JPH08286219A - 光ソリトン伝送線路および光ソリトン伝送方法 - Google Patents

光ソリトン伝送線路および光ソリトン伝送方法

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JPH08286219A
JPH08286219A JP7144979A JP14497995A JPH08286219A JP H08286219 A JPH08286219 A JP H08286219A JP 7144979 A JP7144979 A JP 7144979A JP 14497995 A JP14497995 A JP 14497995A JP H08286219 A JPH08286219 A JP H08286219A
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JP
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optical
optical fiber
soliton
dispersion
transmission line
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Application number
JP7144979A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kubota
寛和 久保田
Masataka Nakazawa
正隆 中沢
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 さまざまな分散値を持つ光ファイバーのピー
スを用いて構成可能で、経済的・実用的である光ソリト
ン伝送用線路を提供することともに、既設の光ファイバ
ーを光ソリトン伝送線路として容易に転用して使用でき
るようにし、敷設済みの光ファイバーの伝送容量を大幅
に増大させることができる伝送線路を提供することを目
的とする。 【構成】 光ファイバーを用いて構成される光ソリトン
伝送線路において、全伝送距離に対して求めた光ファイ
バーの群速度分散の平均値Daveが異常分散となるよう
に、複数の光ファイバーのピースF1,F2,F3,……
…,Fnによって光ファイバーを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に係り、光ソリ
トン伝送用の光ソリトン伝送線路および光ソリトン伝送
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ソリトンを伝送させるための伝送線路
としては、波長分散特性が異常分散特性を持つ単一モー
ド光ファイバーが使用される。従来は、その光ファイバ
ーの群速度分散の値(以下、「分散値」という。)を1
ps/(km・nm)程度以下の小さい値にする必要が
あり、かつ分散値の変動もその半分以下となるように小
さく抑える必要があった。
【0003】一方、光ソリトンには「ソリトン周期」と
呼ばれる特性距離が存在し、ソリトン周期に比べて短い
距離で生じる各種の変動に対しては、ソリトンは安定で
あるという特性がある。この効果を利用すれば、分散が
異常分散(負の分散)領域で僅かに変動する場合には、
ソリトンが安定に伝送できるという報告がある(文献
1:L.F, Mollenauer, S.G.Evangelides, and H.A.Hau
s:“Long distance soliton propagation using lumped
amplifiers and dispersion-shifted fiber”, IEEE
J. Lightwave Technol. vol.9, 1991, pp.194-197.、文
献2:A.Hasegawa and Y.Kodama:“Guiding-center sol
iton in fibers with periodically varyingdispersio
n", Opt. Lett., 1991, vol.16, pp.1385-1387.参
照)。しかし、この場合においても、分散値を異常分散
の領域に保持し、そして、ある程度、分散値の変動を小
さくおさえる必要があった。
【0004】また、既設の光ファイバーは、分散値が正
および負の値で数ps/(km・nm)の範囲にわたっ
てばらついているため、これを光ソリトン用伝送線路と
して使用することはできなかった。さらに、従来の光中
継伝送方式では最長100kmまでの区間(中継間隔)
をもつ設計であるが、従来の光ソリトン伝送では概略5
0km程度の中継間隔にて伝送する必要があり、その長
い中継間隔も既存の線路を光ソリトン伝送用線路として
