JPH08285175A - 断熱材 - Google Patents
断熱材Info
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- JPH08285175A JPH08285175A JP7088052A JP8805295A JPH08285175A JP H08285175 A JPH08285175 A JP H08285175A JP 7088052 A JP7088052 A JP 7088052A JP 8805295 A JP8805295 A JP 8805295A JP H08285175 A JPH08285175 A JP H08285175A
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- heat insulating
- insulating material
- film
- gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】気体が外部に抜け出て断熱性能が低下すること
を効果的に抑制し、長期にわたる断熱性能を良好に維持
できるようにすること。 【構成】炭酸ガスを主体にした熱伝導率の低い気体をセ
ル中に含む硬質発泡ウレタンからなる断熱素材7を備
え、この断熱素材7がガス透過性の低いプラスチックフ
ィルム8で被覆されてなる構成。
を効果的に抑制し、長期にわたる断熱性能を良好に維持
できるようにすること。 【構成】炭酸ガスを主体にした熱伝導率の低い気体をセ
ル中に含む硬質発泡ウレタンからなる断熱素材7を備
え、この断熱素材7がガス透過性の低いプラスチックフ
ィルム8で被覆されてなる構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材に関し、より詳
細には保温あるいは保冷用として、外部からの熱を断熱
するために使用される断熱材に関する。
細には保温あるいは保冷用として、外部からの熱を断熱
するために使用される断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の断熱材にはフロンガスや炭酸ガス
などの低熱伝導率の気体をセル中に封止されることで断
熱性能を高められた硬質発泡ウレタンで構成されたもの
があり、図5を参照するように例えば冷蔵庫の扉を構成
する庫内側パネル1と庫外側パネル2との間に断熱材3
として設けられる。
などの低熱伝導率の気体をセル中に封止されることで断
熱性能を高められた硬質発泡ウレタンで構成されたもの
があり、図5を参照するように例えば冷蔵庫の扉を構成
する庫内側パネル1と庫外側パネル2との間に断熱材3
として設けられる。
【0003】このような断熱材3に封止される気体とし
て前記フロンガスは地球環境等からの制約があることか
ら、近年では前記炭酸ガスが重視されてきている。
て前記フロンガスは地球環境等からの制約があることか
ら、近年では前記炭酸ガスが重視されてきている。
【0004】このような炭酸ガスを主たる低熱伝導率気
体とする硬質発泡ウレタンに例えば水処方発泡ウレタン
がある。
体とする硬質発泡ウレタンに例えば水処方発泡ウレタン
がある。
【0005】水処方発泡ウレタンは、ポリオール、シリ
コン系の整泡剤、アミン系の触媒および水からなるプレ
ミックスと、イソシアネートとを混合、反応させてなる
もので、イソシアネートと水とが反応する際に生成する
炭酸ガスがセル(気泡)中に封止された構造として知ら
れている。
コン系の整泡剤、アミン系の触媒および水からなるプレ
ミックスと、イソシアネートとを混合、反応させてなる
もので、イソシアネートと水とが反応する際に生成する
炭酸ガスがセル(気泡)中に封止された構造として知ら
れている。
【0006】炭酸ガスの熱伝導率は常温では空気のそれ
に比べてかなり低いという物性によりそれが封止されて
いる硬質発泡ウレタンの断熱性能を維持しているのであ
る。
に比べてかなり低いという物性によりそれが封止されて
いる硬質発泡ウレタンの断熱性能を維持しているのであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した水処方発泡ウ
レタンのように炭酸ガスを主たる低熱伝導率の気体とし
