JPH0827050A - ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方法並びにビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合成方法 - Google Patents

ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方法並びにビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合成方法

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JPH0827050A
JPH0827050A JP18307394A JP18307394A JPH0827050A JP H0827050 A JPH0827050 A JP H0827050A JP 18307394 A JP18307394 A JP 18307394A JP 18307394 A JP18307394 A JP 18307394A JP H0827050 A JPH0827050 A JP H0827050A
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bicyclo
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synthesizing
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octane
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Nobuyuki Sato
信幸 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】α,β−不飽和エステルのシス体あるいはトラ
ンス体と2-cyclohexenone誘導体のエノラートとを付加
環化反応させてビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を合成
する方法、並びに光学的活性ビシクロ[2.2.2]オクタン
誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合成方法。 【効果】光学的活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を
効果的に合成し、様々な天然物合成の原料として利用で
きる。FuscolおよびUpialは、局所抗炎症作用をもって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビシクロ[2.2.2]オ
クタン誘導体の合成方法並びにビシクロ[2.2.2]オクタ
ン誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】これまで植物、動物、菌類等の生物から
多数の生理活性を有する有機化合物(天然物)が発見さ
れ、広く利用されており、例えば、医薬品として使用さ
れている化合物の大部分は、天然物そのものか、天然物
を先導化合物として化学合成された化合物である。近年
の合成化学の進歩にはめざましいものがあり、複雑な構
造を持つ天然物の全合成も可能となってきてはいるが、
天然物の化学構造は多岐多様にわたっており、どんな化
合物でも自由自在にかつ効率的に合成できる状態からは
ほど遠いといのが現状である。特に、サリドマイド事件
以後、光学活性化合物の対掌体間で生理活性が極端に異
なる場合があることが強く認識され、対掌体の一方のみ
をいかに選択的に合成するかが重要な問題となっている
等、この分野における未開発な部分は非常に多い。こう
した天然物の合成に、ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体
の特性(コンホメーションがリジットであるため、官能
基の立体的選択的導入が容易である)を生かす方法がい
くつか報告されているが、光学的に活性なビシクロ[2.
2.2]オクタン誘導体が、天然物合成の原料として使用さ
れた例は極めて少ない。これは、適切な官能基を備えた
光学活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の効果的かつ
実用的合成法が欠如していることに起因している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実状に鑑
み、本発明は、光学的活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘
導体の新しい合成方法を提供することをその目的とする
ものである。また、本発明は、光学的活性ビシクロ[2.
2.2]オクタン誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合
成方法を提供することをその目的とするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、α,β-不飽和エステルのシス体あるい
はトランス体と2-cyclohexenone 誘導体のエノラートと
を付加環化反応させてビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体