用いる妨げとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光通信の伝
送線路である光ファイバーは、光ファイバーのピース
(片)をつなぎ合わせて構成されている。この各ピース
の分散値は、設計値のまわりにある広がりをもって分布
するため、従来、新たに光ソリトン伝送用の光ファイバ
ー線路を作製するためには、特定の分散値を持つ光ファ
イバーのピースのみを選別して用いる必要があった。し
かし、選別を行うと歩留まりが悪くなるので、作製コス
トが高くなり、したがって、光ソリトン伝送用線路のコ
ストが高くなるという問題があった。そして、このコス
トの問題が、光ソリトン伝送の実用化の大きな問題とさ
れていた。
【0006】また、上述したように、既設の光ファイバ
ーは、分散が正および負にわたってばらついているた
め、光ソリトン伝送用線路として使用することができな
いという問題があった。
【0007】本発明はこのような問題を解決するため
に、さまざまな分散値を持つ光ファイバーのピースを用
いて構成可能で、経済的・実用的である光ソリトン伝送
線路および光ソリトン伝送方法を提供することを目的と
する。
【0008】さらに、既設の光ファイバーを光ソリトン
伝送線路として容易に転用して使用できるようにし、敷
設済みの光ファイバーの伝送容量を大幅に増大させるこ
とができる光ソリトン伝送線路および光ソリトン伝送方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
全伝送距離に対して求めた光ファイバーの群速度分散の
平均値が異常分散となるように、複数の光ファイバーの
ピースによって光ファイバーを構成することを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の光ソリトン伝送線路において、複数の光ファイバー
のピースの各々で、(光ファイバーのピースの群速度分
散の値)と(光ファイバーのピースの長さ)との積が、
(全伝送距離に対して求めた群速度分散の平均値)と
(ソリトン周期)との積より小さいことを特徴とする。
つまり、長距離にわたって光ソリトンを安定に伝送する
ために必要となる分散の条件を持たせるため、ソリトン
周期に比べて短い長さの光ファイバーのピースをつなぎ
合わせ、その平均の分散値が異常分散特性を持つように
することを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、上記の光ソ
リトン伝送線路において、群速度分散の特性を調整する
ための光ファイバーのピースを光ファイバーの片端また
は両端に備えた中継局または端局を有することを特徴と
する。つまり、たとえば、既設の光ファイバーの両端も
しくは片端に光ファイバーのピースを追加し、平均とし
て異常分散特性を持たせるようにして、既設の光ファイ
バーによって光ソリトン伝送用光線路を構成する。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の光ソリトン伝送路を用いた光ソリトン伝送方法であ
って、送信しようとする光ソリトンのパワーを前記平均
値を用いて算出したパワーよりも僅かに大きく設定する
ことを特徴とする。さらに、請求項5記載の発明は、請
求項1記載の光ソリトン伝送線路を用いた光ソリトン伝
送方法であって、前記光ファイバーを構成するi番目の
光ファイバーのピースの分散をDi、全伝送路に対して
求めた分散の平均値をDave、i番目の光ファイバーの
ピースの長さをZi、Daveによって解析的に求められる
ソリトン周期をZspとし、これらを用いてパラメータx
をx=Σ|Di×Zi|/(Dav e×Zsp)で定義すると
き、送信しようとする光ソリトンのパワーを前記平均値
を用いて解析的に算出したパワーの(1+8x/3)倍
を目安として設定することを特徴とする。つまり、請求
項4および5記載の発明は、それぞれ、請求項1記載の
光ソリトン伝送路を用いた伝送時に、分散変動の影響を
考慮して送信しようとする光ソリトンのパワーを設定す
るようにしている。
【0013】すなわち上記各発明は、今まではソリトン
が安定に存在し得ないと言われていた正常分散(すなわ
ち正の分散)領域が存在するような伝送路を用いた場合
にも、平均の分散が異常分散(すなわち負の分散)であ
れば光ソリトンが伝搬できるということを新しく示し、
この効果を利用するものである。
【0014】
【作用】本発明の光ソリトン伝送線路を用いることによ
り、正および負のさまざまな分散値を持つ光ファイバー
のピースをつないで作製された光ファイバー線路を長距
離の光ソリトン伝送を行うための伝送線路として使用で
きるため、経済的に光ソリトン伝送線路が作製でき、経
済的・実用的な光ソリトン通信が実現できる。
【0015】また、分散値がばらついている既に敷設済
みの光ファイバーケーブル等を光ソリトン伝送路として
