JPH08286181A - 液晶表示装置用接着剤組成物 - Google Patents

液晶表示装置用接着剤組成物

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JPH08286181A
JPH08286181A JP8048133A JP4813396A JPH08286181A JP H08286181 A JPH08286181 A JP H08286181A JP 8048133 A JP8048133 A JP 8048133A JP 4813396 A JP4813396 A JP 4813396A JP H08286181 A JPH08286181 A JP H08286181A
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泰大 森村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 液晶表示装置の液晶セルと偏光板との貼り合
わせに用いられる接着剤組成物を得る。 【構成】 基板の一面に透明電極及び配向層を介して液
晶層を設けた液晶セルと前記基板の他面に接着された偏
光板とを具備する液晶表示装置を製造する際に前記基板
と偏光板との接着に用いる接着剤組成物において、この
接着剤組成物がエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタク
リレート系モノマーとの共重合体、エチレンと酢酸ビ
ニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合
体、エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレ
ート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸
との共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体の分
子間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からな
る群より選ばれる少なくとも1種のポリマーを主成分と
する光硬化性接着剤であることを特徴とする液晶表示装
置用接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オプトエレクトロ
ニクス分野において、液晶分子の電場による応答性を利
用した表示を目的とする液晶表示装置の液晶セルと偏光
板との貼り合わせに用いられる接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、一面に透明電極及び配向層を形成した2枚の基板の
前記配向層を対向配置させ、その間に液晶層を介在させ
ると共に、一方の基板の他面に偏光板を接着した液晶表
示装置(LCD)が広く使用されている。この場合、前
記基板と偏光板との貼り合わせにアクリル系感圧性接着
剤を用いる技術が知られている(特開昭57−1952
08号公報、特開平3−12471号公報)。
【0003】ここで、液晶表示装置用偏光板は、偏向フ
ィルムの両面を保護フィルムで被覆保護してなるもので
あるが、その保護フィルムは、セルロース系フィルム、
ポリエステル樹脂フィルム、ポリアクリル樹脂フィル
ム、ポリカーボネートフィルムポリエーテルサルフォン
等が用いられており、一方液晶セルの表面基板もガラ
ス、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、ポリアリレ
ート樹脂等、多種多様になってきており、また、両者の
貼り合わせ後には各種処理や実使用上の耐久性が要求さ
れる。しかし、現行のアクリル系感圧性接着剤は、接着
力が貼り合わせの圧力に依存し、貼り合わせ後の耐熱、
耐温湿熱促進試験による接着力低下は否めず、接着界面
の剥れ、浮き、発泡が発生する。即ち、偏光板と液晶セ
ルの表面基板を接着一体化させた積層体の基板表面に透
明電極の形成及び配向処理等、熱を伴う処理を施す場
合、従来のアクリル系感圧性接着剤では耐熱性が低いた
めに、接着界面の剥れ等が生じるという問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、初期接着力に優れ、また耐熱性に優れているので熱
を伴う処理に十分耐え、耐久性に優れた、液晶セルの基
板と偏光板との接着に用いられる液晶表示装置用接着剤
組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、上記液晶セルの基板と偏光板との接着に エチレン−酢酸ビニル共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメ
タクリレート系モノマーとの共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無水マ
レイン酸との共重合体、 エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との
共重合体、 エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群より選ばれ
る少なくとも1種のポリマーを主成分とした光硬化性接
着剤を用いた場合、この接着剤は透明性、耐候性に優れ
るポリマーを主成分とした光硬化性接着剤であるため、
初期接着力が高く、耐久性に優れる基板と偏光板の接着
が可能となること、また、この接着剤は耐熱性に優れて
いるので、熱を伴う処理に耐えることができて、液晶セ
ルの表面基板をも一体化した偏光板を提供することがで
きることを知見し、本発明をなすに至った。
【0006】従って、本発明は、基板の一面に透明電極
及び配向層を介して液晶層を設けた液晶セルと前記基板
の他面に接着された偏光板とを具備する液晶表示装置を
製造する際に前記基板と偏光板との接着に用いる接着剤
組成物において、この接着剤組成物が エチレン−酢酸ビニル共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメ
タクリレート系モノマーとの共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無水マ
レイン酸との共重合体、 エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との
共重合体、 エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群より選ばれ
