JPH0827227B2 - 青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法 - Google Patents
青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法Info
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- JPH0827227B2 JPH0827227B2 JP19698293A JP19698293A JPH0827227B2 JP H0827227 B2 JPH0827227 B2 JP H0827227B2 JP 19698293 A JP19698293 A JP 19698293A JP 19698293 A JP19698293 A JP 19698293A JP H0827227 B2 JPH0827227 B2 JP H0827227B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物の表面硬度測定
器に関し、特に押せ傷のつきやすい柔らかい青果物の表
面硬度を、傷をつけずに測定するための青果物の表面硬
度測定器に関するものである。
器に関し、特に押せ傷のつきやすい柔らかい青果物の表
面硬度を、傷をつけずに測定するための青果物の表面硬
度測定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、押せ傷のつきやすい柔らかい青果
物の表面硬度を測定するために、振動励起法による青果
物の力学的特性測定法が用いられる。
物の表面硬度を測定するために、振動励起法による青果
物の力学的特性測定法が用いられる。
【0003】この振動励起法による青果物の力学的特性
測定法では、青果物に振動を加える加振部と、その加振
部による振動を検出する検出部とが分離されていて、青
果物ともいう青果物の波動伝搬特性を測定するようにな
っている。
測定法では、青果物に振動を加える加振部と、その加振
部による振動を検出する検出部とが分離されていて、青
果物ともいう青果物の波動伝搬特性を測定するようにな
っている。
【0004】この表面振動特性は、主にパワースペクト
ルのピーク周波数またはスペクトル全体のシフト量で評
価され、青果物の成熟に伴う軟化の指標として用いられ
ている。この測定されたパワースペクトルと青果物の表
面硬度との対応関係は、次の通りである。 (i)測定されたパワースペクトルのピーク周波数が大
きいほど、青果物の表面硬度が高い(硬い)と評価され
る。 (ii)同一の青果物の追熟に伴う表面硬度の変化を観
察した場合、ピーク周波数が徐々に低周波数側にシフト
することから、追熟に伴って表面硬度が低下、すなわち
柔らかくなることが確認されている。
ルのピーク周波数またはスペクトル全体のシフト量で評
価され、青果物の成熟に伴う軟化の指標として用いられ
ている。この測定されたパワースペクトルと青果物の表
面硬度との対応関係は、次の通りである。 (i)測定されたパワースペクトルのピーク周波数が大
きいほど、青果物の表面硬度が高い(硬い)と評価され
る。 (ii)同一の青果物の追熟に伴う表面硬度の変化を観
察した場合、ピーク周波数が徐々に低周波数側にシフト
することから、追熟に伴って表面硬度が低下、すなわち
柔らかくなることが確認されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の振動励起法による青果物の表面硬度測定器では、
次のような問題がある。 (1)青果物のサイズを加味しなければ正しい伝搬特性
を得ることはできない。 (2)加振部や検出部を、青果物の広い部分に対して密
着させる必要があるために、加振部や検出部を青果物に
対して強く押しつけ過ぎて、組織を傷つけることがあ
る。 (3)青果物全体の振動を観察する必要があるために、
表面硬度測定器への青果物の固定の仕方により、波動伝
搬特性が変化し易い、よって表面硬度測定値が変化し易
い。 (4)加振部や検出部の機械的特性もデータに含まれて
しまうので、特性の揃った機器を使用する必要がある。
従来の振動励起法による青果物の表面硬度測定器では、
次のような問題がある。 (1)青果物のサイズを加味しなければ正しい伝搬特性
を得ることはできない。 (2)加振部や検出部を、青果物の広い部分に対して密
着させる必要があるために、加振部や検出部を青果物に
対して強く押しつけ過ぎて、組織を傷つけることがあ
る。 (3)青果物全体の振動を観察する必要があるために、
表面硬度測定器への青果物の固定の仕方により、波動伝
搬特性が変化し易い、よって表面硬度測定値が変化し易
い。 (4)加振部や検出部の機械的特性もデータに含まれて
しまうので、特性の揃った機器を使用する必要がある。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解消するため
になされたものであり、青果物に押せ傷をつけずに青果
物を保護し、青果物のサイズに影響を受けず、簡単な構
成により正確に青果物の表面硬度を測定することができ
る、青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方
法を提供することを目的としている。
になされたものであり、青果物に押せ傷をつけずに青果
物を保護し、青果物のサイズに影響を受けず、簡単な構
成により正確に青果物の表面硬度を測定することができ
る、青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決るため
に、請求項1に記載の表面硬度測定器の発明は、測定対
象の青果物の局所に変位(xi)を与える変位付与手段
(5)と、前記変位(xi)を検出する変位検出手段
