JPH08263113A - 異常処理制御装置 - Google Patents

異常処理制御装置

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Publication number
JPH08263113A
JPH08263113A JP6432195A JP6432195A JPH08263113A JP H08263113 A JPH08263113 A JP H08263113A JP 6432195 A JP6432195 A JP 6432195A JP 6432195 A JP6432195 A JP 6432195A JP H08263113 A JPH08263113 A JP H08263113A
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JP
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Application number
JP6432195A
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Inventor
Masao Kume
正夫 久米
Katsunori Matsuzawa
勝範 松澤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】NC工作機械が使用される生産現場での異常発
生に対する適応性を高め、NC工作機械の故障停止時間
を少なくして稼働率を向上させる。 【構成】NC工作機械61の動作を開始する前に、異常
コードテーブル46に予め設定されている異常内容Bに
対する処理コードCを、これから行おうとする動作に応
じて暫定的に他の処理コードCに変更する。例えば、使
用していない軸に係るリミットスイッチ等が故障してい
た場合、「その場停止」を表す処理コード3を「異常を
無視」の処理コード0に設定変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、数値制御装置(以
下、NC制御装置ともいう。)によって制御される被数
値制御装置(以下、被NC装置ともいう。)、例えば、
数値制御工作機械(以下、NC工作機械ともいう。)又
は数値制御ロボット(以下、NCロボットともいう。)
に対する異常対応処理を効率的に行えるとともに、前記
NC制御装置自体の異常対応処理を効率的に行える異常
処理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、被NC装置であるNCマシニング
センタ等のNC工作機械は、多機能化と高性能化が同時
に進展して汎用性が高められ、それに伴い機械の構成が
複雑化し、結局、発生する異常の内容や、その異常対応
処理の内容も多様化しかつ複雑化している。
【0003】近時のNC工作機械には、前記各機能等に
対応して異常検出のためのセンサ、例えば、原点セン
サ、温度センサ、漏電センサ、圧力センサ、光センサ、
磁気センサ、パルスエンコーダ等多種多様のセンサが多
数配置されている。
【0004】異常を検出するセンサとしては、漏電セン
サのように異常を専用に検出する異常検出専用センサ以
外に、動作周囲温度を確認する温度センサや、サーボモ
ータの軸に取り付けられたパルスエンコーダ等のよう
に、軸の移動距離、移動速度等を測定する等の工作機械
本来の性能・機能・動作を達成するための測定兼用セン
サがあるが、この明細書中においては、いずれのセンサ
も単にセンサまたは異常検出センサという。
【0005】そして、NC工作機械はNC制御装置に接
続され、このNC制御装置の制御の下に所定の動作が遂
行される。すなわち、前記NC制御装置は、前記測定兼
用センサに基づくNC工作機械の本来の処理、例えば、
切削処理等の動作を遂行させるとともに、前記異常検出
センサから出力される異常検出信号に基づいて前記NC
工作機械の動作を停止させる等の動作を行う。なお、N
C制御装置自体にも異常検出センサが配され、この異常
検出信号に基づいてNC制御装置自体の異常対応処理を
も行うように構成されている。
【0006】このような異常対応処理は、異常対応処理
プログラム(異常対応処理モジュール)を有する制御プ
