JPH08279821A - 情報通信ネットワークシステム、このシステムで使用される中央情報通信制御装置及び情報通信装置、情報伝送方法並びに変調方法 - Google Patents

情報通信ネットワークシステム、このシステムで使用される中央情報通信制御装置及び情報通信装置、情報伝送方法並びに変調方法

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JPH08279821A
JPH08279821A JP8018918A JP1891896A JPH08279821A JP H08279821 A JPH08279821 A JP H08279821A JP 8018918 A JP8018918 A JP 8018918A JP 1891896 A JP1891896 A JP 1891896A JP H08279821 A JPH08279821 A JP H08279821A
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Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 想定される種々課題を解消して、コネクショ
ンレス形の高速情報通信サービス、さらにコネクション
形の電話サービスをも公衆情報通信サービスとして実現
できるようにする。 【解決手段】 分配ノード(D/H)30a、30b、
…に設けられた中央情報通信制御装置(SCS)32
a、32b、…において、情報通信装置(PCB)70
b1、70b2、…との間の伝搬遅延時間および受信信
号レベルを計測し、これらの計測結果に基づいてCAパ
ルスを用いた衝突検出およびユーザパケットの伝送を行
なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向CATVに
代表されるツリー状情報通信ネットワーク上或いは光加
入者系ネットワーク(FTTH:fiber to the home と
も呼ばれている)に代表されるスター状情報通信ネット
ワーク上において、LAN(Local Area Network)に類
似したコネクションレス形の高速情報通信ネットワーク
サービスを、更にはコネクション形の電話及びデータサ
ービスをも同時に実現するために構築される情報通信ネ
ットワークシステム、この情報通信ネットワークシステ
ムで使用される中央情報通信制御装置及び情報通信端末
装置、加えて情報伝送方法並びに変調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(以下単
に「コンピュータ」又は「PC」と称する)の著しい普
及は、コンピュータ単体としての利用に止まらず、その
利用範囲はいわゆるPCオンラインサービスやインター
ネット等の高度な情報通信サービスへ急速に拡大されて
いる。こうしたPCオンラインサービスやインターネッ
トへ一般加入者を接続する手段として、現在では、コネ
クション形のアナログ電話回線もしくは狭帯域ISDN
によるデジタル回線を利用する手段しかない。アナログ
電話回線ではモデムを介して2.4kbps〜28.8
kbpsまで、狭帯域ISDNであっても16kbps
もしくは64kbpsまでの伝送速度でしかサービスを
受けることができない。このことは、近年著しく進歩し
つつあるマルチメディア技術を駆使した文書等の情報を
ネットワークを介してアクセスするといった、高度な情
報通信サービスを享受しようとする上で大きな妨げとな
りつつある。
【0003】建物内或いは構内に限定された利用範囲で
あれば、コネクションレス形のLANを利用した10M
bpsもしくはそれ以上の高速な情報通信が可能であ
り、大企業はもとより中小企業に至るまで広く普及する
ようになってきている。しかし、LANに相当するコネ
クションレス形の高速情報通信サービスを、公衆情報通
信サービスの一つとして一般家庭でも利用可能にしょう
とする具体的手段はなく、その開発と実用化が強く望ま
れている。
【0004】コネクションレス形の高速情報通信サービ
スを公衆情報通信サービスとして実現するためには、サ
ービスに必要な通信リソースをより適切に効率よく配備
することが低廉なサービス実現に当たって必須となる。
しかし、近年の著しいサーバ・クライアント・システム
の発展に着目すると、サーバに蓄積された情報をクライ
アントであるコンピュータから検索し転送する利用方法
が一般的であって、その場合にはコンピュータからサー
バへ伝送される上り方向の情報量に対して、サーバから
コンピュータに伝送される下り方向の情報量がはるかに
大きい非対称伝送であることに注目する必要がある。例
えばLANの代表的な製品となっているイーサネット
(Ethernet)などでは、一つの端末から送信された情報
はすべての端末に送られる。このような伝送方式をその
まま公衆情報通信サービスとして適用した場合には、ク
ライアントから送信された上り伝送路の情報がそのまま
下り伝送路に伝送されることになり、この分下り伝送路
の通信リソースが無駄になる。これは、LANで培われ
た技術が公衆情報通信サービスにはそのまま適用できな
いことを意味している。
【0005】一方、10Mbps相当もしくはこれ以上
の高速な情報通信サービスを公衆情報通信サービスとし
て展開することが可能な具体的なアクセス系ネットワー
クとしては、米国で広く普及し、今後日本でも普及が期
待されているいわゆるCATVネットワーク或いはこれ
を一部光ファイバ化したHFC(hybrid fiber and coa
xial)があり、更には近い将来に実用化が期待されてい
る光加入者系ネットワーク(FTTH:fiber to the ho
me)がある。これらのネットワークに適用できる技術
が、早期にサービスを実現する上で重要となる。
【0006】これらのネットワークに共通していること
は、両者とも上り伝送路と下り伝送路とに分けられた
(物理的に線路が分かれていても、或いは同じ線路上を
周波数或いは波長的に分かれていてもよい)双方向伝送
路であり、図16及び図17に示されるようにツリー形
もしくはスター形の形状となっていることである。ま
た、これらの伝送形態の特性を踏まえた技術であること
も重要である。
【0007】更に、上記のコネクションレス形サービス
の実現に当たり、同時にコネクション形の電話又はデー
タサービスも提供できれば、当該サービスを提供しよう
とする事業者にとって二重の投資をせずにコンピュータ
通信ユーザと電話ユーザの加入を促進することができ、
ユーザにとってもより低廉な料金で両方の通信サービス
を享受できるばかりか、例えばコンピュータにて同じ情
報を見ながら電話で会話するなど、コンピュータと電話
機とが連動した新しいサービスも実現しやすくなること
が期待できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ツリー形或いはスター
形のネットワークにおいてコネクションレス形の高速な
情報通信サービスを実現するためには、公平性(fairne
ss)、パケットが消失しないこと(no lost packet)、
高速・高スループット、上り流合雑音対策、劣悪な下り
伝送品質、長いネットワーク長、及び情報の漏洩などの
種々の課題を解決しなければならない。
【0009】「公平性」とは、情報通信端末装置として
のコンピュータがネットワーク中の如何なる位置に接続
されていても、公平に送信権が与えられることである。
例えばイーサネットで使用されているCSMA/CD
(carrier sense multiple access with collision det
ection)などのコンテンション方式では、そのアクセス
制御方法によっては、衝突した信号のレベルが極端に異
なっている時に、次のようなケースがおきる。高レベル
の信号は衝突していても、これが検出されず、かつ衝突
によってパケットが破壊されることもなく正常に相手方
に届く。これに対して、低レベルの信号は、衝突が検出
され、もしくはパケットが破壊されて、再度送信を試
み、その結果、送信権を獲得しにくくなる。上記信号レ
ベルの高低差は、コンピュータから送信される信号レベ
ルがたとえ等しくても伝送路への接続位置や出力デバイ
スの経年変化によって生じ、たまたま減衰の大きい位置
に接続されたコンピュータ或いは出力デバイスの経年変
化によって信号レベルが減衰したコンピュータは、他の
コンピュータに対して不利益を被る。
【0010】「パケット消失」は、例えば受信したパケ
ットにビット誤りが多く送信元アドレスも判定できず、
受信側が送信元に対して再送信を要求することができな
い場合に生じる。すなわち、送信元では一定の時間(例
えば30秒間)経過しても受信先から応答がないと再送
信を試みるが、こうした現象はスループットを著しく損
なう原因になる。
【0011】「高速・高スループット」とは、例えば、
イーサネット(最長2.5km)などを指し、イーサネ
ットは10Mbpsの伝送速度を有し、それまでのCS
MA方式よりも高いスループット特性を有している。こ
の特性がCATVのように極めてネットワーク長(最長
15km以上)が長い伝送路上でも同等に発揮される必
要がある。
【0012】「上り流合雑音」とは、同軸ケーブルの末
端に設けられたコネクタが開放もしくは緩んでいる時
に、同部分より上り方向に飛び込む市民バンドなどの電
磁波(雑音)をいう。こうした雑音が各所で飛び込んで
流合することによって雑音レベルが高くなり、ひいては
上り方向の伝送品質を損ねる。
【0013】「劣悪な下り伝送品質」とは、下り伝送に
係る雑音環境が一時的或いは恒久的に劣悪になることを
意味し、敷設後長期間経過したサイトではケーブルなど
の痛みがひどくなり外部から雑音が混入したり、或いは
信号の減衰を補償するための幹線増幅器の雑音指数が劣
化したり、或いは新しいケーブルであっても近くにレー
ダなど巨大な妨害波発生源がある場合などで生じる。
【0014】最後の「情報の漏洩」とは、下り方向に伝
送(放送)される信号はすべてのコンピュータで受信可
能であるため、盗聴・悪用されるおそれがあることを意
味している。
【0015】上記の情報伝送に加えて、電話サービスを
同時に実現しようとする場合には、コネクションレス形
とコネクション形という全く異なる性質の通信方式を、
各々の特性を損なうことなく同一システム上に実現しよ
うとするところに大きな技術的課題がある。
【0016】本発明の目的は、情報通信装置間の公平性
や高スループットの維持等の想定される種々課題を解消
し、これによりコネクションレス形の高速情報通信サー
ビスを公衆情報通信ネットワークシステムとして実現
し、更にコネクション形の電話及びデータサービスも同
時に実現可能とする情報通信ネットワークシステムとこ
のシステムで使用される中央情報通信制御装置及び情報
通信装置、情報伝送方法並びに変調方法を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。上記目的を達
成するために、本発明の情報通信ネットワークシステム
は、少なくとも1つの情報機器が接続された複数の情報
通信装置と、前記情報通信装置を接続するツリー状又は
スター状に構成された双方向伝送路と、前記双方向伝送
路の上流に配置された少なくとも1つの中央情報通信制
御装置とを備え、前記中央情報通信制御装置が、前記双
方向伝送路の上り伝送路上の情報通信アクセス状態を検
出し、当該上り伝送路を制御するための情報通信アクセ
ス制御情報を生成するアクセス制御情報生成手段と、前
記アクセス制御情報生成手段により生成された情報通信
アクセス制御情報を前記少なくとも1つの情報通信装置
に向けて前記双方向伝送路の下り伝送路へ伝送する下り
伝送手段とを含み、各前記複数の情報通信装置が、前記
