JPH08267571A - インフレーションフィルム成形装置 - Google Patents
インフレーションフィルム成形装置Info
- Publication number
- JPH08267571A JPH08267571A JP7582195A JP7582195A JPH08267571A JP H08267571 A JPH08267571 A JP H08267571A JP 7582195 A JP7582195 A JP 7582195A JP 7582195 A JP7582195 A JP 7582195A JP H08267571 A JPH08267571 A JP H08267571A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- annular
- tubular member
- annular film
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 溶融した樹脂を環状に押し出して環状フィル
ムを形成する押し出し手段と、押し出された環状フィル
ムを冷却して固化させる冷却手段と、上記環状フィルム
の内方空間に気体を供給して内圧により膨張させる内圧
付加手段とを備えてなるインフレーションフィルム成形
装置において、上記環状フィルムの溶融状態にある部分
の外周面を覆う筒状部材を設け、かつ該筒状部材の内面
の形状を、該筒状部材の内面と該環状フィルムとの間の
距離が実質的に均一に保持される形状としたことを特徴
とするインフレーションフィルム成形装置。 【効果】 インフレーション成形時のフィルムの揺動を
防止して、フィルムの冷却効率、厚さ、折幅を均一に
し、フィルムの弛みや皺の発生を抑制することができ
る。
ムを形成する押し出し手段と、押し出された環状フィル
ムを冷却して固化させる冷却手段と、上記環状フィルム
の内方空間に気体を供給して内圧により膨張させる内圧
付加手段とを備えてなるインフレーションフィルム成形
装置において、上記環状フィルムの溶融状態にある部分
の外周面を覆う筒状部材を設け、かつ該筒状部材の内面
の形状を、該筒状部材の内面と該環状フィルムとの間の
距離が実質的に均一に保持される形状としたことを特徴
とするインフレーションフィルム成形装置。 【効果】 インフレーション成形時のフィルムの揺動を
防止して、フィルムの冷却効率、厚さ、折幅を均一に
し、フィルムの弛みや皺の発生を抑制することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインフレーションフィル
ム成形装置に関する。
ム成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インフレーション成形法は、装置が簡易
で安価であることから、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン等のポリオレフィン系樹脂をはじめとする熱
可塑性樹脂からなるフィルムの製造に広く利用されてい
る。一般のインフレーション成形法では、溶融した熱可
塑性樹脂を押し出し機の環状ダイから押し出し、押し出
された環状フィルムの外表面を冷却リングから吹き出す
空気によって冷却しながら引取り、同時に環状フィルム
の内方空間に空気のような気体を供給して、内圧により
所定の大きさに膨張させ、次いで一対のニップロールに
よって環状フィルムをシート状に折り畳み、その後、折
り畳まれたフィルムの両端部をスリッタなどで切断して
平面状の2枚のフィルムとして巻き取ったり、あるいは
そのまま袋状のフィルムとして巻き取ったりする。
で安価であることから、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン等のポリオレフィン系樹脂をはじめとする熱
可塑性樹脂からなるフィルムの製造に広く利用されてい
る。一般のインフレーション成形法では、溶融した熱可
塑性樹脂を押し出し機の環状ダイから押し出し、押し出
された環状フィルムの外表面を冷却リングから吹き出す
空気によって冷却しながら引取り、同時に環状フィルム
の内方空間に空気のような気体を供給して、内圧により
所定の大きさに膨張させ、次いで一対のニップロールに
よって環状フィルムをシート状に折り畳み、その後、折
り畳まれたフィルムの両端部をスリッタなどで切断して
平面状の2枚のフィルムとして巻き取ったり、あるいは
そのまま袋状のフィルムとして巻き取ったりする。
【0003】インフレーション成形法では、環状ダイか
ら押し出された環状フィルムは、引取りと膨張によって
縦方向および横方向に延伸される。また、これと同時に
フィルムは冷却により溶融した無定形状態から固体状態
