JPH08286607A - 暗号化装置 - Google Patents

暗号化装置

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JPH08286607A
JPH08286607A JP8020965A JP2096596A JPH08286607A JP H08286607 A JPH08286607 A JP H08286607A JP 8020965 A JP8020965 A JP 8020965A JP 2096596 A JP2096596 A JP 2096596A JP H08286607 A JPH08286607 A JP H08286607A
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JP
Japan
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random number
number sequence
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JP8020965A
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Inventor
Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供すること。 【解決手段】 与えられた初期値に基づいて不規則解を
有する所定の方程式の解を求め、この解を基に乱数列を
発生する乱数列発生部2及び行列演算部4′と、デジタ
ルデータ列と前記乱数列発生部2及び行列演算部4′か
らの乱数列との間に所定の演算を施す暗号化処理部5と
を具備し、デジタルデータ列に暗号化を施すための暗号
化装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル画
像などのデジタルデータ列に暗号化を施す暗号化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータ列に暗号化を施す技術は
種々知られており、例えば、特開昭62−81140号
公報には、乱数列と画像データ列との排他的論理和を計
算することによって暗号化を行う画像暗号化装置が開示
されている。これは、ある初期値に対応する乱数列を発
生する乱数列発生装置によって発生した乱数列と、暗号
化したいデータ列との排他的論理和を求めることにより
データ列を暗号化しており、このとき乱数列発生の初期
値としてはデータ列の秘匿性の保護のための鍵データを
用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような暗号化方法では、発生する乱数列の長さと、そ
の乱数列を決定するための鍵データの桁数が概して少な
く、第3者が容易に解読することが可能であった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決し、暗号化さ
れたデジタルデータ列の秘匿性が高い、より安全性に優
れた暗号化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[第1の発明]上記の課題を解決するために、第1の発
明は、デジタルデータ列に暗号化を施すための暗号化装
置において、与えられた初期値及び係数及び遅延時間に
基づいて不規則解を有する所定の方程式の数値解を求
め、この数値解を基に乱数列を発生する乱数列発生手段
と、前記デジタルデータ列と前記乱数列発生手段からの
乱数列との間に所定の演算を施す暗号化処理手段とを具
備する。
【0006】[作用・効果]デジタルデータ列に暗号化
を施すにあたって、まず、与えられた初期値及び係数及
び遅延時間に基づいて不規則解を有する所定の方程式の
数値解が求められ、この数値解を基に乱数列が発生され
る。次に、前記デジタルデータ列と前記乱数列発生手段
からの乱数列との間に所定の演算が施される。これによ
って、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、
より安全性に優れた暗号化装置を提供することができ
る。
【0007】[第2の発明]第2の発明は、第1の発明
において、前記所定の方程式の初期値及び係数及び遅延
時間の少なくとも一部を変更するためのパラメータ発生
手段を更に有する。
【0008】[作用・効果]暗号化処理ごとに初期値及
び係数及び遅延時間の少なくとも一部が変更される。こ
れによって、乱数列発生手段によって発生される乱数列
は処理ごとに異なることになり、第3者による暗号の解
読がより困難になる。
【0009】[第3の発明]第3の発明は、第2の発明
において、前記パラメータ発生手段は、直前に暗号化さ
れたデータ列の一部を初期値及び係数及び遅延時間の少
なくとも一部として用いる。
【0010】[作用・効果]直前に暗号化されたデータ
列の一部が初期値及び係数及び遅延時間の少なくとも一
部の発生に関わるデータとして用いられる。これによっ
て送信された順序に従って再生しなければ正しくデータ
列の再生ができないことになり、第3者による暗号の解
読がより困難になる。また、複数のデータ列の時系列や
世代などの順序での管理が可能になる。また、直前の暗
号化されたデータを知るもののみが、この手法によりデ
ータの暗号化、再生を行なうことができ、誤認識を防ぐ
ことができる。
【0011】[第4の発明]第4の発明は、第1乃至第
3の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の方程式
は、非線形微分方程式である。
【0012】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として非線形微分方程式が用いられる。これによっ
て、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、よ
り安全性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0013】[第5の発明]第5の発明は、第1乃至第
3の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の方程式
は、区分線形な微分方程式である。
【0014】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として区分線形な微分方程式が用いられる。これに
よって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。
【0015】[第6の発明]第6の発明は、第1乃至第
3の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の方程式
は、差分方程式である。
【0016】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として差分方程式が用いられる。これによって、暗
号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、より安全
性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0017】[第7の発明]第7の発明は、第1乃至第
6の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値及び係数
及び遅延時間の少なくとも一部を暗号化されたデジタル