を合成したものであり、2-cyclohexenone 誘導体のエノ
ラートについては、例えば、α,β-不飽和エノンのリチ
ウムエノラートやα位にメチル基を有するケトンを使用
すればよい。また、本発明に係るビシクロ[2.2.2]オク
タン誘導体を用いたFuscolの合成方法は、ケトンのオ
レフィンメチルへの変換、ジオキソラン環のポテンシャ
ルを利用したメトキシカルボニル基のエピメリ化などに
よりビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体を合成し、次いで
その二重結合を酸化的に切断した後、メチルケトンの異
性化、ジオキソラン環の除去などにより1,1,2,4-四置換
シクロヘキサン誘導体とし、側鎖の延長を行ないFusco
lを合成するものである。さらに、本発明に係るビシク
ロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いたUpialの合成方法
は、ビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体を、四員環を含む
三環性化合物に誘導し、酸あるいは塩基による環開裂を
行ないビシクロ[3,3,1]ノナン系化合物を得た後、アリ
ル酸化、メチル基の立体選択的導入を行ない、次いでジ
ホルマートに誘導後、還元的環化反応させ、しかる後、
官能基変換を行ないUpialを合成するものである。
【0004】
【実施例】本発明者は、表1に示すように、抗生物質th
ienamysin合成研究の過程でD−mannitolより選択的に
導けるα,β-不飽和エステル(Z)-2あるいは(E)-
2に対しbenzylamineを低温(-78℃)で反応させるとM
ichael付加が起こりアミノエステル3が高選択的に得ら
れることを見出した。
【表1】 アミンの付加が選択的に進行するのはα、β-不飽和エ
ステル(Z)-2および(E)-2がいずれも、表2に示
すように、2Aで示すコンホメーションをとって
【表2】 おり、立体障害の少ない上面からアミンが攻撃したと考
えられる。またこの結果は、(Z)−2あるいは(E)
-2と2-Cyclohexenone 誘導体4のエノラートとを用
い付加環化反応を行えば光学活性ビシクロ[2.2.2]オク
タン誘導体の合成が可能であることを意味する。すなわ
ち、(Z)-2を用いα,β-不飽和エノン4のリチウム
エノラートとの連続Michael反応を行えば、エノラート
はbenzilamineの付加の場合と同様 (Z)−2Aで示し
たコンホメーションを取る(Z)-2の上面から(エノ
ラートのリチウムと(Z)-2のカルボメトキシ基の酸
素とがキレーションを形成しつつ)接近し、Aのような
遷移状態を経て5を優先的に与え,(E)-2と4の連
続Michael反応では遷移状態Bを経由し6を与えると予
想される。そこで、まずシス体(Z)-2と4a(R=
OCH2OCH3)のリチウムエノラートを反応させる
と、表3に示すように、ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導
体5aが単一生成物として得られた。
【表3】 得られた化合物が5aで示す立体配置を持つことは、こ
れにMeOH中触媒量の酸を作用させるとラクトンケタ
ール7を与えることから確認した。この高い立体選択制
は、エノンのβ位の置換基を換えても変化せず、4b
(R=OMe)、4c(R=H)及び4d(R=Me)
を用いた場合それぞれ5b、5c及び5dを単一の立体
異性体として高収率で与えた。一方、トランス体(Z)
−2と4aのリチウムエノラートとの反応では、環化成
績体6及び9が3.5:1の選択性を持って生成した。
6及び9の立体配置は、立体配置の確定した5aと化学
的に関連づけることにより決定した。なお、2と4との
連続Michael反応がキレーションを形成して進行するこ
とは、表4に示すように、キレーションを形成し得ない
ジエン10と(Z)−2あるいは(E)-2とのDiels-A
lder反応では高い立体選択性が見られないことからも支
持される。
【表4】 興味深いことに、この連続Michael反応はケトンのα位
にメチル基を有する14を用いると立体選択性が大きく
変化する。表5に示すように、14と(Z)-2との連
続Michael反応は、予想外のビシクロ[2.2.2]オクタン
誘導体16を主生成物 として与え(15:16=1:3)、14
と(E)-2との反応は先ほど副生成物であった9に相
当する18を優先して与える(17:18=1:12)。
【表5】 14と(Z)-2との反応における立体選択性の劇的な
変化は次のように説明できる。この場合、遷移状態C
(4と(Z)-2との反応で好ましいとされたAに相当
する遷移状態)は、(E)-2のジオキソラン環の酸素
と14のケトンのα位の新たに導入されたメチル基との
間の立体的反発により不安定となり、(E)-2が
(E)-2Bで示すコンホメーションを取る遷移状態D
を経て18を主生成物として与えたものと考えられる
(表6)。
【表6】 また、14と(E)-2との反応は表7 に示した経路で
進行していると考えられ、この事実は、これまで曖昧で
あったこのタイプの反応がDiels-Alder型の協奏的反
応ではなく、段階的に進行する連続Michael反応である
ことを示している。
