JPH08282958A - 吊り装置 - Google Patents
吊り装置Info
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- JPH08282958A JPH08282958A JP8558095A JP8558095A JPH08282958A JP H08282958 A JPH08282958 A JP H08282958A JP 8558095 A JP8558095 A JP 8558095A JP 8558095 A JP8558095 A JP 8558095A JP H08282958 A JPH08282958 A JP H08282958A
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- Japan
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- hanging
- suspension
- longitudinal direction
- suspension beam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 様々な形状や大きさの被吊り上げ物を安定的
に吊り上げることができ、しかも小型軽量化を図ること
ができる吊り点間隔の調整機能を持った吊り装置を提供
する。 【構成】 揚重機のフック1に一端が係止される2本の
引掛けワイヤ2,2と、被吊り上げ物に一端が係止され
る2本の吊りワイヤ3,3と、引掛けワイヤ2,2の他
端が係止される引掛けワイヤ取付けシャフト6,6およ
び吊りワイヤ3,3の他端が係止される吊りワイヤ取付
けシャフト7,7を備えた2つの支持部材4,4と、支
持部材4,4を長手方向に移動可能に保持する吊りビー
ム5とを有する吊り装置である。
に吊り上げることができ、しかも小型軽量化を図ること
ができる吊り点間隔の調整機能を持った吊り装置を提供
する。 【構成】 揚重機のフック1に一端が係止される2本の
引掛けワイヤ2,2と、被吊り上げ物に一端が係止され
る2本の吊りワイヤ3,3と、引掛けワイヤ2,2の他
端が係止される引掛けワイヤ取付けシャフト6,6およ
び吊りワイヤ3,3の他端が係止される吊りワイヤ取付
けシャフト7,7を備えた2つの支持部材4,4と、支
持部材4,4を長手方向に移動可能に保持する吊りビー
ム5とを有する吊り装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊り荷等の被吊り上げ
物にワイヤ等の連結部材を係止して吊り上げる吊り装置
に係り、特に、様々な形状や大きさの被吊り上げ物に対
し、吊り点間隔を調整できる2点吊りの吊り装置に関す
る。
物にワイヤ等の連結部材を係止して吊り上げる吊り装置
に係り、特に、様々な形状や大きさの被吊り上げ物に対
し、吊り点間隔を調整できる2点吊りの吊り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、被吊り上げ物をクレーン等で
吊り上げる作業においては、図4に示すように、その安
全性を確保するため、被吊り上げ物9をワイヤまたはチ
ェーン2,3により2点以上で支持して吊り上げること
が指導されている。この2点の間隔は被吊り上げ物の中
央に荷重心が位置するように各吊り点を配置することは
勿論のことであるが、被吊り上げ物9の安定のために
は、被吊り上げ物9に余計な負荷をかけることなくその
まま上方に吊り上げられるように、吊り点間隔に合わせ
た吊りビームを用意する必要がある。このため、少々吊
り点間隔が異なっても固定してそのまま使用することも
あった。
吊り上げる作業においては、図4に示すように、その安
全性を確保するため、被吊り上げ物9をワイヤまたはチ
ェーン2,3により2点以上で支持して吊り上げること
が指導されている。この2点の間隔は被吊り上げ物の中
央に荷重心が位置するように各吊り点を配置することは
勿論のことであるが、被吊り上げ物9の安定のために
は、被吊り上げ物9に余計な負荷をかけることなくその
まま上方に吊り上げられるように、吊り点間隔に合わせ
た吊りビームを用意する必要がある。このため、少々吊
り点間隔が異なっても固定してそのまま使用することも
あった。
【0003】ところで、作業性・安全性から考えれば、
対象となる被吊り上げ物に合わせ吊り点間隔を調整する
ことが好ましい。
対象となる被吊り上げ物に合わせ吊り点間隔を調整する
ことが好ましい。
【0004】これに対し、図5に示すような吊り点間隔
を調整できるものが知られている(特開昭61−145
097号公報参照)。この公報に開示されたものは、パ
イプ搬送装置であり、重心ずれの除去、およびパイプP
の長さに応じた調整を可能としたものである。
を調整できるものが知られている(特開昭61−145
097号公報参照)。この公報に開示されたものは、パ
イプ搬送装置であり、重心ずれの除去、およびパイプP
の長さに応じた調整を可能としたものである。
【0005】また、図6に示すような上下の支持位置
(ワイヤ2の下端係止位置およびフック42の位置)を
同時に調整できるものが知られている(実開昭61−1
10682号公報参照)。この公報に開示されたもの
は、パイプ用吊りビームであり、支持位置を調整するた
めにビーム41を伸縮させる方法が採られている。
(ワイヤ2の下端係止位置およびフック42の位置)を
同時に調整できるものが知られている(実開昭61−1
10682号公報参照)。この公報に開示されたもの
は、パイプ用吊りビームであり、支持位置を調整するた
めにビーム41を伸縮させる方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の図5に示したパイプ搬送装置は、重機への引掛けワ
イヤ2の下端係止位置が吊りビーム43に固定された構
成であり、したがって、吊り点間隔Lを調整する場合に
は、吊りワイヤ3相互の間隔のみを変えることとなる。
このため、図示のように、引掛けワイヤ2に生じる張力
T1 の鉛直方向分力T1yと吊りワイヤ3に生じる張力T
2 とにより吊りビーム43に曲げが作用してしまうとい
う問題がある。このため、特に重量物の被吊り上げ物に
対しては吊りビーム43の強度を上げるべく過大にしな
ければならず、そのため揚重機の能力を上げる必要があ
った。
来の図5に示したパイプ搬送装置は、重機への引掛けワ
イヤ2の下端係止位置が吊りビーム43に固定された構
成であり、したがって、吊り点間隔Lを調整する場合に
は、吊りワイヤ3相互の間隔のみを変えることとなる。
このため、図示のように、引掛けワイヤ2に生じる張力
T1 の鉛直方向分力T1yと吊りワイヤ3に生じる張力T
2 とにより吊りビーム43に曲げが作用してしまうとい
