JPH08266616A - 腹腔内留置カテーテル - Google Patents

腹腔内留置カテーテル

Info

Publication number
JPH08266616A
JPH08266616A JP7075527A JP7552795A JPH08266616A JP H08266616 A JPH08266616 A JP H08266616A JP 7075527 A JP7075527 A JP 7075527A JP 7552795 A JP7552795 A JP 7552795A JP H08266616 A JPH08266616 A JP H08266616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
indwelling
abdominal cavity
living body
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7075527A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Tsukamoto
本 秀 樹 塚
Wataru Teramura
村 渉 寺
Kenichi Osaki
崎 健 一 大
Masatomi Sasaki
正 富 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP7075527A priority Critical patent/JPH08266616A/ja
Publication of JPH08266616A publication Critical patent/JPH08266616A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生体適合性に優れる腹腔内留置カテーテルの提
供。 【構成】フッ素エラストマー等の生体適合性に優れる部
材で形成された腹腔内留置カテーテル、特に、熱可塑性
フッ素エラストマーよりなるカテーテルを放射線架橋
し、該架橋により生じた生成物を真空加熱、溶媒洗浄、
熱水処理を行って除去した腹腔内留置カテーテル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、腹膜透析法
において、腹腔内に留置して透析液を注排出するために
用いる腹腔内留置カテーテルに関する。特に、医療用高
分子材料として生体適合性の優れた腹腔内留置カテーテ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】透析療法は、主として腎機能の一部を代
行して体内に蓄積された水や尿素、クレアチニン等の尿
毒物質の除去を目的として行われる。そして、多くの場
合に血液透析療法による治療が行われているが、特別な
装置の監視下での治療であるため、週2〜3回の通院を
余儀なくされ、また、1回の治療も4〜5時間と患者あ
るいはその家族にかかる負担が大きく、患者の社会復帰
の大きな妨げとなっている。
【0003】一方、腹膜透析療法は、患者に対する時間
的拘束を軽減させ、社会復帰を可能とした治療法である
ため、この治療を受ける患者数が増加している。この腹
膜透析療法においては、透析液(透析潅流液)を腹膜内
に注入し、一定時間経過した後に透析液の排液を腹腔外
に排出するといった手技がなされる。そして、このよう
な透析液の注入、排液の排出は、腹腔内に留置されてい
る腹腔内留置カテーテルと、このカテーテルに接続され
る透析液交換システムとにより行われる。
【0004】従来、腹腔内留置カテーテルは、腹腔内に
留置される留置部と、腹壁外に延出される延出部と、留
置部と延出部の間の中間部とからなるカテーテル本体
と、カテーテル本体の通路とからなり、中間部の留置部
側と延出部側の2ヶ所にダクロン製不織布などからなる
カフ部材が設けられていた。そして、中間部の留置部側
に設けられた第1のカフを腹膜に縫合固定し、延出部側
に設けられた第2のカフを皮下組織に位置させて、患者
にカテーテルを移植していた。この際には、汗やバクテ
リアなどの細菌を含有する水分がカテーテルの延出部の
透析液注入・排出口や腹壁におけるカテーテルの経皮部
から侵入することを防止するため、延出部の透析液注入
・排出口を下向きにして患者にカテーテルを移植させる
必要があった。
【0005】しかしながら、上述のカテーテルは、直線
状に形成されていたため、カテーテルの回復力により、
透析液注入・排出口を下向きにしてカテーテルを留置す
ることは困難であった。また、このことにより、生体組
織をカフ部材内に増殖させてカテーテルを固定すること
も困難であった。さらに、患者にカテーテルを移植した
際に、生体組織がカテーテルを異物認識し、生体組織が
カテーテルと密着しないため、表皮がカテーテルに沿っ
