結果、軟質磁性材料からなるシールドケース
を磁気的な空隙を形成してなる2層構造とすることによ
って目的が達成できることを知見し、発明を完成したも
のである。
【0019】すなわち、この発明は、軟質磁性材料から
なる一対の筒状体を被検出導線を貫通配置する所定の空
隙を形成しかつ互いに軸中心線を平行にして並列配置し
てなる励磁コア部と、前記一対の筒状体の各々開口端隣
接部を軟質磁性材料にて接続一体化し、該接続部と一対
の筒状体内側面部とで形成される検出コア部と、前記励
磁コア部を検出コア部の周方向に対して直角方向に励磁
可能に巻回配置する励磁コイルと、前記検出コア部の周
方向の対向位置にトロイダル状に巻回配置する少なくと
も一対の検出コイルとを有し、これらの外周部を軟質磁
性材料からなるシールドケースにて包囲する直流電流セ
ンサーにおいて、前記シールドケースが2層構造からな
り、内側の第一次シールドケースと外側の第二次シール
ドケースとの間に磁気的な空隙を形成したことを特徴と
する直流電流センサーである。
【0020】また、上記の構成において検出コア部が分
割可能な構成であることを特徴とする直流電流センサー
を併せて提案し、さらにいずれの構成においても、軟質
磁性材料からなる第一次シールドケースと第二次シール
ドケースの間、第一次シールドケースの内側、第二次シ
ールドケースの外側の少なくともいずれか一ヵ所に非磁
性の良導電性材料からなる第三次シールドケースを配置
したことを特徴とする直流電流センサーを提案するもの
である。
【0021】この発明において、励磁コア部および検出
コア部を形成する軟質磁性材料としては、パーマロイ、
ケイ素鋼板、アモルファス、電磁軟鉄、ソフトフェライ
ト等の公知の軟質磁性材料を単独で、あるいは組み合わ
せて使用することができ、要求される磁気特性や加工性
等を考慮して選定することが望ましい。
【0022】また、第一次シールドケースと第二次シー
ルドケースを形成する軟質磁性材料としてはパーマロ
イ、無方向性ケイ素鋼板等が有効であり、これらのシー
ルドケースを互い接触することなく所定の空隙を形成し
て配置することが必要である。特に、互いのシールドケ
ース間に合成樹脂等の非磁性材を介在させることによっ
て磁気的な空隙を形成することも有効である。このよう
にして形成される磁気的な空隙寸法は、要求されるシー
ルド効果やシールドケースの大きさ等を考慮して選定さ
れるが、2mm〜10mm程度が有効である。また、第
一次シールドケースと第二次シールドケースの各々の厚
さもシールド効果や加工性等を考慮して選定されるが、
0.2mm〜1mm程度が有効であり、互いのシールド
ケースの厚さを同程度とするか第二次シールドケースの
厚さのほうを厚くするのが望ましい。
【0023】さらに、第三次シールドケースを形成する
非磁性の良導電性材料としては、導電性特性、加工性、
価格等の点からして厚さ0.1mm〜10mm程度の銅
やアルミニウムの使用が効果的である。この第三次シー
ルドケースはサージ電流等のパルス性ノイズによる誤動
作を防止することを目的に配置するが、非磁性であるこ
とから前記の第一次シールドケースと第二次シールドケ
ース間に配置することで磁気的な空隙の一部を形成する
役割をも有する。
【0024】この発明の直流電流センサーにおいて、検
出コア部の周方向の対向位置にトロイダル状に巻回配置
する少なくとも一対の検出コイルとは、直流電流センサ
ーの全体的な構成が電磁気的なバランスを考慮して被検
出導線に対して対称となるよう構成されていることか
ら、複数対の検出コイルが検出コア部の周方向の複数箇
所に巻回配置される場合でも、互いに電磁気的なバラン
スを維持するように被検出導線に対して対称となるよう
な対向位置に巻回配置する構成を示している。
【0025】
【作用】この発明の直流電流センサーの作用を図1から
図5に示す一実施例によって詳細に説明する。図1は直
流電流センサーの全体の概要を示す縦断面説明図であ
り、図2は図1の正面部分断面説明図である。図3は第
一次シールドケースの構成部材を示す分解斜視説明図、
図4は第一次シールドケースの全体の概要を示す斜視説
明図、図5は内側に第三次シールドケースを配置した構
成からなる第二次シールドケースの全体の概要を示す斜
視説明図である。
【0026】図1および図2に示すこの発明の直流電流
センサーは、平衡電流(往復電流)の差分電流を検知す
る構成からなるもので、コア部20内に2本の被検出導
線1a,1bが貫通配置されている。コア部20の構成
としては、図14から図18に示すいずれの構成のもの
でも同様なシールド効果を得ることができる。図中30
はコア部20を包囲する第一次シールドケースであり、
