JPH0827920A - 焼却灰を用いた遮音性パネルおよびその製造方法 - Google Patents

焼却灰を用いた遮音性パネルおよびその製造方法

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JPH0827920A
JPH0827920A JP16013794A JP16013794A JPH0827920A JP H0827920 A JPH0827920 A JP H0827920A JP 16013794 A JP16013794 A JP 16013794A JP 16013794 A JP16013794 A JP 16013794A JP H0827920 A JPH0827920 A JP H0827920A
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panel
incineration ash
binder
sound
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JP16013794A
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Yoshihiro Maekawa
吉弘 前川
Hiroyuki Kurita
裕之 栗田
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MOKUSHITSU FUKUGOU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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MOKUSHITSU FUKUGOU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音の透過損失が大きく、遮音性に優れた焼却
灰を用いた遮音性パネルと、その製造方法を提供するこ
とである。 【構成】 焼却灰を用いた遮音性パネルは、焼却灰とバ
インダーから成る固形層を芯材とし、芯材の両面に設け
た表層材のうち少なくとも片面が木質材料で構成された
遮音性パネル。また、焼却灰を用いた遮音性パネルの製
造方法は、木質材料から成る表層材の上に焼却灰とバイ
ンダーの混合物を所定の厚さに載置し、該混合物の上に
化粧板から成る表層材を載置して積層し、その積層物を
加圧、加熱して、焼却灰とバインダーの混合物を固形化
して固形層の芯材に形成すると共に、該固形層の芯材の
両面に表層材を積層し、該表層材のうち少なくとも片面
が木質材料で構成された遮音性パネルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼却灰を用いた遮音性パ
ネルおよびその製造方法に関し、更に詳細には産業廃棄
物である焼却灰を有効に活用し、建材に適した遮音性能
に特徴を有する焼却灰を用いた遮音性パネルと、その製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、産業廃棄物の焼却灰の処理方
法としては、埋設処分を前提とした処理方法が行われて
いる。
【0003】また、建築現場からの廃木材は減容化のた
めに焼却して灰にした後、埋設するようにしている。
【0004】そして埋設処分を前提とした処理方法とし
ては、特開昭55-20651号公報で開示されている「カルシ
ウム化合物を含む被焼却物を焼却し、取り出される酸化
カルシウムを含む焼却灰を固形化する焼却灰処理方式に
おいて、上記焼却灰に二酸化炭素を含むガスを通気し、
上記酸化カルシウムを上記二酸化炭素と反応させて炭酸
カルシウムを生成させたのち、加圧成形することにより
上記焼却灰を固形化処理する焼却灰処理方法。」が知ら
れており、また、特開昭54-127868号公報で開示されて
いる「下水道汚泥焼却灰の処理に際して、該焼却灰のC
aO/SiO2として表される塩基度を測定し、該塩基
度が1.3を超えるものには直接水を加え、また、1.3以下
のものにはバインダーを加えた後、水を加え、ついで造
粒し、得られた湿潤塊に乾燥した該焼却灰を加えて養生
して塊成させる下水道汚泥焼却灰の処理方法。」が知ら
れており、また、特開昭55-92184号公報で開示されてい
る「有機成分を含む微粒状物質を合成樹脂を用いて固形
