JPH08267673A - 積層体およびその用途 - Google Patents

積層体およびその用途

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JPH08267673A
JPH08267673A JP12459796A JP12459796A JPH08267673A JP H08267673 A JPH08267673 A JP H08267673A JP 12459796 A JP12459796 A JP 12459796A JP 12459796 A JP12459796 A JP 12459796A JP H08267673 A JPH08267673 A JP H08267673A
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明正 青山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、ガスバリヤー性が良好で、EVOH
単体を用いた積層体と比べて柔軟性が格段に高く、耐落
下衝撃性、エアーバック防止性、スキンパック適性、シ
ュリンクフィルム適性に優れた積層体を得ること。 【解決手段】 エチレン含量が20〜60モル%、酢酸
ビニル成分のけん化度が95モル%以上のエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物(A)60〜95重量%とエ
ポキシ当量にして700〜10000のエポキシ基を導
入したオレフィン系重合体(B)40〜5重量%からな
る樹脂組成物層および該樹脂組成物層に隣接してカルボ
ン酸変性オレフィン系重合体からなる層を有する積層
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性とガスバリ
ヤー性に優れ、耐落下衝撃性、耐屈曲性、エアーバック
防止性、スキンパック包装適性、シュリンクフィルム適
性などの柔軟性および層間接着性に優れる積層体および
その用途に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
(以下EVOHと記す)は、他の樹脂と比較して透明
性、ガスバリヤー性、耐油性、保香性の極めて優れた熱
可塑性樹脂であり、種々のガスバリヤー性フィルム、ガ
スバリヤー性容器のガスバリヤー層に使用されている。
しかしEVOHをガスバリヤー層とする多層フィルム、
多層容器は、しばしばEVOHの高い剛性に起因する問
題が発生することがある。例えば内容物を充填した多層
フィルムや容器が落下時に破袋、破壊がおきやすいこ
と、内容物を充填した多層フィルムに輸送時の屈曲や振
動によりピンホールが発生すること、多層チューブのエ
アーバックの発生、スキンパック包装時のシワ発生、シ
ュリンク包装用フィルムとしての延伸性、収縮性不足の
問題などが挙げられる。
【0003】そこでEVOHに他の熱可塑性樹脂をブレ
ンドし、これらの欠点を改善する方法が提案されてい
る。例えばEVOHにエチレン−カルボン酸ビニルエス
テル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
をブレンドすると耐屈曲性が改善されること(特開昭6
1−220839)やEVOHにα,β−不飽和カルボ
ン酸無水物変性のエチレン−カルボン酸ビニルエステル
共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体をブ
レンドするとEVOHの耐衝撃性が改善されること(特
開昭61−83035)が知られている。しかし、これ
らの方法ではEVOHの耐屈曲性、耐衝撃性は改善され
るがEVOHの特徴である透明性が損なわれ、透明性が
必要な用途では実用化されていない。
【0004】透明性の良好な組成物としてはEVOHと
ポリアミドからなる組成物が挙げられるが、ブレンドに
よるガスバリヤー性の低下が大きく、また成形時の熱安
定性が悪く、短時間でゲルが発生する問題があり、この
組成物についても実用化されていない。
【0005】また、EVOHにエチレン−酢酸ビニル共
重合体部分けん化物をブレンドすること及びポリオレフ
ィンとの層間接着性が付与されることや、低温ヒートシ
ール性が付与されることについて、特公昭51−485
1及び特開昭60−161477に記載されているが、
これらの従来技術でフィルムなどの成形品を作製すると
柔軟性の不足、熱安定性の不良、ネックインが激しく成
