JPH08276148A - 電子写真用感光体の塗布装置 - Google Patents

電子写真用感光体の塗布装置

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JPH08276148A
JPH08276148A JP8161795A JP8161795A JPH08276148A JP H08276148 A JPH08276148 A JP H08276148A JP 8161795 A JP8161795 A JP 8161795A JP 8161795 A JP8161795 A JP 8161795A JP H08276148 A JPH08276148 A JP H08276148A
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Hidetaka Yahagi
秀隆 矢萩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗布槽内の残留塵埃を塗布槽底部に沈降・滞留
させて塗布液を浄化することにより印字不良の原因とな
る感光層の塗布ムラを抑制する電子写真用感光体の塗布
装置を得る。 【構成】浸漬法により円筒状導電性基体7の外表面に感
光層塗膜を形成する塗布装置において、塗布液8の供給
口9の開口面を塗布槽1の最深部よりも高い位置に設
け、塗布槽1の底部に滞留溜10aを形成して塗布槽内
の沈降塵埃10を滞留させることとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真用感光体の
感光層を形成する塗布装置に係わり、特に塗布装置の一
部を構成する塗布槽内で塗布液を浄化する構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は電子写真用感光体の層構成を示す
要部断面図であり、アルミニウムなどを素材とする素管
7aの表面に安定化処理層7bを形成した円筒状導電性
基体7を作成し、この円筒状導電性基体7の表面上に光
導電材料からなる電荷発生層11a及び電荷輸送層11
bをそれぞれ層状に成膜して感光層11を形成してい
る。
【0003】近年高画質機能を有する印刷装置の発達に
伴い、従来感光層としては問題とならなかった僅かな膜
厚のばらつきでもその機能の大幅な低下につながるた
め、従来に比較してより薄く成膜できかつより均一な膜
厚を得ることができる浸漬法が簡便な方法として広く採
用されている。浸漬法では光導電材料をバインダー樹脂
とともに有機溶剤に溶解あるいは分散させ、場合によっ
てはさらに粘着剤,可塑剤などを加えて塗布液を作成
し、この液を塗布槽に充填した中に円筒状導電性基体を
浸漬し、次いでこの基体を引き上げた後この基体表面に
付着している塗布液を乾燥させて薄膜の層を形成する。
【0004】図4は従来の技術による塗布装置の構成を
示す断面図であり、塗布槽1と、貯留槽2と、配管3,
3a,3b,3cと、循環ポンプ5と、フィルター6な
どからなり、塗布槽1に塗布液8を充填し、この塗布槽
1から溢れ出た塗布液8は塗布槽1の外周を取り巻くド
ーナツ状の受皿1aから、この受皿1aに接続された配
管3を介して貯留槽2に上部から流入するようにしてい
る。また貯留槽2の下部に設けられた配管3aと、塗布
槽1の下部に設けられた配管3cとの間に、配管3bを
介して循環ポンプ5とフィルター6を接続して貯留槽2
と塗布槽1を連結し、循環ポンプ5の駆動により貯留槽
2内の塗布液8を移送し、配管3cの端部に塗布槽1の
底板1bの内面と段差のない状態で開口する供給口9か
ら塗布槽1内へ塗布液8を流入させ、塗布槽1の上部か
ら塗布液8がオーバーフローするように常時循環させて
塗布槽1の液面を一定に保っている。更に受皿1aの開
口部には円筒状導電性基体7を挿入し得る孔4aを有す
る覆い蓋4が着脱可能な状態で取り付けてあり、この孔
4aを通して円筒状導電性基体7を矢印Pの方向に下降
させて塗布液8に浸漬し、その後矢印Qの方向に引き上
げるための図示しない昇降装置が塗布槽1の横側に備え
られている。
【0005】一方前述の塗布装置では図5の円筒状導電
性基体の部分破断斜視図に示すように、円筒状導電性基
体7の上部に密閉蓋12を装着し、基体内部にほぼ塗布
液が進入しないようにしてこの円筒状導電性基体7を塗
布液8に浸漬するようにされている。その後引き上げて
乾燥する際に、円筒状導電性基体7の下端内面に僅かに