中央情報通信制御装置から伝送された情報通信アクセス
制御情報を受信するためのアクセス制御情報受信手段
と、前記アクセス制御情報受信手段により受信された情
報通信アクセス制御情報に基づいて自装置の情報通信処
理を制御する情報通信制御手段と、を含むことを特徴と
する。
【0018】本発明の情報通信ネットワークの好ましい
実施態様は以下の通りである。 (1) 前記双方向伝送路は、上り伝送路と下り伝送路
との間及び他の双方向伝送路又は一方向伝送路との間
が、周波数分割多重方式又は波長分割多重方式により分
離されていること或いは前記双方向伝送路は、下り伝送
路が上り伝送路より高速に情報伝送が可能な非対称伝送
路であることが有効である。この場合において、前記非
対称伝送路は、下り伝送路と上り伝送路の想定トラヒッ
ク比と、下り伝送路と上り伝送路各々の想定実効スルー
プットに基づき、下り伝送路と上り伝送路の伝送速度比
が設定されることが好ましい。
【0019】(2) 前記アクセス制御情報生成手段
は、上り伝送路上で情報伝送が行なわれているか否かを
示す情報と、上り伝送路上で少なくとも1つの情報通信
装置からの情報伝送が競合し合っているか否かを示す情
報とのうちの少なくとも一方を含んだ情報通信アクセス
制御情報を生成すること。この場合において、前記アク
セス制御情報生成手段は、情報通信装置との間の伝搬遅
延時間及び情報通信装置から到来した上り伝送信号の受
信信号レベルのうちの少なくとも一方を計測し、前記計
測結果に基づいて情報通信アクセス制御情報を生成す
る。
【0020】本発明の中央情報通信制御装置は、少なく
とも1つの情報機器が接続された複数の情報通信装置
と、前記情報通信装置を接続するツリー状又はスター状
に構成された双方向伝送路と、前記双方向伝送路の上流
に配置された少なくとも1つの中央情報通信制御装置と
を備えた情報通信ネットワークシステムにおいて使用さ
れ、前記双方向伝送路の上り伝送路上の情報通信アクセ
ス状態を検出し、当該上り伝送路を制御するための情報
通信アクセス制御情報を生成するアクセス制御情報生成
手段と、前記アクセス制御情報生成手段により生成され
た情報通信アクセス制御情報を前記少なくとも1つの情
報通信装置に向けて前記双方向伝送路の下り伝送路へ伝
送するための下り伝送手段とを具備することを特徴とす
る。上記下り伝送手段として、1シンボルが所定長のビ
ット列から構成されるシンボルを変調する変調手段を含
み、前記変調手段は、フレーム化された複数の論理シス
テムを各々所定のビットグループに割り当てる手段と、
前記所定のビットグループの集合からシンボルを作成す
る手段と、作成された前記シンボルを変調する手段とを
含むことが有効である。この場合において、好ましい実
施態様は以下の通りである。 (1) 前記所定長のビット列は、複数の前記所定のビ
ットグループの集合であること。 (2) 前記変調手段が、前記シンボルを複数の前記所
定のビットグループの集合に対して誤り訂正符号処理を
施したビット列から切り出す手段を含むこと。 (3) 前記情報通信ネットワークシステムが、ネット
ワークを管理する管理手段を更に有し、前記変調手段
は、前記管理手段と連動して、伝送路品質に応じて、前
記シンボルを構成するビット列長を選択する手段を含む
こと。 (4) 前記情報通信ネットワークシステムが、ネット
ワークを管理する管理手段を更に有し、前記変調手段
は、前記管理手段と連動して、伝送路品質に応じて、前
記シンボルを構成するビット列長を適応的に選択する手
段を含むこと。
【0021】本発明の情報通信装置は、少なくとも1つ
の情報機器が接続された複数の情報通信装置と、前記情
報通信装置を接続するツリー状又はスター状に構成され
た双方向伝送路と、前記双方向伝送路の上流に配置さ
れ、前記双方向伝送路の上り伝送路上の情報通信アクセ
ス状態を検出して当該上り伝送路を制御するための情報
通信アクセス制御情報を生成し、前記生成された情報通
信アクセス制御情報を前記双方向伝送路の下り伝送路へ
伝送する手段を含む少なくとも1つの中央情報通信制御
装置とを備えた情報通信ネットワークシステムにおいて
使用され、前記中央情報通信制御装置から伝送された情
報通信アクセス制御情報を受信するためのアクセス制御
情報受信手段と、前記アクセス制御情報受信手段により
受信された情報通信アクセス制御情報に基づいて情報通
信処理を制御する情報通信制御手段とをそれぞれが具備
することを特徴とする。
【0022】本発明の情報伝送方法は、少なくとも1つ
の情報機器が接続された複数の情報通信装置と、前記情
報通信装置を接続するツリー状又はスター状に構成され
た双方向伝送路と、前記双方向伝送路の上流に配置され
た少なくとも1つの中央情報通信制御装置とを備えた情
報通信ネットワークシステムに適用され、前記中央情報
通信制御装置において情報通信装置との間の伝搬遅延時
間及び情報通信装置からの上り伝送信号の受信信号レベ
ルのうちの少なくとも一方を検出する第1ステップと、
前記第1ステップによる検出結果に基づいて情報通信ア
クセス制御情報を生成して該当する前記情報通信装置へ
伝送する第2ステップと、前記第2ステップにより伝送
された情報通信アクセス制御情報を該当する前記情報通
信装置において受信し、前記受信された情報通信アクセ
ス制御情報に基づいて情報通信処理を制御する第3ステ
ップとからなり前記中央情報通信制御装置と少なくとも
1つの前記複数の情報通信装置との間で情報伝送を行な
うことを特徴とする。
【0023】本発明の情報通信ネットワークシステム
は、所定の伝送速度を有する上り伝送路と前記上り伝送
路よりも高速の伝送速度を有する下り伝送路とからなる
ツリー状又はスター状に構成された双方向伝送路と、前
記双方向伝送路に接続されかつ各々にコネクションレス
形情報機器が接続された複数の情報通信装置と、前記双
方向伝送路の上流に配置され少なくとも一つのコネクシ
ョンレス形情報処理装置が直接もしくは他の伝送路又は
他の通信装置のいずれかを介して接続された中央情報通
信制御装置とを具備し、前記上り伝送路では主として前
記コネクションレス形情報機器から送信された情報を伝
送し、前記下り伝送路では主として前記コネクションレ
ス形情報処理装置から送信された情報を伝送することを
特徴とする。更に、本発明の他の情報通信ネットワーク
システムは、所定の伝送速度を有する上り伝送路と前記
上り伝送路よりも高速の伝送速度を有する下り伝送路と
からなるツリー状又はスター状に構成された双方向伝送
路と、前記双方向伝送路に接続されかつ各々にコネクシ
ョンレス形通信を行う情報機器又はコネクション形通信
を行う情報機器又は通信機器の少なくとも一つが接続さ
れた複数の情報通信装置と、前記双方向伝送路の上流に
配置された少なくとも一つのコネクションレス形情報処
理装置とコネクション形情報処理装置が直接もしくは他
の伝送路もしくは他の通信装置を介して接続された中央
情報通信制御装置とを具備し、前記上り及び下り伝送路
上にはコネクションレス形情報とコネクション形情報と
が混在又はシンボル分割多重されて伝送されることを特
徴とする。
【0024】本発明の変調方法は、1シンボルが所定長
のビット列から構成されるシンボルを変調する変調方法
であって、フレーム化された複数の論理システムを各々
所定のビットグループに割り当てるステップと、前記所
定のビットグループの集合からシンボルを作成するステ
ップと、作成された前記シンボルを変調するステップと
を具備すること特徴とする。
【0025】本発明によれば、情報通信装置では、中央
情報通信制御装置において双方向伝送路の上り伝送路上
の情報通信アクセス状態を基に生成された情報通信アク
セス制御情報に応じて自装置の上り方向の情報通信処理
制御が行なわれる。このため、各情報通信装置と中央情
報通信制御装置との間では、その伝送路の状況、例えば
伝搬損失や伝搬遅延等の伝送路の物理的条件や衝突の有
無等の伝送路の使用状況を考慮した最適な条件で信号伝
送が行なわれる。従って、各情報通信装置間の公平性は
維持され、また信号対雑音比の高い伝送が可能になるこ
とから、流合雑音の影響は低減されかつパケットの消失
も低減されて、これにより高スループットのコネクショ
ンレス形情報伝送を実現するばかりか、同時にコネクシ
ョン形の情報伝送も実現することができる。
【0026】また、本発明の情報通信ネットワークシス
テムでは、中央情報通信制御装置に、アクセス制御情報
生成手段と、下り伝送手段とを備え、このアクセス制御
情報生成手段により、上記双方向伝送路の上り伝送路上
の情報通信アクセス状態を検出して、この検出結果を基
に当該上り伝送路を制御するための情報通信アクセス制
御情報を生成し、この生成された情報通信アクセス制御
情報を上記少なくとも1つの情報通信装置に向けて上記
双方向伝送路の下り伝送路へ伝送するようにし、かつ上
記少なくとも1つの情報通信装置には、アクセス制御情
報受信手段と、情報通信制御手段とを備え、このアクセ
ス制御情報受信手段により、上記中央情報通信制御装置
から伝送された情報通信アクセス制御情報を受信して、
この受信された情報通信アクセス制御情報に基づいて、
上記情報通信制御手段により自装置の情報通信処理を制
御するようにしている。
【0027】更に、変調方式として、1シンボルが所定
長のビット列から構成される変調方式であって、フレー
ム化された複数の論理システムを各々ビットグループに
割り当て、上記複数のビットグループの集合から上記シ
ンボルを生成し変調する方式を用いている。この変調方
式により、機器構成が簡単になると共に、送信信号の多
重数の変更も機器構成の大幅な変更なしに容易にでき
る。
【0028】従って、本発明によれば、情報通信装置間
の公平性や高スループットの維持等の想定される種々課
題を解消して、コネクションレス形の高速情報通信サー
ビス、更にコネクション形の電話サービスをも公衆情報
通信ネットワーク上で実現することができる情報通信ネ
ットワークシステム及びこのシステムで使用される中央
情報通信制御装置及び情報通信装置、並びに情報伝送方
法を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、CATVネットワークシステム
を利用して、コンピュータを使用した情報通信を可能す
るための本発明の第1の実施形態に係るシステムの概略
構成を示す図である。図1において、テレビジョン放送
サービス機能などのCATVが本来具備している機能や
設備については、図の煩雑を回避するために図示を省略
している。
【0030】本実施形態のCATVネットワークシステ
ムは、ヘッドエンド(H/E)10と、このヘッドエン
ド10に対し回線20a〜20cを介して接続された複
数の分配ハブ(D/H)30a〜30cと、これらの分
配ハブ30a〜30cに対しそれぞれ光ファイバ伝送路
40a、40b、40c、…を介して接続された複数の
ファイバノード(F/N)50a、50b、50c、…
と、これらのファイバノード50a、50b、50c、
…の各々に接続されたツリー形伝送路60a、60b、
60c、…とを備えている。
【0031】光ファイバ伝送路40a、40b、40
c、…は、それぞれ上り用ファイバと下り用ファイバと
の対で構成される。また、ツリー形伝送路60a、60
b、60c、…は各々同軸ケーブルにより構成され、末
端が例えば各家庭に引き込まれている。各家庭では、こ
の同軸ケーブルにコンバータ(図示せず)及び情報通信
装置(PCB)70b1、70b2、70b3、…を接
続し、更にこれらのコンバータ及び情報通信装置(PC
B)70b1、70b2、70b3、…に対しそれぞれ
テレビジョン受像機及び/又は情報機器としてのコンピ
ュータ(PC)80b1、80b2、80b3、…を接
続する。
【0032】なお、ツリー形伝送路60a、60b、6
0c、…は、周波数帯域が例えば図2に示すように上り