(3)と、前記与えられた変位(xi)により発生する
前記青果物の局所の反力(p0)を検出する反力検出手
段(17)と、前記検出変位(xi)および検出反力
(p0)を入力とし、前記青果物の局所の力学的伝達関
数(H(s)=P0(s)/Xi(s))のゲイン特性
上の反共振周波数(fn)を演算し、この反共振周波数
(fn)と青果物の表面硬度との相関関係より当該青果
物の表面硬度を解析する解析手段(23)と、を備えて
構成される。
に、請求項1に記載の表面硬度測定器の発明は、測定対
象の青果物の局所に変位(xi)を与える変位付与手段
(5)と、前記変位(xi)を検出する変位検出手段
(3)と、前記与えられた変位(xi)により発生する
前記青果物の局所の反力(p0)を検出する反力検出手
段(17)と、前記検出変位(xi)および検出反力
(p0)を入力とし、前記青果物の局所の力学的伝達関
数(H(s)=P0(s)/Xi(s))のゲイン特性
上の反共振周波数(fn)を演算し、この反共振周波数
(fn)と青果物の表面硬度との相関関係より当該青果
物の表面硬度を解析する解析手段(23)と、を備えて
構成される。
【0008】本発明においては、好ましくは前記変位付
与手段は、前記青果物に接触する接触子を有し、この接
触子の先端は球状である。
与手段は、前記青果物に接触する接触子を有し、この接
触子の先端は球状である。
【0009】請求項2に記載の表面硬度測定方法の発明
は、測定対象の青果物の局所に変位(xi)を与え、当
該与えられた変位(xi)により発生する前記青果物の
局所の反力(p0)を検出し、前記変位(xi)および
反力(p0)に基づいて、前記青果物の局所の力学的伝
達関数(H(s)=P0(s)/Xi(s))のゲイン
特性上の反共振周波数(fn)を演算し、この反共振周
波数(fn)と青果物の表面硬度との相関関係より当該
青果物の表面硬度を解析するよう構成される。
は、測定対象の青果物の局所に変位(xi)を与え、当
該与えられた変位(xi)により発生する前記青果物の
局所の反力(p0)を検出し、前記変位(xi)および
反力(p0)に基づいて、前記青果物の局所の力学的伝
達関数(H(s)=P0(s)/Xi(s))のゲイン
特性上の反共振周波数(fn)を演算し、この反共振周
波数(fn)と青果物の表面硬度との相関関係より当該
青果物の表面硬度を解析するよう構成される。
【0010】
【作用】請求項1乃至3に記載の表面硬度測定器の発明
によれば、変位付与手段(5)により、測定対象の青果
物(13)に対して局所的に変位(xi)が与えられ、
この変位(xi)は変位検出手段(3)により検出され
る。変位(xi)が与えられると、青果物(13)の局
所には反力(p0)が生じる。この反力(P0)は、反
力検出手段(17)により検出される。検出された変位
(xi)および反力(p0)は、解析手段(23)に入
力される。解析手段(23)は、入力された変位
(xi)および反力(p0)に基づいて、青果物(1
3)の局所の力学的伝達関数(H(s)=P0(s)/
Xi(s))のゲイン特性上の反共振周波数(fn)を
演算し、この反共振周波数(fn)と青果物の表面硬度
との相関関係より当該青果物の表面硬度を解析する。こ
こで、本発明における測定原理を説明すると、次の通り
である。測定対象の青果物(13)の局所に正弦波状の
変位(xi)を周波数掃引しながら加えると、測定対象
の青果物(13)の局所を含む振動系の各要素の定数に
よって決まる周波数において、質量mに加わる力の振幅
が増大したり減衰したりする。ここに、kは弾性定数、
cは粘性定数を表し、それぞれ弾性率、粘性率に対応す
るパラメータである。k1は測定器側の力学的要素、k
2およびcは試料側の要素を表している。mは、荷重検
出器の検出部および試料の振動に関与する部分の質量を
合わせたものである。xiは加えた変位、xは質量の変
位、p0は荷重検出器の出力(すなわち、青果物の反
力)を表しており、それぞれ時間を変数とする関数であ
る。この力学系の質量mに関する運動方程式は次式のよ
うに表される。 m・d2x/dt2=k1(xi−x)−k2x−c・dx/dt ……(1) p0=k1(xi−x) ……(2) 次に(1)、(2)式について、初期値ゼロとした場合
のラプラス変換をほどこすと、 と表される。ただし、s=jω(ωは角周波数、jは虚
数単位)であり、P0、Xiはp0、xiをラプラス変
換したものである。H(s)は力学系に与えた変位Xi
を入力、その結果生じたバネk1の伸縮力すなわち青果
物(13)の反力P0を出力したときの力学系の伝達関
数と呼ばれる。伝達関数H(s)は振動性2次要素を分
母と分子に組み合わせた形をしており、T、ζはそれぞ
れ添字で示された要素の時定数および減衰率と呼ばれ
る。伝達関数H(s)は、変位xiを入力、反力p0を
出力として入出力の比率を計算して導かれる。伝達関数
H(s)の導出方法にはいろいろな方法があるが、直接
関数を求めるのではなく、入出力信号のFFT(高速フ
ーリエ変換)を行い、周波数の入出力の周波数成分を演
算して、周波数特性を求めるのが一般的である。これら
の演算を行う解析手段にはサーボアナライザ23が用い
られ、サーボアナライザ23は伝達関数H(s)の周波
数特性を簡単に求めることができる。なお、サーボアナ
ライザ23は制御系の入出力関係を周波数領域で解析す
るのに一般的に用いられている。ここでは、伝達関数を
求める作業自体が重要なのではなく、伝達関数の周波数
特性からわかること(すなわち硬さ指標)が重要である
ことを理解されたい。この伝達関数H(s)は、s=j
ωを代入して極座標表示に書き換えることにより、増幅
率を表す関数と入出力位相差を表す関数の積で表され、
一般的に増幅率の常用対数をとったものをゲイン、入出