転用することができるため、光ソリトンを用て容易に通
信容量の増大に対応することができる。さらに、分散変
動の影響を考慮して送信しようとする光ソリトンのパワ
ーを設定するため、より信頼性の高い光ソリトン通信を
実現できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0017】(1)実施例1 図1は本発明を用いた光ソリトン伝送線路の構成例を示
す図である。この図において、 F1,F2,F3,………,Fn:光ファイバーのピース Z1,Z2,Z3,………,Zn:光ファイバーのピースの
長さ D1,D2,D3,………,Dn:光ファイバーのピースの
分散値 ここで、nは2以上の整数 である。また、異常分散の場合、光ファイバーのピース
の分散値(D1,D2,D3,………,Dn)は負の値(<
0)をとることとする。
【0018】この図において、各光ファイバーのピース
1,F2,F3,………,Fnのそれぞれの端部は、他の
端部と互いに接続されて、光ソリトン伝送線路を構成し
ている。また、各光ファイバーのピースの分散値D1
2,D3,………,Dnは、この図に示すように、正負
の値をとって(正常分散または異常分散領域で)ばらつ
いているが、次に述べる光ソリトン伝送線路の平均の分
散値Daveは、負の値(異常分散領域内)の所定の値と
なっている。
【0019】n本の光ファイバーのピースFi(i=
1,2………,n)が各々分散Di、長さZiであるとす
ると、その平均の分散値Daveは、
【0020】
【数1】
【0021】と表される。この平均の分散値Daveが異
常分散(Dave<0)となるように、各光ファイバーの
ピースの分散D1,D2,D3,………,Dnおよび長さZ
1,Z2,Z3,………,Znを選ぶことによって、安定し
た光ソリトン伝送を行うことが出来る光ソリトン伝送線
路を構成することが出来る。
【0022】たとえば、Z1=60km、D1=−2ps
/km/nmの光ファイバーのピースF1とZ2=30k
m、D2=+3.4ps/km/nmの光ファイバーの
ピースF2の2つの光ファイバのピースをつないで、1
本の光ソリトン伝送線路を構成したとすると、この場合
の平均の分散Daveは式(1)から、−0.2ps/k
m/nmとなり、このようにして構成した光ソリトン伝
送線路を用いれば、安定した光ソリトン伝送を行うこと
が出来る。一方、ソリトン周期Zspは次のようにあたえ
られる。
【0023】
【数2】
【0024】但し、c:真空中の光速、λ:光信号の波
長、t:パルス幅(パルスの半値全幅)である。このよ
うに、ソリトン周期Zspは平均の分散値の絶対値|D
ave|によって定義される。このソリトン周期Zspに関
して、各光ファイバーのピースの分散D1,D2,D3
………,Dnおよび長さZ1,Z2,Z3,………,Znが (|Di−Dave|×Zi)/(|Dave|×Zsp)<1 (3) を満たす場合、つまり、分散変化によって生じる摂動が
元の光ソリトンから導かれるパラメータ|Dave|×Z
spに比べて小さい場合、さらに長距離にわたって光ソリ
トンを安定に伝搬させ得る伝送路を構成することができ
る。
【0025】なお、本発明によれば、平均の分散値の絶
対値|Dave|を小さく抑えることが容易にできるの
で、平均の分散値の絶対値|Dave|を小さくすると、
各光ファイバーのピースの長さZiに対して、ソリトン
周期Zspが十分大きな値となり、それらの比は、Zi/
Zsp《1となる。この場合、式(3)の条件を下式で表
すことができる。 |Di|×Zi/|Dave|×Zsp<1 (4)
【0026】ここで、上述した2つの光ファイバのピー
スF1、F2からなる光ソリトン伝送線路を例に挙げて式
(2)および式(3)について具体的に説明する。たと
えば、パルス幅20psの光ソリトンに対しては、平均
の分散値が−0.2ps/km/nmの場合、式(2)
から、ソリトン周期Zspは793kmとなる。したがっ
て、 |Dave|×Zsp=158.6(ps/nm)、 |D1−Dave|×Z1=|D2−Dave|×Z2=108
(ps/nm) であり、この場合、光ファイバのピースF1、F2は、式
(3)で示す条件 |D1−Dave|×Z1<|Dave|×Zsp |D2−Dave|×Z2<|Dave|×Zsp, を両者とも満足しており、このような場合には、平均の
分散値Daveが異常分散であるという条件だけを満たす
場合と比較して、さらに長距離にわたって光ソリトンを
より安定に伝搬させることができる。
【0027】なお、式(3)に示す条件は、これを境に
急激に特性が変化し、これを越えた場合にはすぐに実用
に供し得ないというものではなく、長距離にわたって光
ソリトンを安定に伝搬させることができる伝送路を構成
するための指標となるものである。
