JPH08264131A - 陰極線管用の色選別電極 - Google Patents
陰極線管用の色選別電極Info
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- JPH08264131A JPH08264131A JP2825495A JP2825495A JPH08264131A JP H08264131 A JPH08264131 A JP H08264131A JP 2825495 A JP2825495 A JP 2825495A JP 2825495 A JP2825495 A JP 2825495A JP H08264131 A JPH08264131 A JP H08264131A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アパーチャーグリル方式の陰極線管用の色選
別電極の製造工程の熱処理での張力を低下させ、安定し
た張力分布の色ずれを起こさない陰極線管用の色選別電
極を提供する。 【構成】 一組の相対向する第1の支持体2a、2bお
よび第1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対
向する第2の支持体3a、3bとからなるフレームと、
前記一組の相対向する第1の支持体2a、2b上に所定
ピッチで配置され、展張されたグリッド素体4bとから
なる陰極線管用の色選別電極であって、前記フレームの
第2の支持体3a、3bの温度0℃から470℃までに
おける平均熱膨張率が、前記グリッド素体4bの同条件
における平均熱膨張率の85%以下になるように前記第
2の支持体3a、3bおよびグリッド素体4bの材料が
選定されている。
別電極の製造工程の熱処理での張力を低下させ、安定し
た張力分布の色ずれを起こさない陰極線管用の色選別電
極を提供する。 【構成】 一組の相対向する第1の支持体2a、2bお
よび第1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対
向する第2の支持体3a、3bとからなるフレームと、
前記一組の相対向する第1の支持体2a、2b上に所定
ピッチで配置され、展張されたグリッド素体4bとから
なる陰極線管用の色選別電極であって、前記フレームの
第2の支持体3a、3bの温度0℃から470℃までに
おける平均熱膨張率が、前記グリッド素体4bの同条件
における平均熱膨張率の85%以下になるように前記第
2の支持体3a、3bおよびグリッド素体4bの材料が
選定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー陰極線管用の色選
別電極に関する。さらに詳しくは、長期間の使用に対し
ても色ずれなどの特性劣化を防止し、信頼性が向上した
色選別電極に関する。
別電極に関する。さらに詳しくは、長期間の使用に対し
ても色ずれなどの特性劣化を防止し、信頼性が向上した
色選別電極に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管の色選別電極としては、
いわゆるシャドーマスク方式とアパーチャーグリル方式
が知られている。
いわゆるシャドーマスク方式とアパーチャーグリル方式
が知られている。
【0003】この後者の方式は、一組の相対向する第1
の支持体および第1の支持体とクロスする方向に延びる
一組の相対向する第2の支持体とからなるフレームと、
前記一組の相対向する第1の支持体上に所定ピッチで配
置され、架張されたグリッド素体とから構成されてい
る。そして、色選別電極は、隣接する素体間に形成され
たスリットを電子ビームが通過する際に色選別が行われ
るようにされている。
の支持体および第1の支持体とクロスする方向に延びる
一組の相対向する第2の支持体とからなるフレームと、
前記一組の相対向する第1の支持体上に所定ピッチで配
置され、架張されたグリッド素体とから構成されてい
る。そして、色選別電極は、隣接する素体間に形成され
たスリットを電子ビームが通過する際に色選別が行われ
るようにされている。
【0004】このようなアパーチャーグリル方式の従来
のフレームは、低炭素合金鋼からなる第1の支持体と第
2の支持体、またはステンレス鋼SUS403とからな
る第1の支持体とクロムモリブデン鋼SCM415から
なる第2の支持体とをアーク溶接によって接合すること
により形成されている。第1の支持体には、冷間引抜さ
れ焼鈍された前記材料が用いられ、第2の支持体には、
さらに冷間加工が施された材料が用いられ、それぞれ所
定の形状に形成されている。溶接後にフレームを焼なま
すことにより歪が除かれ、ついでグリッド素体を架張す
る部分を含めて所要の部分に機械加工が施され、バネ接
合のための素地加工が施されてフレームが完成する。
のフレームは、低炭素合金鋼からなる第1の支持体と第
2の支持体、またはステンレス鋼SUS403とからな
る第1の支持体とクロムモリブデン鋼SCM415から
なる第2の支持体とをアーク溶接によって接合すること
により形成されている。第1の支持体には、冷間引抜さ
れ焼鈍された前記材料が用いられ、第2の支持体には、
さらに冷間加工が施された材料が用いられ、それぞれ所
定の形状に形成されている。溶接後にフレームを焼なま
すことにより歪が除かれ、ついでグリッド素体を架張す
る部分を含めて所要の部分に機械加工が施され、バネ接
合のための素地加工が施されてフレームが完成する。
【0005】グリッド素体は、極低炭素鋼を冷間加工し
て、引張強さが約70〜80kg/mm2に加工硬化さ
れた薄板素材にエッチング処理が施されて形成される。
このグリッド素体の集合体が、いわゆるアパーチャーグ
リル構体(以下、「アパーチャーグリル」という)であ
る。
て、引張強さが約70〜80kg/mm2に加工硬化さ
れた薄板素材にエッチング処理が施されて形成される。
このグリッド素体の集合体が、いわゆるアパーチャーグ
リル構体(以下、「アパーチャーグリル」という)であ
る。
【0006】そして、フレームの第2の支持体に圧縮応
力が加わるように、すなわち一組の第1の支持体が相互
に近づくように加圧されている状態でアパーチャーグリ
ルがシーム溶接される。フレームへの加圧が解除される
と、その復元力によって、アパーチャーグリルの各グリ
ッド素体に張力生じる。この状態のものを以下「展張マ
スク」という。このようにアパーチャーグリル方式では
グリッド素体に張力をもたせることにより、電子ビーム
の衝突によりグリッド素体の温度が上昇してもその膨張
を吸収できる構成になっている。この展張マスクは、さ
らに450〜470℃程度で約20分間の黒化処理およ
びほぼ同温度のガラス封止などの熱プロセスを経て陰極
線管に仕上げられる。
力が加わるように、すなわち一組の第1の支持体が相互
に近づくように加圧されている状態でアパーチャーグリ
ルがシーム溶接される。フレームへの加圧が解除される
と、その復元力によって、アパーチャーグリルの各グリ
ッド素体に張力生じる。この状態のものを以下「展張マ
スク」という。このようにアパーチャーグリル方式では
グリッド素体に張力をもたせることにより、電子ビーム
の衝突によりグリッド素体の温度が上昇してもその膨張
を吸収できる構成になっている。この展張マスクは、さ
らに450〜470℃程度で約20分間の黒化処理およ
びほぼ同温度のガラス封止などの熱プロセスを経て陰極
線管に仕上げられる。
【0007】以上のように、従来の展張マスクの製造プ
ロセスは、大きな応力と高温の両方にさらされる過酷な
条件である。すなわち、アパーチャーグリルのグリッド
素体の端部の初期張力(以下、「初期張力」という)は
約50kg/mm2、フレームも第1の支持体は曲げ応
力が10kg/mm2程度負荷され、450〜470℃
程度で約20分間の熱処理条件にさらされる。この熱処
理を施したあとのグリッド素体端部の張力(以下、「最
終張力」という)は、クリープに関連したリラクセーシ
ョン現象により減少する。たとえば、特開昭62−24
9339号公報204頁第2欄10行〜第3欄9行に記
載されているように、アパーチャーグリルのクリープ抵
抗を高めるために、極低炭素鋼にチッ素添加などの配慮
がなされているが、初期張力が約50kg/mm2に対
し、最終張力はおおよそ半減している。
ロセスは、大きな応力と高温の両方にさらされる過酷な
条件である。すなわち、アパーチャーグリルのグリッド
素体の端部の初期張力(以下、「初期張力」という)は
約50kg/mm2、フレームも第1の支持体は曲げ応
力が10kg/mm2程度負荷され、450〜470℃
程度で約20分間の熱処理条件にさらされる。この熱処
理を施したあとのグリッド素体端部の張力(以下、「最
終張力」という)は、クリープに関連したリラクセーシ
ョン現象により減少する。たとえば、特開昭62−24
9339号公報204頁第2欄10行〜第3欄9行に記
載されているように、アパーチャーグリルのクリープ抵
抗を高めるために、極低炭素鋼にチッ素添加などの配慮
がなされているが、初期張力が約50kg/mm2に対
し、最終張力はおおよそ半減している。
【0008】また特開平2−276137号公報の1頁
左欄8〜11行にグリッド素体の架張面とは反対面のみ
に弾性支持体(第2の支持体)より熱膨張係数の大きな
金属体を固着することにより熱プロセス時にグリッド素
体にかかる張力を弱くし、リラクセーションを減少させ
る技術が開示されている。
左欄8〜11行にグリッド素体の架張面とは反対面のみ
に弾性支持体(第2の支持体)より熱膨張係数の大きな
金属体を固着することにより熱プロセス時にグリッド素
体にかかる張力を弱くし、リラクセーションを減少させ
る技術が開示されている。
【0009】一方、シャドウマスク方式では特開昭61
−42838号公報や特開昭50−68650号公報に
シャドウマスクなどを熱膨張率の小さい材料で構成する
ことにより色ずれを抑制する技術が開示されているが、
この方式のものはマスクが展張されず、グリッド素体に
張力をもたせて架張するアパーチャーグリル方式とは異
なり、展張する張力と熱膨張率との関係については何ら
開示されていない。
−42838号公報や特開昭50−68650号公報に
シャドウマスクなどを熱膨張率の小さい材料で構成する
ことにより色ずれを抑制する技術が開示されているが、
この方式のものはマスクが展張されず、グリッド素体に
張力をもたせて架張するアパーチャーグリル方式とは異
なり、展張する張力と熱膨張率との関係については何ら
開示されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の展張マスクで
は、以上のようにアパーチャーグリルのリラクセーショ
ンによる張力低下が著しく、長期の使用条件下での安定
して望ましい張力分布をうることができず、色ずれなど
の特性劣化が生じ易いという問題がある。
は、以上のようにアパーチャーグリルのリラクセーショ
ンによる張力低下が著しく、長期の使用条件下での安定
して望ましい張力分布をうることができず、色ずれなど
の特性劣化が生じ易いという問題がある。
【0011】また、使用条件によってフレームの第1の
支持体が陰極線管の温度上昇により膨張し、端部のグリ
ッド素体が外側にずれ、色ずれを起こすという問題もあ