ログラムに基づいて実行される。
【0007】従来の異常処理プログラムの内容は、セン
サから出力される検出信号に1対1に対応した固定的な
処理内容になっていた。
【0008】図5は、従来技術に係る異常対応処理の説
明に供される模式的な図である。
【0009】図5に示すように、NC制御装置(図示し
ていない)の記憶手段である図示していないROM(読
み出し専用メモリ)には、制御プログラム1が格納され
ている。この制御プログラム1は、複数の異常対応処理
モジュールM1、M2、…、Mnを有し、各異常対応処
理モジュールM1、M2、…、Mnには、それぞれ、セ
ンサP1、P2、…、Pnで検出された検出信号I1、
I2、…、Inに1対1に対応した異常処理内容が記憶
されている。
【0010】すなわち、異常対応処理モジュールM1、
M2、…、Mnには、検出信号I1、I2、…、Inの
種類、例えば、異常であるか否かを表す漏電センサから
のハイレベルとローレベルからなる2値信号、又は温度
センサからの現在周囲温度を表す多値信号に応じた異常
対応処理内容が格納されている。
【0011】例えば、漏電センサの検出信号がローレベ
ル(非漏電)からハイレベル(漏電)に変化したのを検
出したときにNC工作機械の1次側AC電源を直ちに遮
断する処理や、温度センサからの多値信号を連続的に処
理しNC工作機械内の現在周囲温度が許容周囲温度に近
い設定閾値温度を超えたときに警告音を鳴らしかつ操作
盤上のディスプレイに警告を表示する処理等の異常対応
処理内容が格納されている。
【0012】ところで、上述のような検出信号I1、I
2、…、Inに1対1に対応した固定的な異常処理内容
が記憶されている異常処理用制御プログラムが格納され
たNC制御装置においては、現に行っている動作、又は
これから行おうとする動作に直接的には関係のないセン
サ自体の故障、例えば、温度センサ自体が故障している
場合等においても異常と検出する。
【0013】特に、配置されているセンサの数が多い近
時のNC工作機械においては、このような、見方によっ
ては、軽微な異常を検出する頻度が高くなり、NC工作
機械が動作を停止する確率が高くなってきている。この
ような軽微な異常は、無人運転ではなくオペレータが当
該NC工作機械やNCロボットを監視して運転させてい
るような場合には、動作上も安全上も何ら問題がない。
【0014】ところが、従来技術に係る異常制御処理に
おいては、異常が発生した場合、異常の内容に応じて、
その作業サイクルの終了後又は直ちに動作を停止するよ
うに構成されていた。
【0015】実際、このような軽微な異常を検出した場
合には、例えば、明日の後工程、あるいは、生産ライン
中の次工程を円滑に進めるために、例えば、通常の就業
時間中はそのまま動作させて、残業時間内等で異常箇所
の修理を行う作業形態が採れることが好ましい。
【0016】そこで、従来は、上述した現に行っている
動作とは無関係なセンサのセンサ自体の故障等の軽微な
異常が発生した場合には、センサを構成する出力用IC
等の端子を強制的・物理的にオープン状態にしたり、あ
るいはショート状態にする等の応急対策、又は当該軽微
な異常の検出に係る異常対応処理モジュールM1、M
2、…、Mnのプログラム内容を変更する等の応急対策
を施していた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の応急対策は専門知識が必要であり、かつ、熟練を要
し、また、仮に応急対策が完了しても、応急対策のため
の変更作業とその確認作業に数時間以上もかかる場合が
あり、結局、後工程又は次工程が大幅に遅れてしまうと
いう問題を解決できないという問題があった。
【0018】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、例えば、被NC装置でこれから行おう
とする動作との関係において、異常が発生したと仮定し
た場合の適正な暫定対策を被NC装置の動作開始前に行
うことを可能とする異常処理制御装置を提供することを
目的とする。
【0019】また、この発明は、被NC装置において異
常が発生した場合に現在必要とされる動作を考慮して適
正な暫定対策を迅速に行うことを可能とする異常処理制
御装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、数値制御装