う問題がある。このため、特に重量物の被吊り上げ物に
対しては吊りビーム43の強度を上げるべく過大にしな
ければならず、そのため揚重機の能力を上げる必要があ
った。
【0007】一方、上記従来の図6に示したパイプ用吊
りビームにあっては、前述したように、上下の支持位置
を同時に調整できるにしても、ビーム全体を伸縮させる
方法ではビーム構造が複雑となると共に、特に重量物ハ
ンドリングの場合は伸縮構造のビームにこじりが発生し
たり、一時的に大きな圧縮力が作用したりする虞れがあ
る。しかも、このパイプ用吊りビームは、パイプのよう
な管体の両端を被吊り上げ物自体に働く圧縮力を利用し
て挟み込みながら吊り上げる方式のものであって、そも
そも被吊り上げ物の2点を係止してそのまま上方に吊り
上げるものではなく、ワイヤ2,2から斜め方向の力が
被吊り上げ物自体に作用し、被吊り上げ物に圧縮力が加
わるものである。したがって、図6に示したパイプ用吊
りビームはパイプ等の管体に使用が限定され、種々の形
状・大きさの被吊り上げ物をそのまま上方に安定的に吊
り上げることができるものではない。
りビームにあっては、前述したように、上下の支持位置
を同時に調整できるにしても、ビーム全体を伸縮させる
方法ではビーム構造が複雑となると共に、特に重量物ハ
ンドリングの場合は伸縮構造のビームにこじりが発生し
たり、一時的に大きな圧縮力が作用したりする虞れがあ
る。しかも、このパイプ用吊りビームは、パイプのよう
な管体の両端を被吊り上げ物自体に働く圧縮力を利用し
て挟み込みながら吊り上げる方式のものであって、そも
そも被吊り上げ物の2点を係止してそのまま上方に吊り
上げるものではなく、ワイヤ2,2から斜め方向の力が
被吊り上げ物自体に作用し、被吊り上げ物に圧縮力が加
わるものである。したがって、図6に示したパイプ用吊
りビームはパイプ等の管体に使用が限定され、種々の形
状・大きさの被吊り上げ物をそのまま上方に安定的に吊
り上げることができるものではない。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、様々な形
状や大きさの被吊り上げ物を安定的に吊り上げることが
でき、しかも小型軽量化を図ることができる吊り点間隔
の調整機能を持った吊り装置を提供することにある。
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、様々な形
状や大きさの被吊り上げ物を安定的に吊り上げることが
でき、しかも小型軽量化を図ることができる吊り点間隔
の調整機能を持った吊り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明の構成は、揚重機のフックに一端が係止
される2つの引掛け用連結部材と、被吊り上げ物に一端
が係止される2つの吊り用連結部材と、前記引掛け用連
結部材の他端が係止される第1係止部および前記吊り用
連結部材の他端が係止される第2係止部を備えた2つの
支持部材と、該支持部材を長手方向に移動可能に保持す
る吊りビームとを有することを特徴とする吊り装置であ
る。
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明の構成は、揚重機のフックに一端が係止
される2つの引掛け用連結部材と、被吊り上げ物に一端
が係止される2つの吊り用連結部材と、前記引掛け用連
結部材の他端が係止される第1係止部および前記吊り用
連結部材の他端が係止される第2係止部を備えた2つの
支持部材と、該支持部材を長手方向に移動可能に保持す
る吊りビームとを有することを特徴とする吊り装置であ
る。
【0010】請求項2に記載の発明の構成は、上記請求
項1記載の吊り装置において、前記支持部材を吊りビー
ムの長手方向に移動させる移動手段を設けたことを特徴
とする。
項1記載の吊り装置において、前記支持部材を吊りビー
ムの長手方向に移動させる移動手段を設けたことを特徴
とする。
【0011】請求項3に記載の発明の構成は、上記請求
項2記載の吊り装置において、前記移動手段は、前記支
持部材に固設されるナット部および該ナット部と螺合す
る螺子シャフトを有することを特徴とする。
項2記載の吊り装置において、前記移動手段は、前記支
持部材に固設されるナット部および該ナット部と螺合す
る螺子シャフトを有することを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明の構成は、上記請求
項3記載の吊り装置において、前記支持部材に係合孔を
設けると共に、これに対応して前記吊りビームに係合孔
を設け、これらの係合孔に挿通して係合させることによ
り前記支持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に保
持できる位置決めピンを備えたことを特徴とする。
項3記載の吊り装置において、前記支持部材に係合孔を
設けると共に、これに対応して前記吊りビームに係合孔
を設け、これらの係合孔に挿通して係合させることによ
り前記支持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に保
持できる位置決めピンを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明の構成は、上記請求
項3または4記載の吊り装置において、前記ナット部
は、緩衝材を介して前記支持部材に固設されていること
を特徴とする。
項3または4記載の吊り装置において、前記ナット部
は、緩衝材を介して前記支持部材に固設されていること
を特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明の構成は、上記請求
項2記載の吊り装置において、前記支持部材は前記吊り
ビームの上下面を転動するガイドローラを有し、前記移
動手段を駆動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
る。
項2記載の吊り装置において、前記支持部材は前記吊り
ビームの上下面を転動するガイドローラを有し、前記移
動手段を駆動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】このように構成した本発明にあっては、請求項
毎に次のように作用する。請求項1に記載の発明にあっ
ては、この吊り装置を使用して被吊り上げ物を吊り上げ
る場合には、先ず、吊り点間隔の調整を行う。即ち、2
つの支持部材のそれぞれの第2係止部に係止された2つ
の吊り用連結部材下端の相互の間隔が被吊り上げ物の対
応する係止箇所の相互の間隔と一致するように、2つの
支持部材を吊りビームの長手方向に移動させる。ここ
で、第1係止部および第2係止部は各支持部材の所定位
置に取り付けられているためその相対位置を保ったまま
