JPH08285368A - スチームヒータの加熱量の調整装置 - Google Patents
スチームヒータの加熱量の調整装置Info
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- JPH08285368A JPH08285368A JP11634895A JP11634895A JPH08285368A JP H08285368 A JPH08285368 A JP H08285368A JP 11634895 A JP11634895 A JP 11634895A JP 11634895 A JP11634895 A JP 11634895A JP H08285368 A JPH08285368 A JP H08285368A
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Abstract
たまま所望の加熱量に制御可能であり、その上応答が早
くしかも安定した制御性が確保できるようなスチームヒ
ータの加熱量の調整装置を提供する。 【構成】 隔壁型熱交換器のスチーム流通空間に生成す
る凝縮水を排出する排水手段と、排出された凝縮水を貯
留すると共にこの凝縮水をスチーム流通空間に供給する
給水手段とを有し、これら排水手段並びに給水手段を用
いてスチーム流通空間に滞留する凝縮水の水位を増減し
て加熱量を調整するものとする。特に、給水手段は、密
閉容器と、この密閉容器の気相圧力を増減する加圧手段
並びに減圧手段と、密閉容器の内部及びスチーム流通空
間を連通する連絡管とで構成され、加圧手段並びに減圧
手段を用いて密閉容器の気相圧力を増減することによっ
て、スチーム流通空間に滞留する凝縮水の水位を増減す
るものとする。
Description
のスチームを隔壁型熱交換器に導入して被加熱流体を加
熱するスチームヒータの加熱量の調整装置に関するもの
である。
タや、蒸留塔の塔底に蒸気を供給するリボイラーなどに
は、スチーム発生手段からの高温のスチームの熱を隔壁
を介して伝達することで被加熱流体を加熱する、いわゆ
る隔壁型熱交換器からなるスチームヒータが多用されて
いる。この隔壁で仕切られたスチーム流通空間に導入さ
れたスチームは、凝縮潜熱を放出することで被加熱流体
を加熱する一方で、自らは凝縮して熱交換器外へ排出さ
れた後、凝縮水回収系統を経てスチーム発生手段の供給
水として循環再利用される。
ては、スチーム流通空間内にスチームを導入するための
入口に調節弁を設け、その開度を調整することでスチー
ム流通空間のスチーム圧力を変化させ、被加熱流体に供
給する熱量を調整する制御方式が最も多く採用されてい
る。例えば、被加熱流体の出口温度を所定値に保持した
い場合には、通常、制御対象である出口温度を直接測定
して、この出口温度が一定となるように入口調節弁を操
作している。また、リボイラーや蒸発器のように、蒸気
発生量を所定値に保持したい場合には、制御対象をスチ
ームまたは発生蒸気の流量、蒸発器内液位若しくは蒸発
器内圧力として、これらの検出値が一定となるように入
口調節弁を操作する方式が使い分けられる。
スチームヒータの加熱量調整に多用されている入口調節
弁の開度調整によるスチーム圧力制御方式では、所望の
加熱量が満足されるようにスチーム圧力が変動し、その
圧力に対応してスチームの凝縮温度が変動することが避
けられない。特に、次に示すような運転条件ではスチー
ム圧力・温度が大きく変動する。
第1は、低負荷運転条件である。スチームヒータが低負
荷運転状態にあると、その負荷低下分だけ必要加熱量が
減少し、これに応じて熱交換器の伝熱能力が過剰とな
る。このため、スチーム圧力制御方式が作用して必要熱
量が満足されるようにスチーム圧力・温度が大きく低下
する。
第2は初期クリーン条件である。熱交換器においては、
一般的に、長期間の運転によって伝熱面の表面に固形物
が沈着または析出する。このようにして蓄積したスケー
ルは、伝熱に対して抵抗を形成して加熱能力低下の原因
となるため、毎年1回程度は装置を休止して除去作業を
実施している。一方、熱交換器の設計の際には、このよ
うな定期的除去作業直前のスケール最大蓄積条件におい
ても所定の伝熱能力が確保されるように、スケール蓄積