化処理する方法において、上記物質と合成樹脂とを混練
して成型する工程と、上記物質を含まない合成樹脂にて
成型品の表面を覆う保護被膜を設ける工程とを含む微粒
状物質の固形化処理方法。」が知られている。
【0005】しかし、これらの埋設処分による焼却灰の
処理の場合は、単に埋設する処理方法のために、その廃
棄処理に多額の経費と、広大な処理場を確保しなければ
ならないという問題がある。
【0006】そこで、環境、資源のリサイクルの関係か
ら産業廃棄物である焼却灰を利用する方法が行われてい
る。
【0007】そして焼却灰を利用する方法としては、特
開昭51-11814号公報で開示されている「焼却灰から得ら
れる灰を粉砕して乾燥すると共に、所望量のバインダ剤
を加えて20%以下の含水率を有する混合物とし、該混合
物を300kg/cm2以上で圧縮成形して小石にする人造小石
の製造方法。」が知られており、また、特開昭53-31723
号公報で開示されている「塵芥焼却灰と、例えばポルト
ランドセメントの如き水硬性バインダーとを一定重量比
で混合し、之に金属粉又は界面活性剤或いは金属粉と界
面活性剤とを添加して適宜混水量で混練しパネル状の固
結体とした塵芥焼却灰を使用した発泡多孔質パネル。」
が知られており、また、特開昭53-60928号公報で開示さ
れている「塵芥焼却灰と、例えばポルトランドセメント
の如き水硬性バインダーとを一定重量比で混合し、之に
金属粉又は界面活性剤或いは金属粉と界面活性剤とを添
加して適宜混水量で混練した塵芥焼却灰を使用した発泡
多孔質骨材。」が知られており、また、特開平5-23654
号公報で開示されている「塵焼却灰に、酸化亜鉛等の中
和剤と、水に混合したバインダー液と、セメントと、砂
とをミキサーで撹拌し、所定の型枠内にこの撹拌物を注
入し、好ましくはこの型枠を加圧し、然るのち取り出し
て自然乾燥する塵焼却灰の加工方法。」が知られてい
る。
【0008】一方、快適な住宅環境のために防音が重要
な課題であり、遮音性能は材料の密度が大きいほど、ま
た、材料の厚みが厚いほど、即ち面密度が大きいほどそ
の遮音効果が高いため、木質材料は密度が小さく単独で
は遮音材としては不適当であり、所謂ケイカル板、コン
クリート等の無機質材料を遮音性を有する下地材とし、
木質材料は主として無機質材料の表面美観を補完するも
のとして用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記焼
却灰を利用する処理方法のうち、特開昭51-11814号公報
で開示の人造小石の製造方法の場合は、専用設備を必要
とし、木製品製造工場に通常設置されている既存設備を
利用することが出来ないという問題がある。
【0010】特開昭53-31723号公報で開示の塵芥焼却灰
を使用した発泡多孔質パネルの場合は、木質感を要求す
る場合には適しないという問題がある。
【0011】特開昭53-60928号公報で開示の塵芥焼却灰
を使用した発泡多孔質骨材の場合は、道路舗装用であ
り、建材には適しないという問題がある。
【0012】特開平5-23654号公報でで開示の塵焼却灰
の加工方法の場合は、酸化亜鉛、セメント、砂といった
木製品加工には無関係な材料を用いるため、その材料ス
トックと製品乾燥にスペースを必要とし、木製品加工に
は適しないという問題がある。
【0013】一方、木質材料を遮音(防音)材としたい
場合は、該木質材料と、所謂ケイカル板、コンクリート
等の無機質材料の下地材とを積層した積層板として用い
るが、その場合は無機質材料を固形層に成形後、該固形
層の上に木質材料を接着剤により接着積層する方法を採
用しているため、遮音性パネルを成形するには成形作業
が煩雑であり、生産性が低いという問題がある。
【0014】本発明は、かかる問題点を解消し、建材に
適した焼却灰を用いた遮音性パネルと、その製造方法を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼却灰に特別
な処理を施すことなく、かつ焼却灰を増量材として副次
的な利用ではなく、主原料として用い、表面に木質材料
を備えた遮音性に優れたパネルであり、また、該遮音性
パネルを木製品加工工場で通常使用するホットプレス設
備を兼用して1工程で成形するものである。
【0016】本発明の焼却灰を用いた遮音性パネルは、
焼却灰とバインダーから成る固形層を芯材とし、芯材の