る。
支持体が陰極線管の温度上昇により膨張し、端部のグリ
ッド素体が外側にずれ、色ずれを起こすという問題もあ
る。
【0012】本発明はこのようなアパーチャーグリルの
熱変形に基づく色ずれなどの表示特性の劣化問題を解決
するためになされたもので、アパーチャーグリルの熱プ
ロセスでのグリッド素体の張力低下を減らし、安定した
張力分布がえられ、高性能の陰極線管用の色選別電極を
提供することを目的とする。
熱変形に基づく色ずれなどの表示特性の劣化問題を解決
するためになされたもので、アパーチャーグリルの熱プ
ロセスでのグリッド素体の張力低下を減らし、安定した
張力分布がえられ、高性能の陰極線管用の色選別電極を
提供することを目的とする。
【0013】本発明の他の目的は、グリッド素体が水平
方向(グリッドの架張方向と直角方向)に移動すること
により生じる色ずれを起こさない高性能の陰極線管用の
色選別電極を提供することである。
方向(グリッドの架張方向と直角方向)に移動すること
により生じる色ずれを起こさない高性能の陰極線管用の
色選別電極を提供することである。
【0014】本発明のさらに他の目的は、グリッド素体
の熱膨張率を小さくしてグリッド素体の架張方向への熱
膨張を小さくし、グリッド素体の端部の初期張力の設定
値を小さくすることによりリラクセーションを小さく
し、熱プロセス後においても安定した張力がえられる色
選別電極を提供することを目的とする。
の熱膨張率を小さくしてグリッド素体の架張方向への熱
膨張を小さくし、グリッド素体の端部の初期張力の設定
値を小さくすることによりリラクセーションを小さく
し、熱プロセス後においても安定した張力がえられる色
選別電極を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管用
の色選別電極は、一組の相対向する第1の支持体および
第1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対向す
る第2の支持体とからなるフレームと、前記一組の相対
向する第1の支持体上に所定ピッチで配置され、展張さ
れたグリッド素体とからなる陰極線管用の色選別電極で
あって、前記フレームの第2の支持体の温度0〜470
℃における平均熱膨張率が、前記グリッド素体の同条件
における平均熱膨張率の85%以下になるように前記第
2の支持体およびグリッド素体の材料が選定されてい
る。
の色選別電極は、一組の相対向する第1の支持体および
第1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対向す
る第2の支持体とからなるフレームと、前記一組の相対
向する第1の支持体上に所定ピッチで配置され、展張さ
れたグリッド素体とからなる陰極線管用の色選別電極で
あって、前記フレームの第2の支持体の温度0〜470
℃における平均熱膨張率が、前記グリッド素体の同条件
における平均熱膨張率の85%以下になるように前記第
2の支持体およびグリッド素体の材料が選定されてい
る。
【0016】前記第2の支持体およびグリッド素体は、
第2の支持体の前記平均熱膨張率が前記グリッド素体の
平均熱膨張率の70%以下になるように前記第2の支持
体およびグリッド素体の材料が選定されていることが、
熱プロセス中のグリッド素体の張力を小さくすることが
でき、リラクセーション値がさらに前記85%のばあい
の約半分と小さくなり加工の安定性、長期間使用におけ
る安定性が増し好ましい。
第2の支持体の前記平均熱膨張率が前記グリッド素体の
平均熱膨張率の70%以下になるように前記第2の支持
体およびグリッド素体の材料が選定されていることが、
熱プロセス中のグリッド素体の張力を小さくすることが
でき、リラクセーション値がさらに前記85%のばあい
の約半分と小さくなり加工の安定性、長期間使用におけ
る安定性が増し好ましい。
【0017】前記第1の支持体は、温度0〜100℃に
おける平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料である
ことが水平方向(グリッド素体の架張方向と直角方向)
の膨張が小さくなり、端部のグリッド素体の外側へのず
れが小さくなり、横方向へのずれによる色ずれも防止す
ることができる。また前述のリラクセーションの大幅減
少とともに、縦横両方向への変化を防止でき、非常に高
性能の色選別電極となるため好ましい。
おける平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料である
ことが水平方向(グリッド素体の架張方向と直角方向)
の膨張が小さくなり、端部のグリッド素体の外側へのず
れが小さくなり、横方向へのずれによる色ずれも防止す
ることができる。また前述のリラクセーションの大幅減
少とともに、縦横両方向への変化を防止でき、非常に高
性能の色選別電極となるため好ましい。
【0018】本発明の他の陰極線管用の色選別電極は、
一組の相対向する第1の支持体および第1の支持体とク
ロスする方向に延びる一組の相対向する第2の支持体と
からなるフレームと、前記一組の相対向する第1の支持
体上に所定ピッチで配置され、展張されたグリッド素体
とからなる陰極線管用の色選別電極であって、前記フレ
ームの第1の支持体は、温度0〜100℃における平均
熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料からなっている。
一組の相対向する第1の支持体および第1の支持体とク
ロスする方向に延びる一組の相対向する第2の支持体と
からなるフレームと、前記一組の相対向する第1の支持
体上に所定ピッチで配置され、展張されたグリッド素体
とからなる陰極線管用の色選別電極であって、前記フレ
ームの第1の支持体は、温度0〜100℃における平均
熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料からなっている。
【0019】本発明のさらに他の陰極線管用の色選別電
極は、一組の相対向する第1の支持体および第1の支持
体とクロスする方向に延びる一組の相対向する第2の支
持体とからなるフレームと、前記一組の相対向する第1
の支持体上に所定ピッチで配置され、展張されたグリッ
ド素体とからなる陰極線管用の色選別電極であって、前
記グリッド素体は、温度0〜100℃における平均熱膨
張率が6μm/m/℃以下の材料からなっている。
極は、一組の相対向する第1の支持体および第1の支持
体とクロスする方向に延びる一組の相対向する第2の支
持体とからなるフレームと、前記一組の相対向する第1
の支持体上に所定ピッチで配置され、展張されたグリッ
ド素体とからなる陰極線管用の色選別電極であって、前
記グリッド素体は、温度0〜100℃における平均熱膨
張率が6μm/m/℃以下の材料からなっている。
【0020】
【作用】フレームの第2の支持体の温度0〜470℃
(製造プロセスでの熱処理温度)における平均熱膨張率
が、グリッド素体の同条件における平均熱膨張率の85
%以下にすると(たとえばグリッド素体に含チッ素低炭
素鋼を使用し、第2の支持体として13Crまたは18
Crステンレス鋼を使用するばあい)、熱プロセス中の
展張マスクのアパーチャーグリルの張力が従来の同一熱
膨張のばあいの85%以下になる。
(製造プロセスでの熱処理温度)における平均熱膨張率
が、グリッド素体の同条件における平均熱膨張率の85
%以下にすると(たとえばグリッド素体に含チッ素低炭
素鋼を使用し、第2の支持体として13Crまたは18
Crステンレス鋼を使用するばあい)、熱プロセス中の
展張マスクのアパーチャーグリルの張力が従来の同一熱
膨張のばあいの85%以下になる。
【0021】定常クリープについて、次式で定義される
クリープ速度パラメータPと応力σの対数との直線関係
を式(1)、(2)のよう仮定して、リラクセーション
値を検討する。
クリープ速度パラメータPと応力σの対数との直線関係
を式(1)、(2)のよう仮定して、リラクセーション
値を検討する。
【0022】 log10σ=−0.0850P+3.90 (1) P=1.8T(20−log10r)×10-3 (2) ここに、σは応力(kg/mm2)、Tは温度(°
K)、rはクリープ速度(%/h)である。 上式(1)(2)を、ノートン(Norton)式 dε/dt=Cσn (3) で表わすと、dε/dt=r/100であるため、T=
470+273(°K)として、C=4.93×10
-17、n=8.80となる。ここにεはクリープ歪(無
次元量)、tは時間(h)である。
K)、rはクリープ速度(%/h)である。 上式(1)(2)を、ノートン(Norton)式 dε/dt=Cσn (3) で表わすと、dε/dt=r/100であるため、T=
470+273(°K)として、C=4.93×10
-17、n=8.80となる。ここにεはクリープ歪(無
次元量)、tは時間(h)である。
【0023】この関係から、初期応力をσ0とし、時間
tにおける応力σがつぎのように求められる。
tにおける応力σがつぎのように求められる。
【0024】
【数1】
【0025】ここに、Eはヤング率(kg/mm2)で
ある。
ある。
【0026】アパーチャーグリルのヤング率を2000
0kg/mm2、t=0.5hとし、σ0が50kg/m
m2、50×0.85kg/mm2、50×0.7kg/
mm2のばあいのσを求めると、それぞれ29.1kg
/mm2、28.9kg/mm2、28.3kg/mm2
となる。すなわち、リラクセーション値(σ0−σ)
は、それぞれ20.9kg/mm2、13.6kg/m
m2、6.7kg/mm2となる。
0kg/mm2、t=0.5hとし、σ0が50kg/m
m2、50×0.85kg/mm2、50×0.7kg/
mm2のばあいのσを求めると、それぞれ29.1kg
/mm2、28.9kg/mm2、28.3kg/mm2
となる。すなわち、リラクセーション値(σ0−σ)
は、それぞれ20.9kg/mm2、13.6kg/m
m2、6.7kg/mm2となる。
【0027】実際には、応力が低下するフレームの第2
の支持体の応力とのバランスにより、フレームが外に開
いてアパーチャーグリルにかかる応力が増大するため、
全歪一定の純然たるリラクセーションに、応力一定のク
リープの要素が加わる。また、第1の支持体のアパーチ
ャーグリル溶接部の局部的な降状、アパーチャーグリル
の遷移クリープも加わるが、アパーチャーグリル材は大
きな加工度の冷間加工が施されているので、遷移クリー
プの影響は比較的小さいと考えられる。
の支持体の応力とのバランスにより、フレームが外に開
いてアパーチャーグリルにかかる応力が増大するため、
全歪一定の純然たるリラクセーションに、応力一定のク
リープの要素が加わる。また、第1の支持体のアパーチ
ャーグリル溶接部の局部的な降状、アパーチャーグリル
の遷移クリープも加わるが、アパーチャーグリル材は大
きな加工度の冷間加工が施されているので、遷移クリー
プの影響は比較的小さいと考えられる。
【0028】このように、アパーチャーグリル材の定常
クリープ以外に、いろいろな要因が関与するが、傾向と
して初期張力が15%低下すれば、熱履歴後の到達張力
はわずか0.7%((29.1−28.9)/29.