量から予想される伝熱抵抗、いわゆる汚れ計数を考慮し
て、伝熱面積を算定するのが一般的である。このため、
熱交換器を製作後初めて使用する場合や、スケール除去
作業直後の、いわゆる初期クリーン条件においては、ス
ケールの付着がないことから、汚れ係数相当分だけ伝熱
能力が過剰の状態となる。それゆえ、この場合もスチー
ム圧力制御方式が作用してスチーム圧力・温度が低下し
て運転される。特に、被加熱流体を蒸発させるための蒸
発器やリボイラーでは、溶解塩類の析出によるスケール
付着が多いことが知られており、初期クリーン条件では
この汚れ係数相当分の伝熱能力の過剰が非常に大きく、
スチーム圧力・温度の低下が著しい。
望ましくない場合、例えば被加熱流体の加熱温度を一定
に保持する必要がある場合とか、スチームの凝縮によっ
て生成した凝縮水の排出並びに回収系統への送液を安定
して操作するために一定のスチーム圧力で運転したい場
合等には、このようなスチーム圧力制御方式は不適切で
ある。
持できるような加熱量調整の制御方式としては、公知の
伝熱面積による制御方式を用いることが考えられる。こ
の伝熱面積制御方式は、スチームの凝縮によって生成す
る凝縮水を熱交換器内に意図的に滞留させ、凝縮水の水
面以下の水没した伝熱面において伝熱が実質的に無効に
なる現象を利用するものであり、凝縮水の水位を増減す
ることで有効伝熱面積を変化させて加熱量を調整する。
このため、スチーム圧力を一定にしたまま加熱量の調整
が可能となる。ただし、この制御方式によると、加熱量
を増大させるには、凝縮水を抜き出して水位を下げれば
よいので早い応答が期待できるものの、これとは逆に加
熱量を低減させるには、凝縮水が必要量だけ貯留される
のに長時間を要することから応答が遅く、この応答性の
低さが実用化する上での大きな障害となっている。
沸点(100℃)より低い条件のスチームヒータに対し
て、スチーム圧力制御方式を採用すると、加熱量制御の
調節弁開度調整によりスチーム圧力が大気圧と同程度な
いし大気圧以下の真空になり、凝縮水の排水並びに回収
系統への送液が不可能となる。さらに、このスチームヒ
ータが前述の低負荷運転条件や初期クリーン条件で運転
される場合には、必要な加熱量に対して熱交換器の伝熱
能力が相対的に過大となることから、スチーム圧力制御
方式の作用によりスチーム圧力がより一層低下して真空
の程度が大きくなる。このため、凝縮水排水用の配管内
に逆流が生じると共に、これに伴って空気が熱交換器内
に侵入して、加熱能力を著しく低下させることも起き
る。
排出不可能の問題に対する解決策としては、まず第1
に、凝縮水を真空条件の低圧力から昇圧して送液する手
段を設けることが考えられる。この方策の一例が凝縮水
送液ポンプの追加設置であり、他の例が特殊な構造のバ
キュームトラップの設置であるが、ポンプの場合には予
備ポンプ設置によるコストの増大並びに運転・保守作業
の繁雑化が問題であり、バキュームトラップの場合は可
動部分の磨耗によるトラブルが多く信頼性に問題があ
り、いずれも現状では満足できる解決策になり得ない。
問題に対する解決策の第2として、前述の伝熱面積制御
方式を採用すれば、被加熱流体の出口温度が低く、しか
も伝熱能力が過剰の運転条件でも、スチーム圧力を好ま
しい値に維持できることが期待されるが、前記と同様
に、加熱量を低減させる方向では凝縮水が貯留される時
間だけ応答が遅いことが問題として残るため、加熱量調
整の制御方式としての採用は困難であった。
解消すべく案出されたものであり、その第1の目的は、
プラントの生産計画に応じて運転負荷を変更する場合な
どの運転条件変更や、スケール蓄積の進行による伝熱能
力低下などの環境条件変動に対して、スチーム圧力や凝
縮温度を常時一定に保持したまま所望の加熱量に制御可
能であり、その上応答が早くしかも安定した制御性が確
保できるようなスチームヒータの加熱量の調整装置を提
供することにある。また、その第2の目的は、熱交換器
内が負圧になることなく凝縮水が常時円滑に排出される
ように改善することにある。
明によれば、スチームと被加熱流体とを隔壁を介して熱
交換する隔壁型熱交換器のスチーム流通空間に生成する
凝縮水を排出する排水手段と、排出された凝縮水を貯留
