JPH0827475A - 潤滑性組成物 - Google Patents
潤滑性組成物Info
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- JPH0827475A JPH0827475A JP18683594A JP18683594A JPH0827475A JP H0827475 A JPH0827475 A JP H0827475A JP 18683594 A JP18683594 A JP 18683594A JP 18683594 A JP18683594 A JP 18683594A JP H0827475 A JPH0827475 A JP H0827475A
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- lubricating oil
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- oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温での使用が可能で、しかも機械的強度や
成形性、潤滑油の保持量に優れた潤滑性組成物を提供す
る。 【構成】 潤滑性組成物は、ポリプロピレンとエチレン
・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且
つ架橋してなる架橋樹脂組成物と潤滑油あるいは該潤滑
油を基油とするグリースとからなる混合物、あるいはポ
リプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋して
なる架橋樹脂組成物と潤滑油あるいは該潤滑油を基油と
するグリースとからなる混合物を、前記架橋樹脂組成物
の融解温度以上に加熱し、しかる後冷却固化することに
より得られる。
成形性、潤滑油の保持量に優れた潤滑性組成物を提供す
る。 【構成】 潤滑性組成物は、ポリプロピレンとエチレン
・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且
つ架橋してなる架橋樹脂組成物と潤滑油あるいは該潤滑
油を基油とするグリースとからなる混合物、あるいはポ
リプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋して
なる架橋樹脂組成物と潤滑油あるいは該潤滑油を基油と
するグリースとからなる混合物を、前記架橋樹脂組成物
の融解温度以上に加熱し、しかる後冷却固化することに
より得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑性組成物に関し、
特に軸受等の高温に晒される部品への適用が可能な潤滑
性組成物に関する。
特に軸受等の高温に晒される部品への適用が可能な潤滑
性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に軸受等の潤滑性が要求される部品
には、潤滑油や半固体状のグリース等の潤滑性組成物が
充填されている。しかしながら、これら潤滑性組成物は
潤滑油は勿論のこと、半固体状のグリースにおいても軸
受回転時の温度上昇に伴って流動化するため、これら潤
滑性組成物の飛散を防止するためにシール板等の密封部
材で充填部を密封しなければならず、構造が複雑にな
り、小型軸受等場合によっては密封部材を取り付けるこ
とができないこともある。
には、潤滑油や半固体状のグリース等の潤滑性組成物が
充填されている。しかしながら、これら潤滑性組成物は
潤滑油は勿論のこと、半固体状のグリースにおいても軸
受回転時の温度上昇に伴って流動化するため、これら潤
滑性組成物の飛散を防止するためにシール板等の密封部
材で充填部を密封しなければならず、構造が複雑にな
り、小型軸受等場合によっては密封部材を取り付けるこ
とができないこともある。
【0003】そこで密封部材を必要としない潤滑性組成
物として、潤滑油と樹脂とを混合して固形化させた潤滑
性組成物が開発され、実用化されている。この樹脂ベー
スの潤滑性組成物は、樹脂内に保持された潤滑油が樹脂
表面に滲み出て潤滑作用を発現するもので、例えば米国
特許第3729415号、同3547819号、同35
41011号各明細書には、潤滑油を含有するポリエチ
レンが記載されている。また、特公昭63−23239
号公報には、分子量として1×106 〜5×106 程度
の超高分子量のポリエチレンに、潤滑グリースを保持さ
せた潤滑性組成物が記載されている。
物として、潤滑油と樹脂とを混合して固形化させた潤滑
性組成物が開発され、実用化されている。この樹脂ベー
スの潤滑性組成物は、樹脂内に保持された潤滑油が樹脂
表面に滲み出て潤滑作用を発現するもので、例えば米国
特許第3729415号、同3547819号、同35
41011号各明細書には、潤滑油を含有するポリエチ
レンが記載されている。また、特公昭63−23239
号公報には、分子量として1×106 〜5×106 程度
の超高分子量のポリエチレンに、潤滑グリースを保持さ