伝送帯域(5MHz〜40MHz)と下り伝送帯域(7
0MHz〜750MHz)とに分けられている。更に、
これらの上り及び下りの伝送帯域は、それぞれ6MHz
の帯域に分けられて、これらの帯域がそれぞれチャネル
として管理運用される。この方式はサブスプリット方式
と呼ばれる。なお、上りの周波数帯域を100MHz位
まで拡げた方式をミッドスプリット方式と呼んでいる。
【0033】ヘッドエンド10は、IPアドレス(国際
的に広く使用されているTCP/IPプロトコルにおけ
るアドレス)に基づく方路制御(ルーティング)機能を
具備した非同期転送モード(ATM)スイッチ(以後
「ATMルータ」と呼称する))11を備えている。こ
のATMルータ11には、複数のゲートウェイ(G/
W)12a、12b、…と、複数のサーバ13a、13
b、…と、ネットワーク管理装置(NM)14とが接続
されている。ゲートウェイ(G/W)12a、12b、
…は、回線NWLa、NWLb、…を介してインターネ
ットなどの他の情報通信ネットワークシステムに自装置
(自ネットワーク)を接続する。サーバ13a、13
b、…は、CATVのサービス事業者などがテレショッ
ピングや公開掲示板サービスなどの独自サービスを提供
する場合に使用される。ネットワーク管理装置(NM)
14は、システム全体のネットワーク管理を行なう機能
を有しており、NM14から送出されたパケットはAT
Mルータ11を介して必要な方路へ転送される。
【0034】分配ハブ30a〜30cは、それぞれAT
Mハブ31a〜31cとそれらに接続された複数の中央
通信制御装置(SCS)を備えている。例えば、分配ハ
ブ30bは、ATMハブ31bとそれに接続された複数
の中央情報通信制御装置(SCS)32a、32b、3
2c、…とを備えている。ATMハブ31a〜31c
は、それぞれ回線20a〜20cと中央情報通信制御装
置32a、32b、32c、…との間で転送されるパケ
ット情報をATMセルに変換して多重並びに分配を行な
う。ATMハブ31a〜31cは、パケット内に記述さ
れたMACアドレスに基づいてパケット情報の変換等を
行う。中央情報通信制御装置32a、32b、32c、
…は、後述する上り方向アクセス制御機能の他に、それ
ぞれ光ファイバケーブル40a、40b、40c、…及
び同軸ケーブル60a、60b、60c、…上を周波数
多重信号として伝送されるパケットをベースバンド信号
に変換してATMハブ31bが処理できるようにする機
能も有している。
【0035】なお、上記中央情報通信制御装置32a、
32b、32c、…から光ファイバケーブル40a、4
0b、40c、…に向けて送出される下り方向の周波数
多重信号には、前述のテレビジョン放送などのNTSC
方式に基づくアナログ信号が多数チャネル多重される。
この様な周波数多重信号を光信号に変換するレーザダイ
オードの線形特性は特に優れている必要があり、この様
なレーザダイオードは現在の技術水準では極めて高価で
ある。このため、一般には各中央情報通信制御装置32
a、32b、32c、…に各々1個のレーザダイオード
を設け、この1個のレーザダイオードから出力された周
波数多重信号を複数の光ファイバケーブル40a、40
b、40c、…(つまり複数のファイバノード50a、
50b、50c、…)へそれぞれ送出するように構成し
ている。
【0036】すなわち、下り方向では、5ファイバノー
ド程度を束ねて同じ信号を伝送するのが一般的である。
これに対して上り方向は同軸ケーブル、ファイバーノー
ド及びファイバーケーブルを介して別々の信号が送ら
れ、分配ハブ内でも光信号或いは変調信号のまま混合さ
れることはない。これは上り方向の変調信号はファイバ
ノード毎に独立、換言すれば、同じ周波数チャネルを使
用することができることを意味している。これを周波数
再利用(frequency reusage )と呼ぶ。
【0037】なお、上記の「ファイバノード50a、5
0b、50c、…へ」なる表現は、必ずしもファイバノ
ード50a、50b、50c、…そのものを指すのでは
なく、ファイバノード50a、50b、50c、…の先
の同軸ケーブルによるツリー形ネットワーク60a、6
0b、60c、…を含める場合もある。
【0038】ファイバノード50a、50b、50c、
…は、それぞれ光ファイバケーブル40a、40b、4
0c、…により転送された下り周波数多重信号をそのま
ま電気信号に変換して同軸ケーブルのツリー形伝送路6
0a、60b、60c、…へ送出すると共に、ツリー形
伝送路60a、60b、60c、…により転送された上
り周波数多重信号をそのまま光信号に変換して光ファイ
バケーブル40a、40b、40c、…へ送出する。
【0039】一方、上記システムで使用される伝送信号
は次のように構成される。図3は、上り伝送信号及び下
り伝送信号の伝送フォーマットを示す図であって、前述
したように、サーバクライアント・システムにおける下
りと上りトラヒックの非対称性を考慮し、下り伝送信号
の物理伝送速度を8.192Mbps、上り伝送信号の
物理伝送速度を2.048Mbpsとした例である。上
り伝送信号及び下り伝送信号とも、変調方式としてQP
SK(quadrature phase shift keying)を適用した場合
には、占有帯域はそれぞれ6MHz及び1.5MHzと
なる。
【0040】下り伝送信号は、5msec、5120バ
イトを1フレーム長としたもので、1フレームは80個
のサブフレームを時分割多重したものにより構成され
る。各サブフレームの先頭にはステータスインジケータ
(SI)信号が配置されている。このSI信号は、フレ
ーム同期信号と上り方向のアクセス制御とを兼ねた信号
であって、フレーム先頭のSI信号はフレーム同期信号
として機能する。図4は上記SI信号の上り方向のアク
セス機能を例示したものである。
【0041】下り伝送信号において、フレーム同期信号
SIの直後にはアサイメント(ASGi)信号が配置さ
れる。ASGi信号は、上り伝送信号の一つであるレス
ポンス(RSPi)信号と連動して、伝搬遅延時間制
御、信号レベル制御、及びOA&M(Operation,Admini
stration and Management)機能などを実行するために用
いられる。ASGi信号の後には、SI信号を挟みなが
ら下り方向のパケットを伝送するためのペイロードコン
テナ(DWPL)が配置される。このDWPLは、8M
bpsの情報転送能力を有している。
【0042】一方、上り伝送信号はコントロールウィン
ドウと呼ばれる領域とペイロードウィンドウと呼ばれる
領域とに分けられる。コントロールウインドウは、レス
ポンス(RSPi)信号を伝送するための使用される。
またペイロードウインドウは、衝突回避用ランダムパル
ス及び上りユーザパケットを伝送するために使用され
る。
【0043】次に、以上の構成に基づいて本実施形態の
CATVネットワークシステムにおけるユーザ情報の伝
送動作を説明する。図5及び図6はそのフローシーケン
スを示す。
【0044】なお、上記のASGi及びRSPiに付加
されている“i”は、情報通信装置(PCB)ごとに固
有に割り付けられた識別番号(以後PCB−IDと称す
る)であり、ASGiは識別番号がiのPCB宛の信号
を、またRSPiは識別番号iのPCBから送信された
信号であることを意味するものとする。また、ASGi
信号の中には、OA&M情報のように全PCB或いはP
CBi以外のPCBに対して通知されるものも含まれて
いる。
【0045】図5において、SCSから送信された下り
伝送信号のASGiは下り伝搬時間Tdi後にPCBi
に到着する。ASGi受信後、PCBiは1サブフレー
ム時間(Ts)後にRSPiを送出する。このRSPi
は上り伝搬遅延時間Tui後にSCSに到着する。SC
SはRSPiの到着時刻を計測することにより下り及び
上りの伝搬遅延時間、すなわち往復伝搬遅延時間を求め
ることができ、その結果をPCBiに通知することによ
って後述するように効率の良いアクセス制御が可能とな
る。なお、前述したコントロールウィンドウの時間幅を
2Tsとすれば10km程度までのネットワーク長に対
応することができる。ネットワーク長がこれより長い場
合には、コントロールウィンドウ長を3Ts分とるか、
或いはSCSとファイバノード(F/N)間の伝搬遅延
時間分を考慮した時間位置にコントロールウィンドウを
シフトすることによっても対応することができる。
【0046】またSCSは、受信したRSPiの信号レ
ベルを計測して、この計測値と基準信号レベルとの差分
を求め、PCBiに対して同差分だけ送信信号レベルを
補正するよう指示する。これによりすべてのPCBから
送信される信号のSCSにおける受信信号レベルを等し
くすることが可能となる。なお、上記計測結果はASG
信号を介して各PCBに通知される。
【0047】次に、SI信号が「衝突回避用(CA:col
lision avoidance)パルス送信可」となると、送信ユー
ザパケットを蓄積していたPCBiは、当該SI信号の
到着から2Ts−(Tdi+Tui)後にランダムな時
間間隔でCAパルスを送信し、同パルスに引き続きユー
ザパケットの送信を開始する。このCAパルスは、例え
ば全部で20個のパルスを送信できるようなタイムスロ
ット幅の中で、ランダムなスロット位置に10個だけ送
信されるようにその送信タイミングが設定される。SC
Sは、「CAパルス送信可」となってから2Ts時間後
にCAパルスの到着個数を計測し始め、Ts時間内に丁
度10個だけ受信したときは衝突は発生しないと判断
し、図5に示すようにSI信号を「パケット送信継続
可」とする。このSI信号を受信したPCBiは、既に
送信していたユーザパケットの送信を最後まで続行す
る。
【0048】SCSは、正常にCAパルスの検出を終え
たときには、ユーザパケットの最後まで受信し、誤り訂
正処理などの必要な処理を施してからATMハブを経由
してヘッドエンドに送る。また、異常時には、衝突発生
とみなし、ユーザパケット送信中のPCBに対し、SI
信号を介してパケットの送信を停止させ、衝突回避動作
に入るよう指示を出す。なお、受信中のパケットは当然
廃棄される。
【0049】なお、パケット長がフレーム長よりも長い
場合には、フレーム同期信号となるSI信号を用いて次
フレームでのコントロールウィンドウの送信を中止する
ことをSCSからPCBiへ通知する。このようにし
て、PCBiが、パケット送信を中断することなく最後
まで送信するようにしてもよい。
【0050】一方、衝突が発生した場合には次のような
シーケンスに従って衝突回避動作が行なわれる。図6は
そのシーケンスフローを示す。すなわち、異なるPCB
iとPCBkとが同時にCAパルスを送信したとする
と、SCSはTs内に10個より多いパルスを観測す
る。所定の個数より多いパルス数を検出するとSCS
は、衝突が発生すると判断してSI信号により「衝突回
避動作スタート」をPCBi及びPCBkに通知する。
この通知を受けたPCBi及びPCBkは、直ちにパケ
ットの送信を中止して、所定の衝突回避シーケンスに移
行すると共に、SI信号が再び「CAパルス送信可」と
なるのを待つ。
【0051】第1の実施形態では、例えば下りの伝送速
度を8.192Mbpsとして説明したが、本発明は同
速度のみに限定されるものでないことは言うまでもな
い。しかも、QPSK変調方式の代わりに64QAM変
調方式を用いれば、3倍の伝送速度を6MHzの帯域中
に接続できるなど、より高度な変調方式を適用すること
によって、同じ占有帯域幅でありながらより一層高速広
帯域な情報伝送が可能になる。
【0052】図7及び図8は、それぞれ、上記の伝送動
作を実現するための中央情報通信制御装置(SCS)3
2a、32b、…及び情報通信装置(PCB)70b