すると共に該凝縮水を前記スチーム流通空間に供給する
給水手段とを有し、前記排水手段並びに前記給水手段を
用いて前記スチーム流通空間に滞留する凝縮水の水位を
増減して加熱量を調整することを特徴とするスチームヒ
ータの加熱量の調整装置を提供することにより達成され
る。
閉容器の気相圧力を増減する加圧手段並びに減圧手段
と、前記密閉容器の内部及び前記スチーム流通空間を連
通する連絡管とで構成され、前記加圧手段並びに前記減
圧手段を用いて前記密閉容器の気相圧力を増減すること
によって、前記スチーム流通空間に滞留する凝縮水の水
位を増減するものとすると好ましい。
閉容器内に導入する管路並びに調節弁からなり、前記減
圧手段が前記密閉容器内気相部のスチームを大気中に排
出する管路並びに調節弁からなるものとすると良い。さ
らに、前記スチーム流通空間に滞留する凝縮水並びに前
記密閉容器内の凝縮水の各水位をそれぞれ検出する水位
検出手段と、該水位検出手段からの水位信号に基づいて
算出された凝縮水の水量に応じて前記排水手段に動作信
号を出力する制御回路とを有し、前記スチーム流通空間
内の凝縮水及び前記密閉容器内の凝縮水の合計水量を一
定に保持するように調整するものであると良い。
流体を水の沸点より低い温度まで加熱するようなスチー
ムヒータに対して適用すると、特に有効である。
交換器に併設すれば、これらを適宜使い分けることでス
チーム流通空間内の凝縮水の水位を増減して有効伝熱面
積を変化させ、スチーム流通空間の気相圧力並びにスチ
ーム凝縮温度を好ましい一定値に維持したままで加熱量
を速やかに調整することができる。すなわち、給水手段
によって凝縮水をスチーム流通空間内に送り込むことに
より、凝縮水が漸増するのを待つことなく、凝縮水水位
を所望の位置まで短時間で上昇させることができ、所望
の加熱量調整を迅速に達成できる。凝縮水水位を上昇さ
せるのに外部からボイラ供給水を送入することも可能で
あるが、スチーム加熱により生成した凝縮水を一旦貯留
させておいて、必要時に送入できるようにするのが簡便
である。
閉容器を設置すると共にスチーム流通空間と密閉容器内
部とを連絡管によって連通させておくと、両者間の気相
部の圧力差に連動して両者の滞留水の水位が変動するよ
うになり、さらにこの密閉容器に加圧手段及び減圧手段
を設けて、密閉容器の気相圧力を増減するようにする
と、この気相圧力の変化に応じてスチーム流通空間内の
凝縮水水位を迅速に増減させることができる。
て、熱交換器に供給されているスチームの一部を送入す
るための管路と調節弁を設置すると共に、減圧手段とし
て、密閉容器の気相部の気体を大気中へ排出するための
管路と調節弁を設置することにより、容易に気相部の圧
力調節できる。すなわち、加圧手段並びに減圧手段の各
々の調節弁を操作して、加圧時にはスチームを導入し、
減圧時には大気へ排出すれば、大気圧から供給スチーム
圧力までの任意の値に密閉容器の気相圧力を調整するこ
とができる。密閉容器の気相部を加圧する気体として
は、窒素ガスや圧縮空気などプラント内で利用される高
圧気体が適用可能であるが、スチームヒータの加熱源の
スチームを利用するのが最も簡便である。
器内の凝縮水の水位を測定し、スチーム流通空間内の凝
縮水を所望の最高水位まで調整するのに適当な範囲内の
所定値に、両者の保有凝縮水の合計水量が保持されるよ
うに調整すると、水位調節に必要な凝縮水の不足分が貯
留されるまでの待ち時間、及び凝縮水の過剰分が排出さ
れるまでの待ち時間が不要となり、凝縮水水位の調節が
滞留凝縮水の移動だけで達成されるようになるため、迅
速かつ安定した熱量調整が可能となる。このスチーム流
通空間及び密閉容器の合計凝縮水量の調整は制御回路に
おいて行われ、両者の各水位の測定値から算出された合
計凝縮水量を目標値からの偏差がゼロになるように調整
する。凝縮水水位から凝縮水量を算出するあたっては、
熱交換器や密閉容器が堅型であるか、横型であるかとい
った設置状態や、スチーム流通空間が管側にあるか、胴
側にあるかといった熱交換器の構成等に対応して、それ
ぞれの幾何学的形状から凝縮水の水位と水量との相関関
係を予め求めておき、これに基づいて水位を水量に換算
する。
体の出口温度が水の沸点より低い温度である場合に適用