へ移行するが、この際にフィルムの物性が決定される。
このようにインフレーション成形法では、冷却工程が得
られるフィルムの物性を決定する上で重要な役割を果た
している。
ら押し出された環状フィルムは、引取りと膨張によって
縦方向および横方向に延伸される。また、これと同時に
フィルムは冷却により溶融した無定形状態から固体状態
へ移行するが、この際にフィルムの物性が決定される。
このようにインフレーション成形法では、冷却工程が得
られるフィルムの物性を決定する上で重要な役割を果た
している。
【0004】従来のインフレーション成形法に用いられ
る装置の概略を図3および図4に示す。図3に示された
装置では、冷却リングから吹き出された冷却用の空気は
環状フィルムの周辺で四方に拡散されるよう構成されて
おり、また、図4に示される装置では、冷却用の空気は
環状フィルムと該環状フィルムの外周を覆う筒状部材に
より形成される空間部を流通するよう構成されている。
る装置の概略を図3および図4に示す。図3に示された
装置では、冷却リングから吹き出された冷却用の空気は
環状フィルムの周辺で四方に拡散されるよう構成されて
おり、また、図4に示される装置では、冷却用の空気は
環状フィルムと該環状フィルムの外周を覆う筒状部材に
より形成される空間部を流通するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示される装置で
は、溶融状態にある環状フィルムが外部環境に直接曝
されているために、また冷却用の空気が環状フィルム
の周辺で四方に拡散され、環状フィルムのフロストライ
ンを定位置に支持するに足る上昇気流が得られないため
に、環状フィルムの周囲を取り巻く大気流が乱流となり
環状フィルムの揺動を引き起こす。そして、この揺動
は、冷却用の空気と溶融状態にある環状フィルムとの相
対位置を変動させ、冷却効率の不均一化を招くととも
に、フィルム膜厚の変動、フィルムの弛み、および皺の
発生を誘発する。
は、溶融状態にある環状フィルムが外部環境に直接曝
されているために、また冷却用の空気が環状フィルム
の周辺で四方に拡散され、環状フィルムのフロストライ
ンを定位置に支持するに足る上昇気流が得られないため
に、環状フィルムの周囲を取り巻く大気流が乱流となり
環状フィルムの揺動を引き起こす。そして、この揺動
は、冷却用の空気と溶融状態にある環状フィルムとの相
対位置を変動させ、冷却効率の不均一化を招くととも
に、フィルム膜厚の変動、フィルムの弛み、および皺の
発生を誘発する。
【0006】一方、図4に示される装置では、筒状部材
にて環状フィルムの外周を覆っているので、図3の装置
における上記およびの問題点は解決されている。し
かしながら、環状フィルムの外周を覆う筒状部材の内面
は内径が一定の円筒状の形状をしており、溶融状態にあ
る環状フィルムと筒状部材の内面との間の距離は上方に
向かうに従って徐々に狭くなっていく。このため、環状
フィルムと筒状部材の内面との間の距離が最も小さくな
る高さにおいて冷却用の空気が堰止められる結果とな
り、これより下部の領域では、環状フィルムと筒状部材
の間に形成される空間部における圧力が高まり、環状フ
ィルムの直径を小さくする方向の力が作用する。かかる
力は、環状フィルムの内部圧力と本来平衡するものであ
るが、環状フィルム内外の微小な圧力変動により両者の
平衡が乱され、環状フィルムの直径、膜厚、弛み量が変
動する。環状フィルムの直径が変動するとフィルムの折
幅が変動することとなり、ニップロールによって環状フ
ィルムを折り畳む際に皺が発生してしまう。
にて環状フィルムの外周を覆っているので、図3の装置
における上記およびの問題点は解決されている。し
かしながら、環状フィルムの外周を覆う筒状部材の内面
は内径が一定の円筒状の形状をしており、溶融状態にあ
る環状フィルムと筒状部材の内面との間の距離は上方に
向かうに従って徐々に狭くなっていく。このため、環状
フィルムと筒状部材の内面との間の距離が最も小さくな
る高さにおいて冷却用の空気が堰止められる結果とな
り、これより下部の領域では、環状フィルムと筒状部材
の間に形成される空間部における圧力が高まり、環状フ
ィルムの直径を小さくする方向の力が作用する。かかる
力は、環状フィルムの内部圧力と本来平衡するものであ
るが、環状フィルム内外の微小な圧力変動により両者の
平衡が乱され、環状フィルムの直径、膜厚、弛み量が変
動する。環状フィルムの直径が変動するとフィルムの折
幅が変動することとなり、ニップロールによって環状フ
ィルムを折り畳む際に皺が発生してしまう。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであって、環状フィルムの揺動を防止して、
フィルムの冷却効率を均一にするとともに、フィルム膜
