JPH08280702A - 三尖弁に関連する右心室内医療処置用の誘導導入器 - Google Patents

三尖弁に関連する右心室内医療処置用の誘導導入器

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JPH08280702A
JPH08280702A JP8085362A JP8536296A JPH08280702A JP H08280702 A JPH08280702 A JP H08280702A JP 8085362 A JP8085362 A JP 8085362A JP 8536296 A JP8536296 A JP 8536296A JP H08280702 A JPH08280702 A JP H08280702A
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introducer
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catheter
induction
induction introducer
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JP8085362A
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English (en)
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James A Hassett
ジェームズ・エイ・ハセット
John D Ockuly
ジョン・ディー・オカリー
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St Jude Medical LLC
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Daig Corp
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0021Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing
    • A61M25/0041Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing pre-formed, e.g. specially adapted to fit with the anatomy of body channels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上大静脈から接近して三尖弁の周囲の付属経
路をアブレーションまたはマッピングするためにカテー
テルを所定位置に誘導する誘導導入器と、それを用いた
治療方法。 【解決手段】 長いまっすぐな第1領域、単純曲線から
なる第2領域、および直線部からなる第3領域から構成
された誘導導入器を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカテーテルの誘導導
入器(guiding introducer)に関する。より詳しくは、本
発明は特に右心室内で使用するアブレーション用カテー
テルを誘導する特定形状の誘導導入器に関する。
【0002】
【従来の技術】導入器とカテーテルは医療処置に長年使
用されてきた。例えば、電気カテーテルの用途の一つ
は、電気刺激を体内の特定部位に伝達することであっ
た。感知用電極付きカテーテルを用いる別の用途は、体
内での診断試験により各種形態の活動度を監視すること
であった。カテーテルをそれ以外の方法ではより侵襲性
の高い処置を行わなければ接近不可能な体内の特定部位
に配置しておき、その間にカテーテルを用いて検査、診
断および治療を行うことができる。使用の際、カテーテ
ルは体表面に近い静脈または動脈に挿入しうる。その
後、体内の動脈または静脈を通してカテーテルを操縦す
ることにより、カテーテルを検査、診断または治療のた
めの所定部位まで誘導する。
【0003】特に心臓内の位置を含む体内の遠隔かつ到
達しにくい部位における、電極付きカテーテル等のカテ
ーテルの有用性は増してきている。しかし、カテーテル
の利用は、カテーテルの電極を体内の特定の部位に正確
に配置 (位置決め) する必要があることから往々にして
制限される。
【0004】カテーテルの動きを制御して、このような
正確な位置決めを得ることは、カテーテルの固有の構造
から困難である。慣用のカテーテルの本体は長い管状体
である。カテーテルの動きを十分に制御するためには、
その構造がある程度の剛性 (堅さ) を持つ必要がある。
しかし、カテーテルを所望の特定部位に到達するように
静脈、動脈、または他の体内部分を通して動かすには、