データ列とともに出力する。
【0018】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間の少なくとも一部が暗号化され
たデジタルデータの一部と置き換えて出力される。これ
によって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。また、暗号化した後でも元のデジタルデータと同
じデータサイズを維持することができる。
【0019】[第8の発明]第8の発明は、第1乃至第
7の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値及び係数
及び遅延時間の少なくとも一部を公開鍵方式を用いて受
信側に送信する。
【0020】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間は、暗号化されたデータから平
文を再生するために重要なデータである。これを特定の
受信者に送信するには、公開鍵方式による安定した暗号
通信方式を利用する。これにより、特定した受信者に重
要な鍵データを送信することができる。
【0021】[第9の発明]第9の発明は、第1乃至第
8のいずれか1つにおいて、前記乱数列発生手段によっ
て発生される乱数列を前記デジタルデータ列のデータ数
よりも少なく設定しておき、所定の演算によって不足分
の乱数列を発生する。
【0022】[作用・効果]乱数列発生手段によって発
生される乱数列がデジタルデータ列のデータ数よりも少
なく設定され、少なく設定された不足分の乱数列は所定
の演算によって発生される。これによって、暗号化時の
計算時間を短縮することができる。
【0023】[第10の発明]第10の発明は、第1の
発明乃至第9の発明のいずれか1つにおいて、一定の遅
延時間後の前記所定の方程式の数値解を乱数列として用
いる。
【0024】[作用・効果]計算開始後、一定の遅延時
間を経た後に発生された乱数が採用される。これによっ
て、初期条件がわずかに異なっても発生される乱数列は
十分に大きく異なることになり、第3者が乱数列の近似
値を求め、暗号を解読することは困難になる。
【0025】[第11の発明]上記の課題を解決するた
めに、第11の発明は、デジタルデータ列に暗号化を施
すための暗号化装置において、与えられた初期値及び係
数及び遅延時間に基づいて不規則解を有する所定の方程
式の数値解を求め、この数値解を基に乱数列を発生する
乱数列発生手段と、この乱数列発生手段からの乱数列に
基づいて前記デジタルデータ列を構成するデータの配列
を変換する配列変換手段とを具備する。
【0026】[作用・効果]デジタルデータ列に暗号化
を施すにあたって、まず、与えられた初期値及び係数及
び遅延時間に基づいて不規則解を有する所定の方程式の
数値解が求められ、この数値解を基に乱数列が発生され
る。次に、この乱数列を用いて前記デジタルデータ列を
構成するデータの配列が変換される。これによって、暗
号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、より安全
性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0027】[第12の発明]第12の発明は、第11
の発明において、前記所定の方程式の初期値及び係数及
び遅延時間の少なくとも一部を変更するためのパラメー
タ発生手段を更に有する。
【0028】[作用・効果]暗号化処理ごとに初期値及
び係数及び遅延時間の少なくとも一部が変更される。こ
れによって、乱数発生手段によって発生される乱数列は
処理ごとに異なることになり、第3者による暗号の解読
がより困難になる。
【0029】[第13の発明]第13の発明は、第12
の発明において、前記パラメータ発生手段は、直前に暗
号化されたデータ列の一部を初期値及び係数及び遅延時
間の少なくとも一部として用いる。
【0030】[作用・効果]直前に暗号化されたデータ
列の一部が初期値及び係数及び遅延時間の少なくとも一
部の発生に関わるデータとして用いられる。これによっ
て送信された順序に従って再生しなければ正しくデータ
列の再生ができないことになり、第3者による暗号の解
読がより困難になる。また、複数のデータ列の時系列や
世代などの順序での管理が可能になる。また、直前の暗
号化されたデータを知るもののみが、この手法によりデ
ータの暗号化、再生を行なうことができ、誤認識を防ぐ
ことができる。
【0031】[第14の発明]第14の発明は、第11
乃至第13の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、非線形微分方程式である。
【0032】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として非線形微分方程式が用いられる。これによっ
て、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、よ
り安全性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0033】[第15の発明]第15の発明は、第11
乃至第13の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、区分線形な微分方程式である。
【0034】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として区分線形な微分方程式が用いられる。これに
よって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。
【0035】[第16の発明]第16の発明は、第11
乃至第13の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、差分方程式である。
【0036】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として差分方程式が用いられる。これによって、暗
号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、より安全
性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0037】[第17の発明]第17の発明は、第11
乃至第16の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値
及び係数及び遅延時間の少なくとも一部を暗号化された
デジタルデータ列とともに出力する。
【0038】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間の少なくとも一部が暗号化され
たデジタルデータの一部と置き換えて出力される。これ
によって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。また、暗号化した後でも元のデジタルデータと同
じデータサイズを維持することができる。
【0039】[第18の発明]第18の発明は、第11
乃至第17の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値
及び係数及び遅延時間の少なくとも一部を公開鍵方式を
用いて受信側に送信する。
【0040】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間は、暗号化されたデータから平
