JPH08268101A - 差動制限解除装置 - Google Patents

差動制限解除装置

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JPH08268101A
JPH08268101A JP6917495A JP6917495A JPH08268101A JP H08268101 A JPH08268101 A JP H08268101A JP 6917495 A JP6917495 A JP 6917495A JP 6917495 A JP6917495 A JP 6917495A JP H08268101 A JPH08268101 A JP H08268101A
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JP
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differential
pressure
differential limiting
releasing
limiting
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JP6917495A
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Kunio Tanaami
邦男 田名網
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な構造の差動制限装置を採用しつつ、意
図に反した差動制限作用を有効に抑制できる差動制限解
除装置を提供する。 【構成】 デフケース1内に配設されたデフケース1か
らの入力側回転駆動力を差動歯車6、7、8からなる差
動装置を介して左右の出力側に差動配分して伝達し、差
動回転部材1、7、8間に配置された多板クラッチ9、
10を接続手段の押圧力により接続して前記差動回転部
材1、7、8間の差動制限を行うように構成された差動
制限装置において、接続手段の押圧力に対向して圧力を
発生する圧力発生手段5からの圧力を受けて前記多板ク
ラッチ9、10の接続を解除する差動制限解除手段2、
3を設けたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動制限装置におい
て、差動制限作用を必要としない場合にこれを解除でき
る差動制限解除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、操向駆動時にはきわめて有用な
差動装置が、路面状況に起因する左右輪間での走行抵抗
の差によって走行抵抗の小さい側の片輪が空転し、直進
性能の悪化や悪路脱出の不能という弊害を生じる。従
来、このような片輪空転時等に発生する過剰な差動作用
を抑制して低速回転側の車輪にも駆動トルクを伝達する
ことのできる差動制限装置としては種々のものが提案さ
れており、例えば、図示はしないが、デフケースの駆動
時に発生する、差動歯車を構成するピニオンギヤと該ピ
ニオンギヤに噛合するサイドギヤとの間の噛合反力によ
って生じたスラスト力で差動制限のための多板クラッチ
を締結して片輪空転時等に発生する過剰な差動作用を自
動的に抑制するもの等が多用されている。しかしなが
ら、この種の差動制限装置においては、前記差動歯車を
構成するピニオンギヤと該ピニオンギヤに噛合するサイ
ドギヤとの間の噛合反力が生じて、意図に反した差動制
限がなされる虞れがあった。例えば低速旋回走行時に発
生して差動作用が阻害され、低速度時であるがために目
立ついわゆるタイトブレーキング現象のような走行タイ
ヤにとって好ましくない結果を生じ、差動制限作用によ
って駆動力も大きいため、路面とのスリップ率も高くエ
ネルギー損失が増大した。また、ABS(アンチブレー
キ装置)作動時に路面状況によって差動制限装置が作動
すると、車輪のロックの検出に影響を及ぼしたり、ブレ
ーキ開放のコースト時に差動制限装置の多板クラッチの
開放が遅れて車輪の回転も遅れるという弊害を生じる虞
れもあった。
【0003】そこで、このような意図に反しての差動制
限作用を抑えるために、特開平4−351353号公報
に開示された図3に示したようなものも提案された。こ
の従来例では、差動制限作用が必要な時には、図示しな
い油圧制御装置からの所定圧力の油圧を受けて軸動する
油圧ピストンからの押圧力により軸動する左右の押圧リ
ング41が互いに近接して、プレッシャプレート42を
介して左摩擦クラッチ39および右摩擦クラッチ40を
接続させる。これにより、差動回転部材であるデフケー
