JPH08264305A - 非直線抵抗体 - Google Patents

非直線抵抗体

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JPH08264305A
JPH08264305A JP7063026A JP6302695A JPH08264305A JP H08264305 A JPH08264305 A JP H08264305A JP 7063026 A JP7063026 A JP 7063026A JP 6302695 A JP6302695 A JP 6302695A JP H08264305 A JPH08264305 A JP H08264305A
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JP
Japan
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ave
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max
less
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JP7063026A
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Inventor
Hideyasu Ando
秀泰 安藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きなサージエネルギーを吸収しても破壊せ
ず、優れた耐量特性が得られる非直線抵抗体を提供す
る。 【構成】酸化亜鉛を主成分とする円盤形状の焼結体1
と、焼結体の周面に形成された高抵抗層3と、焼結体の
両端面に形成された電極2とを備えた半径rの円盤状を
なす非直線抵抗体において、焼結体1の半径0.9r以
上の領域における10A/cm2 の電流が流れたときの平
均抵抗値をR1 とし、半径0.9r未満の領域における
10A/cm2 の電流が流れたときの平均抵抗値をR2
したときに、これらの比R2 /R1 を、1を超えかつ
1.2未満の範囲内とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、避雷器、サージアブソ
ーバ等に用いられる酸化亜鉛を主成分とした非直線抵抗
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統においては、正常な電
圧に重畳される過電圧を除去し、電力系統や電気機器を
保護するため、避雷器やサージアブソーバなどの過電圧
保護装置が用いられている。そして、この過電圧保護装
置には正常な家電ではほほ絶縁特性を示し、過電圧が印
加されると低抵抗値となる特性を有する非直線抵抗体が
多用されている。
【0003】非直線抵抗体は酸化亜鉛を主成分とし、非
直線特性を得るために添加物として少なくとも一種類以
上の金属酸化物を加えて、混合、造粒、成形し、焼結し
た焼結体を用いる。個々の焼結体の両端面にはアルミニ
ウムなどの電極が形成されている。このような構成の非
直線抵抗体を系統電圧に応じて、必要枚数積層し、避雷
器等に使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電力
系統は大容量化、高電圧化が進み、これに伴い、大きな
サージエネルギーを処理できる高電圧用避雷器が必要と
なってきている。しかし、非直線抵抗体が大きなサージ
エネルギーを吸収すると非直線抵抗体が発熱し、その発
生熱応力や部分的な電流集中により破壊するという問題
があった。
【0005】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、大きなサージエネルギーを吸収しても破壊せず、優
れた耐量特性が得られる非直線抵抗体を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、酸化亜鉛を主成分とする円盤形状の焼結体
と、焼結体の周面に形成された高抵抗層と、焼結体の両
端面に形成された電極とを備えた半径rの円盤状をなす
非直線抵抗体において、前記焼結体の半径0.9r以上
の領域における10A/cm2 の電流が流れたときの平均
抵抗値をR1 とし、半径0.9r未満の領域における1
0A/cm2 の電流が流れたときの平均抵抗値をR2 とし
たときに、これらの比R2 /R1 を、1を超えかつ1.