1)しか変わらず、リラクセーションは約2/3に低減
するといえる。
クリープ以外に、いろいろな要因が関与するが、傾向と
して初期張力が15%低下すれば、熱履歴後の到達張力
はわずか0.7%((29.1−28.9)/29.
1)しか変わらず、リラクセーションは約2/3に低減
するといえる。
【0029】リラクセーションに関わる塑性(クリー
プ)歪みが大きいばあいは、グリッド素体の捩れなどの
現象がめだつようになり、アパーチャーグリル間隙のば
らつきにつながるので、初期張力を低下してリラクセー
ションを大幅に減少させる効果は、アパーチャーの均一
性という品質面でも効果が大きい。
プ)歪みが大きいばあいは、グリッド素体の捩れなどの
現象がめだつようになり、アパーチャーグリル間隙のば
らつきにつながるので、初期張力を低下してリラクセー
ションを大幅に減少させる効果は、アパーチャーの均一
性という品質面でも効果が大きい。
【0030】この第2の支持体の0〜470℃における
平均熱膨張率は、グリッド素体の同条件における平均熱
膨張率より小さければ前述の効果が現れるが、85%で
あればリラクセーションが約2/3に減少して、顕著な
効果になるため、85%以下にするのが良い。
平均熱膨張率は、グリッド素体の同条件における平均熱
膨張率より小さければ前述の効果が現れるが、85%で
あればリラクセーションが約2/3に減少して、顕著な
効果になるため、85%以下にするのが良い。
【0031】さらに、フレームの第2の支持体の温度0
〜470℃におけるの平均熱膨張率が、グリッド素体の
同条件における平均熱膨張率の70%以下になるように
各材料を選定すれば、熱履歴後の到達張力はわずか2.
7%((29.1−28.3)/29.1)しか変わら
ず、リラクセーションを約68%減少させる。すなわ
ち、リラクセーションを約1/3に低減することがで
き、一層好ましい。
〜470℃におけるの平均熱膨張率が、グリッド素体の
同条件における平均熱膨張率の70%以下になるように
各材料を選定すれば、熱履歴後の到達張力はわずか2.
7%((29.1−28.3)/29.1)しか変わら
ず、リラクセーションを約68%減少させる。すなわ
ち、リラクセーションを約1/3に低減することがで
き、一層好ましい。
【0032】従来のようにリラクセーションにより初期
応力が半減する状態では、水平方向のアパーチャーグリ
ルの応力分布が複雑に変化し、加工の安定性、長期使用
における安定性に問題があるが、本発明によりリラクセ
ーションが大幅に減少すると、加工の安定性、長期使用
における安定性が増し、信頼性が高まる。
応力が半減する状態では、水平方向のアパーチャーグリ
ルの応力分布が複雑に変化し、加工の安定性、長期使用
における安定性に問題があるが、本発明によりリラクセ
ーションが大幅に減少すると、加工の安定性、長期使用
における安定性が増し、信頼性が高まる。
【0033】フレームの第1の支持体が陰極線管の使用
条件での温度上昇により膨張すると、横方向の側端部の
グリッド素体が数十μm以上にわたって外側にずれ、色
ずれを起こすという問題があるが、フレームの第1の支
持体の0〜100℃における平均熱膨張率が6μm/m
/℃以下である材料(たとえば前記のインバーまたは4
2アロイなど)を用いると、平均熱膨張率は従来の約半
分となり、横方向の側端部のグリッド素体が外側にずれ
る量も従来品の約半分程度になり、色ずれの問題がほと
んどなくなる。
条件での温度上昇により膨張すると、横方向の側端部の
グリッド素体が数十μm以上にわたって外側にずれ、色
ずれを起こすという問題があるが、フレームの第1の支
持体の0〜100℃における平均熱膨張率が6μm/m
/℃以下である材料(たとえば前記のインバーまたは4
2アロイなど)を用いると、平均熱膨張率は従来の約半
分となり、横方向の側端部のグリッド素体が外側にずれ
る量も従来品の約半分程度になり、色ずれの問題がほと
んどなくなる。
【0034】0〜100℃における平均熱膨張率は、従
来品の約12μm/m/℃より小さくなればそれなりに
効果がある。一方、本発明者らは色ずれに影響するグリ
ッド素体のずれの量を目視による観察で調べた結果、5
μm以下にすれば視認特性にほとんど影響しないことを
見出した。その結果、たとえば標準的な17インチ形の
陰極線管では、第1の支持体の長さが326mm程度あ
り、0〜100℃における平均熱膨張率を6μm/m/
℃以下にすれば、側端部のずれは、片側でみれば第1支
持体の長さは326mm×1/2であるため、上昇温度
を5℃と仮定すると、326mm×0.5×6×10
−6×5=4.89μmとなり、視認特性に影響を与え
ない範囲に入り、グリッド素体の横方向へのずれによる
色ずれの問題を解消できる。
来品の約12μm/m/℃より小さくなればそれなりに
効果がある。一方、本発明者らは色ずれに影響するグリ
ッド素体のずれの量を目視による観察で調べた結果、5
μm以下にすれば視認特性にほとんど影響しないことを
見出した。その結果、たとえば標準的な17インチ形の
陰極線管では、第1の支持体の長さが326mm程度あ
り、0〜100℃における平均熱膨張率を6μm/m/
℃以下にすれば、側端部のずれは、片側でみれば第1支
持体の長さは326mm×1/2であるため、上昇温度
を5℃と仮定すると、326mm×0.5×6×10
−6×5=4.89μmとなり、視認特性に影響を与え
ない範囲に入り、グリッド素体の横方向へのずれによる
色ずれの問題を解消できる。
【0035】アパーチャーグリルへの電子ビームの局部
的な照射による局部的な温度上昇があってもその素体の
熱膨張を張力による弾性歪に置換して吸収するのが、こ
のアパーチャーグリル方式の特徴であり、吸収できる温
度差をΔT(℃)、熱膨張率をα、ヤング率および応力
をそれぞれE、σとすると、つぎの関係がある。
的な照射による局部的な温度上昇があってもその素体の
熱膨張を張力による弾性歪に置換して吸収するのが、こ
のアパーチャーグリル方式の特徴であり、吸収できる温
度差をΔT(℃)、熱膨張率をα、ヤング率および応力
をそれぞれE、σとすると、つぎの関係がある。
【0036】σ=α・ΔT・E (5) そのためのアパーチャーグリルの熱膨張を吸収するため
の張力はアパーチャーグリルの熱膨張率αが約半分にな
ると吸収するための張力も約半分になる。すなわち、ア
パーチャーグリル材を従来の含チッ素低炭素鋼から熱膨
張率が小さい材料、たとえば42アロイに変えると、4
2アロイの熱膨張率は従来の含チッ素低炭素鋼の熱膨張
率の1/2より小さく、Eが約10%低いことを除外し
ても、σは従来の1/2より小さくすることができる。
その結果最終張力を1/2程度に小さくすることがで
き、それに伴い初期張力も1/2程度に小さくすること
ができ、展張作業が容易になるとともに、初期張力の低
下に伴うリラクセーションも小さくなり、一層の安定し
た張力がえられる。アパーチャーグリル材の0〜100
℃における平均熱膨張率を6μm/m/℃以下にすれば
色選別電極として使用時の電子ビームの局部加熱による
膨張を吸収でき、色ずれなどの表示特性劣化の問題を解
決できる。
の張力はアパーチャーグリルの熱膨張率αが約半分にな
ると吸収するための張力も約半分になる。すなわち、ア
パーチャーグリル材を従来の含チッ素低炭素鋼から熱膨
張率が小さい材料、たとえば42アロイに変えると、4
2アロイの熱膨張率は従来の含チッ素低炭素鋼の熱膨張
率の1/2より小さく、Eが約10%低いことを除外し
ても、σは従来の1/2より小さくすることができる。
その結果最終張力を1/2程度に小さくすることがで
き、それに伴い初期張力も1/2程度に小さくすること
ができ、展張作業が容易になるとともに、初期張力の低
下に伴うリラクセーションも小さくなり、一層の安定し
た張力がえられる。アパーチャーグリル材の0〜100
℃における平均熱膨張率を6μm/m/℃以下にすれば
色選別電極として使用時の電子ビームの局部加熱による
膨張を吸収でき、色ずれなどの表示特性劣化の問題を解
決できる。
【0037】
【実施例】つぎに本発明の陰極線管用の色選別電極およ
びその製法について説明する。
びその製法について説明する。
【0038】図1は、本発明の陰極線管用の色選別電極
の一実施例を示す斜視図である。図において、1は色選