ス31とハブ43と一体回転する左右のサイドギヤ3
7、38との間の差動回転を制限して、高速道路での直
進性能の確保や、泥濘地等からの脱出が図られる。この
ように前記従来例では、必要な場合にのみ差動制限装置
を作動させることにより高い制御制度が得られることに
なった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
差動制限装置では差動制限作用が必要な場合を見極める
のが面倒であり、これを運転者が行うのは実用的でな
く、電気的な制御に頼らざるをえないものであった。し
かも、高速道路での高速走行が頻繁に行われる近年で
は、直進安定性能の確保の観点からむしろ自動的に差動
制限装置が作動する型式のものの方が実用的であり、し
かも従来から多用されている通常の差動歯車等による差
動装置内での簡素な構造によって差動制限トルクを発生
させるものの方が低コストである。
【0005】このようなことから、本発明では、上記従
来の差動制限装置における諸課題を解決して、簡素な構
造の差動制限装置を採用しつつ、意図に反した差動制限
作用を有効に抑制できる差動制限解除装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
記した従来の課題を解決するための手段として、デフケ
ース内に配設されデフケースからの入力側回転駆動力を
差動歯車からなる差動装置を介して左右の出力側に差動
配分して伝達し、差動回転部材間に配置された多板クラ
ッチを接続手段の押圧力により接続して前記差動回転部
材間の差動制限を行うように構成された差動制限装置に
おいて、接続手段の押圧力に対向して圧力を発生する圧
力発生手段からの圧力を受けて前記多板クラッチの接続
を解除する差動制限解除手段を設けたことを特徴とする
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0007】また本発明は、前記差動歯車はデフケース
に固定されたピニオンシャフトに回転自在に嵌合した複
数個のピニオンギヤと、これに噛合するとともに左右の
出力軸と連結したサイドギヤからなり、前記多板クラッ
チはデフケースと左右のサイドギヤのうち少なくとも一
方側のサイドギヤ間に配置され、プレッシャリングとピ
ニオンシャフトとの間に設けられたカムのカム作用によ
って発生したスラスト力により多板クラッチを接続して
前記差動回転部材間の差動制限を行うように構成された
差動制限装置であって、前記スラスト力に対向して圧力
を発生して前記プレッシャリングによる多板クラッチの
接続を解除する差動制限解除手段を設けたことを特徴と
するもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
【0008】また本発明は、前記圧力発生手段は、ブレ
ーキペダルの踏動に連動して圧力を発生させてもよい
し、速度センサ、加速度センサ、舵角センサ、スロット
ルセンサおよびブレーキセンサからの検出値を受けて差
動制限の解除が必要な時に圧力を発生させてもよい。
【0009】さらに本発明は、前記圧力発生手段による
発生圧力の調整を、手動および自動制御のいずれによっ
ても可能に構成してもよい。
【0010】さらにまた本発明は、前記差動制限解除手
段は、前記圧力発生手段からの圧力にて軸動するピスト
ンと、該ピストンの押圧力を回転部分に伝達するベアリ
ングと、該ベアリングからの押圧力を受ける前記プレッ
シャリングに対向配置された差動制限解除ロッドとから
構成されてもよく、これらを課題解決のための手段とす
るものである。
【0011】
【作用】多板クラッチ9、10が接続された差動制限下
において、例えば低速旋回走行時やABS作動時等の意
図しない差動制限作用が生じがちな車両の走行状態にお
いて、ブレーキペダルBPの踏動に連動して差動制限解
除マスタシリンダ5Aにて圧力を発生させ、圧力供給ラ
イン14によってハウジング11の各ポート14A、1
4Bへ油圧が供給されると、左右のピストン17、18
が軸動し、該ピストンの押圧力を回転部分に伝達するベ
アリング21、22を介して前記プレッシャリング1
2、13に対向配置された差動制限解除ロッド19、2
0をプレッシャリング12、13による多板クラッチ
9、10の押圧力に対向して差動制限解除方向に押し戻
す。これによって、ブレーキ作動時のような低速走行時
に生じがちな意図に反した差動制限作用を有効に抑制で
き、駆動力の絶対値が低くなり、スリップ率の低下やエ
ネルギー損失が少なくなる。また、ブレーキ作動時に差
動制限作用が抑制されることによって、ABSの制御を