せた潤滑性組成物が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ポ
リエチレンと潤滑油あるいはグリースとからなる潤滑性
組成物は、ポリエチレンは融点が低く、約80℃ぐらい
から軟化し始め130〜140℃で完全に融解してしま
うので、80℃以上の高温では使用できないという問題
点を抱えている。また、超高分子量ポリエチレンベース
の潤滑性組成物では、耐熱性能は改善されるものの、機
械的強度や成形性の点では充分満足できるものではな
く、軸受等に充填して使用した際に転動体の回転に伴い
変形や破壊を起こして充填部位から離脱してしまう。
リエチレンと潤滑油あるいはグリースとからなる潤滑性
組成物は、ポリエチレンは融点が低く、約80℃ぐらい
から軟化し始め130〜140℃で完全に融解してしま
うので、80℃以上の高温では使用できないという問題
点を抱えている。また、超高分子量ポリエチレンベース
の潤滑性組成物では、耐熱性能は改善されるものの、機
械的強度や成形性の点では充分満足できるものではな
く、軸受等に充填して使用した際に転動体の回転に伴い
変形や破壊を起こして充填部位から離脱してしまう。
【0005】本発明の目的は、以上の問題点を解決する
ことにあり、高温での使用が可能であり、しかも機械的
強度や成形性、潤滑油の保持量に優れた潤滑性組成物を
提供することにある。
ことにあり、高温での使用が可能であり、しかも機械的
強度や成形性、潤滑油の保持量に優れた潤滑性組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の潤滑性組成物は、ポリプロピレンとエチレ
ン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し
且つ架橋してなる架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは該
潤滑油を基油とするグリースとからなる混合物、あるい
はポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋
してなる架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは該潤滑油を
基油とするグリースとからなる混合物を、前記架橋樹脂
組成物の融解温度以上に加熱し、しかる後冷却固化して
得られることを特徴とする。また、本発明の潤滑性組成
物は、前記非共役ジエンがジシクロペンタジエン、エチ
リデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエンの少なくと
も1つであることを特徴とする。
に、本発明の潤滑性組成物は、ポリプロピレンとエチレ
ン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し
且つ架橋してなる架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは該
潤滑油を基油とするグリースとからなる混合物、あるい
はポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋
してなる架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは該潤滑油を
基油とするグリースとからなる混合物を、前記架橋樹脂
組成物の融解温度以上に加熱し、しかる後冷却固化して
得られることを特徴とする。また、本発明の潤滑性組成
物は、前記非共役ジエンがジシクロペンタジエン、エチ
リデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエンの少なくと
も1つであることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に係る潤滑性組成物は、ポリプロピレン
あるいはポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、
エチレン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体(以
下、単に三元共重合体と呼ぶ)とを混合し且つ架橋して
なる架橋樹脂組成物と、潤滑油またはグリースとの溶融
混合物を冷却して固化させたものである。この潤滑性組
成物においては、架橋樹脂組成物が固化して所望の形状
を維持するとともに、その内部に潤滑油やグリースが保
持される。その際、架橋樹脂組成物の三次元構造あるい
は網目構造の微細空間中に潤滑油やグリースが取り込ま
れるために、潤滑油やグリースは架橋樹脂組成物全体に
わたり均一に、しかも多量に含有、保持される。また、
保持された潤滑油やグリースが徐々に滲み出すために、
長期にわたって安定した潤滑性を維持することができ
る。また、本発明に係る潤滑性組成物は、ポリプロピレ
ンあるいはポリプロピレンとポリエチレンとの混合物
と、前記三元共重合体とを混合し且つ架橋してなる架橋
樹脂組成物の融点は160〜170℃と高く、またその
