JPH0826513A - トルクリミッタ並びにそれを用いた紙送り装置及び事務機器 - Google Patents

トルクリミッタ並びにそれを用いた紙送り装置及び事務機器

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JPH0826513A
JPH0826513A JP16757894A JP16757894A JPH0826513A JP H0826513 A JPH0826513 A JP H0826513A JP 16757894 A JP16757894 A JP 16757894A JP 16757894 A JP16757894 A JP 16757894A JP H0826513 A JPH0826513 A JP H0826513A
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JP
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torque
sliding
torque limiter
friction
roll
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JP16757894A
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Arao Umeda
荒夫 梅田
Hiroshi Wada
博 和田
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動部材と摩擦部材との接触状態を安定化し
て、均一な接触面圧を得る。 【構成】 回転部材2の外周部に筒状の摩擦部材3を取
付固定する。回転部材2の外側に筒状部材4を外嵌す
る。筒状部材4の窓部4aを通じて摺動部材5を摩擦部
材3に適用する。スプリング部材6で摩擦部材3の外周
面に対し複数の摺動部材5を圧接させる。摺動部材5を
窓部4aによって円周方向及び軸線方向において拘束
し、それの半径方向においては拘束せずに移動可能とす
る。よって、摺動部材5と摩擦部材3との接触状態が安
定化し、均一な接触面圧を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定値以上のトルクが
作用したときに、トルクの伝達を遮断するトルクリミッ
タ並びにそれを用いた紙送り装置及び事務機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、機器、機械、設備等の動力伝
達機構の中で、一定値以上のトルクが作用したとき、摩
擦板等の摩擦部材を用いた連結部において滑りが発生す
ることにより、動力伝達機構に許容限度以上の力が作用
するのを防止し、過剰負荷より動力伝達機構を保護する
働きを有するトルクリミッタは知られている。
【0003】また、そのようなトルクリミッタを用いる
紙送り装置としては、分離ローラを、送りローラと逆転
させることにより、用紙の分離を行うローラ分離方式が
知られている(例えば特公平4−11452号公報参
照)。即ち、このローラ分離方式の紙送り装置において
は、用紙の重送を防止するために、一定値以上のトルク
が作用したとき、摩擦板等の摩擦部材を用いた連結部に
おいて滑りが発生することにより、動力伝達機構に許容
限度以上の力が作用するのを防止するために、トルクリ
ミッタが用いられている。そして、そのような紙送り装
置が、複写機、プリンタ等の事務機器において用いられ
ている。
【0004】上述したトルクリミッタとしては、具体的
には、過剰負荷より動力伝達機構を保護する働きを有す
るトルクリミッタスプリングクラッチ(コイルスプリン
グ)を、鉄等の金属材からなる分離ローラ等に巻き付け
て、スプリングクラッチと分離ローラ(金属材)とを摩
擦摺動させながら、滑りトルクを発生させるものや、筒
体の中に磁石粉を充填しておき、その磁石粉の流動抵抗
で滑りトルクを発生させるもの等が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のもの
は、摩擦界面に潤滑油を介在させることが必要で、使用