厚、折幅の変動を防止し、かつフィルムの弛みおよび皺
の発生を大幅に低減することのできるインフレーション
フィルム成形装置を提供することを課題とする。
されたものであって、環状フィルムの揺動を防止して、
フィルムの冷却効率を均一にするとともに、フィルム膜
厚、折幅の変動を防止し、かつフィルムの弛みおよび皺
の発生を大幅に低減することのできるインフレーション
フィルム成形装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、溶融した樹脂を環状に押し出して環状フィルム
を形成する押し出し手段と、押し出された環状フィルム
を冷却して固化させる冷却手段と、上記環状フィルムの
内方空間に気体を供給して内圧により膨張させる内圧付
加手段とを備えてなるインフレーション成形装置におい
て、上記環状フィルムの溶融状態にある部分の外周面を
覆う筒状部材を設け、かつ該筒状部材の内面の形状を、
該筒状部材の内面と該環状フィルムとの間の距離が実質
的に均一に保持される形状としたことを特徴とするイン
フレーションフィルム成形装置を提供することによって
解決される。
課題は、溶融した樹脂を環状に押し出して環状フィルム
を形成する押し出し手段と、押し出された環状フィルム
を冷却して固化させる冷却手段と、上記環状フィルムの
内方空間に気体を供給して内圧により膨張させる内圧付
加手段とを備えてなるインフレーション成形装置におい
て、上記環状フィルムの溶融状態にある部分の外周面を
覆う筒状部材を設け、かつ該筒状部材の内面の形状を、
該筒状部材の内面と該環状フィルムとの間の距離が実質
的に均一に保持される形状としたことを特徴とするイン
フレーションフィルム成形装置を提供することによって
解決される。
【0009】
【実施例】本発明のインフレーションフィルム成形装置
を、その実施例を示す図面に基づいて説明する。図1
は、本発明のインフレーションフィルム成形装置の概略
断面図である。図1において、押し出し機(図示せず)
の内部で溶融された熱可塑性樹脂は、環状ダイ1から押
し出され、環状フィルム4が形成される。この環状フィ
ルム4は、上記環状ダイ1の周辺に配置された冷却リン
グ2から吹き出される空気などの冷却用の気体によって
冷却され固化されながら、上方に配置されたピンチロー
ル等の引取り手段(図示せず)によって引取られる。こ
の際、環状フィルム4は、弁3を通じてその内方空間に
導入される空気等の膨張用の気体の作用により所定の大
きさに膨張される。図中の点線は5は、フロストライ
ン、すなわち環状フィルム4の膨張が完了する位置を示
している。本発明にあっては、上記の押し出し機(図示
せず)および環状ダイ1が押し出し手段を構成し、冷却
リング2が冷却用気体供給源(図示せず)とともに冷却
手段を構成し、弁3が加圧用気体供給源(図示せず)と
ともに内圧付加手段を構成する。
を、その実施例を示す図面に基づいて説明する。図1
は、本発明のインフレーションフィルム成形装置の概略
断面図である。図1において、押し出し機(図示せず)
の内部で溶融された熱可塑性樹脂は、環状ダイ1から押
し出され、環状フィルム4が形成される。この環状フィ
ルム4は、上記環状ダイ1の周辺に配置された冷却リン
グ2から吹き出される空気などの冷却用の気体によって
冷却され固化されながら、上方に配置されたピンチロー
ル等の引取り手段(図示せず)によって引取られる。こ
の際、環状フィルム4は、弁3を通じてその内方空間に
導入される空気等の膨張用の気体の作用により所定の大
きさに膨張される。図中の点線は5は、フロストライ
ン、すなわち環状フィルム4の膨張が完了する位置を示
している。本発明にあっては、上記の押し出し機(図示
せず)および環状ダイ1が押し出し手段を構成し、冷却
リング2が冷却用気体供給源(図示せず)とともに冷却
手段を構成し、弁3が加圧用気体供給源(図示せず)と
ともに内圧付加手段を構成する。
【0010】本発明のインフレーションフィルム成形装
置では、環状フィルム4の溶融状態にある部分の外周を
覆う筒状部材6が冷却リング2の上面に設置されてい
る。このため、溶融状態にある環状フィルム4は外部環
境から遮蔽される。また、冷却用の気体がフロストライ
ン5に至るまで拡散しないので、環状フィルム4の揺動
が防止される。
置では、環状フィルム4の溶融状態にある部分の外周を
覆う筒状部材6が冷却リング2の上面に設置されてい
る。このため、溶融状態にある環状フィルム4は外部環
境から遮蔽される。また、冷却用の気体がフロストライ
ン5に至るまで拡散しないので、環状フィルム4の揺動
が防止される。
【0011】本発明では、上記筒状部材6の内面形状
は、該筒状部材6の内面と該環状フィルム4との間の距