別電極のフレームであり、このフレーム1は、一組の相
対向する第1の支持体2a、2bと、この第1の支持体
2a、2bとクロスする方向に延び第1の支持体2a、
2bとそれぞれ固着された一組の相対向する第2の支持
体3a、3bとから形成されている。第1の支持体2
a、2bの一面側にはアパーチャーグリル4が架張され
ている。このアパーチャーグリル4は、オーステナイト
系ステンレス鋼、オーステナイト系耐熱鋼、含チッ素極
低炭素鋼などからなる薄板素材にエッチングにより所定
の間隔で形成されたスリット4aと、このスリット4a
以外の残存する多数のリボン状のグリッド素体4bとか
らなり、グリッド素体4bが所定ピッチで配置、展張さ
れた状態となっている。
の一実施例を示す斜視図である。図において、1は色選
別電極のフレームであり、このフレーム1は、一組の相
対向する第1の支持体2a、2bと、この第1の支持体
2a、2bとクロスする方向に延び第1の支持体2a、
2bとそれぞれ固着された一組の相対向する第2の支持
体3a、3bとから形成されている。第1の支持体2
a、2bの一面側にはアパーチャーグリル4が架張され
ている。このアパーチャーグリル4は、オーステナイト
系ステンレス鋼、オーステナイト系耐熱鋼、含チッ素極
低炭素鋼などからなる薄板素材にエッチングにより所定
の間隔で形成されたスリット4aと、このスリット4a
以外の残存する多数のリボン状のグリッド素体4bとか
らなり、グリッド素体4bが所定ピッチで配置、展張さ
れた状態となっている。
【0039】本発明の陰極線管用の色選別電極は、フレ
ーム1を構成する第2の支持体3a、3b(グリッド素
体4bと平行方向の支持体)の温度0〜470℃におけ
る平均熱膨張率がグリッド素体4bの同じ条件の平均熱
膨張率の85%以下、さらに好ましくは70%以下にな
るように両材料が選定されていることに特徴がある。こ
こで470℃までの平均熱膨張率とする理由は前述の熱
プロセス(黒化処理、ガラス封止)時の熱膨張を問題に
しているからである。動作時の熱膨張は局部加熱にな
り、平均的に100℃以下と考えられているため、10
0℃までの平均熱膨張率を取扱っている。このような関
係を満たす材料としては、グリッド素体としてそれぞれ
SUS301、SUS302、SUS303、SUS3
04、SUS309、SUS310、SUS316、S
US317、SUS321、SUS347などのオース
テナイト系ステンレス鋼(0〜470℃の平均熱膨張
率、約18μm/m/℃程度)、それぞれSUH31、
SUH35、SUH36、SUH37、SUH38、S
UH309、SUH310、SUH330、SUH66
0、SUH661などのオーステナイト系耐熱鋼(0〜
470℃の平均熱膨張率、約17μm/m/℃程度)、
含チッ素炭素鋼(0〜470℃の平均熱膨張率、約1
4.1μm/m/℃)などを使用し、第2の支持体3
a、3bとしてS25Cなどの炭素鋼、SCM415な
どのクロムモリブデン鋼、SM433、SCr420、
SNC236、SNCM415などの低炭素合金鋼(0
〜470℃の平均熱膨張率、約12μm/m/℃程
度)、13クロムステンレス鋼または18クロムステン
レス鋼(0〜470℃の平均熱膨張率、約11μm/m
/℃)などを用いることにより、第2の支持体の0〜4
70℃における平均熱膨張率がグリッド素体のそれの8
0〜70%となり使用することができる。
ーム1を構成する第2の支持体3a、3b(グリッド素
体4bと平行方向の支持体)の温度0〜470℃におけ
る平均熱膨張率がグリッド素体4bの同じ条件の平均熱
膨張率の85%以下、さらに好ましくは70%以下にな
るように両材料が選定されていることに特徴がある。こ
こで470℃までの平均熱膨張率とする理由は前述の熱
プロセス(黒化処理、ガラス封止)時の熱膨張を問題に
しているからである。動作時の熱膨張は局部加熱にな
り、平均的に100℃以下と考えられているため、10
0℃までの平均熱膨張率を取扱っている。このような関
係を満たす材料としては、グリッド素体としてそれぞれ
SUS301、SUS302、SUS303、SUS3
04、SUS309、SUS310、SUS316、S
US317、SUS321、SUS347などのオース
テナイト系ステンレス鋼(0〜470℃の平均熱膨張
率、約18μm/m/℃程度)、それぞれSUH31、
SUH35、SUH36、SUH37、SUH38、S
UH309、SUH310、SUH330、SUH66
0、SUH661などのオーステナイト系耐熱鋼(0〜
470℃の平均熱膨張率、約17μm/m/℃程度)、
含チッ素炭素鋼(0〜470℃の平均熱膨張率、約1
4.1μm/m/℃)などを使用し、第2の支持体3
a、3bとしてS25Cなどの炭素鋼、SCM415な
どのクロムモリブデン鋼、SM433、SCr420、
SNC236、SNCM415などの低炭素合金鋼(0
〜470℃の平均熱膨張率、約12μm/m/℃程
度)、13クロムステンレス鋼または18クロムステン
レス鋼(0〜470℃の平均熱膨張率、約11μm/m
/℃)などを用いることにより、第2の支持体の0〜4
70℃における平均熱膨張率がグリッド素体のそれの8
0〜70%となり使用することができる。
【0040】また、グリッド素体として、含チッ素極低
炭素鋼、冷間圧延鋼板SPCCなどの極低炭素鋼、SC
M415、Fe−2.25Cr−1Moなどのクロムモ
リブデン鋼など(0.06%Cの極低炭素鋼の0〜47
0℃の平均熱膨張率、約14.1μm/m/℃程度)を
使用し、第2の支持体3a、3bとして、Niが31〜
47原子%のFe−Ni合金(たとえばインバー、42
アロイなど、0〜470℃の平均熱膨張率、約7.5μ
m/m/℃程度)などを使用することにより第2の支持
体の0〜470℃における平均熱膨張率をグリッド素体
のそれの70〜50%程度にすることができる。
炭素鋼、冷間圧延鋼板SPCCなどの極低炭素鋼、SC
M415、Fe−2.25Cr−1Moなどのクロムモ
リブデン鋼など(0.06%Cの極低炭素鋼の0〜47
0℃の平均熱膨張率、約14.1μm/m/℃程度)を
使用し、第2の支持体3a、3bとして、Niが31〜
47原子%のFe−Ni合金(たとえばインバー、42
アロイなど、0〜470℃の平均熱膨張率、約7.5μ
m/m/℃程度)などを使用することにより第2の支持
体の0〜470℃における平均熱膨張率をグリッド素体
のそれの70〜50%程度にすることができる。
【0041】また、本発明の他の特徴は第1の支持体2
a、2b(グリッド素体4bと交差する方向の支持体)
として、温度0〜100℃における平均熱膨張率が6μ
m/m/℃以下の材料を選定することにある。すなわ
ち、このように熱膨張率の小さい材料を第1の支持体2
a、2bに採用することにより、端部のグリッド素体が
外側にずれるのを防止し、色ずれを防止することができ
る。このように熱膨張率の小さい材料としては、インバ
ー(Fe−36Ni、0〜100℃の平均熱膨張率、約
1.5μm/m/℃)、42アロイ(Fe−42Ni、
0〜100℃の平均熱膨張率、約5.0μm/m/℃)
などのFe−Ni合金(Niが31〜47重量%)、ス
ーパーインバー(Fe−32Ni−5Co)、ステンレ
スインバー(Fe−54Co−9.5Cr)などを使用
することができる。またインバーは、たとえば830℃
で焼入れすると、0〜100℃における平均熱膨張率が
0.64μm/m/℃と小さくなり、また同条件の焼入
れ後焼きもどしをしても同熱膨張率は1.02μm/m
/℃、830℃から室温まで19時間の焼きなましを行
っても2.01μm/m/℃と小さな熱膨張率がえられ
好ましい。
a、2b(グリッド素体4bと交差する方向の支持体)
として、温度0〜100℃における平均熱膨張率が6μ
m/m/℃以下の材料を選定することにある。すなわ
ち、このように熱膨張率の小さい材料を第1の支持体2
a、2bに採用することにより、端部のグリッド素体が
外側にずれるのを防止し、色ずれを防止することができ
る。このように熱膨張率の小さい材料としては、インバ
ー(Fe−36Ni、0〜100℃の平均熱膨張率、約
1.5μm/m/℃)、42アロイ(Fe−42Ni、
0〜100℃の平均熱膨張率、約5.0μm/m/℃)
などのFe−Ni合金(Niが31〜47重量%)、ス