置により被数値制御装置の動作を制御するとともに、前
記被数値制御装置及び(又は)前記数値制御装置に配さ
れた複数の検出手段からそれぞれ出力される各検出信号
に基づいて前記被数値制御装置及び(又は)前記数値制
御装置の異常内容を検出して異常対応処理を行う異常処
理制御装置において、前記各異常内容に対応する処理コ
ードが予め設定された異常コードテーブルと、前記処理
コードに対応する所定の異常対応処理内容が記憶された
異常対応処理制御モジュールを有する制御プログラムと
を有し、前記各異常内容に対応する処理コードが変更可
能にされていることを特徴とする。
【0021】また、この発明は、数値制御装置により被
数値制御装置の動作を制御するとともに、前記被数値制
御装置及び(又は)前記数値制御装置に配された複数の
検出手段からそれぞれ出力される各検出信号に基づいて
前記被数値制御装置及び(又は)前記数値制御装置の異
常内容を検出して異常対応処理を行う異常処理制御装置
において、前記各異常内容に対応する処理コードが予め
設定された異常コードテーブルと、前記処理コードに対
応する所定の異常対応処理内容が記憶された異常対応処
理制御モジュールを有する制御プログラムとを有し、異
常が検出されたとき、異常内容に応じて、前記異常コー
ドテーブルに予め設定されている前記処理コードを暫定
的に他の処理コードに変更することを特徴とする。
【0022】さらに、この発明は、前記処理コードに対
応する所定の異常対応処理には、少なくとも当該異常を
無視する暫定対応処理が含まれていることを特徴とす
る。
【0023】
【作用】この発明によれば、被数値制御装置の動作を開
始する前に、いわゆる、事前に、異常コードテーブルに
予め設定されている処理コードを、これから行おうとす
る動作に応じて暫定的に他の処理コード(例えば、当該
異常を無視する暫定対応処理内容を表す処理コード)に
変更するようにしている。
【0024】また、この発明によれば、被数値制御装置
の動作中に異常を検出したとき、異常内容に応じて、異
常コードテーブルに予め設定されている処理コードを暫
定的に他の処理コード(例えば、当該異常を無視する暫
定対応処理内容を表す処理コード)に変更するようにし
ている。
【0025】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。
【0026】図2は、この発明の一実施例が適用された
装置の全体的な構成を示している。
【0027】図2において、符号51は、数値制御装置
としてのNC制御装置であり、このNC制御装置51
は、被数値制御装置であるNC工作機械61の動作を制
御するとともに、NC工作機械61に配された複数の検
出手段であるセンサ(詳細は後述する)及びNC制御装
置51自体に配された検出手段であるセンサ(詳細は後
述する)から出力される各検出信号に基づいてNC工作
機械61及びNC制御装置51自体の異常内容を検出し
て異常対応処理を行うように構成されている。
【0028】NC制御装置51は、基本的には、出力手
段であって表示手段であるディスプレイ54と入力手段
であるキーボード55が配されている操作盤52と、図
示しない制御手段であるコンピュータが配されている制
御盤53とから構成される。
【0029】制御盤53には、制御盤53内の温度を監
視する温度センサ14と制御盤53内を冷却するファン
15が配されている。
【0030】NC制御装置51とNC工作機械61とは
制御線、電源線等を含むケーブル56で電気的に接続さ
れている。
【0031】NC工作機械61は、本出願人の出願に係
る特公平3−66088号公報に公表された孔明け用工
作機械に類似した構成の機械である。
【0032】次に、NC工作機械61の機械的構成・作
用について簡単に説明する。
【0033】NC工作機械本体60には、ジグユニット
63が基台62上に設けられている。基台62上には、
XYZ直交3軸座標系の3軸方向に移動自在な可動枠6
4が設けられている。可動枠64がジグユニット63に
向かって進退する方向がX軸、紙面と直交する方向がY
軸、上下方向がZ軸である。可動枠64には、ヘッドホ
ルダ65を介して、周囲に複数のスピンドル67を有す
るタレット型加工ヘッド68が取り付けられている。