軟化点も130〜150℃と高いので、従来のポリエテ
レンベースの潤滑性組成物では使用できなかった高温
(約120〜140℃)でも軟化せずに形状保持が可能
となり、機械的強度を維持した状態で長期間にわたり安
定した潤滑を保つことができる。
あるいはポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、
エチレン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体(以
下、単に三元共重合体と呼ぶ)とを混合し且つ架橋して
なる架橋樹脂組成物と、潤滑油またはグリースとの溶融
混合物を冷却して固化させたものである。この潤滑性組
成物においては、架橋樹脂組成物が固化して所望の形状
を維持するとともに、その内部に潤滑油やグリースが保
持される。その際、架橋樹脂組成物の三次元構造あるい
は網目構造の微細空間中に潤滑油やグリースが取り込ま
れるために、潤滑油やグリースは架橋樹脂組成物全体に
わたり均一に、しかも多量に含有、保持される。また、
保持された潤滑油やグリースが徐々に滲み出すために、
長期にわたって安定した潤滑性を維持することができ
る。また、本発明に係る潤滑性組成物は、ポリプロピレ
ンあるいはポリプロピレンとポリエチレンとの混合物
と、前記三元共重合体とを混合し且つ架橋してなる架橋
樹脂組成物の融点は160〜170℃と高く、またその
軟化点も130〜150℃と高いので、従来のポリエテ
レンベースの潤滑性組成物では使用できなかった高温
(約120〜140℃)でも軟化せずに形状保持が可能
となり、機械的強度を維持した状態で長期間にわたり安
定した潤滑を保つことができる。
【0008】以下、本発明に係る潤滑性組成物をより詳
細に説明する。前記三元共重合体を構成するエチレン、
プロピレン並びに非共役ジエンの配合割合は特に限定さ
れるものではないが、一般にエチレンとプロピレンとの
共重合比において、プロピレンの量が30モル%以下に
なると結晶化して機械的強度が向上する。従って、機械
的強度の向上のためには、エチレン含有量を高めること
が好ましい。また、前記三元共重合体を構成する非共役
ジエンは、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボル
ネン、1,4−ヘキサジエンが好ましく、これらジエン
類を単独で、あるいは混合して使用することができる。
これらの共役ジエンの配合割合も特に限定されるもので
はないが、通常5〜26モル%の範囲内であり、10〜
12モル%が標準的な値である。
細に説明する。前記三元共重合体を構成するエチレン、
プロピレン並びに非共役ジエンの配合割合は特に限定さ
れるものではないが、一般にエチレンとプロピレンとの
共重合比において、プロピレンの量が30モル%以下に
なると結晶化して機械的強度が向上する。従って、機械
的強度の向上のためには、エチレン含有量を高めること
が好ましい。また、前記三元共重合体を構成する非共役
ジエンは、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボル
ネン、1,4−ヘキサジエンが好ましく、これらジエン
類を単独で、あるいは混合して使用することができる。
これらの共役ジエンの配合割合も特に限定されるもので
はないが、通常5〜26モル%の範囲内であり、10〜
12モル%が標準的な値である。
【0009】架橋樹脂組成物のもう一方の構成成分は、
ポリプロピレンあるいはポリプロピレンとポリエチレン
との混合物であるが、ポリプロピレンとポリエチレンと
の混合物を使用する場合には、ポリエチレンの割合がポ
リプロピレンに対して80重量%以下であることが好ま
しい。ポリエチレンの割合が多くなると機械的強度が増
加して好ましいが、他方において、耐熱性(軟化点)が
低下するために、上記範囲とすることが好ましい。
ポリプロピレンあるいはポリプロピレンとポリエチレン
との混合物であるが、ポリプロピレンとポリエチレンと
の混合物を使用する場合には、ポリエチレンの割合がポ
リプロピレンに対して80重量%以下であることが好ま
しい。ポリエチレンの割合が多くなると機械的強度が増
加して好ましいが、他方において、耐熱性(軟化点)が
低下するために、上記範囲とすることが好ましい。
【0010】架橋樹脂組成物は、ポリプロピレンあるい
はポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、三元共
重合体とを混合して架橋させることにより得られる。架
橋は、有機過酸化物によって行われたものであり、ポリ
エチレンと三元共重合体は架橋状態となるのに対し、ポ
リプロピレンは架橋と同時に崩壊(高分子の切断)も起
こるので部分架橋状態となっている。
はポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、三元共
重合体とを混合して架橋させることにより得られる。架
橋は、有機過酸化物によって行われたものであり、ポリ
エチレンと三元共重合体は架橋状態となるのに対し、ポ