妨げることがなく、安定したアンチブレーキ制御が可能
になる。さらに、差動制限装置による差動制限力と差動
制限解除手段による差動制限解除力とが拮抗してトラン
スファーレシオのコントロールも可能になる。
【0012】また、多板クラッチの接続手段の押圧力に
対向して圧力を発生する圧力発生手段5を、速度セン
サ、加速度センサ、舵角センサ、スロットルセンサおよ
びブレーキセンサからの検出値を受けて差動制限の解除
が必要な時に圧力を発生させるようにした場合には、種
々の走行形態に応じて適切な差動制限解除が可能にな
る。例えば、高速道路上での高速走行や加速時には差動
制限作用が必要なことから、差動制限解除用の圧力発生
手段5は作動させないものとして、速度センサ、加速度
センサ、スロットルセンサに動作のための所定値を設定
し、また、ブレーキ作動時やABS作動時には差動制限
を解除させるものとして、ブレーキセンサ、速度セン
サ、加速度センサ(減速度検知)、あるいはスロットル
センサ(弁閉の検知)に動作のための所定値を設定す
る。さらに、舵角センサにより操舵角を検出して、低速
なら差動制限を解除するように、高速なら操舵角も小さ
いことから差動制限装置を解除しない等、走行状態に応
じて適切な制御が可能である。そして、前記圧力発生手
段5としての油圧ポンプ等の油圧(あるいは空気圧)発
生装置5Dおよび油圧回路5Cによる発生圧力の調整
を、手動および自動制御のいずれによっても可能に構成
すれば、手動の場合には、ダイヤルあるいはボリューム
26によって発生圧力を0Kgf/cm2 の差動制限を
解除しないハード(スポーツ走行)〜MIDKgf/c
2 の差動制限を解除するノーマルまで差動制限解除力
の調節が可能であり、換言すればトランスファレシオの
調整が可能となる。また、発生圧力の調整を前記速度セ
ンサ、加速度センサ、舵角センサ、スロットルセンサお
よびブレーキセンサを使用して自動調整する場合は、自
動スイッチ25を押下して、各センサからの検出値に基
づいて走行状態に応じた適切な差動制限解除力が得られ
るように、前記油圧発生装置5Dおよび油圧回路5Cを
自動制御(例えば、油圧ポンプ5Dの吐出圧力の自動調
整や油圧回路5Cの調圧弁の自動調整等)する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の差動制限解除装置の第1実施例を示
す全体図であり、本実施例は、差動制限作用がデフケー
ス1内周に摺動のみ自在に嵌合された一対のプレッシャ
リングと、該プレッシャリング間に配置された差動装置
のピニオンギヤを軸支するピニオンシャフトとの間のカ
ム作用により発生したスラスト力によって多板クラッチ
を接続してなされるものに適用されたもので、差動制限
解除はブレーキペダルの踏動に連動するものである。以
下詳細に説明すると、左右デフケース1A、1Bが組み
付けられて構成されたデフケース1からの入力側回転駆
動力は、デフケース1内周に摺動のみ自在にスプライン
嵌合された一対のプレッシャリング12、13の対向面
に形成されたカム部12C、13Cを介してこれらカム
部にそのカム部4Cが係合する放射状に配置されたピニ
オンシャフト4に伝達される。該ピニオンシャフト4に
はピニオンギヤ6が軸支され、該ピニオンギヤ6にその
左右両側から傘歯噛合する左右のサイドギヤ7、8が配
置される。前記入力側回転駆動力は、これら差動歯車か
らなる差動装置であるサイドギヤ7、8上を公自転する
ピニオンギヤ6を介して左右の駆動車輪間の走行抵抗に
応じて左右の出力側に差動配分して伝達される。
【0014】一方、差動回転部材である前記デフケース
1と各サイドギヤ7、8との間にはデフケース1と回転
を共にし摺動自在にするアウタープレートとサイドギヤ
7あるいは8と回転を共にし摺動自在にするインナープ
レートとが交互に積層された多板クラッチ9、10が配
置され、前記デフケース1の駆動時に、一対のプレッシ
ャリング12、13の対向面に形成されたカム部12
C、13Cとピニオンシャフト4のカム部4Cとの間の
相対回転移動によって発生したスラスト力により前記多
板クラッチ9、10が接続して前記デフケース1と各サ
イドギヤ12、13間の差動制限を行う。
【0015】このように構成された差動制限装置におい
て、本発明では、接続手段の押圧力に対向して圧力を発
生する圧力発生手段5からの圧力を受けて前記多板クラ
ッチ9、10の接続を解除する差動制限解除手段2、3
を設けたもので、以下詳細に説明すると、本第1実施例
では、圧力発生手段5としてブレーキペダルBPの踏動
時にブレーキBへ油圧を供給するブレーキマスタシリン