【0034】テーブル71が、ガイドレール72に沿っ
てY軸方向に摺動自在に配されている。コラム73が、
テーブル71上のガイドレール74に沿ってX軸方向に
摺動自在に配されている。可動枠64は、コラム73上
のガイドレール75に沿ってZ軸方向に摺動自在に配さ
れている。
【0035】可動枠64とテーブル71とコラム73に
は、それぞれ図示しないガイドスクリューを介してサー
ボモータ(駆動源)であるZ軸モータ84、Y軸モータ
85、X軸モータ86が連結されている。
【0036】このようにして、可動枠64は、Z軸モー
タ84によりZ軸方向へ、テーブル71を介してY軸モ
ータ85によりY軸方向へ、コラム73を介してX軸モ
ータ86によりX軸方向への動きがそれぞれ与えられる
ことになる。
【0037】加工ヘッド68は、ヘッドホルダ65中の
Y軸に平行するインデックス軸87に取り付けられてい
る。インデックス軸87は、図示しないウォームギア機
構を介してサーボモータ(駆動源)であるインデックス
モータ90に連結される。インデックスモータ90の回
転によりスピンドル67が矢印方向に回転して任意の角
度に設定されることになる。
【0038】各スピンドル67は、図示しないベベルギ
アを介してサーボモータ(駆動源)であるスピンドルモ
ータ91に連結され、このスピンドルモータ91の回転
によりスピンドル67が回転してジグユニット63上に
位置決め固定されたワークWに対する孔明け作業が遂行
される。
【0039】この場合、モータ84〜86、90、91
の軸にはそれぞれ位置検出手段であり異常検出センサ
(異常検出手段)としても機能するパルスエンコーダが
連結され、各パルスエンコーダの出力は、ケーブル56
を介して制御盤53に取り込まれる。なお、各パルスエ
ンコーダの出力を時間微分することで速度データが得ら
れるので、その意味からパルスエンコーダは速度検出手
段としても機能する。また、各パルスエンコーダを介し
て検出される異常としては、NC制御装置51からの速
度指令に対応する回転数で回転していない異常、あるい
は位置指令通りのパルス数が発生していない異常等があ
る。
【0040】また、図示していないが、NC工作機械6
1中の異常検出センサとしては、上述のパルスエンコー
ダ以外に、X軸、Y軸、Z軸各軸移動の限界両端位置を
示す各2つのリミットスイッチによるストロークセンサ
等が設けられている。さらに、NC制御装置51中の異
常検出センサとして温度センサ14、ファン15の電流
等を検出するセンサ、また、図示しない漏電センサ等が
設けられている。
【0041】その他、異常検出センサとして、図示しな
い安全柵の開閉を光電的又は磁気的に検出する開閉検出
センサ、スピンドル67での加工回数を計数するカウン
タ等がある。
【0042】これら全てのセンサはNC制御装置51を
構成する制御盤53中のコンピュータ(後述する)によ
って、監視されている。
【0043】図1は、NC制御装置51の詳細な構成
と、NC制御装置51とNC工作機械61との接続構成
を示している。図1中、センサは、この発明の理解の容
易のために、センサ11〜13および温度センサ14の
みを描いている。
【0044】NC制御装置51は、制御手段である中央
処理装置(CPU)41とこれに接続されるA/D変換
回路、D/A変換回路、レベルシフト回路等のインタフ
ェース42、43、パルス発生器等から構成されるイン
タフェース44、システムプログラム及び制御プログラ
ム45等が格納される記憶手段としての読み出し専用メ
モリ(ROM)、処理データを一時的に保存等するとと
もに、異常コードテーブル46等が格納されている記憶
手段としてのランダムアクセスメモリ(RAMであり、
書き込み読み出しメモリ)、その他、図示しないタイマ
回路および割り込み処理回路等を有している。
【0045】CPU41は、また、操作盤52を構成す
るディスプレイ54及びキーボード55に対してそれぞ
れインタフェース47、48を介して接続されている。
【0046】異常コードテーブル46には、異常処理内
容に対して適用される処理コードC、この実施例では、
処理コード0〜処理コード4の5つの処理コードが記憶
されている。
【0047】例えば、温度センサ14の異常内容に対し