すると特に有効である。すなわち、このような運転条件
においても、スチーム流通空間の気相圧力が常に設計値
に保持され、安定な運転条件が確保される。このため、
スチーム流通空間の気相圧力が大気圧と同程度乃至大気
圧以下の真空状態になることが原因で凝縮水の排出に支
障を来すといった不都合がなくなる。特に、前述の低負
荷運転条件や初期クリーン条件において一層効果的であ
る。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
ムヒータの加熱量の調整装置を示している。この加熱量
の調整装置は、スチーム発生器1からのスチームとプロ
セス流体とが熱交換する熱交換器2の内部の滞留水の水
位を調整するものであり、密閉容器である緩衝槽3と、
その内部と熱交換器2のスチーム流通空間とを連通する
連絡管P2と、緩衝槽3内の滞留水を排出する排出手段
としての排水管P5と、緩衝槽3の気相圧力を増減する
加圧・減圧手段としてのバルブV3・V4並びに配管P
6・P7とを有している。
チューブ型)の熱交換器であり、縦置きされている。円
筒形の胴体2a(例えば、内径6m)の内部に、伝熱管
2b(例えば、外径19.05mm、長さ2.4m)が
複数(例えば、140本)配設されている。
cm2G程度の圧力で送られてくるスチームは、流入管
P1を経て側壁の上部から胴体2aの内部に導入され
る。この流入管P1には、圧力調整用のバルブV1が設
けられており、その下流の圧力検出器4からの信号に基
づいて、所定の圧力(例えば、3.0kg/cm2G)
まで減圧するようになっている。これは、加熱スチーム
の凝縮温度を望ましい一定値に保持するためである。
は、熱交換により凝縮潜熱を放出して凝縮し、胴体2a
の内面と伝熱管2bの外面と間に画成されるスチーム流
通空間としての空室2cに滞留する。この滞留水の水位
を計測するため、水位伝送器5が設けられており、その
出力信号は制御回路6に入力されている。また、胴体2
aの側壁下部には、他端が緩衝槽3に接続された連絡管
P2の一端が接続されており、空室2cと緩衝槽3との
間で水が往来し得るようになっている。
ら下側の仕切室2dに導入された後、伝熱管2bの内部
を上向きに流通しながら空室2cに充満したスチームか
ら熱を供与されて昇温する。昇温したプロセス流体は、
上側の仕切室2eに達した後、流出管P4から回収され
る。この流出管P4には、プロセス流体の出口温度を計
測する温度検出器7が設けられており、その出力信号は
水位差コントローラ8に入力している。
伝熱面ではスチームの凝縮により単位伝熱面積当たり伝
熱量が大きいことから効果的な伝熱が行われるのに対
し、水面下の伝熱面では凝縮水の自然対流により極く僅
かの伝熱しか起きないので、水面下の伝熱面積は実質的
に無効となり、後述するように空室2Cの滞留水の水位
を増減することで有効伝熱面積を増減して所望の加熱量
に調整される。
して、円筒形状の側壁を有する密閉容器である緩衝槽3
が縦置きで配置されている。この緩衝槽3の高さは熱交
換器2と略同一(例えば、高さ3.6m)であり、その
内径は、熱交換器2の空室2cの水平断面積と等しくな
るように設定(例えば、内径0.48m)されている。
なお、負荷の変動が小さく、水位の調整幅が小さけれ
ば、これに応じて緩衝槽3の高さを小さくし得る。ま
た、緩衝槽3の水平断面を大きく採れば、熱交換器2の
側の水位の変化量が相対的に大きくなるため、小さい圧
力差で所望の水位に調整でき、気相圧力の制御域を小さ
くし得る。
水位伝送器9が設けられており、その出力信号が制御回
路6に入力されている。緩衝槽3の底壁には排水管P5
が接続されており、これに設けられたバルブV2を操作
することで、熱交換器2での凝縮による水量の増加分を
排出し、空室2C及び緩衝槽3の内部の滞留水の全量が
一定に保持される。
6は2方向に分かれ、そのうちの一方は、バルブV3を
介してスチームの流入管P1から分岐した導入管P7に
接続されており、他方はバルブV4を介して大気中に開
放されている。この2台のバルブV3・V4は、スプリ
ットレンジで作動し、これらを開閉操作することで緩衝
槽3の気相圧力が増減し、熱交換器2の空室2C及び緩
衝槽3の水位を調整し得る。例えば、バルブV3を開け
