JPH08276718A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH08276718A
JPH08276718A JP8111795A JP8111795A JPH08276718A JP H08276718 A JPH08276718 A JP H08276718A JP 8111795 A JP8111795 A JP 8111795A JP 8111795 A JP8111795 A JP 8111795A JP H08276718 A JPH08276718 A JP H08276718A
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JP
Japan
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temperature
set temperature
learning
vehicle
air conditioner
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Application number
JP8111795A
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English (en)
Inventor
Masanari Shiroyama
勝成 城山
Shigehiro Hashizume
慈洋 橋詰
Tadao Suzuki
忠夫 鈴木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行条件が変動した場合等においても、室温
設定器を操作することなく、快適な車室内温度の維持を
可能とする。 【構成】 室温設定器53と温調指令値演算手段72の
間に学習運転制御装置80が設けられ、同制御装置80
が選択出力手段81、比較手段83、設定温度学習記憶
手段85、学習マップ86、フィルタ手段88、および
制御用設定温度決定手段89を備えたことによって、設
定温度Ts による通常の温度制御運転が一定時間続けら
れた後は学習マップ86に書き込まれた走行条件に対応
する学習補正値Aを用いて制御用設定温度Tssが算出さ
れるため、ユーザはあらかじめ設定した温度制御が合わ
なくなってから、その都度、設定温度を変更する必要は
なくなり、また、最初からユーザの好みに合った温度制
御となるため、快適性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空気調和装置の略示的構成
が図6に示されている。空気調和装置10のケーシング
12の上流側には内気吸込口13と外気吸込口14が形
成され、下流側にはフエイス吹出口20とフート吹出口
24とデフロスト吹出口23が形成されている。
【0003】内気吸込口13と外気吸込口14は内外気
切換ダンパ15によって開閉される。フエイス吹出口2
0とフート吹出口24は吹出モード切換ダンパ25によ
って開閉され、デフロスト吹出口23は吹出モード切換
ダンパ26によって開閉される。
【0004】ケーシング12内にはブロア16、エバポ
レータ17、エアミックス(A/M)ダンパ18、ヒー
タ19が配設されている。エバポレータ17は冷媒配管
を介してコンプレッサ28、コンデンサ29、レシーバ
30、膨張弁31等と連結されることにより冷媒循環回
路を構成している。
【0005】コンプレッサ28はプーリ33及びマグネ
ットクラッチ34を介して走行用エンジン35によって
駆動される。ヒータ19には走行用エンジン35の冷却
水が循環し、ヒータ19を流過する風量はエアミックス
ダンパ18の開度によって変更される。
【0006】ブロア16をモータ21により駆動する
と、内外気切換ダンパ15を切換えることによって選択
された内気吸込口13又は外気吸込口14から車室内空
気又は外気がケーシング12内に吸入され、ブロア16
によって付勢された後、エバポレータ17を流過するこ
とによって冷却される。
【0007】この空気はエアミックスダンパ18によっ
て分流され、その一部はヒータ19を流過することによ
って加熱された後、ヒータ19をバイパスした残部の空
気と混合して調和空気となる。そして、この調和空気は
吹出モード切換ダンパ25,26を開閉することによっ
て選択されたフエイス吹出口20、フート吹出口24、
デフロスト吹出口23から車室内に吹き出される。
【0008】コンプレッサ28入口の冷媒圧力を検出す
る冷媒圧力センサ61、エアミックスダンパ18の開度
を検出するポテンショメータ41、日射センサ42、外
気温センサ43、室温センサ44等の検出値は制御装置
11に入力される。
【0009】また、運転席前方の制御操作パネル46に
配設された運転スイッチ47、吹出モードの選択スイッ
