JPH08269615A - 伸びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板及びその用途と製造方法 - Google Patents

伸びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板及びその用途と製造方法

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JPH08269615A
JPH08269615A JP6806095A JP6806095A JPH08269615A JP H08269615 A JPH08269615 A JP H08269615A JP 6806095 A JP6806095 A JP 6806095A JP 6806095 A JP6806095 A JP 6806095A JP H08269615 A JPH08269615 A JP H08269615A
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less
steel sheet
hot
quenching
rapid heating
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JP6806095A
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English (en)
Inventor
Toshio Yokoi
利雄 横井
Hakobu Shiyukuhisa
運 宿久
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】伸びフランジ性を保持しながら、成形加工後
は、その部材の所要箇所に高周波焼入れのような急速加
熱焼入れを施すことによって、割れを生ぜず簡単に表面
硬化を施し耐摩耗性を付与することができる熱延鋼板。 【構成】重量%にて、C:0.18〜0.30、Si:0.0
1〜1.0、Mn:0.2〜1.5、Cr:0.1〜0.5、B:
0.0006〜0.0040を含み、以下いずれも、P:0.
03、S:0.02、sol Al:0.08、N:0.01以下
を含み、残部鉄及び不可避的不純物よりなり、フェライ
トとベイナイトとからなる混合組織を有する、伸びフラ
ンジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸びフランジ性にすぐ
れる高周波焼入用熱延鋼板及びその用途と製造方法に関
し、詳しくは、特に、伸びフランジ性をはじめとする種
々の加工性にすぐれるうえに、成形加工後の急速加熱焼
入れ、例えば、高周波焼入れによる表面硬化によって、
すぐれた耐摩耗性を付与し得る熱延鋼板とその製造方法
に関する。また、本発明は、そのようにして製造される
耐摩耗性を有する部材、特に、駆動伝達部品の製造に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のオートマチック・トランスミッ
ション部品やそのトルク・コンバータ部品等を含む種々
の駆動伝達部品は、従来、プレス成形した後、浸炭窒化
処理、ガス軟窒化処理、塩浴窒化処理等の窒化処理によ
る表面硬化によって耐摩耗性を付与し、更に、熱処理に
より歪取り矯正を行なって、高強度材とする方法で製造
されている。これらの一連の処理は、プレス成形後の部
品の全表面を硬化させるので、溶接を必要とする部位が
あるときは、その部位の硬化部を切削によって削除する
工程を必要とし、また、熱処理によって発生する形状の
変形をプレス等で手直しを行なうときは、そのための工
程を必要とし、従来、製造コストを高める原因となって
いる。
【0003】そこで、近年、自動車の軽量化や製造費用
の低減を図るために、上述したような種々の駆動伝達部
品の新しい製造方法が検討され始めており、このような
状況のなかで、表面硬化が必要な部位のみを表面硬化さ
せて、耐摩耗性を付与することができる高周波焼入れを
含む急速加熱焼入れ法の採用が検討されている。しか
し、従来の鋼板によれば、駆動伝達部品の製造に必要と
される種々の加工性を考慮して、炭素の添加量が極力低
く抑えられているので、このような鋼板に急速加熱焼入
れ、例えば、高周波焼入れを行なっても、必要とする表
面硬さを得ることができない。熱延鋼板を成形した部材
の高周波焼入れによって、その表面を硬化させるには、
原板熱延鋼板の炭素量をはじめとする化学成分量を多く
することによって、焼入れ性を向上させる必要がある
が、しかし、焼入れ性を向上させるために、炭素やその
他の化学成分の添加量を高めると、他方において、鋼板
の加工性に問題を生じる。特に、バーリング加工におい
て、穴拡げ部から割れが発生するために、加工できない
問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
自動車用の駆動伝達部品の製造における上述した問題を
解決するために鋭意研究した結果、鋼の化学成分を適切
に選択すると共に、その製造条件を適切に選択すること
によって、その成形加工に際しては、すぐれた加工性、
特に、伸びフランジ性を保持しながら、成形加工後は、
その部材の所要箇所に急速加熱焼入れすることによっ
て、簡単に表面硬化を施し、耐摩耗性を付与することが
できる熱間圧延鋼板を得ることができることを見出し
て、本発明に至ったものである。
【0005】即ち、本発明は、伸びフランジ性にすぐれ