形性が不良であることなどの問題があり、また、スジや
梨地などの模様が膜面に発生するなどの欠点がある。
【0006】また特開昭53−88075にはEVOH
とエポキシ基を含有するエチレン系重合体を配合して、
各種の基材とくに金属との接着性が著しく改善されるこ
とが記載されているが、その実施例に示されているよう
なエチレン含量の多いEVOHを配合したのではガスバ
リヤー性が全く不十分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
のない、すなわち、透明性、ガスバリヤー性が良好であ
り、耐落下衝撃性、耐屈曲性、エアーバック防止性、ス
キンパック適性、シュリンクフィルム適性などの柔軟性
および層間接着性を有する積層体およびそれからなるダ
イレクトブロー容器、チューブおよびフィルムを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エチレン
含量が20〜60モル%、酢酸ビニル成分のけん化度が
95モル%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物(A)60〜95重量%とエポキシ当量にして700
〜10000のエポキシ基を導入したオレフィン系重合
体(B)40〜5重量%からなる樹脂組成物層および該
樹脂組成物層に隣接してカルボン酸変性オレフィン系重
合体からなる層を有する積層体は、透明性、ガスバリヤ
ー性が良好で、EVOH単体を用いた積層体と比べ柔軟
性が格段に高く、耐落下衝撃性、エアーバック防止性、
スキンパック適性、シュリンクフィルム適性に優れた層
間接着性の良好な積層体としてきわめて有用であること
を見いだした。さらに、この積層体からなるダイレクト
ブロー容器は特に有用であることをも見いだし本発明を
完成するに至った。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるEVOHは、
エチレン含量20〜60モル%、好適には25〜55モ
ル%、酢酸ビニル成分のけん化度95モル%以上、好適
には98モル%以上の樹脂である。エチレン含量が20
モル%未満では、溶融成形時にゲル化しやすいため美麗
なフィルム等成形物が得られないばかりでなく、高湿度
下でのガスバリヤー性が悪化する。一方、エチレン含量
が60モル%より高いとガスバリヤー性が大きく悪化し
て好ましくない。けん化度が95モル%未満では、エチ
レン含量が20モル%未満の場合と同様、溶融成形時に
ゲル化しやすく、長時間にわたる安定な運転ができな
い。
【0010】また、EVOHのメルトインデックス(温
度190℃、荷重2160gの条件で測定した値:ただ
し、融点が190℃付近あるいは190℃を越えるもの
は2160g荷重下、融点以上の複数の温度で測定し
た、片対数グラフで絶対温度の逆数を横軸、メルトイン
デックスを縦軸としてプロットし、190℃に外挿した
値;以下MIと記す)は、より好適には0.5〜15g
/10分である。
【0011】さらに本発明にいうEVOHは、5モル%
以下の範囲の共重合モノマーで変性されていてもよく、
変性用モノマーとしては、プロピレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、高級脂肪酸ビニルエステル、アルキル
ビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、N−ノルマル
ブトキシメチルアクリルアミド、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチル
メトキシシラン、N−(2−ジメチルアミノエチル)メ
タクリルアミド類あるいはその4級化物、N−ビニルイ
ミダゾールあるいはその4級化物等を例示することがで
きる。
【0012】本発明に使用されるエポキシ基を導入した
オレフィン系重合体とは、オレフィン単量体とエポキシ
基含有エチレン性不飽和単量体とをランダム共重合させ
たり、オレフィン系重合体にエポキシ基含有エチレン性
不飽和単量体をパーオキサイド、熱、光、イオン化放射
線等の開始剤を用いてグラフト重合させて得られる変性
オレフィン系重合体等である。
【0013】エポキシ基含有エチレン性不飽和単量体と
しては、例えば、グリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルグ
リシジルエーテル、ヒドロキシアルキルアクリレートま