力位相差を角度で表したものを位相と呼び、Bode線
図において周波数特性を表す際に用いられる。伝達関数
H(s)のゲインは、ωT1=Ω1、ωT2=Ω2と置
き、常用対数をLogで表すと、次式のように表され
る: Log|H(ω)|=Log{1−Ω1 2)2+(2ζ1Ω1)2} −Log {1−Ω2 2)2+(2ζ2Ω2)2} ……(6) したがって、Bode線図上では、 で極小になり、ω=T2 −1で極大となる。T2は力の
振幅が極大を示す通常の共振点であるのに対して、T1
は振幅の極小点であることから反共振点と呼ばれる。
(4)の式のζはω=T1 −1、T2 −1における共振
の鋭さを表しており、ζが1より小さいほど、共振の幅
が狭く、ゲインの大きな鋭い共振が得られる。(7)式
より明らかなように、青果物(13)の弾性定数k2と
反共振周波数fnの2乗は比例することから、反共振周
波数fnを青果物(13)の硬さ指標に用いることがで
きる。反共振周波数fnとは、制御工学における定義上
は伝達関数の強度、すなわちパワースペクトルが理論上
はゼロになる周波数と定義される。反共振周波数fnは
青果物13の力学系と測定器の力学系によって決まるの
で、測定器の力学系が一定であれば、反共振周波数fn
は青果物13の力学特性を反映した値が得られる。青果
物13の局所をゆっくり押したとき(すなわち変位速度
が遅いとき)に感じる反力(すなわち硬さ)は弾性定数
に依存すると考えることができる。この場合の「ゆっく
り」とは、ふつうに人間がものを触るときの速度と考え
ても問題ない。さらには、弾性定数に相当するのは青果
物13の果肉を局所的に圧縮した際の力−変形曲線の勾
配(すなわち、破断勾配)であるが、硬さ感覚に関する
官能検査と上記の勾配との関連性を報告した文献が多数
存在することからも、硬さは弾性定数に関連することが
明らかである。したがって、弾性定数と反共振周波数f
nとの関連から、反共振周波数fnと硬さ感覚には相関
があると見なすことができる。ただし、反共振周波数の
絶対量と感覚的な硬さの絶対量が1対1で対応するとは
限らない。その理由は、感覚の絶対量を定義することは
現時点では不可能であり、学術的に感覚を絶対量で表す
ことは未だに成し遂げられていないからである。反共振
周波数fnは、あくまでも硬さの相対比較に対応する指
標である。次に、動的弾性率と反共振周波数との関連に
ついて、弾性定数とは力学系の静的な特性を表現する際
に用いられる用語であり、動的な系(振動系)で弾性定
数に相当するのが動的弾性率であると定義される。反共
振周波数と弾性定数(青果物の場合は破断勾配)との関
係は、図2に示すように、動的弾性率が既知のモデル試
料を用いて反共振周波数と動的弾性率との関係であらわ
される。実際の果肉の弾性定数((破断強度)と反共振
周波数との関係は、破断強度と反共振周波数に関する図
4に示される。以上のように、反共振周波数fnと硬さ
感覚には相関があり、反共振周波数fnを青果物(1
3)の表面硬度硬の指標に用いることができる。
によれば、変位付与手段(5)により、測定対象の青果
物(13)に対して局所的に変位(xi)が与えられ、
この変位(xi)は変位検出手段(3)により検出され
る。変位(xi)が与えられると、青果物(13)の局
所には反力(p0)が生じる。この反力(P0)は、反
力検出手段(17)により検出される。検出された変位
(xi)および反力(p0)は、解析手段(23)に入
力される。解析手段(23)は、入力された変位
(xi)および反力(p0)に基づいて、青果物(1
3)の局所の力学的伝達関数(H(s)=P0(s)/
Xi(s))のゲイン特性上の反共振周波数(fn)を
演算し、この反共振周波数(fn)と青果物の表面硬度
との相関関係より当該青果物の表面硬度を解析する。こ
こで、本発明における測定原理を説明すると、次の通り
である。測定対象の青果物(13)の局所に正弦波状の
変位(xi)を周波数掃引しながら加えると、測定対象
の青果物(13)の局所を含む振動系の各要素の定数に
よって決まる周波数において、質量mに加わる力の振幅
が増大したり減衰したりする。ここに、kは弾性定数、
cは粘性定数を表し、それぞれ弾性率、粘性率に対応す
るパラメータである。k1は測定器側の力学的要素、k
2およびcは試料側の要素を表している。mは、荷重検
出器の検出部および試料の振動に関与する部分の質量を
合わせたものである。xiは加えた変位、xは質量の変
位、p0は荷重検出器の出力(すなわち、青果物の反
力)を表しており、それぞれ時間を変数とする関数であ
る。この力学系の質量mに関する運動方程式は次式のよ
うに表される。 m・d2x/dt2=k1(xi−x)−k2x−c・dx/dt ……(1) p0=k1(xi−x) ……(2) 次に(1)、(2)式について、初期値ゼロとした場合
のラプラス変換をほどこすと、 と表される。ただし、s=jω(ωは角周波数、jは虚
数単位)であり、P0、Xiはp0、xiをラプラス変
換したものである。H(s)は力学系に与えた変位Xi
を入力、その結果生じたバネk1の伸縮力すなわち青果
物(13)の反力P0を出力したときの力学系の伝達関
数と呼ばれる。伝達関数H(s)は振動性2次要素を分
母と分子に組み合わせた形をしており、T、ζはそれぞ
れ添字で示された要素の時定数および減衰率と呼ばれ
る。伝達関数H(s)は、変位xiを入力、反力p0を
出力として入出力の比率を計算して導かれる。伝達関数
H(s)の導出方法にはいろいろな方法があるが、直接
関数を求めるのではなく、入出力信号のFFT(高速フ
ーリエ変換)を行い、周波数の入出力の周波数成分を演
算して、周波数特性を求めるのが一般的である。これら
の演算を行う解析手段にはサーボアナライザ23が用い
られ、サーボアナライザ23は伝達関数H(s)の周波