リプロピレンは架橋と同時に崩壊(高分子の切断)も起
こるので部分架橋状態となっている。
【0011】一方、本発明で用いることのできる潤滑油
は、極性の低い潤滑油の方が保持量並びに保持力の点で
有利であり、具体的にはオクタデシルジフェニルエーテ
ル等のアルキルフェニルエーテル油、エイコシルナフタ
レン等のアルキルナフタレン油、鉱油、ポリα−オレフ
ィン油等が適当である。また、本発明においては、前記
潤滑油の代わりに該潤滑油を基油とするグリースを使用
することができる。その場合、潤滑油にリチウム石けん
等の公知の金属石けん類、ウレア化合物あるいはベント
ナイト等を増ちょう剤として適量添加して調合される。
は、極性の低い潤滑油の方が保持量並びに保持力の点で
有利であり、具体的にはオクタデシルジフェニルエーテ
ル等のアルキルフェニルエーテル油、エイコシルナフタ
レン等のアルキルナフタレン油、鉱油、ポリα−オレフ
ィン油等が適当である。また、本発明においては、前記
潤滑油の代わりに該潤滑油を基油とするグリースを使用
することができる。その場合、潤滑油にリチウム石けん
等の公知の金属石けん類、ウレア化合物あるいはベント
ナイト等を増ちょう剤として適量添加して調合される。
【0012】前記架橋樹脂組成物と前記潤滑油あるいは
グリースとの配合割合は、潤滑性組成物を100重量%
とした時に、架橋樹脂組成物が20〜90重量%、潤滑
油あるいはグリースが10〜80重量%であることが好
ましい。架橋樹脂組成物が20重量%未満の場合は、固
化後の機械的強度が低く、形状保持が困難となる。ま
た、架橋樹脂組成物が90重量%を越えた場合は、潤滑
性組成物としての潤滑油またはグリースの量が絶対的に
不足し、潤滑性を長期間維持できない。
グリースとの配合割合は、潤滑性組成物を100重量%
とした時に、架橋樹脂組成物が20〜90重量%、潤滑
油あるいはグリースが10〜80重量%であることが好
ましい。架橋樹脂組成物が20重量%未満の場合は、固
化後の機械的強度が低く、形状保持が困難となる。ま
た、架橋樹脂組成物が90重量%を越えた場合は、潤滑
性組成物としての潤滑油またはグリースの量が絶対的に
不足し、潤滑性を長期間維持できない。
【0013】本発明に係る潤滑性組成物は、前記架橋樹
脂組成物と前記潤滑油あるいはグリースとを主成分とす
るものであるが、潤滑性組成物の機械的強度の補強や、
成形性向上の目的で下記のような充填材を添加してもよ
い。例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、チタ
ン酸カリウムウィスカーやホウ酸アルミニウムウィスカ
ー等の無機ウィスカー類、あるいはガラス繊維やアスベ
スト、金属繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組
したもの、また有機化合物では、カーボンブラック、黒
鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維やポリエステル繊
維、あるいはポリイミドやポリベンゾイミダゾール等の
各種熱硬化性樹脂を添加することができる。更に、潤滑
性組成物の熱伝導性を向上させる目的で、カーボン繊
維、金属繊維、黒鉛粉末、金属粉末、ZnO粉末等を添
加してもよい。
脂組成物と前記潤滑油あるいはグリースとを主成分とす
るものであるが、潤滑性組成物の機械的強度の補強や、
成形性向上の目的で下記のような充填材を添加してもよ
い。例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、チタ
ン酸カリウムウィスカーやホウ酸アルミニウムウィスカ
ー等の無機ウィスカー類、あるいはガラス繊維やアスベ
スト、金属繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組
したもの、また有機化合物では、カーボンブラック、黒
鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維やポリエステル繊
維、あるいはポリイミドやポリベンゾイミダゾール等の
各種熱硬化性樹脂を添加することができる。更に、潤滑
性組成物の熱伝導性を向上させる目的で、カーボン繊
維、金属繊維、黒鉛粉末、金属粉末、ZnO粉末等を添
加してもよい。
【0014】また、潤滑油やグリースの保持量および保
持力を向上させる目的で、高吸油性高分子を配合するこ
ともできる。この高吸油性高分子は、分子間に油を取り
込んだり(吸着型吸油材)、あるいは繊維状の形態を採
る場合には該繊維間に毛細管現象により油を吸収保持
(貯蔵型吸油材)する性質を有する高分子であり、具体
的な物質名としてはポリスチレン、ポリウレタン、ポリ
メタクリル酸エステル等のアクリル樹脂あるいはポリノ
ルボルネン等を挙げることができる。これら高吸油性高
分子は単独でも、数種類混合して使用することもでき
る。混合して使用する場合、その組み合わせや混合割合
により、潤滑性組成物の潤滑油やグリースの保持量を自
由に調整することができる。
持力を向上させる目的で、高吸油性高分子を配合するこ