ダ5Bのピストンロッドと連動して圧力を発生する差動
制限解除マスタシリンダ5Aを採用したもので、該差動
制限解除マスタシリンダ5Aとデフケース1を回転自在
に軸支するハウジング11に設けた左右のポート14
A、14Bとを圧力供給ライン14によって連結する。
なお、ブレーキラインがエア倍力装置を備えるものであ
れば、圧力供給ラインには圧力空気が供給される。前記
左右のポート14A、14Bにはそれぞれ左右のピスト
ン17、18が内蔵され、該ピストンの押圧力を回転部
分に伝達するベアリング21、22を介して前記デフケ
ース1内に設置された前記各プレッシャリング12、1
3に差動制限解除ロッド19、20が対向配置される。
以上の各ピストン、ベアリングおよび差動制限解除ロッ
ドによって差動制限解除手段2、3が構成されている。
【0016】以上のように構成された第1実施例の作用
について説明すると、通常の差動時には、デフケース1
からの入力側回転駆動力は左右のプレッシャリング1
2、13から差動歯車からなる差動装置すなわち左右の
サイドギヤ7、8上を公自転するピニオンギヤ6を介し
て左右の駆動車輪間の走行抵抗に応じて左右の駆動軸に
差動配分して伝達される。そして、差動制限が必要な走
行状態下にて、差動回転部材すなわちデフケース1と各
サイドギヤ7、8間に配置された左右の多板クラッチ
9、10は、前記デフケース1の駆動時に接続手段であ
るプレッシャリング12、13との間のカム作用によっ
てピニオンシャフト4との間に発生した押圧力であるス
ラスト力により接続し、前記差動回転部材であるデフケ
ース1と各サイドギヤ7、8との間の差動制限が行われ
る。
【0017】このような、多板クラッチ9、10が接続
された差動制限下において、例えば低速旋回時やABS
作動時等の意図しない差動制限作用が生じがちな車両の
走行状態において、本実施例ではブレーキペダルBPの
踏動に連動して差動制限解除マスタシリンダ5Aにて圧
力を発生させ、圧力供給ライン14によってハウジング
11の各ポート14A、14Bへ油圧が供給されると、
左右のピストン17、18が軸動し、該ピストンの押圧
力を回転部分に伝達するベアリング21、22を介して
前記プレッシャリング12、13に対向配置された差動
制限解除ロッド19、20をプレッシャリング12、1
3による多板クラッチ9、10の押圧力に対向して差動
制限解除方向に押し戻す。これによって、ブレーキ作動
時のような低速走行時に生じがちな意図に反した差動制
限作用を有効に抑制でき、駆動力の絶対値が低くなり、
スリップ率の低下やエネルギー損失が少なくなる。ま
た、ブレーキ作動時に差動制限作用が抑制されることに
よって、ABSの制御を妨げることがなく、安定したア
ンチブレーキ制御が可能になる。さらに、差動制限装置
による差動制限力と差動制限解除手段による差動制限解
除力とが拮抗してトランスファーレシオのコントロール
も可能になる。
【0018】図2は、本発明の第2実施例を示す全体図
である。本実施例の圧力供給ライン14以降の構成は前
記第1実施例と同様なので、その説明は省略する。本実
施例では、多板クラッチの接続手段の押圧力に対向して
圧力を発生する圧力発生手段5を、速度センサ、加速度
センサ、舵角センサ、スロットルセンサおよびブレーキ
センサを備える検出部24からの検出値を受けて差動制
限の解除が必要な時に圧力を発生させるものである。検
出部24には、前記圧力発生手段5としての油圧ポンプ
等の油圧(あるいは空気圧)発生装置5Dおよび油圧回
路5Cによる発生圧力の調整を、手動によって発生圧力
を0Kgf/cm2 の差動制限を解除しないハード(ス
ポーツ走行)〜MIDKgf/cm2 の差動制限を解除
するノーマルまで差動制限解除力の調節が可能なボリュ
ーム26と、押下時に各センサからの検出値に基づいて
走行状態に応じた適切な差動制限解除力が得られるよう
に、前記油圧発生装置5Dおよび油圧回路5Cを制御装
置23によって自動制御(例えば、油圧ポンプ5Dの吐
出圧力の自動調整や油圧回路5Cの調圧弁の自動調整
等)する自動スイッチ25とが併設されている。
【0019】かくして、本実施例によれば、前記圧力発
生手段5としての油圧ポンプ等の油圧(あるいは空気
圧)発生装置5Dおよび油圧回路5Cによる発生圧力の
調整を、手動によって行う場合には、ダイヤルあるいは
ボリューム26によって発生圧力を0Kgf/cm2
差動制限を解除しないハード(スポーツ走行)〜MID
Kgf/cm2 の差動制限を解除するノーマル走行まで
差動制限解除力の調節が可能であり、換言すればトラン
スファレシオの調整が可能となる。また、前記圧力発生