数特性を簡単に求めることができる。なお、サーボアナ
ライザ23は制御系の入出力関係を周波数領域で解析す
るのに一般的に用いられている。ここでは、伝達関数を
求める作業自体が重要なのではなく、伝達関数の周波数
特性からわかること(すなわち硬さ指標)が重要である
ことを理解されたい。この伝達関数H(s)は、s=j
ωを代入して極座標表示に書き換えることにより、増幅
率を表す関数と入出力位相差を表す関数の積で表され、
一般的に増幅率の常用対数をとったものをゲイン、入出
力位相差を角度で表したものを位相と呼び、Bode線
図において周波数特性を表す際に用いられる。伝達関数
H(s)のゲインは、ωT1=Ω1、ωT2=Ω2と置
き、常用対数をLogで表すと、次式のように表され
る: Log|H(ω)|=Log{1−Ω1 2)2+(2ζ1Ω1)2} −Log {1−Ω2 2)2+(2ζ2Ω2)2} ……(6) したがって、Bode線図上では、 で極小になり、ω=T2 −1で極大となる。T2は力の
振幅が極大を示す通常の共振点であるのに対して、T1
は振幅の極小点であることから反共振点と呼ばれる。
(4)の式のζはω=T1 −1、T2 −1における共振
の鋭さを表しており、ζが1より小さいほど、共振の幅
が狭く、ゲインの大きな鋭い共振が得られる。(7)式
より明らかなように、青果物(13)の弾性定数k2と
反共振周波数fnの2乗は比例することから、反共振周
波数fnを青果物(13)の硬さ指標に用いることがで
きる。反共振周波数fnとは、制御工学における定義上
は伝達関数の強度、すなわちパワースペクトルが理論上
はゼロになる周波数と定義される。反共振周波数fnは
青果物13の力学系と測定器の力学系によって決まるの
で、測定器の力学系が一定であれば、反共振周波数fn
は青果物13の力学特性を反映した値が得られる。青果
物13の局所をゆっくり押したとき(すなわち変位速度
が遅いとき)に感じる反力(すなわち硬さ)は弾性定数
に依存すると考えることができる。この場合の「ゆっく
り」とは、ふつうに人間がものを触るときの速度と考え
ても問題ない。さらには、弾性定数に相当するのは青果
物13の果肉を局所的に圧縮した際の力−変形曲線の勾
配(すなわち、破断勾配)であるが、硬さ感覚に関する
官能検査と上記の勾配との関連性を報告した文献が多数
存在することからも、硬さは弾性定数に関連することが
明らかである。したがって、弾性定数と反共振周波数f
nとの関連から、反共振周波数fnと硬さ感覚には相関
があると見なすことができる。ただし、反共振周波数の
絶対量と感覚的な硬さの絶対量が1対1で対応するとは
限らない。その理由は、感覚の絶対量を定義することは
現時点では不可能であり、学術的に感覚を絶対量で表す
ことは未だに成し遂げられていないからである。反共振
周波数fnは、あくまでも硬さの相対比較に対応する指
標である。次に、動的弾性率と反共振周波数との関連に
ついて、弾性定数とは力学系の静的な特性を表現する際
に用いられる用語であり、動的な系(振動系)で弾性定
数に相当するのが動的弾性率であると定義される。反共
振周波数と弾性定数(青果物の場合は破断勾配)との関
係は、図2に示すように、動的弾性率が既知のモデル試
料を用いて反共振周波数と動的弾性率との関係であらわ
される。実際の果肉の弾性定数((破断強度)と反共振
周波数との関係は、破断強度と反共振周波数に関する図
4に示される。以上のように、反共振周波数fnと硬さ
感覚には相関があり、反共振周波数fnを青果物(1
3)の表面硬度硬の指標に用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を、添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0012】本発明者らは、加振器により、20Hzな
いし200Hzまでの周波数成分を含んだ局所的で微小
なランダム振動を変位として、試料である青果物の表面
に与えた。これにより、青果物における変位・接触圧力
特性を検出して、力学系の伝達関数を計算することによ
り、青果物の表面の局所的な力学的特性を、反共振周波
数で表すことができることを見いだした。このように力
学系の伝達関数を計算することにより、加振部や検出部
の機械的特性の影響を除去する。
いし200Hzまでの周波数成分を含んだ局所的で微小
なランダム振動を変位として、試料である青果物の表面
に与えた。これにより、青果物における変位・接触圧力
特性を検出して、力学系の伝達関数を計算することによ
り、青果物の表面の局所的な力学的特性を、反共振周波
数で表すことができることを見いだした。このように力
学系の伝達関数を計算することにより、加振部や検出部
の機械的特性の影響を除去する。
【0013】それと共に、本発明者らは、青果物、特に
たとえばトマトのような果皮が薄くて柔らかい青果物の
熟度や鮮度と、表面の力学的特性と、の相関を見いだし
て、本発明に至った。
たとえばトマトのような果皮が薄くて柔らかい青果物の
熟度や鮮度と、表面の力学的特性と、の相関を見いだし
て、本発明に至った。
【0014】本発明では、微小な接触圧力で青果物の表
面の力学的特性を測定することにより、押せ傷のできや
すいトマトのような柔らかい青果物でも、傷を付けずに
硬さ指標を得ることができる、いわゆる非破壊的品質評
価法を行える青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬
度測定方法を提供する。
面の力学的特性を測定することにより、押せ傷のできや
すいトマトのような柔らかい青果物でも、傷を付けずに
硬さ指標を得ることができる、いわゆる非破壊的品質評
価法を行える青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬
度測定方法を提供する。
【0015】青果物では、その硬さが熟度や鮮度の指標
となることから、簡便性などの点を考えて、本発明の青
果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法は、
青果物の収穫、流通、加工のあらゆる段階で利用価値が
高い。
となることから、簡便性などの点を考えて、本発明の青
果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法は、
青果物の収穫、流通、加工のあらゆる段階で利用価値が
高い。
【0016】そこで、図1を参照して、本発明の青果物
の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法の好まし
い実施例を説明する。
の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法の好まし
い実施例を説明する。
【0017】図1には、青果物の表面硬度測定システム
ともいうべき青果物の表面硬度測定器を示している。
ともいうべき青果物の表面硬度測定器を示している。
【0018】ベース1の上には、変位計3と加振器5が
設定されている。さらにベース1の上には、微動装置7
の支持部材9が固定されている。
設定されている。さらにベース1の上には、微動装置7
の支持部材9が固定されている。
【0019】この支持部材9には、試料である青果物1
3を載せるかもしくは設定するための試料設置台11が
設けられている。試料設置台11は、簡単な構成であ
り、好ましくは断面L字型となっていて、その上に青果
物13を載せる。図1では、この青果物13はたとえば
トマトを示している。
3を載せるかもしくは設定するための試料設置台11が
設けられている。試料設置台11は、簡単な構成であ
り、好ましくは断面L字型となっていて、その上に青果
物13を載せる。図1では、この青果物13はたとえば
トマトを示している。
【0020】微動装置7は、試料設置台11に載せられ
た青果物13を矢印X方向に沿って、水平方向に微小量
移動して、青果物13を精密に位置決めすることができ
るようになっている。
た青果物13を矢印X方向に沿って、水平方向に微小量
移動して、青果物13を精密に位置決めすることができ
るようになっている。
【0021】変位計3は、加振器5を貫通する加振棒1
5に対して機械的に接続され、この加振棒15が青果物
13の局所に与える振動に伴う水平方向の微小な変位量
を測定するようになっている。
5に対して機械的に接続され、この加振棒15が青果物
13の局所に与える振動に伴う水平方向の微小な変位量
を測定するようになっている。
【0022】また、加振器5を貫通する加振棒15は、
加振器振動子ともいい、青果物13に対して変位を付与
するための変位付与手段である。この加振棒15には、
荷重計17が取り付けられている。この荷重計17の先
には、接触子33が設けられている。
加振器振動子ともいい、青果物13に対して変位を付与
するための変位付与手段である。この加振棒15には、
荷重計17が取り付けられている。この荷重計17の先
には、接触子33が設けられている。
【0023】この接触子33の先端は、好ましくは球状
もしくは半球状である。このように接触子33の先端を
球状もしくは半球状に形成するのは、上述したように青
果物13の局所に対して、微小な接触圧力で微小な振動
を与えるためである。
もしくは半球状である。このように接触子33の先端を
球状もしくは半球状に形成するのは、上述したように青
果物13の局所に対して、微小な接触圧力で微小な振動
を与えるためである。
【0024】この微小な振動は、好ましくは20ないし
200Hzまでの周波数成分を含んだ局所的で微小なラ
ンダム振動であり、加振器5により、青果物13の皮も
しくは表面に与えられる。この微小なランダム振動は、
一定範囲の周波数の正弦波を、一定の割合で重ね合わせ
たものである。
200Hzまでの周波数成分を含んだ局所的で微小なラ
ンダム振動であり、加振器5により、青果物13の皮も
しくは表面に与えられる。この微小なランダム振動は、
一定範囲の周波数の正弦波を、一定の割合で重ね合わせ
たものである。
【0025】このように青果物13の局所に対して、微
小な接触圧力で微小な振動を与えることにより、青果物
13を試料設置台11に固定する仕方により、伝搬特性
が変わってしまうといった、従来の欠点を解消すること
ができる。また、微動装置7により、青果物13の設定
位置をX方向に調整することにより、青果物13のサイ
ズに関係なく青果物13の表面硬度を測定することがで
きる。
小な接触圧力で微小な振動を与えることにより、青果物
13を試料設置台11に固定する仕方により、伝搬特性
が変わってしまうといった、従来の欠点を解消すること
ができる。また、微動装置7により、青果物13の設定
位置をX方向に調整することにより、青果物13のサイ
ズに関係なく青果物13の表面硬度を測定することがで
きる。
【0026】また、荷重計17は、荷重検出器ともい
う。この荷重計17は、青果物13の局所に対して、微
小な接触圧力で微小な振動を与えた時に、青果物13の
皮もしくは表面に発生する変位による、反力を検出する
ための反力検出手段である。
う。この荷重計17は、青果物13の局所に対して、微
小な接触圧力で微小な振動を与えた時に、青果物13の
皮もしくは表面に発生する変位による、反力を検出する
ための反力検出手段である。
【0027】次に、演算測定処理回路19について説明
する。
する。
【0028】上述した変位計3、加振器5、そして荷重
計17に対して、演算測定処理回路19が電気的に接続
されている。
計17に対して、演算測定処理回路19が電気的に接続
