JPH08286414A - 電子写真用積層シート - Google Patents

電子写真用積層シート

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JPH08286414A
JPH08286414A JP8837495A JP8837495A JPH08286414A JP H08286414 A JPH08286414 A JP H08286414A JP 8837495 A JP8837495 A JP 8837495A JP 8837495 A JP8837495 A JP 8837495A JP H08286414 A JPH08286414 A JP H08286414A
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皓二 川口
Yuji Kohama
裕司 小濱
Kayoko Tokushige
香代子 徳重
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子写真に適する印刷用基材層3と支持用基
材層6との間に1層若しくは2層以上の熱可塑性樹脂
4,5を挟持して、一体的に積層接着してなる積層シー
トであって、前記熱可塑性樹脂4,5が非帯電性アイオ
ノマー樹脂を含有すると共に、前記印刷用基材層3と前
記樹脂層4との層間の接着強度が他の層間の接着強度よ
りも小さく且つ剥離強度0.5〜200g/cmであっ
て、前記印刷用基材層3に所定形状の小紙片を輪郭付け
る切込み10を設けた。 【効果】 電子写真方式を用いた複写機やプリンターを
用いて、印字かぶりや地汚れ等がなく、綺麗にしかも簡
単に印刷することができる。しかも、印刷後に所定の切
込みに従って支持用基材層から剥離することで、容易に
名刺等のカード類を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
複写機もしくはプリンターを用いて印刷した後に、その
一部、又は名刺、パーティー券等の小紙片を剥離可能と
した積層シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、名刺、パーティー券、注意書
等、同一寸法、同一内容のカード類を多量に作製する場
合、従来は小紙片の大きさに応じた専用印刷装置を使用
する必要があった。
【0003】また、電子写真方式の複写機やプリンター
を用いて印刷した場合には、印刷後に所定の大きさに切
断する必要があった。この切断作業を省くために、紙シ
ートの裏面側に離型剤層、接着剤層及び支持シートを積
層するタック加工を施し、所定の印刷をした上で、小紙
片を切取るための切込みを施す方法も行われていた。し
かしタック加工を行なったものは、紙シートの裏面に糊
の残存による埃が付着したり、予め施した切込み部分が
複写機中で剥離を起こし支持シート上の接着剤層が複写
ロールに付着しトラブルを起こす等の問題があった。
【0004】一方、印刷用基材層と支持用基材層との間
に熱可塑性樹脂を介在させて仮接着したシートは、上記
のようなトラブルの原因となる接着剤を使用していない
が、このシートを用いて電子写真方式で印刷した場合に
は別のトラブルが発生した。従来、印字かぶりや地汚れ
等のトラブルは表面電気抵抗に影響されると考えられて
いたが、上記の仮接着シートは、従来の紙シートとは異
なり、印刷用基材層と支持用基材層との間に熱可塑性樹
脂を介在させているために、体積電気抵抗が大きくな
り、、これが印字かぶりや地汚れのトラブルの原因とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、専用印刷装
置を用いずとも小紙片への印刷を可能にし、紙基材層の
裏面に糊の残存による埃が付着したり、予め施した切込
み部分が複写装置中で剥離を起こし、支持シート上の接
着剤層が複写ロールに付着しトラブルを起こすことがな
く、しかも電子写真方式を用いた複写機もしくはプリン
ターでの印刷に際して、印字かぶりや地汚れが発生しな
いシートの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層シートを
構成する基材層と樹脂層との間、或いは樹脂層相互間
等、各層間の接着強度を強めるための既知の手法、即
ち、各層間に起る剥離を防止するための既知の手法を、
全く正反対の観点から剥離を容易にするための手法とし
て使い分けることを基本として構成されたものである。
【0007】そして、請求項1に係る電子写真用積層シ
ートは、印刷用基材層と支持用基材層との間に中間層と
して1層若しくは2層以上の非帯電性アイオノマー樹脂
を含む熱可塑性樹脂を挟持して、一体的に積層接着して