両面に設けた表層材のうち少なくとも片面が木質材料で
構成されたパネルであることを特徴とする。
【0017】また、前記焼却灰を廃木材を焼却した焼却
灰としてもよいし、また、前記バインダーを熱硬化性樹
脂のフェノール樹脂、尿素樹脂のいずれかとしてもよ
い。
【0018】本発明の焼却灰を用いた遮音性パネルの製
造方法は、木質材料から成る表層材の上に焼却灰とバイ
ンダーの混合物を所定の厚さに載置し、該混合物の上に
化粧板から成る表層材を載置して積層し、その積層物を
加圧、加熱して、焼却灰とバインダーの混合物を固形化
して固形層の芯材に形成すると共に、該固形層の芯材の
両面に表層材を積層し、該表層材のうち少なくとも片面
が木質材料で構成されたパネルを形成することを特徴と
する。
【0019】また、前記焼却灰を廃木材を焼却した焼却
灰としてもよいし、また、前記バインダーを熱硬化性樹
脂のフェノール樹脂、尿素樹脂のいずれかとしてもよ
い。
【0020】
【作用】遮音効果はパネル材料の密度が大きいほど、ま
た、パネル材料の厚みが厚いほど高い。
【0021】木質材料から成る表層材上に焼却灰とバイ
ンダーの混合物を載置し、該混合物の上に化粧板から成
る表層材を載置し、その積層物を加圧、加熱すると焼却
灰とバインダーの混合物は固形化されて固形層の芯材に
形成されると共に、芯材の両面に木質材料と化粧板が積
層一体化されて積層のパネルが形成される。
【0022】この固形層の芯材の両面に設けられた表層
材のうち少なくとも片面に木質材料が積層されたパネル
は木質材料に重量を付加することになり、パネル全体の
密度が大きくなり、木質材料単独のパネル材に比して遮
音性が向上する。
【0023】
【実施例】本発明で用いる木質材料から成る表層材とし
ては、通常積層板として用いられる単板、合板或いはパ
ーティクルボードが挙げられる。
【0024】また、本発明で用いる化粧板から成る表層
材としては、通常積層板として用いられる単板或いは合
板が挙げられる。
【0025】また、本発明で用いる焼却灰としては、木
製品加工製造過程から出る廃木材を通常一般的な焼却炉
で焼却した木質焼却灰が挙げられ、木質焼却灰を用いる
場合にはその粒度は特に限定はない。
【0026】また、前記焼却灰と混合するバインダーと
しては、フェノール樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂が
挙げられる。
【0027】その他のバインダーとしては、酢酸ビニル
樹脂のような熱可塑性樹脂、カゼインのような天然物接
着剤、水ガラスのような無機質接着剤が挙げられる。
【0028】そして、焼却灰と、バインダーの混合比率
は、両者の混合の容易さ等の理由から、焼却灰100重量
部に対してバインダー15〜30重量部程度とする。
【0029】また、焼却灰とバインダーの混合物を固形
化して固形層の芯材とする際の加圧、加熱条件は、用い
るバインダーの硬化条件に併せて適宜設定すればよい。
【0030】本発明の具体的実施例を比較例と共に説明
する。
【0031】実施例1 図1ないし図3は本発明製造方法の1実施例を示すもの
で、図中、1は長さ260mm、幅260mm、厚さ3mmのラワン
材合板から成る木質材料の表層材(以下実施例では基板
という)、2は焼却灰とバインダーから成る固形層の芯
材、3は長さ260mm、幅260mm、厚さ3mmのラワン材合板
から成る化粧板の表層材(以下実施例では化粧板とい
う)を示す。
【0032】先ず、図1(A,B)に示すような厚さ18
mmの木製で内寸が縦、横各260mm、高さ25mmの断面形状
が方形状の型枠11を用意した。尚、型枠11は型枠1
1内より作成後のパネル材を取出し容易となるように図
1(B)に示すような縦枠11aと横枠11bの着脱自
在とした。
【0033】また、木工作業現場から出た廃木材(プレ
ーナー屑、並びに製材の落とし材)を焼却する木屑専用
焼却炉から排出された焼却灰400gと、バインダーとして
フエノール樹脂(住友デュレス株式会社製、商品名スミ
ライトレジンPR-53120)80gを混合し、均一に分散させ
て混練した混合物12を用意した。
【0034】また、基板1と化粧板3の裏面に夫々フェ
ノール樹脂接着剤(アイカ工業株式会社製、商品名アイ
カP67)を塗布した。尚、基板1への接着剤の塗布量は2
0.6gであり、化粧板3への接着剤の塗布量25.4gはであ
った。