【表7】 このように種々の光学活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘
導体の合成が可能になったが、この環化反応と環切断反
応とを組み合わせると、さらに応用範囲が広がる。たと
えば、ビシクロ[2.2.2] オクタン誘導体IのC-C結合の
一つを切断すれば、シクロヘキサン誘導体IIが形成さ
れ、分子内に3員環を有するIIIの波線部を切断すれば
光学活性なビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体IVができる
(表8)。
【表8】 同様にVI、VIII、Xのようなビシクロ環化合物もでき
る。したがって、この方法を活用すれば、これらの環構
造を含む数多くの天然物を光学活性体として作ることが
可能となる(表9)。
【表9】 以下に、ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いた海産
ジテルペノイドfuscolの全合成及び海産セスキテルペノ
イドupialの全合成について述べる。
【0004】
【実施例】
Fuscolの全合成 Fuscolはカリブ海産の八方サンゴ Eunicea fusca から
見いだされたジテルペノイドである。その骨格(ロバン
骨格)はエレマン骨格にプレニル鎖がさらに結合したも
ので、陸棲生物由来の天然物には見られない(表10)。
【表10】 また、最近、同種の八方サンゴからfuscol と共に見出
されたfuscol のアラビノース配糖体であるfuscoside
Bは、顕著な局所抗炎症作用を示すことから注目されて
いる。Fuscol 及びfuscoside Bの構造は、それぞれ1
9及び25と報告されているが、C-1及びC-2位の相
対配置(1R,2R)が明らかにされているのみでC-
4位の立体配置及び分子全体の絶対配置は未決定であ
る。また、ロバン型ジテルペノイドの全合成に関する報
告もこれまでない。本発明者は、先に合成した光学活性
ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いfuscol の立体選
択的な合成法を開発に成功し、その立体配置を決定し
た。Fuscolは1,1,2,4-四置換シクロヘキサン誘導体で
あるが、これらの置換基をいかに立体制御して形成する
かが問題となる。このような四置換シクロヘキサン誘導
体の結合形式としてはXI-XIVの4種がある(表11)。
【表11】 これらはいずれもビシクロ[2.2.2]オクテン誘導体cよ
り合成可能と考えた。すなわち、c の二重結合を酸化
的に切断すればXIに相当する d が得られ、dのケトン
カルボニルのα位をエピメリ化すれば、XIIに相当する
e が合成できる。また、c のR2をエピメリ化した
後、同様の操作を行なえばXIIIに相当するg およびXIV
に相当する h が合成できる(表12)。
【表12】 Fuscolの合成にあたっては、軟体サンゴに含まれるβ-e
lemen(28)と同じ1R,2R,4Sの絶対配置を有する1
9を標的化合物とし、上記のことを考慮し表13に示す合
成計画をたてた。
【表13】 これは、先に合成した5dを原料に用いて、ケトンのオ
レフィンメチルへの変換、ジオキソラン環のポテンシャ
ルを利用したメトキシカルボニル基のエピメリ化などに
よりビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体iとし、次いでi
の二重結合を酸化的に切断してj とした後、メチルケ
トンの異性化、ジオキソラン環の除去などにより1,1,2,
4-四置換シクロヘキサン誘導体kとし、側鎖の延長を行
ない19とするものである。合成計画の i に相当する
オレフィン29は次のように合成した。まず、5dのケ
トンをエノールホスホナートとした後、これに0.1当量
のNi(acac)2存在下ヨウ化メチルマグネシウムを反応
させ28とした(表14)。
【表14】 次いで28にDMSO−TMF中触媒量のt-BuOKを
作用させるとメトキシカルボニル基が容易に異性化し、
ほぼ定量的に29を与えた。合成された29の二重結合
はピリジン存在化オゾン酸化すると収率良く切断され、
合成計画のjに相当する30が合成できた。ケトアルデ
ヒド30にCH22−Zn−AlMe3を作用させるとアル
デヒドのみ選択的に反応し、31が得られた。メチルケ
トン31の異性化はNaOMeを作用させることにより行
なわれ、C−1,C−2及びC−4位に望む不斉中心を
持つ32が得られた。不斉中心の形成に利用した32
の、1,3-ジオキソランは、カルボキシル基とした後、
Barton法により除去され、ここに合成計画の c に相
当する光学活性な四置換シクロヘキサン誘導体34が合
成できた。C−2位のイソプロペニル基は、34のケト
ンをケタールとして保護した後、エステル部をメチルケ
トンとし、これにLombardo試薬を作用させることによ
り形成された。残った問題点である側鎖部の増炭による
標的化合物への変換は次のように行なった。まず35の
ケタールを酸加水分解し36とした後、超音波照射下R
eformatsky反応を行ないC−2ユニットを導入し、生じ
た3級水酸基をアセチル化し、これにDBUを作用さ
せ、α,β-不飽和エステル37を得た。生成物のE-Z
比は4.6:1であった。これらを分離後、主生成物E
体についてエステル部をアルデヒドに導き、Horner-E
mmons試薬を作用させ38として、これに過剰量のMeL