たはヒドロキシルメタクリレートのグリシジルエーテル
等が挙げられる。変性量は、エポキシ当量にて700〜
10000、より好適には1000〜6000である。
ここで、エポキシ当量とはエポキシ基を1g当量含有す
る樹脂のg数で表される。エポキシ当量が700未満で
は、増粘が激しくゲル化を起こしたり、成形性を損なう
などの欠点を生じ、一方、10000を越える場合は、
EVOHとの相溶性が乏しいためか、組成物の透明性、
機械的性質が不良で好ましくない。
【0014】また、オレフィン単量体としてはエチレ
ン、プロピレン、ブチレン等が挙げられ、さらにオレフ
ィン系重合体の具体例としては、ポリエチレン(低密
度、中密度、高密度)、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブチレン共重合体等のエチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、ブチルゴム等が
挙げられるが、特に好適には、低密度ポリエチレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体が用い
られる。なお、上記オレフィン系重合体は、他の不飽和
単量体を本発明の目的を損なわない範囲で少量共重合さ
れていても差し支えない。また、本発明においてエポキ
シ基を導入したオレフィン系重合体のMIは、特に制限
はないが、0.1〜50g/10分が好ましく、より好
適には0.5〜15g/10分である。
【0015】本発明の樹脂組成物は、EVOH(A)と
エポキシ基を導入したオレフィン系重合体(B)との混
合物であるが、その配合割合は、A/B=60〜95/
40〜5(重量比)であり、より好適にはA/B=70
〜90/30〜10(重量比)である。エポキシ基を導
入したオレフィン系重合体の配合量が組成物に対し5重
量%未満では、耐落下衝撃性、耐屈曲性が乏しい。一
方、40重量%を越える場合は、透明性が不良であるの
みならず、ガスバリヤー性が不良である。
【0016】EVOHとエポキシ基を導入したオレフィ
ン系重合体との混合方法は、バンバリーミキサー、単軸
あるいは二軸スクリュー押出機、ブラベンダープラスト
ミル等を用いる方法があるが、各樹脂を直接各種成形機
に供給して成形機で混練しながら成形加工してもよい。
また、これらを混練する際に可塑剤、滑剤、酸化防止
剤、着色剤、各種樹脂などを、本発明の作用効果が損な
われない範囲で添加しても差し支えない。
【0017】本発明の積層体は上記樹脂組成物層を少な
くとも1層含み、該樹脂組成物層に隣接する層がカルボ
ン酸変性オレフィン系重合体からなる層である積層体で
ある。この際、本発明の樹脂組成物は中間層、最外層、
最内層のいずれの層にも用いることができるが、該樹脂
組成物層に隣接する層はカルボン酸変性オレフィン系重
合体からなる層であることが重要である。かかる層を隣
接する層とすることで後述する実施例からも明らかなよ
うに耐落下衝撃性、エアーバック防止性、層間接着性の
良好な積層体を得ることができる。
【0018】カルボン酸変性オレフィン系重合体とは、
分子中にカルボキシル基を有するオレフィン系重合体の
ことをいい、不飽和カルボン酸またはその無水物をオレ
フィン系重合体{例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等
のポリオレフィン、オレフィンとこれと共重合し得る不
飽和単量体(ビニルエステル、不飽和カルボン酸エステ
ル等)との共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチルエステル共重合体}
に化学的に(例えば付加反応、グラフト反応により)結
合させて得られる変性オレフィン系重合体が挙げられ
る。
【0019】具体的には、無水マレイン酸グラフト変性
ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリプロピ
レン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−エチルア
クリレート共重合体、無水マレイン酸グラフト変性エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等から選ばれた1種または2
種以上の混合物が好適なものとして挙げられる。またこ
れらのカルボン酸変性オレフィン系重合体にはEVO
H、例えば本発明の樹脂組成物を、本発明の効果を損な