なる積層シートであって、前記印刷用基材層と前記中間
層との層間の接着強度が前記支持用基材層と前記中間層
との層間及び中間層を構成する熱可塑性樹脂層相互間の
接着強度よりも小さく且つ剥離強度0.5〜200g/
cmであると共に、少なくとも前記印刷用基材層を貫
き、しかも支持用基材層を貫通することがない剥離用切
込みを設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る電子写真用積層シートは、
支持用基材層と非帯電性アイオノマー樹脂を含む中間層
との接着強度が、印刷用基材層と中間層との接着強度よ
りも小さく且つ剥離強度0.5〜200g/cmである
と共に、少なくとも印刷用基材層と中間層を貫き、しか
も支持用基材層を貫通することがない剥離用切込みを設
けたことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る電子写真用積層シートは、
請求項1または2の積層シートの剥離用切り込みを所定
形状の小紙片を輪郭付けて設けたことを特徴とする。
【0010】請求項4に係る電子写真用積層シートは、
印刷用基材層の印刷面に熱可塑性樹脂層を設けたことを
特徴とする。
【0011】請求項5に係る電子写真用積層シートは、
印刷用基材層が紙であり、中間層の非帯電性アイオノマ
ー樹脂を含む熱可塑性樹脂がポリオレフィンであること
を特徴とする。
【0012】本発明においては、印刷用或いは支持用の
基材層として、紙または合成紙、樹脂フィルム、金属箔
等を用いる。本発明では印刷方式として電子写真方式を
採用するので、印刷用基材層はこの電子写真方式の印刷
に適応する必要があり、紙が最も適している。紙基材層
に耐水性を付与する場合には、紙の外表面に樹脂層を設
けること、更にその樹脂層中に炭酸カルシウム、二酸化
チタン等の添加剤を含有させて耐水性に加えて筆記性を
付与することは有効である。なお、ここで樹脂層中に
も、非帯電性アイオノマー樹脂を含有させることが望ま
しい。
【0013】なお、本発明における電子写真方式の印刷
は、帯電した潜像をトナーによって可視像する方式の記
録手段であって、複写装置、レーザービームプリンター
等に広く利用されている。
【0014】支持用基材層は、積層シートが厚手となる
ことを防ぎ、また、剥離時に湾曲させることが容易なよ
うに、薄葉紙等薄手のものが適している。
【0015】中間層の熱可塑性樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン樹脂などの
ポリオレフィン系樹脂、またポリスチレン、ポリエステ
ル、ポリアミドなど押出しラミネートが可能な樹脂を使
用する。基材層との組合わせにより層間の接着性が不足
する場合には、例えばグラフト変性ポリオレフィン、エ
チレンとアクリル酸またはアクリル酸エステルの共重合
体などを適宜使用して、その接着性を高めることができ
る。基材層との接着力を調整するために、種類の異なる
樹脂を積層することや、それらの積層を異なる条件で行
なうことも有効である。
【0016】本発明においては、上記中間層の樹脂中に
非帯電性アイオノマー樹脂を含有させる。非帯電性アイ
オノマー樹脂はエチレン・不飽和カルボン酸共重合体が
アルカリ金属イオンで完全もしくは部分的に中和された
構造を有するものであり、場合によってはアクリル酸メ
チルなどの不飽和カルボン酸エステルや酢酸ビニルなど
が共重合されたものであってもよい。アイオノマー樹脂
中のアルカリ金属イオン含量が0.8ミリモル/g以上
であると非帯電性が発現し、好ましくは1.0〜2.0
ミリモル/g以上とする。なお非帯電性アイオノマー樹
脂中のアルカリ金属イオンとしてはカリウムイオンが全
量もしくは大部分を占めているのが望ましく、不飽和カ
ルボン酸成分としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸などをあげることがで
きるが、とくにアクリル酸またはメタクリル酸が好まし
い。エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の共重合比は
エチレンが好ましくは70〜92重量%、更に好ましく
は80〜90重量%であり、不飽和カルボン酸が好まし
くは8〜25重量%、更に好ましくは10〜20重量%
であり、その他モノマー(例えばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチ
ル)が好ましくは0〜20重量%、更に好ましくは0〜
10重量%である。
【0017】非帯電アイオノマー樹脂には必要に応じ酸
化防止剤、滑剤、ポリオキシアルキレンポリオール、そ
の他の添加剤を適宜配合することができる。なお非帯電
アイオノマー樹脂は全樹脂分の5〜50重量部含有され