文を再生するために重要なデータである。これを特定の
受信者に送信するには、公開鍵方式による安定した暗号
通信方式を利用する。これにより、特定した受信者に重
要な鍵データを送信することができる。
【0041】[第19の発明]第19の発明は、第11
乃至第18のいずれか1つにおいて、前記乱数列発生手
段によって発生される乱数列を前記デジタルデータ列の
データ数よりも少なく設定しておき、所定の演算によっ
て不足分の乱数列を発生する。
【0042】[作用・効果]乱数列発生手段によって発
生される乱数列がデジタルデータ列のデータ数よりも少
なく設定され、少なく設定された不足分の乱数列は所定
の演算によって発生される。これによって、暗号化時の
計算時間を短縮することができる。
【0043】[第20の発明]第20の発明は、第11
の発明乃至第19の発明のいずれか1つにおいて、一定
の遅延時間後の前記所定の方程式の数値解を乱数列とし
て用いる。
【0044】[作用・効果]計算開始後、一定の遅延時
間を経た後に発生された乱数が採用される。これによっ
て、初期条件がわずかに異なっても発生される乱数列は
十分に大きく異なることになり、第3者が乱数列の近似
値を求め、暗号を解読することは困難になる。
【0045】[第21の発明]上記の課題を解決するた
めに、第21の発明は、デジタルデータ列に暗号化を施
すための暗号化装置において、与えられた初期値及び係
数及び遅延時間に基づいて不規則解を有する所定の方程
式の数値解を求め、この数値解を基に乱数列を発生する
乱数列発生手段と、この乱数列発生手段からの乱数列に
基づいて前記デジタルデータ列を構成するデータを異な
るデータに対応させて変換するデータ変換手段とを具備
する。
【0046】[作用・効果]デジタルデータ列に暗号化
を施すにあたって、まず、与えられた初期値及び係数及
び遅延時間に基づいて不規則解を有する所定の方程式の
数値解が求められ、この数値解を基に乱数列が発生され
る。次に、この乱数列を用いて、前記デジタルデータ列
を構成するデータを異なるデータに対応させて変換す
る。これによって、暗号化されたデジタルデータ列の秘
匿性が高い、より安全性に優れた暗号化装置を提供する
ことができる。
【0047】[第22の発明]第22の発明は、第21
の発明において、前記所定の方程式の初期値及び係数及
び遅延時間の少なくとも一部を変更するための初期値発
生手段を更に有する。
【0048】[作用・効果]暗号化処理ごとに初期値及
び係数及び遅延時間の少なくとも一部が変更される。こ
れによって、乱数列発生手段によって発生される乱数列
は処理ごとに異なることになり、第3者による暗号の解
読がより困難になる。
【0049】[第23の発明]第23の発明は、第22
の発明において、前記パラメータ発生手段は、直前に暗
号化されたデータ列の一部を初期値及び係数及び遅延時
間の少なくとも一部として用いる。
【0050】[作用・効果]直前に暗号化されたデータ
列の一部が初期値及び係数及び遅延時間の少なくとも一
部の発生に関わるデータとして用いられる。これによっ
て送信された順序に従って再生しなければ正しくデータ
列の再生ができないことになり、第3者による暗号の解
読がより困難になる。また、複数のデータ列の時系列や
世代などの順序での管理が可能になる。また、直前の暗
号化されたデータを知るもののみが、この手法によりデ
ータの暗号化、再生を行なうことができ、誤認識を防ぐ
ことができる。
【0051】[第24の発明]第24の発明は、第21
乃至第23の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、非線形微分方程式である。
【0052】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として非線形微分方程式が用いられる。これによっ
て、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、よ
り安全性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0053】[第25の発明]第25の発明は、第21
乃至第23の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、区分線形な微分方程式である。
【0054】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として区分線形な微分方程式が用いられる。これに
よって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。
【0055】[第26の発明]第26の発明は、第21
乃至第23の発明のいずれか1つにおいて、前記所定の
方程式は、差分方程式である。
【0056】[作用・効果]不規則解を有する所定の方
程式として差分方程式が用いられる。これによって、暗
号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高い、より安全
性に優れた暗号化装置を提供することができる。
【0057】[第27の発明]第27の発明は、第21
乃至第26の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値
及び係数及び遅延時間の少なくとも一部を暗号化された
デジタルデータ列とともに出力する。
【0058】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間の少なくとも一部が暗号化され
たデジタルデータの一部と置き換えて出力される。これ
によって、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性が高
い、より安全性に優れた暗号化装置を提供することがで
きる。また、暗号化した後でも元のデジタルデータと同
じデータサイズを維持することができる。
【0059】[第28の発明]第28の発明は、第21
乃至第27の発明のいずれか1つにおいて、前記初期値
及び係数及び遅延時間の少なくとも一部を公開鍵方式を
用いて受信側に送信する。
【0060】[作用・効果]乱数を与える方程式の初期
値及び係数及び遅延時間は、暗号化されたデータから平
文を再生するために重要なデータである。これを特定の
受信者に送信するには、公開鍵方式による安定した暗号
通信方式を利用する。これにより、特定した受信者に重
要な鍵データを送信することができる。
【0061】[第29の発明]第29の発明は、第21
乃至第28のいずれか1つにおいて、前記乱数列発生手
段によって発生される乱数列を前記デジタルデータ列の
データ数よりも少なく設定しておき、所定の演算によっ
て不足分の乱数列を発生する。
【0062】[作用・効果]乱数列発生手段によって発
生される乱数列がデジタルデータ列のデータ数よりも少
なく設定され、少なく設定された不足分の乱数列は所定
の演算によって発生される。これによって、暗号化時の
計算時間を短縮することができる。
【0063】[第30の発明]第30の発明は、第21
の発明乃至第29の発明のいずれか1つにおいて、一定
の遅延時間後の前記所定の方程式の数値解を乱数列とし
て用いる。
【0064】[作用・効果]計算開始後、一定の遅延時
間を経た後に発生された乱数が採用される。これによっ
て、初期条件がわずかに異なっても発生される乱数列は
十分に大きく異なることになり、第3者が乱数列の近似
値を求め、暗号を解読することは困難になる。