ともできる。この高吸油性高分子は、分子間に油を取り
込んだり(吸着型吸油材)、あるいは繊維状の形態を採
る場合には該繊維間に毛細管現象により油を吸収保持
(貯蔵型吸油材)する性質を有する高分子であり、具体
的な物質名としてはポリスチレン、ポリウレタン、ポリ
メタクリル酸エステル等のアクリル樹脂あるいはポリノ
ルボルネン等を挙げることができる。これら高吸油性高
分子は単独でも、数種類混合して使用することもでき
る。混合して使用する場合、その組み合わせや混合割合
により、潤滑性組成物の潤滑油やグリースの保持量を自
由に調整することができる。
【0015】本発明に係る潤滑性組成物は、例えば以下
の方法により製造される。先ず、前記配合割合で潤滑油
あるいはグリース中に前記架橋樹脂組成物、並びに必要
に応じて各種添加物を加えて均一に混合し、該混合物を
架橋樹脂組成物の融解温度以上の温度、例えば170〜
180℃で一様に溶解させる。次いで、この溶融混合物
を適当な金型に充填し、冷却して固化させる(射出成
形)ことにより潤滑性組成物が得られる。
の方法により製造される。先ず、前記配合割合で潤滑油
あるいはグリース中に前記架橋樹脂組成物、並びに必要
に応じて各種添加物を加えて均一に混合し、該混合物を
架橋樹脂組成物の融解温度以上の温度、例えば170〜
180℃で一様に溶解させる。次いで、この溶融混合物
を適当な金型に充填し、冷却して固化させる(射出成
形)ことにより潤滑性組成物が得られる。
【0016】このようにして得られる潤滑性組成物は、
内部に潤滑油あるいはグリースが潤滑性組成物中に均一
に保持され、また表面に潤滑油あるいはグリースが滲み
出たケーキ状の固形物で、金型形状に成形される。本発
明に係る潤滑性組成物は、成形性や形状保持性に優れる
ために、潤滑作用を必要とする部位の形状に合わせて成
形して、そのまま装着して使用することができる。例え
ば、玉軸受、ころ軸受等の転がり軸受、リニアガイド、
ボールねじ等の直動軸受の中の潤滑部材にグリース等の
代用として、しかも密封部材を必要とすることなく用い
ることができる。また、それ自体単独ですべり軸受とし
て用いることができる。
内部に潤滑油あるいはグリースが潤滑性組成物中に均一
に保持され、また表面に潤滑油あるいはグリースが滲み
出たケーキ状の固形物で、金型形状に成形される。本発
明に係る潤滑性組成物は、成形性や形状保持性に優れる
ために、潤滑作用を必要とする部位の形状に合わせて成
形して、そのまま装着して使用することができる。例え
ば、玉軸受、ころ軸受等の転がり軸受、リニアガイド、
ボールねじ等の直動軸受の中の潤滑部材にグリース等の
代用として、しかも密封部材を必要とすることなく用い
ることができる。また、それ自体単独ですべり軸受とし
て用いることができる。
【0017】
【実施例】以下の実施例により、本発明に係る潤滑性組
成物をより明確にすることができる。但し、本発明は以
下の実施例に限定されることなく、適宜変更することが
できる。
成物をより明確にすることができる。但し、本発明は以
下の実施例に限定されることなく、適宜変更することが
できる。
【0018】〔実施例1〕ポリプロピレンとエチレン・
プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とからなる架橋
樹脂組成物〔三井石油化学工業(株)製:ミラストマー
M4800N〕4.0gと、ジアルキルジフェニルエ
ーテル型潤滑油〔(株)松村石油研究所製:モレスコハ
イルーブLBX−100〕6.0gとを混合し、170
℃に加熱して均一に溶解させて、溶融混合物を得た。そ
して、この溶融混合物を、50℃に保温された金型に射
出して成形した。得られた固体は、潤滑油(ジアルキル
ジフェニルエーテル型潤滑油)を均一に保持した状態で
固化したポリプロピレンとエチレン・プロピレン・非共
役ジエン三元共重合体とを混合してなる架橋樹脂組成物
であり、比較的高い機械強度を有し、その表面に潤滑油
が徐々に滲み出してくるような白色の固形物であった。
また、前記溶融混合物を、50℃に保温された6305
型玉軸受の内・外輪の間の転動体と保持器以外の空間に
充填し、同様の方法により射出成形させた後、この玉軸
受を130℃で3000rpmで回転させて潤滑性を調
べたところ、200時間経過時点でも、良好な潤滑性を
示した。
プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とからなる架橋
樹脂組成物〔三井石油化学工業(株)製:ミラストマー
M4800N〕4.0gと、ジアルキルジフェニルエ
ーテル型潤滑油〔(株)松村石油研究所製:モレスコハ
イルーブLBX−100〕6.0gとを混合し、170
℃に加熱して均一に溶解させて、溶融混合物を得た。そ
して、この溶融混合物を、50℃に保温された金型に射
出して成形した。得られた固体は、潤滑油(ジアルキル
ジフェニルエーテル型潤滑油)を均一に保持した状態で
固化したポリプロピレンとエチレン・プロピレン・非共
役ジエン三元共重合体とを混合してなる架橋樹脂組成物