1、70b2、…の機能構成を示すブロック図である。
【0053】なお、図7及び図8に示すSCS32a、
32b、…及びPCB70b1、70b2、…の構成
は、下り伝送方向に64QAM変調方式を適用すること
によって、各々が8.192Mbpsの情報転送能力を
持つ3系統の論理システム#1、#2、#3を5系統の
ファイバノード(F/N)で共有し合い、上り伝送方向
については2.048Mbpsの情報転送能力を持つ1
系統の論理システムを5系統のファイバノード(F/
N)で共有し合う場合を想定している。
【0054】図1において、例えばコンピュータ(P
C)80b1から接続ケーブル200を介して送られた
上り伝送信号はPCB70b1に入力される。このPC
B70b1において、図8に示すように、上り伝送信号
はバス200から10BASE−Tインタフェース(I
/F)201を経て送信MACアドレス検出回路203
に入力され、ここで先ず送信元のMACアドレスが検出
される。この検出されたMACアドレスはパケット抽出
回路244に転送され、このパケット抽出回路244内
に設けられた管理テーブル内にMACアドレスが登録さ
れているか否かが調べられる。そして、まだ登録されて
いない新たなMACアドレスであれば同管理テーブルに
新たに登録される。
【0055】次に、上記上り伝送信号は、パケット出力
バッファ204に転送されてここでPCB−IDが付加
されたのち、FEC(forward error correction)回路
205にて誤り訂正符号が付加される。OA&M管理回
路210及び暗号鍵発生器209からは、ASGデコー
ダ238から出力された受信ASGに基づいてOA&M
管理情報及び暗号鍵情報が生成され、これらの情報はR
SP出力バッファ回路211に入力される。このRSP
出力バッファ回路211では、上記の入力情報に基づい
てRSPi信号が組み立てられるると共に、FEC21
2で誤り訂正符号が付加される。更に、アクセス制御回
路206は、SIデコーダ240から出力されたSI信
号の内容(図4参照)に従って、CAパルス発生器20
7及び送出タイミング制御回路208を起動する。これ
によりCAパルス発生器207からはCAパルスが発生
される。送出タイミング制御回路208は、上記パケッ
ト出力バッファ204、CAパルス発生器207及びR
SP出力バッファ回路211に対し送信タイミングを指
定し、これによりユーザパケット、CAパルス或いはR
SPi信号の送信を促す。
【0056】上記のようにして出力された送信伝送信号
261はQPSK変調器215に入力される。この変調
器215では、上記送信伝送信号261により搬送波信
号262がQPSK変調され、この変調された搬送波信
号263は帯域通過フィルタ216を通過した後に、送
信回路217に入力される。送信回路217では、上記
変調された搬送波信号264が、制御回路220の制御
に応じて、所定の送信チャネルに挿入されると共に所定
の送信信号レベルとなるようにレベル制御され、しかる
のちカプラ221を介してツリー形伝送路60bの上り
伝送路へ送り出される。
【0057】なお、送信状態監視回路218は、故障な
どによって信号が送信されたままの状態になっていない
かどうか、PCB70b1が異常動作していないかどう
かを監視する。そして、送信状態監視回路218は、信
号が送信されたままの状態になっていると判定した場合
などのように、システム全体の動作に大きな障害を及ぼ
す恐れがある場合には、送信回路217の電源をオフに
するなどの機能を有している。また、電源回路214
は、PCB70b1に電源を供給する。
【0058】上記PCB70b1からツリー形伝送路6
0bへ送信された上り伝送信号は、ファイバハブ(F/
N)50bで光信号に変換されたのち、光ファイバケー
ブル40bを介して分配ハブ(D/H)30a内の中央
情報通信制御装置(SCS)32aに入力される。そし
て、この光信号は図示しないO/E変換器で電気信号に
変換されたのち、図7に示した5系統の受信回路101
a〜101eのうち対応する受信回路に入力される。な
お、他の受信回路にはそれぞれ対応するF/Nを介して
伝送された上り伝送信号が入力される。これらの受信回
路101a〜101eでは、それぞれ上記上り伝送信号
が受信増幅された後に周波数変換される。そして、この
受信回路101a〜101eから出力された受信信号は
それぞれ帯域通過フィルタ102a〜102eを経て復
調器103a〜103eで復調され、これら5系統の復
調伝送信号は論理和回路105にて論理和がとられる。
【0059】なお、各復調器103a〜103eにはA
SGi信号に呼応して送られてくるRSPi信号の受信
レベルを計測するための回路104a〜104eが付加
されている。そして、これらの計測回路104a〜10
4eにおいて得られた受信信号レベルの検出情報は、信
号レベル制御管理回路122にそれぞれ転送される。信
号レベル制御管理回路122は、上記受信信号レベルの
検出情報に基づいてPCB70b1、70b2、…ごと
の送信信号レベルを制御するための動作を行なう。
【0060】論理和回路105から出力された上り伝送
信号は、フレーム同期/クロック生成回路160から出
力された各種タイミング信号に従って、RSPデコーダ
106、CAパルスデコーダ109、及びパケットデコ
ーダ110に振り分けられ、これらのデコーダ106、
109、110でデコードされる。このうちRSPi信
号及びユーザパケットについてはFEC回路107、1
11において誤り訂正処理が施される。
【0061】RSPデコーダ106には伝搬遅延時間計
測回路(DL)108が付加されており、DL108で
は上記RSP信号の受信タイミングに基づいて伝搬遅延
時間が計測される。この伝搬遅延時間の計測結果は伝搬
遅延時間制御管理回路123に転送され、伝搬遅延時間
制御管理回路123はこの計測結果に基づいてPCB7
0b1、70b2、…ごとの伝搬遅延を管理制御する。
またRSPi信号内の情報はOA&M回路121にも転
送される。OA&M回路121は、この転送された情報
に基づいてPCB70b1、70b2、…ごとの動作状
態を管理すると共に、その管理情報を定期的或いは必要
に応じてヘッドエンド(H/E)10内に設けられたネ
ットワーク管理装置(NM)14へ転送する。OA&M
121は、また、NM14から信号を受け取りチャネル
制御部へ管理情報を送出する。
【0062】パケットデコーダ110から出力された上
りユーザパケットは、PCB−ID除去/MACアドレ
ス検出回路112にてPCB−IDが除去されると共
に、パケット内のMACアドレスが検出される。そし
て、上記上りユーザパケットは、10BASE−Tイン
タフェース(I/F)113から接続ケーブル114を
介してATMハブ31aに送られる。
【0063】PCB−ID除去/MACアドレス検出回
路112で除去されたPCB−ID及びMACアドレス
は暗号鍵等管理回路125に転送される。この暗号鍵等
管理回路125では、上記PCB−ID及びMACアド
レスが管理テーブルに登録されているか否かが調べら
れ、登録されていないときは上記PCB−ID及びMA
Cアドレスを新たに登録する。
【0064】一方、ATMハブ31aから接続ケーブル
130を介して伝送された下りパケット信号は、10B
ASE−Tインタフェース131を経たのちMACアド
レス検出回路132に入力され、ここでMACアドレス
が検出され、下りパケットは、DWPLスクランブラ1
33に入力される。このDWPLスクランブラ133で
は、FEC134で誤り訂正符号が付加されると共に、
暗号鍵等管理回路125にて管理されている当該MAC
アドレスに対応する暗号鍵に基づいてパケットが暗号化
される。
【0065】アクセス制御管理回路124は、CAパル
スデコーダ109からの出力に基づき、5系統のF/N
で共用し合っている上り伝送路のアクセス制御及び管理
を行ない、その結果はSIバッファ回路135にてSI
信号として生成される。また、このSI信号にはCRC
回路136で誤り訂正符号が付加される。
【0066】OA&M管理回路121では、ヘッドエン
ド(H/E)10に設置されているNM14から送られ
てくるOA&M情報に基づいて各PCB或いは全PCB
に対するOA&M情報が生成される。そしてこのOA&
M情報は、信号レベル制御管理回路122及び伝搬遅延
時間(DL)管理制御回路123で生成された情報と共
にASGバッファ回路137に入力され、このASGバ
ッファ回路137においてASGi信号として組み立て
られる。また、このASGi信号はFEC回路138で
誤り訂正符号が付加される。
【0067】上記DWPLスクランブラ133で暗号化
された下り伝送信号、SIバッファ回路135で生成さ
れたSI信号、及びASGバッファ回路137で生成さ
れた下りASGi信号は、フレーム組立回路139にそ
れぞれ入力され、このフレーム組立回路139において
図3に示したフレームフォーマットに組み立てられる。
【0068】なお、以上述べた各回路のうち、10BA
SE−Tインタフェース131、MACアドレス検出回
路132、DWPLスクランブラ133、SIバッファ
回路135、ASGバッファ回路137及びフレーム組
立回路139は一つのユニットを構成しており、このユ
ニットは各論理システムごとに設けられる。すなわち、
図7の装置は3系統の論理システム#1、#2、#3に
対応するように構成されているため、3個のユニットが
設けられていることになる。
【0069】これらのユニットで各々組み立てられた下
り伝送信号は、シンボル組立回路150にそれぞれ入力
される。シンボル組立回路150は、64QAM変調方
式では図9に示すように1シンボルが6ビットにより構
成されることを利用し、論理システム#1、#2、#3
ごとにフレーム化信号をシンボル内の所定位置に2ビッ
トを一対として割り当てることによって論理多重する。
論理多重された下り伝送信号は64QAM変調器151
に転送される。この64QAM変調器151では、上記
論理多重された下り伝送信号により搬送波信号が64Q
AM変調される。この変調された搬送波信号は、帯域通
過フィルタ152を経たのち送信回路153に入力さ
れ、ここで周波数変換及び送信増幅が行なわれた後、D
/H30a内に設けられた図示しないE/O変換器に送
られる。そして、このE/O変換器において他のビデオ
信号などと共に光信号に変換されたのち、光ファイバケ
ーブル40へ送り出される。
【0070】なお、図7において、状態監視回路15
4、及び電源回路161は、図8におけるそれと同様の
機能を有するので、説明を省略する。また、フレーム同
期クロック生成回路160は、各部の動作における同期
を取るためのクロックを生成する。NM14より、下り
及び上り伝送路で使用する周波数チャネル番号がOA&
M制御回路121(SCS)、210(PCB)を介し
てチャネル制御回路155、156(SCS)及び22
0、231(PCB)に送られる。チャネル制御部15
5、156、220、231は各々受信回路101(S
CS)、230(PCB)、送信回路153(SCS)
及び217(PCB)の送信或いは受信周波数を該周波
数チャネル番号に対応するよう制御する。
【0071】光ファイバケーブル40b、ファイバノー
ド(F/N)50b、及びツリー形伝送路60bを順次
介して伝送された下り伝送信号は、PCB70b1に到
達する。PCB70b1では、図8に示すように、上記
下り伝送信号がカプラ221を介して受信回路230に
入力され、ここで受信増幅及び周波数変換が行なわれ
る。この受信伝送信号は、帯域通過フィルタ232を経
たのち、64QAM復調器233にて復調される。な
お、この復調器233にはツリー形伝送路60b内にお
ける開放端などからの反射信号を抑圧するために波形等