るのが好ましく、10〜30重量部含有されるのが更に
好ましい。非帯電性アイオノマー樹脂の割合が少なすぎ
れば積層シートの体積電気抵抗を下げる効果が乏しい
し、多すぎれば、中間層の耐熱性が乏しくなり、電子写
真方式の印刷に際して、印刷装置内で熱処理を受けたと
きに剥離強度を増加させてしまい、剥離機能が損なわれ
る恐れがある。
【0018】本発明に係る積層シートは、印刷用基材層
と中間層との間、或いは支持用基材層と中間層との間で
剥離されることとなり、かつ通常の取扱いでは剥離しな
いが、剥離しよう思えば容易に剥離操作が行なえるよう
に印刷用基材層または支持用基材層と中間層との間の剥
離強度は、0.5〜200g/cmとすることが必要で
ある。剥離強度が大きい場合には実質的に剥離困難とな
り、また剥離強度が小さすぎる場合には意図しない剥離
が起こる恐れがある。その意味で最も好ましい剥離強度
は0.5〜100g/cmである。尚、本発明における
剥離強度は、JIS Z 0237に準じて、予め剥離
のきっかけを作った幅10mmの積層シートについて、
90度剥離に要する力を測定したものである。
【0019】印刷用基材層と中間層との間、或いは支持
用基材層と中間層との間での接着強度を調節する因子と
しては、熱可塑性樹脂の種類及び層厚、熱可塑性樹脂層
中に添加剤を含有させるか否か、その種類及び使用量、
基材層表面に対するコロナ処理の強度、熱可塑性樹脂層
表面に対するオゾン処理の強度、基材層のプレヒート温
度、樹脂押出し温度等を挙げることができる。なお、接
着強度調節のための添加剤としては、オレイン酸アミ
ド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミドなどの脂肪酸
アミドなどが挙げられる。通常、樹脂中に何らかの添加
剤を加えれば、接着強度は低下する傾向にある。この意
味で、本来別の機能を有する静電防止剤、アンチブロッ
ク剤、紫外線吸収剤、シリコン等は接着強度を低下させ
る添加剤として用いることができる。上記の接着強度調
節の因子のうちコロナ処理とオゾン処理とは、元来、大
きい接着強度を得るために開発された手法であるが、本
発明では、これらの処理を樹脂層及び基材層各々に対し
て、適宜使い分けることによって、剥離容易な積層シー
トを製造することができる。
【0020】なお、支持用基材層と中間層との間で剥離
させる場合には、作製されたカード類の裏面側に樹脂層
が積層されていることになる。カードの表面側に中間層
を積層することも可能であり、樹脂層が存在することに
よりカードに耐水性・耐久性を付与することができる。
【0021】また、この樹脂層に鉛筆、ボールペン、万
年筆等による筆記性を付与するためには、炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン等の添加剤を加えることが有効であ
る。
【0022】本発明においては、印刷用基材層に剥離用
切込みを設けることで、積層シートの一部を剥離し、或
いは名刺、パーティー券等の所定形状に印刷された小紙
片を得ることが可能になる。切込みは、名刺、招待券、
入場券、注意書、名札、はがき等、作製対象とされたカ
ード類の輪郭を予め設定して、ロータリー切込みカッタ
ー或いは平版切込みカッターを用意しておき、上下の基
材層に中間層が挟持され積層接着された後に、印刷用基
材層側の外表面から切込むことになる。切込みの深さ
は、印刷用基材層を完全に貫くことは勿論として、印刷
用基材層と中間層との間で剥離させる場合には、中間層
の直前或いは中間層か支持用基材層の厚みの中途に達す
る程度とし、支持用基材層と樹脂層との間で剥離させる
場合には、印刷用基材層側に付着して剥離する熱可塑性
樹脂層をも貫き、支持用基材層の直前或いは支持用基材
層の厚みの中途に達する程度とする。決して小紙片の輪
郭全長に亘って支持用基材層を貫くことがあってはなら
ない。
【0023】
【作用】本発明の電子写真用積層シートは、B4、B
5、A3、A4等の規定寸法又は不定寸法のカットシー
ト或いは適宜幅のロールシートとして作製される。印刷
手段は、電子写真方式の複写機、或いはコンピュータ用
の電子写真方式のプリンターである。本発明では、中間
層の熱可塑性樹脂層に非帯電性アイオノマー樹脂を含有
させたので、シートの体積電気抵抗は十分に小さく、そ
のため電子写真方式で印刷した場合の印字かぶりや地汚
れ等の心配がない。
【0024】複写情報或いは印字情報は予め剥離予定片
又は小紙片の形状に合わせてレイアウトされ、供給され
る積層シートにおいて、剥離用切込みと位置合わせして
印刷される。特に小紙片の場合には、切込みで輪郭付け
られた小紙片対応位置に印刷される。そして、印刷後に
切込みを利用して剥離することで、所望のカード類が作