カテーテルの屈曲が必要であり、カテーテルの剛性はそ
の屈曲を妨げるほど高くてはならない。さらに、カテー
テルは、これが体内を動いている間に静脈や動脈を傷つ
けるほど剛性が高くてはならない。
【0005】カテーテルが血管を傷つけるほどには剛性
が高くないことが重要である一方で、トルク (回転力)
の制御、即ち、カテーテルの長さ方向にねじり力を伝達
する能力、に見合った十分な剛性をカテーテルが持つこ
とも重要である。十分なトルク制御により、カテーテル
の前方 (手前側) 端部に加えたねじり力がカテーテルに
沿ってその遠方端部(先端部)に伝わることにより、カ
テーテルの制御された操縦が可能となる。より大きなト
ルク制御の必要性は、血管の傷つきを防止するための剛
性の低下の必要性と相いれないことが多い。
【0006】カテーテルは人の心臓に関連する医療処置
にますます使われるようになっている。このような処置
では、カテーテルを一般に静脈または動脈を通して心臓
に到達させた後、心臓内の所定部位に位置させる。典型
的には、カテーテルを患者の脚部、頸部、上胸部または
腕部の動脈または静脈に挿入し、しばしばガイドワイヤ
ーや導入器を利用して、さまざまな動脈または静脈内を
通過させ、カテーテルの電極が心臓内の所望部位に到達
するまで前進させる。
【0007】このような処置に用いられるカテーテルの
遠方端部を、予め所望のカーブ形状に湾曲させておくこ
とがある。それにより、カテーテルをその軸線(長軸)
を回転軸として回転させることで、心臓内または心臓に
付随する動脈または静脈内の所望部位にカテーテルを操
縦することができる。
【0008】例えば、米国特許第4,882,777 号には、人
の右心室での特定の処置に使用するためにその遠方端部
が複雑に湾曲しているカテーテルが開示されている。米
国特許第5,231,994 号には、冠動脈拡張用のバルーンカ
テーテルを誘導するための誘導カテーテルが開示されて
いる。米国特許第4,117,836 号には、左冠動脈の選択的
冠動脈血管造影法のためのカテーテルが開示され、米国
特許第5,215,540 号、5,016,640 号および4,883,058 号
には、右冠動脈の選択的冠動脈血管造影法のためのカテ
ーテルが開示されている。
【0009】米国特許第5,242,441 号は、心室内の切断
(アブレーション)処置用の偏向可能なカテーテルを開
示している。米国特許第4,033,031 号も参照。さらに、
米国特許第4,898,591 号には、ブレード編みされた部分
を持つ内層と外層からなるカテーテルが開示されてい
る。この米国特許は、血管内カテーテルの多様な曲線形
状についても開示している。
【0010】このように、一般に心臓または血管系に関
連する特定の医療処置に使用するために考えられた所定
形状のカテーテルを開示している多くの文献がある。心
臓および血管系の生理機能が精密であるため、使用する
カテーテルまたは導入器は、人の心臓および血管系内で
の所定の使用目的に合わせて正確に設計された形状を持
つことがますます重要になる。
【0011】長い管鞘(vascular sheath) を用いた中隔
横断(transseptal) または後退(retrograde)接近による
付属経路のカテーテル・アブレーションは、Saul, J.P.
ら,「若年患者の付属房室経路のカテーテル・アブレー
ション:長い管鞘を用いた中隔横断接近及び後退左後方
並行接近」J. Amer. Coll. Card., Vol. 21, No. 3,pp.
571-583 (1993. 3. 1)に検討されている。Swartz, J.
F.ら, 「付属房室経路心房挿入部位の高周波心臓内カテ
ーテル・アブレーション」Circulation, Vol.87, No.
2, pp. 487-499 (1993年2月) も参照。
【0012】右心室内の特定の種類の心室性頻拍の治療
にアブレーション用カテーテルを使用することは、例え
ば、Morady F. ら「特発性右心室性頻拍のカテーテル・
アブレーションの長期結果」Circulation, Vol. 82, N
o. 6, pp. 2093-2099 (1990)に開示されている。例えば
右心室性頻拍の治療に用いるカテーテルは、米国特許第
5,228,442 号に開示されている。高周波エネルギーを用
いた、高右心室流出路(high right ventricular outflo
w tract)に関連する心室性頻拍を含む心室性頻拍の治療
は、Klein, L.S. ら「構造的心臓病を持たない患者にお
ける心室性頻拍の高周波カテーテル・アブレーション」
Circulation, Vol. 85, No. 5, pp. 1666-1674 (1992)
に開示されている。Hartzler, G.O.「難治性病巣心室性
頻拍の電極付きカテーテル・アブレーション」J. Amer.