40は第一次シールドケース30を包囲する第二次シー
ルドケースであり、さらに50は第二次シールドケース
40の内側に貼り付けられた第三次シールドケースであ
る。なお、60は第一次シールドケース30と第二次シ
ールドケース40との間に形成される空隙部である。
【0027】第一次シールドケース30は、図3および
図4に示すようにパーマロイ板を断面コ字型に曲げ加工
した本体部31の両端部に、パーマロイ板をプレス打ち
抜き加工した被検出導線貫通用窓部を形成する切り欠き
部32を有する端面部33a,33bを接合部において
磁気的なギャップが形成されないようにスポット溶接に
て一体化した一対の箱部30a,30bからなってい
る。
【0028】すなわち、励磁コア部の軸中心線と平行方
向(図中矢印イ方向)に外部磁場が発生した場合、シー
ルドケース30に励磁コア部の軸中心線に対して直角方
向に電気的なギャップが形成されると、このギャップ部
が磁気抵抗となり励磁コア部の軸中心線の方向に漏洩磁
束が発生し、検出コイルに該漏洩磁束による起電力が発
生して誤差出力を招き易いため、上述のように本体部3
1と端面部33a,33bが磁気的なギャップを形成し
ないようスポット溶接にて一体化されている。
【0029】第二次シールドケース40は、図5に示す
ように、第一次シールドケース30と同様にパーマロイ
板を断面コ字型に曲げ加工した本体部41の両端部に、
パーマロイ板をプレス打ち抜き加工した被検出導線貫通
用窓部を形成する切り欠き部42を有する端面部43
a,43bを接合部において磁気的なギャップが形成さ
れないようにスポット溶接にて一体化した構成からなっ
ている。
【0030】また、第二次シールドケース40は、第一
次シールドケース30と同様に一対の箱部にて第一次シ
ールドケース30全体を包囲する構成としても良いが、
図示のように一方端が開放されたものであっても、前記
第一次シールドケース30を構成する一対の箱部30
a,30bの当接部からの外部磁束の侵入を防ぐ構成で
あればこの発明の目的を達成することができる。なお、
図5に示す第二次シールドケース40は、その内側に銅
板からなる第三次シールドケース50を貼り付けた構造
を示しているが、予め所定厚さからなるパーマロイ板と
銅板とを圧接したクラッド板に前記加工を施すことによ
って容易に作成することができる。
【0031】以上に示すように、この発明の直流電流セ
ンサーは、加工性の良いパーマロイ板等を用いて第一次
シールドケース30および第二次シールドケース40を
作成し、これらシールドケース30,40を所定の磁気
的な空隙60を形成して配置した所謂2層構造のシール
ドケースにてコア部20を包囲することで、コア部20
に作用する外部磁場(磁束)の影響を実質的に零とする
ことによって、検出すべき磁場(磁束)が外部磁場(磁
束)にくらべて非常に小さい場合でも、誤差出力の発生
を低減し、数mA程度の微小電流を高精度に検出可能と
したのである。さらに、銅板等からなる第三次シールド
ケース50を配置することによって、サージ電流等のパ
ルス性ノイズによる誤動作を防止することが可能とな
り、一層の精度向上を実現することができる。
【0032】図6から図13はこの発明の直流電流セン
サーを構成するシールドケースの種々実施例を示す縦断
面説明図である。なお、これらのシールドケース内に配
置されるコア部20については、図示を省略する。図6
の構成は図4および図5に示したシールドケースと同一
構成を示すもので、一対の箱部30a,30bからなる
第一次シールドケース30を内側に第三次シールドケー
ス50を貼り付けた一方端が開放された第二次シールド
ケース40にて包囲した構成である。
【0033】図7の構成は、第三次シールドケース50
を配置せず、一対の箱部30a,30bからなる第一次
シールドケース30を一方端が開放された第二次シール
ドケース40にて包囲した構成である。図8の構成は、
一対の箱部30a,30bからなる第一次シールドケー
ス30を一対の箱部40a,40bからなる第二次シー
ルドケース40にて包囲した構成であり、特に、箱部3
0a,30bの当接部と箱部40a,40bの当接部が
同一位置にならないように配慮し、第一次シールドケー
ス30内に外部磁束が侵入しないようにした工夫した構
成である。
【0034】図9から図12は第三次シールドケース5
0の配置箇所を示すもので、図6に示す第二次シールド
ケース40の内側面に貼り付ける構成以外に、第一次シ
ールドケース30の外側面(図9)、第二次シールドケ
ース40の外側面(図10)、第一次シールドケース3
0の内側面(図11)、あるいは第一次シールドケース
30と第二次シールドケース40の空隙内(図12)等