【0035】次に、厚さ2mmの鉄製の敷板15上に型枠
11を載置した後、型枠11内に基板1を接着剤塗布側
が上側となるように挿入して敷板15の上面に載置した
後、基板1の上面に前記混合物12を載置した。更に、
該混合物12の上面に化粧板3を接着剤塗布側が当接す
るように載置して、これを積層物16とした。続いて、
該積層物16の上面に縦、横各260mm、厚さ9mmの鉄製の
当板17を2枚重ねて載置した。
【0036】そして、図2に示すように内部に加熱装置
を内蔵せる上下1対のホットプレート13,14の上側
ホットプレート14を上昇させた状態で、下側ホットプ
レート13上に前記敷板15等を載置した。
【0037】続いて、その上方より上側ホットプレート
14を降下させ、上下のホットプレート13,14間を
41kgf/cm2の加圧状態としながら、上下ホットプレート
13,14内に内蔵せる加熱装置で温度180℃で、60分
間加圧、加熱して、該混合物12を固形化して焼却灰と
バインダーから成る固形層の芯材2を形成すると共に、
固形層の芯材2の両面に基板1と化粧板3を積層した
後、上側ホットプレート14を上昇させ、敷板15等を
下側ホットプレート13より取り外し、該型枠11内よ
り成形体を取り出して、室内で十分養生させた後、成形
体の四周辺をカツターで切断し、図3に示すような基板
1と、焼却灰とバインダーから成る固形層の芯材2と、
化粧板3から成る遮音性パネル18を作成した。
【0038】作成された遮音性パネル18の大きさ
(縦、横、総厚:mm)、重量(g)、比重(g/cm3)、面密度
(パネルの単位面積当りの重量:g/cm2)を調べると共
に、各部材の基板1、固形層の芯材2、化粧板3の夫々
の厚さ(mm)を調べ、その結果を表1に示した。
【0039】また、遮音性パネル18の音圧レベル(dB)
を図5に示す測定装置を用いて測定し、その結果を表1
に示すと共に、遮音性パネル18の面密度(g/cm2)と
音の透過損失(dB)との関係を図4(黒四角)に示した。
【0040】尚、音圧レベルを測定する図5に示す測定
装置の構成は次の通りである。図5中、21は内部を受
音部とする遮音ボックスを示す。該遮音ボックス21は
厚さ12mmのラワン材合板製の外壁(外寸385mm×385mm×
320mmH)22と、厚さ12mmのラワン材合板製の内壁
(外寸260mm×260mm×258mmH)23を間隙50mmを存し
て配置し、その間隙内にコンクリート24を充填した。
また、内壁23の内面側に厚さ12mm、密度96kg/m3のグ
ラスウールボード(日本マイクロジーウール株式会社
製)25を貼設した構成を有し、該内壁23の内方の中
心部分にマイクロフォン(リオン株式会社製、商品名普
通騒音計NA-29)26を設置した。
【0041】そして、遮音ボックス21の外に間隔1m
を存して音源(ホワイトノイズ:電子測器株式会社製、
商品名試験用信号発生器TYPE01004)27を配置し、遮
音ボックス21の上方の開口部28に遮音性パネル18
を試験板Pとして載置して該開口部28を遮蔽すると共
に、該試験板Pの周囲を粘土29で固定し、音源27よ
り発した音を試験板Pを透過させ、遮音ボックス21内
のマイクロフォン26で音圧レベル(dB)を測定するよ
うにした。
【0042】また、図4における試験板P(遮音性パネ
ル18)の音の透過損失[dB]は、遮音ボックス21の開
口部28を開放状態、即ち試験板Pで遮蔽しない状態で
のマイクロフォン26で測定した音圧レベルL0(dB)
と、遮音ボックス21の開口部28を試験板Pで遮蔽し
た際のマイクロフォン26で測定した音圧レベルLt(d
B)との差異(L0−Lt)とした。尚、音圧レベルL0の
測定結果は84.4dB(表1の参考例を参照)であった。ま
た、測定値はオールパスの値とした。
【0043】実施例2 焼却灰とバインダーとの混合物の混合量を400gと80gと
し、積層物への加圧を24kgf/cm2とし、加熱温度を180℃
とし、加圧、加熱時間を60分間とした以外は前記実施例
1と同様の方法で遮音性パネルを作成した。尚、基板へ
の接着剤の塗布量は23.7gであり、化粧板への接着剤の
塗布量は33.3gであった。
【0044】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0045】実施例3 焼却灰とバインダーとの混合物の混合量を600gと120gと