【0065】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理について説明
する。本発明は初期値に対して敏感で不規則かつ複雑な
振る舞いを呈するカオスの性質を利用している。カオス
とは決定論的規則の繰り返しによって生成され、かつ、
陽に時間に依存するような方程式で、予測をすることの
できない不規則な振る舞いをする。決定論的規則とは非
線形微分方程式あるいはそれで表される電子回路、差分
方程式などを指している。
【0066】図1はカオスを発生する微分方程式を用い
て、初期値x0を僅かに異ならせた2つの場合(x0=
0.001001及びx0=0.001000)におけ
るX(t)の時間発展を表している。ここでは2つの初
期値x0の僅かな誤差0.000001が時間発展とと
もに拡大していき、ついには全く異なった振舞いをして
いる様子がわかる。このように、決定論的規則の結果が
もたらす振舞いは、初期値x0の誤差に対して非常に敏
感であることがカオスの特徴の1つである。したがっ
て、カオス発生系の不規則で複雑な振る舞いを再現する
には高い精度で初期値x0が一致することが必要とな
る。
【0067】このような性質を有するカオスは、たとえ
ば、次の(1)式に示す一般式で記述される非線形微分
方程式の解として与えられる。
【0068】 dx/dt=f(x,y,z,…) dy/dt=g(x,y,z,…) …(1) dz/dt=h(x,y,z,…) … この非線形微分方程式の解は初期値の変化に対して非常
に敏感であり、異なる初期値に対しては全く異なる乱数
列を生成する。本発明では、この性質を利用して、乱数
列として上記非線形微分方程式のように不規則解を有す
る方程式の解を基に発生した乱数列を用いた暗号化装置
を提供する。
【0069】以下に本発明の第1実施形態を図2を参照
して説明する。本実施形態ではRGB各々8ビットの階
調を持つ24ビットカラー画像データの暗号化を行う。
本実施形態において乱数列発生手段は、カオス発生部3
と離散化処理部4とからなる乱数列発生部2と行列演算
部4′とによって構成され、暗号化処理手段は暗号化処
理部5に対応する。また、パラメータ発生手段は初期値
を発生するカウンタ8と、係数と遅延時間を入力する入
力部1に対応する。
【0070】キーボード等からなる入力部1および非線
形微分方程式の初期値の自動変更を行うためのカウンタ
8は乱数列発生部2に接続されており、画像入力部6の
出力は画像サイズ計算部7と暗号化処理部5に接続され
ている。また、画像サイズ計算部7の出力は乱数列発生
部2に接続されている。乱数列発生部2の出力は行列演
算部4′に接続され、行列演算部4′の出力は暗号化処
理部5に接続され、暗号化処理部5の出力は初期値デー
タ書き込み部9に接続されている。初期値データ書き込
み部9は暗号化処理部5とカウンタ8からの入力を受
け、その出力は暗号化されたデータとして出力される。
【0071】このような構成において、入力部1から入
力された後述する非線形微分方程式の係数の値と遅延時
間及びカウンタ8から入力された非線形微分方程式の初
期値は乱数列発生部2に入力される。他方、画像入力部
6から入力された画像データについて、画像サイズ計算
部7によって画像データの水平方向の画素数h、垂直方
向の画素数vがそれぞれ計算される。乱数列発生部2で
は、これらの値に基づいて求められたサイズの乱数列が
発生される。行列演算部4′では乱数列発生部2からの
乱数列に行列演算を施して乱数行列が発生される。行列
演算部4′からの乱数行列と画像入力部6からの画像デ
ータが暗号化処理部5に入力され、暗号化処理部5にお
いて上記乱数行列と画像データとの排他的論理和を求め
ることによる暗号化処理が施された後、初期値データ書
き込み部9を経て、暗号化されたデータとして出力され
る。
【0072】次に、乱数列発生部2について詳細に説明
する。乱数列発生部2はカオス発生部3とこれに接続さ
れた離散化処理部4とからなる。本実施形態では、カオ
ス発生部3においては、(1)式で示す一般式で与えら
れる非線形微分方程式の1例として、次の(2)式の非
線形微分方程式の解が求められる。
【0073】 dx/dt=A(y−x) dy/dt=x(B−z)−y …(2) dz/dt=xy−Cz (2)式の非線形微分方程式を解くに際しては、入力部
1から入力される係数A,B,Cの値A0,B0,C0
と遅延時間T、および、カウンタ8から入力されるt=
0における変数x,y,zの初期値x0,y0,z0が
用いられる。遅延時間Tは暗号化を始める時刻を与え
る。ここで、入力部1、及びカウンタ8から入力される
係数A,B,C、遅延時間T及び初期値x0,y0,z
0の組み合わせは任意である。従って、これらの値の少
なくとも一部がカウンタ8によって自動的に変更され、
その変更部分だけが受信者に明示的に伝送されれば良
い。このようにして求められた解は離散化処理部4に入
力され、それぞれ0から255までの整数値として出力
される。これは、デジタルデータの単位を8ビットとし
ているためである。
【0074】乱数列発生部2を構成するカオス発生部3
および離散化処理部4および後段の行列演算部4′にお
ける処理のフローチャートを図3に示す。画像サイズ計
算部7から水平画素数hと垂直画素数vが入力され(S
1)、カウンタ8から(2)式の非線形微分方程式のt
=0におけるx,y,zの初期値x0,y0,z0が入
力される(S2)。また、入力部1から係数A,B,C
の値A0,B0,C0、遅延時間Tがそれぞれ入力され
る(S3)。次に、時刻tおよび発生すべき乱数の数を
表すカウンタjが初期値0に設定された後(S4)、
(2)式の非線形微分方程式が解かれ、xおよびyの値
が求められる(S5)。
【0075】次に、時刻tを微小時間dtだけ増加させ
る(S6)。時刻tが遅延時間Tを越えるまで上記S5
とS6の処理を繰り返す(S7)。時刻tが遅延時間T
を越えると、上記ステップS5で求められたxおよびy
はそれぞれx(t) ,y(t) として離散化処理部4に送ら
れ、例えば100倍されて整数化された後、絶対値がと
られて、法を256とする剰余系xD(j)及びyD
(j)が求められる(S8)。なお、ここでは100倍
することで整数化しているが、x(t)、y(t)の小
数点以下の桁数によってこの値は変更される。次にjが
インクリメントされ(S9)、jが発生すべき乱数の数
6hを越えたかどうかが判断される(S10)。発生す
る乱数の数6hはR,G,B3枚の画像それぞれについ
て2ライン分の水平画素数を意味している。乱数の数が
6hになると、行列演算部4′では例えば次の(3)式
に従って、入力された画像の画素数分の乱数行列MD
(i,j)が求められる(S11)。
【0076】 MD(i,j)=(xD(i) ・xD(i+3h)+yD(j)2 +yD(j+3h) 2 ) mod 256 (1≦i ≦v,1 ≦j ≦3h)…(3) ここで、(3)式の乱数行列MD(i,j)は画像デー
タのi行目、j列目の乱数データを表している。また、
ここでは発生させた2つの乱数列xD(j)とyD
(j)を画像データのi行目とj列目にそれぞれ対応さ
せてxD(i),yD(j)としているが、この対応関
係は逆でもよい。
【0077】すなわち、時刻tが遅延時間Tを越える
と、カオス発生部3によって求められたxおよびyの値
は離散化処理部4によって0から255の整数値に変換
され、6h個の整数化された乱数が生成されたのち行列
演算部4′によって(3)式に従って入力画像の画素数
分の乱数行列MD(i,j)が求められる。この場合、
乱数列から乱数行列MD(i,j)を生成する式の定義