チ48、内外気切換ダンパ15の切換スイッチ49、運
転モード選択スイッチ50、ブロア16の回転数を切換
える風量切換スイッチ、制御を自動又は手動に切換える
AUTOスイッチ、室温設定器53等の出力もそれぞれ
制御装置11に入力される。
【0010】この制御装置11の出力はマグネットクラ
ッチ34、ブロア16の駆動モータ21、内外気切換ダ
ンパ15のモータアクチュエータ56、エアミックスダ
ンパ18のモータアクチュエータ57及び吹出モード切
換ダンパ25のモータアクチュエータ58等に送られ
て、これらの作動を制御することによって、入力された
運転モードで車室内温度を室温設定器53で設定された
設定温度に制御する。
【0011】従来の車両用空気調和装置の温調制御に係
る制御ブロック図が図7に示されている。制御装置11
内には、温調指令値演算手段72、ブロア風量決定手段
65、エアミックス(A/M)ダンパ開度決定手段6
6、吹出モード決定手段67、コンプレッサオン・オフ
決定手段68、表示演算手段69等が収納されている。
【0012】外気温度センサ43、車室内温度センサ4
4及び日射センサ42による検出値、並びに室温設定器
53にて設定された設定温度が温調指令値演算手段72
に入力され、これらに基づいて温調指令値が算出され
る。
【0013】この温調指令値はブロア風量決定手段65
に入力され、ここでこの温調指令値に基づいてブロア1
6の風量が決定される。決定値はブロアモータ21に出
力され、ブロア16の風量はブロア風量決定手段65に
よって決定された風量となる。
【0014】同様に温調指令値は、エアミックスダンパ
開度決定手段66、吹出モード決定手段67及びコンプ
レッサオン・オフ決定手段68に入力され、それぞれ、
エアミックスダンパ開度及び吹出モードが決定されてエ
アミックスダンパ18及び吹出モード切換ダンパ25が
開閉されると共に、温調指令値が所定値以下のとき、コ
ンプレッサ28をマグネットクラッチ34を介してオフ
させる。
【0015】また、この温調指令値は室温設定器53か
らの設定温度とともに表示演算手段69に入力されてい
る。表示演算手段69はこの入力情報から表示指令値を
算出し、内蔵する表示駆動部により駆動され表示指令値
に対応した設定温度を示す温度表示74と、吹出モード
等を示す絵表示75等が表示装置73に表示される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用空気調和
装置においては、ユーザ個々の好み(暑がり,寒がり)
及び走行条件(車速,日射量,外温等)により、あらか
じめ設定した温度制御が合わなくなる場が生ずる。この
ような場合には、ユーザは室温設定器53を操作し、設
定温度を高め又は低めに変更することによって、車内温
度を調節する。
【0017】このように、ユーザは、あらかじめ設定し
た温度制御が合わなくなってから、その都度、設定温度
を変更する必要があるため、作業が面倒となるととも
に、快適性が損なわれるという課題があった。本発明は
上記の課題を解決しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の車両用空気調和装置は、内外気切換ダン
パ、ブロア、エバポレータ、エアミックスダンパ、ヒー
タコア、吹出モード切換ダンパ並びに入力された車室内
温度、外気温度、運転モード選択スイッチ等の温調演算
要素から演算された温調演算値に基づいて上記内外気切
換ダンパの切換位置、上記エアミックスダンパの開度、
上記ブロアの風量及び上記吹出モード切換ダンパの切換
位置を制御して車室内温度を温度設定器により設定され
た設定温度に制御する車両用空気調和装置において、上
記温度設定器から設定温度Ts を受信し、これを車の走
行条件(室内温度,外気温度,日射,車速等)に対応さ
せて記憶する設定温度学習記憶手段と、設定温度Ts が
室内空調基準温度(例えば25℃)のときは車の走行条
件に応じて上記設定温度学習記憶手段に記憶されている
以前の設定温度Ts’を取り出し、これを設定温度Ts
に代る制御用設定温度Tssとして、また、設定温度Ts
が室内空調基準温度(例えば25℃)以外のときは、こ
れをそのまゝ空気調和装置の制御装置に出力する制御用
設定温度決定手段とによってなる学習運転制御装置を設
けたことを特徴としている。
【0019】(2)本発明は、上記発明(1)に記載の
車両用空気調和装置において、上記設定温度学習記憶手
段は車の走行条件から選択された車室内温度と外気温度
に対応させて設定温度Ts を書き込みできる車室内温度
と外気温度による2次元配列の学習マップを備えたこと
を特徴としている。
【0020】(3)本発明は、上記発明(1)に記載の
車両用空気調和装置において、上記設定温度学習記憶手
段は車の走行条件から選択された車室内温度、外気温度