てセル中に封止してある断熱材3は、通常はそのままの
状態で各種の機器のパネルなどに装着されている。
レタンのように炭酸ガスを主たる低熱伝導率の気体とし
てセル中に封止してある断熱材3は、通常はそのままの
状態で各種の機器のパネルなどに装着されている。
【0008】例えばこの機器の一例として図5で示され
る冷蔵庫の扉を参照して説明すると、その扉の庫内側パ
ネル1と庫外側パネル2との間に保冷のための断熱材3
を装着すると、パネルの構造が完全な気密性を保てるも
のではないから、断熱材3内の炭酸ガスは庫内と庫外側
の両パネルのうち、次第に庫内側パネル1を介して庫内
側に抜けていくことになるが、その炭酸ガスの抜けだし
速度が従来の断熱材3ではその構造上速く、したがっ
て、冷蔵庫に対するその断熱性能は比較的早期のうちに
低下させられてしまう。
る冷蔵庫の扉を参照して説明すると、その扉の庫内側パ
ネル1と庫外側パネル2との間に保冷のための断熱材3
を装着すると、パネルの構造が完全な気密性を保てるも
のではないから、断熱材3内の炭酸ガスは庫内と庫外側
の両パネルのうち、次第に庫内側パネル1を介して庫内
側に抜けていくことになるが、その炭酸ガスの抜けだし
速度が従来の断熱材3ではその構造上速く、したがっ
て、冷蔵庫に対するその断熱性能は比較的早期のうちに
低下させられてしまう。
【0009】このような断熱材3の炭酸ガスの抜け出し
について図6を参照して説明すると、同図の(a)で示す
ように断熱材3の左右端面が大気中に解放され、また、
断熱材3の上下端面は完全な気密性の壁5で覆われてい
るとともに、断熱材3内にはセル中の炭酸ガス以外の気
体はないと想定する。
について図6を参照して説明すると、同図の(a)で示す
ように断熱材3の左右端面が大気中に解放され、また、
断熱材3の上下端面は完全な気密性の壁5で覆われてい
るとともに、断熱材3内にはセル中の炭酸ガス以外の気
体はないと想定する。
【0010】かかる想定のもとで、断熱材3のセル4に
封止されている炭酸ガスはそれが大気中に拡散する拡散
係数は比較的大きいから、時間が経過してくると、それ
の左右端面から大気中に炭酸ガスが次第に拡散して、そ
の濃度が低下していくことになる。
封止されている炭酸ガスはそれが大気中に拡散する拡散
係数は比較的大きいから、時間が経過してくると、それ
の左右端面から大気中に炭酸ガスが次第に拡散して、そ
の濃度が低下していくことになる。
【0011】また、断熱材3の内部には酸素とか窒素と
いった断熱性能に不都合な気体はないが、断熱材3外部
から酸素とか窒素が侵入してきて酸素とか窒素の濃度が
高くなってくる。
いった断熱性能に不都合な気体はないが、断熱材3外部
から酸素とか窒素が侵入してきて酸素とか窒素の濃度が
高くなってくる。
【0012】図6の(b)では炭酸ガスと酸素それぞれの
濃度の時間の経過に伴う変化の様子が示されている。図
6の(b)で炭酸ガス濃度Pco2の変化は実線で示され、そ
の時間の経過がt0,t1,……で示され、酸素の濃度Po2
の変化は破線で示され、その時間の経過がt0’,t1’,
……で示されている。また、Po2に付された↑の矢印、
Pco2に付された↓の矢印はその方向に濃度が高いこ
とを示している。
濃度の時間の経過に伴う変化の様子が示されている。図
6の(b)で炭酸ガス濃度Pco2の変化は実線で示され、そ
の時間の経過がt0,t1,……で示され、酸素の濃度Po2
の変化は破線で示され、その時間の経過がt0’,t1’,
……で示されている。また、Po2に付された↑の矢印、
Pco2に付された↓の矢印はその方向に濃度が高いこ
とを示している。
【0013】炭酸ガスの濃度Pco2は時間t0では濃度が
最も高く、時間t1,t2,…で左右端面の大気側よりも遠
い中央側で高い状態で全体の濃度が低下してくる様子が
示され、酸素の濃度Po2は時間t0’でゼロであり、時間
t1’,t2’…で左右端面の大気側で高い状態で全体の濃
度が大きくなってくる様子が示されている。
最も高く、時間t1,t2,…で左右端面の大気側よりも遠
い中央側で高い状態で全体の濃度が低下してくる様子が
示され、酸素の濃度Po2は時間t0’でゼロであり、時間
t1’,t2’…で左右端面の大気側で高い状態で全体の濃
度が大きくなってくる様子が示されている。
【0014】これらから明らかなごとく、従来の断熱材