て内側に入り込む、いわゆるダウングロース (Down Gro
wth)が生じるという問題があった。ダウングロースが深
くなると、消毒が行き届かず、細菌の感染経路を形成す
ることとなり、皮膚の炎症やひいては腹膜炎まで引き起
こす可能性があり問題となっている。
【0006】そこで、カテーテルの中間部(皮下トンネ
ル部)を予め逆U字状に屈曲形成したスワンネック型カ
テーテル(「Swan Neck 」は、ACCURATE SURGICAL INST
RUMENT社の登録商標)が開発され、汎用されている。こ
の腹腔内留置カテーテルは、延出部の透析液注入・排出
口を下向きにして患者に移植することを可能とした。し
かし、このカテーテルにおいても、第2のカフとしてダ
クロン製不織布などからなるカフ部材を用いており、カ
テーテルを患者に移植したときにカテーテルの経皮部か
ら所定長離れて配置されていた。このため、カテーテル
の経皮部付近の生体組織をカテーテルの周囲に密集させ
ることは困難であり、ダウングロースが深くなっていく
恐れがあった。このため、腹壁におけるカテーテルの経
皮部から細菌が体内に侵入することを完全に防止するこ
とは困難であった。
【0007】一方、カテーテル等の医療用高分子材料と
して一般にシリコーンが用いられているが生体内に長期
埋入した場合、その周囲にできる線維性カプセルに基く
臨床上の問題やさらには生体内脂質により分解するとい
った問題が最近クローズアップされ、長期埋入材料とし
ては利用されなくなりつつある。透析会誌26(1):
43〜47、1993に記載されるように、腹腔内留置
カテーテルにおいてもシリコーンが用いられているが長
期使用において、CAPD歴5年でカテーテルに白色隆
起が認められたり、ピンホールが生じ液漏れがみられる
等の質的形態的変化が起こる問題が指摘されている。
【0008】フッ素樹脂は耐薬品性、耐溶剤性、耐油性
に優れた材料で生体に埋入した場合、長期安定を示し分
解が少ない。さらに熱可塑性フッ素エラストマーは常温
ではゴム弾性を示すが一般の熱可塑性樹脂と同様に成形
加工できるといった特徴を持ち医療用高分子として利用
が期待される。しかし、耐応力破壊性、高温特性を向上
させるため放射線による架橋を行う必要がある。この放
射線による架橋はその組成からHF(フッ化水素)の脱
離による2重結合の生成を利用して行っている。このた
め生成したHFが熱可塑性フッ素エラストマー中に残留
し医療用具として用いる場合、安全性および生体への影
響が問題となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
素エラストマー等の生体適合性に優れる部材で構成され
る腹腔内留置カテーテル、特に、熱可塑性フッ素エラス
トマーよりなるカテーテルを放射線架橋した際にエラス
トマー中に残留するHFを除去し安全性が高く生体適合
性に優れ、長期間の使用が可能な腹腔内留置カテーテル
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、放射線架橋
された熱可塑性フッ素エラストマーを以下の様に洗浄
し、素材中の残留物を除去させることにより解決され
る。
【0011】放射線架橋を行った熱可塑性フッ素エラス
トマーを真空加熱を行いかつ、または水−有機溶媒混合
溶媒で洗浄しかつ、または熱水処理をする。具体的には
脱酸素下でのγ線照射による架橋好ましくは0.5〜5
Mradで架橋を行った熱可塑性フッ素エラストマーを
混合比95/5〜5/95で、5〜30倍量の水−有機
溶媒混合溶媒で50〜100℃、30分〜4時間還流を
行い混合溶媒で数回洗浄し真空乾燥を行った後、5〜2
0倍量の水で50〜130℃、10分〜2時間オートク
レーブ処理を行う。この一連の操作を1回または複数回
行う。
【0012】ここで用いる有機溶媒はアセトニトリル、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、エタノールが好ましい。
【0013】本発明のカテーテルは、少なくともその生
体と接する部分が以下で説明するように生体適合性に優
れるよう処理されているものであればよく、その形状や
構造を問わない。本発明のカテーテルは好ましくはゴム
弾性を有するフッ素樹脂であるフッ素エラストマー、特
には、熱可塑性フッ素エラストマーでカテーテル本体が
形成される。熱可塑性フッ素エラストマーは、熱可塑性
フッ素樹脂とも呼ばれ、ふっ素を含む熱可塑性樹脂に弾
性を付与するよう開発されたものであり、熱可塑性樹脂
で射出成形、押出成形など生産能率のよい成形法によっ
て製品がつくられる。具体的には、商品名ダイエルサー
モプラスチック(ダイキン工業(株)社製)等が挙げら
れる。本発明は熱可塑性フッ素エラストマーを用いて後
述する形状のまたはその他の公知の形状のカテーテルを