及び日射量に対応させて設定温度Ts を書き込みできる
車室内温度、外気温度及び日射量を3次元配列してなる
学習マップを備えたことを特徴としている。
【0021】(4)本発明は、上記発明(2)及び
(3)に記載の車両用空気調和装置において、上記設定
温度学習記憶手段に、上記学習マップへの設定温度Ts
の書き込みに際して、異常値除去処理〔所定制限値(例
えば2℃)を超えるものは書き込みから除外する処
理〕、及び平滑処理〔学習マップの隣接するアドレス間
の学習補正値Aの差は所定値(例えば1℃)以内とする
ために受信したA値を削除又は修正して入力する処理〕
を行うフィルタ設定手段を追設したことを特徴とする。
【0022】(5)本発明は、上記発明(2),
(3),及び(4)に記載の車両用空気調和装置におい
て、上記温度設定器から設定温度Ts を受信し、これを
所定選択条件で取捨選択し、この条件に適合した設定温
度Ts のみを学習値として出力する選択出力手段を追設
したことを特徴としている。
【0023】(6)本発明は、上記発明(5)に記載の
車両用空気調和装置において、上記選択出力手段は車室
内温度の変化量が所定時間(例えば10分)内にて、所
定値(例えば1〜2℃)以内のとき(車内の空気調和が
安定状態にあると認識して)、及びイグニッションスイ
ッチOFF時の設定温度Ts を選択する手段を備えてな
ることを特徴としている。
【0024】(7)本発明は、上記発明(2),
(3),(4),(5),及び(6)に記載の車両用空
気調和装置において、設定温度Ts と室内空調基準温度
(例えば25℃)との偏差A(以下、学習補正値Aとい
う.A=Ts −25)を算出する比較手段を追設し、上
記設定温度学習記憶手段は上記学習補正値Aを記憶し、
上記制御用設定温度決定手段には上記設定温度記憶手段
から記憶されているこの学習補正値を取り出して下記
(1)式及び(2)式によって補正し、制御用設定温度
Tssを算出し制御装置に出力してなることを特徴として
いる。
【0025】設定温度Ts =上記室内空調基準温度(例
えば25℃)のとき Tss=25+A………………………………………………(1)式 設定温度Ts ≠上記室内空調基準温度(例えば25℃)
のとき Tss=Ts ……………………………………………………(2)式
【0026】(8)本発明は、上記発明(1),
(2),(3),(4),(5),(6),及び(7)
に記載の車両用空気調和装置において、通常運転(設定
温度Ts による温度制御)か学習運転(制御用設定温度
Tssによる温度制御)かを乗員が操作する学習運転スイ
ッチと、この学習運転スイッチがオンされたときに表示
温度を設定温度Ts から室内空調基準温度(例えば25
℃)に切換える表示手段を設けると共に、上記制御用設
定温度決定手段は設定温度Ts を下記(3)式及び
(4)式によって補正し、制御用設定温度Tssを算出す
る手段を備えてなることを特徴としている。
【0027】学習運転スイッチがオン時 Tss=室内空調基準温度(例えば25℃)+A…………(3)式 学習運転スイッチオフ時 Tss=Ts ……………………………………………………(4)式
【0028】(9)本発明は、上記発明(8)に記載の
車両用空気調和装置において、上記表示手段は、上記学
習運転スイッチがオンされたとき、表示温度を設定温度
Tsから室内空調基準温度(例えば25℃)に切換える
と共に、学習運転中であることを示す表示、例えば“学
習”という文字を表示する手段を備えてなることを特徴
としている。
【0029】(10)本発明は、上記発明(8)に記載
の車両用空気調和装置において、上記表示手段は、上記
学習運転スイッチがオンされたとき、表示設定温度を消
去すると共に、学習運転中であることを示す表示、例え
ば“学習”という文字を表示する手段を備えてなること
を特徴としている。
【0030】
【作用】上記発明(1)において、設定温度学習記憶手
段は、温度設定器から受信する設定温度Ts を車の走行
条件に対応させて記憶する。
【0031】また、制御用設定温度決定手段は、設定温
度Ts と車の走行条件を受信し、設定温度Ts が室内空
調基準温度のとき、上記設定温度学習記憶手段に記憶さ
れている以前の設定温度Ts ’を取り出し、これを制御
用設定温度Tssとして空気調和装置の制御装置に出力
し、室内空調基準温度以外のときは、設定温度Ts をそ
のまゝ制御用設定温度Tssとして出力する。
【0032】そのため、乗員は車の走行条件が変動して
も設定温度Ts の変更操作を行う必要がなくなり、乗員
の好みに合った温度条件の下で、車を運転することが可
能となる。
【0033】上記発明(2)においては、上記発明
(1)における設定温度学習記憶手段が、車室内温度と
外気温度に対応させて設定温度Ts の書き込みが可能な
2次元配列の学習マップを備えているため、上記発明