し、積層物への加圧を41kgf/cm2とし、加熱温度を180℃
とし、加圧、加熱時間を70分間とした以外は前記実施例
1と同様の方法で遮音性パネルを作成した。尚、基板へ
の接着剤の塗布量は16.6gであり、化粧板への接着剤の
塗布量は25.4gであった。
【0046】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0047】実施例4 焼却灰とバインダーとの混合物の混合量を600gと120gと
し、積層物への加圧を24kgf/cm2とし、加熱温度を180℃
とし、加圧、加熱時間を70分間とした以外は前記実施例
1と同様の方法で遮音性パネルを作成した。尚、基板へ
の接着剤の塗布量は22.5gであり、化粧板への接着剤の
塗布量は21.4gであった。
【0048】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0049】実施例5 焼却灰とバインダーとの混合物の混合量を800gと160gと
し、積層物への加圧を41kgf/cm2とし、加熱温度を180℃
とし、加圧、加熱時間を80分間とした以外は前記実施例
1と同様の方法で遮音性パネルを作成した。尚、基板へ
の接着剤の塗布量は25.8gであり、化粧板への接着剤の
塗布量は26.7gであった。
【0050】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0051】実施例6 焼却灰とバインダーとの混合物の混合量を800gと160gと
し、積層物への加圧を24kgf/cm2とし、加熱温度を180℃
とし、加圧、加熱時間を80分間とした以外は前記実施例
と同様の方法で遮音性パネルを作成した。尚、基板への
接着剤の塗布量は22.3gであり、化粧板への接着剤の塗
布量は26.7gであった。
【0052】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0053】実施例7 焼却灰に混合するバインダーとしてフエノール樹脂の代
わりに尿素樹脂接着剤(アイカ工業株式会社製、商品名
アイカユリUC120Y)120gと、粒状尿素(三菱ガス化学株
式会社製、商品名工業用尿素)1.8gと、硬化剤(アイカ
工業株式会社製、商品名アイカユリUH10)1.2gから成る
尿素樹脂バインダーを用い、焼却灰とバインダーとの混
合物の混合量を400gと123gとし、基板と化粧板の裏面に
塗布する接着剤としてフェノール樹脂接着剤の代わりに
前記尿素樹脂バインダーを用い、積層物への加圧を41kg
f/cm2とし、加熱温度を120℃とし、加圧、加熱時間を50
分間とした以外は前記実施例1と同様の方法で遮音性パ
ネルを作成した。尚、基板への接着剤の塗布量は13.8g
であり、化粧板への接着剤の塗布量は14.7gであった。
【0054】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0055】実施例8 焼却灰に混合するバインダーとしてフエノール樹脂の代
わりに尿素樹脂接着剤(アイカ工業株式会社製、商品名
アイカユリUC120Y)170gと、粒状尿素(三菱ガス化学株
式会社製、商品名工業用尿素)2.6gと、硬化剤(アイカ
工業株式会社製、商品名アイカユリUH10)1.7gから成る
尿素樹脂バインダーを用い、焼却灰とバインダーとの混
合物の混合量を600gと174.3gとし、基板と化粧板の裏面
に塗布する接着剤としてフェノール樹脂接着剤の代わり
に前記尿素樹脂バインダーを用い、積層物への加圧を41
kgf/cm2とし、加熱温度を120℃とし、加圧、加熱時間を
60分間とした以外は前記実施例1と同様の方法で遮音性
パネルを作成した。尚、基板への接着剤の塗布量は16.2
gであり、化粧板への接着剤の塗布量は17.1gであった。
【0056】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0057】実施例9 焼却灰に混合するバインダーとしてフエノール樹脂の代
わりに尿素樹脂接着剤(アイカ工業株式会社製、商品名
アイカユリUC120Y)230gと、粒状尿素(三菱ガス化学株
式会社製、商品名工業用尿素)3.5gと、硬化剤(アイカ
工業株式会社製、商品名アイカユリUH10)2.3gから成る
尿素樹脂バインダーを用い、焼却灰とバインダーとの混
合物の混合量を800gと235.8gとし、基板と化粧板の裏面