成形する。その後、耐応力破壊性、高温特性を向上させ
るため放射線を照射して架橋を行う。架橋は、不活性雰
囲気下または真空下等の脱酸素化で照射量0.5〜5M
radで放射線を照射する。この照射によりHFが脱離
し2重結合が生成し耐応力破壊性、高温特性が向上す
る。ところが脱離したHFがエラストマー中に残留する
ことになる。本発明では以下の処理を単独または組み合
わせて1回または複数回行ってエラストマー中に生成し
たHFを除去する。
【0014】1)真空加熱 真空度1〜76cmHgの真空下で、40〜150℃で
30分〜4時間カテーテルを処理する。この範囲の条件
で処理すると、洗浄溶剤を用いずにある程度の脱HFが
可能となる。また、真空加熱に続いてさらに洗浄工程を
行うと工程、時間が短縮できる。工程を組み合わせると
きは、始めに真空加熱を行うのが好ましい。
【0015】2)熱水処理 カテーテルを50〜100℃の熱水で、10分〜2時間
処理する。この時、水量は熱可塑性フッ素エラストマー
重量の5〜20倍量用いるのが好ましい。熱水処理は熱
水に浸漬して行うが、撹拌、等を行ってもよい。工程を
組み合わせるときは、水−有機溶媒混合溶媒で洗浄する
工程の前に行うと続く水−有機溶媒混合溶媒で洗浄する
工程が効率よく行える。
【0016】3)水−有機溶媒混合溶媒で洗浄する。 用いる有機溶媒は、アセトニトリル、アセトン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、エ
タノール、またはこれらの混合物が好ましい。水と有機
溶媒の混合比は、95/5〜5/95であるのが好まし
い。この水−有機溶媒混合溶媒は、熱可塑性フッ素エラ
ストマーの重量の5〜30倍量用いるのが好ましい。そ
れは水−有機溶媒混合溶媒により熱可塑性フッ素エラス
トマーを膨潤させHFを除去できるからである。この工
程の後に熱水処理を行うと有機溶媒を除去することがで
きる。水−有機溶媒混合溶媒での洗浄温度は50〜10
0℃、洗浄時間は30分〜4時間であるのが好ましい。
洗浄は混合溶媒中にカテーテルを浸漬したり、超音波洗
浄したり、機械的撹拌、ジェット噴流として吹きつける
等の処理を行うのが好ましい。
【0017】以上で説明した1)真空加熱、2)熱水処
理、3)水−有機溶媒混合溶媒で洗浄の処理は、以下の
ように組み合わせて行うのが好ましい。この組み合わせ
を1回として、1〜30回行うのが好ましい。 1)真空加熱、 1)真空加熱+3)水−有機溶媒混合溶媒で洗浄と2)
熱水処理との組み合わせを複数回、 1)真空加熱+2)熱水処理、1)真空加熱+2)熱水
処理を複数回、 1)真空加熱+2)熱水処理+3)水−有機溶媒混合溶
媒で洗浄+2)熱水処理、 1)真空加熱+2)熱水処理を複数回+3)水−有機溶
媒混合溶媒で洗浄+2)熱水処理、 1)真空加熱+2)熱水処理+3)水−有機溶媒混合溶
媒で洗浄と2)熱水処理との組み合わせを複数回、 1)真空加熱+2)熱水処理を複数回+3)水−有機溶
媒混合溶媒で洗浄と2)熱水処理との組み合わせを複数
回、 1)真空加熱+3)水−有機溶媒混合溶媒で洗浄、 これらの組み合わせ処理で始めの1)真空加熱処理を行
わないもの。
【0018】以下、添付図面を参照して、本発明の好適
例に係る腹腔内留置カテーテルを具体的に説明する。図
1は本発明の好適な1例を示す腹腔内留置カテーテルの
全体側面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面
図である。
【0019】本発明の腹腔内留置カテーテル1は、腹膜
透析法において、透析液を腹腔内に注入し、一定時間経
過した後に透析液の排液を腹腔外に排出するといった手
技を行う際、その透析液の交換流路として用いられる。
すなわち、この腹腔内留置カテーテル1の先端部を患者
の腹腔内に腹壁を貫通させて挿入し、この腹腔内留置カ
テーテル1の先端部を腹腔内に留置すると共に、腹腔内
留置カテーテル1の基端部を腹壁外に延出させた状態を
維持しながら患者は日常生活を営み、一定時間毎にこの
腹腔内留置カテーテル1を介して透析液を交換するもの
である。
【0020】この腹腔内留置カテーテル1は、腹腔内に
留置される留置部2と、腹壁外に延出される延出部4
と、留置部2と延出部4の間の中間部3とからなるカテ
ーテル本体10と、カテーテル本体10に設けられた通
路11とを有し、少なくともその生体と接する部分が生
体適合性に優れるよう処理されている。
【0021】カテーテル本体10は、管状体であって、
腹腔内に挿入される先端側は留置部2となっており、腹
壁外に延出される基端側は延出部4となっている。ま
た、留置部2と延出部4の間は、中間部3となってい
る。そして、中間部3は、カテーテル本体10の通路に
よって、腹腔内と腹壁外との間に皮下トンネルを形成す
る。