手段5の発生圧力の調整を前記各センサを使用して自動
調整する場合には、自動スイッチ25を押下して、各セ
ンサからの検出値に基づいて走行状態に応じた適切な差
動制限解除力が得られるように、前記油圧発生装置5D
および油圧回路5Cを自動制御する。
【0020】このようにして発生圧力が調整された圧力
発生手段5からの圧力は、以下のような走行状態に応じ
て差動制限解除動作が行われる。高速道路上での高速走
行や加速時には差動制限作用が必要なことから、差動制
限解除用の圧力発生手段5は作動させないものとして、
速度センサ、加速度センサ、スロットルセンサに動作の
ための所定値を設定し、また、ブレーキ作動時やABS
作動時には差動制限を解除させるものとして、ブレーキ
センサ、速度センサ、加速度センサ(減速度検知)、あ
るいはスロットルセンサ(解除の検知)に動作のための
所定値を設定する。さらに、舵角センサにより操舵角を
検出して、操向時における速度の関係に応じて、低速な
ら差動制限を解除するように、高速なら操舵角も小さい
ことから差動制限装置を解除しない等、走行状態に応じ
て適切な制御が可能である。
【0021】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明の趣旨の範囲内で、本発明の差動制限解除装置は種
々の差動制限装置の型式のものに採用され得る。例え
ば、差動装置としてはすば噛合による遊星歯車を具備す
るもの、差動制限のためのスラスト力を傘歯噛合するピ
ニオンギヤとサイドギヤとの噛合反力により発生させる
型式のもの(この場合には差動制限解除ロッドはサイド
ギヤの背側面に対向配置される)、多板クラッチが1つ
のもの、また、やや構造が複雑になることが許容される
なら差動制限力を油圧にて得るもの(CSD型:コント
ロール・スリップ・デフ)ものにも採用可能である。ま
た、圧力発生手段としては、ブレーキ系統等既設の圧力
供給系統を使用してもよいし、差動制限解除装置専用の
圧力発生手段を設けてもよい。さらに、圧力流体として
は、エンジン負圧を使用してもよいことは言うまでもな
い。また、差動制限解除手段についても、圧力流体にて
押圧されるピストンに代えて、ブレーキペダルに連動し
て牽引されるワイヤ等によって機械的に多板クラッチの
差動制限を解除するよう構成することもできる。さら
に、ピストン、ベアリング、差動制限解除ロッドの形
状、配置関連構成等についても適宜採用できる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、低速旋回時やABS作動時等の走行状態において
生じがちな意図に反した差動制限作用を有効に抑制で
き、駆動力の絶対値が低くなり、スリップ率の低下やエ
ネルギー損失が少なくなる。また、ブレーキ作動時に差
動制限作用が抑制されることによって、ABSの制御を
妨げることがなく、安定したアンチブレーキ制御が可能
になる。さらに、差動制限装置による差動制限力と差動
制限解除手段による差動制限解除力とが拮抗してトラン
スファーレシオのコントロールも可能になる。
【0023】また、多板クラッチの接続手段の押圧力に
対向して圧力を発生する圧力発生手段を、速度センサ、
加速度センサ、舵角センサ、スロットルセンサおよびブ
レーキセンサからの検出値を受けて差動制限の解除が必
要な時に圧力を発生させるようにした場合には、種々の
走行形態に応じて適切な差動制限解除が可能になる。そ
して、前記圧力発生手段による発生圧力の調整を、手動
および自動制御のいずれによっても可能に構成すれば、
手動の場合には、ダイヤルあるいはボリュームによって
発生圧力を0Kgf/cm2 の差動制限を解除しないハ
ード(スポーツ走行)〜MIDKgf/cm2 の差動制
限を解除するノーマルまで差動制限解除力の調節が可能
であり、換言すればトランスファレシオの調整が可能と
なる。さらに、発生圧力の調整を前記各センサを使用し
て自動調整する場合は、自動スイッチを押下して、各セ
ンサからの検出値に基づいて走行状態に応じた適切な差
動制限解除力が得られ、よりきめ細かな差動制限解除の
自動制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差動制限解除装置の第1実施例を示す
全体図である。
【図2】本発明の差動制限解除装置の第2実施例を示す
全体図である。
【図3】従来の差動制限装置を示す図である。
【符号の説明】