化回路(EQL)234が付加されており、受信信号に
含まれる上記反射信号成分はこの波形等化回路234に
おいて抑圧される。
【0072】上記64QAM復調器233から出力され
た復調信号は、フレーム同期/クロック生成回路235
及びペアッドビット抽出回路236にそれぞれ入力され
る。フレーム同期/クロック生成回路235では、上記
復調信号に基づいて各種同期信号やタイミング信号が生
成され、これらの同期信号及びタイミング信号はPCB
70b1内の各回路に供給される。ペアッドビット抽出
回路236では、ASGi信号によりPCBごとに通知
された、自PCB70b1が所属している論理システム
番号に対応する2ビット対が1シンボル6ビット列から
抽出される。そして、この抽出されたペアドビットはA
SGデコーダ238及びSIデコーダ240に転送され
る。なお、上記復調信号がデータパケットの場合にはそ
のままDWPLデスクランブラ242に転送される。ま
た、論理ノード制御回路237は、1シンボル6ビット
列の中から自PCBに対応する2ビットペアを特定し、
ペアビット抽出回路236を制御する。
【0073】これらのASGデコーダ238、SIデコ
ーダ240及びDWPLデスクランブラ242にはそれ
ぞれFEC又はCRC回路239、241、243が付
設されており、上記ペアドビットはデコード処理或いは
デスクランブル処理の前又は後にこれらのFEC回路2
39、243において誤り訂正処理される。そして、上
記ASGデコーダ238により検出されたASGi信号
は、上り方向の伝送制御のために、送出タイミング制御
回路208、暗号鍵等発生回路209、OA&M回路2
10及び各信号レベル/チャネル制御回路220、23
1に転送され、またSIデコーダ240及びCRC24
1において検出されたSI信号も及びそのCRC結果信
号、上り方向のアクセス制御のためにアクセス制御回路
206に転送される。
【0074】DWPLデスクランブラ242の出力信号
は、パケット抽出回路244に転送される。このパケッ
ト抽出回路244では、パケット内に記述された宛先M
ACアドレスを調べ、自PCBに所属しているMACア
ドレス宛のパケットのみが必要に応じて抽出され、この
自己宛ての下りパケットは10BASE−Tインタフェ
ース201から接続ケーブル200を介してコンピュー
タ(PC)80b1へ送出される。
【0075】なお、10BASE−Tインタフェース2
01内における下りパケット信号と上りパケット信号と
の衝突を回避するためには、パケット抽出回路244内
にバッファメモリを設け、コンピュータからの上りパケ
ット信号の送信が完了するまで、10BASE−Tイン
タフェース201への下りパケットの送信を控えればよ
い。
【0076】なお、ASGi信号は、PCB70b1、
70b2、…の電源が投入されているか否かにかわら
ず、登録されているすべてのPCB70b1、70b
2、…を対象にSCS32a、32b、…から順次繰り
返し送信される。このため、電源投入されたPCBは、
短時間のうちに伝搬遅延時間制御及び信号レベル制御が
終了して通信可能状態になる。その後もASGi信号は
SCSから繰り返し送信されるため、送信回路の送信増
幅器などの経時/経年変化に対し確実に追従することが
できる。
【0077】更に、暗号鍵を頻繁に取り替えることが可
能となるため、第三者による解読或いは不正行為を著し
く困難にすることができる。上記の説明では、コンピュ
ータ80b1、80b2、…から送信された上りパケッ
トはすべてSCS32a、32b、…及びATMハブ3
1a、…を介してヘッドエンド10に送られるものとし
ている。しかし、コンピュータ(PC)80b1、80
b2、…同士の通信では、SCS32a、32b、…又
はATMハブ31a、…にて検出されるMACアドレス
に基づいて当該パケットを下り方向に折り返すようにし
てもよい。
【0078】以上述べたように本実施形態のシステムで
は、D/H30a、30b、…に設けられたSCS32
a、32b、…において、PCB70b1、70b2、
…との間の伝搬遅延時間及び受信信号レベルを計測し、
これらの計測結果に基づいてCAパルスを用いた衝突検
出及びユーザパケットの伝送を行なうようにしている。
【0079】従って、PCB70b1、70b2、…か
らSCS32a、32b、…に到着する上り伝送信号の
信号レベルをすべて等しくすることができ、これにより
流合雑音に対してすべての信号の信号対雑音比を一定か
つ最良の条件に設定することができる。このため、上り
伝送信号の信号対雑音比の劣化によるパケットの消失を
低減することができ、これにより高スループットを保持
することができる。また、ネットワーク内におけるPC
80b1、80b2、…の接続位置に関係なく、PCB
70b1、70b2、…からSCSに32a、32b、
…に到着する信号レベル差をなくすことができるので、
PC80b1、80b2、…間の公平性を維持すること
ができる。
【0080】また、伝搬遅延時間及び受信信号レベルの
計測結果に基づいてCAパルスの送出及び検出動作を行
なうことにより、CAパルスの到着時刻をPCB70b
1、70b2、…間で一定にすることができ、パルス検
出器の閾値も高くすることができる。このため、CAパ
ルスのパルス幅を短くすることができると共に所定の時
間内に収容できるCAパルス数を増やすことができ、こ
れにより更に高い確率で衝突を回避することが可能にな
る。
【0081】更に、CAパルスの送信タイミング等を伝
搬遅延時間の計測結果に基づいて制御することにより、
高いスループット特性と長いネットワーク長の両立とい
う二律背反問題をバランス良く解決することができる。
【0082】図10は本発明を適用した場合のCATV
又はHFCのネットワーク長を10kmとしたときのス
ループット特性を、ネットワーク長2.5kmのときの
イーサネットのスループット特性、及びCSMA方式の
スループット特性と比較したものである。なお、図10
は最長パケットと最短パケットとの構成比を8:2とし
て、シミュレーションにより求めたものである。図10
より明らかなように、本発明ではネットワーク長がイー
サネットの4倍であるにも拘わらずイーサネット並みの
スループット特性を有していることが分かる。
【0083】上記の実施形態では、衝突回避のためにC
Aパルスを送出するものとしているが、CAパルスの代
わりにエラーチックコード(CRC)を付加したランダ
ムな又は特定のデータを送信し、SCSにて受信したラ
ンダム又は特定データに誤りがあるか否かによっても衝
突の有無を判定することができる。
【0084】また、ネットワーク長については、伝搬遅
延時間の計測結果に基づいて上り伝送信号の制御ウィン
ドウ長を長く設定すること、もしくはコントロールウィ
ンドウの位置をシフトすることにより、より長いネット
ワーク長のシステムに対しても適確に対応することがで
きる。
【0085】そして、本発明では、MACアドレスの検
出機能をSCS32a、32b、…及びPCB70b
1、70b2、…の双方に持たせたことによって、下り
パケット信号の暗号化が可能となり、これによりユーザ
によるアプリケーションレベルでの情報の漏洩対策を不
要にすることができる。
【0086】更に、上り方向のアクセス制御情報をSI
信号として下り方向に伝送しているので、そのオーバー
ヘッドを最小化することができ、これにより下り方向パ
ケット転送用のペイロードコンテナ(DWPL)を大き
くすることができる。
【0087】また、下り伝送に64QAMを使用した場
合、これを単に24Mbpsの情報転送速度をもつ1系
統のシステム構成とすると、10BASE−Tインタフ
ェースにてオーバーフローを来す恐れがあり、そのため
には大幅なコストアップを覚悟でPCB内に大量のバッ
ファメモリを具備したフロー制御機能を設けなければな
らないが、8Mbpsの伝送速度をもつ論理システムを
3系統分有するように構成したことによって、大幅なコ
ストアップを避けることができる。
【0088】更に、上記の実施形態ではPCBで生成さ
れた暗号鍵に基づいて下り方向のパケット信号を暗号化
するものとして、そのためにMACアドレス検出機能な
ど設けていたが、コンピュータ並びにサーバのアプリケ
ーションレベルで暗号化することも可能であることは言
うまでもない。これらの二重化により、更に強固なセキ
ュリティの確保も可能となる。また、逆にアプリケーシ
ョンレベルでの暗号化で十分とすれば、SCS或いはP
CBでパケットごとにMACアドレスを検出する必要が
なくなり、その分製造コストを低減できることは言うま
でもない。
【0089】なお、上記の実施形態ではMACアドレス
を使用するものとして説明したが、MACアドレスの代
わりにIPアドレスを用いてもよく、この場合にはパケ
ット内でのIPアドレスの記入位置が固定されていない
ため、ソフトウェアによる処理が必要になる。
【0090】図11は本発明の第2の実施形態を示す概
略構成図であって、前述のコネクションレス形の情報通
信サービスに加え、コネクション形の電話又はデータサ
ービスを同時に提供しようとするものである。なお、図
11において図1と同じ番号が付されたものは、図1と
同じ機能或いは役割を司るもので、説明の重複を避ける
ためこれらについての説明は省略し、以下では電話又は
データサービスを中心に詳述する。
【0091】図11において、ヘッドエンド10には、
前述のATMルータ11などに加え、中継回線NWRを
介して他の回線交換ネットワークと接続されている回線
交換機16が設置されている。この回線交換機16は回
線26a、26b、26c、…を介して分配ハブ(D/
H)30a、30b、30c…内に設置された多重変換
装置36a、36b、36c…に接続されている。
【0092】多重変換装置36aは、例えば図12に示
すように回線交換機16との間の回線26aに集線され
多重接続されているフレーム周期125μsecの下り
通話用タイムスロット及び発呼/着呼制御を行うための
共通制御タイムスロットを、図3に示したフレーム周期
5msecに合致するよう多重変換を行い、中央情報通
信制御装置(SCS)32a、32b、32c…との間
の回線33a、33b、33c、…に出力すると共に、
SCSからの上り通話用タイムスロット及び共通制御タ
イムスロットについても逆の多重変換を行い回線26a
に出力する。また、SCS32a、32b、32c…に
は前述のASGi、RSPi信号やパケット情報などを
扱う回路に加え、通話用タイムスロットや共通制御タイ
ムスロットを扱う回路、更に加入者電話番号と同電話番
号が接続されているPCB−IDとの対応付けを管理す
る電話番号/PCB−ID管理テーブル、前述の暗号鍵
に基づいて下り通話用タイムスロットを暗号化する回路
などが付加されている。更に情報通信装置(PCB)7
0b1、70b2、70b3、…にも、通話用タイムス
ロット及び共通制御タイムスロットを扱う回路、暗号化
された下り通話用タイムスロットを復号する回路、更に
電話機86b1、86b2、86b3、…を接続するた
めの電話機インタフェース回路などが付加されている。
【0093】図13は、上記構成のもとでコネクション
レス形パケット通信サービスとコネクション形電話又は
データサービスを同時に行うための下り及び上り伝送信
号の伝送フォーマット例を示している。下り伝送信号は
第1の実施形態と同様に論理システム1系統当たりのフ
レーム長を5msecとし、物理伝送速度も8.192
Mbpsとしている。伝搬遅延時間制御などを行うAS
Gi信号及び下りパケット転送ウィンドウ内のペイロー
ドコンテナDWPLも同じであるが、フレームの後半部
分には下り通話用タイムスロット転送ウィンドウが設け
られ、同ウィンドウ内にはDT1〜DTnの通話用タイ
ムスロットと発呼及び着呼制御を行うための共通制御タ