2未満の範囲内とするようにしたことを特徴とする。
【0007】本発明はまた、焼結体内の各領域における
10A/cm2 の電流が流れたときの平均抵抗値を
AVE 、最大値をRMAX 、最小値をRMIN としたとき
に、平均抵抗値RAVE と最大値RMAX との比RMAX /R
AVE を1.2未満とするとともに、平均抵抗値RAVE
最小値RMIN との比RMIN /RAVE を0.8を超える値
とするようにしたことを特徴とする。
【0008】本発明はまた、焼結体が約100J/cm3
の矩形波エネルギーを吸収したときに焼結体電極面の半
径0.9r以上の領域における平均温度をT1 とし、半
径0.9r未満の領域における平均温度をT2 としたと
きに、これらの比T2 /T1を、1を超えかつ1.5未
満の範囲内とするようにしたことを特徴とする。
【0009】本発明はまた、焼結体が約100J/cm3
の矩形波エネルギーを吸収したときに焼結体電極面にお
ける平均温度をTAVE 、最大値をTMAX 、最小値をT
MIN としたときに、平均温度TAVE と最大値TMAX との
比TMAX /TAVE を1.5未満とするとともに、平均温
度TAVE と最小値TMIN との比TMIN /TAVE を0.5
を超える値とするようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明はまた、微細構造を主に形成する酸
化亜鉛粒子の焼結体の半径0.9r以上の領域における
平均粒径をG1 とし、半径0.9r未満の領域における
平均粒径をG2 としたときに、これらの比G2 /G
1 を、1を超えかつ1.2未満の範囲内とするようにし
たことを特徴とする。
【0011】本発明はさらに、微細構造を主に形成する
酸化亜鉛粒子の焼結体の平均粒径をGAVE 、最大値をG
MAX 、最小値をGMIN としたときに、平均粒径GAVE
最大値GMAX との比GMAX /GAVE を5未満とするとと
もに、平均粒径GAVE と最小値GMIN との比GMIN /G
AVE を0.1を超える値とするようにしたことを特徴と
する。
【0012】
【作用】本発明においては、焼結体の半径0.9r以上
の領域における平均抵抗値R1と半径0.9r未満の領
域における平均抵抗値R2 との比R2 /R1 が、1を超
えかつ1.2未満の範囲内の値となっている。すなわ
ち、外周部付近の抵抗分布が、内部のそれよりも低抵抗
で、しかもこれらの分布が極端に不均一ではない。この
ため、サージエネルギーを吸収したときに破壊するまで
のエネルギー値が大きく、優れた耐量特性を得ることが
可能となる。
【0013】本発明においてはまた、焼結体内の各領域
における平均抵抗値をRAVE 、最大値をRMAX 、最小値
をRMIN としたときに、RMAX /RAVE が1.2未満、
MI N /RAVE が0.8を超える値となっている。この
ため、サージエネルギーを吸収したときに破壊するまで
のエネルギー値が大きく、優れた耐量特性を得ることが
可能となる。
【0014】本発明においてはまた、エネルギー吸収時
の焼結体電極面の半径0.9r以上の領域における平均
温度をT1 、半径0.9r未満の領域における平均温度
をT2 としたときに、これらの比T2 /T1 が、1を超
えかつ1.5未満の範囲内の値となっている。すなわ
ち、エネルギー吸収時の外周部付近の発熱温度分布が、
内部のそれよりも高温で、しかもこれらの分布が極端に
不均一ではない。このため、サージエネルギーを吸収し
たときに破壊するまでのエネルギー値が大きく、優れた
耐量特性が得られる。
【0015】本発明においてはまた、焼結体電極面にお
ける平均温度をTAVE 、最大値をTMAX 、最小値をT
MIN としたときに、TMAX /TAVE が1.5未満、T
MIN /TAVE が0.5を超える値となっている。このた
め、サージエネルギーを吸収したときに破壊するまでの
エネルギーの値が大きく、優れた耐量特性が得られる。
【0016】本発明においてはまた、微細構造を主に形
成する酸化亜鉛粒子の焼結体の半径0.9r以上の領域
における平均粒径をG1 、半径0.9r未満の領域にお
ける平均粒径をG2 としたときに、これらの比G2 /G
1 が、1を超えかつ1.2未満の範囲内の値となってい
る。すなわち、外周部付近での粒子径分布の粒子径が、