で移動される。そして、各支持部材は、吊りビームの長
手方向の所定位置に移動された後に、その位置に保持さ
れる。こうして、吊り点間隔を被吊り上げ物の大きさに
応じて調整することができ、吊り上げの安定性が図られ
る。
毎に次のように作用する。請求項1に記載の発明にあっ
ては、この吊り装置を使用して被吊り上げ物を吊り上げ
る場合には、先ず、吊り点間隔の調整を行う。即ち、2
つの支持部材のそれぞれの第2係止部に係止された2つ
の吊り用連結部材下端の相互の間隔が被吊り上げ物の対
応する係止箇所の相互の間隔と一致するように、2つの
支持部材を吊りビームの長手方向に移動させる。ここ
で、第1係止部および第2係止部は各支持部材の所定位
置に取り付けられているためその相対位置を保ったまま
で移動される。そして、各支持部材は、吊りビームの長
手方向の所定位置に移動された後に、その位置に保持さ
れる。こうして、吊り点間隔を被吊り上げ物の大きさに
応じて調整することができ、吊り上げの安定性が図られ
る。
【0016】次に、各支持部材の第1係止部に係止され
た2つの引掛け用連結部材の上端を揚重機のフックに引
掛けて係止すると共に、吊り点間隔を調整した2つの吊
り用連結部材の下端を被吊り上げ物に係止させ、揚重機
によってフックに係止された引掛け用連結部材の上端を
上方に引き上げると、吊りビームに保持された支持部材
を介して吊り用連結部材の下端に係止された被吊り上げ
物が吊り上げられる。ここで、引掛け用連結部材および
吊り用連結部材から支持部材を介して吊りビームに働く
力は同一点に作用するため、吊りビームに曲げが働くこ
となく長手方向の圧縮力のみ作用することとなる。
た2つの引掛け用連結部材の上端を揚重機のフックに引
掛けて係止すると共に、吊り点間隔を調整した2つの吊
り用連結部材の下端を被吊り上げ物に係止させ、揚重機
によってフックに係止された引掛け用連結部材の上端を
上方に引き上げると、吊りビームに保持された支持部材
を介して吊り用連結部材の下端に係止された被吊り上げ
物が吊り上げられる。ここで、引掛け用連結部材および
吊り用連結部材から支持部材を介して吊りビームに働く
力は同一点に作用するため、吊りビームに曲げが働くこ
となく長手方向の圧縮力のみ作用することとなる。
【0017】請求項2に記載の発明にあっては、支持部
材は、移動手段により、吊りビームの長手方向の所定位
置に迅速かつ容易に移動される。
材は、移動手段により、吊りビームの長手方向の所定位
置に迅速かつ容易に移動される。
【0018】請求項3に記載の発明にあっては、螺子シ
ャフトを回転させることにより、螺子の送り動作を利用
して支持部材の移動がなされる。
ャフトを回転させることにより、螺子の送り動作を利用
して支持部材の移動がなされる。
【0019】請求項4に記載の発明にあっては、支持部
材の係合孔と吊りビームの係合孔との中心が合致するよ
うにして支持部材を所定の位置に移動させた後、位置決
めピンを挿通して係合させる。これにより、支持部材は
吊りビームの長手方向の所定位置に保持される。また、
揚重時には位置決めピンを介して吊りビームに圧縮力が
働き、他の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を
簡易な構成で確実に受けることができる。したがって、
揚重時には移動手段の螺子シャフト等には負荷がかから
ない。
材の係合孔と吊りビームの係合孔との中心が合致するよ
うにして支持部材を所定の位置に移動させた後、位置決
めピンを挿通して係合させる。これにより、支持部材は
吊りビームの長手方向の所定位置に保持される。また、
揚重時には位置決めピンを介して吊りビームに圧縮力が
働き、他の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を
簡易な構成で確実に受けることができる。したがって、
揚重時には移動手段の螺子シャフト等には負荷がかから
ない。
【0020】請求項5に記載の発明にあっては、緩衝材
を介してナット部を支持部材に固設することにより、支
持部材の吊りビーム長手方向の移動時において、ストロ
ークエンドでのナット部と螺子シャフトとのかじりつき
を防止することができると共に、吊り荷重等の外力が支
持部材に加わったときのナット部と螺子シャフトとのか
じりつきを防止することができる。さらに、吊り上げ時
に吊り荷重の水平力を螺子シャフトに伝えることなく、
位置決めピンに伝えることができる。
を介してナット部を支持部材に固設することにより、支
持部材の吊りビーム長手方向の移動時において、ストロ
ークエンドでのナット部と螺子シャフトとのかじりつき
を防止することができると共に、吊り荷重等の外力が支
持部材に加わったときのナット部と螺子シャフトとのか
じりつきを防止することができる。さらに、吊り上げ時
に吊り荷重の水平力を螺子シャフトに伝えることなく、
位置決めピンに伝えることができる。
【0021】請求項6に記載の発明にあっては、支持部
材を移動させる移動手段は駆動手段により駆動され、支
持部材は吊りビームの長手方向にスムーズに自走移動し
得る。
材を移動させる移動手段は駆動手段により駆動され、支
持部材は吊りビームの長手方向にスムーズに自走移動し
得る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例に係る吊り装置の概略構
成図、図2(A)は図1に示される吊り装置の要部を示
す拡大平面図、図2(B)は同じく一部破断正面図、図
3は図2(B)のA−A線に沿う断面図であって、
(A)は位置決めピンをセットする前の様子を示す図、
(B)は位置決めピンをセットした後の様子を示す図で
ある。
する。図1は本発明の一実施例に係る吊り装置の概略構
成図、図2(A)は図1に示される吊り装置の要部を示
す拡大平面図、図2(B)は同じく一部破断正面図、図
3は図2(B)のA−A線に沿う断面図であって、
(A)は位置決めピンをセットする前の様子を示す図、
(B)は位置決めピンをセットした後の様子を示す図で
ある。
【0023】図1に示したように、本実施例の吊り装置
10は、高炉等の大型構造物の構成部材の据付け等に使
用されるものであり、固定クレーン、走行クレーン又は
ユニック等の揚重機(図示せず)によって吊り上げられ
る吊りビーム5を有している。この吊りビーム5は、図
2および図3に示したように、ビーム本体8を有し、例
えば2本のミゾ形鋼8a,8bが図示のように所定の間
隔を置いて背面が対向するように配置されて構成され、
その長手方向寸法が図示しない被吊り上げ物の最大吊り
点間隔よりも大きく設定されている。また、ビーム本体
8の2本のミゾ形鋼8a,8bの間は図示しない短梁で
所定箇所連結されると共に、上面と下面にはそれぞれ上
端板11、下端板12が固着されている。ビーム本体8