る少なくとも1種のポリマーを主成分とする光硬化性接
着剤であることを特徴とする液晶表示装置用接着剤組成
物を提供する。
【0007】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明による接着剤組成物は主成分として エチレン−酢酸ビニル共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメ
タクリレート系モノマーとの共重合体、 エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無水マ
レイン酸との共重合体、 エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との
共重合体、 エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群より選ばれ
る少なくとも1種のポリマーを用いた光硬化性接着剤で
あることを特徴とする。
【0008】ここで、ポリマーとしてエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を用いる場合、エチレン−酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有率は10〜50重量%であること
が好ましく、更に好ましくは14〜45重量%である。
酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと、光硬化させ
た接着剤の透明度や光学的均一性が充分とならず、一方
50重量%を超えると透明度や光学的均一性は良好とな
るが、接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう傾
向となる。
【0009】また、上記エチレンと酢酸ビニルとアクリ
レート系及び/又はメタクリレート系モノマーとからな
る共重合体としては、好ましくは酢酸ビニル含有率が1
0〜50重量%、更に好ましくは14〜45重量%のも
のが使用される。酢酸ビニル含有率が10重量%より低
いと、光硬化させた接着剤の透明度や光学的均一性が充
分とならず、一方50重量%を超えると透明度や光学的
均一性は良好となるが、接着層の強度や耐久性が著しく
低下してしまう傾向となる。更に、上記アクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率は0.0
1〜10重量%であることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜5重量%のものが使用される。モノマーの含
有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低
下し、一方10重量%を超えると加工性が低下してしま
う場合がある。
【0010】使用可能なアクリレート系及び/又はメタ
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステルあ
るいはメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれ
るモノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素
数1〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の
置換基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好
ましく、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸グリシジル等が挙げられる。
【0011】更に、上記エチレンと酢酸ビニルとマレイ
ン酸及び/又は無水マレイン酸とからなる共重合体とし
ては、好ましくは酢酸ビニル含有率が10〜50重量
%、更に好ましくは14〜45重量%のものが使用され
る。酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと、光硬化
させた接着剤の透明度や光学的均一性が充分とならず、
一方50重量%を超えると透明度や光学的均一性は良好
となるが、接着層の強度や耐久性が著しく低下してしま
う傾向となる。また、上記マレイン酸及び/又は無水マ
レイン酸の含有率は0.01〜10重量%であることが
好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%のものが
使用される。この含有率が0.01重量%より低いと接
着力の改善効果が低下し、一方10重量%を超えると加
工性が低下してしまう。
【0012】上記エチレンとアクリレート系及び/又は
メタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水
マレイン酸とからなる共重合体としては、好ましくはア
クリレート系化合物の含有率が10〜50重量%、更に
好ましくは14〜45重量%のものが使用される。アク
リレート系化合物の含有率が10重量%より低いと、光
硬化させた接着剤の透明度や光学的均一性が充分となら
ず、一方50重量%を超えると透明度や光学的均一性は
良好となるが、接着層の強度や耐久性が著しく低下して
しまう傾向となる。更に、上記マレイン酸及び/又は無
水マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であるこ
とが好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%のも
のが使用される。この含有率が0.01重量%より低い
と接着力の改善効果が低下し、一方10重量%を超える
と加工性が低下してしまう場合がある。
【0013】なお、アクリレート系及び/又はメタクリ
レート系モノマーとしては、上述したものと同様のもの
が挙げられる。
【0014】また、エチレン−メタクリル酸共重合体の
分子間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂(以
下、エチレン−メタクリル酸アイオノマー樹脂と呼ぶ)
を用いた場合、上記エチレン−メタクリル酸アイオノマ
ー樹脂のメタクリル酸含有率が1〜30重量%、更に好
ましくは5〜25重量%のものが使用される。メタクリ
ル酸含有率が1重量%より低いと、イオン架橋効果が低
下し、ひいては接着力の低下を招き、30重量%を超え