Coll. Card., Vol. 2, No. 6, pp. 1107-1113 (1983)
およびMorady, F.ら「心臓内ショックによる心室性頻拍
のカテーテル・アブレーション:33例の結果」Circulat
ion, Vol. 75, No. 5, pp.1037-1049 (1987) も参照。
【0013】米国特許第4,641,649 号には、頻拍または
不整脈の治療への高周波エネルギーの使用が開示されて
いる。心臓組織のアブレーションへの高周波エネルギー
の使用については米国特許第4,945,912 号も参照。さら
に、多数の論文に、エネルギー、特に高周波エネルギー
を用いた心臓内の特定部位のアブレーションが開示され
ている。例えば、Gallagher, J.J. ら「房室伝導系の閉
胸アブレーションのカテーテル技術」N. Engl. J. Me
d., Vol. 306, pp. 194-200 (1982); Horowitz,L.N.
「最新不整脈管理」pp. 373-378 (1991); Falk, R.H.ら
「心房細動の機構と管理」pp. 359-374 (1992); および
Singer, I.「電気生理学の臨床マニュアル」pp. 421-43
1 (1993)を参照。
【0014】また、中隔横断鞘を用いた左心房内のウル
フ−パーキンソン−ホワイト(Wolff-Parkinson-White)
症候群の治療に高周波アブレーション・エネルギーを用
いることが、Swartz, J.F.ら「付属房室経路心房挿入部
位の高周波心臓内カテーテル・アブレーション」Circul
ation, Vol. 87, No. 2, pp. 487-499 (1993) に開示さ
れている。Tracey, C.N.「整調 (paced)活性化順次マッ
ピングを用いた異所性心房頻拍の高周波カテーテル・ア
ブレーション」J. Am. Coll. Cardiol., Vol.21, pp. 9
10-917 (1993)も参照。さらに、米国特許第5,172,694
号、5,222,501号および5,242,441 号も参照。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】所定形状を持った、好
ましくは高周波エネルギーを利用する多様なカテーテル
がこれまでに提案されているが、特に右心室内で特定の
医療処置に使用するための誘導導入器がなお求められて
いる。
【0016】よって、本発明の目的は、右心室内での特
定の医療処置に使用するための誘導導入器を提供するこ
とである。本発明の別の目的は、右心室内での特定の電
気生理学的処置に用いる誘導導入器を提供することであ
る。
【0017】本発明のさらに別の目的は、右心室内で、
特に三尖弁の周囲で特定のアブレーション処置を行うの
に使用するアブレーションカテーテルの誘導に用いる誘
導導入器を提供することである。上記およびその他の目
的は、本発明の誘導導入器により達成できる。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上大静脈から
接近して、三尖弁の心室側から右心室の三尖弁の周囲の
付属経路をアブレーションまたはマッピングする方法に
関する。この方法は下記 (a)〜(d) からなる。 (a) 長手方向に伸びた管腔と前方 (手前側) 端部および
遠方端部とを持ち、第1、第2、および第3の3領域か
らなる、予め湾曲形状が付与された誘導導入器を右心室
内に導入し; (b) この誘導導入器の管腔内に、前方端部と遠方端部を
持ち、遠方端部またはその付近に配置された1もしくは
2以上の電極を備えたアブレーションまたはマッピング
用カテーテルを導入し; (c) このカテーテルを、前記誘導導入器を用いて、心室
側の心臓の三尖弁の周囲の所定位置に誘導し;そして (d) カテーテルの電極を用いて三尖弁の周囲の所定位置
をマッピングまたはアブレーションする。
【0019】また、本発明は、右心室内で使用するため
の、第1、第2および第3領域からなる、誘導導入器に
も関する。
【0020】普通の人の心臓は、右心室、右心房、左心
室、および左心房を持っている。右心房は上大静脈と下
大静脈とに流体連通している。房室中隔によって心房と
心室とが仕切られている。房室中隔内にある三尖弁によ
り、右心房と右心室とが連通している。右心室内にある