の側面には、複数の係合孔13が長手方向に等間隔に形
成されており、後述する支持部材4,4を保持固定する
のに供される。
10は、高炉等の大型構造物の構成部材の据付け等に使
用されるものであり、固定クレーン、走行クレーン又は
ユニック等の揚重機(図示せず)によって吊り上げられ
る吊りビーム5を有している。この吊りビーム5は、図
2および図3に示したように、ビーム本体8を有し、例
えば2本のミゾ形鋼8a,8bが図示のように所定の間
隔を置いて背面が対向するように配置されて構成され、
その長手方向寸法が図示しない被吊り上げ物の最大吊り
点間隔よりも大きく設定されている。また、ビーム本体
8の2本のミゾ形鋼8a,8bの間は図示しない短梁で
所定箇所連結されると共に、上面と下面にはそれぞれ上
端板11、下端板12が固着されている。ビーム本体8
の側面には、複数の係合孔13が長手方向に等間隔に形
成されており、後述する支持部材4,4を保持固定する
のに供される。
【0024】上端板11および下端板12の左右両端に
は、ビーム本体8の2本のミゾ形鋼8a,8bの間の離
間距離とほぼ同じ幅の切欠部11a,12aが所定長さ
形成されており、この切欠部11a,12aから挿通さ
れ、2本のミゾ形鋼8a,8bの間に位置するようにし
て、2つの支持部材4,4が吊りビーム5の左右両側に
それぞれ設置される。この支持部材4は、鉛直面をなす
ように平行に配置された2つの支持プレート14,15
を有しており、その間には支持パイプ16が4箇所にて
溶接固定されている。
は、ビーム本体8の2本のミゾ形鋼8a,8bの間の離
間距離とほぼ同じ幅の切欠部11a,12aが所定長さ
形成されており、この切欠部11a,12aから挿通さ
れ、2本のミゾ形鋼8a,8bの間に位置するようにし
て、2つの支持部材4,4が吊りビーム5の左右両側に
それぞれ設置される。この支持部材4は、鉛直面をなす
ように平行に配置された2つの支持プレート14,15
を有しており、その間には支持パイプ16が4箇所にて
溶接固定されている。
【0025】支持プレート14,15の中央上部には、
後述する引掛け用連結部材としての引掛けワイヤ2,2
が係止される引掛けワイヤ取付けシャフト6,6(第1
係止部に相当)が取り付けられる。本実施例では、この
引掛けワイヤ取付けシャフト6,6は、その一端にボル
ト頭部6a、他端に図示しない雄螺子部が形成されてお
り、固定ナット20により、支持プレート14,15に
対して適宜取り付け取外しが可能となっている。一方、
支持プレート14,15の中央下部には、後述する吊り
用連結部材としての吊りワイヤ3,3が係止される吊り
ワイヤ取付けシャフト7,7(第2係止部に相当)が取
り付けられ、この吊りワイヤ取付けシャフト7,7は、
その一端にボルト頭部7a、他端に雄螺子部7bが形成
されており、固定ナット21により、支持プレート1
4,15に対して適宜取り付け取外しが可能となってい
る。このように、支持部材4の同じ鉛直軸線上に引掛け
ワイヤ取付けシャフト6および吊りワイヤ取付けシャフ
ト7が配置されており、引掛けワイヤ2および吊りワイ
ヤ3から支持部材4を介して吊りビーム5に働く力は同
一点に作用するため、吊りビーム5に曲げは働かず、長
手方向の圧縮力のみ働く構造となっている。
後述する引掛け用連結部材としての引掛けワイヤ2,2
が係止される引掛けワイヤ取付けシャフト6,6(第1
係止部に相当)が取り付けられる。本実施例では、この
引掛けワイヤ取付けシャフト6,6は、その一端にボル
ト頭部6a、他端に図示しない雄螺子部が形成されてお
り、固定ナット20により、支持プレート14,15に
対して適宜取り付け取外しが可能となっている。一方、
支持プレート14,15の中央下部には、後述する吊り
用連結部材としての吊りワイヤ3,3が係止される吊り
ワイヤ取付けシャフト7,7(第2係止部に相当)が取
り付けられ、この吊りワイヤ取付けシャフト7,7は、
その一端にボルト頭部7a、他端に雄螺子部7bが形成
されており、固定ナット21により、支持プレート1
4,15に対して適宜取り付け取外しが可能となってい
る。このように、支持部材4の同じ鉛直軸線上に引掛け
ワイヤ取付けシャフト6および吊りワイヤ取付けシャフ
ト7が配置されており、引掛けワイヤ2および吊りワイ
ヤ3から支持部材4を介して吊りビーム5に働く力は同
一点に作用するため、吊りビーム5に曲げは働かず、長
手方向の圧縮力のみ働く構造となっている。
【0026】支持プレート14,15の前記支持パイプ
16が固着される中央部分には、貫通孔18が形成され
ており、この貫通孔18に嵌挿されると共に支持パイプ
16の内部を挿通するローラシャフト17が設けられ、
このローラシャフト17の両端には、吊りビーム5の上
端板11、下端板12に当接して転動するガイドローラ
19がそれぞれ回転自在に設けられる。したがって、支
持部材4を長手方向に移動させることにより、吊り点間
隔を被吊り上げ物の大きさに応じて調整することができ
る。
16が固着される中央部分には、貫通孔18が形成され
ており、この貫通孔18に嵌挿されると共に支持パイプ
16の内部を挿通するローラシャフト17が設けられ、
このローラシャフト17の両端には、吊りビーム5の上
端板11、下端板12に当接して転動するガイドローラ
19がそれぞれ回転自在に設けられる。したがって、支
持部材4を長手方向に移動させることにより、吊り点間
隔を被吊り上げ物の大きさに応じて調整することができ
る。
【0027】また、支持プレート14,15の略中央部
には、係合孔22が形成される。これにより、該係合孔
22とビーム本体8の側面に形成された複数の係合孔1
3のいずれかとを中心合わせして、位置決めピン23を
嵌挿して係合させることにより、支持部材4を吊りビー
ム5の長手方向の所定位置に保持できるように構成され
ている。この位置決めピン23を介して支持部材4から
吊りビーム5の長手方向に圧縮力が働くため、他の部分
に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構成で確
実に受けることができる。また、この位置決めピン23
の頭部23aに隣接して係合溝部23bが形成されてお
り、位置決めピン23をセットした後に、吊りビーム5
に上下動可能に設けられた可動プレート30を前記係合
溝部23bに嵌め込むことにより、該位置決めピン23
の抜止め防止が図られている。なお、支持部材4を吊り
ビーム5の長手方向の所定位置に保持する構成は、上記
の位置決めピン23によるものの他、クランプ手段やブ
レーキ機構などを利用することも可能である。
には、係合孔22が形成される。これにより、該係合孔
22とビーム本体8の側面に形成された複数の係合孔1
3のいずれかとを中心合わせして、位置決めピン23を
嵌挿して係合させることにより、支持部材4を吊りビー