中に、潤滑油が切れて滑りトルクが急激に上昇したり、
コイルスプリングが錆びてロックしたりするおそれがあ
るのに加えて、非常に厳しい寸法精度が要求され、製造
時においてトルクが安定しない。一方、後者のものは、
磁石粉を用いているため、コストが高く、また、磁石粉
同士が引っ付くために取扱いが困難である。それに加え
て、いずれのものも金属を多く使用するため、かなり重
量が大きいものとなって、装置全体の軽量化が困難であ
る。
【0006】ところで、一般に、2つの部材を接触させ
て摺動させると、互いに相手材を攻撃し合い、両者又は
どちらか一方に著しい摩耗が発生し、摩耗粉が移着や凝
着して表面状態が変化し、摺動時の摩擦係数が変化す
る。そのため、そのような摺動時の摩擦係数の変化を回
避するために、摩擦界面に液状の潤滑剤を介在させて固
体同士の摺動を回避し、液体に発生する剪断歪速度に対
する流動抵抗で力を発生させるようにしている。具体的
には、金属部材同士を接触させて摺動させる場合はそれ
らの間に二硫化モリブデンやグリースのような潤滑剤を
介在させ、また、樹脂部材を用いる場合でも、含油タイ
プの樹脂を使用して摩擦界面に油をにじみださせるよう
にしている。
【0007】しかし、これらの方法を用いても摺動時に
おける摩擦係数の変化の回避には一定の限界がある。つ
まり、摩擦界面に潤滑剤を介在させることで摩擦係数が
低くなることから、押付け力を非常に大きくする必要が
あるが、そのように押付け力を非常に大きくすると、そ
れに耐えられる力学的強度を持った材質を選択する必要
が生じるし、使用中に潤滑剤が切れてしまうと、大きな
押付け力で2つの部材を接触させていることから、滑り
トルクが急激に上昇する焼付き現象が起こることとな
り、周辺機器の破壊に至るおそれもある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、摺動部材と摩擦部材との接触状態を安定化し、均一
な接触面圧を得るトルクリミッタ並びにそれを用いた紙
送り装置及び事務機器を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一定値以上のトルクが作用したときに、トルクの伝達を
遮断するトルクリミッタを前提とし、トルクが入力され
る筒状の第1の部材と、上記第1の部材に同軸状に外嵌
され、複数の窓部を有する筒状の第2の部材と、該第2
の部材の窓部に嵌合され、上記第1の部材の外側面に接
触する複数の摺動部材と、該摺動部材に対して装設さ
れ、上記第1の部材と摺動部材との間に摩擦力を生ぜし
めるスプリング部材とを備える構成とする。そして、請
求項2に係る発明においては、摺動部材は、第1の部材
の外側面に接触する摩擦部材が一体的に設けられてい
る。
【0010】請求項3に係る発明は、一定値以上のトル
クが作用したときに、トルクの伝達を遮断するトルクリ
ミッタを前提とし、トルクが入力される筒状の第1の部
材と、該第1の部材の外周部に取付固定された摩擦部材
と、上記第1の部材に同軸状に外嵌され、複数の窓部を
有する筒状の第2の部材と、該第2の部材の窓部に嵌合
され、上記摩擦部材の外側面に接触する複数の摺動部材
と、該摺動部材に対して装設され、上記摩擦部材と摺動
部材との間に摩擦力を生ぜしめるスプリング部材とを備
える。
【0011】請求項4に係る発明においては、摺動部材
は、熱可塑性樹脂で形成され、摩擦部材は、外側面から
短繊維が露出している短繊維配合ゴムからなる。
【0012】二硫化モリブデンやグリース等の潤滑剤を
使用しないで安定した摩擦特性を得るために、摺動部材
としては、PP,ABS,POM,PPS,PES等の
熱可塑性樹脂を使用することが望ましい。
【0013】一方、摩擦部材は、短繊維が配合されたゴ
ムであり、加硫後表面を研磨することにより、外側面か
ら短繊維が露出している。摩擦部材に用いるゴムとして
は、天然ゴム、合成ゴム等のすべてのゴムを使用するこ
とができ、また、そのゴムに配合される短繊維の材質も
特定されず、すべての合成繊維、天然繊維等を使用する
ことができる。
【0014】また、摩擦部材としては、短繊維が配合さ
れたゴムに代えて、短繊維が配合された合成樹脂、フェ
ルト、植毛材等を使用することもできる。