てバルブV4を閉じると、スチーム発生器からのスチー
ムが導入管P7を経て緩衝槽3の内部に導入される。す
ると、一定に減圧されている空室2Cの気相圧力に対し
て緩衝槽3の気相部分の圧力が上昇するため、緩衝槽3
の滞留水が連絡管P2を経て空室2Cに流入し、空室2
Cの水位が上昇する。これと反対にバルブV3を閉じて
バルブV4を開けると、緩衝槽3の気相圧力は低下し、
空室2Cの水位が下降する。
衝槽3には、スチームヒータを稼働させるにあたり、ス
タートアップにおいて生成した凝縮水を所定の水位まで
予め貯留しておくか、或いはスチーム発生器1への供給
水等を外部から導入しておく。この水量は、熱交換器2
の加熱量の制御域に応じて設定される。例えば、滞留水
が全くなく伝熱管の全表面で熱交換する最大加熱時か
ら、全く加熱されない満水状態に至るまで制御しようと
すると、空室2Cの容積以上の水量を貯留しておく必要
がある。本実施例のように、空室2Cと緩衝槽3との容
積を等しくした場合は、これらと同一容積の水を貯留し
ておけばよい。
室2C及び緩衝槽3の水位を増減させるバルブV2・V
3・V4の動作は、温度検出器7及び両水位伝送器5・
9からの各入力信号に基づいて水位差コントローラ8及
び制御回路6によって制御される。以下に、この制御方
法について説明する。
された緩衝槽3の水位信号から、緩衝槽3の滞留水の容
積に比例するように換算された緩衝槽水位パラメータa
(0<a<1)が算出される。同様に、水位伝送器5か
ら制御回路6に入力された空室2Cの水位信号から、空
室2Cの滞留水の容積に比例するように換算された熱交
換器水位パラメータb(0<b<1)が算出される。こ
れは、空室2C及び緩衝槽3の内部の水平断面積が高さ
方向に均一でない場合に、水位信号の示す実水位が滞留
水の容積と比例しないことから生じる不都合を避けるた
めである。
ら、系内の凝縮水の全量を表す総水位パラメータdが、
d=(a+b)/2として算出される。この総水位パラ
メータdはバルブV2の制御因子であり、これが一定と
なるようにバルブV2に開閉動作信号を送って、スチー
ムの凝縮によって漸増する滞留水の増加分を排出する。
また、制御回路6においては、両水量パラメータa・b
から水位差パラメータcがc=(a−b+1)/2とし
て算出され、水位差コントローラ8に送られる。この水
位差パラメータcは、加熱量を間接的に示すもので、例
えばこれが大きいと空室2cの水位が低く加熱量が大き
いことを示している。
ントローラ8には温度検出器7から温度信号が入力され
ており、この温度信号の示すプロセス流体の出口温度と
予め設定された目標温度との温度差から必要水位差パラ
メータCが決定される。この温度差並びに必要水位差パ
ラメータCは、共に必要加熱量と相関関係にあり、水位
差コントローラ8に予め設定記憶されている両者の関係
テーブルや算出式から必要水位差パラメータCが決定さ
れる。そして、この必要水位差パラメータCと、制御回
路6から入力した水位差パラメータcとが比較され、C
>cの場合、つまり加熱量が不足している場合は、バル
ブV3へ閉動作信号が、バルブV4へ開動作信号がそれ
ぞれ出力される。C<cの場合は、バルブV3へ開動作
信号が、バルブV4へ閉動作信号がそれぞれ出力され
る。
dを本実施例に即して具体的に示してみる。例えば、設
計熱交換負荷(例えば、1,020,000kcal/
h)の90%で加熱しようとすると、伝熱面積を総伝熱
面積の90%とすればよい。本実施例のように、熱交換
器2において胴体2aの中に均一外径の伝熱管2bが均
等に配設されていると、伝熱しない部分の面積と実水位
とが互いに比例関係になり、最大水位の10%になるよ
うに空室2Cの水位を調整すればよいことになる。この
とき、空室2C及び緩衝槽3が互いに同一の容積を有
し、共に高さ方向に均一な断面を有する場合、上述した
ようにこれらと同一容積の滞留水を予め貯留させておく
と、緩衝槽3の水位は最大水位の90%になる。さら
に、滞留水の容積と実水位とは互いに比例関係にあるた
め、両水位パラメータa・bは、最大水位に対する実水
位の比率で示すことができ、熱交換器水位パラメータa
は0.1、緩衝槽水位パラメータbは0.9であり、総