ム5の長手方向の所定位置に保持できるように構成され
ている。この位置決めピン23を介して支持部材4から
吊りビーム5の長手方向に圧縮力が働くため、他の部分
に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構成で確
実に受けることができる。また、この位置決めピン23
の頭部23aに隣接して係合溝部23bが形成されてお
り、位置決めピン23をセットした後に、吊りビーム5
に上下動可能に設けられた可動プレート30を前記係合
溝部23bに嵌め込むことにより、該位置決めピン23
の抜止め防止が図られている。なお、支持部材4を吊り
ビーム5の長手方向の所定位置に保持する構成は、上記
の位置決めピン23によるものの他、クランプ手段やブ
レーキ機構などを利用することも可能である。
【0028】図1に示したように、2つの支持部材4,
4の引掛けワイヤ取付けシャフト6,6のそれぞれに
は、揚重機フック1に一端が係止される引掛けワイヤ
2,2がそれぞれ取り付けられる。即ち、これら2本の
引掛けワイヤ2,2の図示しない上端環部(図1に示す
吊りワイヤ3,3の下端環部3aと同様な構成であり、
以降の他の環部も同様である)はフック1に引掛けら
れ、図示しない下端環部は左右それぞれの支持部材4,
4の各引掛けワイヤ取付けシャフト6,6に係止され
る。また、2つの支持部材4,4の吊りワイヤ取付けシ
ャフト7,7のそれぞれには、図示しない被吊り上げ物
に一端が係止される吊りワイヤ3,3がそれぞれ取り付
けられる。即ち、これら2本の吊りワイヤ3,3の図示
しない上端環部は左右それぞれの支持部材4,4の各吊
りワイヤ取付けシャフト7,7に係止され、下端環部3
aは図示しない被吊り上げ物に設けられた吊りピースに
係止されるようになっている。
4の引掛けワイヤ取付けシャフト6,6のそれぞれに
は、揚重機フック1に一端が係止される引掛けワイヤ
2,2がそれぞれ取り付けられる。即ち、これら2本の
引掛けワイヤ2,2の図示しない上端環部(図1に示す
吊りワイヤ3,3の下端環部3aと同様な構成であり、
以降の他の環部も同様である)はフック1に引掛けら
れ、図示しない下端環部は左右それぞれの支持部材4,
4の各引掛けワイヤ取付けシャフト6,6に係止され
る。また、2つの支持部材4,4の吊りワイヤ取付けシ
ャフト7,7のそれぞれには、図示しない被吊り上げ物
に一端が係止される吊りワイヤ3,3がそれぞれ取り付
けられる。即ち、これら2本の吊りワイヤ3,3の図示
しない上端環部は左右それぞれの支持部材4,4の各吊
りワイヤ取付けシャフト7,7に係止され、下端環部3
aは図示しない被吊り上げ物に設けられた吊りピースに
係止されるようになっている。
【0029】なお、本実施例では、各ワイヤ2,3の端
部に形成された環部を直接シャフト6,7あるいは被吊
り上げ物の吊りピースに係止させる構成としたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、各ワイヤ
2,3の端部に形成された環部に各種のクランプやフッ
ク等の保持具を設けるように構成してもよい。また、支
持部材4に設けられる係止部としてのシャフト6,7
は、ねじ締め固定としたが、溶接固定としてもよい。こ
の場合には各ワイヤ2,3の端部に保持具を設けるとよ
い。さらに、シャフト6,7の代わりに係合孔、係合パ
イプ、フック等を形成するようにしてもよい。一方、ワ
イヤ2,3の代わりにチェーン等の他の連結部材を使用
することも勿論可能である。
部に形成された環部を直接シャフト6,7あるいは被吊
り上げ物の吊りピースに係止させる構成としたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、各ワイヤ
2,3の端部に形成された環部に各種のクランプやフッ
ク等の保持具を設けるように構成してもよい。また、支
持部材4に設けられる係止部としてのシャフト6,7
は、ねじ締め固定としたが、溶接固定としてもよい。こ
の場合には各ワイヤ2,3の端部に保持具を設けるとよ
い。さらに、シャフト6,7の代わりに係合孔、係合パ
イプ、フック等を形成するようにしてもよい。一方、ワ
イヤ2,3の代わりにチェーン等の他の連結部材を使用
することも勿論可能である。
【0030】図2に示したように、本実施例ではさら
に、支持部材4を吊りビーム5の長手方向に移動させる
移動手段24が設けられている。この移動手段24は、
緩衝材25′を介して支持部材4に固設されるナット部
25および該ナット部25と螺合する螺子シャフト26
を有している。緩衝材25′は例えばウレタン等の材料
からなり、図示のように、ナット部25の両端に該ナッ
ト部25と支持部材4との間に介装されるようにして設
けられる。
に、支持部材4を吊りビーム5の長手方向に移動させる
移動手段24が設けられている。この移動手段24は、
緩衝材25′を介して支持部材4に固設されるナット部
25および該ナット部25と螺合する螺子シャフト26
を有している。緩衝材25′は例えばウレタン等の材料
からなり、図示のように、ナット部25の両端に該ナッ
ト部25と支持部材4との間に介装されるようにして設
けられる。
【0031】このように、移動手段24は限られたスペ
ース内できわめて簡易な構成となっており、螺子シャフ
ト26の外側端部に取り付けたハンドル27を手動にて
回転させることにより、螺子の送り動作を利用して支持
部材4の移動が可能となっている。ここで、図中符号
「28」「29」は、螺子シャフト26を回転自在に支
持する軸受部材を示す。また、移動手段24の螺子シャ
フト26を、例えばモータ等の図示しない駆動手段によ
り駆動させる構成とすることがで可能である。このよう
にすれば、多くの作業者を配置させる必要がなくなると
共に、スムーズに支持部材4を吊りビーム5の長手方向
の所定位置に移動させることができる。また、緩衝材2
5′を介してナット部25を支持部材4に固設すること
により、支持部材4の吊りビーム長手方向の移動時にお
いて、ストロークエンドでのナット部25と螺子シャフ
ト26とのかじりつきを防止することができると共に、
吊り荷重等の外力が支持部材4に加わったときのナット
部25と螺子シャフト26とのかじりつきを防止するこ
とができる。さらに、吊り上げ時に吊り荷重の水平力を
螺子シャフト26に伝えることなく、位置決めピン23
に伝えることができる。
ース内できわめて簡易な構成となっており、螺子シャフ
ト26の外側端部に取り付けたハンドル27を手動にて
回転させることにより、螺子の送り動作を利用して支持
部材4の移動が可能となっている。ここで、図中符号
「28」「29」は、螺子シャフト26を回転自在に支
持する軸受部材を示す。また、移動手段24の螺子シャ
フト26を、例えばモータ等の図示しない駆動手段によ