る急速加熱焼入れ用熱延鋼板及びその用途と製造方法を
提供することを目的とし、特に、本発明は、その成形加
工に際しては、すぐれた加工性、特に、伸びフランジ性
を保持しながら、成形加工後は、その部材の所要箇所に
高周波焼入れのような急速加熱焼入れを施すことによっ
て、簡単に表面硬化を施し、耐摩耗性を付与することが
できる熱延鋼板を提供することを目的とし、また、本発
明は、そのような熱延鋼板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】更に、本発明は、そのような熱延鋼板を成
形し、得られた成形品に急速加熱焼入れを施して得られ
る表面硬化部材、特に、自動車用駆動伝達部品と、その
ような表面硬化部材、特に、自動車用駆動伝達部品の製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明による伸びフラン
ジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板は、重量%に
て、C 0.18〜0.30%、Si 0.01〜1.0%、
Mn 0.2〜1.5%、P 0.03%以下、S 0.0
2%以下、sol Al 0.08%以下、Cr 0.1〜0.5
%、B 0.0006〜0.0040%、及びN 0.0
1%以下を含み、残部鉄及び不可避的不純物よりなり、
フェライトとベイナイトとからなる混合組織を有するこ
とを特徴とする。
【0008】先ず、本発明による熱延鋼板における化学
成分について説明する。Cは、鋼板の強度を高めるため
に有効な元素であり、また、ベイナイトの低温変態生成
物を形成させるために必須の元素であり、更に、焼入れ
性を高めて、急速加熱焼入れによって、表面を硬化させ
るためにも必須の元素である。本発明によれば、これら
の効果を有効に得るためには、少なくとも0.18%を添
加することが必要である。しかし、過多に添加するとき
は、急速加熱焼入れによって、表面硬さは増すが、反
面、延性と伸びフランジ性、更には、溶接性が劣化する
ので、添加量の上限を0.30%とする。
【0009】Siは、本発明における混合組織を得るた
めに有用な元素であり、更に、強度と延性を高めるため
にも、有用な元素であるほか、溶鋼の脱酸や、焼入れ性
を高めるために有効な元素でもある。これらの効果を有
効に得るには、0.01%以上の添加が必要であるが、し
かし、過多に添加するときは、熱間圧延時にSiスケー
ルが発生しやすくなり、鋼板の表面性状が劣化するの
で、添加量の上限を1.0%とする。
【0010】Mnは、本発明において、焼入れ性を向上
させ、強度を高める元素であると共に、未変態のオース
テテイトをベイナイトに変態させるために必須の元素で
ある。これらの効果を有効に得るためには、少なくとも
0.2%の添加を必要とするが、しかし、添加量が1.5%
を越えるときは、帯状組織を生成させ、圧延直角方向の
延性を劣化させるので、添加量の上限を1.5%とする。
【0011】Pは、これが0.03%を越えて多量に含有
されるときは、絞り加工後の遷移温度を上昇させるの
で、0.03%以下の範囲とする。Sは、これが0.02%
を越えて多量に含有されるときは、伸びフランジ性を劣
化させるので、0.02%以下とする。sol Alは、鋼の
脱酸剤として添加されるものであるが、過多に添加する
ときは、鋼の清浄度が悪くなり、靱性を低下させるの
で、上限を0.08%とする。
【0012】Crは、鋼の強度及び焼入れ性を高めるの
に有用な元素であるが、過多に添加するときは、溶接性
を劣化させる。そこで、上記効果を有効に得るために、
添加量を0.1〜0.5%の範囲とする。Bは、焼入れ性を
大幅に向上させ、所望の組織を得るために有用な元素で
あり、この効果を有効に得るために、添加量を0.000
6〜0.0040%の範囲とする。Nは、多量に含有させ
るときは、加工性を劣化させると共に、BNを形成し
て、焼入れ性を劣化させるので、含有率を0.01%以下
とする。
【0013】本発明においては、上記元素に加えて、鋼
に、Cu 0.5%以下、Ni 0.3%以下、及びTi
0.01〜0.05%、よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の元素を添加することができる。
【0014】Niは、強度や靱性、更に、焼入れ性を向
上させる効果を有しているので、鋼板により一層の強
度、靱性、焼入れ性が要求される場合に、必要に応じて
添加される。しかし、添加量が0.5%を越えても、その
効果が飽和し、経済的にも不利であるので、添加量は、
0.5%以下の範囲とする。Cuは、Niとほぼ同様の効
果があり、鋼板により一層の強度や焼入れ性が要求され
る場合に、必要に応じて添加される。しかし、過多に添
加しても、熱間加工においてCuヘゲが発生し、製造困
難を引き起こすので、添加量は、0.5%以下とする。
【0015】Tiは、鋼中のNを固定して、B添加によ
る焼入れ性の効果を安定に得るために有用である。この
効果を有効に得るためには、少なくとも0.01%の添加
を必要とするが、過多に添加するときは、靱性の劣化を
招くので、添加量は0.01〜0.05%の範囲とする。
【0016】更に、本発明によれば、上記元素と共に、
又は上記元素とは別に、鋼にCaを添加することができ
る。Caは、硫化物を展伸状から球状にする形態制御を
通じて、鋼板の機械的異方性を低減し、延性と靱性を改
善する効果がある。この効果を有効に得るためには、0.