離dが実質的に均一に保持される形状となっている。こ
こでいう筒状部材6の内面と該環状フィルム4との間の
距離dとは、環状フィルム4の外周面において立てた法
線方向にて測定した両者の間隔のことをいう。図1に示
される実施例では、筒状部材6の内面形状は、環状フィ
ルム4の膨張開始点近傍から上方に向かって徐々に内径
が拡大する、いわゆるじょうご状の形状となっている。
このため、冷却用の気体は、環状フィルム4の外周面に
沿ってほぼ均一な層状の流れとなって、環状フィルム4
と筒状部材6の内面の間に形成される空間部をスムース
に流通する。このように、冷却用の気体が堰止められる
ことがないので、環状フィルム4の直径を小さくする方
向の力の発生が防止される。
は、該筒状部材6の内面と該環状フィルム4との間の距
離dが実質的に均一に保持される形状となっている。こ
こでいう筒状部材6の内面と該環状フィルム4との間の
距離dとは、環状フィルム4の外周面において立てた法
線方向にて測定した両者の間隔のことをいう。図1に示
される実施例では、筒状部材6の内面形状は、環状フィ
ルム4の膨張開始点近傍から上方に向かって徐々に内径
が拡大する、いわゆるじょうご状の形状となっている。
このため、冷却用の気体は、環状フィルム4の外周面に
沿ってほぼ均一な層状の流れとなって、環状フィルム4
と筒状部材6の内面の間に形成される空間部をスムース
に流通する。このように、冷却用の気体が堰止められる
ことがないので、環状フィルム4の直径を小さくする方
向の力の発生が防止される。
【0012】筒状部材6の内面と環状フィルム4との間
の距離dの大きさは、冷却リング2から吹き出される冷
却用の気体の量に応じてその最適範囲が変化するが、膨
張後の環状フィルム4の直径をLd とするとき、一般に
はLd 以下であることが好ましく、Ld /2以下である
ことがより好ましく、Ld /10以下であればさらに好
ましい。筒状部材6の内面と環状フィルム4との間の距
離dがLdを越えると、冷却効率が低下するのみなら
ず、冷却用の気体が均一な層状の流れとならず、環状フ
ィルム4の揺動を引き起こす。その結果、フィルム膜
厚、折幅が変動し、フィルムの弛みおよび皺の発生が誘
発される傾向にある。
の距離dの大きさは、冷却リング2から吹き出される冷
却用の気体の量に応じてその最適範囲が変化するが、膨
張後の環状フィルム4の直径をLd とするとき、一般に
はLd 以下であることが好ましく、Ld /2以下である
ことがより好ましく、Ld /10以下であればさらに好
ましい。筒状部材6の内面と環状フィルム4との間の距
離dがLdを越えると、冷却効率が低下するのみなら
ず、冷却用の気体が均一な層状の流れとならず、環状フ
ィルム4の揺動を引き起こす。その結果、フィルム膜
厚、折幅が変動し、フィルムの弛みおよび皺の発生が誘
発される傾向にある。
【0013】筒状部材6の内面と環状フィルム4との間
の距離dは、環状フィルム4の各部にわたって一定の値
に保持されることが理想的であるが、多少の変動は許容
される。本発明では、筒状部材6の内面と環状フィルム
4との間の距離dの平均値をdave、最大値をdmax、最
小値をdminとするとき、下記の式(1)および式
(2)で定義される+(プラス)の偏差および−(マイ
ナス)の偏差(以下、両者を合わせて距離dの偏差と略
称する)がある一定の範囲内に収まっていればよい。
の距離dは、環状フィルム4の各部にわたって一定の値
に保持されることが理想的であるが、多少の変動は許容
される。本発明では、筒状部材6の内面と環状フィルム
4との間の距離dの平均値をdave、最大値をdmax、最
小値をdminとするとき、下記の式(1)および式
(2)で定義される+(プラス)の偏差および−(マイ
ナス)の偏差(以下、両者を合わせて距離dの偏差と略
称する)がある一定の範囲内に収まっていればよい。
【0014】
【数1】
【0015】
【数2】
【0016】距離dの偏差は±50%以下であることが
好ましく、±25%以下であることがより好ましい。距
離dの偏差が±50%を越えると、環状フィルム4と筒
状部材6の内面の間に形成される空間部、特にその下部
領域において、距離dが大きい領域では加圧状態とな
り、また距離dが小さい領域では負圧状態となるため、
環状フィルムの揺動が引き起こされる。その結果、フィ
ルム膜厚、折幅が変動すると共に、フィルムの弛み、皺
の発生が誘発される。
好ましく、±25%以下であることがより好ましい。距
離dの偏差が±50%を越えると、環状フィルム4と筒
状部材6の内面の間に形成される空間部、特にその下部
領域において、距離dが大きい領域では加圧状態とな
り、また距離dが小さい領域では負圧状態となるため、
環状フィルムの揺動が引き起こされる。その結果、フィ