り駆動させる構成とすることがで可能である。このよう
にすれば、多くの作業者を配置させる必要がなくなると
共に、スムーズに支持部材4を吊りビーム5の長手方向
の所定位置に移動させることができる。また、緩衝材2
5′を介してナット部25を支持部材4に固設すること
により、支持部材4の吊りビーム長手方向の移動時にお
いて、ストロークエンドでのナット部25と螺子シャフ
ト26とのかじりつきを防止することができると共に、
吊り荷重等の外力が支持部材4に加わったときのナット
部25と螺子シャフト26とのかじりつきを防止するこ
とができる。さらに、吊り上げ時に吊り荷重の水平力を
螺子シャフト26に伝えることなく、位置決めピン23
に伝えることができる。
【0032】なお、本発明の移動手段は、上記のような
螺子の送り動作を利用したものに限定されることなく、
例えば、ワイヤやスチールベルト等を利用したものとす
ることも可能である。
螺子の送り動作を利用したものに限定されることなく、
例えば、ワイヤやスチールベルト等を利用したものとす
ることも可能である。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の吊り装置10を使用して被吊り上げ物を吊り上げる
場合には、先ず、吊り点間隔の調整を行う。即ち、左右
それぞれの支持部材4,4の各吊りワイヤ取付けシャフ
ト7,7に取り付けられた吊りワイヤ3,3の下端環部
3a,3aの相互の間隔が、図示しない被吊り上げ物の
対応する吊りピースの相互の間隔と一致するように、ハ
ンドル27を回転させて移動手段24により支持部材4
を吊りビーム5の長手方向に移動させる。ここで、引掛
けワイヤ取付けシャフト6および吊りワイヤ取付けシャ
フト7は、各支持部材4の所定位置に取り付けられてい
るためその相対位置を保ったままで移動される。次い
で、支持部材4の係合孔22と吊りビーム5の係合孔1
3との中心が合致するように支持部材4を所定の位置に
移動させた後、位置決めピン23を嵌挿して係合させ
る。これにより、支持部材4は吊りビーム5の長手方向
の所定位置に保持される。こうして、吊り点間隔を被吊
り上げ物の大きさに応じて調整することができ、吊り上
げの安定性が図られる。したがって、吊り点間隔に合わ
せた吊りビームをその都度用意する必要がなく、きわめ
て汎用性の高いものとすることができる。
例の吊り装置10を使用して被吊り上げ物を吊り上げる
場合には、先ず、吊り点間隔の調整を行う。即ち、左右
それぞれの支持部材4,4の各吊りワイヤ取付けシャフ
ト7,7に取り付けられた吊りワイヤ3,3の下端環部
3a,3aの相互の間隔が、図示しない被吊り上げ物の
対応する吊りピースの相互の間隔と一致するように、ハ
ンドル27を回転させて移動手段24により支持部材4
を吊りビーム5の長手方向に移動させる。ここで、引掛
けワイヤ取付けシャフト6および吊りワイヤ取付けシャ
フト7は、各支持部材4の所定位置に取り付けられてい
るためその相対位置を保ったままで移動される。次い
で、支持部材4の係合孔22と吊りビーム5の係合孔1
3との中心が合致するように支持部材4を所定の位置に
移動させた後、位置決めピン23を嵌挿して係合させ
る。これにより、支持部材4は吊りビーム5の長手方向
の所定位置に保持される。こうして、吊り点間隔を被吊
り上げ物の大きさに応じて調整することができ、吊り上
げの安定性が図られる。したがって、吊り点間隔に合わ
せた吊りビームをその都度用意する必要がなく、きわめ
て汎用性の高いものとすることができる。
【0034】次に、左右それぞれの支持部材4,4の各
引掛けワイヤ取付けシャフト6,6に取り付けられた引
掛けワイヤ2,2の上端環部を揚重機のフック1に引掛
けて係止すると共に、吊り点間隔を調整した吊りワイヤ
3,3の下端環部3a,3aを被吊り上げ物の対応する
吊りピースに係止させ、揚重機によってフック1に係止
された引掛けワイヤ2,2の上端を上方に引き上げる
と、吊りビーム5に保持された支持部材4を介して吊り
ワイヤ3,3の下端環部3a,3aに係止された被吊り
上げ物が吊り上げられる。
引掛けワイヤ取付けシャフト6,6に取り付けられた引
掛けワイヤ2,2の上端環部を揚重機のフック1に引掛
けて係止すると共に、吊り点間隔を調整した吊りワイヤ
3,3の下端環部3a,3aを被吊り上げ物の対応する
吊りピースに係止させ、揚重機によってフック1に係止
された引掛けワイヤ2,2の上端を上方に引き上げる
と、吊りビーム5に保持された支持部材4を介して吊り
ワイヤ3,3の下端環部3a,3aに係止された被吊り
上げ物が吊り上げられる。
【0035】この場合に、図1に示したように、被吊り
上げ物の荷重W(t) とすると、各吊りワイヤ3にかかる
張力T2 (t) はW/2(t) となり、吊りビーム5に働く
力のつりあいから、各引掛けワイヤ2にかかる張力T1
(t) の鉛直方向分力T1y(t)はT2 (t) に等しく、T
1 (t) の水平方向分力T1x(t) が吊りビーム5に圧縮力
として働く。このように、各引掛けワイヤ2にかかる張
力T1 (t) の鉛直方向分力T1y(t) と各吊りワイヤ3に
かかる張力T2 (t) とが吊りビーム5の同一点に鉛直方
向逆向きに同じ大きさで作用するため、吊りビーム5に
曲げが働くことはなく、各引掛けワイヤ2にかかる張力
T1 (t) の水平方向分力T1x(t) のみが吊りビーム5に
圧縮力として作用する。したがって、吊りビーム5を構
成する鋼材のサイズを下げることも可能となる。例え
ば、被吊り上げ物の荷重W(t) が40t の場合に、従来
の吊り装置では吊りビームに高さ方向寸法500mmの
形鋼を使用していたが、本発明では高さ方向寸法300
mmの形鋼を使用することが可能となった。
上げ物の荷重W(t) とすると、各吊りワイヤ3にかかる
張力T2 (t) はW/2(t) となり、吊りビーム5に働く
力のつりあいから、各引掛けワイヤ2にかかる張力T1
(t) の鉛直方向分力T1y(t)はT2 (t) に等しく、T
1 (t) の水平方向分力T1x(t) が吊りビーム5に圧縮力
として働く。このように、各引掛けワイヤ2にかかる張
力T1 (t) の鉛直方向分力T1y(t) と各吊りワイヤ3に
かかる張力T2 (t) とが吊りビーム5の同一点に鉛直方
向逆向きに同じ大きさで作用するため、吊りビーム5に
曲げが働くことはなく、各引掛けワイヤ2にかかる張力
T1 (t) の水平方向分力T1x(t) のみが吊りビーム5に
圧縮力として作用する。したがって、吊りビーム5を構
成する鋼材のサイズを下げることも可能となる。例え
ば、被吊り上げ物の荷重W(t) が40t の場合に、従来
の吊り装置では吊りビームに高さ方向寸法500mmの
形鋼を使用していたが、本発明では高さ方向寸法300
mmの形鋼を使用することが可能となった。