(1)において、車室内温度と外気温度を車の走行条件
とすることができる。
【0034】上記発明(3)においては、上記発明
(1)における設定温度学習記憶手段が車室内温度、外
気温度及び日射量に対応させて設定温度Ts の書き込み
が可能な3次元配列の学習マップを備えているため、上
記発明(1)において、車室内温度と外気温度と日射量
を車の走行条件とすることができ、上記発明(2)に比
べて更に車内の温度の快適性を向上させることができ
る。
【0035】上記発明(4)においては、上記発明
(2),(3)における設定温度学習記憶手段の学習マ
ップへの設定温度の書き込みに際して、フィルタ手段が
異常値除去処理及び平滑処理を行うため、上記発明
(2),(3)において、車の走行条件が変った場合等
に制御用設定温度Tssの急変を防ぐことができる。
【0036】上記発明(5)においては、上記発明
(2),(3),(4)における温度設定器が出力した
設定温度Ts は選択出力手段により取捨選択されて設定
温度学習記憶手段に入力されるため、上記発明(2),
(3),(4)において、安定状態における設定温度T
s の記憶が可能となる。
【0037】上記発明(6)においては、上記発明
(5)における選択出力手段が、所定時間内で所定値以
内の車室内温度の変化量のとき、及びイグニッションス
イッチがOFFのときの設定温度Ts を選択して出力す
るため、上記発明(5)において、車室内温度が安定し
た状態における設定温度Ts を記憶することができる。
【0038】上記発明(7)においては、上記発明
(2),(3),(4),(5),(6)における設定
温度学習記憶手段は比較手段により算出された設定温度
と室内空調基準温度の偏差を記憶し、制御用設定温度決
定手段は室内空調基準温度をこの偏差により補正して制
御用設定温度Tssとするため、設定温度学習記憶手段は
その記憶容量を効率的に活用することが可能となる。
【0039】上記発明(8)においては、上記発明
(1),(2),(3),(4),(5),(6),
(7)において、学習運転スイッチが設けられ、学習運
転スイッチがオンのとき、学習運転が行われ、表示手段
の温度表示が設定温度Ts から室内空調基準温度に切換
わるため、乗員が通常の温度制御中か学習温度制御中か
明確に判断することが可能となる。
【0040】上記発明(9)においては、上記発明
(8)において、学習運転スイッチがオンの場合、表示
手段に室内空調基準温度と“学習”の文字が表示される
ため、乗員の学習温度制御中か否かの判断は更に容易と
なる。
【0041】上記発明(10)においては、上記発明
(8)において、学習運転スイッチがオンの場合、表示
設定温度を消去し、“学習”の文字が表示されるため、
上記発明(9)と同様、乗員の判断は更に容易となる。
【0042】
【実施例】本発明の第1実施例を図1により説明する。
なお、本実施例は、外気温度センサ43、車室内温度セ
ンサ44及び日射センサ42よりそれぞれの出力信号を
入力し室温設定器53より設定温度Ts 入力する温調指
令値演算手段72、同演算手段72より温調指令値を入
力してブロアモータ21を制御するブロア風量決定手段
65、上記温調指令値を入力してエアミックス(A/
M)ダンパ18を制御するエアミックス(A/M)ダン
パ開度決定手段66、上記温調指令値を入力して吹出モ
ード切換ダンパ25を制御する吹出モード決定手段6
7、上記温調指令値を入力してマグネットクラッチ34
を制御するコンプレッサオン・オフ決定手段68、上記
温調指令値とともに室温設定器53より設定温度Ts を
入力して表示装置73に表示を指令する表示演算手段6
9を備えた制御装置が設けられた車両用空気調和装置に
関するものであり、この部分の作用は従来の装置と同様
のため、その説明は省略する。
【0043】図1に示す本実施例においては、上記装置
に加えて、上記室温設定器53と温調指令値演算手段7
2の間に設けられ外気温度センサ43より外気温度Ta
が入力され車室内温度センサ44より車室内温度Tiが
入力されて上記室温設定器53より出力された設定温度
Ts を制御用設定温度Tssに変換して温調指令値演算手
段72へ出力する学習運転制御装置80を備えている。
【0044】また、上記学習運転制御装置80について
は、その内容を以下に詳述する選択出力手段81、イグ
ニッション(IG)スイッチ82、比較手段83、設定
手段84、設定温度学習記憶手段85、学習マップ8
6、フィルタ設定手段88、および制御用設定温度決定
手段89により形成されている。
【0045】上記選択出力手段81は室温設定器53か
ら入力された設定温度Ts を所定の条件で選択出力する
もので、所定条件として車室内温度センサ44からその
検出値である室内温度TiとIGスイッチ82(1,2