【0015】請求項5に係る発明は、用紙の送り方向に
回転される送りロールと、該送りロールと反対方向に回
転される分離ロールと、該分離ロールに適用され一定値
以上のトルクが作用したときに分離ロールの逆回転を許
容するトルクリミッタとを備え、用紙が1枚のときは送
りロールの回転力によって分離ロールを逆回転させて紙
送りを行う一方、用紙が2枚以上のときは送りロール側
の用紙のみ送られ、分離ロール側の用紙は分離ロールに
よって戻される紙送り装置を前提とするものであって、
上記トルクリミッタが、上記分離ロールへのトルクが入
力される筒状の第1の部材と、上記第1の部材に同軸状
に外嵌されかつ分離ロールに取付けられ、複数の窓部を
有する筒状の第2の部材と、該第2の部材の窓部に嵌合
され、上記第1の部材の外側面に接触する複数の摺動部
材と、該摺動部材に対して装設され、上記第1の部材と
摺動部材との間に摩擦力を生ぜしめるスプリング部材と
を備えるのである。
【0016】請求項6に係る発明は、プリンタ、複写機
等の事務機器であって、請求項5記載の紙送り装置を備
える。
【0017】
【作用】請求項1及び請求項2に係る発明によれば、ス
プリング部材のスプリング力によって第1の部材の外側
面に対し押圧される複数の摺動部材(摩擦部材)が、第
2の部材の窓部に嵌合され、第2の部材の周方向に拘束
されるが、それの半径方向においては拘束されずに移動
可能となっている。よって、摺動部材(摩擦部材)と第
1の部材との接触状態が安定化し、均一な接触面圧が得
られる。
【0018】請求項3に係る発明によれば、スプリング
部材のスプリング力によって摩擦部材の外側面に対し押
圧される複数の摺動部材が、第2の部材の窓部に嵌合さ
れ、第2の部材の周方向に拘束されるが、それの半径方
向においては拘束されずに移動可能となっている。よっ
て、摺動部材と摩擦部材との接触状態が安定化し、均一
な接触面圧が得られる。
【0019】請求項4に係る発明によれば、摩擦部材の
外側面においてはゴム材より短繊維が露出せしめられ、
該短繊維が露出している面に対応する摺動部材の面は熱
可塑性樹脂による樹脂面とされ、それによって摩擦界面
が樹脂面と短繊維が露出したゴム面とによって構成され
ることになり、摩擦界面に潤滑剤を介在させる必要がな
くなる。また、ゴム材より露出する短繊維によって樹脂
面とゴム面との間に多くの隙間(空間)が形成され、そ
の隙間に摩耗した粉が溜ることから摩耗粉の凝着や移着
がなくなり、また、そのような摩耗粉は、摩擦摺動時の
短繊維の動きによって外部へ積極的に移動せしめられて
排出される。そのため、短繊維の隙間に摩耗粉が飽和す
るまでの時間が非常に長くかかることとなり、その結
果、長期間に亘って安定したトルクが維持される。
【0020】請求項5及び請求項6に係る発明によれ
ば、長期間に亘って安定したトルクが維持され、給紙の
重送防止が図られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0022】概略構成を示す図1〜図4において、1は
一定値以上のトルクが作用したときに、トルクの伝達を
遮断するトルクリミッタであって、トルクが入力される
筒状の第1の部材である回転部材2と、該回転部材2の
外周部に例えば接着剤等により取付固定された筒状の摩
擦部材3と、上記回転部材2に外嵌され、複数の略矩形
状の窓部4a,…を有する筒状の第2の部材である筒状
部材4と、該筒状部材4の窓部4a,…に嵌合され摩擦
部材3との間に摩擦界面を形成する複数の摺動部材5,
…と、該摺動部材5,…に装設され、上記摩擦部材3の
外周面と各摺動部材5,…の内周面との間に摩擦力を生
ぜしめるスプリング部材6とを備え、スプリング部材6
を除く他の部材2,3,4,5が、合成樹脂又はゴムで
形成され、軽量化が図られている。
【0023】上記回転部材2と筒状部材4とは同軸状に
嵌合されている。回転部材2は、円筒状部2aと、該円
筒状部2aの一端に連設された円板状のフランジ部2b
とを有し、該両部2a,2bを貫通する中心孔2cが形
成されている。回転部材2の円筒状部2aの外周部に、
円筒状の摩擦部材3が嵌合され、図示しない接着手段又