【0022】そして、留置部2の先端には、カテーテル
本体10の軸方向に向けて通路11の開口21が形成さ
れており、また、留置部2の外表面に軸方向に沿った溝
23と、溝23の底部に穿設された側孔22を有してい
る。この側孔22は、図2に示すように、横断面図にお
いて、周方向に等間隔で4つ設けられており、カテーテ
ル本体10の軸に平行な直線上に等間隔で配設されてい
る。透析液は、開口21と複数の側孔22を介して交換
される。
【0023】また、溝23の形成によって、溝23と溝
23との間は厚肉となり、凸部9が形成される。このよ
うに形成してなる複数の凸部9は、腹腔内壁との接触す
る面積が広くなるため、腹腔内壁と接触したときに与え
る圧力が分散され、体内に与える影響が少ない。また、
凸部9の先端92は、留置部2の先端から突出してお
り、その先端92は円弧状に形成されており、腹腔内壁
やダグラス喬に接触して、傷付けないような形状となっ
ている。この先端92が設けられていることによって、
腹腔内の最も低い所に位置するダグラス喬に留置部2が
接触したときに通路(以下、「内腔」ともいう。)11
の開口21が閉塞されずに確保される。
【0024】なお、このような厚肉、幅広の凸部9を形
成する方法としては、例えば、押し出し成形により厚肉
の管体を形成し、その後に外表面を削って溝23を形成
する方法や、押し出し成形時に、凸部9を形成するダイ
を用いる方法などがある。押し出し成形時に、凸部9を
形成するダイを用いる方法により、凸部9を形成する場
合には、全長に渡って凸部9が形成されたチューブを成
形した後に、所定の長さだけ凸部9の形成によりできた
溝23を埋没させるか、あるいは所定の長さだけ凸部9
を削り取る方法がある。また、いずれの方法により凸部
9を形成した場合でも、所定間隔で溝23を埋めて形成
された連結部91を設けて、隣接する凸部9をつなげる
ことにより、強度の向上を図ることができる。
【0025】また、留置部2(あるいは留置部2の先
端)を独立して形成し、中間部3および延出部4と連結
させてもよいが、留置部2、中間部3および延長部4を
一体的にカテーテル本体10として形成してもよい。
【0026】一方、延出部4の基端には、コネクタ(図
示せず)等が設けられており、このコネクタ等を介し
て、透析液バッグや排液バッグ等をチューブで接続して
なる腹膜透析システムなどが接続される。
【0027】中間部(以下、「皮下トンネル部」ともい
う。)3は、ループ状に湾曲して形成されており、U字
形状(スワンネック形状)をなしている。そして、皮下
トンネル部3の留置部2側には第1のカフ6が、ループ
頂点付近には第2のカフ7がそれぞれシリコーン系接着
剤等により固定されている。
【0028】そして、第1のカフ6および第2のカフ7
は、ダクロン製不織布により管状に形成され、このカフ
6,7を生体組織に縫合固定することにより、生体組織
である線維芽細胞がカフ6,7内に増殖して、カテーテ
ル本体10は一定の位置に留置される。
【0029】また、カテーテル本体10の少なくとも留
置部2には、X線不透過材料よりなるマーカー12を埋
設または内外表面に付着しておくことが好ましい。これ
により、カテーテル移植時に、X線透視下においてカテ
ーテル本体10の位置を確認することができる。このマ
ーカー12の形状は、図示のように線状として留置部2
から皮下トンネル部3に渡って設けてもよく、カテーテ
ル本体10の全長に渡って設けてもよい。さらには、留
置部2から皮下トンネル部3にかけて所定の位置に点在
させて設けてもよい。マーカー12を構成するX線不透
過材料としては、例えば、タングステン、硫酸バリウ
ム、金、白金、あるいはそれらの合金、等が挙げられ
る。
【0030】また、カテーテル本体10の内腔11に
は、少なくとも留置部2から皮下トンネル部3に渡っ
て、複数のフィンを設けることにより、腹腔内や腹壁内
でカテーテル移植時や透析液の交換時に腹壁内や腹腔内
で内腔11が潰れて閉塞することを防止することが可能
である。
【0031】ここで、カテーテル本体10の全長は、症
例によって異なるが、250〜600mm程度、好まし
くは300〜550mm程度、より好ましくは350〜
500mm程度であり、このうち留置部2は、150〜
200mm程度であり、皮下トンネル部3は、100〜
150mm程度であり、延出部4は、100〜150m
m程度であることが好ましい。さらに、留置部2の凸部
9形成部は、110〜60mm程度であり、第1および
第2のカフ6,7は、5.0〜15mm程度であること
が好ましい。また、凸部の先端92の突出長は、1.0
〜20mm程度、好ましくは2.0〜10mm程度であ
る。
【0032】そして、カテーテル本体10の内径は、
1.0〜3.5mm程度、好ましくは2.0〜3.0m
m程度であり、カテーテル本体10の肉厚は、留置部2
