JPH08273620A - 蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置

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JPH08273620A
JPH08273620A JP7075615A JP7561595A JPH08273620A JP H08273620 A JPH08273620 A JP H08273620A JP 7075615 A JP7075615 A JP 7075615A JP 7561595 A JP7561595 A JP 7561595A JP H08273620 A JPH08273620 A JP H08273620A
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JP
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mercury
fluorescent lamp
xenon
phosphor
light
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JP7075615A
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Miho Saito
美保 斉藤
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Kunio Yuasa
邦夫 湯浅
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水銀とキセノンを封入した蛍光ランプにおい
て、さらに始動時の光束立上がり特性および発光効率を
向上させた蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびに光源
装置および液晶表示装置を提供する。 【構成】発光管バルブ2内に水銀とキセノンを主体とす
る希ガスを封入した蛍光ランプ1において、バルブ2の
内面に、水銀から放出された紫外線を受けて発光する蛍
光体3aと、200nm以下の紫外線を受けて発光する蛍
光体3bとを有する蛍光体層3を設けたことを特徴とす
る。 【作用】低温始動時には主としてキセノンから放出され
る200nm以下の紫外線によりキセノン励起形の蛍光体
が可視光を発し、よって始動時の光束を増加させること
ができる。また、安定点灯状態に達すると水銀蒸気圧が
上昇するから水銀励起形の蛍光体も可視光を発し、発光
効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水銀およびキセノンガ
スを封入してなる蛍光ランプおよびこのランプを点灯す
る点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶表示装置のバックライト
や、各種メータの表示指針として小形の冷陰極蛍光ラン
プが使用されている。従来の冷陰極蛍光ランプは、発光
物質として水銀が封入されているとともに、希ガスとし
てアルゴンまたはネオンが封入されており、蒸発された
水銀原子が電離および励起されることにより水銀輝線の
185nmおよび254nmの紫外線を発し、この紫外線を
蛍光体により可視光に変換して外に放出するようになっ
ている。したがって、従来のランプは、発光効率が水銀
の蒸気圧に依存するようになっており、ランプ電力が小
さくてバルブ温度が低い場合は水銀蒸気圧が低く、よっ
て発光量が少なく、すなわち始動時の光束立ち上がり特
性が良くないという問題を抱えている。
【0003】このような低温時における始動対策とし
て、希ガスとしてアルゴンやネオンに代わり、キセノン
またはキセノンを主体とした混合ガスを使用することが
提案されている。キセノンガスは、キセノン自身だけで
も放電を開始し、かつ温度変化の影響を受け難いので温
度特性が安定しており、よって周囲温度が低い場合でも
確実な始動が可能であり、かつ上記アルゴンやネオンの
場合に比べると光束の立上がり特性に優れているという
利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
水銀+キセノン封入タイプの蛍光ランプは、従来、蛍光
体として水銀から発せられる185nmおよび254nmの
紫外線により励起されて可視光を発する蛍光体、例えば
ハロりん酸カルシウム蛍光体や3波長発光形蛍光体が使
用されていた。というのも、この種の水銀+キセノン封
入タイプの蛍光ランプは、始動後にバルブ温度が高くな
ってくると、封入した水銀の蒸発が促されて水銀蒸気圧
が高くなり、水銀による紫外線放出が多くなる。ランプ
が安定点灯状態になると、キセノンから発せられる紫外
線よりも水銀から発せられる紫外線の量が多くなる。よ