水位パラメータdは0.5である。したがって、空室2
Cと緩衝槽3との水位差は最大水深の80%であり、こ
のときの必要水位差パラメータCは0.9である。
熱する場合は、最大水位の80%(b=0.8)になる
ように空室2Cの水位を調整する。このとき、緩衝槽3
の水位は最大水位の20%(a=0.2)まで下降し、
空室2Cと緩衝槽3との水位差は最大水深の60%とな
り、必要水位差パラメータCは0.2となる。
号を水位差パラメータcに換算した上でバルブV3・V
4を制御し、プロセス流体を所定の目標温度に加熱する
ようになっている。ところで、このバルブV3・V4の
制御は、熱交換器水位パラメータb並びに緩衝槽水位パ
ラメータaのうちのいずれか一方のみに基づいて制御す
ることも可能である。さらに、温度検出器7からの温度
信号の示すプロセス流体の出口温度に基づいてバルブV
3・V4を直接フィードバック制御しても良い。このと
き、熱交換器2並びに緩衝槽3に設けられる水位伝送器
5・9や制御回路6は不要となる。なお、蒸留塔塔底液
を沸騰させるリボイラーでは温度検出器7からの温度信
号が必要加熱量の目安にならないため、必要加熱量から
目標スチーム流入量を算定し、スチームの流入管P1に
設けた流量計で検出されるスチーム流入量を制御対象と
して制御回路を構成することになる。
径の円筒形状である熱交換器2及び緩衝槽3を共に縦置
きしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、熱交換器2を横置きとしたり、緩衝槽3を横置き
としたり、或いは熱交換器2及び緩衝槽3を共に横置き
としたりしても良い。ただし、このように横置きした場
合、水平断面積が高さ方向に均一でないため、上述した
ように両水位パラメータa・bを実際の水量に比例する
よう換算した上で制御する必要がある。
室2cをプロセス流体がそれぞれ流通するように熱交換
器2を構成しても良い。このとき、伝熱管2bの内部の
水位を検出するために、例えば、上・下の両仕切室を連
絡する副管に水位検出器を設ければよい。また、連絡管
P2は下側の仕切室に接続すればよい。このように構成
すると、プロセス流体が粘性が高い場合に特に有効であ
る。
流入管P1に圧力調整用のバルブV1を設けて減圧する
構成を採用しているので、緩衝槽3の気相圧力を熱交換
器2の空室2Cのそれより高く設定することが可能とな
ったが、本発明においては、このように圧力調整用のバ
ルブV1を必ずしも設置する必要はない。例えば、緩衝
槽3を熱交換器2より高い位置に設置すれば、両者に同
一圧力のスチームが導入されても、空室2Cの水位を緩
衝槽3の水位と同一の高さまで上昇させることができ
る。したがって、水位の調整幅に応じて緩衝槽3を適当
な高さに設置することにより、空室2Cの水位を任意の
高さに調整可能となる。
の加熱量の調整装置によれば、プラントの生産計画に応
じて運転負荷を変更するなどの運転条件変更や、スケー
ル蓄積の進行による伝熱能力低下などの環境条件変動に
対して、スチーム流通空間の気相圧力並びにスチーム凝
縮温度を好ましい一定値に維持したままで所望の加熱量
に安定して調整することが可能となり、圧力や温度の大
幅変動に伴う不都合を回避できる。
調整できるため、急激な条件変動に対しても対応可能で
あり、スチームヒータの利便性を格段に向上させ得る。
特に、従来の加熱量の調整方法ではスチーム流通空間の
気相部が大気圧より低い真空状態となるような運転条件
でも、この圧力が好ましい一定値に維持されるため、凝
縮水の安定な排出及び送液ができるようになり、凝縮水
送液ポンプやバキュームトラップの設置に伴う不具合を
回避し得る。
てスチームの圧力を利用することで、スチーム流通空間
内の滞留凝縮水量の調節を簡単な構成で実現し得るた
め、コストの増大を抑制することができる。
熱量の調整装置の概略構成を示すブロック図。
Claims (5)
- 【請求項1】 スチームと被加熱流体とを隔壁を介し
て熱交換する隔壁型熱交換器のスチーム流通空間に生成
する凝縮水を排出する排水手段と、排出された凝縮水を
貯留すると共に該凝縮水を前記スチーム流通空間に供給
する給水手段とを有し、 前記排水手段並びに前記給水手段を用いて前記スチーム