ーパーインバー(Fe−32Ni−5Co)、ステンレ
スインバー(Fe−54Co−9.5Cr)などを使用
することができる。またインバーは、たとえば830℃
で焼入れすると、0〜100℃における平均熱膨張率が
0.64μm/m/℃と小さくなり、また同条件の焼入
れ後焼きもどしをしても同熱膨張率は1.02μm/m
/℃、830℃から室温まで19時間の焼きなましを行
っても2.01μm/m/℃と小さな熱膨張率がえられ
好ましい。
【0042】第1の支持体2a、2bに熱膨張率の小さ
い材料を使用することは、前述の第2の支持体3a、3
bとグリッド素体4bの選定された材料の関係とともに
用いることもできるし、前記材料とは無関係に第1の支
持体2a、2bの材料のみを前述のように選定しても色
ずれを防止することができる。
い材料を使用することは、前述の第2の支持体3a、3
bとグリッド素体4bの選定された材料の関係とともに
用いることもできるし、前記材料とは無関係に第1の支
持体2a、2bの材料のみを前述のように選定しても色
ずれを防止することができる。
【0043】また、本発明のさらに他の特徴はグリッド
素体4bの温度0〜100℃における平均熱膨張率が6
μm/m/℃以下の材料を選定することにある。すなわ
ち、このように熱膨張率の小さい材料をグリッド素体4
bとして採用することにより、アパーチャーグリルへの
電子ビームの局部的な照射による局部的な温度上昇があ
っても、その素体の熱膨張を張力による弾性歪に置換し
て吸収することができる。このような熱膨張率を有する
グリッド素体の材料としては、前述の第1の支持体の0
〜100℃における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下
の材料としてあげたインバー、42アロイなどのFe−
Ni合金、スーパーインバー、ステンレスインバーなど
を使用することができる。
素体4bの温度0〜100℃における平均熱膨張率が6
μm/m/℃以下の材料を選定することにある。すなわ
ち、このように熱膨張率の小さい材料をグリッド素体4
bとして採用することにより、アパーチャーグリルへの
電子ビームの局部的な照射による局部的な温度上昇があ
っても、その素体の熱膨張を張力による弾性歪に置換し
て吸収することができる。このような熱膨張率を有する
グリッド素体の材料としては、前述の第1の支持体の0
〜100℃における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下
の材料としてあげたインバー、42アロイなどのFe−
Ni合金、スーパーインバー、ステンレスインバーなど
を使用することができる。
【0044】たとえばグリッド素体4bとしてインバー
を使用すれば、初期張力を含チッ素低炭素のばあいの1
/6以下にして展張することができ、第2の支持体の0
〜470℃における平均熱膨張率が12μm/m/℃程
度をもつことにより、熱プロセスで含チッ素極低炭素鋼
のばあいの1/2程度まで張力が上昇することはあって
も、フレームへのアパーチャーグリルの溶接作業が容易
になるとともに、リラクセーションも大幅に減少する。
を使用すれば、初期張力を含チッ素低炭素のばあいの1
/6以下にして展張することができ、第2の支持体の0
〜470℃における平均熱膨張率が12μm/m/℃程
度をもつことにより、熱プロセスで含チッ素極低炭素鋼
のばあいの1/2程度まで張力が上昇することはあって
も、フレームへのアパーチャーグリルの溶接作業が容易
になるとともに、リラクセーションも大幅に減少する。
【0045】なお、インバーの代わりに42アロイを用
い、既述のように初期張力を含チッ素極低炭素鋼のばあ
いの1/2程度にし、第2の支持体を0〜470℃にお
ける平均熱膨張率が12μm/m/℃程度のものを用い
ると、熱プロセスで張力が含チッ素極低炭素鋼のばあい
の張力の程度まで上昇する。42アロイをアパーチャー
グリル材に用いるばあいは、第2の支持体もインバーま
たは42アロイとする必要があり、そうすると小さい展
張力が高温でも維持され、後の使用状態で小さい展張力
で温度上昇を相殺することができる。
い、既述のように初期張力を含チッ素極低炭素鋼のばあ
いの1/2程度にし、第2の支持体を0〜470℃にお
ける平均熱膨張率が12μm/m/℃程度のものを用い
ると、熱プロセスで張力が含チッ素極低炭素鋼のばあい
の張力の程度まで上昇する。42アロイをアパーチャー
グリル材に用いるばあいは、第2の支持体もインバーま
たは42アロイとする必要があり、そうすると小さい展
張力が高温でも維持され、後の使用状態で小さい展張力
で温度上昇を相殺することができる。
【0046】すなわち、第2の支持体をインバーまたは
42アロイとするばあいであって、アパーチャーグリル
材をインバーとするばあいは、初期展張力は含チッ素極
低炭素鋼のばあいの1/6以下にすることができ、アパ
ーチャーグリル材を42アロイとするばあいは、1/2
程度とすることができる。さらに、熱プロセスにおいて
も張力が上昇することがないので、リラクセーションを
下げることができて安定した張力がえられる。
42アロイとするばあいであって、アパーチャーグリル
材をインバーとするばあいは、初期展張力は含チッ素極
低炭素鋼のばあいの1/6以下にすることができ、アパ
ーチャーグリル材を42アロイとするばあいは、1/2
程度とすることができる。さらに、熱プロセスにおいて
も張力が上昇することがないので、リラクセーションを
下げることができて安定した張力がえられる。
【0047】前述の主な材料の0〜100℃における平
均熱膨張率および0〜470℃における平均熱膨張率を
表1に示す。なお0〜470℃における平均熱膨張率は
0〜300℃と0〜500℃の平均熱膨張率から外挿し
て求めた値である。
均熱膨張率および0〜470℃における平均熱膨張率を
表1に示す。なお0〜470℃における平均熱膨張率は
0〜300℃と0〜500℃の平均熱膨張率から外挿し
て求めた値である。
【0048】
【表1】
【0049】前述のようにアパーチャーグリル方式はア
パーチャーグリルに張力をかけておいて、アパーチャー
グリルの熱膨張を張力による弾性歪に置換している。そ
のため、フレーム材にはアパーチャーグリルに加えられ
る張力の反作用としての応力が加わり、とくに第2の支
持体には圧縮降伏またはのちの黒化処理やガラス封止な
どの熱プロセスでクリープ変形しないように、約50k
g/mm2以上の降伏強度(0.2%耐力)を確保する
ことが望ましい。また第1の支持体は第2の支持体ほど
強い圧縮力は加わらないが、グリッド素体による張力が
加わり、50kg/mm2以上の引張強度を確保するこ
とが望ましい。そのため冷間加工、焼入れ、焼きもどし
などの加工硬化処理がなされる。つぎにその加工硬化処
理の方法を主として陰極線管用の色選別電極の製法につ
いて説明する。
パーチャーグリルに張力をかけておいて、アパーチャー
グリルの熱膨張を張力による弾性歪に置換している。そ
のため、フレーム材にはアパーチャーグリルに加えられ
る張力の反作用としての応力が加わり、とくに第2の支
持体には圧縮降伏またはのちの黒化処理やガラス封止な
どの熱プロセスでクリープ変形しないように、約50k
g/mm2以上の降伏強度(0.2%耐力)を確保する
ことが望ましい。また第1の支持体は第2の支持体ほど
強い圧縮力は加わらないが、グリッド素体による張力が
加わり、50kg/mm2以上の引張強度を確保するこ
とが望ましい。そのため冷間加工、焼入れ、焼きもどし
などの加工硬化処理がなされる。つぎにその加工硬化処
理の方法を主として陰極線管用の色選別電極の製法につ
いて説明する。
【0050】陰極線管用の色選別電極の製法は、相対向
する一組の第1の支持体2a、2bと、第1の支持体2
a、2bと交差する方向に延びる第2の支持体3a、3
bとをアーク溶接によってフレーム1を形成し、溶接後
フレーム1を焼なますことにより歪が除去される。つぎ
にグリッド素体を架張する部分に機械加工を施し、エッ
チングなどによりグリッド素体4b間にスリット4aが
形成されたアパーチャーグリルを架張する。このアパー
チャーグリルの架張は第2の支持体3a、3bに圧縮応
力が通常数kg/mm2程度加わるように加圧された状
態で溶接され、加圧が解除されるとその復元力によって