はスプライン手段等の固定手段によって回転方向に移動
しないように取付固定されている。
【0024】上記摩擦部材3は、短繊維が配合されてな
る短繊維配合ゴムから構成され、熱可塑性樹脂からなる
摺動部材5の内周面が圧接される外周面において、短繊
維が露出せしめられている。よって、摩擦界面は、摩擦
部材3による短繊維配合ゴム面と摺動部材5による熱可
塑性樹脂面とによって構成されることとなり、摩擦界面
に二硫化モリブデンやグリース等の潤滑剤を介在させる
必要がない。
【0025】上記筒状部材4は、回転部材2の円筒状部
2aよりも大径で、円筒状部2aとの間に一定の間隔を
存して配置される円筒状部4bと、該円筒状部4bの、
回転部材2が嵌合される側とは反対側の端部に連設さ
れ、回転部材2のフランジ部2bと略同径である円板状
のフランジ部4cとを有する。円筒状部4bには、窓部
4a,…が円周方向に規則的に開設され、フランジ部4
cの中央部には、中心孔2cに対応して中心孔4dが開
設されている。
【0026】各摺動部材5,…は窓部4a,…に嵌合さ
れた状態で、全体として筒状体となるように構成されて
おり、内周面は筒状部材4の内周面より内側に位置して
摩擦部材3の外周面と接触し、外周面は筒状部材4の外
径よりも大きい径を有し、外周面の外側に突出してい
る。具体的には、摩擦部材3の外径をd1 、筒状部材4
の外径をd2 とすると、摺動部材5,…全体で形成され
る筒状体の径Dと各摺動部材5の厚さtは次の式に基づ
いて決定される。
【0027】D=d2 +α, α=1〜2mm t={(d2 +α) −d1 }/2 尚、筒状部材4の窓部4a,…に摺動部材5,…が嵌合
していることから、摺動部材5,…は筒状部材4の円周
方向及び軸線方向において移動不能に拘束されるが、筒
状部材4の半径方向においては拘束されず、移動可能と
なっている。
【0028】上記のように構成すれば、図示しない駆動
源からの駆動トルクによって回転部材2を回転させる
と、それに取付固定されている摩擦部材3が共回りす
る。そして、回転部材2に作用する駆動トルクが一定値
以上のトルクでなければ、摩擦部材3の外周面に対し摺
動部材5,…がスプリング部材6のスプリング力によっ
て圧接せしめられていることから、駆動トルクが摺動部
材5,…を介して筒状部材4に伝達され、筒状部材4も
回転部材2と共回りし、駆動トルクが、動力入力部材で
ある回転部材2から動力出力部材である筒状部材4に伝
達されることとなる。このとき、摺動部材5,…は筒状
部材4の窓部4a,…に嵌合し、円周方向及び軸線方向
においては拘束されているが、半径方向には移動可能で
あるので、摺動部材5,…の外側に装設されたスプリン
グ部材6のスプリング力によって、各摺動部材5,…は
半径方向には何らの拘束力なしに均一に摩擦部材3に圧
接せしめられることとなり、結果として、回転部材2の
駆動トルク(回転トルク)が筒状部材4にトルクのバラ
ツキなく、かつ変動なく伝達される。
【0029】一方、回転部材2に作用する駆動トルクが
一定値以上のトルクであれば、そのトルクが、摩擦部材
3と摺動部材5,…との間にスプリング部材6のスプリ
ング力によって生じている摩擦力によるトルクに打ち勝
ち、摩擦部材3と摺動部材5,…との間に滑りが発生
し、駆動トルクの伝達が遮断される。
【0030】また、摩擦部材3が短繊維配合ゴムでもっ
て構成され、摺動部材5,…が圧接される外周面におい
てゴム材より短繊維が露出せしめられる一方、該短繊維
が露出している外周面に対応する摺動部材5の内側面が
樹脂面であることから、摩擦界面が樹脂面と短繊維が露
出したゴム面とによって構成されることになり、潤滑剤
を介在させる必要がなくなり、メンテナンス上有利とな
る。また、ゴム材より露出する短繊維によって樹脂面と
ゴム面との間に多くの隙間が形成されるので、短繊維の
間に形成される隙間に摩耗粉が溜り、摩耗粉の凝着や移
着が起こるおそれがなくなるのに加えて、そのような摩
耗粉は、摩擦摺動時の短繊維の動きによって積極的に移
動せしめられて、外部に押出されるため、短繊維の隙間
に摩耗粉が飽和するまで非常に長い時間を要することと
なり、その結果、長期間に亘って安定したトルクを維持
することができる。