に配置することによって、図6に示す構成と同様にサー
ジ電流等のパルス性ノイズによる誤動作を防止すること
が可能となる。さらに、第一次シールドケース30の内
側面および外側面、第二次シールドケース40の内側面
および外側面に配置する構成等も可能であるが、要求さ
れる電気特性や加工性等を考慮して第三次シールドケー
ス50の配置形態を選定することが望ましい。
【0035】図13に示す構成は、コア部20(図示せ
ず)の外周側だけでなく、被検出導線が貫通配置するコ
ア部20内周側にも筒状の第四次シールドケース70を
配置する構成を示すもので、該第四次シールドケース7
0の配置によって平衡電流(往復電流)特性を向上させ
る効果を得ることができる。以上に示すいずれの構成に
おいても、第一次シールドケース30と第二次シールド
ケース40とが接触しないように所定の磁気的な空隙6
0を形成することが必要であり、これらの構成からなる
シールドケースを使用することによって、外部磁場の影
響を実質的に零とし、数mA程度の微小電流を高精度に
検出することが可能となった。
【0036】
【実施例】
実施例1 この発明の直流電流センサーとして、図1および図2に
示す直流電流センサーを作成した。なお、コア部20、
第一次シールドケース30、第二次シールドケース40
ともに78Ni−3.5Cu−4.5Mo−Fe(ba
ll)なるパーマロイ板を使用して加工し、その後、所
定の熱処理を施して目的とする軟磁気特性を得た。コア
部20には、厚さ0.3mmのパーマロイ板を使用し図
17に示す検出コア部2が分割可能な構成のものを採用
した。なお、全体の寸法は幅(励磁コア部の軸中心線方
向の寸法は(W0)20mm×長さ(L0)10mm×高
さ(H0)20mmであった。
【0037】第一次シールドケース30には、厚さ0.
35mmのパーマロイ板を使用し図4に示す構成のもの
を採用した。なお、全体の寸法は幅(W1)35mm×
長さ(L1)15mm×高さ(H1)30mmであった。
第二次シールドケース40には、厚さ0.6mmのパー
マロイ板を使用し、内側に厚さ0.1mmの銅板を貼り
付けた図5に示す構成のものを採用した。なお、全体の
寸法は幅(W2)45mm×長さ(L2)40mm×高さ
(H2)40mmであった。第一次シールドケース30
と第二次シールドケース40とは、互いの長さ方向にお
いて2mm〜10mm程度の空隙を形成するようにし
て、また、幅方向においても5mm〜10mm程度の空
隙を形成するようにして非接触状態にて配置固定した。
【0038】このようにして作成したこの発明の直流電
流センサーの感度を、被検出導線への貫通電流が2mA
のときに出力電圧が2Vになるように調整した後、先端
の磁束密度が500G(ガウス)のマグネットドライバ
ーを、前記コア部20から約10mmの位置に近付たと
きに誤差出力が0.5V発生したことを確認した。さら
に、上記の第二次シールドケース40を使用しない場
合、第一次シールドケース30と第二次シールドケース
40ともに使用しない場合において同様な実験を行った
ところ、誤差出力がそれぞれ2.5V程度、5V程度発
生することが確認できた。
【0039】
【発明の効果】上記の実施例からも明らかなように、こ
の発明の直流電流センサーにおいては、第一次シールド
ケースと第二次シールドケースからなる2層構造のシー
ルドケースを使用することによって、外部磁場による影
響を大幅に低減することができ、結果として、検出すべ
き磁場(磁束)が外部磁場(磁束)にくらべて非常に小
さい場合でも、数mA程度の微小電流を高精度に検出す
ることが可能となった。また、銅板等からなる第三次シ
ールドケースを所定位置に配置することによって、サー
ジ電流等のパルス性ノイズによる誤動作を防止すること
が可能となり、一層の精度向上を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である直流電流センサーの
全体の概要を示す縦断面説明図である。
【図2】図1の正面部分断面説明図である。
【図3】第一次シールドケースの構成部材を示す分解斜
視説明図である。
【図4】第一次シールドケースの全体の概要を示す斜視
説明図である。
【図5】内側に第三次シールドケースを配置した構成か
らなる第二次シールドケースの全体の概要を示す斜視説
明図である。
【図6】この発明の直流電流センサーを構成するシール
ドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図7】この発明の直流電流センサーを構成するシール
ドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図8】この発明の直流電流センサーを構成するシール
ドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図9】この発明の直流電流センサーを構成するシール
ドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図10】この発明の直流電流センサーを構成するシー
ルドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図11】この発明の直流電流センサーを構成するシー
ルドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図12】この発明の直流電流センサーを構成するシー
ルドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図13】この発明の直流電流センサーを構成するシー
ルドケースの一実施例を示す縦断面説明図である。
【図14】先に提案された直流電流センサーのコア部の
構成の一例を示す斜視説明図である。
【図15】先に提案された直流電流センサーのコア部の
構成の一例を示す斜視説明図である。
【図16】先に提案された直流電流センサーのコア部の
構成の一例を示す斜視説明図である。
【図17】先に提案された直流電流センサーのコア部の
構成の一例を示す斜視説明図である。
【図18】先に提案された直流電流センサーのコア部の
構成の一例を示す斜視説明図である。
【図19】先に提案されたシールドケースを配置した直
流電流センサーの分解斜視説明図である。
【図20】直流電流センサーを構成するコア部への外部
磁場(磁束)の影響を説明する縦部分の断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b 被検出導線 2 検出コア部 2a,2b 検出コア部材 3a,3b,3a−1,3a−2, 検出コイル 4a,4b 励磁コア部 5 励磁コイル 6 コア交差部 7a,7b 励磁コイル巻回用桟 8a,8b 付き合わせ部 9 螺子 10 シールドケース 10a,10b ケース本体部 10c,10d ケース蓋部 20 コア部 30 第一次シールドケース 30a,30b 箱部 31 本体部 32 切り欠き部 33a,33b 端面部 40 第二次シールドケース 40a,40b 箱部 41 本体部 42 切り欠き部 43a,43b 端面部 50 第三次シールドケース 60 空隙部 70 第四次シールドケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 茂 大阪府吹田市南吹田2丁目19−1 住友特 殊金属株式会社吹田製作所内 (72)発明者 鈴木 正博 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会社 関電工内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質磁性材料からなる一対の筒状体を被
    検出導線を貫通配置する所定の空隙を形成しかつ互いに
    軸中心線を平行にして並列配置してなる励磁コア部と、
    前記一対の筒状体の各々開口端隣接部を軟質磁性材料に
    て接続一体化し、該接続部と一対の筒状体内側面部とで
    形成される検出コア部と、前記励磁コア部を検出コア部
    の周方向に対して直角方向に励磁可能に巻回配置する励
    磁コイルと、前記検出コア部の周方向の対向位置にトロ
    イダル状に巻回配置する少なくとも一対の検出コイルと
    を有し、これらの外周部を軟質磁性材料からなるシール
    ドケースにて包囲する直流電流センサーにおいて、前記
    シールドケースが2層構造からなり、内側の第一次シー
    ルドケースと外側の第二次シールドケースとの間に磁気
    的な空隙を形成したことを特徴とする直流電流センサ
    ー。
  2. 【請求項2】 検出コア部が分割可能な構成であること
    を特徴とする請求項1の直流電流センサー。
  3. 【請求項3】 軟質磁性材料からなる第一次シールドケ
    ースと第二次シールドケースの間、第一次シールドケー
    スの内側、第二次シールドケースの外側の少なくともい
    ずれか一ヵ所に非磁性の良導電性材料からなる第三次シ
    ールドケースを配置したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2の直流電流センサー。
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