段ではオフ信号、3段でオン信号を出力するもの)から
オン・オフ信号がそれぞれ入力されている。
【0046】しかして、選択出力手段81は所定時間
(例えば10分)ごとに、室内温度Tiの変化量ΔTi
(=10分前のTi−現在のTi)を算出し、これが所
定値(例えば1〜2℃)以内のとき(車内の空気調和が
安定状態にあると認識して)、及びIGスイッチ82か
らオフ信号を受信したときの設定温度Ts を学習値とし
て選択、抽出し、比較手段83に出力する。
【0047】この選択手段81が設けられる理由につい
て、以下に説明する。車のエンジンをスタートさせ、空
気調和装置が起動されると、最初は最大冷房(暖房)能
力で運転され(プルダウン運転)、室温がTs に到着す
ると、A/Mダンパ18がコントロールされ、空気調和
機の能力が調節されて室温はTs に維持される(能力制
御運転)が、Ts の変更は能力制御運転が安定してから
行われる必要があるため、上記選択手段81は安定状態
の能力制御運転のときのTs のみを記憶手段83へ出力
するために設けられている。
【0048】なお、所定時間(例えば10分)は、安定
状態で走行中に外乱があると室温が変動するが、10分
以内で再び安定すると考えられること、また、所定値
(例えば1〜2℃)は、外乱があっても室温の変動はこ
の所定値以内と考えられることから決定されている。
【0049】比較手段83には設定手段84から車内空
調温度の基準値(大多数の乗員が快適と感じる最大公約
数的空調温度)として所定温度(以下、室内空調基準温
度と略し、例えば25℃)が入力されており、比較手段
83は設定温度Ts と室内空調基準温度(例えば25
℃)との偏差A(以下、学習補正値という.A=Ts −
25)を算出し、設定温度学習記憶手段85に出力す
る。
【0050】こゝで、比較手段83がTs の代りに偏差
Aを出力しているのは、数値の桁数を減らし、設定温度
学習記憶手段85の記憶装置の効率的な活用を図るため
である。
【0051】設定温度学習記憶手段85はTs を走行条
件に対応させて記憶する手段であり、これには車室内温
度センサ44の検出値Tiと外気温度センサ43の検出
値Taが入力され、その記憶部には図2に示すような車
室内温度Tiと外気温度Taによる2次元の学習マップ
86が設けられ、例えば10度刻みで49個のアドレス
87が設定されている。
【0052】しかして、設定温度学習記憶手段85は、
比較手段83から入力された学習補正値Aをこれを受信
した時点で、外気温度センサ43、車室内温度センサ4
4から入力された車室内温度Tiと外気温度Taに対応
する学習マップ86のアドレス87上に書き込み記憶す
る。
【0053】なお、上記書き込みは、下記(1),
(2)の要領で行われる。 (1)すでに学習補正値Aが書き込まれているアドレス
87に新規に学習補正値A’が入力されたときは、古い
ものを消去して最新のものを書き込む。これは、学習マ
ップ86の各アドレス87に記憶される数値を最新とす
るためである。 (2)学習補正値A=O(設定温度=室内空調基準温度
例えば25℃)の場合には、書き込みは行わない。これ
は、A値の書き込みがないアドレス87からは後述の制
御用設定温度決定手段89にA=0を出力するためであ
る。
【0054】また、設定温度学習記憶手段85には、フ
ィルタ設定手段88から所定のフィルタが入力されてお
り、比較手段83から入力された学習補正値Aには所定
のフィルタがかけられた上で、学習マップ86に書き込
まれる。これは、車の走行条件が変る等でアドレス87
が変ったとき、設定温度Ts が急変しないようにするた
めである。
【0055】上記所定フィルタの内容は、下記(1)の
異常値除外処理と(2)の平滑処理である。 (1)異常値除外処理は、車室内温度の急変を避けるた
め、書き込む学習補正値Aに制限を設けるものである。
例えば、±2℃を超えるA値は書き込みを行わない。 (2)平滑処理は、車室内温度の急変を避けるため、学
習マップ86の隣接するアドレス87間の学習補正値A
の差は所定値(例えば1℃)以内とするため、受信した
A値を除去または修正して書き込むものである。
【0056】制御用設定温度決定手段89には、室温設
定器53から設定温度Ts 、外気温度センサ43から外
気温度Ta及び車室内温度センサ44から車室内温度T
iがそれぞれ入力されている。制御用設定温度決定手段
89は、受信した外気温度Ta、車室内温度Tiに対応
する学習マップ86のアドレス87に書き込まれた学習
補正値Aを呼び出し、下記のように受信した設定温度T
s をA値によって補正をして制御用設定温度Tssを算出
し、これを温調指令値演算手段72に出力する。
【0057】上記補正は次の要領で行う。 (1)設定温度Ts =室内空調基準温度(例えば25
℃)のときは、 Tss=Ts +A=Ts ’ (2)設定温度Ts が室内空調基準温度(例えば25