ルム膜厚、折幅が変動すると共に、フィルムの弛み、皺
の発生が誘発される。
【0017】筒状部材6の高さhは、環状ダイ1とフロ
ストライン5との距離をLfとするとき、Lf/2以上で
あることが好ましく、Lf以上であることがより好まし
い。筒状部材6の高さhがLf/2未満であれば、環状
フィルム4の溶融状態にある部分の大部分が外部環境に
直接曝され、また冷却用の空気が筒状部材6の上端を通
過すると四方に拡散されて環状フィルム4のフロストラ
イン5を定位置に支持するに足る上昇気流とならないた
め、環状フィルム4の周囲を取り巻く大気流が乱流とな
る。その結果、環状フィルム4の揺動が引き起こされ、
冷却効率の不均一化、フィルム膜厚の変動、フィルムの
弛みおよび皺の発生を誘発する結果となる。
ストライン5との距離をLfとするとき、Lf/2以上で
あることが好ましく、Lf以上であることがより好まし
い。筒状部材6の高さhがLf/2未満であれば、環状
フィルム4の溶融状態にある部分の大部分が外部環境に
直接曝され、また冷却用の空気が筒状部材6の上端を通
過すると四方に拡散されて環状フィルム4のフロストラ
イン5を定位置に支持するに足る上昇気流とならないた
め、環状フィルム4の周囲を取り巻く大気流が乱流とな
る。その結果、環状フィルム4の揺動が引き起こされ、
冷却効率の不均一化、フィルム膜厚の変動、フィルムの
弛みおよび皺の発生を誘発する結果となる。
【0018】筒状部材6の素材は特に限定されるもので
はないが、耐久性の観点からは金属を使用することが好
ましく、また環状フィルム4の形状の観察の容易さとい
う観点からは透明耐熱性ガラスを使用することが好まし
い。
はないが、耐久性の観点からは金属を使用することが好
ましく、また環状フィルム4の形状の観察の容易さとい
う観点からは透明耐熱性ガラスを使用することが好まし
い。
【0019】図2は本発明の他の実施例に係るインフレ
ーションフィルム成形装置の概略断面図である。本実施
例では、冷却リング2は環状ダイ1の上方に、環状ダイ
1から離間された状態で配置されており、押し出された
環状フィルム4は、冷却リング2から吹き出す冷却用の
気体と接触するまでに膨張を開始している。その他の部
分の構成については、図1に示す実施例と同一であるの
で、対応する部分に同一の符号を付してその説明を省略
する。なお、この実施例では、筒状部材6の内面形状は
円錐台状の形状となっている。
ーションフィルム成形装置の概略断面図である。本実施
例では、冷却リング2は環状ダイ1の上方に、環状ダイ
1から離間された状態で配置されており、押し出された
環状フィルム4は、冷却リング2から吹き出す冷却用の
気体と接触するまでに膨張を開始している。その他の部
分の構成については、図1に示す実施例と同一であるの
で、対応する部分に同一の符号を付してその説明を省略
する。なお、この実施例では、筒状部材6の内面形状は
円錐台状の形状となっている。
【0020】本発明のインフレーションフィルム成形装
置において使用し得る熱可塑性樹脂としては、特に制限
はなく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、α−オレフィン重合体、エチレ
ン−不飽和エステル共重合体等のオレフィン系樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、軟質塩化ビニ
ル樹脂、軟質塩化ビニリデン樹脂、熱液晶ポリエステル
等の液晶ポリマーなどが挙げられる。
置において使用し得る熱可塑性樹脂としては、特に制限
はなく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、α−オレフィン重合体、エチレ
ン−不飽和エステル共重合体等のオレフィン系樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、軟質塩化ビニ
ル樹脂、軟質塩化ビニリデン樹脂、熱液晶ポリエステル
等の液晶ポリマーなどが挙げられる。
【0021】以下、この発明の実施例をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0022】実施例1 図1に示す装置を用い、熱可塑性樹脂として高密度ポリ
エチレン(三井石油化学工業(株)社製、ハイゼックス
5000SF)を使用して、下記の条件でインフレーシ
ョンフィルム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅
500mmの高密度ポリエチレンフィルムを得た。環状
ダイ2の直径は100mm、リップ間隔は500μmと
した。溶融した樹脂の吐出量は50kg/hr、フィル
ムの引取り速度は30m/minに設定した。また、冷
却リング1から溶融状態の環状フィルム4に冷却用の空