のが、右心室中隔の上内側構造内に位置する右心室流出
路(right ventricular outflow tract) である。図1を
参照。房室中隔内にある僧帽弁により左心房と左心室と
が連通している。左心房と接する部分の右心房の内壁に
凹んだ箇所があり、これが卵円窩である。卵円窩と三尖
弁の間には冠静脈洞への開口部または口があいている。
冠静脈洞は、心筋層から右心房に排出される静脈血の大
部分を収容する大きな心臓上(epicardial)静脈である。
【0021】正常な心臓では、心筋 (心筋層) の収縮と
弛緩は規則正しく起こり、これは電気化学信号が、ヒス
・プルキンエ(His-Purkinje)系を含む決まった経路を経
て心筋層内を心房組織から心室組織に順に流れる結果と
して起こる。最初の電気刺激は洞房(SA)結節で発生し、
房室(AV)結節に伝達される。AV結節は右心房の心房中隔
内の冠静脈洞の開口部付近にある。ヒス・プルキンエ系
はAV結節から始まり、膜状の心房中隔に沿って三尖弁に
向かって進み、房室中隔を通って膜状の心室中隔内に達
する。心室中隔のほぼ中間で、ヒス・プルキンエ系は左
右に枝分かれし、心室中隔の筋肉部の頂部をまたいでい
る。
【0022】不整脈と呼ばれる異常なリズムが心臓で時
に起こる。たとえば、ウルフ−パーキンソン−ホワイト
症候群(W-P-W) と診断された患者は不整脈を起こす。こ
の不整脈の原因は、心房筋組織を心室筋組織に直接つな
ぐ、即ち、正常なヒス・プルキンエ系を迂回するバイパ
スとなる1または2以上の異常伝導経路 (付属経路)の
存在にあると考えられている。これらの異常伝導経路
は、心房と心室をつなぐ繊維組織に通常は位置する。
【0023】近年、このような異常伝導経路が存在する
心臓組織にエネルギーを供給して、この経路を中断する
ことにより、この伝導経路を通る電気化学的衝撃の伝達
を解消する技術が開発された。この処置を実施するに
は、アブレーション用電極を備えた特殊なカテーテル
を、心臓内の異常伝導経路のできるだけ近くに位置さ
せ、その間にこの経路を中断または破壊するエネルギー
をその心臓組織に供給する。これと同種の心臓組織との
接触は、このような異常伝導経路に関してマッピングそ
の他の処置を行う場合にも必要となる。
【0024】このような異常伝導経路の一端が右心房内
か左心房内のいずれかに位置し、その他端が対応する心
室内に位置することがある。異常伝導経路が右心房と右
心室の間に位置する場合、適当な医療処置のためにその
経路付近にカテーテルを配置するための接近方法には2
種類ある。どちらの方法でも、頸部または上胸部内の静
脈、好ましくは鎖骨下静脈もしくは右内頸静脈の挿入位
置にカテーテルを挿入するか、または大腿静脈を用いて
血管系にカテーテルを挿入することから始めることがで
きる。
【0025】異常伝導経路の心室側挿入位置からその経
路に接近する第1の方法では、カテーテルを下または上
大静脈から右心房に入れ、三尖弁を通過させて、右心室
の心尖(apex)に向けて進める。次いで、カテーテルを18
0 °旋回するように向けて、元の経路を右心房の方に逆
行させて、三尖弁輪(tricuspid valve annulus) の下側
の付属経路に位置させる。その後、この付属経路を三尖
弁の下の心室側挿入位置からアブレーションする。
【0026】心房挿入位置から異常伝導経路に接近する
第2の方法では、カテーテルを下または上大静脈から右
心房に入れ、心房側から三尖弁輪の周囲の付属経路に位
置させるようにする。その後、この付属経路をアブレー
ションする。
【0027】三尖弁に関連する付属経路を治療するため
の好ましい方法は、第1の方法において、上大静脈から
右心房に接近して、心室側から付属経路を治療する方法
である。
【0028】アブレーションおよびマッピング用カテー
テルを右心室内に単に導入しただけでは、特に異常伝導
経路のマッピングまたはアブレーションのためのこれら
の医療処置を効果的かつ効率的に行うには十分ではな
い。一般に、医療従事者はカテーテルの導入とその血管
系内での前進状況をX線透視装置によって監視する。こ
のようなX線透視装置は、一般に心臓の具体的形態、特
に決定的に重要な右心室の構造を容易には識別すること
ができないので、カテーテルの配置 (位置決め)は困難