のみあるいは留置部2の凸部9形成部のみを厚肉に形成
してもよく、全長に渡って同じ肉厚でもよいが、具体的
には、厚肉な部分において1.0〜3.0mm程度、好
ましくは2.0〜2.5mm程度である。そして、留置
部2に形成された凸部9の高さ(溝23の深さ)は、
0.5〜1.5mm程度、好ましくは1.0〜1.3m
m程度である。
【0033】また、凸部9あるいは溝23の数は、4つ
に限らず、1つから3つまたは5つ以上であってもよ
く、カテーテル本体10の外径等にあわせて決められ、
凸部9の数に応じて凸部9の高さを設定することが好ま
しい。さらに、連結部91は、カテーテル本体10を形
成する材質、肉厚等により、必要に応じて設ければよ
い。また、側孔22の数は、溝23の数にもよるが溝2
3の数1つあたり、6〜20個程度、好ましくは8〜1
6個程度である。
【0034】以上説明した腹腔内留置カテーテル1の少
なくとも留置部2から皮下トンネル部3に渡って、少な
くとも外表面に親水化処理を施すことが好ましく、この
ような親水化処理として、例えば、ポリ(2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビニ
ルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリ
コール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
等の親水性ポリマーをコーティングする方法が挙げられ
る。
【0035】このような処理を施した場合には、カテー
テルを腹腔内へ挿入するときの挿入抵抗を軽減すること
ができ、カテーテル移植手術の時間が短縮されるので、
患者にカテーテルを移植する際に患者の負担が低減され
る。また、粘膜の損傷をより少なくし、組織癒着の抑制
効果もある。
【0036】次に、本発明の好適実施例に係る腹腔内留
置カテーテル1を患者に移植したときの状態について具
体的に説明する。なお、図3は、本発明の実施例に係る
腹腔内留置カテーテルを患者の腹壁に移植した状態を示
す部分断面図である。
【0037】腹腔内留置カテーテル1の皮下トンネル部
3は、図3に示すように、腹壁100を貫通して移植さ
れており、カテーテル本体10の内腔11により腹腔内
120と腹壁外110との間に皮下トンネルを形成して
いる。この皮下トンネルを介して、透析液が交換され
る。また、ループ状に湾曲して形成された皮下トンネル
部3の先端側は、腹膜101を貫通して腹腔内120に
留置されており、皮下トンネル部3の基端側は、表皮1
05を貫通して腹壁外110に延出されている。そし
て、腹腔内120に留置された留置部2の先端は、ダグ
ラス窩に位置され、また、腹壁外110に延出された延
出部4の基端にはコネクタが接続される。
【0038】皮下トンネル部3の留置部2側に設けられ
た第1のカフ6は、筋層組織102の底部に位置され、
腹膜101に縫合固定されている。この第1のカフ6に
より、カテーテル本体10が腹壁100に固定され、留
置部2が一定の位置に留置される。また、この第1のカ
フ6は、腹腔120に透析液を注入したときに透析液が
腹腔120外に漏出することを防止する。
【0039】皮下トンネル部3のループ頂点付近に設け
られた第2のカフ7は、皮下組織104の底部に位置さ
れ、腹直筋筋膜103に縫合固定されている。この第2
のカフ7により、透析液注入・排出口を下向きにして、
皮下トンネル部3が生体組織に固定される。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0041】(実施例1)図1に示す生体適合性に優れ
た熱可塑性フッ素エラストマーをカテーテル素材として
用いた腹膜灌流透析カテーテルを用いた。カテーテルの
全長は435mm、内径2.5mm、外径4.7mmの
管状体であり、その管状体の肉厚の長軸方向にX線不透
過のラインが内包されている。基端の一方は腹腔内に留
置されその先端部分85mmの側面には長軸方向に沿っ
て4つの溝を形成した。さらにこの溝内に直径0.5m
mの注排液孔が所定の間隔をおいて穿設されている。腹
腔部の基部におけるカテーテルの外周には幅1cmのダ
クロン不織布よりなる第1のカフが設けられカテーテル
が固定される。さらに第1カフよりカテーテル中間部方
向に皮下トンネル部を設け腹直筋筋膜にカテーテルが固
定されるようにカテーテルの外周に幅1cmのダクロン
不織布よりのなる第2のカフが設けられカテーテルの他
方の基端が体外に延出される。ここで生体適合性を向上
させるためのカテーテル素材中の残留物の除去方法につ
いて説明する。熱可塑性フッ素エラストマー(ダイキン
工業(株)製、ダイエルサーモプラスチックT−53
0)より成るカテーテルを脱酸素下でγ線3Mrad照