3では時間の経過とともに断熱性能の維持に必要な炭酸
ガスの濃度が低下してくるが、この濃度の低下によって
図3の実線で示されるように熱伝導率が高くなり、その
断熱性能は著しく低下してしまうことになる。
3では時間の経過とともに断熱性能の維持に必要な炭酸
ガスの濃度が低下してくるが、この濃度の低下によって
図3の実線で示されるように熱伝導率が高くなり、その
断熱性能は著しく低下してしまうことになる。
【0015】したがって、本発明においては、炭酸ガス
を主体にした熱伝導率の低い気体をセル中に含む硬質発
泡ウレタンを断熱素材とした断熱材において、そのよう
な気体が外部に抜け出て断熱性能が低下するのを効果的
に抑制して、長期にわたって断熱性能が良好に維持でき
る断熱材を提供することを目的とする。
を主体にした熱伝導率の低い気体をセル中に含む硬質発
泡ウレタンを断熱素材とした断熱材において、そのよう
な気体が外部に抜け出て断熱性能が低下するのを効果的
に抑制して、長期にわたって断熱性能が良好に維持でき
る断熱材を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、炭酸ガスを主体にした熱伝導率の低い気
体をセル中に含む硬質発泡ウレタンからなる断熱素材を
備え、この断熱素材がガス透過性の低いプラスチックフ
ィルムで被覆されていることを特徴としている。このプ
ラスチックフィルムは、好ましくは断熱素材の一部また
は全部を覆って設けられる。プラスチックフィルムの上
には、好ましくは熱伝導率の低い金属フィルムをラミネ
ートしてもよい。さらにプラスチックフィルムは、好ま
しくは、塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリルニトリルフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、その他これに類する
材料で構成される。
成するために、炭酸ガスを主体にした熱伝導率の低い気
体をセル中に含む硬質発泡ウレタンからなる断熱素材を
備え、この断熱素材がガス透過性の低いプラスチックフ
ィルムで被覆されていることを特徴としている。このプ
ラスチックフィルムは、好ましくは断熱素材の一部また
は全部を覆って設けられる。プラスチックフィルムの上
には、好ましくは熱伝導率の低い金属フィルムをラミネ
ートしてもよい。さらにプラスチックフィルムは、好ま
しくは、塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリルニトリルフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、その他これに類する
材料で構成される。
【0017】
【作用】本発明の構成により、断熱素材はガス透過性の
低いプラスチックフィルムで被覆されているから、この
断熱素材を構成する硬質発泡ウレタンのセル中に封止さ
れている熱伝導率の低い気体は外部に飛散するのが抑制
されるとともに、大気中の酸素等の気体も断熱素材中に
侵入するのが防止され、熱伝導率の低い気体は長期間に
わたって断熱素材中に保持されるので、断熱性能の長期
信頼性が確保される。
低いプラスチックフィルムで被覆されているから、この
断熱素材を構成する硬質発泡ウレタンのセル中に封止さ
れている熱伝導率の低い気体は外部に飛散するのが抑制
されるとともに、大気中の酸素等の気体も断熱素材中に
侵入するのが防止され、熱伝導率の低い気体は長期間に
わたって断熱素材中に保持されるので、断熱性能の長期
信頼性が確保される。
【0018】特に、断熱素材の全部をプラスチックフィ
ルムで覆えば、気体が飛散するのを確実に抑制できる
が、必要に応じて断熱素材の一部を覆った場合でも十分
な効果が得られる。
ルムで覆えば、気体が飛散するのを確実に抑制できる
が、必要に応じて断熱素材の一部を覆った場合でも十分
な効果が得られる。
【0019】さらに、プラスチックフィルムの上に、熱
伝導率の低い金属フィルムをラミネートしておけば、気
体の飛散をより一層確実に抑制できるので、断熱性能の
長期信頼性がさらに高まる。
伝導率の低い金属フィルムをラミネートしておけば、気
体の飛散をより一層確実に抑制できるので、断熱性能の
長期信頼性がさらに高まる。
【0020】