各グリッド素体に張力が生じる。この状態の展張マスク
にさらに黒化処理やガラス封止のため、450〜470
℃程度の熱処理が施されて色選別電極が完成する。
する一組の第1の支持体2a、2bと、第1の支持体2
a、2bと交差する方向に延びる第2の支持体3a、3
bとをアーク溶接によってフレーム1を形成し、溶接後
フレーム1を焼なますことにより歪が除去される。つぎ
にグリッド素体を架張する部分に機械加工を施し、エッ
チングなどによりグリッド素体4b間にスリット4aが
形成されたアパーチャーグリルを架張する。このアパー
チャーグリルの架張は第2の支持体3a、3bに圧縮応
力が通常数kg/mm2程度加わるように加圧された状
態で溶接され、加圧が解除されるとその復元力によって
各グリッド素体に張力が生じる。この状態の展張マスク
にさらに黒化処理やガラス封止のため、450〜470
℃程度の熱処理が施されて色選別電極が完成する。
【0051】この製造工程において、第1の支持体は最
終工程を再結晶焼きなましとし、降状強度30kg/m
m2弱に仕上げられている。第2の支持体は、前述のよ
うに、冷間加工により、降状強度50kg/mm2以上
に仕上げられている。
終工程を再結晶焼きなましとし、降状強度30kg/m
m2弱に仕上げられている。第2の支持体は、前述のよ
うに、冷間加工により、降状強度50kg/mm2以上
に仕上げられている。
【0052】インバーや42アロイを第1または第2の
支持体に用いるばあいは、冷間加工(降伏強度約50k
g/mm2以上を確保するための冷間加工度は約30
%)によらなければならない。
支持体に用いるばあいは、冷間加工(降伏強度約50k
g/mm2以上を確保するための冷間加工度は約30
%)によらなければならない。
【0053】クロムモリブデン鋼SGM415やマルテ
ンサイトステンレス鋼SUS403などは、焼入れ焼も
どしによっても強化することができる。
ンサイトステンレス鋼SUS403などは、焼入れ焼も
どしによっても強化することができる。
【0054】SUS403を焼入れ焼もどしするばあ
い、その条件はつぎのようにする。焼入れ温度として、
この材料のみのばあいは、950〜980℃が望ましい
が、他の支持体として低炭素クロムモリブデン鋼などを
用いるばあいは、その望ましい850〜900℃との兼
ね合いから、わずかな遊離フェライトの存在を許容し
て、焼入れ条件は900〜930℃で約30分間加熱
し、油冷する。
い、その条件はつぎのようにする。焼入れ温度として、
この材料のみのばあいは、950〜980℃が望ましい
が、他の支持体として低炭素クロムモリブデン鋼などを
用いるばあいは、その望ましい850〜900℃との兼
ね合いから、わずかな遊離フェライトの存在を許容し
て、焼入れ条件は900〜930℃で約30分間加熱
し、油冷する。
【0055】焼きもどし温度としては、あとの熱プロセ
ス温度、すなわちガラス封止のための約470℃以下で
は、その熱プロセスで焼きもどし反応により寸法変化も
おこり、アバーチャーグリルの形状や寸法の安定性が損
なわれて好ましくないため、470℃以上の温度で焼も
どしをする。
ス温度、すなわちガラス封止のための約470℃以下で
は、その熱プロセスで焼きもどし反応により寸法変化も
おこり、アバーチャーグリルの形状や寸法の安定性が損
なわれて好ましくないため、470℃以上の温度で焼も
どしをする。
【0056】この材料では焼もどし温度が500℃前後
で、微粒炭化物析出による2次硬化のため、衝撃抵抗の
低下(および耐食性の低下)が起こるので、600℃以
上が好ましい。また、高温になりすぎると降伏強度、耐
クリープ性が低下するので700℃以下が好ましい。
で、微粒炭化物析出による2次硬化のため、衝撃抵抗の
低下(および耐食性の低下)が起こるので、600℃以
上が好ましい。また、高温になりすぎると降伏強度、耐
クリープ性が低下するので700℃以下が好ましい。
【0057】すなわち、焼もどし温度として600〜7
00℃、保持時間として約1時間、冷却は一般に急冷が
好ましいが、寸法の安定性からこのばあいは徐冷(40
0℃以下まで炉冷)が望ましい。これによって降伏強度
は50〜70kg/mm2が確保される。
00℃、保持時間として約1時間、冷却は一般に急冷が
好ましいが、寸法の安定性からこのばあいは徐冷(40
0℃以下まで炉冷)が望ましい。これによって降伏強度
は50〜70kg/mm2が確保される。
【0058】冷間加工によるばあいは、ほぼ前記の降伏
強度が確保される加工度が望ましい。なお、冷間加工に
よる過大な内部応力を除去しておくことが望ましいが、
再結晶温度(約550)以上では加工硬化の効果が消失
する。また、470℃以下では、あとのプロセスで内部
組織や応力分布、外部的な形状、寸法が変化する。した
がって応力除去焼なまし温度としては500〜530℃
が望ましく、作業条件としては限定される。保持時間は
1時間程度でよい。第1の支持体との溶接後、グリッド
素体との溶接前に行うと溶接による残留応力の除去に有
効である。
強度が確保される加工度が望ましい。なお、冷間加工に
よる過大な内部応力を除去しておくことが望ましいが、
再結晶温度(約550)以上では加工硬化の効果が消失
する。また、470℃以下では、あとのプロセスで内部
組織や応力分布、外部的な形状、寸法が変化する。した
がって応力除去焼なまし温度としては500〜530℃
が望ましく、作業条件としては限定される。保持時間は
1時間程度でよい。第1の支持体との溶接後、グリッド
素体との溶接前に行うと溶接による残留応力の除去に有
効である。
【0059】このような加工硬化処理を行うことによ
り、色選別電極の各素材の降伏強度は50〜70kg/
mm2が確保され、寸法が安定した色選別電極がえら
れ、色ずれなどの表示特性を劣化させない陰極線管がえ
られる。
り、色選別電極の各素材の降伏強度は50〜70kg/
mm2が確保され、寸法が安定した色選別電極がえら
れ、色ずれなどの表示特性を劣化させない陰極線管がえ
られる。
【0060】つぎに、具体的な実施例によりさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0061】[実施例1]陰極線管の種類を21インチ
形とし、図1に示す概略構造の色選別電極のアパーチャ
ーグリル4を含チッ素極低炭素鋼(室温から470℃ま
での平均熱膨張率14.1μm/m/℃)の薄板からエ
ッチングにより形成し、フレーム1の第2の支持体3
a、3bとしてSUS403(13Crステンレス鋼、
前記温度範囲の平均熱膨張率が11.1μm/m/℃)
を用い、第1の支持体2a、2bも同様にSUS403
を用いた。
形とし、図1に示す概略構造の色選別電極のアパーチャ
ーグリル4を含チッ素極低炭素鋼(室温から470℃ま
での平均熱膨張率14.1μm/m/℃)の薄板からエ
ッチングにより形成し、フレーム1の第2の支持体3
a、3bとしてSUS403(13Crステンレス鋼、
前記温度範囲の平均熱膨張率が11.1μm/m/℃)
を用い、第1の支持体2a、2bも同様にSUS403
を用いた。
【0062】アパーチャーグリル4は大きな加工度によ
る冷間加工をし、降状点、引張強さをほぼ80kg/m
m2以上にした。第1の支持体2a、2bは冷間引抜
し、最終工程を再結晶焼なましとし、降状強度を30k
g/mm2弱に仕上げた。また第2の支持体3a、3b
の加工硬化処理による可否をみるため、つぎの(a)〜
(f)の加工条件による処理をし、第1の支持体2a、
2bにアパーチャーグリル4を初期張力50kg/mm
2、45kg/mm2、40kg/mm2、35kg/m
m2と変えて、溶接し、従来と同様に熱処理をして色選
別電極を作製した。
る冷間加工をし、降状点、引張強さをほぼ80kg/m
m2以上にした。第1の支持体2a、2bは冷間引抜
し、最終工程を再結晶焼なましとし、降状強度を30k
g/mm2弱に仕上げた。また第2の支持体3a、3b
の加工硬化処理による可否をみるため、つぎの(a)〜
(f)の加工条件による処理をし、第1の支持体2a、
2bにアパーチャーグリル4を初期張力50kg/mm
2、45kg/mm2、40kg/mm2、35kg/m
m2と変えて、溶接し、従来と同様に熱処理をして色選
別電極を作製した。