ては異常内容B14−2〜B14−4までの3つの異常
内容に対する処理コード2〜4がそれぞれ割り当てられ
ている。また、センサ11の異常内容に対しては異常内
容B11−1、B11−2に対して処理コード0、1が
それぞれ割り当てられている。なお、異常内容Bに対し
て割り当てられている処理コードCは、ディスプレイ5
4とキーボード55とを利用してユーザが設定・変更す
ることが可能になっている。この意味でディスプレイ5
4とキーボード55とCPU41とは、処理コードCの
設定・変更手段であるといえる。
【0048】制御プログラム45には、各処理コードC
に対応する所定の異常対応処理(単に、異常処理ともい
う。)内容が記憶された複数の異常対応処理モジュール
20〜24が記憶されている。各処理モジュール20〜
24の異常対応処理内容は以下に説明する通りである。
【0049】処理コード0に対応する異常対応処理モジ
ュール20の異常対応処理内容は、「異常を無視」する
という内容である。この処理コード0は、例えば、これ
から行おうとする作業(動作)との関係では安全性上問
題のないセンサ自体が異常になっている場合等に設定さ
れる。
【0050】処理コード1に対応する異常対応処理モジ
ュール21の異常対応処理内容は、所定の「異常メッセ
ージ」をディスプレイ54へ表示するという内容であ
る。この処理コード1は、ファン13の回転数が減少し
た等の異常など、直ぐにはNC制御装置51の動作や安
全には影響のない程度の異常であって、ユーザに警告す
る必要がある場合等に設定される。警告音や実際の音声
メッセージを表示メッセージに合わせて出力するように
してもよい。
【0051】処理コード2に対応する異常対応処理モジ
ュール22の異常対応処理内容は、「サイクル停止」を
表すものであって、スピンドル67等の工具使用回数が
寿命回数に近い場合など、NC工作機械本体60による
1サイクル作業終了後に異常に対処しても他に悪影響の
でない異常に対して設定される。1サイクル作業終了後
にNC工作機械61の動作を停止させることで、ワーク
Wの加工履歴等を区切りよく管理することができる。
【0052】処理コード3に対応する異常対応処理モジ
ュール23の異常対応処理内容は、「その場停止」を表
すものであって、動作中に、NC工作機械61の周囲に
設けられた安全柵が開けられた等、機械の動作には直接
影響しないが、安全上の理由等で機械を直ちに停止させ
る必要がある異常に対して設定される。
【0053】処理コード4に対応する異常対応処理モジ
ュール24の異常対応処理内容は、「動作電源切断」を
表すものであって、ケーブル56中の制御線の断線や、
電源電圧の異常等、機械の動作や制御に直接悪影響を与
えるおそれのある異常に対して、暴走等を未然に防止す
るために設定される。
【0054】上述したように、温度センサ14の異常内
容に対しては異常内容B14−2〜B14−4までの3
つの異常内容に対する処理コード2〜4をそれぞれ割り
当てているが、これは、例えば、動作最適温度範囲を外
れたときに対応して処理コード2を、許容動作範囲を外
れたときに対応して処理コード3を、温度上昇勾配が許
容勾配を超えたとき等に対応して処理コード4をそれぞ
れ設定することで、異常の程度(段階)に応じた効率的
かつ適正な処理を行うためである。
【0055】次に、上述の実施例の動作について図3の
フローチャートを参照しながら説明する。
【0056】最初に、異常コードテーブル46の設定・
変更(異常内容Bに割り当てられている処理コードCの
割り当ての変更)作業が必要に応じて行われる(ステッ
プS1)。
【0057】すなわち、NC工作機械61において新た
なワークWを加工しようとする場合や、図示しないNC
ロボットが生産ラインに新たに配されて所定の組立・加
工等を新たに行おうとする場合、あるいは、NCロボッ
トが組み込まれている生産ラインにおいて新たなワーク
を流そうとする場合等、正常なライン作業を開始する前
の段取り段階で、異常コードテーブル46の設定・変更
作業が行われる。
【0058】例えば、このライン作業を開始する前の段
取り段階で、X軸を固定したZ軸とY軸のみの2軸走査
によりワークWに対して加工を行うことが分かっている
場合に、たとえ、X軸のセンサ群に現に不具合があって
も、また、なくても、当該X軸のセンサ群で発生した異