進入して付着した塗布液が乾燥粉13となって必ず残
る。この乾燥粉13を除去するために図6の円筒状導電
性基体の払拭状態断面図に示すように、回転給液装置1
5及び給液ノズル15aを備えた払拭ボビン14を回転
させながら溶剤飛沫16を噴射して乾燥粉13を拭き取
る装置を設けている。また塗布工程中には前述の浸漬塗
布の前後に図7の円筒状導電性基体の載置状態断面図に
示すような円錐台形状の載置ボビン17を用いて円筒状
導電性基体7を一旦載置することが多い。この載置ボビ
ン17に関して特に円筒状導電性基体7の下端内面と載
置ボビン17の表面との接点を小さくして接触による塵
埃の発生を抑える形状のものとして例えば図8,図9の
斜視図にそれぞれ示す丸形載置ボビン17a及び星形載
置ボビン17bがある。
【0006】前述の塗布工程を成膜の積層数に対応した
別々の塗布装置で順次繰り返すことにより円筒状導電性
基体上に積層形感光層が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述の塗布装
置によれば、浸漬法により円筒状導電性基体を浸漬し、
その後引き上げてこの基体の表面に感光層を形成する過
程で、円筒状導電性基体の下端内面に形成された乾燥粉
などと載置ボビンや使用設備から発生する磨耗粉などお
よびその他空気中の塵埃などからなる塵埃が塗布液中に
混入することがある。このような塗布液中に浮遊する塵
埃は、塗布液のオーバーフローにより循環路に流出すれ
ば、循環路に設置されたフィルターによって捕捉される
が、塗布液の溶媒より比重の大きい塵埃は塗布液の供給
口付近で塗布液の流入により攪拌されて浮上・沈降を繰
り返しながら塗布槽内に残り易く、残留塵埃として増加
していく。この残留塵埃が円筒状導電性基体の表面に再
付着し塗布ムラを生じ、その結果感光体の電気特性上の
ムラとなって現れる。そして電子写真装置にこの感光体
を用いると画像濃度ムラなどを引き起こすため、印字不
良の原因になるという問題がある。
【0008】この発明は前記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は印字不良の原因となる塗布ムラ
をなくすため円筒状導電性基体の表面へ塗布液中の残留
塵埃の付着を抑制することにより、良好な印字品質が得
られる電子写真用感光体の塗布装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によれば前述の
目的は、浸漬法により円筒状導電性基体の外表面に感光
層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、この
塗布槽の底部に設けられた供給口から前記塗布液を供給
し、上部からオーバーフローした塗布液を前記供給口か
ら再供給する塗布液循環機構とを備えた電子写真用感光
体の塗布装置において、塗布槽底部に設けられた供給口
の開口面を前記塗布槽の最深部よりも高くしたことによ
り達成される。
【0010】
【作用】要するに、この発明は、塗布槽の最深部よりも
高い位置に塗布液の供給口を設けることにより、塗布槽
内の残留塵埃が塗布液の供給口よりも低い位置まで沈降
すると塗布液の流入による攪拌作用の影響を受けにくく
して、沈降した残留塵埃を塗布槽の底部に滞留させて浮
上しにくくすることにある。その結果塗布槽内の塗布液
が浄化され円筒状導電性基体の表面への塵埃の付着を抑
制することができるので、塗布ムラが生じにくくなる。
【0011】
【実施例】図1にこの実施例1による電子写真用感光体
の感光層塗布装置の断面図を示し、図2に図1で円で囲
んだR部を置き換えた他の実施例2による塗布槽の断面
図を示す。以下図1に基づいて説明する。この塗布装置
の構成は塗布槽1と、貯留槽2と、配管3,3a,3
b,3cと、循環ポンプ5と、フィルター6などからな
り、前述の図4に示す従来例の構成に対して塗布液8の
供給口9の開口面が塗布槽1の最深部よりも高い位置に
あり、塗布槽1の底部に沈降塵埃10が滞留して滞留溜
10aを形成することのほかは図4に示す従来の技術に
よる塗布装置と同様に構成されている。 (実施例1)円筒状導電性基体7として直径φ80mm
×長さ350mmLのアルミニウム素管(JIS606
3)を脱脂・洗浄処理の後、陽極酸化処理(15パーセ
ント硫酸中で温度20度にて24分間)及び封孔処理
(酢酸ニッケル使用,温度60度にて8.5分間)した