射し架橋を行った後、20倍量のアセトニトリル−水
1:1よりなる混合溶媒中で70℃、4時間還流し、真
空乾燥を行った。さらに67mlの蒸留水で121℃、
60分オートクレーブ処理(AC抽出)を行った。この
4時間混合溶媒中で還流し真空乾燥後AC抽出する操作
を1回の操作とし表1に示す回数をそれぞれ、計13回
行った。
【0042】(比較例1)熱可塑性フッ素エラストマー
(ダイキン工業(株)製、ダイエルサーモプラスチック
T−530)を240℃にて厚さ0.2mmのシートを
作製した。
【0043】(比較例2)熱可塑性フッ素エラストマー
(ダイキン工業(株)製、ダイエルサーモプラスチック
T−530)を240℃にて厚さ0.2mmのシートを
作製し、脱酸素下γ線3Mrad照射した。
【0044】(比較例3)シリコーンエラストマー(ダ
ウコーニング社製 サイラスティックQ7−4750)
を110℃にて厚さ0.2mmのシートを作製した。
【0045】評価試験1 実施例1および比較例で得られた各回数毎のオートクレ
ーブ抽出液についてフッ化物イオン濃度をランタン−ア
リザリンコンプレキソン吸光光度法により測定し、HF
の定量を行った。結果を表1に示す。
【0046】表1に示す結果から明らかなように、未架
橋のものとγ線架橋を行ったものとを比較するとγ線架
橋を行ったものは多量のHFが生成しているのがわか
る。本発明の洗浄方法に係わる実施例1によって得られ
た架橋熱可塑性エラストマーは、洗浄回数が増す毎にH
Fの溶出が減少しており洗浄回数13回において未架橋
のものと同レベルとなった。
【0047】評価試験2 実施例1によってHFの溶出量が未架橋のものと同レベ
ルとなった架橋熱可塑性フッ素エラストマーおよび比較
例1、比較例2、比較例3で得られたサンプルφ10m
m、厚さ0.2mm片をマウス腹腔内に埋入し、12週
間後の周辺組織の変化について病理組織学的に検索し
た。結果を表2に示す。比較例3では激しい腹膜炎が誘
発されていた。比較例1では腹膜炎こそ示されないが、
サンプル周囲に線維性被膜(カプセル)形成が認められ
かつ、炎症の指標となるHistiocyte浸潤が伴っていた。
比較例2では同様なカプセル形成とHistiocyte浸潤が比
較例1より高度に認められた。それらに比し、実施例1
では腹膜炎やサンプル周囲の線維性被膜形成やHistiocy
te浸潤が誘発されないばかりか腹腔内諸臓器表面を被覆
している中皮細胞様の細胞に被覆されており、その材料
の生体適合性の高さが強く示唆された。
【0048】評価試験3 熱可塑性フッ素エラストマーの放射線架橋による耐応力
破壊性および高温特性の向上について示す。
【0049】内径φ2.5mm、外径φ4.7mmの熱
可塑性フッ素エラストマー、γ線3Mrad照射熱可塑
性フッ素エラストマーおよびシリコーンのチューブを3
0°に湾曲し、その状態で50℃のイソジン溶液に浸漬
した。浸漬50日目、シリコーンチューブはイソジンに
よりチューブは不透明となりさらに一部チューブ表面に
隆起物が見られた。これに対し、γ線照射熱可塑性フッ
素エラストマーは透明性が維持されておりこの素材の耐
薬剤性が示された。また、γ線未照射のものについては
浸漬1日目にチューブの切断が見られたが、γ線3Mr
ad照射のチューブについては切断および亀裂等は見ら
れずγ線照射による耐応力破壊性、加温時の物性の向上
が確認された。
【0050】 表 1 ───────────────────────────────── フッ化物イオン濃度(ppm) ───────────────────────────────── 比較例1 比較例2 実施例1 ───────────────────────────────── AC抽出 0.08 5.55 4hr洗浄後AC抽出× 1 1.88 4hr洗浄後AC抽出× 3 0.65 4hr洗浄後AC抽出× 5 0.33 4hr洗浄後AC抽出× 7 0.25 4hr洗浄後AC抽出× 9 0.15 4hr洗浄後AC抽出×11 0.10 4hr洗浄後AC抽出×13 0.08 ─────────────────────────────────
【0051】(実施例2)真空度76cmHgで、12
0℃、2時間、真空加熱した後、実施例1と同様の処理
を行ったところ、実施例1に比べて少ない洗浄回数、時
間で同様の効果が得られることがわかった。
【0052】 表 2 ───────────────────────────────── 腹膜炎SCORE サンプル周囲の サンプルに付着または カプセル形成 浸潤している細胞 ───────────────────────────────── 実施例1 − − 中皮細胞(+) 比較例1 − + Histiocyte(+) 比較例2 − ++ Histiocyte(++) 比較例3 +++ − Histiocyte(+) ─────────────────────────────────