℃)以外のときは、 Tss=Ts これは設定温度が乗客の好みの温度で設定されているた
めである。
【0058】以上説明したように、本実施例では、乗員
の個々の好み(寒がり,暑がり)によって設定された設
定温度Ts と室内空調基準温度(例えば25℃)との偏
差を車走行条件(例では室内温度と外気温度)に対応さ
せ学習補正値Aとして記憶し、設定温度Ts が25℃以
外のときには通常の温度制御とし設定温度Ts が25℃
のときには、記憶した学習補正値Aにより設定温度Ts
を補正した制御用設定温度Tssを求め、これによる温度
制御(以下、学習温度制御といい、この制御による運転
を学習運転という)を行い、乗員の個々の好みに合った
温度制御ができるものとしている。このため、本実施例
においては、学習運転制御装置80を従来の室温設定器
53と温調指令値演算手段72との間に介装させてい
る。
【0059】本発明の第2実施例が図3に示されてい
る。図3に示された本実施例においては、制御用設定温
度決定手段89’及び設定温度学習記憶手段85’に
は、日射センサ42から日射量検出値がそれぞれ入力さ
れており、設定温度学習記憶手段85’の記憶部には、
図示は省略するが、車室内温度、外気温度及び日射量に
よる3次元の学習マップ86’が設けられている。他は
第1実施例と同様である。
【0060】第1実施例が車の走行条件から車室内温度
と外気温度の2要素を抜き出し、学習補正値Aを車室内
温度Tiと外気温度Taによる2次元学習マップ86に
書き込み、こゝに記憶された学習補正値Aにより設定温
度の補正を行って学習温度制御するのに対し、本実施例
では、これに日射量が追加され、学習補正値Aを車室内
温度、外気温度、日射量による3次元学習マップ86’
に書き込むことができる。そのため、よりきめ細かく設
定温度の補正を行うことができ、学習温度制御の快適性
をより向上させることができる。
【0061】本発明の第3実施例が図4に示されてい
る。図4に示された本実施例において、90は制御操作
パネル46に配設された学習運転スイッチで、乗員が学
習運転としたいときに操作し、そのオン/オフ信号が制
御用設定温度決定手段89及び表示演算手段69に入力
されている。
【0062】制御用設定温度決定手段89は学習運転ス
イッチ90からオン信号を受信したときにのみ作動す
る。即ち、制御用設定温度決定手段89は、車の走行条
件(図示された例では、車室内温度と外気温度)に対応
して設定温度学習記憶装置85にあらかじめ記憶された
学習補正値Aによって室内空調基準温度(例えば25
℃)を補正した制御用設定温度Tss〔Tss=室内基準温
度(例えば25℃)+A〕を算出し、温調指令値演算手
段72に出力する。
【0063】また、表示演算手段69は、学習運転スイ
ッチ90からオン信号を受けたときは、室温設定器53
から受信した設定温度の如何にかかわらず、室内空調基
準温度(例えば25℃)を表示する旨決定し、表示装置
73の温度表示74は設定温度から室内基準温度(例え
ば25℃)に切換えられる。
【0064】このように、乗員が学習運転スイッチ90
をオンにしたときには、そのときの設定温度の如何にか
かわらず、表示装置73には室内空調基準温度(例えば
25℃)が表示されると共に、室内空調基準温度(例え
ば25℃)が走行条件に対応して予め記憶された学習補
正値Aにより補正された制御用設定温度Tssによる温度
制御(学習温度制御)となる。なお、学習運転スイッチ
90オフのときは設定温度Ts による通常の温度制御と
なる。
【0065】第1,第2実施例の場合、自動的に学習温
度制御に入るので、乗員は通常の温度制御中か学習温度
制御中か判断しにくいという問題があるが、第3実施例
では学習運転スイッチ90が追加され、乗員はどちらの
運転にするか選択することができるため、判断に迷うこ
とがない。他の構成、作用は図1に示す第1実施例と同
様である。また図示、説明を省略するが、図2に示す第
2実施例に同様の追加を行うことができる。
【0066】本発明の第4実施例が図5に示されてい
る。本実施例は、第3実施例における表示装置73への
表示方法を改良したもので、制御系統としては図4と同
じである。
【0067】表示演算手段69’は学習運転スイッチ9
0からオン信号を受信したときは、室温設定器53から
受信した設定温度の如何にかかわらず、室内空調基準温
度(例えば25℃)を表示し、学習運転中であることを
示す表示を表示する旨決定し、表示装置73’の温度表
示74は設定温度から室内空調基準温度(例えば25
℃)表示に切換えられると同時に、学習運転中であるこ
とを示す表示、例えば“学習”76が表示される。な
お、表示装置73の温度表示74はどちらも表示せず、
“学習”76の表示のみとすることもできる。
【0068】本実施例では、学習運転中には学習運転中