【0063】なお、比較例として、従来の第2の支持体
(室温から470℃までの平均熱膨張率12.2μm/
m/℃であるクロムモリブデン鋼SCM415の冷間加
工材、ロックウェルBスケール約97)を用いたフレー
ムで、グリッド素体端部の初期張力を50kg/mm2
で作製した。その最終張力を測定すると約25kg/m
m2に減少した。 (a)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:600℃で1時間加熱し炉冷(400℃以下
は空冷) (b)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:約650℃で約1時間加熱し炉冷(400℃
以下は空冷) (c)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:700℃で1時間加熱し炉冷(400℃以下
は空冷) (d)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)のま
ま (e)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)後、 完全焼なまし:850℃で1時間加熱し炉冷 (f)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)後、 応力除去なまし:510℃で1時間加熱し炉冷 (e)以外は、最終張力25kg/mm2を確保する初
期張力は35kg/mm2以上であれば良好であった。
すなわち、第2の支持体の0〜470℃における平均熱
膨張率がアパーチャーグリルのグリッド素体の同条件に
おける平均熱膨張率の約79%であるため、初期張力を
35kg/mm2としても、最終張力25kg/mm2を
確保することができた。
(室温から470℃までの平均熱膨張率12.2μm/
m/℃であるクロムモリブデン鋼SCM415の冷間加
工材、ロックウェルBスケール約97)を用いたフレー
ムで、グリッド素体端部の初期張力を50kg/mm2
で作製した。その最終張力を測定すると約25kg/m
m2に減少した。 (a)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:600℃で1時間加熱し炉冷(400℃以下
は空冷) (b)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:約650℃で約1時間加熱し炉冷(400℃
以下は空冷) (c)焼入れ:950℃で30分間加熱し油冷、 焼もどし:700℃で1時間加熱し炉冷(400℃以下
は空冷) (d)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)のま
ま (e)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)後、 完全焼なまし:850℃で1時間加熱し炉冷 (f)冷間加工(ロックウェルBスケール約97)後、 応力除去なまし:510℃で1時間加熱し炉冷 (e)以外は、最終張力25kg/mm2を確保する初
期張力は35kg/mm2以上であれば良好であった。
すなわち、第2の支持体の0〜470℃における平均熱
膨張率がアパーチャーグリルのグリッド素体の同条件に
おける平均熱膨張率の約79%であるため、初期張力を
35kg/mm2としても、最終張力25kg/mm2を
確保することができた。
【0064】この結果、加工処理としては(e)の完全
焼なましの処理をしたものは第2の支持体がアパーチャ
ーグリルの展張により降伏したが、他の加工処理はいず
れの処理をしたものも異常がなかった。その結果、第2
の支持体として少なくともSUS403を使用したばあ
いには、完全焼なまし以外は前記条件でのいずれの加工
処理をしても強度を充分確保できる。
焼なましの処理をしたものは第2の支持体がアパーチャ
ーグリルの展張により降伏したが、他の加工処理はいず
れの処理をしたものも異常がなかった。その結果、第2
の支持体として少なくともSUS403を使用したばあ
いには、完全焼なまし以外は前記条件でのいずれの加工
処理をしても強度を充分確保できる。
【0065】また(d)に対比して(f)の効果は、こ
こでは直接評価に現れなかったが、さらに長期間使用に
よる寸法安定性などの観点から、応力除去なましの目的
として一般に信じられている効果があるものと考えられ
る。
こでは直接評価に現れなかったが、さらに長期間使用に
よる寸法安定性などの観点から、応力除去なましの目的
として一般に信じられている効果があるものと考えられ
る。
【0066】なお、本実施例では第2の支持体として1
3Crステンレス鋼の使用について述べたが、他の13
Crステンレス鋼または18Crステンレス鋼、SUS
410、SUS416、SUS420系、SUS440
系、SUS430系なども同程度の効果を期待できる。
ここで、フェライト系は冷間加工のみによるが、マルテ
ンサイト系は冷間加工のほか、焼入れ焼もどしによるこ
とができる。
3Crステンレス鋼の使用について述べたが、他の13
Crステンレス鋼または18Crステンレス鋼、SUS
410、SUS416、SUS420系、SUS440
系、SUS430系なども同程度の効果を期待できる。
ここで、フェライト系は冷間加工のみによるが、マルテ
ンサイト系は冷間加工のほか、焼入れ焼もどしによるこ
とができる。
【0067】[実施例2]陰極線管の種類を21インチ
形とし、図1に示す概略構造の色選別電極をつぎの材料
により形成した。従来の含チッ素極低炭素鋼の薄板を冷
間加工してエッチングすることにより、アパーチャーグ
リルを形成した。また第1の支持体2a、2bにはSU
S403を焼なましして用いた。
形とし、図1に示す概略構造の色選別電極をつぎの材料
により形成した。従来の含チッ素極低炭素鋼の薄板を冷
間加工してエッチングすることにより、アパーチャーグ
リルを形成した。また第1の支持体2a、2bにはSU
S403を焼なましして用いた。
【0068】フレームの第2の支持体3a、3bを実施
例1とは異なるインバー(Fe−36Ni:0〜470
℃における平均熱膨張率が約7.5μm/m/℃)と
し、冷間加工をしてアパーチャーグリルを展張し、色選
別電極を作製した。第1の支持体2a、2bとの溶接も
従来通り全く問題なく実施できた。
例1とは異なるインバー(Fe−36Ni:0〜470
℃における平均熱膨張率が約7.5μm/m/℃)と
し、冷間加工をしてアパーチャーグリルを展張し、色選
別電極を作製した。第1の支持体2a、2bとの溶接も
従来通り全く問題なく実施できた。
【0069】初期張力を、50kg/mm2から約5k
g/mm2ずつ変えて作製したところ、最終張力25k
g/mm2を確保する初期張力は30kg/mm2以上と
小さくすることができた。その結果、熱プロセスを経て
も張力の変動が小さく、安定した張力がえられた。
g/mm2ずつ変えて作製したところ、最終張力25k
g/mm2を確保する初期張力は30kg/mm2以上と
小さくすることができた。その結果、熱プロセスを経て
も張力の変動が小さく、安定した張力がえられた。
【0070】一方、比較例として従来のクロムモリブデ
ン鋼を第2支持体として用いたばあい、実施例1で述べ
たように、グリッド素体端部の初期張力を50kg/m
m2として、最終張力で約25kg/mm2の張力がえら
れた。
ン鋼を第2支持体として用いたばあい、実施例1で述べ
たように、グリッド素体端部の初期張力を50kg/m
m2として、最終張力で約25kg/mm2の張力がえら
れた。
【0071】なお、本実施例2ではインバーについて述
べたが、42アロイなどのNiが31〜47原子%のF
e−Ni合金についても熱処理温度までの平均熱膨張率
がインバーとほぼ同じことから既述のように同じ効果が
期待できる(たとえば、イーエル フランツ(E.L.
Franz)によるメタルズ ハンドブック(Meta
ls Handbook)10版、第2巻、889〜8
96頁参照)。
べたが、42アロイなどのNiが31〜47原子%のF
e−Ni合金についても熱処理温度までの平均熱膨張率
がインバーとほぼ同じことから既述のように同じ効果が
期待できる(たとえば、イーエル フランツ(E.L.