1 デフケース 2 差動制限加除手段 3 差動制限解除手段 5 圧力発生手段 6 ピニオンギヤ 7 左サイドギヤ 8 右サイドギヤ 9 左多板クラッチ 10 右多板クラッチ 12 左プレッシャリング 13 右プレッシャリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デフケース内に配設されデフケースから
    の入力側回転駆動力を差動歯車からなる差動装置を介し
    て左右の出力側に差動配分して伝達し、差動回転部材間
    に配置された多板クラッチを接続手段の押圧力により接
    続して前記差動回転部材間の差動制限を行うように構成
    された差動制限装置において、接続手段の押圧力に対向
    して圧力を発生する圧力発生手段からの圧力を受けて前
    記多板クラッチの接続を解除する差動制限解除手段を設
    けたことを特徴とする差動制限解除装置。
  2. 【請求項2】 前記差動歯車はデフケースに固定された
    ピニオンシャフトに回転自在に嵌合した複数個のピニオ
    ンギヤと、これに噛合するとともに左右の出力軸と連結
    したサイドギヤからなり、前記多板クラッチはデフケー
    スと左右のサイドギヤのうち少なくとも一方側のサイド
    ギヤ間に配置され、プレッシャリングとピニオンシャフ
    トとの間に設けられたカムのカム作用によって発生した
    スラスト力により多板クラッチを接続して前記差動回転
    部材間の差動制限を行うように構成された差動制限装置
    であって、前記スラスト力に対向して圧力を発生して前
    記プレッシャリングによる多板クラッチの接続を解除す
    る差動制限解除手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の差動制限解除装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力発生手段は、ブレーキペダルの
    踏動に連動して圧力を発生することを特徴とする請求項
    1または2に記載の差動制限解除装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力発生手段は、速度センサ、加速
    度センサ、舵角センサ、スロットルセンサおよびブレー
    キセンサからの検出値を受けて差動制限の解除が必要な
    時に圧力を発生させることを特徴とする請求項1または
    2に記載の差動制限解除装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力発生手段による発生圧力の調整
    を、手動および自動制御のいずれによっても可能に構成
    したことを特徴とする請求項4に記載の差動制限解除装
    置。
  6. 【請求項6】 前記差動制限解除手段は、前記圧力発生
    手段からの圧力にて軸動するピストンと、該ピストンの
    押圧力を回転部分に伝達するベアリングと、該ベアリン
    グからの押圧力を受ける前記プレッシャリングに対向配
    置された差動制限解除ロッドとから構成されたことを特
    徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の差動制限
    解除装置。
JP6917495A 1995-03-28 1995-03-28 差動制限解除装置 Pending JPH08268101A (ja)

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JP6917495A JPH08268101A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 差動制限解除装置

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JP6917495A JPH08268101A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 差動制限解除装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220054477A (ko) * 2020-10-23 2022-05-03 현대자동차주식회사 구동력 배분장치

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KR20220054477A (ko) * 2020-10-23 2022-05-03 현대자동차주식회사 구동력 배분장치

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