0005%以上の添加が必要である。しかし、添加量が
0.01%を越えるときは、鋼中の非金属介在物が増大し
て、延性や靱性が低下する。
【0017】本発明による伸びフランジ性にすぐれる急
速加熱焼入れ用熱延鋼板は、上述したような化学成分を
有する鋼を、Ar3点以上の仕上温度で熱間圧延し、次い
で、平均冷却速度20〜68℃/秒にて巻取温度まで冷
却した後、450〜600℃の範囲の温度で巻取ること
によって得ることができる。
【0018】本発明においては、熱間圧延は、Ar3点以
上の温度で完了することが必要である。熱間圧延の温度
がAr3点よりも低いときは、オーステナイトとフェライ
トの2相域圧延となるので、オーステナイトが過度に延
伸し、混合組織を形成して、靱性が著しく劣化する。熱
間圧延後の平均冷却速度は、20〜80℃/秒の範囲で
ある。この平均冷却速度が20℃/秒よりも小さいとき
は、フェライト・パーライト組織を形成し、目的とする
フェライト・ベイナイト組織を得ることができない。他
方、平均冷却速度が80℃/秒を越えるときは、マルテ
ンサイトが生成し、延性が劣化する。
【0019】このような冷却の後、得られた熱延鋼板を
温度450〜600℃の範囲の温度で巻取る。巻取温度
が450℃よも低いときは、ベイナイトとマルテンサイ
トとが生成し、強度が高くなると共に、加工性が著しく
劣化する。しかし、600℃を越える温度で巻取るとき
は、フェライト・パーライト組織を生成して、目的とす
るフェライト・ベイナイト組織を得ることができない。
【0020】本発明において、このようにして得られる
熱延鋼板は、ベイナイトの面積率が5〜70%の範囲に
あることが好ましい。ベイナイトの面積率が5〜70%
の範囲にあるときに、鋼板の強度と延性や伸びフランジ
性等のような加工性のバランスの指標として、引張強さ
(TS)と伸び(El)との積で表わされるTS×El
をとれば、この値が高く、強度と加工性のバランスが最
もすぐれる。
【0021】本発明による熱延鋼板は、かくして、その
成形加工に際しては、すぐれた伸びフランジ性を有し、
しかも、成形加工によって得られた部品を急速加熱焼入
れすることによって、割れを生じることなく、所要の箇
所を表面硬化して、耐摩耗性を付与することができる。
【0022】本発明において、急速加熱焼入れは、高周
波焼入れのほか、電子ビームやレーザーを用いる急速加
熱焼入れであってもよいが、好ましくは、高周波焼入れ
が採用される。本発明による熱延鋼板は、このような急
速加熱焼入れによって、焼き割れを生じることなく、表
面硬化を行なって、耐摩耗性を付与することができる。
一般に、焼き割れは、C量が多く、DI (理想直径)が
高いときに起こりやすいが、本発明によれば、Cの添加
量の上限を0.30%としているので、焼き割れが起こら
ない。
【0023】高周波焼入れのみならず、電子ビームやレ
ーザーを用いる急速加熱焼入れは、既によく知られてい
る焼入れ法であり、そのための条件は、目的とする鋼板
の組成や得られる製品に要求される表面硬さや焼入れの
程度等に応じて適宜に定めればよい。
【0024】例えば、高周波焼入れは、焼入れ部品に対
応する適当な形状の焼入れコイルを作製し、これを高周
波発生装置に接続し、これに適宜の高周波大電流を通電
すれば、コイルに近接して置かれた焼入れ部品の表面に
誘導電流が流れ、これによってその部品は表面から急速
に加熱され、そこで、焼入れ温度に達した時点で加熱を
止め、冷却液を外部から噴射して焼入れを行なうもので
ある。このような高周波焼入れによれば、流れ作業によ
って均一な焼入れを行なうことができる。このような高
周波焼入れの方法及び利点は、(社)日本鉄鋼協会編著
「鋼の熱処理」第101〜102頁(平成4年(株)丸
善発行)に記載されている。
【0025】高周波焼入れにおいて、用いる周波数は、
部品の形状、焼入れ面積、焼入れ深さ等によって、適宜
に選べばよい。例えば、周波数が低いときは、加熱深さ
(透過深度)が深く、焼入れ深さも深くなる。これに対
して、周波数が高いときは、加熱深さが浅く、焼入れ深
さも浅くなる。しかし、周波数を低くしても、出力を下
げると共に、部品の送り速度を早くすれば、焼入れ深さ
を浅くすることができる。
【0026】特に、限定されるものではないが、周波数
は、通常、1〜200KHzの範囲である。周波数が余
りに低いときは、加熱温度が高くなり、結晶粒度が粗大
化し、靱性の低下を招く。他方、周波数が余りに高いと
きは、最表面の温度だけが上昇し、所要の加熱深さを得
ることができない。
【0027】加熱温度は、急速加熱の場合、Ac3点が約
100℃以上上昇するので、900〜1100℃の範囲
が好ましい。加熱温度が余りに低いときは、オーステナ
イトが未変態となり、硬さが低くなる。しかし、加熱温
度が余りに高いときは、前述したように、結晶粒度が粗
大化し、靱性の低下を招く。加熱時間は、周波数、出
力、特に、周波数によって変化するが、通常、数秒(例
えば、2〜3秒程度)でオーステナイト化する。
【0028】加熱後の冷却には、コイルの冷却水をその
まま、焼入れに利用するが、更に、冷却器を別に取付け
て、加熱終了後、噴射水で焼入れしてもよい。冷却水
は、水や水溶性焼入れ剤でよい。従って、本発明による
熱延鋼板は、特に、自動車用の種々の駆動伝達部品の製
造に好適に用いることができる。即ち、本発明による熱
延鋼板を所要の部品に成形加工した後、これに高周波焼