されている。
【0029】荷重計17には増幅器21が接続され、こ
の増幅器21はサーボアナライザ23と電圧計25に接
続されている。電圧計25は、接触子33を青果物13
に接触させた時の接触圧力のオフセット値を、微動装置
7により調整する際の、参照用に設けられる。
の増幅器21はサーボアナライザ23と電圧計25に接
続されている。電圧計25は、接触子33を青果物13
に接触させた時の接触圧力のオフセット値を、微動装置
7により調整する際の、参照用に設けられる。
【0030】また、サーボアナライザ23は、デジタル
スペクトラムアナライザともいい、変位信号発生器27
に接続されている。この変位信号発生器27は、電力増
幅器31を介して加振器5に接続されている。
スペクトラムアナライザともいい、変位信号発生器27
に接続されている。この変位信号発生器27は、電力増
幅器31を介して加振器5に接続されている。
【0031】これにより、サーボアナライザ23からの
信号に基づいて、変位信号発生器27が変位信号SDを
電力増幅器31に与える。そして、この電力増幅器31
はこの変位信号SDを増幅して加振器5に与えるように
なっている。加振器5は、この増幅された変位信号SD
に基づいて、荷重計17と接触子33を介して青果物1
3の局所に変位を与えることができる。
信号に基づいて、変位信号発生器27が変位信号SDを
電力増幅器31に与える。そして、この電力増幅器31
はこの変位信号SDを増幅して加振器5に与えるように
なっている。加振器5は、この増幅された変位信号SD
に基づいて、荷重計17と接触子33を介して青果物1
3の局所に変位を与えることができる。
【0032】さらに、変位計3は増幅器31を介してサ
ーボアナライザ23に接続されている。これにより、変
位計3は青果物13に発生する変位を測定し、この測定
された変位の信号PSを増幅器29で増幅して、サーボ
アナライザ23に入力できるようになっている。
ーボアナライザ23に接続されている。これにより、変
位計3は青果物13に発生する変位を測定し、この測定
された変位の信号PSを増幅器29で増幅して、サーボ
アナライザ23に入力できるようになっている。
【0033】次に、図1の本発明の青果物の表面硬度測
定器の実施例における実験例を説明する。 実験例1 まず、図1の青果物の表面硬度測定器を用いて、青果物
13の表面硬度を測定するに先立って、円柱状のモデル
試料(模擬試料、図示せず)の特性を測定した。
定器の実施例における実験例を説明する。 実験例1 まず、図1の青果物の表面硬度測定器を用いて、青果物
13の表面硬度を測定するに先立って、円柱状のモデル
試料(模擬試料、図示せず)の特性を測定した。
【0034】この円柱状のモデル試料は、硬化剤の量を
調整して硬さをコントロールしたシリコーンゴム製の円
柱状モデルであり、たとえばその直径が20mmで長さ
が30mmである。
調整して硬さをコントロールしたシリコーンゴム製の円
柱状モデルであり、たとえばその直径が20mmで長さ
が30mmである。
【0035】モデル試料の表面硬度測定条件は、次のよ
うになっている。
うになっている。
【0036】図1の電力増幅器31から加振器5に与え
られる振幅制御電圧は、たとえば0.02Vであり、こ
の振幅制御電圧を加振器5に与えることにより、加振器
5は荷重計17と接触子33を介して、モデル試料の局
所に対して最大振幅3マイクロメータ相当のランダム振
動を変位として与えた。
られる振幅制御電圧は、たとえば0.02Vであり、こ
の振幅制御電圧を加振器5に与えることにより、加振器
5は荷重計17と接触子33を介して、モデル試料の局
所に対して最大振幅3マイクロメータ相当のランダム振
動を変位として与えた。
【0037】また、荷重検出器ともいう荷重計17から
増幅器21を介してサーボアナライザ23に与えられる
反力もしくは接触圧力のオフセット出力電圧は、2Vな
いし4Vであり、このオフセット出力電圧は、荷重計1
7における接触圧力3ないし8gfに相当する。
増幅器21を介してサーボアナライザ23に与えられる
反力もしくは接触圧力のオフセット出力電圧は、2Vな
いし4Vであり、このオフセット出力電圧は、荷重計1
7における接触圧力3ないし8gfに相当する。
【0038】さらに、加振器5によるランダム振動の周
波数は20ないし200Hzに設定して、室温(20°
C)下で測定を行った。
波数は20ないし200Hzに設定して、室温(20°
C)下で測定を行った。
【0039】硬さの参照値としては、微小体用の動的粘
弾性測定器(東洋精機製)を用いて、縦振動モード、周
波数2Hz、振幅40マイクロメータの各条件設定で、
室温(20°C)下で測定した動的弾性率を用いた。
弾性測定器(東洋精機製)を用いて、縦振動モード、周
波数2Hz、振幅40マイクロメータの各条件設定で、
室温(20°C)下で測定した動的弾性率を用いた。
【0040】以上の実験の結果を、図2に示す。
【0041】図2においては、反共振周波数と、上述の
ようにして得られた動的弾性率との関係を示している。
この反共振周波数とは、共振しないところにおける周波
数をいう。
ようにして得られた動的弾性率との関係を示している。
この反共振周波数とは、共振しないところにおける周波
数をいう。
【0042】動的弾性率で1×106 から13×106
dyn/cm2(cm2は平方cmのこと)の範囲のモ
デル試料では、反共振周波数が22Hzないし61Hz
の範囲で変化することを確認し、両者の間に対数的な関
係が存在することを確認した。
dyn/cm2(cm2は平方cmのこと)の範囲のモ
デル試料では、反共振周波数が22Hzないし61Hz
の範囲で変化することを確認し、両者の間に対数的な関
係が存在することを確認した。