イムスロットDCが接続されている。
【0094】一方、上り伝送信号も1フレーム5mse
cであるが、物理伝送速度は前述の例よりも速い3.0
76Mbpsとしている。下り信号と同様に、フレーム
後半部分に通話用タイムスロットUT1〜UTm及び共
通制御タイムスロットUCが接続されている。これらの
タイムスロットは、すべて前述のコネクションレス形と
同様に伝搬遅延時間制御並びに信号レベル制御が施さ
れ、所定の位置に所定の信号レベルでビット同期のとれ
た所定長の信号が挿入されるようになっている。
【0095】以上の構成において、電話の発着信は以下
のようにして行われる。外部の回線交換ネットワークか
ら電話機86b1に対して「着信」があったとすると、
同着信呼は先ず回線NWRを介して回線交換機16に
「着信要求」を出す。回線交換機16は着信先番号を調
べ、同着信先番号が接続されている分配ハブ(30a)
並びにSCS(32b)を割り出し、回線26a上の共
通制御タイムスロットを介して多重変換装置36aを経
由してSCS32bに対して「着信要求」を出すと共に
通話用タイムスロットを指定する。SCS32bは、電
話番号/PCB−ID管理テーブルを参照し着信先電話
番号が接続されているPCB−ID(70b1)に対し
て、図13に示す下り共通制御タイムスロットDCを介
して「着信起動」をかけると共に、上り及び下り通話用
タイムスロット(各々DTb1、UTb1とする)を指
定する。PCB70b1では電話機インタフェース回路
を起動し、電話機86b1の鳴動を行なう。電話機86
b1がオフフックされると、PCB70b1は上り通話
用タイムスロットUTb1を介して「応答」を逆の経路
をたどって回線交換機16に通知する。これを契機に、
下り及び上り通話用タイムスロットを介して通話状態に
入る。
【0096】一方、電話機86b1から外部の回線交換
ネットワークに接続されている電話機に発呼する場合に
は、電話機86b1のオフフックがPCB70b1の電
話機インタフェース回路により検出され、直ちにダイヤ
ルパルスの受信に入る。ダイヤルパルスを受信し終わる
と、上り共通制御タイムスロットUCを介して、SCS
32b多重変換装置36bを経由して回線交換機16に
「発信要求」を行う。回線交換機16は着信先番号を調
べ、所望の着信先に対してNWRを介して「着信要求」
を送出すると共に、PCB70b1に対して共通制御タ
イムスロットを介して通話用タイムスロットの指定を行
う。そして、着信先からの「応答」により、通話状態に
入る。
【0097】以上の説明では、電話機86からの発呼に
際し上り共通制御タイムスロットUCを介して「発信要
求」を伝達するとしているが、同タイムスロットは複数
のPCBで共用するものであるため確率的には極めて小
さいものの競合が起き得る。そのためのアクセス制御方
式としては、例えば上り共通制御タイムスロットUC内
にエラーチェックコードを設け、SCSにてUC内のエ
ラーの有無を調べ、エラーがなければ衝突がなかったも
のとし、確認のため下り共通制御タイムスロットDCを
介して先のUCにて受信した内容を当該PCBに伝え
る。逆に、エラーが検出されたときには衝突が起きたも
のとし、当該PCBに対してDCを介し所定の衝突回避
動作に移行し、その後、再送信するよう指示することも
可能である。
【0098】こうした競合動作においても、本発明では
前述したように信号レベル制御を施しているため、衝突
する二つ又はそれ以上の信号のレベルが互いにほぼ等し
くなっており、特定の信号のみが破壊されること、或い
は特定の信号は破壊を受けないといったことはなく、公
平性を保つことができる。
【0099】なお、第1の実施形態のコネクションレス
形でのアクセス制御方式では衝突回避用ランダムパルス
を使用するものとしていたが、本実施形態のようにエラ
ーチェックコードを付加したデータを送信させ、同デー
タ内のエラーの有無によってアクセス制御を行ってもよ
い。
【0100】また、回線交換機16が多重回線26、3
3、加えて40、60上における使用する通話用タイム
スロットを指定するものとしたが、回線交換機16及び
多重変換装置36間の回線26を集線しない場合には、
多重変換装置36の代わりに集線機能を司るフロントエ
ンドスイッチを設け、発信或いは着信要求ごとにタイム
スロットを割り当てるようにしてもよい。
【0101】更に、回線交換ネットワークでは通常64
kbpsを単位にスイッチングされるが、図13に示し
たフレーム構造でより多数の通話用タイムスロットを接
続するために、ADPCM(32kbps)やVSEL
P(16kbps、8kbps)などの帯域圧縮技術を
適用又は併用することによって、2倍〜8倍のタイムス
ロット数を接続することが可能となり、その分サービス
対象とする加入者数を増やすことができる。
【0102】ちなみに、通話用タイムスロットを64k
bpsとしてときには、24タイムスロットを接続する
ために上り及び下りとも1.536Mbpsの通信リソ
ースを使うことになるが、ADPCM符号化方式を用い
タイムスロット当たり32kbpsとすれば2倍の48
タイムスロット程度接続することができ、更にVSEL
Pを用いれば約96ないし約192タイムスロット接続
できる。なお、これらの帯域圧縮回路は多重変換装置3
6内及びPCB内に具備すればよい。
【0103】逆に、後述のコネクション形データサービ
スでは、1ユーザに対して複数のタイムスロットを割り
当てることによって、広帯域なコネクション形データ通
信環境を提供することができる。
【0104】また、コネクションレス形の伝送帯域とコ
ネクション形の伝送帯域とを各々の実トラヒックに応じ
て動的に割り振ることによって、より効率の良い情報通
信ネットワークサービスを提供することができる。これ
についても本発明では伝送帯域をコントロールウィンド
ウの他に、コネクションレス形通信のためのパケット転
送ウィンドウとコネクション形通信のための通話用タイ
ムスロットウィンドウとに分けて制御管理しているた
め、同ウィンドウ間の境界を実トラヒックに応じて適宜
移動させることによって容易に実現することができる。
【0105】また、電話機としていわゆる標準電話機と
呼ばれるダイヤルパルス式のものを例としたが、プッシ
ュホン式はもとより、いわゆるISDN端末であっても
適宜共通制御タイムスロットを活用することにより同様
のサービスが可能ことは言うまでもない。更に、電話サ
ービス以外にも、前述のコネクション形システムと結合
することによって、コネクション形のデータサービスも
提供することができる。すなわち、図11において、例
えば、回線交換機16とATMルータ11とをインター
フェース17を介して接続し、また、PCBにあって
は、コネクション形用の回路とコネクションレス形回路
とをパケット抽出回路244を介して結合することによ
って、コネクション形とコネクションレス形のデータサ
ービスを同時に実現することができる。これによるメリ
ットは次の通りである。
【0106】コネクションレス形サービスでは、伝送路
を多数のユーザで共有し合うため、例えば、伝送路上に
少数のユーザ或いは誤操作によって大量のデータが長時
間伝送された場合、他のユーザは所望のデータ通信がで
きなくなる。こうした状況にあっても、コネクション形
のサービスは、他のユーザの影響を受けずに、常に一定
速度のデータサービスを保証することができる。コネク
ションレス形とコネクション形サービスの同時運用は、
ユーザ要求に応じて適宜サービス形態(コネクションレ
ス形かコネクション形か)を選択し、提供することを可
能とするもので、サービスの柔軟性を向上する上できわ
めて効果的である。
【0107】なお、本発明は上記2つの実施形態に限定
されるものではない。いま、下り及び上り伝送路の想定
トラヒック比を各々Td:Tuとし、また、実効スルー
プット(図10では負荷トラヒックが増えれば上りスル
ープットは60%程度まで達するが、衝突が多くなり遅
延時間が急激に増えるため、実際の運用では最大平均負
荷トラヒックを50%程度に設定し、これを越えないよ
うにシステムを設計する。この最大平均負荷トラヒック
に対するスループットを実効スループットと呼ぶ)を各
々Pu、Pdとすると、下り及び上り伝送路の情報転送
能力比は各々Td/Pd:Tu/Puとするのが理想的
である。
【0108】具体例として、想定トラヒック比を30:
1とし、競合が起きない下り方向実効スループットを約
70%、CSMA/CDに基づく競合制御を行う上り方
向実効スループットを約30%(図10参照)とする
と、理想情報転送能力比は概ね13:1となる。これ
は、図5及び図6で説明した64QAM方式を適用した
8Mbpsの情報転送能力を持つ下り論理システム3系
統に対して、2Mbpsの情報転送能力を持つ上り論理
システム1系統を割り当てれば良いことになる。すなわ
ち、この例では、周波数帯域幅6MHz1チャネルを用
いて下り方向の64QAM伝送を行い、上り方向は周波
数帯域1.5MHz1チャネルを用いてQPSK伝送を
行い、中央情報通信制御装置(SCS)内にて論理的に
多重することは前述したとおりである。
【0109】一方、前述のインターネットを介したWe
bサーバアクセスなどでは、下り方向のトラヒックに対
して、上りはTCPプロトコルに基づく送達確認並びに
Webサーバーへのアクセス情報伝送のため1/10程
度のトラヒックが想定されるが、この場合の理想情報転
送能力比は概略4:1となり、下り論理システム1系統
(8Mbps)に対して、上り論理システム1系統(2
Mbps)を対として割り当てればよいことになる。こ
の例にあっても、1論理システムにてファイバノード内
の全ユーザを収容できる程度のトラヒックが想定される
ならば、64QAM伝送用の下り6MHz1チャネルに
対して、上り方向も前述の周波数再利用を適用すること
によりQPSK伝送用に1.5MHz1チャネルのみを
割り当てることができる。上り論理システムはSCS内
で論理多重されることなく、各々所定の下り論理システ
ムに対応づけられることは付言するまでもない。
【0110】また、QAM変調方式は、同じハードウェ
ア(変復調器)でありながら、そのパラメータの設定に
よって、256QAM変復調器、64QAM変復調器、
16QAM変復調器、QPSK変復調器としても使用す
ることができる(これをフォールバック(fall back )
という)。当然のことながら、多重度(1シンボルを形
成するビット数)が高いほど雑音対ビット誤り特性は悪
くなる。
【0111】すなわち、下り伝送品質がきわめて良好な
伝送路では、256QAM変調(8ビット/シンボル)
にて4系統の論理システムを多重することができ、伝送
品質の劣化度合いに応じて適宜64QAM(論理システ
ム多重数:3)、16QAM(論理システム多重数:
2)、QPSK(論理システム多重数:1)のいずれか
を取捨選択して動作させることも可能である。
【0112】本発明では、敷設後間もない雑音環境の優
れたサイトでは、256QAM変調を、敷設後長期間を
経るなど雑音環境の悪いサイトでは、雑音環境に見合っ
た多重度の変調方式を選択することが可能となり、個々
のファイバーノード或いはサイトの実状に応じて柔軟に
システムを運用することが可能になる。また、上記方式
を適応的に運用する、すなわち、例えば下り伝送路に一
時的に何らかの雑音が混入した場合に、その間、多重度
を下げた変調方式に切り替え、同雑音が消滅後に元の変
調度の変調方式に復帰するなどの、サービス中断若しく
は品質劣化の確率を低減することも可能となる。
【0113】また、上記の実施形態では、2ビット対か
らなる論理システム単位に誤り訂正符号を付した後に、
この2ビット対を複数対多重して1シンボルを形成する
としたが、図14及び図15に示すような構成でも良