iを作用させたところ19が収率良く合成できた。合成
した19の物理データは比旋光度の符号を含め天然物fu
scolのそれと一致し、ここにfuscolの全合成が完成する
とともに、fuscolの絶対配置を含めた構造を19(1
R,2R,4S)と確定できた。
【0004】
【実施例】
Upialの全合成 Upialは、1980年Scheuerらによって海綿 Dysidea fra
gilis より単離され、ビシクロ[3,3,1]ノナン環にγ−
ラクトン、ホルミルメチル基などが組み込まれた特異な
構造を持つセスキテルペノイドである。この化合物の絶
対配置はTaschnerらによる(-)-upial (upial の対掌
体)の合成により決定されている。本発明者は、upial
についても先に得たビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体を
用い環開裂反応を利用すれば光学活性体として合成でき
ると考え、表15に示すルートによる23の合成を計画し
た。
【表15】 この合成ルートは、まず18を四員環を含む三環性化合
物に誘導し、酸あるいは塩基による環開裂を行ないビシ
クロ[3,3,1]ノナン系化合物 m を得た後、アリル酸
化、メチル基の立体選択的導入により n とし、これを
ジホルマート39に誘導後、還元的環化反応により40
を得、最後に官能基変換を行ないupialとするものであ
る。この合成計画において、鍵反応の一つとなるジホル
マート39の還元的環化反応はupial合成の最終段階近
くで行なうこと、また,このタイプの反応はこれまで知
られていないことから、この反応については、まず2-c
yclohexenone(4c)より容易に合成される42をモデル化
合物として用い検討した。その結果、42にTHF中H
MPA存在下SmI2を作用させると円滑に環化反応が進
行し、ヘミケタール43を与えることがわかった(表1
6)。
【表16】 ここで開発された反応は5員環ジホルマートや7員環ジ
ホルマートにも適用できる(表17)。
【表17】 合成計画のIに相当する50は次のように合成した。ま
ず、18を LiAiH4で還元しジオールとした後、1級
水酸基を選択的にトシル化、2級水酸基をPDC酸化し
て48とした(表18)。
【表18】 これに、t-BuOKをTHF−DMF中作用させると速
やかに閉環し、三環性化合物49が得られ、これは容易
にメシラート50に導かれた。得られた50に塩酸を反
応させたところ、アセトニド及びメトキシメチル基の加
水分解に続き期待するC-3位、C-9位間のC-C結合
開裂反応が進行し、ヘミケタール51が得られた。51
はNaIO4酸化により相当するケトアルデヒドとした
後、液安還元、ベンジル化したところ、upialの環状構
造であるビシクロ[3,3,1]ノナン環を有する52が合成
できた。オレフィン52のアリル酸化は、ギ酸−ジオキ
サン混合溶媒中SeO2を作用させるとほぼ定量的にアリ
ルホルマート53を与えた。53はメタノール中アンモ
ニアを作用させ、アリルアルコールとした後、酸化して
エノン54とした。54の(CH32CuLiによる1,
4-付加反応は完全に立体選択的に進行し、C-7位に望
むβ配置のメチル基をもつ55が合成できた。55のケ
トンはNaBH3CNにより立体選択的に還元され、C-
9位にα配置の水酸基をもつ56を単一生成物として与
えた。UpialのC-11位に存在するexo-オレフィンの
形成は、56の水酸基のメトキシメチル化、ベンジル基
の還元的除去、生じた57の1級水酸基の選択的チオフ
ェニル化、mCPBA酸化、加熱により行なわれ、58
を収率良く得ることができた。58は2工程を経てケト
アルコール59とした後、これに臭化ビニルマグネシウ
ムを作用させ60とし、これをホルミル化した61をジ
オキサン中ギ酸と反応させたところジホルマート39が
得られた。問題の39の還元的環化反応はTHF−HM
PA(2:1)混合溶媒中3当量のSmI2を室温で反応
させた場合、最も良い結果を与え、ヘミアセタール40
が75%の収率で得られた。40より標的化合物への変
換はラクトン62を経て達成された。23の物理データ
は upial のそれと一致し、ここに天然型の光学活性な
upial の合成が完成した。尚、α,β-不飽和エステル2
を使用する連続Michael反応は、carvoneのように置換
基の多いシクロヘキセノン誘導体やα位にアルキル基を
持つα,β-不飽和エステルにも適用でき、さらに多くの
置換基を備えたビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体の合成
が可能である(65a:65b=14:1)(表19)。
【表19】 また、シクロヘプテノン誘導体に適用することによりビ
シクロ[3,2,2]ノナン誘導体やビシクロ[2,2,1]ヘプタン
誘導体など他の環状構造も形成できるなど、様々な天然
物の合成に広範に利用されるものである。
【0003】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
学的活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の効果的な合
成を可能とし、得られた光学的活性ビシクロ[2.2.2]オ
クタン誘導体を、様々な天然物合成の原料として利用で
きる顕著な効果が得られるものである。また、本発明に