【0043】次に、実験例1を前提として実験例2を行
った。 実験例2 図1に示す青果物の表面硬度測定器を用いて、青果物1
3として市販のトマト(品種名は桃太郎)の硬さを識別
する実験を、次のようにして行った。
った。 実験例2 図1に示す青果物の表面硬度測定器を用いて、青果物1
3として市販のトマト(品種名は桃太郎)の硬さを識別
する実験を、次のようにして行った。
【0044】初めに、21個の青果物13を手で触っ
て、図3に示すように、硬さ(表面硬度)の異なる3つ
のグループA,B,Cに分けた。
て、図3に示すように、硬さ(表面硬度)の異なる3つ
のグループA,B,Cに分けた。
【0045】図3では、各グループA,B,Cについて
の反共振周波数、破断勾配、破断力の各測定項目を示し
ている。
の反共振周波数、破断勾配、破断力の各測定項目を示し
ている。
【0046】破断勾配、破断力は、次のような破断試験
により求められる。まず、試料を中心から2等分にし、
切断面を下にして試料台の上に載せる。そして、表面硬
度を測定した部位にプランジャを垂直に貫入させる。プ
ランジャが試料に接触してから1mm変位するまでの、
変位に対する荷重の変化率を「破断勾配」といい、果皮
が破れた時点での最大荷重を「破断力」という。
により求められる。まず、試料を中心から2等分にし、
切断面を下にして試料台の上に載せる。そして、表面硬
度を測定した部位にプランジャを垂直に貫入させる。プ
ランジャが試料に接触してから1mm変位するまでの、
変位に対する荷重の変化率を「破断勾配」といい、果皮
が破れた時点での最大荷重を「破断力」という。
【0047】この測定項目の内の破断勾配とは、実験例
1で求められた動的弾性率に相当する硬さ指標である。
1で求められた動的弾性率に相当する硬さ指標である。
【0048】一番表面の硬いグループAと、グループA
のものよりは柔らかいグループBについて、図1の青果
物の表面硬度測定器により、各青果物13につきその赤
道部を2か所測定した。また、各青果物13の赤道部に
おける硬さの指標を得るために、上記2つの測定箇所の
破断試験を行って破断力を得た。
のものよりは柔らかいグループBについて、図1の青果
物の表面硬度測定器により、各青果物13につきその赤
道部を2か所測定した。また、各青果物13の赤道部に
おける硬さの指標を得るために、上記2つの測定箇所の
破断試験を行って破断力を得た。
【0049】一方、中間の硬さのグループCは、軟化さ
せるために5日間、20°Cの環境に放置した後に、同
様にグループCの各青果物13の赤道部の2か所を図1
の青果物の表面硬度測定器により測定し、そして破断試
験を行った。
せるために5日間、20°Cの環境に放置した後に、同
様にグループCの各青果物13の赤道部の2か所を図1
の青果物の表面硬度測定器により測定し、そして破断試
験を行った。
【0050】図4は、図3で示した上記反共振周波数
と、破断勾配との関係をグラフで表したものである。
と、破断勾配との関係をグラフで表したものである。
【0051】図4においては、上述した破断試験に基づ
き、プランジャ(図示せず)を青果物13の赤道部に押
し込んだ際に、そのプランジャの移動距離が1mmまで
の範囲における、破断勾配(gf/mm)と、反共振周
波数(Hz)との関係を示している。図4の関係におい
て、破断勾配と反共振周波数との間には、0.899と
いう強い相関が得られた。つまり、反共振周波数と、破
断勾配との関係に関しては、ほぼ再現性の得られること
が分かった。
き、プランジャ(図示せず)を青果物13の赤道部に押
し込んだ際に、そのプランジャの移動距離が1mmまで
の範囲における、破断勾配(gf/mm)と、反共振周
波数(Hz)との関係を示している。図4の関係におい
て、破断勾配と反共振周波数との間には、0.899と
いう強い相関が得られた。つまり、反共振周波数と、破
断勾配との関係に関しては、ほぼ再現性の得られること
が分かった。
【0052】つまり、モデル試料の硬さ指標である動的
弾性率が増加するのに伴って、反共振周波数が大きくな
ることが確認された。また、青果物を用いた実験例で
も、図4に示すように、破断勾配(動的弾性率に相当す
る指標)が大きくなるに伴って、反共振周波数が増加す
ることが確認された。
弾性率が増加するのに伴って、反共振周波数が大きくな
ることが確認された。また、青果物を用いた実験例で
も、図4に示すように、破断勾配(動的弾性率に相当す
る指標)が大きくなるに伴って、反共振周波数が増加す
ることが確認された。
【0053】しかも、図4に示すように、この反共振周
波数と破断勾配には強い相関関係があることが確認され
た。
波数と破断勾配には強い相関関係があることが確認され
た。
【0054】このように、青果物の熟度やテクスチャー
を測定するのには、青果物の力学的特性は重要な指標と
なり、特に表面の柔らかい青果物の力学的特性(青果物
の表面硬度)を、青果物に与えられる変位とその変位に
よる反力(接触圧力)から反共振周波数を求めることに
より、無傷の状態で簡便に青果物の表面硬度を測定する
ことができる。
を測定するのには、青果物の力学的特性は重要な指標と
なり、特に表面の柔らかい青果物の力学的特性(青果物
の表面硬度)を、青果物に与えられる変位とその変位に
よる反力(接触圧力)から反共振周波数を求めることに
より、無傷の状態で簡便に青果物の表面硬度を測定する
ことができる。
【0055】本発明の実施例における特徴は、次の通り
である。 (1)振動子ともいう加振器5に、荷重検出器ともいう
荷重計17を取り付けたことにより、加振器5と荷重計
17がほぼ同一箇所となり、しかも微動装置7によりX
方向にそって青果物13の位置を調整でき、青果物13
の大きさ(サイズ)の大小に影響を受けずに、青果物1