って、ランプが安定点灯状態では水銀から発せられる紫
外線を有効に利用する観点から、従来の場合は水銀から
発せられる185nmおよび254nmの紫外線により励起
されて可視光を発する蛍光体を用いていた。
【0005】しかしながら、この種の水銀+キセノン封
入タイプの蛍光ランプは、前述した通り、低温始動時に
水銀の蒸気圧が充分でないときは主としてキセノンの発
光に依存することになる。ところがキセノンガスから発
せられる紫外線は主として波長147nmおよび172nm
の紫外線であり、この波長域の紫外線は上記水銀から発
せられる185nmおよび254nmの紫外線により励起さ
れる蛍光体を効果的に励起しない。
【0006】この結果、従来の水銀+キセノン封入タイ
プの蛍光ランプは、従来の水銀+アルゴン封入タイプの
蛍光ランプに比べて低温始動性に優れているが、安定点
灯に達するまでの光束が不十分であるという問題があっ
た。
【0007】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは水銀+キセノン封入
タイプの蛍光ランプでありながら、安定点灯に至までの
光束を一層増加させることができ、始動の立上がり特性
が一層向上する蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびに
これを用いた光源装置および液晶表示装置を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、バル
ブと;上記バルブ内に放電を発生させる手段と;上記バ
ルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発する水銀
およびキセノンを主体とする希ガスと;上記バルブの内
面に設けられ、上記水銀から放出された紫外線を受けて
発光する蛍光体および200nm以下の紫外線を受けて発
光する蛍光体とを有する蛍光体層と;を具備したことを
特徴とする蛍光ランプである。
【0009】ここで、バルブ内に放電を発生させる手段
とは、バルブ内に封装された一対の冷陰極であってもよ
く、一方の内部冷陰極と外部電極であってもよく、また
は外部電極のみであってもよい。さらに、熱陰極であっ
てもよい。
【0010】また、希ガスは、少なくともキセノンを含
むものとし、キセノンにネオン等の他の希ガスが混合さ
れていてもよく、要するに希ガスとしてキセノンガスが
30〜100%の範囲で封入されていればよい。さら
に、ランプは直管形、環形、U字、W字その他の屈曲形
状であってもよく、また特定方向に光を放出するアパー
チャ形であってもよい。
【0011】請求項2の発明は、蛍光体層は、水銀から
放出された紫外線を受けて発光する蛍光体を有する第1
の蛍光体層と、200nm以下の紫外線を受けて発光する
蛍光体を有する第2の蛍光体層が積層して形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプであ
る。
【0012】請求項3の発明は、200nm以下の紫外線
を受けて発光する蛍光体は、キセノンから放出される主
として147nmおよび172nmの紫外線を受けて発光
し、250nm付近、主として254nmの紫外線を透過す
る蛍光体であることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の蛍光ランプである。
【0013】請求項4の発明は、希ガスの封入圧は20
0Torr以下であることを特徴とする請求項1ないし請求
項3のいずれか一に記載の蛍光ランプである。請求項5
の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載
の蛍光ランプと;上記蛍光ランプを点灯させる点灯回路
と;を備えたことを特徴とする蛍光ランプ点灯装置であ
る。
【0014】請求項6の発明は、請求項5に記載の蛍光
ランプ点灯装置と;この蛍光ランプ点灯装置が組み込ま
れた光源装置本体と;を備えたことを特徴とする光源装
置である。
【0015】請求項7の発明は、請求項6に記載の光源
装置と;この光源装置から出る光を背面に受ける液晶表
示パネルと;を具備したことを特徴とする液晶表示装置
である。
【0016】
【作用および効果】請求項1の発明によれば、蛍光体と
して、水銀から放出された紫外線を受けて発光する蛍光
体と、200nm以下の紫外線を受けて発光する蛍光体と
を有しているから、低温始動時には主としてキセノンか
ら放出される200nm以下の紫外線により、キセノン励
起形の蛍光体が可視光を発し、よって始動時の光束が増
加する。また、安定点灯状態に達すると水銀の蒸発が活
発になって水銀蒸気圧が上昇するから水銀の放出する紫
外線量が増加する。この場合は、水銀励起形の蛍光体が
可視光を発するとともにキセノン励起形の蛍光体も可視