常内容Bは全て無視するという処理コード0に設定する
等の設定・変更作業を行う。さらに具体的に説明する
と、固定されたX軸に係るリミットスイッチ等が故障し
ていても、いなくても、例えば、「その場停止」を表す
処理コード3を「異常を無視」を表す処理コード0に設
定変更する作業を行う。
【0059】この設定・変更作業は、異常コードテーブ
ル46をディスプレイ54上に表示させ、キーボード5
5上の挿入、削除等の機能ボタン(図示していない)を
用いて行うことが可能であるので、予め、机上で設定・
変更内容を決定しておくことにより、きわめて短時間に
行うことができる。
【0060】なお、従来技術によれば、処理コード0の
「異常を無視」、処理コード1の「異常メッセージ」及
び処理コード2の「そのサイクル処理後停止」に対応す
る異常対応処理はなく、異常が発生した場合には、処理
コード3に対応する「その場停止」か、処理コード4に
対応する「動作電源切断」が存在するのみであった。ま
た、この発明による処理コード1の「異常メッセージ」
に係る異常対応処理は異常メッセージ表示のみを単独で
行う処理を意味するもので、従来から存在している、異
常メッセージを表示するとともに、「その場停止」動作
を行う処理とは異なるものである。
【0061】ステップS1の準備作業終了後、NC制御
装置51によりNC工作機械61の動作を開始させる。
【0062】この場合、制御プログラム45が走り、セ
ンサ11〜14等の出力検出信号を順次取り込んで異常
が発生していないかどうかを監視する(ステップS
2)。
【0063】もし、異常が発生していた場合には、異常
内容Bを特定した(ステップS3)後、異常コードテー
ブル46を参照する(ステップS4)。
【0064】図4のフローチャートは、異常コードテー
ブル46を参照するとともに異常対応処理を行うための
ステップS4の詳細な処理フローを示している。
【0065】すなわち、まず、異常内容Bに対応する処
理コードCを異常コードテーブル46を参照して特定し
(ステップS4−1〜S4−5)、特定した処理コード
Cに対応する異常対応処理を制御プログラム45中の異
常対応処理モジュール20〜24から抽出し、抽出した
異常対応処理モジュールにより所定の異常対応処理を行
う(ステップS4−6〜S4−10)。
【0066】このように上述の実施例によれば、NC工
作機械61でこれから行おうとする動作を開始する前
に、異常コードテーブル46に予め設定されている、す
なわち、デフォルトされている処理コードを、これから
行おうとする動作に応じて暫定的に他の処理コードに変
更することができる。
【0067】このため、NC工作機械61の動作開始前
に、NC工作機械61の機種や使用する機能に対応した
異常処理の適正な暫定対策を行うことが可能になるとい
う効果が得られる。
【0068】なお、NC工作機械61の動作中に異常が
検出されたとき、その異常内容を特定してディスプレイ
54上に表示し、一旦、動作を停止して、異常内容が動
作上又安全上等問題のない異常であると判断したとき等
には、異常コードテーブル46の処理コードCを暫定的
に処理コード0、処理コード1等に変更した後、再起動
するようにすれば、生産ラインの停止を最小限の時間に
抑えることができる等の効果が得られる。
【0069】また、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被NC装置での動作を開始する前に、すなわち、事
前に、異常コードテーブルに予め設定されている処理コ
ードを、これから行おうとする動作に応じて暫定的に他
の処理コード(例えば、当該異常を無視する暫定対応処
理内容を表す処理コード)に変更している。
【0071】このため、被NC装置の動作開始前に、被
NC装置の機種や機能に対応した異常処理の適正な暫定
対策を行うことが可能になるという効果が達成される。
【0072】そして、この変更処理は、例えば、生産ラ
インが本稼働する前に専門家が行えばよく、このように
処理することで本稼働の際の無駄な停止につながる異常
発生の確率をきわめて少なくすることができる。また、
変更処理も単に処理コードのみを変更すればよいので、
容易かつ短時間に行うことができる。結局、この発明に
よれば、NC制御装置及び被NC装置(例えば、NC工