であり、比較的高い機械強度を有し、その表面に潤滑油
が徐々に滲み出してくるような白色の固形物であった。
また、前記溶融混合物を、50℃に保温された6305
型玉軸受の内・外輪の間の転動体と保持器以外の空間に
充填し、同様の方法により射出成形させた後、この玉軸
受を130℃で3000rpmで回転させて潤滑性を調
べたところ、200時間経過時点でも、良好な潤滑性を
示した。
【0019】〔実施例2〕実施例1の架橋樹脂組成物
を、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、エチ
レン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とからな
る架橋樹脂組成物〔三井石油化学工業(株)製:ミラス
トマー 8032N〕に代えた以外は、実施例1と同様
にして潤滑性組成物を得た。得られた固体は、実施例1
と同様に、潤滑油(ジアルキルジフェニルエーテル型潤
滑油)を均一に保持した状態で固化したポリプロピレ
ン、ポリエチレンおよびエチレン・プロピレン・非共役
ジエン三元共重合体を混合してなる架橋樹脂組成物であ
り、比較的高い機械強度を有し、その表面に潤滑油が徐
々に滲み出してくるような白色の固形物であった。ま
た、同様に6305型玉軸受に組み込み、潤滑性を調べ
たところ、200時間経過時点でも、良好な潤滑性を示
した。
を、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物と、エチ
レン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体とからな
る架橋樹脂組成物〔三井石油化学工業(株)製:ミラス
トマー 8032N〕に代えた以外は、実施例1と同様
にして潤滑性組成物を得た。得られた固体は、実施例1
と同様に、潤滑油(ジアルキルジフェニルエーテル型潤
滑油)を均一に保持した状態で固化したポリプロピレ
ン、ポリエチレンおよびエチレン・プロピレン・非共役
ジエン三元共重合体を混合してなる架橋樹脂組成物であ
り、比較的高い機械強度を有し、その表面に潤滑油が徐
々に滲み出してくるような白色の固形物であった。ま
た、同様に6305型玉軸受に組み込み、潤滑性を調べ
たところ、200時間経過時点でも、良好な潤滑性を示
した。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る潤滑
性組成物は、ポリプロピレンあるいはポリプロピレンと
ポリエチレンとの混合物と、エチレン・プロピレン・非
共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋してなる架
橋樹脂組成物と、潤滑油またはグリースとの溶融混合物
を冷却して固化させたものである。この潤滑性組成物に
おいては、架橋樹脂組成物が固化して所望の形状を維持
するとともに、その内部に潤滑油やグリースが保持され
る。その際、架橋樹脂組成物の三次元構造あるいは網目
構造の微細空間中に潤滑油やグリースが取り込まれるた
めに、潤滑油やグリースは架橋樹脂組成物全体にわたり
均一に、しかも多量に含有、保持される。また、保持さ
れた潤滑油やグリースが徐々に滲み出すために、長期に
わたって安定した潤滑性を維持することができる。ま
た、本発明に係る潤滑性組成物の融点は160〜170
℃と高く、またその軟化点も130〜150℃と高いの
で、従来のポリエテレンベースの潤滑性組成物では使用
できなかった高温(約120〜140℃)でも軟化せず
に形状保持が可能となり、機械的強度を維持した状態で
長期間にわたり安定した潤滑を保つことができる。
性組成物は、ポリプロピレンあるいはポリプロピレンと
ポリエチレンとの混合物と、エチレン・プロピレン・非
共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋してなる架
橋樹脂組成物と、潤滑油またはグリースとの溶融混合物
を冷却して固化させたものである。この潤滑性組成物に
おいては、架橋樹脂組成物が固化して所望の形状を維持
するとともに、その内部に潤滑油やグリースが保持され
る。その際、架橋樹脂組成物の三次元構造あるいは網目
構造の微細空間中に潤滑油やグリースが取り込まれるた
めに、潤滑油やグリースは架橋樹脂組成物全体にわたり
均一に、しかも多量に含有、保持される。また、保持さ
れた潤滑油やグリースが徐々に滲み出すために、長期に
わたって安定した潤滑性を維持することができる。ま
た、本発明に係る潤滑性組成物の融点は160〜170
℃と高く、またその軟化点も130〜150℃と高いの
で、従来のポリエテレンベースの潤滑性組成物では使用
できなかった高温(約120〜140℃)でも軟化せず
に形状保持が可能となり、機械的強度を維持した状態で
長期間にわたり安定した潤滑を保つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 60:00 70:00
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレンとエチレン・プロピレン