製される。剥離に際しては、剥離強度が0.5〜200
g/cm、好ましくは0.5〜100g/cmに調整さ
れているために、基材層は予定された剥離箇所から、熱
可塑性樹脂層を伴って或いは熱可塑性樹脂層を伴なわず
に容易に剥離することができる。
【0025】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明を詳細に説明
する。尚、図面上各層の厚みについては、誇張して示さ
れている。
【0026】図1は、本発明に係る電子写真用積層シー
トの例を示す平面図である。この積層シート1はカット
シートタイプであり、A4サイズ(297mm×210
mm)に断裁されている。図中、小紙片2は名刺サイズ
(91mm×55mm)であって、切込み10によって
輪郭付けられて、所定枚数分が配置されている。この例
においては、小紙片2は1枚ずつ間隔をおいて設けられ
ているが、隣接して配置していても差支えないし、ま
た、周囲の余白が無くても差支えない。
【0027】図2は、図1のA−A線断面図である。印
刷用基材層3と支持用基材層6との間には非帯電性アイ
オノマー樹脂を含有する熱可塑性樹脂層4及び5が積層
されており、一体に積層接着することで積層シート1が
構成されている。尚、この実施例において、印刷用基材
層3及び支持用基材層6は共に紙製である。印刷用基材
層3には、小紙片2を輪郭付ける切込み10が施されて
おり、熱可塑性樹脂層4の中途まで達する深さとなって
いる。この例では印刷用基材層3と熱可塑性樹脂層4と
の間で剥離強度が小さくなるように構成されており、印
刷用基材層3のみが剥離することになるが、切込み10
を施す際の加工精度を考慮してこのような切込み深さと
なっている。
【0028】上記した電子写真用積層シートの製造例を
次に示す。先ず、低密度ポリエチレン80重量部と非帯
電性アイオノマー樹脂20重量部を混合溶融状態とし、
これにエルカ酸アミドを900ppmを添加混合した。
これとは別に上記の低密度ポリエチレン90重量部と非
帯電性アイオノマー樹脂10重量部を混合溶融状態とし
たものを用意した。上記の添加剤含有の樹脂を上側層、
添加剤不含の樹脂を下側層として、共押出しTダイより
295℃の温度で支持用基材層6である上質紙の上に積
層した。前記樹脂層が固化する前に、添加剤含有の樹脂
層上に印刷用基材層3である上質紙をクーリングロール
で冷却圧着し積層シートを得た。このとき、樹脂溶融膜
の支持用基材層6と接着させる面にオゾン含有空気を吹
き付ける処理を行うと共に、樹脂溶融膜積層直前に支持
用基材層6にコロナ処理を行った。なお、樹脂へのオゾ
ン処理の条件は、溶融膜の積層速度100m/分、エア
ギャップ130mm、オゾン濃度40g/m3 、オゾン
流量2m3 /時であった。さらに、ロータリーカッター
を用いて、印刷用基材層3を名刺サイズで部分的に剥離
可能とする切込み10を施した。
【0029】このようにして得られた電子写真用積層シ
ート1をレーザープリンターで印字したところ、印字か
ぶり・地汚れはなく、印刷用基材層3と熱可塑性樹脂層
4との間の剥離強度が40g/cmであり、この層間で
剥離容易であった。
【0030】また、図3は、他の実施例に係る電子写真
用積層シートの積層構造を示す断面図である。この実施
例においては、表面に樹脂層を有する印刷用基材層と支
持用基材層の間に中間層として非帯電性アイオノマー樹
脂を含有する1層の熱可塑性樹脂層が積層され、支持用
基材層と熱可塑性樹脂層の接着強度が印刷用基材層と熱
可塑性樹脂層の接着強度より小さく構成されている。従
って、剥離は支持用基材層と熱可塑性樹脂層の間で起こ
ることになるので、切込みは印刷用基材層及び熱可塑性
樹脂層を貫き、支持用基材層の直前にまで達している。
この実施例に係る積層シートによって作成された名刺
は、剥離後に裏面に熱可塑性樹脂層が積層された状態と
なる。
【0031】次に、図3に示された電子写真用積層シー
トの製造例を次に示す。
【0032】まずポリプロピレン80重量部と非帯電性
アイオノマー樹脂20重量部を混合溶融状態とし印刷用
基材層としての上質紙の片面に積層し、電子写真方式の
印刷面とする。これとは別に、低密度ポリエチレン90
重量部と非帯電性アイオノマー樹脂10重量部を混合溶
融状態とし、これにエルカ酸アミドを900ppmを添
加混合し溶融樹脂膜として、Tダイより290℃の温度
で支持用基材層である薄葉紙の上に積層した。溶融樹脂
層が固化する前に、先の上質紙を、その印刷面と反対側
の面を溶融樹脂層に向けてクーリングロールで冷却圧着
し積層シートを得た。
【0033】このとき、樹脂溶融膜の印刷用基材層と接
着させる面にオゾン含有空気を吹き付ける処理を行うと