となる。この位置決めは、拍動する心臓が常に動いてお
り、しかも処置の間ずっと心臓から血液がポンプ作用に
より送りだされているためカテーテルが右心房および右
心室内で常に動いていることから、極めて困難である。
本発明の誘導導入器の構造および形状は、これらの問題
に対処してこれを解決するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、図2Aおよび2Bを参照し
て、心室側から三尖弁の周囲の異常伝導経路をマッピン
グおよびアブレーションするのを助けるために右心室内
で使用される本発明の誘導導入器について説明する。
【0030】この本発明の誘導導入器は、第1、第2、
第3の三つの領域からなる。但し、各領域は別々に分離
してはおらず、誘導導入器全体が一体部分となるように
一体に構成することが好ましい。しかし、本発明の誘導
導入器を三つの別個の領域に区分する方が、その全体形
状をよりよく説明することができる。
【0031】図2に本発明の誘導導入器を2つの図面で
示す。解析を容易にするため、各図面において、誘導導
入器は、これを慣用のサイドポート管(side port tubin
g)およびストップコック (停止栓) に取り付けるための
バルブに装着された状態で示してある。このような各配
置において、誘導導入器の形状をサイドポート管に対す
る位置関係で説明する。
【0032】図2Aでは、サイドポート管は誘導導入器
の第1領域の後ろ側にほぼ見えている。残りの図2B
は、誘導導入器をその第1領域を回転軸として時計方向
に90°回転させた後の誘導導入器を示している。
【0033】本発明の誘導導入器の第1領域は、普通の
ほぼまっすぐな細長い中空領域であって、患者への導入
と、挿入地点から心臓内の特定の所望位置への操縦とに
十分な長さを持つ。
【0034】この誘導導入器の第1領域の遠方端部につ
ながるのが第2領域であり、これは図2Bに示す位置で
右方に湾曲している、単純な平面曲線からなる。この曲
線部の半径は約 0.7〜1.3 in(1.8〜3.3 cm) 、好ましく
は約 0.8〜1.2 in(2.0〜3.0cm) である。この曲線部の
円弧の角度は約60〜120 °、好ましくは約80〜100 °で
ある。この第2領域は、好ましくは単純曲線であるが、
曲率が互いに異なる2以上の曲線部を別個もしくは組合
わせて使用することもできる。但し、その場合には、第
2領域の総曲率 (総円弧角度) が同じ約60〜120 °の範
囲内となるようにする。また、総曲率がほぼ上述した通
りであれば、第2領域に1または2以上の短い直線部を
介在させてもよい。
【0035】本発明の誘導導入器の第3領域が第2領域
の遠方端部につながる。この第3領域はほぼまっすぐな
直線部分であり、その最後が誘導導入器の先端 (遠方端
部)になる。この直線部の長さは、約 0.1〜1.0 in (0.2
5〜2.5 cm) 、好ましくは約0.1〜0.7 in (0.25〜1.8 c
m) 、より好ましくは 0.3〜0.7 in (0.76〜1.8 cm)であ
る。この直線部は、第1および第2領域とほ同一面上に
ある (同一面から約20°以内) 。この様子は図2Aに最
もよく示されている。
【0036】本発明の誘導導入器の先端 (遠方端部) に
は、拡張器との移行がうまくいくようにテーパーをつけ
てもよく、好ましくはそのようにする。このテーパーは
10°未満が好ましく、より好ましくは約4〜7°であ
る。誘導導入器は好ましくは、その先端付近に1または
複数の放射線不透過性のチップマーカーバンドを有して
いてもよい。
【0037】誘導導入器はまた、1個または複数個、好
ましくは3個または4個の小孔 (ベント) をその先端付
近に有することが好ましい。これらの小孔は、好ましく
は誘導導入器の先端から約1.00 in(2.54 cm)以内、より
好ましくは約0.10〜1.00 in(0.25〜2.54 cm)の位置に設
ける。これらの小孔の大きさは、直径が約0.04〜0.06in
(0.10〜0.15 cm)の範囲内となるようにすべきである。
【0038】一般にこれらの小孔は、万一この誘導導入
器の遠方端部 (先端) が閉塞した場合に、誘導導入器に
挿入されていたカテーテルの引き抜きにより空気が誘導
導入器内に流入するのを防止するためのものである。例
えば、誘導導入器の先端が心筋層にあたるように位置し