【実施例】実施例について図面を参照して以下に説明す
る。
る。
【0021】図1は、冷蔵庫の扉に使用された本発明の
断熱材の好ましい一実施例を示す断面図である。冷蔵庫
の扉は、ABS樹脂製の庫内側パネル1と塗装鉄板製の
庫外側パネル2とを備えている。本実施例の断熱材は2
つの断熱材3,6で構成されており、これら断熱材3,
6は両パネル1,2の間に設けられる。
断熱材の好ましい一実施例を示す断面図である。冷蔵庫
の扉は、ABS樹脂製の庫内側パネル1と塗装鉄板製の
庫外側パネル2とを備えている。本実施例の断熱材は2
つの断熱材3,6で構成されており、これら断熱材3,
6は両パネル1,2の間に設けられる。
【0022】断熱材3は、硬質発泡ウレタンの一種であ
る水処方発泡ウレタンからなり、庫内側パネル1側に設
けられている。断熱材3を構成する水処方発泡ウレタン
は、ポリオール、シリコン系の整泡剤、アミン系の触媒
および水からなるプレミックスと、イソシアネートとを
混合、反応させてなるもので、イソシアネートと水とが
反応する際に生成する炭酸ガスが気泡(セル)中に封止さ
れた構造を有している。断熱材6は、全体がパネル状を
有し、断熱材3と同様に、水処方発泡ウレタンを断熱素
材7としており、この断熱素材7の周囲全部がガス透過
性の低いプラスチックフィルム8で被覆されてなり、庫
外側パネル2側に設けられている。
る水処方発泡ウレタンからなり、庫内側パネル1側に設
けられている。断熱材3を構成する水処方発泡ウレタン
は、ポリオール、シリコン系の整泡剤、アミン系の触媒
および水からなるプレミックスと、イソシアネートとを
混合、反応させてなるもので、イソシアネートと水とが
反応する際に生成する炭酸ガスが気泡(セル)中に封止さ
れた構造を有している。断熱材6は、全体がパネル状を
有し、断熱材3と同様に、水処方発泡ウレタンを断熱素
材7としており、この断熱素材7の周囲全部がガス透過
性の低いプラスチックフィルム8で被覆されてなり、庫
外側パネル2側に設けられている。
【0023】プラスチックフィルム8の材料としては、
塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、その他これに類する材料を選
択して適用することができる。
塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、その他これに類する材料を選
択して適用することができる。
【0024】これらのプラスチックフィルム8は、ガス
透過性が低いばかりでなく、熱溶着が可能であるため、
断熱素材7の密封には便利である。
透過性が低いばかりでなく、熱溶着が可能であるため、
断熱素材7の密封には便利である。
【0025】断熱材6の製作にあたっては、たとえば、
プラスチックフィルム8を四角形の袋に形成し、この袋
の一辺側を未熱溶着部分として残しておき、その未熱溶
着部分の開口から断熱素材7を注入した後に、その未熱
溶着部分を図示しないヒートシール装置で熱溶着するこ
とで密封される。
プラスチックフィルム8を四角形の袋に形成し、この袋
の一辺側を未熱溶着部分として残しておき、その未熱溶
着部分の開口から断熱素材7を注入した後に、その未熱
溶着部分を図示しないヒートシール装置で熱溶着するこ
とで密封される。
【0026】なお、図1に示す実施例のように断熱材
3,6を2つに分けなくても、両パネル1,2の間に本
発明に係る断熱材6のみを介在させてもよい。
3,6を2つに分けなくても、両パネル1,2の間に本
発明に係る断熱材6のみを介在させてもよい。
【0027】本発明に係る断熱材6は、断熱素材7がガ
ス透過性の低いプラスチックフィルム8で被覆されてい
るから、この断熱素材7を構成する硬質発泡ウレタンの
セル中に封止されている熱伝導率の低い気体は外部に飛
散するのがそのフィルム8で抑制されるとともに、大気
中の酸素や窒素等の気体も断熱素材7中に侵入すること
もそのフィルム8で防止され、その結果、長期にわたっ
ての良好な断熱性能の維持が可能となる。
ス透過性の低いプラスチックフィルム8で被覆されてい
るから、この断熱素材7を構成する硬質発泡ウレタンの
セル中に封止されている熱伝導率の低い気体は外部に飛
散するのがそのフィルム8で抑制されるとともに、大気
中の酸素や窒素等の気体も断熱素材7中に侵入すること