は任意に決められることは勿論である。
【0078】このように、計算開始後、遅延時間Tを経
た後からの乱数を採用するようにしたので、初期条件が
わずかに異なっても発生される乱数行列MD(i,j)
は大きく異なることになり、第3者が乱数行列MD
(i,j)の近似値を求め、暗号を解読することは困難
になる。
【0079】また、発生された乱数列から(3)式に従
って不足分の乱数列を求め全画素数分の乱数行列MD
(i,j)を得るようにしたので、乱数は6h個求めれ
ば足り、計算時間の短縮が図れる。
【0080】また、乱数行列MD(i,j)はxD
(j)とyD(j)の2系列の乱数列から求めている
が、このようにすることによってxD(j)あるいはy
D(j)のみから暗号化に用いる乱数行列MD(i,
j)を求めるよりも規則性がより小さく、乱数として性
質の良い数列が得られる。
【0081】乱数列発生部2および行列演算部4′によ
って求められた乱数行列MD(i,j)は暗号化処理部
5に入力され、暗号化が施される。暗号化処理部5では
画像データを行列と見て、そのi行目、j列目のデータ
S(i,j)を画像入力部6から受け取り、次の(4)
式に示すように上記乱数行列MD(i,j)との間で各
画素ごとに排他的論理和S′(i,j)を求める。
【0082】 S′(i,j)=S(i,j) XOR MD(i,j) …(4) ここで、XORはビット対応での排他的論理和演算を表
す。
【0083】次に、暗号化された画像データS′(i,
j)は暗号化データ書き込み部9に送られ、カウンタ8
からt=0におけるx,y,zの初期値x0,y0,z
0を受け取って、これらを暗号化された画像データS′
(i,j)の先頭部分の一部と置き換えて書き込んだ
後、伝送路に出力する。この置き換えにより、初期値は
画像データの一部分を占有することになるが、画像デー
タにとって末端の一部分は画像の認識にほとんど影響を
与えないので問題はない。このように、初期値を暗号化
されたデジタルデータ列とともに出力することによっ
て、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿性の高い、安
全性に優れた暗号化装置を提供できる。また、画像デー
タの一部を利用して初期値を書き込むようにしたので、
暗号化した後であっても元の画像データと同じデータサ
イズを維持することができる。
【0084】暗号化された画像データS′(i,j)が
出力されるとカウンタ8によってx0,y0,z0がそ
れぞれ更新され、この値は次に暗号化すべき画像データ
の初期値として用いられる。このように、処理ごとに初
期値が変更されるため、乱数列発生部2及び行列演算部
4′によって発生される乱数行列MD(i,j)は処理
ごとに異なることになり、第3者による解読をより困難
にすることが可能となる。
【0085】すなわち、同一の初期値に対しては発生す
る乱数行列MD(i,j)は同じになるので、同一の乱
数行列を用いたデータが複数あった場合、暗号化の安全
性は保証できない。すなわち、もとのデータ行列A,B
を乱数行列Xを用いて暗号化したデータ行列をそれぞれ
A′,B′とすると、 A′=A XOR X B′=B XOR X …(5) と書ける。ここで、XORは排他的論理和の演算を表
す。次に、変換後のデータ行列A′とB′の排他的論理
和をとると、 A′XOR B′=(A XOR X) XOR (B XOR X) =A XOR B …(6) となり、乱数行列Xを含まないデータ行列を得ることが
できる。A XOR Bから元のデータ行列A,Bを直
接知ることはできないが、複数のデータ行列に対して
(6)式と同様な操作を行えば乱数行列成分の近似値を
求めることが可能となってしまう。そこで本実施形態の
ように初期値を毎回変更するようにすれば第3者による
暗号の解読はより困難になる。
【0086】上記の例では初期値x0,y0,z0全て
が更新されるとしたが、少なくともいずれか1つが更新
されるようにしても良いし、カウンタ8の代わりに、所
定の規則に従って変換を施すようにしても良い。また、
処理ごとに初期値を変更することなく、入力部1から初
期値x0,y0,z0を直接入力しこの初期値x0,y
0,z0を固定として暗号化を行うようにすれば、初期
値データ書き込み部9及びカウンタ8が不要になり、構
成が簡単になる。また、更新するデータはx0、y0、
z0に限らず、A0、B0、C0、Tのいずれのパラメ
ータであってもよい。この場合、初期値は暗号化データ
の送り手から受け手にあらかじめ伝送しておく必要があ
る。
【0087】なお、暗号化処理部5による暗号化処理を
この実施形態では排他的論理和演算として説明したが、
これに限ることなく、その他の論理演算、四則演算、ビ
ットシフトなど、あるいは、これらの組み合わせの演算
であっても良い。
【0088】また、本実施形態ではカオス発生のための
方程式として、(2)式の非線形微分方程式を用いたが
これに限られず、次の(7)式のような区分線形な微分
方程式であっても良い。
【0089】 dx/dt=C1X+Y+C1{|X−1|+|X+1|}/2 dy/dt=C2X+Y+C2{|X−1|+|X+1|}/2 dz/dt=C2+A3X+A2Y+A1Z+C3{|X−1|+|X+1|}/2 …(7) ここで、|X|はXの絶対値をとることを表す。
【0090】この場合には、前記(2)式の係数A,
B,Cの代わりにC1,C2,C3,A1,A2,A3
の値、t=0におけるx,y,zの初期値x0,y0,
z0、および遅延時間Tの合計10個の変数を乱数列発
生部2に与えることになる。
【0091】さらに、カオス発生のための方程式として
差分方程式を用いても良い。差分方程式は、 X(i+1)=F(X(i)) X(i)←X(i+1) の形に記述できる方程式であって、たとえば、X(i+
1)=AX(i)(1−X(i))を用いることができ
る。この場合、初期値パラメータはX(0)及びAとな
る。
【0092】次に、上記した暗号化装置に対応する再生
装置について図4を参照して説明する。入力部11から
あらかじめ獲得しておいた非線形微分方程式の係数A,
B,Cの値A0,B0,C0及び遅延時間Tが入力され
るとともに、暗号化データ受信部16から暗号化された
画像データS′(i,j)が入力され、初期値データ読
み出し部18によって暗号化された画像データS′
(i,j)の先頭に書き込まれている初期値x0,y
0,z0が読み出される。画像サイズ計算部17では、
暗号化処理のときと同様に、入力された画像データの水
平画素数h、垂直画素数vを求める。乱数列発生部12
は図2に示す暗号化処理の場合と同様にカオス発生部1
3と離散化処理部14とからなり、乱数列発生部12と
行列演算部14′とで図3に示す処理と同様の処理を行
い、乱数行列MD(i,j)を発生する。次に、暗号復
号部15において、この乱数行列MD(i,j)と入力
された暗号化された画像データS′(i,j)との排他
的論理和を求めると(8)式のようになり、元の画像デ
ータS(i,j)が再生される。
【0093】 S'(i,j)XOR MD(i,j) = (S(i,j) XOR MD(i,j))XOR MD(i,j)=S(i,j) …(8) この画像は、表示部19に送られ、表示される。
【0094】送信された画像データを受信側で再生する
ためには初期値x0,y0,z0及び非線形微分方程式
(2)の係数A,B,Cの値A0,B0,C0及び遅延
時間Tが必要となるが、上記の例ではx0,y0,z0
は送信される画像データとともに受信側に送信されるよ
うに構成し、A0,B0,C0及びTについては他の安