内部のそれよりも大きく、しかもこれらの分布が極端に
不均一ではない。このため、サージエネルギーを吸収し
たときに破壊するまでのエネルギー値が大きく、優れた
耐量特性が得られる。
【0017】本発明においてはさらに、微細構造を主に
形成する酸化亜鉛粒子の焼結体の平均粒径をGAVE 、最
大値をGMAX 、最小値をGMIN としたときに、GMAX
AV E が5未満、GMIN /GAVE が0.1を超える値と
なっている。このため、サージエネルギーを吸収したと
きに破壊するまでのエネルギー値が大きく、優れた耐量
特性が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図10を
参照して説明する。
【0019】まず酸化亜鉛(ZnO)に、二酸化マンガ
ン(MnO2 )、二酸化ケイ素(SiO2 )、酸化クロ
ム(Cr2 3 )を例えばそれぞれ0.5mol %、酸化
ビスマス(Bi2 3 )、酸化アンチモン(Sb
2 3 )、酸化ニッケル(NiO)を例えばそれぞれ1
mol %添加する。
【0020】次いで、この原料を水や分散剤の有機バイ
ンダー類とともに混合装置に入れ混合し、この混合物を
スプレードライヤーで噴霧造粒する。この造粒時には例
えばスラリーの粘性を変化させたり、造粒条件を変化さ
せたり、または造粒粉を分級するなどして、粒径、粒径
分布の異なる多種の造粒粉を作製した。
【0021】次いで、これら造粒粉を金型に入れ加圧
し、例えば直径125mm、厚さ30mmの円板に成形す
る。そして、添加した分散剤、バインダーを予め除くた
め、空気中、例えば500℃で熱処理した後、例えば1
200℃で焼成した。このようにして得られた図1に示
すような焼結体1の両平坦面を研磨した後、例えばアル
ミニウムの溶射により両面に電極2を形成して、焼結体
1の外周面には絶縁物を塗布し所定の温度で焼き付け、
高抵抗層3を形成し、非直線抵抗体を作製する。
【0022】以上のようにして得られた本実施例の非直
線抵抗体のエネルギー耐量試験を行った。つまり、非直
線抵抗体に約5000Vの交流電圧を印加し、そのとき
流れた電流量と破壊までの時間から印加されたエネルギ
ー量を求め、このエネルギー量をエネルギー吸収量とし
た。
【0023】図2は、半径rの非直線抵抗体において、
半径0.9r以上の領域における10A/cm2 の電流が
流れたときの平均抵抗値をR1 とし、半径0.9r未満
の領域における10A/cm2 の電流が流れたときの平均
抵抗値をR2 としたときに、これらの比R2 /R1 とエ
ネルギー吸収量との関係を示した図である。
【0024】ここで、非直線抵抗体内の各領域における
抵抗値は抵抗体を3mm×3mm×3mmに小試験片に細分化
し、8×20μsのインパルス電流を流し、10A/cm
2 の電流が流れたときの抵抗値を測定し、この値を非直
線抵抗体内の各領域の抵抗値とした。
【0025】図2からも明らかなように、R2 /R1
値は1.0より大きく、1.2未満であることにより優
れた耐量特性が得られることが判る。これは、R2 /R
1 の値が1.0以下になると、エネルギー吸収時の抵抗
体端部で発生する熱応力が大きくなることにより、エネ
ルギー吸収量が低下し、R2 /R1 の値が1.2以上で
あると、エネルギー吸収時に流れる電流が外周部に集中
し、その領域で抵抗体が破壊するため、エネルギー吸収
量が低下するためであると思われる。
【0026】しかして、平均抵抗値R1 と平均抵抗値R
2 との比R2 /R1 は、
【数1】1<(R2 /R1 )<1.2 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0027】図3は、R2 /R1 の値が1.0より大き
く、1.2未満である非直線抵抗体内の各領域における
10A/cm2 の電流が流れたときの平均抵抗値を
AVE 、最大値をRMAX 、としたときに、これらの比R
MAX /RAVE とエネルギー吸収量との関係を示した図で
ある。
【0028】図4は、R2 /R1 の値が1.0より大き
く、1.2未満である非直線抵抗体内の各領域における
10A/cm2 の電流が流れたときの最小抵抗値をRMIN
とし、平均抵抗値RAVE としたときに、これらの比R
MIN /RAVE とエネルギー吸収量との関係を示した図で
ある。
【0029】図3および図4からも明らかなように、R