作機械やNCロボット)が使用される生産現場での異常
発生の対策に対する適応性が高められ、当該装置の稼働
率を向上させるという効果が達成される。
【0073】この発明は、特に、多機能を有し異常検出
センサが多数配設された被NC装置又はその被NC装置
を制御するNC制御装置に適用した場合に効果が顕著で
ある。
【0074】また、この発明によれば、被NC装置の動
作中に異常を検出したとき、異常内容に応じて、異常コ
ードテーブルに予め設定されている処理コードを暫定的
に他の処理コード(例えば、当該異常を無視する暫定対
応処理内容を表す処理コード)に変更している。この変
更処理は処理コードの変更のみの処理であるので、変更
作業並びにその確認作業を、通常、数分程度以内に迅速
に行うことができる。
【0075】したがって、生産ラインが稼働中であって
も、後工程又は次工程の処理の遅延を最小限に抑えるこ
とができるという派生的な効果が達成される。
【0076】なお、先行技術としての特開平2−253
311号公報には、異常内容に対して作業者レベルに適
合した対処方法等をメッセージ表示する数値制御装置が
公表されているが、同公報には、使用現場・使用状況等
に応じて異常発生時の処理を設定・変更するこの発明に
係る技術については何も記載されていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例が適用された装置の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例が適用された装置の機械的
構成を示す図である。
【図3】図1、図2例の動作説明に供されるフローチャ
ートである。
【図4】図3のフローチャート中の異常コードテーブル
参照処理等の詳細なフローチャートである。
【図5】従来技術の説明に供される図である。
【符号の説明】
11、12、13…センサ 14…温度センサ 41…CPU 45…制御プログラ
ム 46…異常コードテーブル 51…NC制御装置 52…操作盤 53…制御盤 54…ディスプレイ 55…キーボード 61…NC工作機械

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数値制御装置により被数値制御装置の動作
    を制御するとともに、前記被数値制御装置及び(又は)
    前記数値制御装置に配された複数の検出手段からそれぞ
    れ出力される各検出信号に基づいて前記被数値制御装置
    及び(又は)前記数値制御装置の異常内容を検出して異
    常対応処理を行う異常処理制御装置において、 前記各異常内容に対応する処理コードが予め設定された
    異常コードテーブルと、 前記処理コードに対応する所定の異常対応処理内容が記
    憶された異常対応処理制御モジュールを有する制御プロ
    グラムとを有し、 前記各異常内容に対応する処理コードが変更可能にされ
    ていることを特徴とする異常処理制御装置。
  2. 【請求項2】数値制御装置により被数値制御装置の動作
    を制御するとともに、前記被数値制御装置及び(又は)
    前記数値制御装置に配された複数の検出手段からそれぞ
    れ出力される各検出信号に基づいて前記被数値制御装置
    及び(又は)前記数値制御装置の異常内容を検出して異
    常対応処理を行う異常処理制御装置において、 前記各異常内容に対応する処理コードが予め設定された
    異常コードテーブルと、 前記処理コードに対応する所定の異常対応処理内容が記
    憶された異常対応処理制御モジュールを有する制御プロ
    グラムとを有し、 異常が検出されたとき、異常内容に応じて、前記異常コ
    ードテーブルに予め設定されている前記処理コードを暫
    定的に他の処理コードに変更することを特徴とする異常
    処理制御装置。
  3. 【請求項3】前記処理コードに対応する所定の異常対応
    処理には、少なくとも当該異常を無視する暫定対応処理
    が含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    異常処理制御装置。
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