共に、樹脂溶融膜積層直前に印刷用基材層にコロナ処理
を行った。なお、樹脂へのオゾン処理の条件は、溶融膜
の積層速度100m/分、エアギャップ130mm、オ
ゾン濃度40g/m3 、オゾン流量2m3 /時であっ
た。樹脂積層厚みは10μmとした。その後ロータリカ
ッターを用いて印刷用基材層の側からポリエチレン層と
支持用基材層の界面に達する切込みを施し、名刺の剥離
を可能にした。このようにして得られた名刺は、両面に
樹脂層が積層された状態となっている。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る積層シートは、電子写真方
式を用いた複写機やプリンターを用いて、印字かぶりや
地汚れ等がなく、綺麗にしかも簡単に印刷することがで
きる。しかも、印刷後に所定の切込みに従って支持用基
材層から剥離することで、容易に名刺等のカード類を得
ることができる。
【0035】更に、積層シートの層間に粘着剤や接着剤
を一切使用していないので、作成されたカード類を使用
する際に埃が付着することがなく、他の用紙に付着する
こともなく、積み重ねて保管することもできる。また、
万一印刷中に走行トラブルが発生して剥離が起こっても
印刷機内部ではりついてしまう心配も無い。
【0036】また、カードの両面に樹脂層を設ければ、
耐水性、耐久性のあるカードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真用積層シートの例を示す
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】別の実施例に係る例を示すA−A線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電子写真用積層シート 2 小紙片 3 印刷用基材層 4,5,7 非帯電性アイオノマー樹脂含有熱可塑性樹
脂層 6 支持用基材層 8 熱可塑性樹脂層 10,11 切込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小濱 裕司 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 徳重 香代子 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式で画像を形成する印刷用基
    材層と支持用基材層との間に中間層として1層若しくは
    2層以上の非帯電性アイオノマー樹脂を含む熱可塑性樹
    脂を挟持して、一体的に積層接着してなる積層シートで
    あって、前記印刷用基材層と前記中間層との層間の接着
    強度が前記支持用基材層と前記中間層との層間及び中間
    層を構成する熱可塑性樹脂層相互間の接着強度よりも小
    さく且つ剥離強度0.5〜200g/cmであると共
    に、少なくとも前記印刷用基材層を貫き、しかも支持用
    基材層を貫通することがない剥離用切込みを設けたこと
    を特徴とする電子写真用積層シート。
  2. 【請求項2】 電子写真方式で画像を形成する印刷用基
    材層と支持用基材層との間に中間層として1層若しくは
    2層以上の非帯電性アイオノマー樹脂を含む熱可塑性樹
    脂を挟持して、一体的に積層接着してなる積層シートで
    あって、前記支持用基材層と前記中間層との層間の接着
    強度が前記印刷用基材層と前記中間層との層間及び中間
    層を構成する熱可塑性樹脂層相互間の接着強度よりも小
    さく且つ剥離強度0.5〜200g/cmであると共
    に、少なくとも前記印刷用基材層と中間層を貫き、しか
    も支持用基材層を貫通することがない剥離用切込みを設
    けたことを特徴とする電子写真用積層シート。
  3. 【請求項3】 前記剥離用切込みが、所定形状の小紙片
    を輪郭付けていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の電子写真用積層シート。
  4. 【請求項4】 前記印刷用基材層の電子写真方式で画像
    を形成する面に、熱可塑性樹脂層を設けたことを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の電子写真用積層シー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記印刷用基材層が紙であり、前記中間
    層の非帯電性アイオノマー樹脂を含む熱可塑性樹脂がポ
    リオレフィンである請求項1、2、3または4に記載の
    電子写真用積層シート。
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