もそのフィルム8で防止され、その結果、長期にわたっ
ての良好な断熱性能の維持が可能となる。
【0028】すなわち、図2(a)に示すように、この断
熱材6の左右端面を大気中に解放する一方、上下端面を
気密性の壁5などでシールした場合、断熱素材7のセル
4中に封止されている炭酸ガスは、拡散係数が比較的大
きいけれども、プラスチックフィルム8によって、その
左右端側の表面から大気中に飛散して行くのが抑制され
る一方、大気中の酸素や窒素などはプラスチックフィル
ム8によって断熱素材7内に侵入するのが阻止される。
熱材6の左右端面を大気中に解放する一方、上下端面を
気密性の壁5などでシールした場合、断熱素材7のセル
4中に封止されている炭酸ガスは、拡散係数が比較的大
きいけれども、プラスチックフィルム8によって、その
左右端側の表面から大気中に飛散して行くのが抑制され
る一方、大気中の酸素や窒素などはプラスチックフィル
ム8によって断熱素材7内に侵入するのが阻止される。
【0029】そのため、同図(b)に示すように、断熱素
材7中の炭酸ガスの濃度(圧力)Pco2は、t0,t1,t2,
t3,…の実線で示すように、時間経過とともに次第に低
下する一方、大気中の酸素や窒素の濃度Po2は、t0',
t1',t2',t3',…の破線で示すように、時間経過とと
もに次第に断熱素材7中に拡散して増加するものの、こ
れらの炭酸ガスの濃度低下と酸素等の濃度上昇の傾向
は、図6(b)に示した従来例に比較して格段に小さい。
材7中の炭酸ガスの濃度(圧力)Pco2は、t0,t1,t2,
t3,…の実線で示すように、時間経過とともに次第に低
下する一方、大気中の酸素や窒素の濃度Po2は、t0',
t1',t2',t3',…の破線で示すように、時間経過とと
もに次第に断熱素材7中に拡散して増加するものの、こ
れらの炭酸ガスの濃度低下と酸素等の濃度上昇の傾向
は、図6(b)に示した従来例に比較して格段に小さい。
【0030】したがって、本発明に係る断熱材6では、
熱伝導率の小さい炭酸ガス等の気体が外部に飛散するこ
となく断熱素材7中にそのまま保持されることになるの
で、図3の破線で示されるように、従来の断熱材3(実
線で示す)に比べて断熱特性が長期にわたって良好に維
持される。
熱伝導率の小さい炭酸ガス等の気体が外部に飛散するこ
となく断熱素材7中にそのまま保持されることになるの
で、図3の破線で示されるように、従来の断熱材3(実
線で示す)に比べて断熱特性が長期にわたって良好に維
持される。
【0031】上記実施例の断熱材6は、断熱素材7の上
にプラスチックフィルム8を一層だけ被覆しているが、
図4に示す構成とすることもできる。
にプラスチックフィルム8を一層だけ被覆しているが、
図4に示す構成とすることもできる。
【0032】すなわち、図4に示す断熱材10は、水処
方発泡ウレタンを断熱素材11とし、この断熱素材11
が上下一対の積層フィルム12a,12bで被覆されてい
る。そして、各積層フィルム12a,12bは、熱溶着が
可能でかつガス透過性が低いポリアクリルニトリルのプ
ラスチックフィルム13a,13b、ガス透過性の低い塩
化ビニリデンのプラスチックフィルム14a,14b、熱
伝導率の低いアルミニウムの金属フィルム15a,15
b、および突き刺し強度に優れたポリエチレンテレフタ
レートのプラスチックフィルム16a,16bを順次ラミ
ネートして構成されている。
方発泡ウレタンを断熱素材11とし、この断熱素材11
が上下一対の積層フィルム12a,12bで被覆されてい
る。そして、各積層フィルム12a,12bは、熱溶着が
可能でかつガス透過性が低いポリアクリルニトリルのプ
ラスチックフィルム13a,13b、ガス透過性の低い塩
化ビニリデンのプラスチックフィルム14a,14b、熱
伝導率の低いアルミニウムの金属フィルム15a,15
b、および突き刺し強度に優れたポリエチレンテレフタ
レートのプラスチックフィルム16a,16bを順次ラミ
ネートして構成されている。
【0033】金属フィルム16a,16bは、プラスチッ
クフィルム14a,14bの上に金属を蒸着したり、ある
いは金属箔をラミネートすることで形成される。
クフィルム14a,14bの上に金属を蒸着したり、ある
いは金属箔をラミネートすることで形成される。
【0034】金属箔を用いる場合には、フィルム状に加