入れを施すことによって、割れを生じることなく、所要
の耐摩耗性を付与することができる。
【0029】
【実施例】表1に示す化学成分を有する供試鋼を溶製
し、表2に示す熱延条件で熱間圧延して巻取り、熱延鋼
板を製造した。表1において、供試鋼番号1〜4及び8
〜10は本発明鋼であり、他の供試鋼は、比較鋼であ
る。得られた熱延鋼板について、引張特性及び穴拡げ率
(λ)を求め、更に、ミクロ組織を調べた。結果を表2
及び表3に示す。
【0030】更に、得られた熱延鋼板について、カップ
状の絞り成形を行ない、成形品を100KHzで920
〜980℃の範囲の表面温度に加熱し、5秒間、保持し
た後、水冷する高周波焼入れを施し、その表面硬さ(H
RC)を測定した。これらを表2及び表3に示す。試験
番号1〜15は、本発明で規定する化学成分を有する鋼
及びそうでない鋼をいずれも本発明で規定する条件で熱
延した結果であり、前者が本発明例である。試験番号1
6〜19は、用いた鋼は、いずれも、本発明で規定する
化学成分を有する鋼であるが、熱延条件が本発明で規定
する条件をはずれる比較例である。
【0031】表2及び表3に示す結果から明らかなよう
に、本発明の規定する熱延条件下に得られた本発明鋼
(試験番号1〜5及び9〜13)は、その組織がベイナ
イト・フェライト混合組織であり、穴拡げ率λが75%
以上、延性が27%以上であって、すぐれた特性を示し
ている。これに対して、比較鋼(試験番号6〜7及び1
5)は、本発明で規定する熱延条件の範囲内にあるもの
の、λは、55%以下の低い水準にとどまっている。
【0032】また、本発明鋼によれば、高周波焼入れに
よって、十分な表面硬さを得ることができるが、比較鋼
試験番号14では、λは高いものの、表面硬さが低いの
で、耐摩耗性が劣る。熱延後の冷却速度が本発明で規定
するよりも遅いときは、試験番号16にみられるよう
に、鋼板がフェライト組織であるために、λは35%と
低い。他方、熱延後の冷却速度が本発明で規定するより
も早いときは、得られる熱延鋼板は、延性が低く、加工
性が劣化する。巻取温度が本発明で規定する温度よりも
低いときは、試験番号18から明らかなように、延性が
劣化する。試験番号19のように、巻取温度が本発明で
規定する温度よりも高いときは、λが低い。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明による熱延鋼板
は、所定の化学成分を有すると共に、その組織がフェラ
イト・ベイナイト混合組織であるので、伸びフランジ性
にすぐれており、特に、高加工を伴うプレス成形の用途
に好適に用いることができ、他方、成形加工後は、高周
波、電子ビーム、レーザー等を用いる急速加熱焼入れに
よって、割れを生じることなく、表面硬さを確保して、
所要の耐摩耗性を与えることができる。かくして、本発
明による熱延鋼板は、例えば、自動車の種々の駆動伝達
部品の製造に好適に用いることができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%にて、 C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、及び N 0.01%以下を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなり、フェライトとベイ
    ナイトとからなる混合組織を有することを特徴とする伸
    びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板。
  2. 【請求項2】重量%にて、 (a) C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、及び N 0.01%以下と、 (b) Cu 0.5%以下、 Ni 0.3%以下、及び Ti 0.01〜0.05%、 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含
    み、残部鉄及び不可避的不純物よりなり、フェライトと
    ベイナイトとからなる混合組織を有することを特徴とす
    る伸びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼
    板。
  3. 【請求項3】重量%にて、 C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、 N 0.01%以下、及び Ca 0.0005〜0.01%を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなり、フェライトとベイ
    ナイトとからなる混合組織を有することを特徴とする伸
    びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板。
  4. 【請求項4】重量%にて、 (a) C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、 N 0.01%以下、及び Ca 0.0005〜0.01%と、 (b) Cu 0.5%以下、 Ni 0.3%以下、及び Ti 0.01〜0.05%、 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含
    み、残部鉄及び不可避的不純物よりなり、フェライトと