【0053】
【発明の効果】以上説明した様に本発明により薬剤等に
よる劣化が少なく、また放射線架橋による耐応力破壊
性、高温特性の向上、さらに洗浄を行ったことにより生
体適合性が向上した腹腔内留置カテーテルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る腹腔内留置カテーテル
の全体側面図。
【図2】 図1におけるA−A線断面図。
【図3】 本発明の実施例に係る腹腔内留置カテーテル
を患者の腹壁に移植した状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 腹腔内留置カテーテル 2 留置部 3 皮下トンネル部 4 延出部 6 第1のカフ 7 第2のカフ 9 凸部 10 カテーテル本体 11 通路 12 マーカー 21 開口 22 側孔 23 溝 91 連結部 92 凸部の先端 100 腹壁 101 腹膜 102 筋層組織 103 腹直筋筋膜 104 皮下組織 110 腹壁外 120 腹腔 150 ダウングロース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 正 富 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腹腔内に留置される留置部と、腹壁外に延
    出される延出部と、該留置部と該延出部の間の中間部と
    からなるカテーテル本体と、該カテーテル本体に設けら
    れた通路とを有する腹腔内留置カテーテルであって、 カテーテル本体の少なくとも生体と接する部分が生体適
    合性に優れる部材で形成されていることを特徴とする腹
    腔内留置カテーテル。
  2. 【請求項2】前記生体適合性に優れる部材が、フッ素エ
    ラストマーである請求項1記載の腹腔内留置カテーテ
    ル。
  3. 【請求項3】前記生体適合性に優れる部材が、熱可塑性
    フッ素エラストマーを放射線架橋し、該架橋により生じ
    た生成物を除去したものである請求項1記載の腹腔内留
    置カテーテル。
  4. 【請求項4】前記放射線架橋による生成物の除去方法が
    真空加熱および/または水−有機溶媒混合溶媒での洗浄
    および/または熱水処理、またはこれらの組み合わせで
    ある請求項3記載の腹腔内留置カテーテル。
  5. 【請求項5】前記放射線架橋による生成物の除去方法が
    真空加熱、および/または熱水処理である請求項3記載
    の腹腔内留置カテーテル。
  6. 【請求項6】前記放射線架橋による生成物の除去方法が
    真空加熱し、その後熱水処理と水−有機溶媒混合溶媒で
    の洗浄を組み合わせて少なくとも1回行ない、その後熱
    水処理を行う請求項3記載の腹腔内留置カテーテル。
  7. 【請求項7】前記水−有機溶媒混合溶媒が、アセトニト
    リル、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
    メチルスルホキシドおよびエタノールからなる群から選
    ばれる少なくとも1つの有機溶媒と水との混合溶媒であ
    る請求項4または6に記載の腹腔内留置カテーテル。
JP7075527A 1995-03-31 1995-03-31 腹腔内留置カテーテル Withdrawn JPH08266616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075527A JPH08266616A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 腹腔内留置カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075527A JPH08266616A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 腹腔内留置カテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08266616A true JPH08266616A (ja) 1996-10-15

Family

ID=13578797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7075527A Withdrawn JPH08266616A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 腹腔内留置カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08266616A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076571A1 (en) * 1999-06-16 2000-12-21 Medi-Tech Co., Ltd. Catheter