ると加工性の著しい低下を招く場合がある。
【0015】また、このエチレン−メタクリル酸アイオ
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等の金属用イオンで
あり、金属イオンによるイオン化度は5〜80%である
ことが好ましく、更に好ましくは7〜70%である。イ
オン化度が5%未満であると透明性が著しく低下し、8
0%を超えると、加工性の著しい低下を招く場合があ
る。
【0016】本発明による光硬化性接着剤の硬化のため
には光増感剤が配合されるが、使用可能な光増感剤とし
ては、例えば、ベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、へキサク
ロロシクロペンタジエン、パラニトロジフェニル、パラ
ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、
1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−
ジアザ−1,9−ベンザスロン等を挙げることができ、
これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いられ
る。
【0017】本発明における光増感剤の添加量は、ポリ
マー100重量部に対し0.1〜10重量部とすること
が好ましい。
【0018】また、本発明の接着剤組成物には、接着促
進剤としてシランカップリング剤を添加することができ
る。このシランカップリング剤としてはビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピ
ルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシランなどがあり、これら
の1種を単独で又は2種以上を混合して用いることがで
きる。これらシランカップリング剤の添加量は、ポリマ
ー100重量部に対し通常0.01〜5重量部で充分で
ある。
【0019】更に、本発明の接着剤組成物の物性(機械
的強度、光学的特性、接着性、耐熱性、耐湿熱性、耐候
性、架橋速度)などの改良や調節のために、本発明にお
いては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル
基含有化合物を添加することができる。
【0020】この目的に供せられる化合物としては、ア
クリル酸あるいはメタクリル酸誘導体、例えばそのエス
テルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル
残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリ
ル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシ
ル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2
−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられ
る。また、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様
に用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表
的である。また、アリル基含有化合物としては、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が、ポリマー100重量部に対し0.1〜50重量部、
好ましくは0.5〜30重量部添加して用いられる。5
0重量部を超えると接着剤の調製時の作業性や製膜性を
低下させることがあり、0.1重量部未満であると前記
機械的強度向上改良効果が低下する場合がある。
【0021】なおまた、本発明の接着剤組成物には、加
工性や貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂
を添加することができる。この場合、添加される炭化水
素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えな
い。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系
樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トー
ル油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジ
ン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、
重合、エステル化、金属塩化したものを用いることがで
きる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなど
のテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用
いることができる。また、その他の天然樹脂としてダン
マル、コーバル、シェラックを用いても差支えない。一
方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キ
シレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪
族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、
共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油
樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができる。フ
ェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェ
ノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂では
キシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができ
る。
【0022】上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、ポリマー100重量部に対して1〜200重量部
が好ましく、より好ましくは5〜150重量部である。
【0023】以上の添加剤の他、本発明の接着剤組成物