【0036】また、位置決めピン23を介して支持部材
4から吊りビーム5の長手方向に圧縮力が働くため、他
の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構
成で確実に受けることができる。さらに本装置では、ナ
ット部25の両端に、緩衝材25′を該ナット部25と
支持部材4との間に介装されるようにして設けたので、
位置決めピン23での水平力受けを一層確実なものとす
ることができるうえ、支持部材4の吊りビーム長手方向
の移動時において、ストロークエンドでのナット部25
と螺子シャフト26とのかじりつきを防止することがで
きると共に、吊り荷重等の外力が支持部材4に加わった
ときのナット部25と螺子シャフト26とのかじりつき
を防止することができる。したがって、揚重時には、移
動手段24の螺子シャフト26等には負荷がかからず、
移動手段24を小型化することができる。
4から吊りビーム5の長手方向に圧縮力が働くため、他
の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構
成で確実に受けることができる。さらに本装置では、ナ
ット部25の両端に、緩衝材25′を該ナット部25と
支持部材4との間に介装されるようにして設けたので、
位置決めピン23での水平力受けを一層確実なものとす
ることができるうえ、支持部材4の吊りビーム長手方向
の移動時において、ストロークエンドでのナット部25
と螺子シャフト26とのかじりつきを防止することがで
きると共に、吊り荷重等の外力が支持部材4に加わった
ときのナット部25と螺子シャフト26とのかじりつき
を防止することができる。したがって、揚重時には、移
動手段24の螺子シャフト26等には負荷がかからず、
移動手段24を小型化することができる。
【0037】このように、吊り装置全体としてきわめて
小型軽量化することが可能となり、設備費の低減および
揚重機の小型化も図ることができる。
小型軽量化することが可能となり、設備費の低減および
揚重機の小型化も図ることができる。
【0038】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。上述した実施例では、利用度の高い2点吊りの吊り
装置を例に挙げて本発明の吊り装置を説明したが、本発
明は、3本以上の吊りワイヤを有する多点吊りの吊り装
置に適用することが可能である。
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。上述した実施例では、利用度の高い2点吊りの吊り
装置を例に挙げて本発明の吊り装置を説明したが、本発
明は、3本以上の吊りワイヤを有する多点吊りの吊り装
置に適用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、揚重機フックに一端が係止される2つの引掛け用
連結部材と、被吊り上げ物に一端が係止される2つの吊
り用連結部材と、前記引掛け用連結部材の他端が係止さ
れる第1係止部および前記吊り用連結部材の他端が係止
される第2係止部を備えた2つの支持部材と、該支持部
材を長手方向に移動可能に保持する吊りビームとを有す
るので、吊り点間隔を被吊り上げ物の大きさに応じて調
整することができ、吊り上げの安定性が図られる。した
がって、吊り点間隔に合わせた吊りビームをその都度用
意する必要がなく、きわめて汎用性の高いものとするこ
とができる。
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、揚重機フックに一端が係止される2つの引掛け用
連結部材と、被吊り上げ物に一端が係止される2つの吊
り用連結部材と、前記引掛け用連結部材の他端が係止さ
れる第1係止部および前記吊り用連結部材の他端が係止
される第2係止部を備えた2つの支持部材と、該支持部
材を長手方向に移動可能に保持する吊りビームとを有す
るので、吊り点間隔を被吊り上げ物の大きさに応じて調
整することができ、吊り上げの安定性が図られる。した
がって、吊り点間隔に合わせた吊りビームをその都度用
意する必要がなく、きわめて汎用性の高いものとするこ
とができる。
【0040】また、引掛け用連結部材および吊り用連結
部材から支持部材を介して吊りビームに働く力は同一点
に作用するため、吊りビームに曲げが働くことなく長手
方向の圧縮力のみ作用するため、吊りビームの構成部材
のサイズを下げることが可能となる。したがって、吊り
装置全体としてきわめて小型軽量化することが可能とな
り、設備費の低減および揚重機の小型化も図ることがで
きる。
部材から支持部材を介して吊りビームに働く力は同一点
に作用するため、吊りビームに曲げが働くことなく長手
方向の圧縮力のみ作用するため、吊りビームの構成部材
のサイズを下げることが可能となる。したがって、吊り
装置全体としてきわめて小型軽量化することが可能とな
り、設備費の低減および揚重機の小型化も図ることがで
きる。
【0041】請求項2に記載の発明では、支持部材を吊
りビームの長手方向に移動させる移動手段を設けたの
で、支持部材を所定位置に迅速かつ容易に移動させるこ
とができる。
りビームの長手方向に移動させる移動手段を設けたの
で、支持部材を所定位置に迅速かつ容易に移動させるこ
とができる。
【0042】請求項3に記載の発明では、移動手段は、
前記支持部材に固設されるナット部および該ナット部と
螺合する螺子シャフトを有するので、吊り装置の限られ
たスペース内に付加するだけできわめて簡易に構成する
ことができる。
前記支持部材に固設されるナット部および該ナット部と
螺合する螺子シャフトを有するので、吊り装置の限られ
たスペース内に付加するだけできわめて簡易に構成する
ことができる。
【0043】請求項4に記載の発明では、支持部材に係
合孔を設けると共に、これに対応して吊りビームに係合
孔を設け、これらの係合孔に挿通して係合させることに
より支持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に保持
できる位置決めピンを備えたので、揚重時には位置決め
ピンを介して吊りビームの長手方向に圧縮力が働き、他
の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構
成で確実に受けることができる。したがって、揚重時に
は、移動手段の螺子シャフト等には負荷がかからず、移
動手段を小型化することができる。
合孔を設けると共に、これに対応して吊りビームに係合
孔を設け、これらの係合孔に挿通して係合させることに
より支持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に保持
できる位置決めピンを備えたので、揚重時には位置決め