気を吹き付け、環状ダイ2から250mmの位置にフロ
ストライン5が形成されるよう、冷却用空気の温度と風
量を調節した。さらに、筒状部材6の高さを250m
m、筒状部材6の内面と環状フィルム4との間の距離d
の平均値daveを10mmとした。この際、距離dの偏
差は±10%であった。
エチレン(三井石油化学工業(株)社製、ハイゼックス
5000SF)を使用して、下記の条件でインフレーシ
ョンフィルム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅
500mmの高密度ポリエチレンフィルムを得た。環状
ダイ2の直径は100mm、リップ間隔は500μmと
した。溶融した樹脂の吐出量は50kg/hr、フィル
ムの引取り速度は30m/minに設定した。また、冷
却リング1から溶融状態の環状フィルム4に冷却用の空
気を吹き付け、環状ダイ2から250mmの位置にフロ
ストライン5が形成されるよう、冷却用空気の温度と風
量を調節した。さらに、筒状部材6の高さを250m
m、筒状部材6の内面と環状フィルム4との間の距離d
の平均値daveを10mmとした。この際、距離dの偏
差は±10%であった。
【0023】得られたフィルムの膜厚の変動は±1%、
折幅の変動は±0.2%であった。また、皺の発生は観
察されなかった。
折幅の変動は±0.2%であった。また、皺の発生は観
察されなかった。
【0024】実施例2〜5および比較例1〜3 実施例1において、フロストライン5の形成位置、筒状
部材6の形状、該筒状部材6の高さおよび筒状部材6の
内面と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを
表1に記載のとおりに変更してインフレーションフィル
ム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅500mm
の高密度ポリエチレンフィルムを得た。得られたフィル
ムの膜厚の変動、折幅の変動、および皺の発生状況を表
1に併せて示す。
部材6の形状、該筒状部材6の高さおよび筒状部材6の
内面と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを
表1に記載のとおりに変更してインフレーションフィル
ム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅500mm
の高密度ポリエチレンフィルムを得た。得られたフィル
ムの膜厚の変動、折幅の変動、および皺の発生状況を表
1に併せて示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例6 図1に示す装置を用い、熱可塑性樹脂として液晶ポリエ
ステル(ポリプラスチック社製、ベクトラA950)を
使用して、下記の条件でインフレーションフィルム成形
を行い、平均膜厚30μm、平均折幅300mmの液晶
ポリエステルフィルムを得た。環状ダイ1の直径は50
mm、リップ間隔は500μmとした。溶融した樹脂の
吐出量は50kg/hr、フィルムの引取り速度は32
m/minに設定した。また、冷却リング1から溶融状
態の環状フィルム4に冷却用の空気を吹き付け、環状ダ
イ1から220mmの位置にフロストライン5が形成さ
れるよう、冷却用空気の温度と風量を調節した。さら
に、筒状部材6の高さを200mm、筒状部材6の内面
と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを10
mmとした。この際、距離dの偏差は±15%であっ
た。
ステル(ポリプラスチック社製、ベクトラA950)を
使用して、下記の条件でインフレーションフィルム成形
を行い、平均膜厚30μm、平均折幅300mmの液晶
ポリエステルフィルムを得た。環状ダイ1の直径は50
mm、リップ間隔は500μmとした。溶融した樹脂の
吐出量は50kg/hr、フィルムの引取り速度は32
m/minに設定した。また、冷却リング1から溶融状
態の環状フィルム4に冷却用の空気を吹き付け、環状ダ
イ1から220mmの位置にフロストライン5が形成さ
れるよう、冷却用空気の温度と風量を調節した。さら
に、筒状部材6の高さを200mm、筒状部材6の内面
と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを10
mmとした。この際、距離dの偏差は±15%であっ
た。
【0027】得られたフィルムの膜厚の変動は±1%、
折幅の変動は±0.5%であり、皺の発生は観察されな
かった。
折幅の変動は±0.5%であり、皺の発生は観察されな
かった。
【0028】実施例7〜10、比較例4および5 実施例6において、フロストライン5の形成位置、筒状