工する上で延性に優れた、アルミニウム、鉛、鉛系合
金、錫、錫系合金、鉛と錫との合金、あるいは鉛系と錫
系とを含む合金などが適用される。
工する上で延性に優れた、アルミニウム、鉛、鉛系合
金、錫、錫系合金、鉛と錫との合金、あるいは鉛系と錫
系とを含む合金などが適用される。
【0035】この断熱材10の製作にあたっては、一対
の積層フィルム12a,12bの3辺を熱溶着し、残りの
1辺を未熱溶着部分として残して袋状に形成し、その未
熱溶着部分から断熱素材11を注入した後に、その未熱
溶着部分を図示しないヒートシール装置で熱溶着するこ
とで密封される。
の積層フィルム12a,12bの3辺を熱溶着し、残りの
1辺を未熱溶着部分として残して袋状に形成し、その未
熱溶着部分から断熱素材11を注入した後に、その未熱
溶着部分を図示しないヒートシール装置で熱溶着するこ
とで密封される。
【0036】図4に示した実施例のように、断熱素材1
1の上にプラスチックフィルム13a,13b,14a,
14bを被覆するだけでなく、さらにその上に熱伝導率
の低い金属フィルム15a,15bをラミネートしておけ
ば、断熱素材11中の気体の飛散をより一層確実に抑制
することができるので、断熱性能の長期信頼性がさらに
高まる。
1の上にプラスチックフィルム13a,13b,14a,
14bを被覆するだけでなく、さらにその上に熱伝導率
の低い金属フィルム15a,15bをラミネートしておけ
ば、断熱素材11中の気体の飛散をより一層確実に抑制
することができるので、断熱性能の長期信頼性がさらに
高まる。
【0037】なお、図4に示す実施例に限らず、断熱素
材11と金属フィルム15a,15bとの間にプラスチッ
クフィルムを一層だけ設けるととともに、最外層のプラ
スチックフィルム16a,16bを省略した構造であって
も、所期の断熱性能の長期信頼性を十分に維持すること
ができる。
材11と金属フィルム15a,15bとの間にプラスチッ
クフィルムを一層だけ設けるととともに、最外層のプラ
スチックフィルム16a,16bを省略した構造であって
も、所期の断熱性能の長期信頼性を十分に維持すること
ができる。
【0038】また、図4の構成において、積層フィルム
12a,12bを熱溶着した周縁部において金属蒸着膜1
5a,15bが端面にそのまま露出しているが、この露出
部分をたとえばエッチングなどして除去した後、その上
下のプラスチックフィルム14aと16a,14bと16b
同士を熱溶着するようにすれば、金属蒸着膜15a,1
5bは表面に露出しなくなる。このようにすれば、金属
蒸着膜15a,15bから他の部材に熱が伝導して行って
断熱性能が損なわれるといったことがなくなり、断熱性
能が一層向上する。
12a,12bを熱溶着した周縁部において金属蒸着膜1
5a,15bが端面にそのまま露出しているが、この露出
部分をたとえばエッチングなどして除去した後、その上
下のプラスチックフィルム14aと16a,14bと16b
同士を熱溶着するようにすれば、金属蒸着膜15a,1
5bは表面に露出しなくなる。このようにすれば、金属
蒸着膜15a,15bから他の部材に熱が伝導して行って
断熱性能が損なわれるといったことがなくなり、断熱性
能が一層向上する。
【0039】上述の実施例では、冷蔵庫の扉に本発明に
係る断熱材を使用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、保温、保冷が必要な機械、装
置など、断熱が必要な箇所に本発明の断熱材を広く適用
することができる。
係る断熱材を使用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、保温、保冷が必要な機械、装
置など、断熱が必要な箇所に本発明の断熱材を広く適用
することができる。
【0040】さらに、この実施例では、炭酸ガスをセル
中に含む水処方発泡ウレタンを断熱素材7,11として
用いているが、これに限定されるものではなく、熱伝導
率の低い気体として、たとえば、炭酸ガスとともにシク
ロペンダンを同時に含む硬質発泡ウレタンを使用するこ
ともできる。
中に含む水処方発泡ウレタンを断熱素材7,11として
用いているが、これに限定されるものではなく、熱伝導
率の低い気体として、たとえば、炭酸ガスとともにシク