【0031】上記実施例においては、筒状の摩擦部材3
を回転部材2の外周部に取付固定するようにしている
が、図5及び図6に示すように、摺動部材5に摩擦部材
11を一体的に設け、該摩擦部材11が回転部材2の外
側面に接触して摩擦界面を構成するようにすることもで
きるし、また、図7及び図8に示すように、摩擦部材を
省略して、摺動部材12を、それの回転部材2の外側面
と接触する部分が前述した摩擦部材3,12と同様に機
能する摩擦部12aとなるように構成するようにするこ
ともできる。
【0032】続いて、上記トルクリミッタを用いた紙送
り装置について、図9に沿って説明する。
【0033】図9において、31は用紙Pをストックし
ておくストッカーで、ストックされている用紙Pは、ス
プリング32にて常時上方に付勢された可動板33の上
に載置され、該ストッカー31の中の用紙Pが給紙ロー
ル34にて取り出されるようになっている。給紙ロール
34の、用紙Pの送り方向側に、給紙ロール34と同様
に送り方向に回転される送りロール35と、それと反対
方向に回転される分離ロール36とが上下に対向して配
設されている。
【0034】そして、分離ロール36には、一定値以上
のトルクが作用したときに分離ロール36の逆回転(送
り方向への回転)を許容するトルクリミッタが設けられ
ている。これによって、給紙ロール34によって取り出
された用紙Pが1枚のときは送りロール35の回転力に
よって分離ロール36を強制的に正回転させて紙送りを
行う一方、用紙Pが2枚以上のときは送りロール35側
の用紙Pのみ送られ、分離ロール36側の用紙は分離ロ
ール36の逆回転によって戻されるようになっている。
従って、分離ロール36に設けられたトルクリミッタの
トルクは、送りロール35の回転駆動力及び用紙P同士
の摩擦力より小さく、また用紙P同士の摩擦力よりも大
きく設定されている。即ち、送りロール35と用紙Pと
の摩擦係数をμF 、用紙P同士の摩擦係数をμP 、用紙
Pと分離ロール36との摩擦係数をμR とすると、 μF >μR >μP の関係が保たれることが必要である。
【0035】また、上記トルクリミッタを備える紙送り
装置を用いた複写機について、図10に沿って説明す
る。
【0036】図10において、40a,40bは複写機
41の記録紙42の搬送路で、その上流側に静電写真式
画像形成手段43が配設されている。そして、給紙カセ
ット44,44に積載された記録紙42は紙送り装置4
5によって1枚づつ画像形成手段43に送り込まれる。
46は給紙ロール、47は送りロール、48はトルクリ
ミッタが設けられた分離ロールで、それぞれ図4におけ
るロール34,35,36に対応している。
【0037】静電写真式画像形成手段43では、直円筒
状の感光体49は矢符の方向に回転駆動され、該感光体
49の表面はコロナ放電器51によって帯電され、露光
領域52において原稿像が露光されて静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像は現像装置53の例えば磁気ブラシを
用いてトナー像に顕像化され、搬送路40aを搬送され
てくる記録紙42には、感光体49のトナー像が転写用
コロナ放電器54によって転写され、分離用コロナ放電
器55によって、感光体49から記録紙42が分離され
る。このようにして転写されたトナー像を有する記録紙
42は搬送路41aに設けられた例えばアラミドフィル
ムベルト等の無端状ベルト56によって搬送される。感
光体42の転写後の残留トナーはクリーニング手段57
によってクリーニングされて除去される。
【0038】露光領域52に原稿像を形成するために機
体58の上部に水平に配置された透明板59には原稿6
0が配置され、カバー62によって覆われる。この原稿
60は透明板59の下方から光源63によって照射さ
れ、この原稿像は反射鏡64、レンズ65及び反射鏡6
6を含む光学系67を経て露光領域52に導かれる。原
稿60と光学系67の一部とを相対的に図10の左右方
向に移動することによって、スリット露光が行われる。
転写後の記録紙42は、無端状ベルト56に乗載され、
記録紙搬送方向の下流側に設けられた定着装置68の圧
ロール69と熱ロール70とに挟持されて熱定着され、