3の表面硬度の測定をすることができる。 (2)接触子33の接触圧力が微小(たとえば数gf)
であるために、押せ傷を青果物13に付けることなく表
面硬度を測定することができる。 (3)加える振動のエネルギーが微小(たとえば振幅数
マイクロメータ、最高周波数200Hz)であることか
ら、測定箇所以外では振動が減衰してしまうために、青
果物13全体の伝搬特性は無関係となる。このために、
青果物13の固定のための特別な治具が不要である。 (4)入出力の比である伝達関数で力学的特性を記述す
ることにより、青果物の表面硬度測定器の特性を除くこ
とができる。つまり、青果物の表面硬度測定器の特性に
関係なく、青果物の表面硬度を測定することができる。 (5)接触子の接触面が球状もしくは半球状であり、そ
の面積は微小であるので、対象物である青果物13との
接触各変動の影響を受けにくい。
である。 (1)振動子ともいう加振器5に、荷重検出器ともいう
荷重計17を取り付けたことにより、加振器5と荷重計
17がほぼ同一箇所となり、しかも微動装置7によりX
方向にそって青果物13の位置を調整でき、青果物13
の大きさ(サイズ)の大小に影響を受けずに、青果物1
3の表面硬度の測定をすることができる。 (2)接触子33の接触圧力が微小(たとえば数gf)
であるために、押せ傷を青果物13に付けることなく表
面硬度を測定することができる。 (3)加える振動のエネルギーが微小(たとえば振幅数
マイクロメータ、最高周波数200Hz)であることか
ら、測定箇所以外では振動が減衰してしまうために、青
果物13全体の伝搬特性は無関係となる。このために、
青果物13の固定のための特別な治具が不要である。 (4)入出力の比である伝達関数で力学的特性を記述す
ることにより、青果物の表面硬度測定器の特性を除くこ
とができる。つまり、青果物の表面硬度測定器の特性に
関係なく、青果物の表面硬度を測定することができる。 (5)接触子の接触面が球状もしくは半球状であり、そ
の面積は微小であるので、対象物である青果物13との
接触各変動の影響を受けにくい。
【0056】ところで、本発明は上記実施例に限定され
ない。
ない。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、青
果物に押せ傷をつけずに青果物を保護し、青果物のサイ
ズに影響を受けず、簡単な構成により正確に青果物の表
面硬度を測定することができる。
果物に押せ傷をつけずに青果物を保護し、青果物のサイ
ズに影響を受けず、簡単な構成により正確に青果物の表
面硬度を測定することができる。
【図1】本発明の青果物の表面硬度測定器の好ましい実
施例を示すブロック図。
施例を示すブロック図。
【図2】反共振周波数と動的弾性率との関係を示す図。
【図3】実験例の各グループにおける反共振周波数、破
断勾配、そして破断力を示す図。
断勾配、そして破断力を示す図。
【図4】反共振周波数と破断勾配の関係を示す図。
1 ベース 3 変位計 5 加振器(変位付与手段) 7 微動装置 13 青果物(試料) 17 荷重計(反力検出手段) 19 演算測定処理回路
Claims (2)
- 【請求項1】 測定対象の青果物の局所に変位(xi)
を与える変位付与手段と、前記変位(xi)を検出する
変位検出手段と、 前記与えられた変位(xi)により発生する前記青果物
の局所の反力(p0)を検出する反力検出手段と、 前記検出変位(xi)および検出反力(p0)を入力と
し、前記青果物の局所の力学的伝達関数(H(s)=P
0(s)/Xi(s))のゲイン特性上の反共振周波数
(fn)を演算し、この反共振周波数(fn)と青果物
の表面硬度との相関関係より当該青果物の表面硬度を解
析する解析手段と、 を備えることを特徴とする青果物の表面硬度測定器。 - 【請求項2】 測定対象の青果物の局所に変位(xi)
を与え、当該与えられた変位(xi)により発生する前
記青果物の局所の反力(p0)を検出し、前記変位(x
i)および反力(P0)に基づいて、前記青果物の局所
の力学的伝達関数(H(s)=P0(s)/X
i(s))のゲイン特性上の反共振周波数(fn)を演
算し、この反共振周波数(fn)と青果物の表面硬度と
の相関関係より当該青果物の表面硬度を解析することを
特徴とする青果物の表面硬度測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19698293A JPH0827227B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19698293A JPH0827227B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727689A JPH0727689A (ja) | 1995-01-31 |
| JPH0827227B2 true JPH0827227B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=16366872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19698293A Expired - Lifetime JPH0827227B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 青果物の表面硬度測定器と青果物の表面硬度測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0827227B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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