光を発し、紫外線(254nm)の侵入を妨げずに透過さ
せるから安定点灯時の光出力が向上する。したがって、
始動時の光束が増加し、従来の水銀+アルゴン封入タイ
プの蛍光ランプはもちろん、従来の水銀+キセノン封入
タイプの蛍光ランプに比べて光束の立上がり特性が向上
し、かつ安定点灯時の発光効率も向上する。
【0017】請求項2の発明によれば、蛍光体層を、水
銀から放出された紫外線を受けて発光する蛍光体を有す
る第1の蛍光体層と、200nm以下の紫外線を受けて発
光する蛍光体を有する第2の蛍光体層とで積層構造にす
ることができる。
【0018】請求項3の発明によれば、200nm以下の
紫外線を受けて発光する蛍光体がキセノンから放出され
る主として147nmおよび172nmの紫外線を受けて発
光し、254nmの紫外線は透過する蛍光体であるから、
紫外線を効率よく受けて発光し、低温始動時の光束が増
加される。
【0019】請求項4の発明によれば、希ガスの全封入
圧を200Torr以下に規制したから、希ガスの自己吸収
が抑止され効率の低下が少なくなる。また、細いバルブ
であっても、強度不足により破損が防止される。
【0020】請求項5および請求項6の発明によれば、
始動性および光束の立上がり特性に優れた蛍光ランプ点
灯装置および光源装置を提供することができる。請求項
7の発明によれば、始動性および光束の立上がり特性に
優れた液晶表示装置を提供することができる。
【0021】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図6に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図1は水銀+キセノ
ン封入タイプの冷陰極蛍光ランプおよびその点灯装置の
構成を示すもので、1は水銀+キセノン封入タイプの冷
陰極蛍光ランプ、10はパルスインバータなどからなる
パルス電圧印加装置、11は電流制限手段である。
【0022】蛍光ランプ1は、細長い針状の発光管バル
ブ2を有し、このバルブ2は、例えば内径2.00mm、
したがって断面積が3.14mm2 で、長さ130mmの鉛
ガラスにより直管形に形成されている。このバルブ2の
内面には蛍光体層3が形成されている。蛍光体層3は、
本実施例では2層の積層構造となっており、図1の
(B)図に示すように、バルブ2の内面側に、水銀の発
する波長185nmおよび254nmの紫外線により励起さ
れて可視光を発する第1の蛍光体層(水銀励起形)3a
と、この放電空間側に積層され、200nm以下の紫外
線、すなわちキセノンの発する波長147nmおよび17
2nmの紫外線により可視光を発光する第2の蛍光体層
(Xe励起形)3bとで構成されている。
【0023】水銀が発する紫外線によって可視光を発す
る第1の蛍光体層3aは、例えばハロりん酸カルシウム
蛍光体3Ca3 (PO42 ・Ca(F,Cl)2 :S
b,Mnまたは3波長発光形蛍光体により形成されてい
る。なお、3波長発光形蛍光体は、例えば、赤系蛍光体
としてY23 :Eu、緑系蛍光体としてLaPO4
Ce,Tb、青系蛍光体としてBaMgAl1423:E
uが用いられている。
【0024】また、200nm以下の紫外線により可視光
を発光する第2の蛍光体層3bは、例えばY3 (Al,
Ga)518;CeまたはY2 SiO5 :Ceもしくは
BaAl1218:MnあるいはY3 Al515:Ce等
が用いられている。これらY3 (Al,Ga)518
Ce蛍光体、Y2 SiO5 :Ce蛍光体およびBaAl
1218:Mn蛍光体のそれぞれ励起波長に対する放射強
度は図2に示されており、これら蛍光体はいずれも20
0nm以下の紫外線を受けて可視光を発する蛍光体であ
り、しかもキセノンの発する波長147nmおよび172
nmの紫外線により可視光を発光する蛍光体である。
【0025】バルブ2の長手方向両端には、一対の冷陰
極4,4が封装されている。冷陰極4,4は、それぞれ
リード線を兼ねる電極軸5に棒形の電極本体6を接合し
て構成されており、電極本体6はニッケルワイヤにて形
成されている。上記電極軸5は、ガラスと熱膨脹率が近
似する金属からなる封着線7に接続されており、これら
封着線7はバルブ2の端部の封止部8に封着されてい
る。封着線8、8はそれぞれ外部リード線9、9に接続
されている。
【0026】このような発光管バルブ2には、所定量の
水銀と、所定圧のキセノンXeまたはキセノンを主体と
した希ガスが封入されている。希ガスの全封入圧は20
0Torr以下となっており、そのうちキセノンの封入分圧
は20Torr以上となっている。本実施例の場合、キセノ
ンXeにネオンNeを混合した混合ガスが用いられてお
り、例えばキセノンXe60%、ネオンNe40%で、
全封入圧は50Torrとされている。
【0027】このような構成の冷陰極蛍光ランプ1は、