この定着後の記録紙42は排紙ロール71から排紙トレ
ー72上に排出される。
【0039】尚、上記実施例は、複写機において、トル
クリミッタを用いた紙送り装置を利用した例であるが、
そのほか、具体的には図示していないが、プリンタにお
いても同様に適用することができる。
【0040】また、本発明は、上述したタイプのトルク
リミッタに限定されるものではなく、一方の部材から他
方の部材へトルクを伝達するもので、伝達トルクが一定
値以上のトルクになると、滑りを起こすことによりトル
クの伝達を遮断するトルクリミッタであれば、すべての
トルクリミッタに適用することができ、特に、上述した
複写機やプリンタ等の事務機器のほか、各種自動化機器
における紙送り装置の給紙部分の重送防止又は過負荷保
護装置等に用いられる軽負荷用のトルクリミッタに適す
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明は、上
記のように、スプリング部材によって第1の部材の外周
面に圧接される複数の摺動部材(摩擦部材)を、第2の
部材の窓部に嵌合させ、第2の部材の動きが周方向及び
軸線方向において拘束されるが、それの半径方向におい
ては拘束されずに移動可能となるようにしているので、
摺動部材(摩擦部材)と第1の部材との接触状態が安定
化し、均一な接触面圧が得られ、伝達されるトルクのバ
ラツキ、変動を小さくすることができる。また、スプリ
ング部材を交換することで、伝達されるトルクの大きさ
を任意に調整することができる。
【0042】請求項3に係る発明は、上記のように、ス
プリング部材によって摩擦部材の外周面に圧接される複
数の摺動部材を、第2の部材の窓部に嵌合させ、第2の
部材の動きが周方向及び軸線方向において拘束される
が、それの半径方向においては拘束されずに移動可能と
なるようにしているので、摺動部材と摩擦部材との接触
状態が安定化し、均一な接触面圧が得られ、伝達される
トルクのバラツキ、変動を小さくすることができる。
【0043】請求項4に係る発明は、摺動部材は熱可塑
性樹脂からなり、摩擦部材は摺動部材と接触する外側面
から短繊維が露出している短繊維配合ゴムからなるよう
にしているので、摺動部材と摩擦部材との間の摩擦界面
にグリース等の潤滑剤を使用する必要がなくなり、長期
間に亘って、メンテナンスなしで使用することができ
る。
【0044】請求項5及び請求項6に係る発明は、上述
した如きトルクリミッタを用いているので、長期間に亘
って安定して、紙送り装置における給紙の重送防止に適
するトルクを維持することができ、長期間に亘って給紙
の重送防止を図ることが可能となる。特に、トルクリミ
ッタの摩擦界面を樹脂面と短繊維が露出したゴム面とに
よって構成するようにすれば、グリース等の潤滑剤を摩
擦界面に介在させる必要がなくなり、潤滑剤による給紙
の汚損のおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トルクリミッタの斜視図である。
【図2】同縱断面図である。
【図3】図2のIII-III 線における端面図である。
【図4】筒状部材の斜視図である。
【図5】他の実施例についての図2と同様の図である。
【図6】図5のVI-VI 線における端面図である。
【図7】さらに他の実施例についての図2と同様の図で
ある。
【図8】図7のVIII-VIII 線における端面図である。
【図9】紙送り装置の概略説明図である。
【図10】紙送り装置を用いた複写機の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 トルクリミッタ 2 回転部材(第1の部材) 3 摩擦部材 4 筒状部材(第2の部材) 4a 窓部 5 摺動部材 5 スプリング部材 11 摩擦部材 12 摺動部材 12a 摩擦部 35 送りロール 36 分離ロール 41 複写機 P 用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定値以上のトルクが作用したときに、
    トルクの伝達を遮断するトルクリミッタであって、 トルクが入力される筒状の第1の部材と、 上記第1の部材に同軸状に外嵌され、複数の窓部を有す