    ベイナイトとからなる混合組織を有することを特徴とす
    る伸びフランジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼
    板。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4いずれかに記載の熱延鋼板
    を成形した後、急速加熱焼入れすることを特徴とする表
    面硬化部品の製造方法。
  6. 【請求項6】急速加熱焼入れが高周波焼入れである請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】表面硬化部材が駆動伝達部品である請求項
    5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】重量%にて、 C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、及び N 0.01%以下を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を、Ar3点以上の
    仕上温度で熱間圧延し、次いで、平均冷却速度20〜8
    0℃/秒にて巻取温度まで冷却した後、450〜600
    ℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とするフェライトと
    ベイナイトとからなる混合組織を有し、伸びフランジ性
    にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】重量%にて、 (a) C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、及び N 0.01%以下と、 (b) Cu 0.5%以下、 Ni 0.3%以下、及び Ti 0.01〜0.05%、 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含
    み、残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を、Ar3点以
    上の仕上温度で熱間圧延し、次いで、平均冷却速度20
    〜80℃/秒にて巻取温度まで冷却した後、450〜6
    00℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とするフェライ
    トとベイナイトとからなる混合組織を有し、伸びフラン
    ジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板の製造方法。
  10. 【請求項10】重量%にて、 C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、 N 0.01%以下、及び Ca 0.0005〜0.01%を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を、Ar3点以上の
    仕上温度で熱間圧延し、次いで、平均冷却速度20〜8
    0℃/秒にて巻取温度まで冷却した後、450〜600
    ℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とするフェライトと
    ベイナイトとからなる混合組織を有し、伸びフランジ性
    にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板の製造方法。
  11. 【請求項11】重量%にて、 (a) C 0.18〜0.30%、 Si 0.01〜1.0%、 Mn 0.2〜1.5%、 P 0.03%以下、 S 0.02%以下、 sol Al 0.08%以下、 Cr 0.1〜0.5%、 B 0.0006〜0.0040%、 N 0.01%以下、及び Ca 0.0005〜0.01%と、 (b) Cu 0.5%以下、 Ni 0.3%以下、及び Ti 0.01〜0.05%、 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含
    み、残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を、Ar3点以
    上の仕上温度で熱間圧延し、次いで、平均冷却速度20
    〜80℃/秒にて巻取温度まで冷却した後、450〜6
    00℃の範囲の温度で巻取ることを特徴とするフェライ
    トとベイナイトとからなる混合組織を有し、伸びフラン
    ジ性にすぐれる急速加熱焼入れ用熱延鋼板の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項8乃至11いずれかに記載の方法
    による熱延鋼板を成形した後、急速加熱焼入れすること
    を特徴とする表面硬化部材の製造方法。
  13. 【請求項13】急速加熱焼入れが高周波焼入れである請
    求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】表面硬化部材が駆動伝達部品である請求
    項12又は13記載の方法。
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