図1に示すパルスインバータなどのようなパルス電圧印
加装置10および電流制限手段11に接続されている。
パルス電圧印加装置10は、冷陰極4,4間に、休止期
間をもつパルス、すなわち所定のデューティ比をもつパ
ルス電圧を印加するようになっている。この場合、パル
ス周波数は30〜80kHzで、デューティ比τは2%
以上、50%以下となっている。
【0028】また、この種の冷陰極蛍光ランプ1は、安
定点灯中の電流密度が0.75mA/mm2 以下の範囲に
規制されており、バルブ2の断面積は20mm2 以下とさ
れている。電流密度を0.75mA/mm2 以下に規制す
る理由は、電流密度を0.75mA/mm2 を越えて増加
しても発光効率の上昇が飽和状態に達して電流密度を高
くする意味がないためであり、またバルブ2の断面積を
20mm2 以下にする理由は、断面積が20mm2 を越える
とキセノンガスの自己吸収が多くなり、発光効率が低下
するためである。なお、上記実施例の場合は、安定点灯
中のランプ電流は1.2mAであり、電流密度は0.3
8mA/mm2 となっている。このような構成の冷陰極蛍
光ランプ1の作用について説明する。ランプが点灯状態
の場合、キセノンが電離および励起して147nmおよび
172nmの紫外線を放出し、かつ水銀蒸気も電離および
励起して185nmおよび254nmの紫外線を放出する。
【0029】ところで、周囲温度が低い場合は水銀の蒸
発が充分でないから主としてキセノンが電離および励起
して147nmおよび172nmの紫外線を放出する。この
紫外線は第2の蛍光体層3bを形成している200nm以
下の紫外線を受けて発光する蛍光体を励起し、この蛍光
体から可視光を発生させる。この可視光は、第1の蛍光
体層3aおよびバルブ2を透過して外部に放出される。
したがって、第2の蛍光体層3bがない場合に比べて光
束が増加し、光束の立上がりが早くなる。
【0030】図3は、本実施例の場合と従来の場合を比
較した低温始動時における光束の立上がり特性を示す特
性図である。図3において、特性aはバルブ内に水銀と
アルゴンおよびネオンからなる混合希ガスを封入した従
来のランプの場合(蛍光体層は3波長発光蛍光体)、特
性bはバルブ内に水銀とキセノンからなる希ガスを封入
した従来のランプの場合(但し、蛍光体層は3波長発光
蛍光体のみ)、特性cはバルブ内に水銀とキセノンから
なる希ガスを封入した本実施例ランプの場合(但し、蛍
光体層は第1の蛍光体層3aと第2の蛍光体層3bの積
層構造)である。低温始動時の光束立上がりは、特性c
で示される本発明の場合が最も優れていることが判る。
【0031】そして、バルブ壁温度が上昇して安定点灯
状態になると水銀蒸気圧が上昇し、水銀蒸気の電離およ
び励起が増える。すると、水銀蒸気から185nmおよび
254nmの紫外線が放出され、この紫外線は第2の蛍光
体層3bを通過する際に主として185nmの紫外線でこ
の第2の蛍光体層3bの蛍光体を励起して可視光を発す
る。また254nmの紫外線は第2の蛍光体層3bを透過
して第1の蛍光体層3aに達し、この第1の蛍光体層3
aを構成する3波長発光形蛍光体を励起する。よって、
第1の蛍光体層3aも可視光を発するようになる。この
ため、安定点灯中は第1の蛍光体層3aおよび第2の蛍
光体層3bの両者から可視光が発せられるようになり、
これら可視光はバルブ2を透過して外部に放出される。
したがって安定点灯時には、従来の水銀+キセノン封入
タイプのランプで蛍光体層が1層のみの場合に比べて、
発光効率が向上し、全体として光出力が上昇する。
【0032】また、低電力の場合、水銀の発する紫外線
の量とキセノンの発する紫外線の量は、図4に示すよう
に、周囲温度により変化する。しかし、必ずや両者は少
なくとも紫外線を発しているから第1の蛍光体層3aお
よび第2の蛍光体層3bから可視光が放出されるように
なり、発光効率が向上し、かつ光出力が大きくなる。
【0033】ところで、キセノンまたはキセノンを主体
とした希ガスの全封入圧は、200Torr以下にする必要
がある。希ガスの全封入圧を200Torr以上に設定する
と、希ガスの自己吸収が増して効率が低下し、しかも、
この種のランプは細いバルブであるから、強度不足によ
り破損が心配される。このため、希ガスの全封入圧は、
200Torr以下がよい。
【0034】また、希ガス全体の封入圧を200Torr以
下にした場合、キセノンの分圧は第2の蛍光体層3bを
形成する蛍光体の種類により選択すればよい。つまり、
キセノンは147nmの紫外線と172nmの紫外線を放射
するが、147nmの紫外線放射は主として原子発光であ
り、これに対し172nmの紫外線放射は主として分子発
光である。キセノンの封入ガス圧が、例えば10〜20
Torr程度の低い場合は、原子発光となり、147nmの紫