は、紫外線吸収剤、老化防止剤、染料、加工助剤等を少
量含んでいても良い。また、場合によってはシリカゲ
ル、炭酸カルシウム、シリコン共重合体の微粒子等の添
加剤を少量含んでも良い。
【0024】本発明の接着剤組成物は、上記ポリマーと
上述の添加剤とを均一に混合し、押出機、ロール等で混
練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレ
ーション等の製膜法により所定の形状に製膜して用いる
ことができる。なお、製膜に際してはブロッキング防
止、偏光板保護フィルムあるいは液晶セルとの圧着時の
脱気を容易にするため、エンボス加工を施しても良い。
また、上記ポリマーと上述の添加剤とを保護フィルムや
液晶セル表面基板に何ら影響を及ぼさない溶媒に均一に
溶解させ、フィルムの表面に均一に塗布し、仮圧着した
後、光照射して接着硬化させることができる。
【0025】本発明の接着剤組成物は、例えば図1に示
したような液晶表示装置、即ち一面に透明電極3,3’
及び配向層4,4’を有する2枚の基板2,2’を配向
層4,4’が対向するように配置し、それらの間に液晶
層5を介在させた液晶セル1と、その一方の基板2の他
面に積層された偏光板6と、他方の基板2’の他面に積
層された検光板7とを具備する液晶表示装置の製造にお
いて、基板2,2’と偏光板6とを接着するために使用
するものである。この場合、偏光板6は、通常図2に示
したように偏光フィルム6’の両面をそれぞれ保護フィ
ルム6’’,6’’で被覆保護してなるものであり、従
って上記接着は、保護フィルム6’’と基板2,2’と
の接着である。なお、このような接着後、上記基板一面
に透明電極を形成し、更に配向処理を行うなどの常法に
従って液晶表示装置を製造することができる。
【0026】なお、上記基板の種類は適宜選定でき、例
えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、
ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂など
を挙げることができ、また、この基板と接着される偏光
板の保護フィルムとしては、セルロース系フィルム、ポ
リエステル樹脂、ポリアクリル樹脂フィルム、ポリカー
ボネートフィルム、ポリエーテルサルフォン等を例示す
ることができる。
【0027】本発明の光硬化性接着剤の硬化条件として
は、水銀ランプなどにより、紫外線を積層体に照射する
ことにより硬化を行うことができる。また、硬化促進の
ために予め積層体を40〜120℃程度に加温し、これ
に紫外線を照射してもよい。この場合、まず偏光フィル
ムを保護フィルムとの間に本発明の接着剤を介在させ、
50〜120℃、特に70〜100℃で、0.01〜2
0kgf/cm2、特に0.1〜10kgf/cm2の加
圧下において2〜20分間、特に5〜10分間加熱加圧
した後、光硬化を行うことが推奨される。なお、紫外線
照射量は特に制限されないが、1.0μW/cm2以上
とすることが好ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明による接着剤組成物は、上記ポリ
マーを主成分とする光硬化性接着剤であるため、透明
性、耐候性に優れる。また、光増感剤、及び更に必要に
より添加されたアクリロキシ基含有化合物、メタクリロ
キシ基含有化合物、アリル基含有化合物による架橋構造
を有するため、耐熱性、耐湿熱性、透明性が向上する。
また、シランカップリング剤の添加により硬化に伴う接
着性が向上し、初期接着力、熱的安定性に優れる接着力
が得られる。これらの作用により、従来のアクリル系感
圧性接着剤と比較して耐熱性をはじめとする信頼性が飛
躍的に向上し、これに伴い偏光板と液晶セル表面基板を
接着一体化させた積層体の基板表面に透明電極の形成及
び配向処理等、熱を伴う処理を施す場合、従来のアクリ
ル系接着剤では耐熱性が低いために接着界面の剥れ等が
発生したが、本発明の接着剤組成物を用いることによ
り、熱を伴う処理に耐え得る液晶セル表面基板をも一体
化した偏光板を提供することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0030】[実施例1]エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA;東ソー社製、ウルトラセン760、酢酸ビ
ニル含量42%)100重量部に対し、ベンゾイルイソ
プロピルエーテル2.0重量部、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製、KB
M503)0.5重量部、トリアリルイソシアヌレート
(日本化成社製、TAIC)2.0重量部を混合し、樹
脂濃度が20重量%になるようにトルエンに均一に溶解
した溶液を調製した。次いで、トリアセテートフィルム
上にロールコーターを用いてこの溶液を均一に塗布、乾
燥したフィルムをポリカーボネートフィルムに脱気しな
がら圧着し、これを4kW高圧水銀灯に片面30秒ずつ
合計1分間紫外線照射して積層体Aを得た。
【0031】[実施例2]実施例1において、ポリカー
ボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層体Bを
同様の手法によって得た。
【0032】[実施例3]実施例1において、トリアセ
テートフィルムの代わりにポリエステルフィルムを、ポ
リカーボネートフィルムの代わりにガラスを用いて積層
体Cを同様の手法によって得た。
【0033】[比較例]アクリル酸エチル95重量部と
アクリル酸5重量部の配合物をトルエン中で重合させ、
これにポリイソシアネート1重量部を添加してアクリル
系感圧性接着剤を得た。これをトリアセテートフィルム
上にロールコーターを用いて塗布、乾燥し、ポリカーボ
ネートフィルムに脱気しながら0.5kgf/cm2の
圧力で圧着し、積層体Dを得た。
【0034】次に、各実施例1〜3及び比較例の積層体
について180゜剥離試験を温度条件を変えて行った。
結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】[実施例4]エチレン−酢酸ビニル−グリ
シジルメタクリレート共重合体(住友化学工業社製、ボ
ンドファースト2A、酢酸ビニル含量8%、グリシジル
メタクリレート含量3%)100重量部に対し、ベンゾ
イルイソプロピルエーテル2.0重量部、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社
製、KBM503)0.5重量部、トリアリルイソシア