わない範囲で混合することも可能である。
【0020】本発明の積層体では、カルボン酸変性オレ
フィン系重合体以外の樹脂を、カルボン酸変性オレフィ
ン系重合体を介して積層することもできる。積層する樹
脂としては、特に制限はなく、一般には透明性の良好な
樹脂が好ましいが、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、ポリブテン等のポリオレフィン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマー、カルボン酸変性されたポリエチ
レン等のオレフィンを主体とする共重合体、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリ塩化ビニル等、またはこれらの混合物
が例示される。これらのうち特に好適に用いられるの
は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体の単独またはこれらの混合物
である。
【0021】本発明の積層体は、フィルム、シート、チ
ューブ、ボトル等に成形することができ、各層の厚み構
成には特に制限はないが、透明性の点から本発明の樹脂
組成物層は300μ以下の厚みで使用することが好まし
く、より好適には200μ以下である。
【0022】本発明の樹脂組成物を積層する方法は、特
に制限はないが、共押出法、押出ラミネーション法、ド
ライラミネーション法等が挙げられ、とりわけ共押出法
による成形を行った際には層間接着性が良好であり、本
発明の樹脂組成物の特徴が発揮できるため好適である。
【0023】このようにして得られた積層体は、耐落下
衝撃性の優れた容器、とくに共押出して直接ブロー成形
するダイレクトブロー容器に好適である。また、柔軟性
に優れるので、エアーバック防止性に優れたチューブに
も好適である。その他、耐屈曲性に優れたバッグインボ
ックス、スキンパック適性、シュリンクフィルム適性に
優れたフィルム等として使用することもできる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれによつて何ら限定を受けるもの
ではない。実施例中の「部」あるいは「%」は、特に断
りがない限り重量基準である。
【0025】実施例1 エチレン含量が44モル%、酢酸ビニル成分のけん化度
が99.1モル%、MIが5.5g/10分のEVOH
70部とエポキシ当量が1050で、MIが4.3g/
10分のグリシジルメタクリレートランダム共重合変性
低密度ポリエチレン30部とからなる厚み15μの中間
層と、該中間層の両側に厚み各30μの4−メチル−1
−ペンテンを共重合成分とし、該共重合成分を3.2モ
ル%含み、MIが2.1g/10分の直鎖状低密度ポリ
エチレンからなる表面層を有し、各層間に厚み5μの酢
酸ビニル含量20重量%、無水マレイン酸含量0.5重
量%の無水マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合
体からなる接着性樹脂層を介して配された全層85μの
積層フィルムを3基の押出機、3種5層用多層ダイヘッ
ドを用いて共押出法により得た。中間層に用いた樹脂組
成物は、あらかじめ押出機によりブレンドしたペレット
を用いた。
【0026】得られた積層フィルムについて、ゲルボフ
レックステストを該積層フィルムにピンホールの発生を
認めるまで行うとともに、該ピンホール発生に至るまで
の各段階での酸素ガス透過量を20℃、65%RHの条
件下で測定した。各段階での屈曲疲労度の試料について
は、12インチ×8インチの平面となし、その中央部で
測定した。測定方法は以下の通りである。
【0027】耐屈曲性の評価は、理学工業(株)製のゲ
ルボフレックステスターを用い、12インチ×8インチ
のフィルムを直径3.5インチの円筒状となし、両端を
把持し、初期把持間隔7インチ、最大屈曲時の把持間隔
1インチ、ストロークの最初の3.5インチで440度
の角度のひねりを加え、その後の2.5インチは直線水
平動である動作の繰り返し往復運動を40回/分の速度
で、20℃、65%RH条件下で行った。
【0028】酸素ガス透過量(OTR)の測定は、Mo
dern Control社製のOX−TRAN 10
−50Aを使用し、20℃、65%RH条件下で測定し
た。また、ヘイズは、日本精密光学(株)ポイック積分
球式光線透過率計を用いて測定した。
【0029】評価の結果、ピンホール発生までの屈曲疲