流通空間に滞留する凝縮水の水位を増減して加熱量を調
整することを特徴とするスチームヒータの加熱量の調整
装置。 - 【請求項2】 前記給水手段は、密閉容器と、該密閉
容器の気相圧力を増減する加圧手段並びに減圧手段と、
前記密閉容器の内部及び前記スチーム流通空間を連通す
る連絡管とで構成され、 前記加圧手段並びに前記減圧手段を用いて前記密閉容器
の気相圧力を増減することによって、前記スチーム流通
空間に滞留する凝縮水の水位を増減することを特徴とす
る請求項1に記載のスチームヒータの加熱量の調整装
置。 - 【請求項3】 前記加圧手段がスチームを前記密閉容
器内に導入する管路並びに調節弁からなり、前記減圧手
段が前記密閉容器内気相部のスチームを大気中に排出す
る管路並びに調節弁からなることを特徴とする請求項2
に記載のスチームヒータの加熱量の調整装置。 - 【請求項4】 前記スチーム流通空間に滞留する凝縮
水並びに前記密閉容器内の凝縮水の各水位をそれぞれ検
出する水位検出手段と、該水位検出手段からの水位信号
に基づいて算出された凝縮水の水量に応じて前記排水手
段に動作信号を出力する制御回路とを有し、 前記スチーム流通空間内の凝縮水及び前記密閉容器内の
凝縮水の合計水量を一定に保持するように調整すること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
スチームヒータの加熱量の調整装置。 - 【請求項5】 被加熱流体を水の沸点より低い温度ま
で加熱するものであることを特徴とする請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のスチームヒータの加熱量の調
整装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11634895A JP3593179B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | スチームヒータの加熱量の調整装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11634895A JP3593179B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | スチームヒータの加熱量の調整装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08285368A true JPH08285368A (ja) | 1996-11-01 |
| JP3593179B2 JP3593179B2 (ja) | 2004-11-24 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11634895A Expired - Lifetime JP3593179B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | スチームヒータの加熱量の調整装置 |
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| JP (1) | JP3593179B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005061478A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Ishikawajima Plant Construction Co Ltd | 低温液体加熱方法及びその装置 |
| JP2007263475A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Ihi Corp | ガスクーラー |
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- 1995-04-18 JP JP11634895A patent/JP3593179B2/ja not_active Expired - Lifetime
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