であることを示す表示、例えば“学習”76が表示装置
73に表示されるため、乗員は通常運転中か学習運転中
か容易に知ることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、室温設
定器と温調指令値演算手段の間に学習運転制御装置が設
けられ、同制御装置が選択出力手段、比較手段、設定温
度学習記憶手段、学習マップ、フィルタ手段、および制
御用設定温度決定手段を備えたことによって、設定温度
Ts による通常の温度制御運転がある時間続けられ、ユ
ーザの好み(暑がり,寒がり)が設定温度Ts と室内空
調基準温度(例えば25℃)との偏差(以下、学習補正
値Aという.A=Ts −25)で設定温度学習記憶手段
の学習マップに走行条件に対応して書き込まれ、その書
き込み量が増加すると、その後は、室内空調基準温度
(例えば25℃)が学習マップに書き込まれた学習補正
値Aで補正された制御用設定温度Tss(Tss=25+
A)が自動的に算出され、このTssによる温度制御を行
うことができる。
【0070】従って、ユーザはあらかじめ設定した温度
制御が合わなくなってから、その都度、設定温度を変更
する必要はなくなり、また、最初からユーザの好みに合
った温度制御となるため、快適性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る装置の制御ブロック
図である。
【図2】上記第1実施例に係る学習マップの説明図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例に係る装置の制御ブロック
図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る装置の制御ブロック
図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る装置の制御ブロック
図である。
【図6】従来の車両用空気調和装置の略示的構成図であ
る。
【図7】上記従来の装置の制御ブロック図である。
【符号の説明】
15 内外気切換ダンパ 16 ブロア 17 エバポレータ 18 エアミックスダンパ 19 ヒータコア 25 吹出モード切換ダンパ 26 吹出モード切換ダンパ 42 日射センサ 43 外気温度センサ 44 車室内温度センサ 53 室温設定器 69 表示演算手段 72 温調指令値演算手段 73 表示装置 74 温度表示 76 学習表示 80 学習運転制御装置 81 選択出力手段 82 IGスイッチ 83 比較手段 84 設定手段 85 設定温度学習記憶手段 86 学習マップ 87 アドレス 88 フィルタ設定手段 89 制御用設定温度決定手段 90 学習運転スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 忠夫 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外気切換ダンパ、ブロア、エバポレー
    タ、エアミックスダンパ、ヒータコア、吹出モード切換
    ダンパ並びに入力された車室内温度、外気温度、運転モ
    ード選択スイッチ等の温調演算要素から演算された温調
    演算値に基づいて上記内外気切換ダンパの切換位置、上
    記エアミックスダンパの開度、上記ブロアの風量及び上
    記吹出モード切換ダンパの切換位置を制御して車室内温
    度を温度設定器により設定された設定温度に制御する車
    両用空気調和装置において、上記温度設定器から設定温
    度Ts を受信し、これを車の走行条件(室内温度,外気
    温度,日射,車速等)に対応させて記憶する設定温度学
    習記憶手段と、設定温度Ts が室内空調基準温度(例え
    ば25℃)のときは車の走行条件に応じて上記設定温度
    学習記憶手段に記憶されている以前の設定温度Ts ’を
    取り出し、これを設定温度Ts に代る制御用設定温度T
    ssとして、また、設定温度Ts が室内空調基準温度(例
    えば25℃)以外のときは、これをそのまゝ空気調和装
    置の制御装置に出力する制御用設定温度決定手段とによ
    ってなる学習運転制御装置を設けたことを特徴とする車
    両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、上記設定温度学習記憶手段は車の走行条件から
    選択された車室内温度と外気温度に対応させて設定温度
    Ts を書き込みできる車室内温度と外気温度による2次
    元配列の学習マップを備えたことを特徴とする車両用空
    気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、上記設定温度学習記憶手段は車の走行条件から