労テスト過程においては、酸素ガス透過量の変化はほと
んどなかった。また、ピンホール発生は該屈曲疲労テス
ト7000往復を経過するまで認められず、7100往
復経過後、ピンホールの有無を検査に付した時点でピン
ホール1個がすでに発生しているのを認めた。また、各
層間のデラミネーションは全く見られなかった。該フィ
ルムのヘイズは5%であり、透明性が良好で、スジ、梨
地も全く見られなかった。測定結果は表1にまとめて示
す。
【0030】比較例1 実施例1において、中間層にエチレン含量が44モル
%、酢酸ビニル成分のけん化度が99.1モル%、MI
が5.5g/10分のEVOH単独を用いたほかは実施
例1と同様にして積層フィルムを作製し、各種評価を行
った。結果を表1に示す。該フィルムは柔軟性が乏し
く、耐屈曲疲労性が不良である。
【0031】比較例2 実施例1において、中間層にエチレン含量が44モル
%、酢酸ビニル成分のけん化度が99.1モル%、MI
が5.5g/10分のEVOH70部とエポキシ当量が
600で、MIが4.3g/10分のグリシジルメタク
リレートランダム共重合変性低密度ポリエチレン30部
とからなる中間層を用いたほかは実施例1と同様にして
積層フィルムを作製し、各種評価を行った。結果を表1
に示す。該フィルムはゲル、フィシュアイが多発し、柔
軟性が不十分であり、耐屈曲疲労性も不十分である。
【0032】比較例3 実施例1において、中間層にエチレン含量が88モル
%、酢酸ビニル成分のけん化度が98.0モル%、MI
が5.0g/10分のEVOH70部とエポキシ当量が
1050で、MIが4.3g/10分のグリシジルメタ
クリレートランダム共重合変性低密度ポリエチレン30
部とからなる中間層を用いたほかは実施例1と同様にし
て積層フィルムを作製し、各種評価を行った。結果を表
1に示す。該フィルムは柔軟性、耐屈曲疲労性は良好で
あるものの、ガスバリア性が著しく不良である。
【0033】比較例4 実施例1において、接着性樹脂層に酢酸ビニル含量20
重量%で無水マレイン酸変性されていないエチレン−酢
酸ビニル共重合体を用いたほかは実施例1と同様にして
積層フィルムを作製し、各種評価を行った。結果を表1
に示す。該フィルムは柔軟性は良好であるものの、10
回の屈曲試験でデラミネーションが生じ、層間接着性が
不良であった。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 エチレン含量が44モル%、酢酸ビニル成分のけん化度
が99.1モル%、MIが5.5g/10分のEVOH
70部とエポキシ当量が2900で、MIが4.1g/
10分のグリシジルメタクリレートランダム共重合変性
低密度ポリエチレン30部とからなる平均厚み50μの
中間層と、該中間層の両側に酢酸ビニル含量5重量%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体70部、無水マレイン酸
含量0.5重量%の無水マレイン酸変性エチレン−酢酸
ビニル共重合体30部からなる全層平均厚み各300μ
の内外層を有する容器(容積量10L)を2台の押出
機、2種3層用多層ダイヘッドを用いて、共押出・ダイ
レクトブロー成形により得た。なお、ここで中間層に用
いた樹脂組成物は、あらかじめ押出機によりブレンドし
たペレットを用いた。この容器に水10Lを充填し、1
mの高さから3回落下させたが破壊せず、良好な耐衝撃
性を示した。
【0036】比較例5 実施例2において、エチレン含量が44モル%、酢酸ビ
ニル成分のけん化度が99.1モル%、MIが5.5g
/10分のEVOH単独を中間層用樹脂としたほかは、
実施例2と同様にして多層ダイレクトブロー容器を成形
し、同様の落下テストを行った。この容器は1回目の落
下で破壊し、耐衝撃性が不良であった。
【0037】比較例6 実施例2において、エチレン含量が44モル%、酢酸ビ
ニル成分のけん化度が99.1モル%、MIが5.5g
/10分のEVOH70部とエポキシ当量が18000
で、MIが3.5g/10分のグリシジルメタクリレー
ト共重合変性低密度ポリエチレン30部とからなる樹脂
組成物を中間層用樹脂としたほかは、実施例2と同様に
して多層ダイレクトブロー容器を成形し、同様の落下テ
ストを行った。この容器も1回目の落下で破壊し、耐衝
撃性が不良であった。
【0038】比較例7 実施例2において、中間層の両側に酢酸ビニル含量5重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体単独を用いたほか