よれば、光学的活性ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を
利用して、局所抗炎症作用のあるFuscolおよびUpial
の全合成を可能としたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/365 ADA

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α,β-不飽和エステルのシス体と2-cycl
    ohexenone 誘導体のエノラートとを付加環化反応させて
    ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を合成することを特徴
    とするビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方法。
  2. 【請求項2】 α,β-不飽和エステルのトランス体と2-
    cyclohex-enone 誘導体のエノラートとを付加環化反応
    させてビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を合成すること
    を特徴とするビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方
    法。
  3. 【請求項3】 上記2-cyclohexenone 誘導体が、α,β-
    不飽和エノンのリチウムエノラートである請求項1およ
    び2記載のビシクロ [2.2.2]オクタン誘導体の合成方
    法。
  4. 【請求項4】 上記2-cyclohexenone 誘導体が、α位
    に、メチル基を有するケトンである請求項1および2記
    載のビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方法。
  5. 【請求項5】 ケトンのオレフィンメチルへの変換、ジ
    オキソラン環の嵩高を利用したメトキシカルボニル基の
    エピメリ化などによりビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体
    を合成し、次いでその二重結合を酸化的に切断した後、
    メチルケトンの異性化、ジオキソラン環の除去などによ
    り1,1,2,4-四置換シクロヘキサン誘導体とし、側鎖の延
    長を行ないFuscolを合成してなるビシクロ[2.2.2]オク
    タン誘導体を用いたFuscolの合成方法。
  6. 【請求項6】 ビシクロ[2,2,2]オクタン誘導体を、四
    員環を含む三環性化合物に誘導し、酸あるいは塩基によ
    る環開裂を行ないビシクロ[3,3,1]ノナン系化合物を得
    た後、アリル酸化、メチル基の立体選択的導入を行な
    い、次いでジホルマートに誘導後、還元的環化反応さ
    せ、しかる後、官能基変換を行ないUpialを合成してな
    るビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いたUpialの合
    成方法。
JP18307394A 1994-07-13 1994-07-13 ビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体の合成方法並びにビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を用いたFuscolおよびUpialの合成方法 Pending JPH0827050A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8507562B2 (en) * 2004-07-07 2013-08-13 Hywe Pharmaceuticals, Inc. Synthesis of (1)-beta-elemene, (-)-beta-elemenal, (-)-beta-elemenol, (-)-beta-elemene fluoride and their analogues, intermediates, and composition and uses thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8507562B2 (en) * 2004-07-07 2013-08-13 Hywe Pharmaceuticals, Inc. Synthesis of (1)-beta-elemene, (-)-beta-elemenal, (-)-beta-elemenol, (-)-beta-elemene fluoride and their analogues, intermediates, and composition and uses thereof

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Hale Terpenoid-and shikimate-derived natural product total synthesis: A personal analysis and commentary on the importance of the papers that appear in this virtual issue