ピンを介して吊りビームの長手方向に圧縮力が働き、他
の部分に負荷を及ぼすことなく水平方向の力を簡易な構
成で確実に受けることができる。したがって、揚重時に
は、移動手段の螺子シャフト等には負荷がかからず、移
動手段を小型化することができる。
【0044】請求項5に記載の発明では、緩衝材を介し
てナット部を支持部材に固設するようにしたので、支持
部材の吊りビーム長手方向の移動時において、ストロー
クエンドでのナット部と螺子シャフトとのかじりつきを
防止することができると共に、吊り荷重等の外力が支持
部材に加わったときのナット部と螺子シャフトとのかじ
りつきを防止することができる。さらに、吊り上げ時に
吊り荷重の水平力を螺子シャフトに伝えることなく、位
置決めピンに伝えることができる。
てナット部を支持部材に固設するようにしたので、支持
部材の吊りビーム長手方向の移動時において、ストロー
クエンドでのナット部と螺子シャフトとのかじりつきを
防止することができると共に、吊り荷重等の外力が支持
部材に加わったときのナット部と螺子シャフトとのかじ
りつきを防止することができる。さらに、吊り上げ時に
吊り荷重の水平力を螺子シャフトに伝えることなく、位
置決めピンに伝えることができる。
【0045】請求項6に記載の発明では、支持部材は前
記吊りビームの上下面を転動するガイドローラを有し、
移動手段を駆動させる駆動手段を設けたので、多くの作
業者を配置させる必要がなくなると共に、スムーズに支
持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に移動させる
ことができる。
記吊りビームの上下面を転動するガイドローラを有し、
移動手段を駆動させる駆動手段を設けたので、多くの作
業者を配置させる必要がなくなると共に、スムーズに支
持部材を吊りビームの長手方向の所定位置に移動させる
ことができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る吊り装置の概略構成
図である。
図である。
【図2】 (A)は図1に示される吊り装置の要部を示
す拡大平面図、(B)は同じく一部破断正面図である。
す拡大平面図、(B)は同じく一部破断正面図である。
【図3】 図2(B)のA−A線に沿う断面図であっ
て、(A)は位置決めピンをセットする前の様子を示す
図、(B)は位置決めピンをセットした後の様子を示す
図である。
て、(A)は位置決めピンをセットする前の様子を示す
図、(B)は位置決めピンをセットした後の様子を示す
図である。
【図4】 従来の吊り装置の概略構成図である。
【図5】 従来の吊り装置の概略構成図である。
【図6】 従来の吊り装置の概略構成図である。
1…フック、 2…引掛けワイヤ(引掛け用連結部材)、 3…吊りワイヤ(吊り用連結部材)、 4…支持部材、 5…吊りビーム、 6…引掛けワイヤ取付けシャフト(第1係止部)、 7…吊りワイヤ取付けシャフト(第2係止部)、 13,22…係合孔、 19…ガイドローラ、 23…位置決めピン、 24…移動手段、 25…ナット部、 25′…緩衝材、 26…螺子シャフト。
フロントページの続き (72)発明者 津山 初雄 奈良県奈良市帝塚山南3丁目16番7号 (72)発明者 豊岡 実 大阪府大阪市中央区谷町8丁目2番3号 イーグル クランプ株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 揚重機のフック(1) に一端が係止される
2つの引掛け用連結部材(2、2) と、 被吊り上げ物に一端が係止される2つの吊り用連結部材
(3、3) と、 前記引掛け用連結部材(2、2) の他端が係止される第1係
止部(6、6) および前記吊り用連結部材(3、3) の他端が係
止される第2係止部(7、7) を備えた2つの支持部材(4、
4) と、 該支持部材(4、4) を長手方向に移動可能に保持する吊り
ビーム(5) とを有することを特徴とする吊り装置。 - 【請求項2】 前記支持部材(4) を吊りビーム(5) の長
手方向に移動させる移動手段(24)を設けてなる請求項1
記載の吊り装置。 - 【請求項3】 前記移動手段(24)は、前記支持部材(4)
に固設されるナット部(25)および該ナット部(25)と螺合
する螺子シャフト(26)を有してなる請求項2記載の吊り
装置。 - 【請求項4】 前記支持部材(4) に係合孔(22)を設ける
と共に、これに対応して前記吊りビーム(5) に係合孔(1
3)を設け、これらの係合孔(22,13) に挿通して係合させ
ることにより前記支持部材(4) を吊りビーム(5) の長手
方向の所定位置に保持できる位置決めピン(23)を備えて
なる請求項3記載の吊り装置。 - 【請求項5】 前記ナット部(25)は、緩衝材(25′)を介
して前記支持部材(4) に固設されてなる請求項3または
4記載の吊り装置。 - 【請求項6】 前記支持部材(4) は前記吊りビーム(5)
の上下面を転動するガイドローラ(19)を有し、前記移動
手段(24)を駆動させる駆動手段を設けてなる請求項2記
載の吊り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8558095A JPH08282958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 吊り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8558095A JPH08282958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 吊り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08282958A true JPH08282958A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13862757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8558095A Withdrawn JPH08282958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 吊り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08282958A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-04-11 JP JP8558095A patent/JPH08282958A/ja not_active Withdrawn
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