ヌレート(日本化成社製、TAIC)2.0重量部を混
合し、樹脂濃度が10重量%になるようにトルエンに均
一に溶解した溶液を調製した。次いで、トリアセテート
フィルム上にロールコーターを用いてこの溶液を均一に
塗布、乾燥したフィルムをポリカーボネートフィルムに
脱気しながら圧着し、これを4kW高圧水銀灯に片面3
0秒ずつ合計1分間紫外線照射して積層体Aを得た。
【0037】[実施例5]実施例4において、ポリカー
ボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層体Bを
同様の手法によって得た。
【0038】[実施例6]実施例4において、トリアセ
テートフィルムの代わりにポリエステルフィルムを、ポ
リカーボネートフィルムの代わりにガラスを用いて積層
体Cを同様の手法によって得た。
【0039】次に、各実施例4〜6及び比較例の積層体
について180゜剥離試験を温度条件を変えて行った。
結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】[実施例7]エチレン−酢酸ビニル−無水
マレイン酸共重合体(三菱化学工業社製、MODIC
E−100H、酢酸ビニル含量約20%、無水マレイン
酸含量約0.5%)100重量部に対し、ベンゾイルイ
ソプロピルエーテル2.0重量部、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製、K
BM503)0.5重量部、トリアリルイソシアヌレー
ト(日本化成社製、TAIC)1.0重量部を混合し、
80℃のロールで混練した後、カレンダーで膜厚100
μmに製膜した。得られた膜をトリアセテートフィルム
及びポリカーボネートフィルム間に挟持し、真空袋内に
おいて脱気しながら90℃オーブン中で仮圧着した後、
これを4kW高圧水銀灯に片面30秒ずつ合計1分間紫
外線照射して積層体Aを得た。
【0042】[実施例8]実施例7において、ポリカー
ボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層体Bを
同様の手法によって得た。
【0043】[実施例9]実施例7において、トリアセ
テートフィルムの代わりにポリエステルフィルムを、ポ
リカーボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層
体Cを同様の手法によって得た。
【0044】次に、各実施例7〜9及び比較例の積層体
について180゜剥離試験を温度条件を変えて行った。
結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】[実施例10]エチレン−エチルアクリレ
ート−無水マレイン酸共重合体(住友化学工業社製、L
X4110、エチレン含量91%、エチルアクリレート
含量8%、無水マレイン酸含量1%)100重量部に対
し、ベンゾイルイソプロピルエーテル2.0重量部、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越シ
リコーン社製、KBM503)0.5重量部、トリアリ
ルイソシアヌレート(日本化成社製、TAIC)1.0
重量部を混合し、80℃のロールで混練した後、カレン
ダーで膜厚100μmに製膜した。得られた膜をトリア
セテートフィルム及びポリカーボネートフィルム間に挟
持し、真空袋内において脱気しながら90℃オーブン中
で仮圧着した後、これを4kW高圧水銀灯に片面30秒
ずつ合計1分間紫外線照射して積層体Aを得た。
【0047】[実施例11]実施例10において、ポリ
カーボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層体
Bを同様の手法によって得た。
【0048】[実施例12]実施例10において、トリ
アセテートフィルムの代わりにポリエステルフィルム
を、ポリカーボネートフィルムの代わりにガラスを用い
た積層体Cを同様の手法によって得た。
【0049】次に、各実施例10〜12及び比較例の積
層体について180゜剥離試験を温度条件を変えて行っ
た。結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】[実施例13]エチレン−メタクリル酸ナ
トリウムイオンタイプのアイオノマー樹脂(三井・デュ
ポンポリケミカル社製、ハイミラン1856、メタクリ
ル酸含量5%、Naイオンのイオン化度40%)100
重量部に対し、ベンゾイルイソプロピルエーテル2.0
重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン(信越シリコーン社製、KBM503)0.5重量
部、トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製、TA
IC)1.0重量部を混合し、80℃のロールで混練し
た後、カレンダーで膜厚100μmに製膜した。得られ
た膜をトリアセテートフィルム及びポリカーボネートフ
ィルム間に挟持し、真空袋内において脱気しながら90
℃オーブン中で仮圧着した後、これを4kW高圧水銀灯
に片面30秒ずつ合計1分間紫外線照射して積層体Aを
得た。
【0052】[実施例14]実施例13において、ポリ
カーボネートフィルムの代わりにガラスを用いた積層体
Bを同様の手法によって得た。
【0053】[実施例15]実施例13において、トリ
アセテートフィルムの代わりにポリエステルフィルム
を、ポリカーボネートフィルムの代わりにガラスを用い
た積層体Cを同様の手法によって得た。
【0054】次に、各実施例13〜15及び比較例の積
層体について180゜剥離試験を温度条件を変えて行っ
た。結果を表5に示す。
【0055】
【表5】
【0056】上記の結果から認められるように、アクリ
ル系感圧性接着剤を用いた積層体Dでは温度が高くなる
と著しい接着力の低下を起こす。従って、各種積層体の
表面に液晶を配向させるための処理を行う際、その熱に
耐えきれず、接着界面の浮き、剥離を起こす可能性があ
る。それに対し、本発明の接着剤を使用した積層体は、
70℃という高温下においても、その一体化構造を崩す
ことなく処理できる。また、耐湿熱試験(50℃×95
%RH×500hr)後の各種積層体の外観を目視で検
査したところ、アクリル系感圧性接着剤を用いた積層体
Dには接着界面での発泡による浮きが見られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の一例を示す断面図である。