ている時に誘導導入器内に挿入されていたカテーテルを
引き抜くと、小孔を設けていなければ誘導導入器内が減
圧状態となることがある。このような減圧状態になる
と、誘導導入器の管腔内にカテーテルを再挿入すること
により誘導導入器に空気が逆流して流れ込むことがあ
る。このような空気流入は、卒中や心臓発作の可能性そ
の他の、心臓内への空気流入で普通に起こりうる問題を
含む重篤な問題を患者に引き起こすことがある。誘導導
入器の遠方端部の付近に小孔を設けると、カテーテルが
誘導導入器から引き抜かれるとすぐに、誘導導入器の管
腔の中に流体 (恐らく血液) が引き込まれて上記の減圧
状態になることが避けられる結果、誘導導入器内に空気
が流入するのを防ぐことができる。
【0039】誘導導入器は、所望の三次元または複雑な
多面形状からの変形およびこの形状への実質的な復帰を
可能にする形状記憶性を持った、人体内での使用に適合
した任意の素材から作製しうる。制限ではなく例示のた
めに具体的寸法を示すと、誘導導入器の内径は約6〜10
フレンチ (1フレンチは1/3 mm) の範囲でよい。そのよ
うな誘導導入器は、約6〜10フレンチの拡張器と適当な
ガイドワイヤーとを受け入れることができる。これより
大きいか、または小さい拡張器またはカテーテルを本発
明の誘導導入器に組合わせて使用する場合には、誘導導
入器の寸法と形状に変更を加えることができることは当
然である。
【0040】誘導導入器の寸法および形状の変更は小児
科での使用を包含するためにも必要であるが、本発明の
誘導導入器は大人の心臓に使用する方が好ましい。周知
のように、小児科用の場合、誘導導入器の各領域、特に
第1領域の寸法を縮小する必要があるが、多くの場合、
その形状または湾曲には著しい変更を加える必要がな
い。また、誘導導入器の寸法または形状の変更は、肥大
または回転した心臓を持つ患者に時に見られる特殊な状
況に使用する場合にも必要となることがある。
【0041】処置に際して、適当な血管へのカテーテル
の挿入には修正セルディンガー法が普通採用される。三
尖弁に関連する付属経路の治療に使用するカテーテルの
挿入にとって、好ましい挿入位置は右鎖骨下静脈または
右内頸静脈のいずれかである。針の穿刺により適当な血
管に接近する。次いで、適当な寸法のガイドワイヤーの
柔軟な先端を、上記の針を通して針より少し先まで、血
管内に挿入する。ガイドワイヤーをその位置にしっかり
保持したまま針を取り出す。
【0042】次いでガイドワイヤーを血管を通して上大
静脈から下向きに右心房内に進め、三尖弁を通過させて
右心室に入れる。ガイドワイヤーをその位置に保持した
まま、次いで拡張器をガイドワイヤーの周りに配置し、
この拡張器の周りに誘導導入器を配置する。拡張器と誘
導導入器は、一般に組立体 (アセンブリ) を形成し、一
緒にガイドワイヤーに沿って進められる。この組立体を
右心室内に挿入した後、ガイドワイヤーを引き抜く。使
用するカテーテルを、誘導導入器の管腔を通して進め、
心室側から三尖弁付近の適当な位置に配置する。
【0043】
【発明の効果】本発明の誘導導入器をX線透視法を組合
わせて使用すると、誘導導入器の先端部分を操縦して、
その管腔内に挿入したアブレーションおよび/またはマ
ッピング用の先端 (遠方端部) を心臓内のアブレーショ
ンおよび/またはマッピング処置のための特定の内面に
向けることができる。また、十分な剛性と支持を付与す
ることにより、心臓および血管系の解剖学的構造により
誘導導入器を所定位置に保持した時点で、誘導導入器の
先端を心臓内構造のその固定位置または表面位置に保持
することができ、それにより適切な処置を行うことが可
能となる。
【0044】感知処置も含まれる場合には、誘導導入器
を所望位置に配置する。その地点で、その位置に固有の
心臓の電気的活動を、誘導導入器内に配置した感知用電
気生理学的カテーテルを用いて正確に測定することがで
きる。
【0045】さらに、本発明の誘導導入器はカテーテル
の正確な配置が可能であるので、例えば、熱、レーザ
ー、直流電流 (低エネルギー直流電流、高エネルギー直
流電流、もしくはフルグトロナイゼーション処置) 、高
周波エネルギー等のエネルギーを用いて (低温または氷
冷処置を併用することもある) 組織を破壊するための正
確な位置にアブレーション用カテーテルの電極を配置す