部材6の形状、該筒状部材6の高さおよび筒状部材6の
内面と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを
表2に記載のとおりに変更してインフレーションフィル
ム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅300mm
の液晶ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルム
の膜厚の変動、折幅の変動、および皺の発生状況を表2
に併せて示す。
部材6の形状、該筒状部材6の高さおよび筒状部材6の
内面と環状フィルム4との間の距離dの平均値daveを
表2に記載のとおりに変更してインフレーションフィル
ム成形を行い、平均膜厚30μm、平均折幅300mm
の液晶ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルム
の膜厚の変動、折幅の変動、および皺の発生状況を表2
に併せて示す。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明のインフレーションフィルム成形
装置は、インフレーション成形時のフィルムの揺動を防
止して、フィルムの冷却効率、厚さ、折幅を均一にし、
フィルムの弛みや皺の発生を抑制することができる。
装置は、インフレーション成形時のフィルムの揺動を防
止して、フィルムの冷却効率、厚さ、折幅を均一にし、
フィルムの弛みや皺の発生を抑制することができる。
【図1】 本発明の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す概略断面図であ
る。
る。
【図3】 従来のインフレーションフィルム成形装置の
一例を示す概略断面図である。
一例を示す概略断面図である。
【図4】 従来のインフレーションフィルム成形装置の
他の一例を示す概略断面図である。
他の一例を示す概略断面図である。
1・・・環状ダイ 2・・・冷却リング 3・・・弁 4・・・環状フィルム 5・・・フロストライン 6・・・筒状部材
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融した樹脂を環状に押し出して環状フ
ィルムを形成する押し出し手段と、押し出された環状フ
ィルムを冷却して固化させる冷却手段と、上記環状フィ
ルムの内方空間に気体を供給して内圧により膨張させる
内圧付加手段とを備えてなるインフレーションフィルム
成形装置において、上記環状フィルムの溶融状態にある
部分の外周面を覆う筒状部材を設け、かつ該筒状部材の
内面の形状を、該筒状部材の内面と該環状フィルムとの
間の距離が実質的に均一に保持される形状としたことを
特徴とするインフレーションフィルム成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7582195A JPH08267571A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | インフレーションフィルム成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7582195A JPH08267571A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | インフレーションフィルム成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08267571A true JPH08267571A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13587244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7582195A Pending JPH08267571A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | インフレーションフィルム成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08267571A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7780430B2 (en) | 2005-01-18 | 2010-08-24 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Mandrel, and apparatus and process for resin film production with mandrel |