MAX /RAVE の値が1.2より小さく、RMIN /RAVE
の値が0.8より大きい時に優れた耐量特性が得られる
ことが判る。これは、RMAX /RAVE の値が1.2以上
であると、RMAX を示す抵抗体内の領域にエネルギー吸
収時に流れる電流が集中し、その領域で抵抗体が破壊す
るため、エネルギー吸収量が低下するためであると思わ
れる。またRMIN /RAVE の値が0.8以下であると、
MIN を示す抵抗体内の領域には流れる電流量が少な
く、エネルギー吸収時の抵抗体で発生する熱応力がその
領域周辺で大きくなるため、エネルギー吸収量が低下す
るためであると思われる。
【0030】しかして、平均抵抗値RAVE 、最大値R
MAX 、最小値RMIN の関係は、
【数2】(RMAX /RAVE )<1.2
【数3】(RMIN /RAVE )>0.8 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0031】図5は、非直線抵抗体が約100J/cm3
の矩形波エネルギーを吸収したときの抵抗体電極面の半
径0.9r以上の領域における平均温度をT1 とし、半
径0.9r未満の領域における平均温度をT2 としたと
きに、これらの比T2 /T1とエネルギー吸収量との関
係を示した図である。
【0032】ここで、矩形波エネルギーを吸収したとき
の非直線抵抗体電極面の温度は走査型赤外線カメラで観
察した。
【0033】図5からも明らかなように、T2 /T1
値は1.0より大きく、1.5未満であることにより優
れた耐量特性が得られることが判る。これは、T2 /T
1 の値が1.0以下になると、エネルギー吸収時の抵抗
体端部で発生する熱応力が大きくなることにより、エネ
ルギー吸収量が低下し、T2 /T1 の値が1.2以上で
あると、エネルギー吸収時に流れる電流が外周部に集中
し、その領域で抵抗体が破壊するため、エネルギー吸収
量が低下するためであると思われる。
【0034】しかして、平均温度T1 と平均温度T2
の比T2 /T1 は、
【数4】1<(T2 /T1 )<1.5 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0035】図6は、T2 /T1 の値が1.0より大き
く、1.5未満である非直線抵抗体において、非直線抵
抗体が約100J/cm3 の矩形波エネルギーを吸収した
ときの、抵抗体電極面の平均温度をTAVE 、最大値をT
MAX としたときに、これらの比TMAX /TAVE とエネル
ギー吸収量との関係を示した図である。
【0036】図7は、T2 /T1 の値が1.0より大き
く、1.5未満である非直線抵抗体が約10J/cm3
矩形波エネルギーを吸収したときに、抵抗体電極面の最
小抵抗値をTMIN とし、平均抵抗値TAVE としたとき
に、これらの比TMIN /TAVEとエネルギー吸収量との
関係を示した図である。
【0037】図6および図7からも明らかなように、T
MAX /TAVE の値が1.5より小さく、TMIN /TAVE
の値が0.5より大きい時に優れた耐量特性が得られる
ことが判る。これは、TMAX /TAVE の値が1.5以上
であると、TMAX を示す抵抗体内の領域にエネルギー吸
収時に流れる電流が集中し、その領域で抵抗体が破壊す
るため、エネルギー吸収量が低下するためであると思わ
れる。またTMIN /TAVE の値が0.5以下であると、
MIN を示す抵抗体内の領域には流れる電流量が少な
く、エネルギー吸収時の抵抗体に発生する熱応力がその
領域周辺で大きくなるため、エネルギー吸収量が低下す
るためであると思われる。
【0038】しかして、平均温度TAVE 、最大値
MAX 、最小値TMIN の関係は、
【数5】(TMAX /TAVE )<1.5
【数6】(TMIN /TAVE )>0.5 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0039】図8は、非直線抵抗体の微細構造を主に形
成する酸化亜鉛粒子の抵抗体の半径0.9r以上の領域
における平均粒径をG1 とし、半径0.9r未満の領域
における平均粒径をG2 としたときに、これらの比G2
/G1 とエネルギー吸収量との関係を示した図である。
【0040】ここで酸化亜鉛の粒径の測定はまず、非直