全な手段で送信側から受信側に伝送するものとした。こ
の安全な暗号鍵の配送手段は、公開鍵暗号方式であって
もよいし、その他の暗号方式であってもよい。これらの
暗号方式は特に、暗号化したいデータが前記の係数デー
タA0、B0、C0及びTのような短いデータのときに
は有効な方式だとされている。公開鍵暗号については
「現代暗号理論」(電子情報通信学会:池野、小山著)
に詳述されている。
【0095】また、係数A,B,Cの値A0,B0,C
0及び遅延時間Tだけでなく、初期値x0,y0,z0
の一部を公開鍵方式などの安全な方式で配信するように
しても良い。これらの組合せは任意である。また、全て
の初期値を公開鍵暗号で暗号化し、その一部は画像デー
タとともに送信するようにしても良い。さらに、上記の
実施形態では送信するデータは画像データとしたが、一
般のデジタルデータであってもよい。
【0096】次に、本発明の第2実施形態について図5
を参照して説明する。本実施形態においても暗号化する
データは画像データとする。本実施形態において乱数列
発生手段は、図示せぬカオス発生部と離散化処理部から
なる乱数列発生部A22と、乱数列発生部B24と、補
間処理部23と、行列演算部24′とから構成され、暗
号化処理手段は暗号化処理部25に対応する。また、パ
ラメータ発生手段はカウンタ28と入力部21に対応す
る。
【0097】例えば、キーボード等からなる入力部21
および初期値の自動変更を行うためのカウンタ28は共
に乱数列発生部A22及び乱数列発生部B24に接続さ
れており、画像入力部26の出力は画像サイズ計算部2
7と暗号化処理部25に接続されている。また、画像サ
イズ計算部27の出力は乱数列発生部A22に接続され
ている。
【0098】乱数列発生部A22の出力は補間処理部2
3と行列演算部24′と乱数書き込み部30に、補間処
理部23の出力は乱数列発生部B24にそれぞれ接続さ
れている。乱数列発生部B24の出力は行列演算部2
4′に接続され、行列演算部24′の出力は暗号化処理
部25に接続されており、暗号化処理部25の出力は初
期値データ書き込み部29に接続されている。また、初
期値データ書き込み部29はカウンタ28からの出力を
受けるとともにその出力は乱数書き込み部30に接続さ
れている。
【0099】このような構成において、入力部21から
入力された非線形微分方程式の係数A,B,Cの値A
0,B0,C0及び遅延時間Tと、カウンタ28で生成
される初期値x0,y0,z0は乱数列発生部A22に
入力される。乱数列発生部A22での乱数列発生に用い
る微分方程式は(2)式の非線形微分方程式を用いるも
のとする。他方、画像入力部26から入力された画像デ
ータに基づいて、画像サイズ計算部27によって画像デ
ータの水平方向の画素数h、垂直方向の画素数vがそれ
ぞれ計算される。乱数列発生部A22では、これらの値
に基づいて求められた乱数列xD(j)が発生される。
この乱数列xD(j)は整数データからなる。この乱数
列xD(j)は補間処理部23に入力される。補間処理
部23では入力された整数の乱数列xD(j)に補間処
理を施し、実数データからなる乱数列xD′(t)とし
て出力する。これは、乱数列発生部B24で再び実数の
乱数列を求めるため、離散幅が大きいことにより生じる
演算処理の誤動作を防ぐためである。
【0100】乱数列発生部B24では補間処理を施され
た乱数列xD′(t)を受け取って、次の(9)式の微
分方程式を解くことによって実数の乱数列y(t)を生
成し、さらに離散化処理を施して整数の乱数列yD
(j)を行列演算部24′に出力する。
【0101】 dy/dt=xD′(t) (B−z)−y …(9) dz/dt=xD′(t) y−Cz ここで、(9)式は(2)式の第2および第3式と同じ
である必要がある。行列演算部24′では乱数列発生部
A22からの乱数列xD(j)、及び乱数列発生部B2
4からの乱数列yD(j)に基づいて、(3)式で示す
演算が施されて乱数行列MD(i,j)を発生させる。
暗号化処理部25では、この乱数行列MD(i,j)と
画像入力部26からの画像データに基づいて(4)式で
示す演算が施されて暗号化が行われる。この暗号化され
たデータは、初期値データ書き込み部29に入力され、
カウンタ28からの初期値データx0,y0,z0が暗
号化された画像データの先頭のデータと置き換えて書き
込まれる。
【0102】次に、暗号化された画像データは乱数書き
込み部30に入力され、初期値データx0,y0,z0
に続いて、乱数列発生部A22で生成された乱数列xD
(j)が暗号化された画像データの先頭部分と置き換え
て書き込まれる。ここで、暗号化された画像データと置
き換える初期値及び乱数列は画像データの1列乃至2列
分を占有することになるが、画像データにとって末端の
1,2列は画像の認識にほとんど影響を与えないので問
題はない。このように、初期値及び乱数列を暗号化され
たデジタルデータ列とともに出力することによって、暗
号化されたデジタルデータ列の秘匿性の高い、安全性に
優れた暗号化装置を提供できる。また、画像データの一
部を利用して初期値及び乱数列を書き込むようにしたの
で、暗号化した後であっても元の画像データと同じデー
タサイズを維持することができる。最後に、乱数書き込
み部30からの画像データは暗号化された画像データ
S′(i,j)として通信路に出力される。
【0103】以上では、ここで生成した乱数列xD
(j)を画像データに書き込んで受信側に配信するよう
にしたが、画像データとは別にあらかじめ受信側に送る
ようにしても良い。
【0104】このような暗号化された画像データS′
(i,j)を再生するための再生装置を図6に示す。信
頼できる方法で配信された微分方程式の係数A,B,C
の値A0,B0,C0及び遅延時間Tはキーボード等か
らなる入力部31より入力される。受信した暗号化され
た画像データS′(i,j)は暗号化データ受信部37
によって読み込まれ、初期値データ読み取り部36によ
って初期値x0,y0,z0が読みとられると同時に、
乱数列読み出し部35によって乱数列xD(j)が読み
出され、補間処理部34で補間処理が施される。乱数列
発生部32では入力部31と初期値データ読み取り部3
6と補間処理部34からの入力をうけて図5に示した乱
数列発生部B24と同様の処理が行われる。乱数列発生
部32で生成された乱数列yD(j)は行列演算部33
に送られ、乱数列読み出し部35で読み出された乱数列
xD(j)とともに、(3)式に基づいて乱数行列MD
(i,j)が求められ、暗号復号部38に出力される。
ここで、求められた乱数行列MD(i,j)と暗号化デ
ータ受信部37で受信された暗号化された画像データ
S′(i,j)との排他的論理和が計算され、(8)式
と同様に元の画像データS(i,j)の再生が行われ
る。再生されたデータは表示部39に送られ、表示され
る。
【0105】次に、本発明の第3実施形態を図7を参照
して説明する。本実施形態において、乱数列発生手段
は、図示せぬカオス発生部と離散化処理部からなる乱数
列発生部44によって構成され、暗号化処理手段は暗号
化処理部45に対応する。また、パラメータ発生手段は
初期値発生部43と入力部41に対応する。
【0106】乱数を与える微分方程式の係数A,B,C
の値A0,B0,C0及び遅延時間Tは入力部41から
乱数列発生部44に入力される。この場合の微分方程式
は(2)式で記述されるものを用いる。また、微分方程
式の初期値x0,y0,z0が初期値発生部43から乱
数列発生部44に入力される。第2実施形態と同様に、