外線放射が多くなり、20Torrを越えて高い封入圧の場
合は分子発光となって172nmの紫外線放射が多くな
る。
【0035】図2から理解できる通り、Y3 (Al,G
a)518;Ce蛍光体は147nmの紫外線により励起
されて可視光を発する効率が高いから、Y3 (Al,G
a)518;Ce蛍光体を用いる場合はキセノンの封入
ガス圧を10〜20Torr程度に低くして147nmの紫外
線放射を多くすればよい。また、Y2 SiO5 :Ce蛍
光体およびBaAl1218:Mn蛍光体は172nmの紫
外線により励起されて可視光を発する効率が高いから、
これらY2 SiO5 :Ce蛍光体およびBaAl
1218:Mn蛍光体を使用する場合はキセノンの封入ガ
ス圧を20Torr以上に高くして172nmの紫外線放射を
多くすればよい。
【0036】上記のように構成された水銀+キセノン封
入タイプの冷陰極蛍光ランプ1は、例えば図5および図
6に示す液晶表示装置のバックライトとして使用でき
る。図5および図6に示す液晶表示装置は、液晶表示板
20の背面にバックライト21が設けられている。バッ
クライト21は本発明の光源装置に相当し、このバック
ライト21は透光性アクリル樹脂などからなる導光板2
2を有し、この導光板22は、下面および一側面を除く
3方向の側面がケ−シング23により囲まれている。こ
のケ−シング23は光源装置本体に該当するもので、内
面が反射面24をなしている。上記ケ−シング23の一
側に形成された開放面には、光源としての前記水銀+キ
セノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプ1が配置されてい
る。
【0037】冷陰極蛍光ランプ1は、ケ−シング23の
一側に形成された開放面に対向して連結された円筒形反
射体25に収容されている。円筒形反射体25の内面は
反射面26をなしており、上記ランプ1はランプ軸が上
記反射体25の中心線と一致するようにしてこの反射体
25に収容されている。円筒形反射体25は、前記ケ−
シング23の一側に形成された開放面に対向する側壁が
開口されており、上記冷陰極蛍光ランプ1から放出され
た光は全て、導光板22の一側面に導入されるようにな
っている。
【0038】上記冷陰極蛍光ランプ1は、図1に示され
たパルス電圧印加装置10からパルス電圧が印加されて
点灯されるようになっており、このランプ1から放出さ
れる光は反射体25の内面反射面26で反射され、導光
板22の一側面に導入される。この導光板22に導入さ
れた光は、ケ−シング23の内面に形成した反射面24
で反射され、導光板22の上面に向かわされる。導光板
22の上面には光拡散板27が設けられており、導光板
22の上面に向かった光は光拡散板27により拡散さ
れ、全面に亘り略均等な明るさとなる。よって、この光
拡散板27に対向して配置された液晶表示板20をこの
背面から均等に照射するようになる。
【0039】このような液晶表示装置においては、水銀
+キセノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプ1の始動時の
光束立上がり特性が良好であり、しかも安定点灯中の発
光効率が良いから、液晶表示装置としての始動時の性能
および使用中の表示性能が向上する。
【0040】なお、上記第1の実施例では、水銀の発す
る紫外線により可視光を発する蛍光体と、200nm以下
の紫外線、すなわちキセノンの発する波長147nmおよ
び172nmの紫外線により可視光を発光する蛍光体と
を、それぞれ別の層に形成し、これら第1の蛍光体層3
aと第2の蛍光体層3bを積層構造にしたが、本発明は
これに限らず、図7に示す第2の実施例のように、1層
のみの蛍光体層3で構成してもよい。但し、この蛍光体
層3は、水銀の発する紫外線により可視光を発する蛍光
体(第1の蛍光体)と、200nm以下の紫外線、すなわ
ちキセノンの発する波長147nmおよび172nmの紫外
線により可視光を発光する蛍光体(第2の蛍光体)とを
混合して用いている。このようにしても、第1の実施例
と同様の作用効果を奏する。
【0041】また、前記第1の実施例の場合、水銀+キ
セノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプ1は、バルブ2の
両端内部に冷陰極4,4を封装した例を説明したが、放
電を維持する手段はこれに限らず、例えばバルブ2の一
端に冷陰極4を封装するとともにバルブの外に外部電極
を設け、これら内部の冷陰極4と外部の電極間でバルブ
内に放電を発生させるようにしてもよい。
【0042】そしてまた、図8に示す第3の実施例のよ
うな水銀+キセノン封入タイプの蛍光ランプ30であっ
てもよい。この蛍光ランプ30は、バルブ31の外部
に、互いに対向してそれぞれ帯状をなす一対の外部電極
32,32を設け、これら外部電極32,32をパルス