は、実施例2と同様にして多層ダイレクトブロー容器を
成形し、同様の落下テストを行った。この容器は1回目
の落下でデラミネーションが発生し、耐衝撃性が不良で
あった。
【0039】実施例3 エチレン含量が44モル%、酢酸ビニル成分のけん化度
が99.1モル%、MIが5.5g/10分のEVOH
70部とエポキシ当量が2900で、MIが4.1/1
0分のグリシジルメタクリレートランダム共重合変性低
密度ポリエチレン30部とからなる平均厚み20μの中
間層と、該中間層の両側に酢酸ビニル含量8重量%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体からなる平均厚み各150
μの表面層を有し、各層間に厚み15μの酢酸ビニル含
量20重量%、無水マレイン酸含量0.5重量%の無水
マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
接着性樹脂層を介して配された全層平均厚み350μの
積層チューブを3基の押出機、3種5層多層ダイヘッド
を用いて共押出・ダイレクトブロー成形により得た。な
お、ここで中間層に用いた樹脂組成物は、あらかじめ押
出機によりブレンドしたペレットを用いた。
【0040】得られたチユーブの胴部中央を幅15mm
で切断し、ループステイフネステスターにより10mm
圧縮したときの反発力は700mgであった。ここで、
ループステイフネスは、東洋精機社製のループステイフ
ネステスターにより幅15mmのフィルムを長さ60m
mのループ状に曲げ、ループの径が20mmになるまで
圧縮したときの反発力を20℃、65%RHの条件下で
測定した。ループステイフネスは、エアーバック防止性
の尺度として重要であり、ループステイフネスの小さい
組成物がエアーバック防止性が良好であると考えられ
る。
【0041】比較例8 実施例3において、中間層にエチレン含量が44モル
%、酢酸ビニル成分のけん化度が99.1モル%、MI
が5.5g/10分のEVOHを単独で用いたほか、実
施例3と同様にして多層チユーブを成形し、ループステ
イフネステストを行ったところ、反発力は1500mg
であった。
【0042】比較例9 実施例3において、接着性樹脂層に酢酸ビニル含量20
重量%で無水マレイン酸変性されていないエチレン−酢
酸ビニル共重合体を用いたほかは、実施例3と同様にし
て多層チユーブを成形し、ループステイフネステストを
行ったところ、反発力は800mgであった。しかし、
該多層チューブはテスト中にデラミネーションが発生し
た。
【0043】
【発明の効果】本発明の積層体は、透明性、ガスバリヤ
ー性が良好で、EVOH単体を用いた積層体と比べて柔
軟性が格段に高く、耐落下衝撃性、エアーバック防止
性、スキンパック適性、シュリンクフィルム適性に優れ
た積層体としてきわめて有用である。この積層体を用い
たダイレクトブロー容器は耐落下衝撃性、エアーバック
防止性、層間接着性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/04 LDM C08L 29/04 LDM 63/00 NJN 63/00 NJN //(C08L 29/04 23:26)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含量が20〜60モル%、酢酸
    ビニル成分のけん化度が95モル%以上のエチレン−酢
    酸ビニル共重合体けん化物(A)60〜95重量%とエ
    ポキシ当量にして700〜10000のエポキシ基を導
    入したオレフィン系重合体(B)40〜5重量%からな
    る樹脂組成物層および該樹脂組成物層に隣接してカルボ
    ン酸変性オレフィン系重合体からなる層を有する積層
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の積層体からなるダイレ
    クトブロー容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の積層体からなるチュー
    ブ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の積層体からなるフィル
    ム。
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