に塗布する接着剤としてフェノール樹脂接着剤の代わり
に前記尿素樹脂バインダーを用い、積層物への加圧を41
kgf/cm2とし、加熱温度を120℃とし、加圧、加熱時間を
70分間とした以外は前記実施例1と同様の方法で遮音性
パネルを作成した。尚、基板への接着剤の塗布量は18.7
gであり、化粧板への接着剤の塗布量は17.6gであった。
【0058】そして、作成した遮音性パネルの大きさ、
重量、比重、面密度、各部材の厚さ、音圧レベルを前記
実施例1と同様の方法で調べ、その結果を表1に示す。
また、遮音性パネルの面密度と音の透過損失との関係を
図4(黒四角)に示した。
【0059】比較例1 パネル材を厚さ3mmラワン合板(市販品)とした。
【0060】そして、パネル材の大きさ、重量、比重、
面密度、音圧レベルを前記実施例1と同様の方法で調
べ、その結果を表1に示す。また、パネル材の面密度と
音の透過損失との関係を図4(白四角)に示した。
【0061】比較例2 パネル材を厚さ6mmケイカル板(市販品)とした。
【0062】そして、パネル材の大きさ、重量、比重、
面密度、音圧レベルを前記実施例1と同様の方法で調
べ、その結果を表1に示す。また、パネル材の面密度と
音の透過損失との関係を図4(白三角)に示した。
【0063】比較例3 パネル材を厚さ9mm石膏ボード(市販品)とした。
【0064】そして、パネル材の大きさ、重量、比重、
面密度、音圧レベルを前記実施例1と同様の方法で調
べ、その結果を表1に示す。また、パネル材の面密度と
音の透過損失との関係を図4(白丸)に示した。
【0065】比較例4 パネル材を厚さ12mm石膏ボード(市販品)とした。
【0066】そして、パネル材の大きさ、重量、比重、
面密度、音圧レベルを前記実施例1と同様の方法で調
べ、その結果を表1に示す。また、パネル材の面密度と
音の透過損失との関係を図4(白丸)に示した。
【0067】参考例 パネル材を一切用いずに音圧レベルL0を前記実施例1
と同様の方法で調べたところ、84.4dBであった。尚、該
音圧レベル(84.4dB)を表1に参考例として示した。
【0068】
【表1】
【0069】表1および図4から明らかなように、実施
例(本発明)および比較例(従来品)はパネル自体に重
量を与えることにより音の透過損失が大きくなり、遮音
性が高くなっていくことが分かる。
【0070】即ち、一般に遮音材料の比較に下記式 TL=alog10 m+b 式中、TL:透過損失、m:面密度、a,b:定数を表
す が用いられるが、本発明の実施例は、この傾向が認めら
れ、遮音性パネル材の芯材として焼却灰を用い得ること
が確認された。
【0071】前記実施例では焼却灰に混合するバインダ
ーとしてフェノール樹脂、尿素樹脂の熱硬化性樹脂を用
いたが、基板と、焼却灰とバインダーの混合物と、化粧
板の積層物を加熱せずに加圧により焼却灰とバインダー
の固形化を行う際は、バインダーとして酢酸ビニルのよ
うな熱可塑性樹脂、カゼインのような天然物接着剤、水
ガラスのような無機質接着剤を用いる。
【0072】本発明実施例では廃木材の焼却灰を用いた
が、焼却灰の代わりに砂、火山灰等の無機質材料を用い
ても焼却灰を用いた遮音性パネルと同様に音の透過損失
が大きく、遮音性に優れたパネルを作成出来ることが可
能である。また、無機質材料を用いると難燃性が期待で
きるパネル材を作製出来ることが可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明の遮音性パネルによるときは、固
形層の芯材の両面に設けられた表層材のうち少なくとも
片面に木質材料が積層されたパネルであるので、木質材
料に重量を付加することとなり、パネル全体の密度が大
きくなり、従来の木質材料単独のパネル材に比して、音
の透過損失が大きく、遮音性に優れる等の効果がある。
焼却灰に廃木材を用いるときは、従来は単に焼却し、埋
設処理のみとした廃木材を有効に活用することが出来、
また、バインダーとして熱硬化性樹脂を用いるときは耐
水性、耐火性が得られるパネル材とすることが出来る。
【0074】また、本発明のパネルの製造方法によると
きは、木質材料から成る表層材の上に焼却灰とバインダ
ーの混合物を所定の厚さに載置し、該混合物の上に化粧
板から成る表層材を載置して積層し、その積層物を加
圧、加熱して、焼却灰とバインダーの混合物を固形化し