ロペンダンを同時に含む硬質発泡ウレタンを使用するこ
ともできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果を奏する。
によると、以下のような効果を奏する。
【0042】(1)断熱素材はガス透過性の低いプラスチ
ックフィルムで被覆されているから、この断熱素材を構
成する硬質発泡ウレタンのセル中に封止されている熱伝
導率の低い気体は外部に飛散するのが抑制されるととも
に、大気中の酸素や窒素などの気体も断熱素材中に侵入
するのが防止される。このため、熱伝導率の低い気体は
長期間にわたって硬質発泡ウレタン中に保持されるの
で、長期にわたって断熱性能を良好に維持することがで
きる。
ックフィルムで被覆されているから、この断熱素材を構
成する硬質発泡ウレタンのセル中に封止されている熱伝
導率の低い気体は外部に飛散するのが抑制されるととも
に、大気中の酸素や窒素などの気体も断熱素材中に侵入
するのが防止される。このため、熱伝導率の低い気体は
長期間にわたって硬質発泡ウレタン中に保持されるの
で、長期にわたって断熱性能を良好に維持することがで
きる。
【0043】(2)断熱素材の全部をプラスチックフィル
ムで覆えば、気体が飛散するのを確実に抑制できるが、
必要に応じて断熱素材の一部を覆った場合でも十分な効
果が得られる。
ムで覆えば、気体が飛散するのを確実に抑制できるが、
必要に応じて断熱素材の一部を覆った場合でも十分な効
果が得られる。
【0044】(3)プラスチックフィルムの上に、熱伝導
率の低い金属フィルムをラミネートしておけば、断熱素
材中に封止されている気体の飛散をより一層確実に抑制
できるので、断熱性能の長期信頼性がさらに高まる。
率の低い金属フィルムをラミネートしておけば、断熱素
材中に封止されている気体の飛散をより一層確実に抑制
できるので、断熱性能の長期信頼性がさらに高まる。
【図1】本発明に係る断熱材を冷蔵庫の扉に使用した場
合の実施例を示す断面図である。
合の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る断熱材において、断熱素材中の熱
伝導率の低い気体が時間経過とともに外部に飛散してい
く状況を説明するための図である。
伝導率の低い気体が時間経過とともに外部に飛散してい
く状況を説明するための図である。
【図3】本発明に係る断熱材の断熱特性(熱伝導率)の経
時変化を、従来の断熱材と比較して示す特性図である。
時変化を、従来の断熱材と比較して示す特性図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る断熱材の縦断面図で
ある。
ある。
【図5】従来例に係る断熱材を冷蔵庫の扉に使用した場
合の断面図である。
合の断面図である。
【図6】従来の断熱材において、断熱素材中の熱伝導率
の低い気体が時間経過とともに外部に飛散していく状況
を説明するための図である。
の低い気体が時間経過とともに外部に飛散していく状況
を説明するための図である。
3,6,10 断熱材 7,11 断熱素材 8 プラスチックフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 B32B 27/40 F25D 23/06 F25D 23/06 X
Claims (4)
- 【請求項1】 炭酸ガスを主体にした熱伝導率の低い気
体をセル中に含む硬質発泡ウレタンからなる断熱素材を
備え、この断熱素材がガス透過性の低いプラスチックフ
ィルムで被覆されて構成されていることを特徴とする断
熱材。 - 【請求項2】 前記プラスチックフィルムは、断熱素材
の一部または全部を覆って設けられていることを特徴と
する請求項1記載の断熱材。 - 【請求項3】 前記プラスチックフィルムの上には、熱
伝導率の低い金属フィルムがラミネートされていること
を特徴とする請求項1または2に記載の断熱材。 - 【請求項4】 前記プラスチックフィルムは、塩化ビニ
リデンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリ塩化
ビニルフィルム、その他これに類する材料であることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の断熱