    る筒状の第2の部材と、 該第2の部材の窓部に嵌合され、上記第1の部材の外側
    面に接触する複数の摺動部材と、 該摺動部材に対して装設され、上記第1の部材と摺動部
    材との間に摩擦力を生ぜしめるスプリング部材とを備え
    ることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 摺動部材は、第1の部材の外側面に接触
    する摩擦部材が一体的に設けられているところの請求項
    1記載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 一定値以上のトルクが作用したときに、
    トルクの伝達を遮断するトルクリミッタであって、 トルクが入力される筒状の第1の部材と、 該第1の部材の外周部に取付固定された摩擦部材と、 上記第1の部材に同軸状に外嵌され、複数の窓部を有す
    る筒状の第2の部材と、 該第2の部材の窓部に嵌合され、上記摩擦部材の外側面
    に接触する複数の摺動部材と、 該摺動部材に対して装設され、上記摩擦部材と摺動部材
    との間に摩擦力を生ぜしめるスプリング部材とを備える
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 摺動部材は、熱可塑性樹脂で形成され、 摩擦部材は、外側面から短繊維が露出している短繊維配
    合ゴムからなるところの請求項3記載のトルクリミッ
    タ。
  5. 【請求項5】 用紙の送り方向に回転される送りロール
    と、該送りロールと反対方向に回転される分離ロール
    と、該分離ロールに適用され一定値以上のトルクが作用
    したときに分離ロールの逆回転を許容するトルクリミッ
    タとを備え、用紙が1枚のときは送りロールの回転力に
    よって分離ロールを逆回転させて紙送りを行う一方、用
    紙が2枚以上のときは送りロール側の用紙のみ送られ、
    分離ロール側の用紙は分離ロールによって戻される紙送
    り装置において、上記トルクリミッタが、 上記分離ロールへのトルクが入力される筒状の第1の部
    材と、 上記第1の部材に同軸状に外嵌されかつ分離ロールに取
    付けられ、複数の窓部を有する筒状の第2の部材と、 該第2の部材の窓部に嵌合され、上記第1の部材の外側
    面に接触する複数の摺動部材と、 該摺動部材に対して装設され、上記第1の部材と摺動部
    材との間に摩擦力を生ぜしめるスプリング部材とを備え
    ることを特徴とするトルクリミッタを用いた紙送り装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の紙送り装置を備えること
    を特徴とするトルクリミッタを用いた事務機器。
JP16757894A 1994-07-20 1994-07-20 トルクリミッタ並びにそれを用いた紙送り装置及び事務機器 Withdrawn JPH0826513A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11125266A (ja) * 1997-10-20 1999-05-11 Mita Ind Co Ltd トルクリミッタ及びシート捌き部の逆方向ローラ構造
JP2007016798A (ja) * 2005-06-08 2007-01-25 Nobuyuki Tsuboi カップリング
JP2008168516A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Funai Electric Co Ltd 画像形成装置
US7810802B2 (en) 2006-12-04 2010-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Roller and sheet feeding apparatus
CN104343833A (zh) * 2013-08-05 2015-02-11 株式会社捷太格特 转矩限制器

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