初期値発生部43は初期値として固定の値を生成しても
良いし、初期値の一部または全ての値を送信するデータ
ごとに更新しても良いし、あるいは所定の規則に従って
データごとに異なる数値を発生しても良い。
【0107】これらの微分方程式の係数A,B,Cの値
A0,B0,C0および遅延時間Tおよび微分方程式の
初期値x0,y0,z0に基づいて乱数列発生部44で
は(2)式で与えられる微分方程式を解き、離散化処理
を行って0から255の値を有する乱数列を発生させ
る。乱数列発生部44で生成された乱数列xD(j)は
暗号化処理部45に入力され、データ入力部42から入
力されてバッファA47に格納されたデータ列S(j)
との間で排他的論理和S′(j)が求められ暗号化され
る。求められた排他的論理和S′(j)はバッファB4
6に格納される。データ入力部42から入力されたデー
タ列S(j)の全てについて排他的論理和S′(j) が求
められると初期値x0,y0,z0および排他的論理和
即ち暗号化されたデータ列S′(j)が通信路に出力さ
れる。なお、バッファA47とバッファB46は暗号化
処理部45の入力と出力の同期を取るために設けられて
いる。
【0108】次に、乱数列発生部44および暗号化処理
部45の動作の詳細について図8のフローチャートを参
照して説明する。初期値発生部43から(2)式の非線
形微分方程式のt=0におけるx,y,zの初期値x
0,y0,z0が入力され(S21)、入力部41から
係数A,B,Cの値A0,B0,C0、遅延時間Tがそ
れぞれ入力される(S22)。次に、時刻tおよび発生
すべき乱数の数を表すカウンタjが初期値0に設定され
た後(S23)、乱数列発生部44で、まず(2)式の
非線形微分方程式が解かれ、xの値が求められる(S2
4)。次に、時刻tを微小時間dtだけ増加する(S2
5)。時刻tが遅延時間Tを越えるまで上記S24とS
25の処理を繰り返す(S26)。時刻tが遅延時間T
を越えると、上記ステップS24で求められたxはx
(t)として100倍されて整数化された後、絶対値が
とられて、256の剰余をとり、乱数列xD(j)が求
められる(S27)。暗号化処理部45において乱数列
xD(j)と入力されたデータS(j)との間で排他的
論理和S′(j)が求められる(S28)。次にjがイ
ンクリメントされた後(S29)、送信すべきデータが
終了かどうかが判断される(S30)。送信すべきデー
タが全て暗号化されると暗号化処理を終了する。
【0109】以上のような暗号化装置に対する再生装置
は図9のように構成される。暗号化されたデータ列S′
(j)は暗号化データ受信部52から入力され、暗号復
号部55および初期値データ読み出し部53に出力され
る。初期値データ読み出し部53では初期値x0,y
0,z0の値が読み取られ、乱数列発生部54に入力さ
れる。他方、あらかじめ送信側から受け取っている微分
方程式(2)の係数A,B,Cの値A0,B0,C0及
び遅延時間Tを入力部51から入力し、乱数列発生部5
4に出力する。乱数列発生部54ではこれらの値に基づ
いて(2)式を解いてから離散化処理を行い乱数列xD
(j)を発生し、暗号復号部55に出力する。暗号復号
部55では、この乱数列xD(j)と暗号化データ受信
部52から入力された暗号化されたデータ列S′(j)
との間で、暗号化されたデータ列S′(j)が終了する
まで排他的論理和演算を行うことによって、元のデータ
列S(j)を再生する。再生されたデータ列S(j)は
図示しない表示装置あるいは記憶装置に出力される。
【0110】以上のようにデータ列の終了を検出するま
で乱数を発生させることによって、あらかじめデータ長
がわかっていない場合でも暗号化処理を行うことができ
る。
【0111】以下に本発明の第4実施形態について説明
する。第3実施形態では暗号化装置の初期値発生部43
では乱数を生成する微分方程式の初期値x0,y0,z
0が固定の場合、及びデータごとに初期値の更新をする
場合、及び所定の規則に従って自動発生する場合につい
て記載しているが、本実施形態では暗号化しようとして
いるデータ列の直前に暗号化したデータ列の一部を初期
値及び係数及び遅延時間の少なくとも一部の発生に関わ
るデータとして用いる。
【0112】図10に第4実施形態の構成を示す。第4
実施形態において、乱数列発生手段は、図示せぬカオス
発生部と離散化処理部からなる乱数列発生部84によっ
て構成され、暗号化処理手段は暗号化処理部85に対応
する。またパラメータ発生手段はメモリ87と初期値発
生部83と入力部81から構成される。
【0113】乱数列発生に用いられる微分方程式の係数
A,B,Cの値A0,B0,C0及び遅延時間Tが入力
部81から入力され、乱数列発生部84に出力される。
また、メモリ87には直前に暗号化されたデータ列の一
部分が乱数列発生用の微分方程式の初期値に対応するビ
ット数分だけ格納されており、初期値発生部83に出力
される。初期値発生部83では、メモリ87に格納され
たデータ列から初期値を生成し、乱数列発生部84に出
力する。乱数列発生部84では、入力部81から入力さ
れた微分方程式の係数A,B,Cの値A0,B0,C0
及び遅延時間Tと初期値発生部83から入力された微分
方程式の初期値に基づいて乱数列を発生する。発生され
た乱数列は暗号化処理部85に入力され、データ入力部
82から入力された暗号化すべきデータ列との間で排他
的論理和が求められる。求められた暗号化されたデータ
列はバッファ86に格納され、データ列を構成する全て
のデータが暗号化されると通信路へと出力されるととも
に、データ列の一部は次の暗号化処理のためにメモリ8
7に格納される。なお、データ入力部82のデータの一
部をメモリ87に格納して、次回の暗号化のためのデー
タとして用いてもよい。
【0114】このような暗号化装置に対する再生装置
は、直前に受け取った暗号化データ列の一部をメモリに
格納しておき、これを基に送信側と同様に初期値を求め
て、これと他の方法で予め配信された係数と遅延時間と
を用いて送信側と同じ乱数列を発生させればよい。
【0115】以上では直前に暗号化した1個のデータ列
の一部を次の1個のデータ列の初期値として用いる例を
説明したが、直前に暗号化したデータ列の一部を次の複
数個のデータ列の初期値として用いるようにしても良
い。このようにすることによって、データ列の間に階層
構造を持たせることが可能となる。
【0116】上述のように、直前に暗号化したデータ列
の一部を初期値として用いるようにしたので、送信され
た順序に従って再生しなければ、正しくデータ列の再生
ができない。これによって、暗号化されたデータ列の秘
匿性が高い、より安全性に優れた暗号化装置を提供でき
る。また、複数のデータ列の時系列や世代などの順序で
の管理が可能になる。また、直前に暗号化されたデータ
を知るもののみが、この手法によりデータの暗号化及び
再生を行なうことができるため、誤認識あるいは「なり
すまし」を防止することができ、セキュリティが強いシ
ステムを構築できる。
【0117】以下に本発明の第5実施形態を説明する。
本実施形態では、発生させた乱数データを基にデータ列
を構成するデータの並べ替えを行うことによって暗号化
を行うものである。暗号化すべき元のデータ列を構成す
るデータはそれぞれのデータが格納される配列を有して
いるので、この配列の並べ替えを乱数的に行うことでス
クランブル処理を行いデータ列を暗号化することができ
る。この乱数は前述した他の実施形態と同様に非線形微
分方程式の解として与えられるカオスを基に生成され
る。従ってスクランブル処理時に用いた乱数の基になる