    選択された車室内温度、外気温度及び日射量に対応させ
    て設定温度Ts を書き込みできる車室内温度、外気温度
    及び日射量を3次元配列してなる学習マップを備えたこ
    とを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、及び3に記載の車両用空気調
    和装置において、上記設定温度学習記憶手段に、上記学
    習マップへの設定温度Ts の書き込みに際して、異常値
    除去処理〔所定制限値(例えば2℃)を超えるものは書
    き込みから除外する処理〕、及び平滑処理〔学習マップ
    の隣接するアドレス間の学習補正値Aの差は所定値(例
    えば1℃)以内とするために受信したA値を削除又は修
    正して入力する処理〕を行うフィルタ設定手段を追設し
    たことを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3,及び4に記載の車両用空
    気調和装置において、上記温度設定器から設定温度Ts
    を受信し、これを所定選択条件で取捨選択し、この条件
    に適合した設定温度Ts のみを学習値として出力する選
    択出力手段を追設したことを特徴とする車両用空気調和
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、上記選択出力手段は車室内温度の変化量が所定
    時間(例えば10分)内にて、所定値(例えば1〜2
    ℃)以内のとき(車内の空気調和が安定状態にあると認
    識して)、及びイグニッションスイッチOFF時の設定
    温度Ts を選択する手段を備えてなることを特徴とする
    車両用空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項2,3,4,5,及び6に記載の
    車両用空気調和装置において、設定温度Ts と室内空調
    基準温度(例えば25℃)との偏差A(以下、学習補正
    値Aという.A=Ts −25)を算出する比較手段を追
    設し、上記設定温度学習記憶手段は上記学習補正値Aを
    記憶し、上記制御用設定温度決定手段には上記設定温度
    記憶手段から記憶されているこの学習補正値を取り出し
    て下記(1)式及び(2)式によって補正し、制御用設
    定温度Tssを算出して制御装置に出力してなることを特
    徴とする車両用空気調和装置。 設定温度Ts =上記室内空調基準温度(例えば25℃)
    のとき Tss=25+A………………………………………………(1)式 設定温度Ts ≠上記室内空調基準温度(例えば25℃)
    のとき Tss=Ts ……………………………………………………(2)式
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6,及び7
    に記載の車両用空気調和装置において、通常運転(設定
    温度Ts による温度制御)か学習運転(制御用設定温度
    Tssによる温度制御)かを乗員が操作する学習運転スイ
    ッチと、この学習運転スイッチがオンされたときに表示
    温度を設定温度Ts から室内空調基準温度(例えば25
    ℃)に切換える表示手段を設けると共に、上記制御用設
    定温度決定手段は設定温度Ts を下記(3)式及び
    (4)式によって補正し、制御用設定温度Tssを算出す
    る手段を備えてなることを特徴とする車両用空気調和装
    置。 学習運転スイッチがオン時 Tss=室内空調基準温度(例えば25℃)+A…………(3)式 学習運転スイッチオフ時 Tss=Ts ……………………………………………………(4)式
  9. 【請求項9】請求項8に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、上記表示手段は、上記学習運転スイッチがオンさ
    れたとき、表示温度を設定温度Ts から室内空調基準温
    度(例えば25℃)に切換えると共に、学習運転中であ
    ることを示す表示、例えば“学習”という文字を表示す
    る手段を備えてなることを特徴とする車両用空気調和装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、上記表示手段は、上記学習運転スイッチがオン
    されたとき、表示設定温度を消去すると共に、学習運転
    中であることを示す表示、例えば“学習”という文字を
    表示する手段を備えてなることを特徴とする車両用空気
    調和装置。
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