て固形層の芯材に形成するようにしたので、芯材の形成
と共に、芯材の両面の表層材のうち少なくとも片面が木
質材料で構成された、音の透過損失が大きく、遮音性に
優れたパネル材を焼却灰を用いて極めて容易に製造する
ことが出来る方法を提供することが出来る。
【0075】焼却灰に廃木材を用いるときは、従来は単
に焼却し、埋設処理のみとした廃木材を有効に活用する
ことが出来、また、バインダーとして熱硬化性樹脂を用
いるときは他のバインダーを用いた場合に比してパネル
材の圧締工程時間を短縮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法に用いる型枠の1例の斜視
図、
【図2】 本発明の製造方法の1例を示す工程の説明
図、
【図3】 本発明の焼却灰を用いた遮音性パネルの1実
施例の斜視図、
【図4】 パネル材の面密度と音の透過損失の関係を示
す特性線図、
【図5】 パネル材の音圧レベルを測定するための装置
の説明図。
【符号の説明】
1 木質材料の表層材、 2 芯材、 3
表層材、12 焼却灰とバインダーの混合物、 1
6 積層物、18 遮音性パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却灰とバインダーから成る固形層を芯
    材とし、芯材の両面に設けた表層材のうち少なくとも片
    面が木質材料で構成されたパネルであることを特徴とす
    る焼却灰を用いた遮音性パネル。
  2. 【請求項2】 前記焼却灰は廃木材を焼却した焼却灰で
    あり、また、前記バインダーは熱硬化性樹脂であること
    を特徴とする請求項第1項に記載の焼却灰を用いた遮音
    性パネル。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂はフェノール樹脂、尿
    素樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項第2項
    に記載の焼却灰を用いた遮音性パネル。
  4. 【請求項4】 木質材料から成る表層材の上に焼却灰と
    バインダーの混合物を所定の厚さに載置し、該混合物の
    上に化粧板から成る表層材を載置して積層し、その積層
    物を加圧、加熱して、焼却灰とバインダーの混合物を固
    形化して固形層の芯材に形成すると共に、該固形層の芯
    材の両面に表層材を積層し、該表層材のうち少なくとも
    片面が木質材料で構成されたパネルを形成することを特
    徴とする焼却灰を用いた遮音性パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記焼却灰は廃木材を焼却した焼却灰で
    あり、また、前記バインダーは熱硬化性樹脂であること
    を特徴とする請求項第4項に記載の焼却灰を用いた遮音
    性パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱硬化性樹脂はフェノール樹脂、尿
    素樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項第5項
    に記載の焼却灰を用いた遮音性パネルの製造方法。
JP16013794A 1994-07-12 1994-07-12 焼却灰を用いた遮音性パネルおよびその製造方法 Pending JPH0827920A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002320936A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Ohbayashi Corp 焼却灰の除去方法
JP2013002230A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Okamoto Kosan Kk 建造物の耐火工法

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JP2002320936A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Ohbayashi Corp 焼却灰の除去方法
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