ることもできる。
【0046】このアブレーション用カテーテルの電極の
正確な配置は重要である。なぜなら、アブレーション用
カテーテルの先端の常に動いている電極により非集束の
エネルギーが心臓室の全体に消散して循環血液内に失わ
れることによる供給エネルギーの希釈が起こらないから
である。そのため、著しく少ない量のエネルギーを適用
しながら、なお効率的なアブレーションを達成すること
が可能となる。さらに、処置の遂行に必要な時間が、誘
導導入器を使用しない場合の処置に比べて大幅に短縮さ
れる。
【0047】以上に本発明の特定の態様について例示お
よび説明したが、本発明の範囲内で各種の変更が可能で
あることは以上より明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、右心室内の前外側(anterolateral) 付
属経路をアブレーションする位置にあるカテーテルを支
持する本発明の誘導導入器を示す心臓の破断図である。
【図2】図2Aは、三尖弁の周囲で付属経路の治療に用
いる本発明の誘導導入器の側面図であって、その前方端
部に取付けられたサイドポート管が誘導導入器の第1領
域のま後ろにくる位置での側面図であり、図2Bは、こ
の誘導導入器を、サイドポート管が誘導導入器の左側に
くるように、その前方端部の方から見て図2Aの位置か
ら反時計方向に90°回転させた時のその側面図である。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記 (a)〜(d) からなる、右心室の三尖
    弁周囲の付属経路を三尖弁の心室側からアブレーション
    またはマッピングする方法。 (a) 長手方向に伸びた管腔と前方 (手前側) 端部および
    遠方端部とを持ち、第1、第2、および第3の3領域か
    らなる、予め湾曲形状が付与された誘導導入器を右心室
    内に導入し; (b) この誘導導入器の管腔内に、前方端部と遠方端部を
    持ち、遠方端部またはその付近に配置された1もしくは
    2以上の電極を備えたアブレーションまたはマッピング
    用カテーテルを導入し; (c) このカテーテルを、前記誘導導入器を用いて、心室
    側から心臓の三尖弁の周囲の所定位置に誘導し;そして (d) カテーテルの電極を用いて三尖弁の周囲の所定位置
    をマッピングまたはアブレーションする。
  2. 【請求項2】 アブレーション処置に、直流電流、高周
    波、マイクロ波、超音波およびレーザーのいずれかのエ
    ネルギー源を用いる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アブレーション処置を高周波エネルギー
    を用いて行う、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 誘導導入器の先端にテーパーがつけてあ
    る請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 誘導導入器がその先端付近に1または2
    以上のベント孔を有する請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 誘導導入器の第1領域が、患者への導入
    と挿入地点から心臓内の所望位置までの操縦とに十分な
    長さの、ほぼまっすぐな細長い中空領域である、請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 誘導導入器の第2領域が総円弧角度約60
    〜120 °の円弧を含む曲線部である、請求項1記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 曲線部が1または2以上の曲線部分を含
    む、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 曲線部が1または2以上の直線部分をさ
    らに含む、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 誘導導入器の第2領域が、半径約 0.8
    〜1.2 in(2.0〜3.0cm) 、円弧角度約80〜100 °の曲線