線抵抗体の断面を鏡面研磨し、酸溶液でエッチングした
面を走査型電子顕微鏡で観察した。ここで観察は抵抗体
内の50か所以上の領域を観察した。次にそれぞれの観
察写真中の個々の酸化亜鉛粒子の面積を測定し、その面
積から円相当径を算出し、その値をその粒子の粒径とし
た。ここで各観察写真中の酸化亜鉛粒子の測定数は10
0から200とし、これらの平均値をその観察領域での
酸化亜鉛平均粒径とした。
【0041】図8からも明らかなように、G2 /G1
値は1.0より大きく、1.2未満であることにより優
れた耐量特性が得られることが判る。これは、G2 /G
1 の値が1.0以下になると、エネルギー吸収時の抵抗
体端部で発生する熱応力が大きくなることにより、エネ
ルギー吸収量が低下し、G2 /G1 の値が1.2以上で
あると、エネルギー吸収時に流れる電流が外周部に集中
し、その領域で抵抗体が破壊するため、エネルギー吸収
量が低下するためであると思われる。
【0042】しかして、平均粒径G1 と平均粒径G2
の比G2 /G1 は、
【数7】1<(G2 /G1 )<1.2 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0043】図9は、G2 /G1 の値が1.0より大き
く、1.2未満である非直線抵抗体において、非直線抵
抗体の微細構造を主に形成する酸化亜鉛粒子の抵抗体全
体の平均粒径をGAVE 、最大値をGMAX としたときに、
これらの比GMAX /GAVE とエネルギー吸収量との関係
を示した図である。なお、横軸GMAX /GAVE は対数で
ある。
【0044】図10は、G2 /G1 の値が1.0より大
きく、1.2未満である非直線抵抗体において、非直線
抵抗体の微細構造を主に形成する酸化亜鉛粒子の抵抗体
全体の最小粒径をGMIN としたときに、平均粒径GAVE
との比GMIN /GAVE とエネルギー吸収量との関係を示
した図である。なお、横軸GMIN /GAVE は対数であ
る。
【0045】図9および図10からも明らかなように、
MAX /GAVE の値が5より小さく、GMIN /GAVE
値が0.1より大きい時に優れた耐量特性が得られるこ
とが判る。これは、GMAX /GAVE の値が5以上である
と、GMAX を示す抵抗体内の領域にエネルギー吸収時に
流れる電流が集中し、その領域で抵抗体が破壊するた
め、エネルギー吸収量が低下するためであると思われ
る。またGMIN /GAVE の値が0.1以下であると、G
MIN を示す抵抗体内の領域には流れる電流量が少なく、
エネルギー吸収時の抵抗体に発生する熱応力がその領域
周辺で大きくなるため、エネルギー吸収量が低下するた
めであると思われる。
【0046】しかして、平均粒径GAVE 、最大値
MAX 、最小値GMIN の関係は、
【数8】(GMAX /GAVE )<5
【数9】(GMIN /GAVE )>0.1 の範囲内の値とすることが好ましい。
【0047】以上のように本実施例においては非直線抵
抗体内の各領域における抵抗分布、エネルギー吸収時の
発熱温度分布または微細構造を形成する酸化亜鉛粒子径
分布を限定することにより優れた耐量特性をもつ非直線
抵抗体を得ることができる。
【0048】なお、本実施例では造粒粉の粒径、粒径分
布を変えることにより非直線抵抗体内の各領域における
抵抗分布、エネルギー吸収時の発熱温度分布または微細
構造を形成する酸化亜鉛粒子径分布を限定した非直線抵
抗体を得ている。しかし、このような限定した非直線抵
抗体を得る方法は本実施例の方法に限らず、例えば、成
形体中のバインダー成分を蒸発させる熱処理条件、この
熱処理後の焼成条件などを変化させることによっても可
能である。そして、抵抗分布、発熱温度分布または酸化
亜鉛粒子径分布が限定された非直線抵抗体であれば、ど
のような方法で得たものであっても、優れた耐量特性を
得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、平均抵抗
値R1 、R2 の比R2 /R1 を、1を超えかつ1.2未
満の範囲内の値となるようにしているので、サージエネ
ルギーを吸収したときに破壊するまでのエネルギー値が
大きくなり、優れた耐量特性を得ることができる。
【0050】本発明はまた、平均抵抗値RAVE 、最大値
MAX 、最小値RMIN の関係を、RMAX /RAVE が1.