【0028】上記の構成によれば、さまざまな分散特性
を有する複数の光ファイバーのピースを組み合わせるこ
とによって、例えば、平均の分散値の絶対値|Dave
が0.2ps/km/nmといった非常に小さな値をも
つ伝送線路を容易に構成することが出来る。したがっ
て、ソリトン周期Zspを長くすることができ、従来の光
ソリトン伝送では50km程度が限度であった中継間隔
(La)を、容易に100km程度まで延長することが
できる。
【0029】図2(a)は、本発明による光ソリトン伝
送線路において、パラメータx=(|Di−Dave|×Z
i)/(|Dave|×Zsp)を変化させた場合の光ソリト
ンのパルス幅tの伝搬距離による変動を示したものであ
る。図に示すように、パラメータxの値が小さいほどパ
ルス幅の変動が少なくなっている。すなわち、本発明に
よって構成した光ソリトン伝送路の妥当性が示されてい
る。
【0030】なお、入力光ソリトンパワーについては、
平均の分散値がDaveである場合、次のようにして解析
的に求めることが出来る。まず、N=1光ソリトンパワ
ーP1
【0031】
【数3】
【0032】で与えられる。ここで、n2は光ファイバ
ーの非線形屈折率、Aeffは光ファイバーの有効断面積
である。また、光ファイバーに結合させるパワーPinは Pin=A21 (6)−1 但し
【0033】
【数4】
【0034】ここで、αは光ファイバーの光のパワーの
損失である。上記の式において、たとえば、La=90
km、損失0.25dB/km(α=0.058k
-1)の場合、A=2.29となる。また、|Dave
=0.2ps/km/nm、t=20ps,Aeff=5
0μm2とすると、P1=3.8mWであるから、この場
合、光ソリトン伝送用パワーは送り出しでPin=20m
Wとなる。ここで注意したいのは、P1は平均分散|Da
ve|によってきまることである。
【0035】次に、本発明の光ソリトン伝送線路を効率
的に用いた光ソリトンの伝送方法について説明する。図
2(a)を参照すると、伝搬距離が長くなるにつれ、光
ソリトンのパルス幅が、分散変動がない伝送路を用いた
場合に比べて増大する傾向にあることがわかる。
【0036】ここで分散値がDaveからずれることの影
響を物理的に考察する。分散値がDa veからずれるとい
うことは、分散が釣り合いを保つ値から変化することを
意味し、光ソリトンパルスのパルス幅が広がることにな
る。全パワーが同じであり、幅が広がると言うことは、
尖頭値パワーが低下することを意味する。これを補償す
るためには入力に於いて光ソリトンのパワーを僅かに増
加させればよい。
【0037】さらにパワーの増加量の目安を定量的に求
めるため、分散変動の影響を取り入れて、ソリトンの伝
送の解析を行う。i番目の光ファイバピース(長さ
i)の分散値Diが平均の分散値Daveからずれたこと
による影響は次に示す式(7)で表される。 |Di−Dave|×Zi/(Dave−Zsp) (7)
【0038】上式(7)を入射した光ソリトンについて
眺めると、この影響を次に中継されるまでに通過する総
ての光ファイバピースについて順次受けたものが最終的
な影響である。この影響を計算し主要な項のみを残す
と、次のパラメータxを得ることが出来る。 x=Σ|Di−Dave|×Zi/(Dave×Zsp) (8) 但し、上式(8)においてΣは総和記号であり、その和
は各々の中継間隔内にある総ての光ファイバピースに対
して取られるものとする。一定の大きな分散値を持つ光
ファイバーが連続した場合を仮定してパラメータxを求
めた結果により、送信する光ソリトンのパワーを式
(5),(6)から求めたパワーの(1+4x/3)2
倍(≒(1+8x/3)倍)に設定した場合、パルス幅
の増大を最小にできることがわかった。
【0039】このことを確認するため、x=0.096
の光ソリトン伝送線路を用い、振幅を1.1として数値
解析した結果を図2(b)に示す。同図には、光ソリト
ンのパワーを式(5),(6)によって求めた通常の状
態とした場合についての解析結果も示されている。同図
から、パルスの強度を通常の状態の1.21倍とした場
合、光ソリトンのパワーを通常の状態とした場合に比べ
て、パルス幅の増大が明確に抑制されていることがわか
る。
【0040】(2)実施例2 図3は、既設の光ファイバーに本発明を適用して、それ
を光ソリトン伝送に使用する場合を示す模式図である。
図3において、1および3は局、2は中継局、4−1お
よび4−2は光ファイバーケーブルである。矢印A1で
示された部分は、中継局2内に設置された各構成を示す
ものであり、5−1および5−2は光ファイバーケーブ
ル4−1および4−2それぞれの心線、6は光ファイバ
ーのピース、7は光増幅器である。
【0041】この場合、光ファイバーケーブル4−1お