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7088052A JPH08285175A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7088052A JPH08285175A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 断熱材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08285175A true JPH08285175A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13932073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7088052A Pending JPH08285175A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 断熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08285175A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0793936A1 (en) * | 1996-03-07 | 1997-09-10 | Nippon Sanso Corporation | Thermally insulated synthetic resin container and thermally insulated synthetic resin lid |
| JP2008521646A (ja) * | 2004-11-24 | 2008-06-26 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 改善されたastme−84延焼指数及び煙蔓延指数を有する積層ポリイソシアヌレート発泡構造体 |
| WO2009110587A1 (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-11 | 東レ株式会社 | 断熱材 |
| JP2011185442A (ja) * | 2011-06-22 | 2011-09-22 | Kyoraku Co Ltd | 断熱構造部材及びその成形方法 |
| US9546481B2 (en) | 2013-12-06 | 2017-01-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Vacuum insulation material |
| KR20180124706A (ko) * | 2017-05-12 | 2018-11-21 | 삼성전자주식회사 | 단열재 및 이를 포함하는 냉장고 |
| CN119639062A (zh) * | 2023-09-15 | 2025-03-18 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 一种聚碳酸酯基光扩散发泡片材及其制备方法和应用 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7088052A patent/JPH08285175A/ja active Pending
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| US20140031445A1 (en) * | 2008-03-07 | 2014-01-30 | Toray Industries, Inc. | Heat insulating material |
| JP5454137B2 (ja) * | 2008-03-07 | 2014-03-26 | 東レ株式会社 | 断熱材 |
| US9096728B2 (en) * | 2008-03-07 | 2015-08-04 | Toray Industries, Inc. | Heat insulating material |
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