い。図14は、論理システム#1〜#4フレーム組立て
回路302a〜302dを介して入力した2ビット対か
らなる下り伝送信号301a〜301dをビット多重/
バッファ303で複数対多重し、この多重された2ビッ
ト対全体に対して、FEC304で誤り訂正符号を施し
てから、シンボル組立305で所定ビット数単位にシン
ボルを切り出しても良い。このシンボルは、上記のQA
M変調器と同様の機能を有するQAM変調器306によ
って、変調されて、図示しない帯域通過フィルタを介し
て送信回路へ出力される。また、誤り訂正符号を施した
2ビット対を複数対多重し、同多重した2ビット対全体
に対して更に誤り訂正符号を施してから所定ビット数単
位に切り出すようにしても上記効果が得られることは、
付言するまでもない。
【0114】この場合には、復調側の回路は図15に示
すように構成され、受信回路で受信された信号は図示し
ない帯域通過フィルタをを介してQAM復調器322に
入力する。QAM変調器322で復調された変調信号は
デコーダ324で復号され、FEC325で多重された
2ビット対全体に施された誤り訂正復号処理が行われ
る。その後、速度変換回路326を経て、論理システム
を構成する2ビット対をペアビット抽出回路327で抽
出されて、下り伝送信号処理回路へ送出される。図15
において、フレーム同期/クロック生成回路323は、
図8におけるフレーム同期/クロック生成回路235と
同様の機能を有する。また、論理システム多重制御信号
308、329は、1シンボル6ビット列の中から自P
CBに対応する2ビットペアを特定し、ペアビット抽出
回路236を制御する。
【0115】また、上記の実施形態では、1論理システ
ムは2ビット対からなるものとしているが、これは単に
QPSK変調方式を基準としたためであり、1以上の任
意のビット数を基準対(ビットグループ)としてもよ
く、更にビット数の異なるビットグループ同士を多重す
ることも可能である。更に、上記説明では変調方式とし
て、QAMを例に述べたが、FSK(Frequency Shift
Keying)等の多値変調方式にも適用可能なことはいうま
でもない。
【0116】以上の多重方式全体を本発明では、時分割
多重方式(TDM)、周波数分割多重方式(FDM)、
波長分割多重方式(WDM)或いはコード分割多重方式
(CDM)等との対比から、シンボル分割多重方式(Y
DM:symbol division multiplex )と呼ぶことにし、
更に多重したビットグループがそのままシンボルを形成
する場合をエクスプリシットYDM(E−YDM)、多
重したビットグループ全体に対して更に誤り訂正符号な
どの処理を施す場合をインプリシットYDM(I−YD
M)と呼ぶことにする。
【0117】YDM方式は複数の論理システムを各々所
定のビットグループに割り当て、これらのビットグルー
プの集合からシンボルを生成し、変調する多重方式であ
り、その中で、E−YDMはビットグループの集合その
ものがシンボルをなすのに対して、I−YDMはビット
グループの集合に対して誤り訂正符号処理を施してから
シンボルを切り出すものである。その特徴は、E−YD
M或いはI−YDMに関わらず多重する論理システム間
の独立性を高くでき、かつ、伝送路の雑音環境に応じ
て、論理システム多重数を取捨選択でき、その結果、伝
送路品質面でのシステムの適用条件を緩和できるところ
にある。
【0118】なお、E−YDMでは、ビットグループ単
位に誤り訂正符号を施すが、変調方式並びにビットグル
ープの組合せ方法によっては、特定のグループに誤りが
集中する可能性がある。この対策として、グループ間で
の誤り率がほぼ等しくなるように、ビットグループの組
合せを所定の規則に従って変更するようにすればよい。
【0119】また、上記の実施形態では周波数多重を基
本とするCATV又はHFCネットワークシステムを利
用する場合を例にとって説明したが、スター形の光加入
者ネットワークシステムにも同様に本発明を適用するこ
とができる。スター形の光加入者ネットワークシステム
もCATVによるツリー形ネットワークシステムと同じ
特性を有しており、しかも減衰が少なく伝送路として光
ファイバを使用している故に流合雑音の問題がないな
ど、同軸ケーブルによるネットワークよりも伝送品質上
の条件は緩やかである。従って、スター形の光加入者ネ
ットワークシステムに本発明を適用しても、前記ツリー
形ネットワークシステムと同様の効果を奏する。
【0120】更に、信号伝送方式として前述したような
周波数多重伝送方式の代わりに波長多重伝送方式を適用
してもよい。このようにすると、必ずしも変調信号を用
いる必要はなく、ベースバンド信号のままでも実現する
ことができる。
【0121】また、上述した、ツリー形ネットワーク、
スター形ネットワークの各伝送路は、光ファイバや同軸
線路に限らず、無線でも実現可能である。その他、SC
S及びPCBの構成や、伝送信号の伝送フォーマット等
についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施できる。本発明は、その他要旨を変更しない範
囲で種々変形して実施できるのは勿論である。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。情報通信装置では、中央情報通信制御装置において
双方向伝送路の上り伝送路上の情報通信アクセス状態を
基に生成された情報通信アクセス制御情報に応じて自装
置の上り方向の情報通信処理制御が行なわれる。このた
め、各情報通信装置と中央情報通信制御装置との間で
は、その伝送路の状況、例えば伝搬損失や伝搬遅延等の
伝送路の物理的条件や衝突の有無等の伝送路の使用状況
を考慮した最適な条件で信号伝送が行なわれる。従っ
て、各情報通信装置間の公平性は維持され、また信号対
雑音比の高い伝送が可能になることから、流合雑音の影
響は低減されかつパケットの消失も低減されて、これに
より高スループットのコネクションレス形情報伝送を実
現するばかりか、同時にコネクション形の情報伝送も実
現することができる。
【0123】また、本発明の情報通信ネットワークシス
テムでは、中央情報通信制御装置に、アクセス制御情報
生成手段と、下り伝送手段とを備え、このアクセス制御
情報生成手段により、上記双方向伝送路の上り伝送路上
の情報通信アクセス状態を検出して、この検出結果を基
に当該上り伝送路を制御するための情報通信アクセス制
御情報を生成し、この生成された情報通信アクセス制御
情報を上記少なくとも1つの情報通信装置に向けて上記
双方向伝送路の下り伝送路へ伝送するようにし、かつ上
記少なくとも1つの情報通信装置には、アクセス制御情
報受信手段と、情報通信制御手段とを備え、このアクセ
ス制御情報受信手段により、上記中央情報通信制御装置
から伝送された情報通信アクセス制御情報を受信して、
この受信された情報通信アクセス制御情報に基づいて、
上記情報通信制御手段により自装置の情報通信処理を制
御するようにしている。
【0124】更に、変調方式として、1シンボルが所定
長のビット列から構成される変調方式であって、フレー
ム化された複数の論理システムを各々ビットグループに
割り当て、上記複数のビットグループの集合から上記シ
ンボルを生成し変調する方式を用いている。この変調方
式により、機器構成が簡単になると共に、送信信号の多
重数の変更も機器構成の大幅な変更なしに容易にでき
る。
【0125】従って、本発明によれば、情報通信装置間
の公平性や高スループットの維持等の想定される種々課
題を解消して、コネクションレス形の高速情報通信サー
ビス、更にコネクション形の電話サービスをも公衆情報
通信ネットワーク上で実現することができる情報通信ネ
ットワークシステム及びこのシステムで使用される中央
情報通信制御装置及び情報通信装置、並びに情報伝送方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係わるCATVネ
ットワークシステムの概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムのツリー形伝送路にお
ける伝送帯域の構成を示す図。
【図3】 図1に示したシステムにおける下り伝送信号
及び上り伝送信号の伝送フォーマットを示す図。
【図4】 ステータスインジケータの上り方向のアクセ
ス機能を示す図。
【図5】 図1に示したシステムにおいて信号衝突が発
生しない場合の信号伝送動作を説明するためのフローシ
ーケンス図。
【図6】 図1に示したシステムにおいて信号衝突が発
生した場合の衝突回避動作を含む信号伝送動作を説明す
るためのフローシーケンス図。
【図7】 図1に示したシステムの分配ハブに設けられ
る中央情報通信制御装置(SCS)の構成を示す回路ブ
ロック図。
【図8】 図1に示したシステムの情報通信装置(PC
B)の構成を示す回路ブロック図。
【図9】 64QAM変調方式による信号伝送方式を示
す図。
【図10】 本発明の第1の実施形態による効果を説明
するためのスループット特性図。
【図11】 本発明の第2の実施形態に係わるCATV
ネットワークシステムの概略構成図。
【図12】 図11に示したシステムにおける多重信号
変換を示す図。
【図13】 図11に示したシステムにおける下り伝送
信号及び上り伝送信号の伝送フォーマットを示す図。
【図14】 本発明の第1の実施形態の変形例に係るC
ATVネットワークシステムのSCS内下り多重変調系
の構成例を示す図。
【図15】 本発明の第1の実施形態の変形例に係るC
ATVネットワークシステムのPCB内下り復調分離系
の構成例を示す図。
【図16】 ツリー形双方向伝送路を使用したネットワ
ークシステムの一例を示す図。
【図17】 スター形双方向伝送路を使用したネットワ
ークシステムの一例を示す図。
【符号の説明】
10…ヘッドエンド(H/E) 11…ATMルータ 12a、12b…ゲートウェイ(G/W) 13…サーバ 14…ネットワーク管理装置(NM) 16…回線交換機 20a〜20c、26a〜26c、33a〜33c…回
線 30a〜30c…分配ハブ(D/H) 31a〜31c…ATMハブ 32a、32a、32b…中央情報通信制御装置(SC
S) 36a…多重変換装置 40a、40b、40c…光ファイバケーブル 50a、50b、50c…ファイバノード(F/N) 60a、60b、60c…ツリー形伝送路 70b1、70b2、70b3…情報通信装置(PC
B) 80b1、80b2、80b3…コンピュータ(PC) 86b1、86b2、86b3…電話機 101a〜101e…SCSの下り方向受信回路 102a〜102e、152、216、232…帯域通
過フィルタ 103a〜103e…復調器 104a〜104e…信号レベル計測回路 105…論理和回路 106…RSPデコーダ 107、111、134、136、138、205、2
12、239、243…FEC回路 108…伝搬遅延時間(DL)計測回路 109…CAパルスデコーダ 110…パケットデコーダ 112…PCB−ID除去/MACアドレス検出回路 113、131、201…10BASE−Tインタフェ