    を含む曲線部である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 誘導導入器の第3領域が長さ約 0.1〜
    1.0 in (0.25〜2.5cm) の直線部である、請求項7記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 誘導導入器の第3領域が長さ約 0.3〜
    0.7 in (0.76〜1.8cm) の直線部である、請求項10記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 誘導導入器の第1領域と第2領域と第
    3領域がほぼ同一面上にある請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 誘導導入器の第1領域と第2領域と第
    3領域がほぼ同一面上にある請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 右心室の三尖弁の周囲の付属経路を心
    室側からアブレーションまたはマッピングするアブレー
    ション用カテーテルの誘導に用いる、第1、第2および
    第3の3領域からなる誘導導入器。
  16. 【請求項16】 第1領域が、患者への導入と挿入地点
    から心臓内の所望位置までの操縦とに十分な長さの、ほ
    ぼまっすぐな細長い中空領域である、請求項15記載の誘
    導導入器。
  17. 【請求項17】 第2領域が総円弧角度約60〜120 °の
    円弧を含む曲線部である、請求項15記載の誘導導入器。
  18. 【請求項18】 曲線部が1または2以上の曲線部分を
    含む、請求項17記載の誘導導入器。
  19. 【請求項19】 曲線部が1または2以上の直線部分を
    さらに含む、請求項18記載の誘導導入器。
  20. 【請求項20】 第2領域が、半径約 0.8〜1.2 in(2.0
    〜3.0 cm) 、円弧角度約80〜100 °の曲線を含む曲線部
    である請求項15記載の誘導導入器。
  21. 【請求項21】 第3領域が長さ約 0.1〜1.0 in (0.25
    〜2.5 cm) の直線部である、請求項17記載の誘導導入
    器。
  22. 【請求項22】 第3領域が長さ約 0.3〜0.7 in (0.76
    〜1.8 cm) の直線部である、請求項20記載の誘導導入
    器。
  23. 【請求項23】 第1領域と第2領域と第3領域がほぼ
    同一面上にある請求項21記載の誘導導入器。
  24. 【請求項24】 第1領域と第2領域と第3領域がほぼ
    同一面上にある請求項22記載の誘導導入器。
JP8085362A 1995-04-17 1996-04-08 三尖弁に関連する右心室内医療処置用の誘導導入器 Pending JPH08280702A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US42326395A 1995-04-17 1995-04-17
US08/423,263 1995-04-17

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JPH08280702A true JPH08280702A (ja) 1996-10-29

Family

ID=23678235

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JP8085362A Pending JPH08280702A (ja) 1995-04-17 1996-04-08 三尖弁に関連する右心室内医療処置用の誘導導入器

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EP (1) EP0738518A3 (ja)
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EP0738518A2 (en) 1996-10-23
CA2174298A1 (en) 1996-10-18
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