JP2013075166A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Tyco Healthcare Group Lp プラズマ処理された透析カテーテルカフ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076571A1 (en) * 1999-06-16 2000-12-21 Medi-Tech Co., Ltd. Catheter
US7223263B1 (en) 1999-06-16 2007-05-29 Medi-Tech Co., Ltd. Catheter
JP2013075166A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Tyco Healthcare Group Lp プラズマ処理された透析カテーテルカフ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4911691A (en) Assembly for adminstering IV solution
US3633585A (en) Catheter
TW510804B (en) Peritoneal dialysis catheters
US7048729B2 (en) Catheter and method of fluid removal from a body cavity
US8506577B2 (en) Two-phase surgical procedure for creating a pneumostoma to treat chronic obstructive pulmonary disease
US3646616A (en) Prosthesis for implanting around a body duct such as the urethra and method of treating urinary incontinence
US20130226094A1 (en) Introducer assembly
US7951115B2 (en) Safety dialysis needle/catheter system and method of use
KR20130101521A (ko) 유치 내강 장치
EP0787021A1 (en) Systems and methods for promoting tissue growth
TR201820667T4 (tr) Eş-Merkezli Bantlı Kateter
JPH064095B2 (ja) 経皮導管を取り扱うための位置決め自在な組織界面装置
US20140012180A1 (en) Peritoneal drain and infusion
WO1986001813A1 (en) Multiple phase polymeric compositions
CA3248636A1 (en) DOME CATHETER SYSTEM FOR TRANSCUTANEOUS VACUUM-ASSISTED CLOSURE OF PERIANAL OR ENTEROCUTANEOUS FISTULAS AND ABSCESSES AND RELATED METHOD
WO2019152551A1 (en) Balloon-manipulating devices, balloon catheter assemblies, and methods thereof
US7335187B2 (en) Safety dialysis needle/catheter system and method of use
EP0179839B1 (en) Hydrophilic water swellable graft copolymer
JP2016520361A5 (ja)
US20060155250A1 (en) Dialysis catheter set and method of using same
CN111939438A (zh) 一种具有肝素分子涂层的引流装置及其涂层涂覆方法
JP3623002B2 (ja) 腹腔内留置カテーテル
JP3387602B2 (ja) 腹腔内留置カテーテル
AU671982B2 (en) Surface-treated medical device
JPH08266618A (ja) 留置カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604