ものを用意し、図1に示す塗布装置において塗布槽1と
として直径φ120mm×有効深さ470mmLの円筒
形状でその底部が碗形に成形され、この碗形の底板1b
の中心部には直径φ20mmの孔を有する円管が50m
m突出して塗布液の供給口9を形成しているものを使用
し、塗布液流量25l/minに設定し、円筒状導電性
基体約10000個について通常の塗布工程を経た後、
全数にわたって印字検査並びに外観検査を実施し欠陥発
生率を確認するとともに上記塗布工程中に使用した丸形
載置ボビン17a及び星形載置ボビン17bについて円
筒状導電性基体との接触部を観察し塵埃の付着状況を確
認した。 (実施例2)実施例1に述べた塗布装置において、底板
1bの縦断面形状を図2に示す底板1cを有する塗布槽
に置き換えて実施例1と同様に欠陥発生率を調べ確認し
た。 (比較例)底板1bが平坦で供給口9が突出していない
図4に示す塗布装置を用いて実施例1と同様に欠陥発生
率を調べ確認した。
【0012】これらの結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 表1で判るように塗布槽の最深部よりも高い位置に塗布
液の供給口9の開口面を設けた実施例1,2について
は、印字並びに外観欠陥発生率が比較例に比較して大幅
に低減改善されている。
【0014】なお塗布槽の底板形状については、図1に
示した底板1bよりも図2に示した底板1cのほうが欠
陥発生率の低減に有効である。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、浸漬法により円筒状
導電性基体の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布
液を有する塗布槽と、この塗布槽の底部に設けられた供
給口から前記塗布液を供給し、上部からオーバーフロー
した塗布液を前記供給口から再供給する塗布液循環機構
とを備えた電子写真用感光体の塗布装置において、塗布
槽底部に設けられた供給口の開口面を前記塗布槽の最深
部よりも高くしたことにより、塗布槽内の残留塵埃を塗
布槽の底部に沈降・滞留させて浮上しにくくさせ、塗布
槽内の塗布液が浄化され円筒状導電性基体の表面への塵
埃の付着を抑制することができるので、均一な膜厚を備
え画像濃度ムラのない電子写真用感光体を製造すること
ができ、その結果良好な印字品質の電子写真装置用有機
感光体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施例による電子写真用感光体の感光層塗
布装置の断面図
【図2】他の実施例による塗布槽の断面図
【図3】電子写真用感光体の層構成を示す要部断面図
【図4】従来例による塗布装置の断面図
【図5】円筒状導電性基体の部分破断斜視図
【図6】円筒状導電性基体の内面払拭状態を示す断面図
【図7】円筒状導電性基体の載置状態を示す断面図
【図8】丸形載置ボビン斜視図
【図9】星形載置ボビン斜視図
【符号の説明】
1 塗布槽 1b 底板 1c 底板 3c 配管 7 円筒状導電性基体 8 塗布液 9 供給口 10 沈降塵埃 10a 滞留溜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浸漬法により円筒状導電性基体の外表面に
    感光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、
    この塗布槽の底部に設けられた供給口から前記塗布液を
    供給し、上部からオーバーフローした塗布液を前記供給
    口から再供給する塗布液循環機構とを備えた電子写真用
    感光体の塗布装置において、塗布槽底部に設けられた供
    給口の開口面を前記塗布槽の最深部よりも高くしたこと
    を特徴とする電子写真用感光体の塗布装置。
  2. 【請求項2】塗布槽底部に設けられた供給口の開口面を
    前記塗布槽の最深部よりも50mm以上高くしたことを
    特徴とする請求項1記載の電子写真用感光体の塗布装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102950079A (zh) * 2011-08-23 2013-03-06 昆山溢阳潮热处理有限公司 用于控制浸料高度的装置

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