| CN102039673A (zh) * | 2010-10-18 | 2011-05-04 | 界首市天鸿包装材料有限公司 | 薄膜泡型稳定器 |
| JP2013159747A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系フィルム |
| KR102636967B1 (ko) * | 2023-02-03 | 2024-02-16 | 주식회사 아주 | 블로운 압출을 이용한 필름 제조 장치 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7582195A patent/JPH08267571A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7780430B2 (en) | 2005-01-18 | 2010-08-24 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Mandrel, and apparatus and process for resin film production with mandrel |
| CN102039673A (zh) * | 2010-10-18 | 2011-05-04 | 界首市天鸿包装材料有限公司 | 薄膜泡型稳定器 |
| JP2013159747A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系フィルム |
| KR102636967B1 (ko) * | 2023-02-03 | 2024-02-16 | 주식회사 아주 | 블로운 압출을 이용한 필름 제조 장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4287151A (en) | Method and apparatus for high speed extrusion of thermoplastic materials | |
| US5128076A (en) | Apparatus and method for producing an elongate strip of material | |
| US4174932A (en) | Apparatus for extruding tubular thermoplastic film | |
| US7387760B2 (en) | Apparatus for and method of making inflation films | |
| JPH08267571A (ja) | インフレーションフィルム成形装置 | |
| US3207823A (en) | Production of flattened tubular plastic film | |
| EP0583619A1 (en) | Method and apparatus for molding inflation film | |
| JP4002363B2 (ja) | 管状フィルム製造方法及びその製造装置 | |
| US4279580A (en) | Apparatus for making biaxially stretched tubular films | |
| JP4421239B2 (ja) | インフレーションフィルムの製造方法 | |
| JPS6134974B2 (ja) | ||
| JPH0147286B2 (ja) | ||
| JP2004106534A (ja) | インフレーションフィルムの製造方法 | |
| JPS61258723A (ja) | 二層間中空フイルムの製造方法 | |
| JP2923817B2 (ja) | 管状フィルムの成形方法 | |
| JPS622970B2 (ja) | ||
| JP2551252B2 (ja) | インフレーション・フィルムの成形法 | |
| JP2626945B2 (ja) | インフレーションフィルムの成形方法及びその装置 | |
| JPH0247339B2 (ja) | ||
| GB2103144A (en) | Forming double-layer hollow film | |
| JPS6315133B2 (ja) | ||
| JPH0825475A (ja) | インフレーションフィルムの成形方法 | |
| JP2549771B2 (ja) | インフレーションフィルムの成形法 | |
| JP2500284B2 (ja) | インフレ―ション成形装置 | |
| JP2626944B2 (ja) | インフレーションフィルムの成形方法及びその装置 |