Franz)によるメタルズ ハンドブック(Meta
ls Handbook)10版、第2巻、889〜8
96頁参照)。
【0072】[実施例3]フレームの第1の支持体2
a、2bおよび第2の支持体3a、3bをともにインバ
ーとし、アパーチャーグリル材を含チッ素極低炭素鋼と
し、それぞれの材料をともに冷間加工処理をして色選別
電極を作製した。
a、2bおよび第2の支持体3a、3bをともにインバ
ーとし、アパーチャーグリル材を含チッ素極低炭素鋼と
し、それぞれの材料をともに冷間加工処理をして色選別
電極を作製した。
【0073】本実施例によれば、0〜470℃における
熱膨張率は第2の支持体がアパーチャーグリルのグリッ
ド素体の53%程度となり、初期張力が30kg/mm
2で最終張力25kg/mm2がえられ、リラクセーショ
ンが小さく安定した張力がえられるとともに、横方向
(グリッド素体と直角方向)のずれに基づく色ずれの抑
制効果も極めて良好で高性能の色選別電極がえられた。
熱膨張率は第2の支持体がアパーチャーグリルのグリッ
ド素体の53%程度となり、初期張力が30kg/mm
2で最終張力25kg/mm2がえられ、リラクセーショ
ンが小さく安定した張力がえられるとともに、横方向
(グリッド素体と直角方向)のずれに基づく色ずれの抑
制効果も極めて良好で高性能の色選別電極がえられた。
【0074】[実施例4]フレームの第1の支持体2
a、2bのみを42アロイとし、その他の材料は従来の
第2の支持体としてクロムモリブデン鋼を、アパーチャ
ーグリル素体として含チッ素極低炭素鋼を用い、いずれ
も冷間加工処理をして色選別電極を作製した。
a、2bのみを42アロイとし、その他の材料は従来の
第2の支持体としてクロムモリブデン鋼を、アパーチャ
ーグリル素体として含チッ素極低炭素鋼を用い、いずれ
も冷間加工処理をして色選別電極を作製した。
【0075】陰極線管の性能試験において、色ずれの抑
制効果は極めて良好であった。なお、フレームの第1の
支持体2a、2bのみをインバーとしても、0〜100
℃の平均熱膨張率はさらに小さくなるため、一層色ずれ
を抑制する効果がえられる。
制効果は極めて良好であった。なお、フレームの第1の
支持体2a、2bのみをインバーとしても、0〜100
℃の平均熱膨張率はさらに小さくなるため、一層色ずれ
を抑制する効果がえられる。
【0076】[実施例5]アパーチャーグリル材のみを
インバーとし、その他の材料および加工方法は従来例と
同様に色選別電極を作製した。しかし、初期張力を従来
通りの50kg/mm2としたものは、熱プロセスの黒
化処理でグリッド素体が破断した。
インバーとし、その他の材料および加工方法は従来例と
同様に色選別電極を作製した。しかし、初期張力を従来
通りの50kg/mm2としたものは、熱プロセスの黒
化処理でグリッド素体が破断した。
【0077】初期張力を10kg/mm2(従来の50
kg/mm2の約1/5)としたものは、アパーチャー
グリルに異状がなく、最終張力が9kg/mm2で動作
時の熱膨張も小さく充分吸収できるため、陰極線管の性
能試験において、色ずれの抑制効果など陰極線管として
の性能も極めて良好であった。
kg/mm2の約1/5)としたものは、アパーチャー
グリルに異状がなく、最終張力が9kg/mm2で動作
時の熱膨張も小さく充分吸収できるため、陰極線管の性
能試験において、色ずれの抑制効果など陰極線管として
の性能も極めて良好であった。
【0078】[実施例6]アパーチャーグリル材および
フレームの第2の支持体をともにインバーとし、第1の
支持体をSUS403とし、冷間加工をして色選別電極
を作製した。
フレームの第2の支持体をともにインバーとし、第1の
支持体をSUS403とし、冷間加工をして色選別電極
を作製した。
【0079】このばあいは、グリッド素体と第2の支持
体との熱膨張率が同じであるため、熱プロセスの470
℃の高温においても張力は初期張力と同じであるため、
初期張力を小さくすることによりリラクセーションを小
さくすることができる。その結果、安定した張力がえら
れる。
体との熱膨張率が同じであるため、熱プロセスの470
℃の高温においても張力は初期張力と同じであるため、
初期張力を小さくすることによりリラクセーションを小
さくすることができる。その結果、安定した張力がえら
れる。
【0080】初期張力を12kg/mm2としたもの
は、アパーチャーグリルに異状がなく、最終張力が11
kg/mm2で、動作時の熱膨張率も小さく充分吸収で
きるため、陰極線管の性能試験において、色ずれの抑制
効果は極めて良好であった。
は、アパーチャーグリルに異状がなく、最終張力が11
kg/mm2で、動作時の熱膨張率も小さく充分吸収で
きるため、陰極線管の性能試験において、色ずれの抑制
効果は極めて良好であった。
【0081】なお、アパーチャーグリル材およびフレー
ム1の第2の支持体3a、3bをともに42アロイと
し、初期張力を25kg/mm2(最終張力22kg/
mm2)としても、前記と同様の効果がえられた。
ム1の第2の支持体3a、3bをともに42アロイと
し、初期張力を25kg/mm2(最終張力22kg/
mm2)としても、前記と同様の効果がえられた。
【0082】[実施例7]アパーチャーグリル材を42
アロイ、第2支持体をインバーとし、その他は実施例6
と同じにした。
アロイ、第2支持体をインバーとし、その他は実施例6
と同じにした。
【0083】初期張力を12kg/mm2としたもの
は、実施例6と同様にアパーチャーグリルに異常がな
く、陰極線管の性能試験において、色ずれの抑制効果は
極めて良好であった。
は、実施例6と同様にアパーチャーグリルに異常がな
く、陰極線管の性能試験において、色ずれの抑制効果は
極めて良好であった。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フレームの第2の支持体の温度0〜470℃までにおけ
る平均熱膨張率が、グリッド素体の同条件における平均
熱膨張率の85%以下としたので、アパーチャーグリル
の熱処理での張力低下を減らし、安定した張力分布の陰
極線管用の色選別電極をうることができ、信頼性が高い
陰極線管がえられる。
フレームの第2の支持体の温度0〜470℃までにおけ
る平均熱膨張率が、グリッド素体の同条件における平均
熱膨張率の85%以下としたので、アパーチャーグリル
の熱処理での張力低下を減らし、安定した張力分布の陰
極線管用の色選別電極をうることができ、信頼性が高い
陰極線管がえられる。
【0085】また、フレームの第1の支持体を0〜10
0℃における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料
とすることにより、色選別電極の動作条件での温度上昇
によりグリッド素体が外側にずれる量を減らし、色ずれ
をなくすることができ一層の表示性能が向上した陰極線
管がえられる。
0℃における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料
とすることにより、色選別電極の動作条件での温度上昇
によりグリッド素体が外側にずれる量を減らし、色ずれ
をなくすることができ一層の表示性能が向上した陰極線
管がえられる。
【0086】さらにグリッド素体の材料を0〜100℃
における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料とす
ることにより、動作時のグリッド素体の架張方向の延び
を小さくできるため、グリッド素体の初期張力も小さく
することができる。また製造工程の熱プロセスにおける
高温においても張力を小さくできるため、熱プロセスに
よる張力の低下(リラクセーション)も小さくできる。
その結果、アパーチャーグリルの架張作業が容易である
とともに、安定した張力の色選別電極がえられる。
における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料とす
ることにより、動作時のグリッド素体の架張方向の延び
を小さくできるため、グリッド素体の初期張力も小さく
することができる。また製造工程の熱プロセスにおける
高温においても張力を小さくできるため、熱プロセスに
よる張力の低下(リラクセーション)も小さくできる。
その結果、アパーチャーグリルの架張作業が容易である
とともに、安定した張力の色選別電極がえられる。
【図1】 図1は、本発明の一実施例の陰極線管用の色
選別電極を示す斜視図である。
選別電極を示す斜視図である。
1 フレーム、2a 第1の支持体、2b 第1の支持
体、3a 第2の支持体、3b 第2の支持体、4 ア
パーチャーグリル、4b グリッド素体。
体、3a 第2の支持体、3b 第2の支持体、4 ア
パーチャーグリル、4b グリッド素体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿貫 晴夫 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社管球製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 一組の相対向する第1の支持体および第
1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対向する
第2の支持体とからなるフレームと、前記一組の相対向
する第1の支持体上に所定ピッチで配置され、展張され
たグリッド素体とからなる陰極線管用の色選別電極であ
って、前記フレームの第2の支持体の温度0〜470℃
における平均熱膨張率が、前記グリッド素体の同条件に
おける平均熱膨張率の85%以下になるように前記第2
の支持体およびグリッド素体の材料が選定されてなる陰
極線管用の色選別電極。 - 【請求項2】 前記第2の支持体およびグリッド素体
は、第2の支持体の前記平均熱膨張率が前記グリッド素
体の前記平均熱膨張率の70%以下になるように前記第
2の支持体およびグリッド素体の材料が選定されてなる
請求項1記載の色選別電極。 - 【請求項3】 前記第1の支持体は、温度0〜100℃
における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料であ
る請求項1または2記載の色選別電極。 - 【請求項4】 一組の相対向する第1の支持体および第
1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対向する
第2の支持体とからなるフレームと、前記一組の相対向
する第1の支持体上に所定ピッチで配置され、展張され
たグリッド素体とからなる陰極線管用の色選別電極であ
って、前記フレームの第1の支持体は、温度0〜100
℃における平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料で
ある陰極線管用の色選別電極。 - 【請求項5】 一組の相対向する第1の支持体および第
1の支持体とクロスする方向に延びる一組の相対向する
第2の支持体とからなるフレームと、前記一組の相対向
する第1の支持体上に所定ピッチで配置され、展張され
たグリッド素体とからなる陰極線管用の色選別電極であ
って、前記グリッド素体は、温度0〜100℃における
平均熱膨張率が6μm/m/℃以下の材料である陰極線
管用の色選別電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2825495A JPH08264131A (ja) | 1994-02-17 | 1995-02-16 | 陰極線管用の色選別電極 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-20277 | 1994-02-17 | ||
| JP2027794 | 1994-02-17 | ||
| JP2825495A JPH08264131A (ja) | 1994-02-17 | 1995-02-16 | 陰極線管用の色選別電極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08264131A true JPH08264131A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=26357188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2825495A Pending JPH08264131A (ja) | 1994-02-17 | 1995-02-16 | 陰極線管用の色選別電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08264131A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100338334B1 (ko) * | 1999-08-27 | 2002-05-27 | 가네꼬 히사시 | 쉐도우 마스크 어셈블리 및 이를 구비한 칼라 음극선관 |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP2825495A patent/JPH08264131A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100338334B1 (ko) * | 1999-08-27 | 2002-05-27 | 가네꼬 히사시 | 쉐도우 마스크 어셈블리 및 이를 구비한 칼라 음극선관 |
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