【図2】偏光板の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液晶セル 2,2’ 基板 3,3’ 透明電極 4,4’ 配向層 5 液晶層 6 偏光板 6’ 偏光フィルム 6’’ 保護フィルム 7 検光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−25711 (32)優先日 平7(1995)2月14日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−25712 (32)優先日 平7(1995)2月14日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一面に透明電極及び配向層を介し
    て液晶層を設けた液晶セルと前記基板の他面に接着され
    た偏光板とを具備する液晶表示装置を製造する際に前記
    基板と偏光板との接着に用いる接着剤組成物において、
    この接着剤組成物がエチレン−酢酸ビニル共重合体;エ
    チレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタク
    リレート系モノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニ
    ルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合
    体;エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレー
    ト系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸と
    の共重合体;エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間
    を金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群
    より選ばれる少なくとも1種のポリマーを主成分とする
    光硬化性接着剤であることを特徴とする液晶表示装置用
    接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 光硬化性接着剤が、ポリマー100重量
    部に対し、光増感剤を0.1〜10重量部、シランカッ
    プリング剤を0.01〜5重量部添加してなることを特
    徴とする請求項1記載の液晶表示装置用接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 光硬化性接着剤が、ポリマー100重量
    部に対し、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ
    基含有化合物及びアリル基含有化合物のうち少なくとも
    1つを0.1〜50重量部添加してなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の液晶表示装置用接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 光硬化性接着剤が、ポリマー100重量
    部に対し、炭化水素樹脂を1〜200重量部添加してな
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載
    の液晶表示装置用接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 ポリマーがエチレン−酢酸ビニル共重合
    体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%で
    ある請求項1乃至4のいずれか1項記載の液晶表示装置
    用接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとアク
    リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共
    重合体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量
    %、アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
    ーの含有率が0.01〜10重量%であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項記載の液晶表示装置
    用接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとマレ
    イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体であり、
    その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、マレイン酸
    及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重
    量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の液晶表示装置用接着剤組成物。
  8. 【請求項8】 ポリマーがエチレンとアクリレート系及
    び/又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/
    又は無水マレイン酸との共重合体であり、そのアクリレ
    ート系化合物の含有率が10〜50重量%、マレイン酸
    及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重
    量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の液晶表示装置用接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 ポリマーが上記アイオノマー樹脂であ
    り、そのメタクリル酸の含有率が1〜30重量%、金属
    イオンによるイオン化度が5〜80%であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の液晶表示装
    置用接着剤組成物。
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