電圧印加装置10および電流制限手段11に接続するこ
とにより、バルブ31内に放電を発生させるようにして
ある。また、バルブ31の内面には蛍光体被膜33が形
成されており、この蛍光体被膜33は、水銀の発する波
長185nmおよび254nmの紫外線により励起されて可
視光を発する第1の蛍光体層(水銀励起形)33aと、
200nm以下の紫外線、すなわちキセノンの発する波長
147nmおよび172nmの紫外線により可視光を発光す
る第2の蛍光体層(Xe励起形)33bとを積層して構
成されている。またバルブ31内には、前記した条件の
範囲で所定量の水銀と、所定圧のキセノンXeまたはキ
セノンを主体とした希ガスが封入されている。
【0043】このような構造の外部電極形の水銀+キセ
ノン封入タイプの蛍光ランプ30であっても、低温始動
時の光束立ち上がり特性に優れ、かつ発光効率が向上す
る。また、本発明は液晶表示装置のバックライトに使用
する蛍光ランプに限らず、例えば各種メータに使用され
る自己発光形の指針としての細径の蛍光ランプであって
もよい。
【0044】さらに、キセノンガスは、これにアルゴ
ン、ネオンまたはクリプトンなどの、他の希ガスが混合
されていてもよく、要するに希ガスとしてキセノンが3
0〜100%の範囲で封入されていればよい。
【0045】さらにまた、特定方向の発光強度を強くし
たアパーチャ形蛍光ランプであっても実施可能である。
また、本発明は冷陰極蛍光ランプに限らず、熱陰極蛍光
ランプであっても実施可能である。熱陰極蛍光ランプに
適用した例を、図9に示す。この例は複写機の露光用光
源などに使用される直管形蛍光ランプ100に適用した
場合を示すもので、101は直管形ガラスバルブ、10
2はバルブ101の内面に形成された蛍光体層である。
蛍光体被膜102は、水銀の発する波長185nmおよび
254nmの紫外線により励起されて可視光を発する第1
の蛍光体層(水銀励起形)102aと、200nm以下の
紫外線、すなわちキセノンの発する波長147nmおよび
172nmの紫外線により可視光を発光する第2の蛍光体
層(Xe励起形)102bとを積層して構成されてい
る。
【0046】103はバルブ101の端部を閉封したス
テム、104はリード線、105は熱陰極である。ステ
ム103には放電空間に連通された細管106が設けら
れており、この細管106にはアマルガム107が収容
されている。アマルガム107としては、水銀Hgを1
5重量%含むビスマスBi−錫Sb系の合金が用いられ
ている。そして、バルブ101内には、キセノンまたは
キセノンを主体とした希ガスが200Torr以下の範囲で
封入されている。
【0047】このような構造の蛍光ランプ100は、平
均電流密度3.9mA/mm2 で点灯すると以下のような
作用効果を奏する。すなわち、複写機の露光用光源など
に使用される直管形蛍光ランプは、光出力が大きいこ
と、および光束の立上がりが早いことが要求されてい
る。光出力を大きくするには大電流を流す必要がある
が、このようにすると液体水銀の場合は水銀蒸気圧が上
昇し過ぎて効率が低下する。液体水銀に代わってアマル
ガム107を封入すると、このアマルガム107は過剰
水銀蒸気を吸着してバルブ101内の水銀蒸気圧を制御
する作用があるから、大電流を流して平均電流密度を高
くすると光出力を増加することができる。しかしなが
ら、アマルガム107は周囲温度が低い時にも飽和水銀
蒸気を吸着する作用があるため、低温始動時に水銀蒸気
圧が低く、このため液体水銀を使用した場合に比べても
光束の立ち上がり特性が劣るという問題がある。
【0048】そこで、図8に示す蛍光ランプは、希ガス
としてキセノンまたはキセノンを主体とした希ガスを封
入し、かつ蛍光体層102として、水銀の発する波長1
85nmおよび254nmの紫外線により励起されて可視光
を発する第1の蛍光体層(水銀励起形)102aと、2
00nm以下の紫外線、すなわちキセノンの発する波長1
47nmおよび172nmの紫外線により可視光を発光する
第2の蛍光体層(Xe励起形)102bとで積層構造の
蛍光体層を構成した。
【0049】このようにすれば、低温始動時に水銀蒸気
圧が低くても、キセノンから147nmおよび172nmの
紫外線が発せられ、これら紫外線は第2の蛍光体層10
2bを励起して可視光を発する。よって、低温始動時の
光束が大きくなり、光束立上がり特性が向上する。ま
た、安定点灯時にはキセノンと水銀とがそれぞれ同時に
紫外線を発し、これら紫外線は第1の蛍光体層102a
および第1の蛍光体層102bから同時に可視光を発す
る。このため、光出力が増大し、発光効率が向上するこ
とになる。よって、光出力が大きくなり、光束の立上が
りが早くなることから、複写機の露光用光源などに使用
して有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(A)図は水銀
+キセノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプの断面図、
(B)図は(A)図のB−B線に沿う断面図。
【図2】各蛍光体の励起波長とそれに対する放射強度の
関係を示す特性図。
【図3】本発明の蛍光ランプと従来の蛍光ランプの光束
立上がり特性を示す特性図。
【図4】水銀とキセノンの周囲温度に対する光出力特性
を示す特性図。
【図5】図1の冷陰極蛍光ランプをバックライトとして
用いた液晶表示装置の分解した斜視図。
【図6】同じく液晶表示装置の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る水銀+キセノン封
入タイプの蛍光ランプの断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示し、(A)図は水銀
+キセノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプの断面図、
(B)図は(A)図のB−B線に沿う断面図。
【図9】本発明の第4の実施例を示し、(A)図は水銀
+キセノン封入タイプの熱陰極蛍光ランプの断面図、
(B)図は(A)図のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…水銀+キセノン封入タイプの冷陰極蛍光ランプ 2…バルブ 3…蛍光体層 3a…第1の蛍光体層 3b…第2の蛍光体層 4…冷陰極 10…パルス電圧印加装置 11…電流制限手段 20…液晶表示板 21…バックライト 22…導光板 25…反射体 30,100… 水銀+キセノン封入タイプの蛍光
ランプ 31,101…バルブ 32…外部電極 104…熱電極 33,102…蛍光体層 33a,102a…第1の蛍光体層 33b,102b…第2の蛍光体層 107…アマルガム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブと;上記バルブ内に放電を発生さ
    せる手段と;上記バルブ内に封入され、上記放電により
    紫外線を発する水銀およびキセノンを主体とする希ガス
    と;上記バルブの内面に設けられ、上記水銀から放出さ
    れた紫外線を受けて発光する蛍光体および200nm以下
    の紫外線を受けて発光する蛍光体とを有する蛍光体層
    と;を具備したことを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 上記蛍光体層は、水銀から放出された紫
    外線を受けて発光する蛍光体を有する第1の蛍光体層
    と、200nm以下の紫外線を受けて発光する蛍光体を有
    する第2の蛍光体層が積層して形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 200nm以下の紫外線を受けて発光する
    蛍光体は、キセノンから放出される主として147nmお
    よび172nmの紫外線を受けて発光し、254nmに紫外
    線は透過する蛍光体であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 希ガスの封入圧は200Torr以下である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一
    に記載の蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一に
    記載の蛍光ランプと;上記蛍光ランプを点灯させる点灯
    回路と;を備えたことを特徴とする蛍光ランプ点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の蛍光ランプ点灯装置
    と;この蛍光ランプ点灯装置が組み込まれた光源装置本
    体と;を備えたことを特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光源装置と;上記光源
    装置から出る光を背面から受ける液晶表示パネルと;を
    具備したことを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516764A (ja) * 1997-06-11 2000-12-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 特別の蛍光体ブレンドを用いる蛍光ランプ
CN103050367A (zh) * 2012-12-11 2013-04-17 孙向阳 双层管冷阴极高效弱汞节能灯

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