ース(I/F) 114、130、200…接続ケーブル 121、210…OA&M管理回路 122…信号レベル制御管理回路 123…伝搬遅延時間(DL)管理制御回路 124…アクセス制御管理回路 125…暗号鍵等管理回路 132…MACアドレス検出回路 133…DWPLスクランブラ 135…SIバッファ回路 137…ASGiバッファ回路 139…フレーム組立回路 150…シンボル組立回路 151…64QAM変調器 153…SCSの上り方向送信回路 154、218…送信状態監視回路 155、156、231…チャネル制御回路 160、235…フレーム同期/クロック生成回路 161、214…電源回路 203…送信MACアドレス検出回路 204…パケット出力バッファ 206…アクセス制御回路 207…CAパルス発生器 208…送出タイミング制御回路 209…暗号鍵発生器 211…RSP出力バッファ回路 215…QPSK変調器 217…PCBの上り方向送信回路 221…カプラ 230…PCBの下り方向受信回路 233…64QAM復調器 234…波形等化回路(EQL) 236…ペアドビット抽出回路 237…論理ノード制御回路 238…ASGiデコーダ 240…SIデコーダ 241…CRC回路 242…DWPLデスクランブラ 244…パケット抽出回路 301…下り伝送信号 302…論理システム(フレーム組立回路) 303…ビット多重/バッファ 305…シンボル組立 306、322…QAM変調器 308、329…論理システム多重制御信号 323…クロック同期/クロック生成回路 324…デコーダ 326…速度変換回路 327…ペアビット抽出回路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの情報機器が接続された
    複数の情報通信装置と、前記情報通信装置を接続するツ
    リー状又はスター状に構成された双方向伝送路と、前記
    双方向伝送路の上流に配置された少なくとも1つの中央
    情報通信制御装置とを備えた情報通信ネットワークシス
    テムにおいて、 前記中央情報通信制御装置は、前記双方向伝送路の上り
    伝送路上の情報通信アクセス状態を検出し、当該上り伝
    送路を制御するための情報通信アクセス制御情報を生成
    するアクセス制御情報生成手段と、前記アクセス制御情
    報生成手段により生成された情報通信アクセス制御情報
    を前記少なくとも1つの情報通信装置に向けて前記双方
    向伝送路の下り伝送路へ伝送する下り伝送手段とを含
    み、各前記複数の情報通信装置は、前記中央情報通信制
    御装置から伝送された情報通信アクセス制御情報を受信
    するためのアクセス制御情報受信手段と、前記アクセス
    制御情報受信手段により受信された情報通信アクセス制
    御情報に基づいて自装置の情報通信処理を制御する情報
    通信制御手段と、を含むことを特徴とする情報通信ネッ
    トワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記双方向伝送路は、上り伝送路と下り
    伝送路との間及び他の双方向伝送路又は一方向伝送路と
    の間が、周波数分割多重方式又は波長分割多重方式によ
    り分離されていることを特徴とする請求項1記載の情報
    通信ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記双方向伝送路は、下り伝送路が上り
    伝送路より高速に情報伝送が可能な非対称伝送路である
    ことを特徴とする請求項1記載の情報通信ネットワーク
    システム。
  4. 【請求項4】 前記非対称伝送路は、下り伝送路と上り
    伝送路の想定トラヒック比と、下り伝送路と上り伝送路
    各々の想定実効スループットに基づき、下り伝送路と上
    り伝送路の伝送速度比が設定されることを特徴とする請
    求項3記載の情報通信ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記アクセス制御情報生成手段は、上り
    伝送路上で情報伝送が行なわれているか否かを示す情報
    と、上り伝送路上で少なくとも1つの情報通信装置から
    の情報伝送が競合し合っているか否かを示す情報とのう
    ちの少なくとも一方を含んだ情報通信アクセス制御情報
    を生成することを特徴とする請求項1記載の情報通信ネ
    ットワークシステム。
  6. 【請求項6】 前記アクセス制御情報生成手段は、情報
    通信装置との間の伝搬遅延時間及び情報通信装置から到
    来した上り伝送信号の受信信号レベルのうちの少なくと
    も一方を計測し、前記計測結果に基づいて情報通信アク
    セス制御情報を生成することを特徴とする請求項5記載
    の情報通信ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの情報機器が接続された
    複数の情報通信装置と、前記情報通信装置を接続するツ
    リー状又はスター状に構成された双方向伝送路と、前記
    双方向伝送路の上流に配置された少なくとも1つの中央
    情報通信制御装置とを備えた情報通信ネットワークシス
    テムにおいて使用される中央情報通信制御装置におい
    て、 前記双方向伝送路の上り伝送路上の情報通信アクセス状
    態を検出し、当該上り伝送路を制御するための情報通信
    アクセス制御情報を生成するアクセス制御情報生成手段
    と、前記アクセス制御情報生成手段により生成された情
    報通信アクセス制御情報を前記少なくとも1つの情報通
    信装置に向けて前記双方向伝送路の下り伝送路へ伝送す
    るための下り伝送手段とを具備することを特徴とする中
    央情報通信制御装置。
  8. 【請求項8】 前記下り伝送手段は、1シンボルが所定
    長のビット列から構成されるシンボルを変調する変調手
    段を含み、前記変調手段は、フレーム化された複数の論
    理システムを各々所定のビットグループに割り当てる手
    段と、前記所定のビットグループの集合からシンボルを
    作成する手段と、作成された前記シンボルを変調する手
    段とを含むことを特徴とする請求項7記載の中央情報通
    信制御装置。
  9. 【請求項9】 前記所定長のビット列は、複数の前記所
    定のビットグループの集合であることを特徴とする請求
    項8記載の中央情報通信制御装置。
  10. 【請求項10】 前記変調手段は、前記シンボルを複数
    の前記所定のビットグループの集合に対して誤り訂正符
    号処理を施したビット列から切り出す手段を含むことを
    特徴とする請求項8記載の中央情報通信制御装置。
  11. 【請求項11】 前記情報通信ネットワークシステム
    は、ネットワークを管理する管理手段を更に有し、前記
    変調手段は、前記管理手段と連動して、伝送路品質に応
    じて、前記シンボルを構成するビット列長を選択する手
    段を含むことを特徴とする請求項8記載の中央情報通信
    制御装置。
  12. 【請求項12】 前記情報通信ネットワークシステム
    は、ネットワークを管理する管理手段を更に有し、前記
    変調手段は、前記管理手段と連動して、伝送路品質に応
    じて、前記シンボルを構成するビット列長を適応的に選
    択する手段を含むことを特徴とする請求項8記載の中央
    情報通信制御装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの情報機器が接続され
    た複数の情報通信装置と、前記情報通信装置を接続する
    ツリー状又はスター状に構成された双方向伝送路と、前
    記双方向伝送路の上流に配置され、前記双方向伝送路の
    上り伝送路上の情報通信アクセス状態を検出して当該上
    り伝送路を制御するための情報通信アクセス制御情報を
    生成し、前記生成された情報通信アクセス制御情報を前
    記双方向伝送路の下り伝送路へ伝送する手段を含む少な
    くとも1つの中央情報通信制御装置とを備えた情報通信
    ネットワークシステムにおいて使用される情報通信装置
    において、 前記中央情報通信制御装置から伝送された情報通信アク
    セス制御情報を受信するためのアクセス制御情報受信手
    段と、前記アクセス制御情報受信手段により受信された
    情報通信アクセス制御情報に基づいて情報通信処理を制
    御する情報通信制御手段とをそれぞれが具備することを
    特徴とする情報通信制御装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの情報機器が接続され
    た複数の情報通信装置と、前記情報通信装置を接続する
    ツリー状又はスター状に構成された双方向伝送路と、前
    記双方向伝送路の上流に配置された少なくとも1つの中
    央情報通信制御装置とを備えた情報通信ネットワークシ
    ステムにおいて、 前記中央情報通信制御装置において情報通信装置との間
    の伝搬遅延時間及び情報通信装置からの上り伝送信号の
    受信信号レベルのうちの少なくとも一方を検出する第1
    ステップと、 前記第1ステップによる検出結果に基づいて情報通信ア
    クセス制御情報を生成して該当する前記情報通信装置へ
    伝送する第2ステップと、 前記第2ステップにより伝送された情報通信アクセス制
    御情報を該当する前記情報通信装置において受信し、前
    記受信された情報通信アクセス制御情報に基づいて情報
    通信処理を制御する第3ステップと、 からなり前記中央情報通信制御装置と少なくとも1つの
    前記複数の情報通信装置との間で情報伝送を行なうこと
    を特徴とする情報伝送方法。
  15. 【請求項15】 所定の伝送速度を有する上り伝送路と
    前記上り伝送路よりも高速の伝送速度を有する下り伝送
    路とからなるツリー状又はスター状に構成された双方向
    伝送路と、前記双方向伝送路に接続されかつ各々にコネ
    クションレス形情報機器が接続された複数の情報通信装
    置と、前記双方向伝送路の上流に配置され少なくとも一
    つのコネクションレス形情報処理装置が直接もしくは他
    の伝送路又は他の通信装置のいずれかを介して接続され
    た中央情報通信制御装置とを具備する情報通信ネットワ
    ークシステムにおいて、 前記上り伝送路では主として前記コネクションレス形情
    報機器から送信された情報を伝送し、前記下り伝送路で
    は主として前記コネクションレス形情報処理装置から送
    信された情報を伝送することを特徴とする情報通信ネッ
    トワークシステム。
  16. 【請求項16】 所定の伝送速度を有する上り伝送路と
    前記上り伝送路よりも高速の伝送速度を有する下り伝送
    路とからなるツリー状又はスター状に構成された双方向
    伝送路と、前記双方向伝送路に接続されかつ各々にコネ
    クションレス形通信を行う情報機器又はコネクション形
    通信を行う情報機器又は通信機器の少なくとも一つが接
    続された複数の情報通信装置と、前記双方向伝送路の上
    流に配置された少なくとも一つのコネクションレス形情
    報処理装置とコネクション形情報処理装置が直接もしく
    は他の伝送路もしくは他の通信装置を介して接続された
    中央情報通信制御装置とを具備する情報通信ネットワー
    クシステムにおいて、 前記上り及び下り伝送路上にはコネクションレス形情報
    とコネクション形情報とが混在又はシンボル分割多重さ
    れて伝送されることを特徴とする情報通信ネットワーク
    システム。
  17. 【請求項17】 1シンボルが所定長のビット列から構
    成されるシンボルを変調する変調方法において、 フレーム化された複数の論理システムを各々所定のビッ
    トグループに割り当てるステップと、 前記所定のビットグループの集合からシンボルを作成す
    るステップと、 作成された前記シンボルを変調するステップと、を具備
    すること特徴とする変調方法。
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