よび4−2は、光ソリトン伝送用に特定されない通常の
伝送線路であり、局1から中継局2を通って局3にすで
に敷設されていたものであったとする。また、光ファイ
バーのピース6は、伝送線路全体の分散特性の平均(D
ave)が負になるように、中継局2内で、光ケーブル4
−1および4−2の各心線5−1および5−2に、新た
に追加して接続されたものである。ただし、光増幅器7
は、本発明の如何に関わらず、光ケーブル4−1による
光強度の低下を補うために用いられる。
【0042】増幅後の信号は局3につながる光ファイバ
ーケーブル4−2に向けて送り出される。局3の内部に
おいても、中継局2と同様に、各心線に分散特性を調整
するための光ファイバーのピースをつなぎ、特性を整え
る。なお、光ファイバーのピース6は本図のごとくケー
ブルの出口に接続しても良く、または、ケーブルの入り
口もしくは両端に接続しても良い。
【0043】上記の構成において、たとえば、光ファイ
バーケーブル4−1の中のある心線5−1の分散が+
0.1ps/km/nm、長さが85kmであった場
合、接続する光ファイバーのピース6として分散−5.
3ps/km/nm、長さ5kmを用いると、平均の分
散Daveは−0.2ps/km/nmとなる。
【0044】また、この場合、幅20psの光ソリトン
に対しては、 |Dave|×Zsp=158.6(ps/nm)、 |D1−Dave|×Z1=|D2−Dave|×Z2=25.5
(ps/nm) となり、式(3)で示す条件が満たされている。
【0045】例えば、平均の分散Daveを−0.2ps
/km/nmとする設計において、既設の光ファイバー
の長さが80kmの場合、式(3)で示す条件を満たす
光ファイバーの分散は−2.2〜+1.8ps/km/
nmである。これは、既設の光ファイバーの設計値とほ
ぼ同等であり、本発明を適用して、既設の光ファイバー
を光ソリトン伝送線路として使用できることを意味す
る。さらに、長さが40kmである場合には各々2倍の
分散まで許容できる。ただし、実際に既に敷設されてい
る光ファイバーの分散値はこの場合の値に比べて小さく
なっている。
【0046】以上説明したように、上記の実施例によれ
ば、従来不可能とされていた正および負のさまざまな分
散値を持つ光ファイバーのピースを、本発明に基づい
て、組み合わせ、接続することによって、光ソリトン伝
送に適した新しい機能を持つ光ソリトン伝送線路を構成
できる。したがって、光ソリトン用伝送線路を作製する
上での歩留まりが飛躍的に向上し、経済的な高速光通信
が実現できる。
【0047】また、平均の分散値Daveが−0.2ps
/km/nm以内といった非常に小さな値をもつ伝送路
を、いろいろな分散値を持つ光ファイバーのピースを組
み合わせることによって容易に構成することが出来る。
平均の分散値の絶対値|Dav e|をこの程度に小さく抑
えれば、光ソリトン伝送の場合に問題となるゴードン=
ハウス・ジッター(文献:J.P.Gordon and H.A.Haus:
“Random walk of coherently amplifiedsolitons in o
ptical fiber transmission”,Opt.Lett.,1986,vol.11,
pp.665-667. 参照)も大幅に低減させることが出来、
より長距離の伝送が可能となる。
【0048】また、平均の分散値|Dave|を小さい値
に設定すれば、ソリトン周期Zspを長くできるため、従
来の光ソリトン伝送で50km程度であった中継間隔
(La)を100km程度に延長するできる。これによ
って、最長80kmで敷設されている既設の光ファイバ
ーを光ソリトン伝送用線路として使用できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この請求項1記載
の発明によれば、正および負のさまざまな分散値を持つ
光ファイバーのピースをつないで光ファイバー線路を作
製することができるので、経済的に光ソリトン伝送線路
が作製でき、経済的・実用的な長距離光ソリトン通信が
実現出来るという効果がある。
【0050】また、請求項2記載の発明によれば、より
長距離でかつ安定した長距離光ソリトン通信が実現出来
るという効果がある。
【0051】また、請求項3記載の発明によれば、分散
値がばらついているすでに敷設済みの光ファイバーケー
ブル等を光ソリトン伝送路として転用することが出来る
ため、既設の光伝送線路を用いて通信容量を容易に増大
させることが出来るという効果がある。さらに、請求項
3または4記載の発明によれば、請求項1記載の光ソリ
トン伝送路を用いた光ソリトンの伝送時に、分散変動の
影響を考慮して送信しようとする光ソリトンのパワーを
設定するため、より信頼性の高い光ソリトン通信を実現