・非共役ジエン三元共重合体とを混合し且つ架橋してな
る架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは該潤滑油を基油と
するグリースとからなる混合物を、前記架橋樹脂組成物
の融解温度以上に加熱し、しかる後冷却固化して得られ
ることを特徴とする潤滑性組成物。 - 【請求項2】 ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエ
チレン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体を混合
し且つ架橋してなる架橋樹脂組成物と、潤滑油あるいは
該潤滑油を基油とするグリースとからなる混合物を、前
記架橋樹脂組成物の融解温度以上に加熱し、しかる後冷
却固化して得られることを特徴とする潤滑性組成物。 - 【請求項3】 前記非共役ジエンが、ジシクロペンタジ
エン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン
の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1また
は2記載の潤滑性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18683594A JP3334734B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 潤滑組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18683594A JP3334734B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 潤滑組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0827475A true JPH0827475A (ja) | 1996-01-30 |
| JP3334734B2 JP3334734B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=16195467
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18683594A Expired - Fee Related JP3334734B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 潤滑組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3334734B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002213A (ja) * | 2005-05-24 | 2007-01-11 | Ntn Corp | 固形潤滑剤および固形潤滑剤封入転がり軸受 |
| JP2013227438A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Mitsui Chemicals Inc | 潤滑剤組成物 |
| JP2020075996A (ja) * | 2018-11-07 | 2020-05-21 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト用ゴム組成物及びその製造方法、並びにそれを用いた伝動ベルト |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP18683594A patent/JP3334734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002213A (ja) * | 2005-05-24 | 2007-01-11 | Ntn Corp | 固形潤滑剤および固形潤滑剤封入転がり軸受 |
| JP2013227438A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Mitsui Chemicals Inc | 潤滑剤組成物 |
| JP2020075996A (ja) * | 2018-11-07 | 2020-05-21 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト用ゴム組成物及びその製造方法、並びにそれを用いた伝動ベルト |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3334734B2 (ja) | 2002-10-15 |
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|---|---|---|---|
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