2未満で、RMIN /RAVE が0.8を超える値となるよ
うにしているので、前記同様、サージエネルギーを吸収
したときに破壊するまでのエネルギー値を大きくするこ
とができる。
【0051】本発明はまた、平均温度T1 、T2 の比T
2 /T1 を、1を超えかつ1.5未満の範囲内の値とな
るようにしているので、前記同様、サージエネルギーを
吸収したときに破壊するまでのエネルギー値を大きくす
ることができる。
【0052】本発明はまた、平均温度TAVE 、最大値T
MAX 、最小値TMIN の関係を、TMA X /TAVE が1.5
未満で、TMIN /TAVE が0.5を超える値となるよう
にしているので、前記同様、サージエネルギーを吸収し
たときに破壊するまでのエネルギー値を大きくすること
ができる。
【0053】本発明はまた、平均粒径G1 、G2 の比G
2 /G1 を、1を超えかつ1.5未満の範囲内の値とな
るようにしているので、前記同様、サージエネルギーを
吸収したときに破壊するまでのエネルギー値を大きくす
ることができる。
【0054】本発明はさらに、平均粒径GAVE 、最大値
MAX 、最小値GMIN の関係を、GMAX /GAVE が5未
満で、GMIN /GAVE が0.1を超える値になるように
しているので、前記同様、サージエネルギーを吸収した
ときに破壊するまでのエネルギー値を大きくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非直線抵抗体を示す断面図であ
る。
【図2】R2 /R1 とエネルギー吸収量との関係を示す
グラフである。
【図3】RMAX /RAVE とエネルギー吸収量との関係を
示すグラフである。
【図4】RMIN /RAVE とエネルギー吸収量との関係を
示すグラフである。
【図5】T2 /T1 とエネルギー吸収量との関係を示す
グラフである。
【図6】TMAX /TAVE とエネルギー吸収量との関係を
示すグラフである。
【図7】TMIN /TAVE とエネルギー吸収量との関係を
示すグラフである。
【図8】G2 /G1 とエネルギー吸収量との関係を示す
グラフである。
【図9】GMAX /GAVE とエネルギー吸収量との関係を
示すグラフである。
【図10】GMIN /GAVE とエネルギー吸収量との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 焼結体 2 電極 3 高抵抗層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とする円盤形状の焼結
    体と、焼結体の周面に形成された高抵抗層と、焼結体の
    両端面に形成された電極とを備えた半径rの円盤状をな
    す非直線抵抗体において、前記焼結体の半径0.9r以
    上の領域における10A/cm2 の電流が流れたときの平
    均抵抗値をR1 とし、半径0.9r未満の領域における
    10A/cm2 の電流が流れたときの平均抵抗値をR2
    したときに、これらの比R2 /R1 を、1を超えかつ
    1.2未満の範囲内としたことを特徴とする非直線抵抗
    体。
  2. 【請求項2】 焼結体内の各領域における10A/cm2
    の電流が流れたときの平均抵抗値をRAVE 、最大値をR
    MAX 、最小値をRMIN としたときに、平均抵抗値RAVE
    と最大値RMAX との比RMAX /RAVE を1.2未満とす
    るとともに、平均抵抗値RAVE と最小値RMIN との比R
    MIN /RAVE を0.8を超える値としたことを特徴とす
    る請求項1記載の非直線抵抗体。
  3. 【請求項3】 焼結体が約100J/cm3 の矩形波エネ
    ルギーを吸収したときに焼結体電極面の半径0.9r以
    上の領域における平均温度をT1 とし、半径0.9r未
    満の領域における平均温度をT2 としたときに、これら
    の比T2 /T1 を、1を超えかつ1.5未満の範囲内と
    したことを特徴とする請求項1または2記載の非直線抵
    抗体。
  4. 【請求項4】 焼結体が約100J/cm3 の矩形波エネ
    ルギーを吸収したときに焼結体電極面における平均温度
    をTAVE 、最大値をTMAX 、最小値をTMINとしたとき
    に、平均温度TAVE と最大値TMAX との比TMAX /T
    AVE を1.5未満とするとともに、平均温度TAVE と最
    小値TMIN との比TMIN /TAVE を0.5を超える値と
    したことを特徴とする請求項3記載の非直線抵抗体。
  5. 【請求項5】 微細構造を主に形成する酸化亜鉛粒子の
    焼結体の半径0.9r以上の領域における平均粒径をG
    1 とし、半径0.9r未満の領域における平均粒径をG
    2 としたときに、これらの比G2 /G1 を、1を超えか
    つ1.2未満の範囲内としたことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の非直線抵抗体。
  6. 【請求項6】 微細構造を主に形成する酸化亜鉛粒子の
    焼結体の平均粒径をGAVE 、最大値をGMAX 、最小値を
    MIN としたときに、平均粒径GAVE と最大値GMAX
    の比GMAX /GAVE を5未満とするとともに、平均粒径
    AVE と最小値GMIN との比GMIN /GAVE を0.1を
    超える値としたことを特徴とする請求項5記載の非直線
    抵抗体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1150306A2 (en) 2000-04-25 2001-10-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Current/voltage non-linear resistor and sintered body therefor
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