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光ソリトン伝送線路の
構成を示す模式図である。
【図2】光ソリトン伝送におけるパルス幅の変化を示す
特性図であり、(a)は本発明の一実施例による光ソリ
トン伝送用線路を用いた場合、(b)は本発明とは異な
る光ソリトン伝送用線路を用いた場合の図である。
【図3】本発明を用いて既設の光ファイバー伝送路を光
ソリトン伝送路に変換する場合を示す模式図である。
【符号の説明】
1,F2,F3,………,Fn 光ファイバーのピース Z1,Z2,Z3,………,Zn 光ファイバーのピースの
長さ D1,D2,D3,………,Dn 光ファイバーのピースの
分散値 1、2、3 局舎 4−1、4−2 既設の光ファイバーケーブル 5−1、5−2 ケーブル内の心線 6 新たに付加する光ファイバーのピース 7 光増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーを用いて構成される光ソリ
    トン伝送線路において、全伝送距離に対して求めた前記
    光ファイバーの群速度分散の平均値が異常分散となるよ
    うに、複数の光ファイバーのピースによって前記光ファ
    イバーを構成することを特徴とする光ソリトン伝送線
    路。
  2. 【請求項2】 前記複数の光ファイバーのピースの各々
    において、(該光ファイバーのピースの群速度分散の
    値)と(該光ファイバーのピースの長さ)との積が、
    (前記全伝送距離に対して求めた群速度分散の平均値)
    と(ソリトン周期)との積より小さいことを特徴とする
    請求項1記載の光ソリトン伝送線路。
  3. 【請求項3】 前記群速度分散の特性を調整するための
    光ファイバーのピースを前記光ファイバーの片端または
    両端に備えた中継局または端局を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の光ソリトン伝送線路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ソリトン伝送路を用い
    た光ソリトン伝送方法であって、送信しようとする光ソ
    リトンのパワーを前記平均値を用いて算出したパワーよ
    りも僅かに大きく設定することを特徴とする光ソリトン
    伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光ソリトン伝送線路を用
    いた光ソリトン伝送方法であって、前記光ファイバーを
    構成するi番目の光ファイバーのピースの分散をDi
    全伝送路に対して求めた分散の平均値をDave、i番目
    の光ファイバーのピースの長さをZi、Daveによって解
    析的に求められるソリトン周期をZspとし、これらを用
    いてパラメータxをx=Σ|Di×Zi|/(Dave×Z
    sp)で定義するとき、送信しようとする光ソリトンのパ
    ワーを前記平均値を用いて解析的に算出したパワーの
    (1+8x/3)倍を目安として設定することを特徴と
    する光ソリトン伝送方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001018572A1 (en) * 1999-09-06 2001-03-15 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber line, optical transmission line, production method of optical cables and method of laying optical transmission lines
US7352970B2 (en) 1995-11-27 2008-04-01 Btg International Limited Dispersion management system for soliton optical transmission system

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WO2001018572A1 (en) * 1999-09-06 2001-03-15 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber line, optical transmission line, production method of optical cables and method of laying optical transmission lines

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