カオスを生成するための初期条件を正しく知らない第三
者はこれを解読することができない。
【0118】本実施形態に係る暗号化装置の構成を図1
1に示す。本実施形態において、乱数列発生手段はカオ
ス発生部からなる乱数列発生部94に対応し、配列変換
手段は配列変換部95とスクランブル処理部96とから
構成される。また、パラメータ発生手段は初期値発生部
93と入力部91に対応する。
【0119】乱数列発生に係る微分方程式の係数A,
B,Cの値A0,B0,C0と遅延時間Tが入力部91
から、微分方程式の初期値x0,y0,z0が初期値発
生部93から、それぞれ乱数列発生部94に入力され
る。これらのデータを受けて乱数列発生部94ではカオ
スを発生する微分方程式を解くことにより実数の乱数列
を発生する。ここでは他の実施形態のように離散化処理
は行わない。データ入力部92からは暗号化するデータ
列が入力され、データ量算出部97に送られてデータ量
が求められる。このデータ量は乱数列発生部94に出力
される。乱数列発生部94では暗号化すべきデータ列の
データ量と同数の乱数からなる乱数列が計算される。
【0120】この乱数列は配列変換部95に出力され、
元のデータ列を構成するデータを入れ替えるための変換
配列が求められる。データ入力部92から入力されたデ
ータ列はスクランブル処理部96において変換配列に従
って、配列が入れ替えられて暗号化され、通信路に出力
される。
【0121】次に、配列変換部95の詳細について説明
する。乱数列発生部94で発生したj番目の実数の乱数
をx(j)とすると、元のデータ列のj番目のデータが
格納される変換配列xR(j)は次式に従って求められ
る。
【0122】 xR(j) =int(x(j) ・W)mod L+1−j …(10) ここで、Lは元のデータのデータ数であり、WはL+1
−jの剰余系が計算できるようにするための適当な実数
である。また、intは小数点以下を切り捨てて、整数
化するための関数である。
【0123】このときいわゆるシャッフリングにより変
換配列xR(j)が異なるjに対して同じ値を取らない
ように演算しなければならないが、その方法の例を図1
2に示す。この例では簡単のためにデータの数は16個
であるとする。従って、上記(10)式のLは16とな
る。まず、テーブルAにはあらかじめ、テーブル上の配
列の小さい方から順に、0,1,2,3,…,15が書
き込まれている(図12(a))。
【0124】この状態で、上記(10)式に従って、1
番目の乱数x(1)に対応する変換配列xR(1)を求
める。(10)式によれば、16の剰余を求めることに
なるので、0から15の間の値が求められることにな
る。仮にxR(1)=8であったとすれば、テーブルA
の先頭から9番目の値、すなわち、8をテーブルBの先
頭に書き込む(図12(b))。次にテーブルAの今読
み込んだアドレス、即ち先頭から9番目にLの値16を
書き込む。これは次に行うソーティングにおいて最後に
配置されるようにするためであるので、Lより大きい数
であれば何でも良い。
【0125】ここでテーブルAのソーティングを行うと
図12(c)のように9番目に書き込まれた16はテー
ブルAの最後に書き込まれ、10番目以降の値が繰りあ
がる。次に2番目の乱数x(2)を用いて、(10)式
に従ってxR(2)を求める。次の段階ではjがインク
リメントされ、(10)式によれば、15の剰余を求め
ることになるので0から14までの値が求められること
になる。従って、テーブルAの最後に配置された値16
は選択されることはない。ここで、仮にxR(2)=2
であったとすると、テーブルAの先頭から3番目の値2
がテーブルBの次のアドレスに書き込まれ(図12
(d))、テーブルAの3番目には16が書き込まれた
後、ソーティングが実行される。このような操作を繰り
返すと、最終的に図12(e)のようなテーブルBが得
られる。スクランブル処理部96においては、このよう
にして最終的に得られたテーブルBに従って、たとえ
ば、データ入力部92から入力された1番目のデータは
9番目に、2番目のデータは3番目に、3番目のデータ
は12番目にそれぞれ書き込まれ、データ配列のスクラ
ンブルが施された後、通信路に出力される。
【0126】上記したように、本実施形態では配列の並
べ替え規則がカオスに基づく乱数列に基づいているの
で、カオス時系列の初期値パラメータを秘密にしておけ
ばスクランブル処理されたデータの秘匿性が保護され
る。なお、このような配列の変換をブロック毎に行って
もよい。これにより、処理速度の向上を図ることができ
る。
【0127】第5実施形態ではデータ列を構成する各デ
ータの配列を変換する例を示したが各データの内容を一
定の規則に従って変換するようにしてもよい。この第5
実施形態の変形例の構成を図13に示す。
【0128】この第5実施形態の変形例において、乱数
列発生手段はカオス発生部からなる乱数列発生部104
に対応し、データ変換手段はデータ変換規則算出部10
5とスクランブル処理部106とによって構成される。
パラメータ発生手段は初期値発生部103と入力部10
1に対応する。
【0129】乱数列発生に係わる微分方程式の係数A,
B,Cの値A0,B0,C0及び遅延時間Tが入力部1
01から、微分方程式の初期値x0,y0,z0が初期
値発生部103からそれぞれ乱数列発生部104に入力
される。データ入力部102からは暗号化するデータ列
が入力され、データ階調算出部107に送られてデータ
列を構成するデータの階調数が求められる。得られたデ
ータの階調数は乱数列発生部104に出力される。乱数
列発生部104では上記の各パラメータの値とデータの
階調数を受けて、カオスを発生する方程式を解くことに
より暗号化すべきデータ列を構成するデータの階調数と
同数の乱数からなる実数の乱数列x(j)を発生する。
【0130】この乱数列x(j)はデータ変換規則算出
部105に出力され、元のデータ列を構成するデータの
階調を変換するためのデータ変換規則が求められる。デ
ータ入力部102から入力されたデータ列を構成する各
データは、データ変換規則に従ってスクランブル処理部
106においてデータが変換されて、通信路に出力され
る。
【0131】ここでデータの階調は、例えば各データが
8ビットの場合は0から255までの256種類とな
り、乱数列発生部104では256個の乱数からなる乱
数列x(j)が発生される。またデータ変換規則算出部
105では、(10)式と同様の処理を行うことでデー
タ変換規則を求めることができる。前記した256個の
乱数からなる乱数列x(j)の場合は(10)式のLを
256として同様の計算を行えば、0から255の値を
異なるデータの値に対応させることができる。同様に、
データが24ビットの場合には(10)式においてL=
16777216とすればよい。あるいは8ビットずつ
3種の乱数列を使ってスクランブル処理を行ってもよ
い。このように、データ階調のスクランブルを施した
後、受信者へと送信される。
【0132】上記の第5実施形態及びその変形例におい
て、カオスを与える微分方程式の初期値は暗号化された
データ列とは別に受信側に配信することになるが、画像
データ列のように冗長度の高いデータ列では初期値を画
像データ列の先頭の一部と置き換えて書き込み、暗号化
されたデータ列と一緒に伝送しても良い。この場合、変
換配列xR(j)を求める式は、 xR(j) =[int(x(j) ・W)mod L+1−j−n]+n…(11) とすればよい。ここで、nは初期値のデータ数又はデー
タ階調の数を表す。このようにすることによって、先頭
からn番目までのデータの配列変更又はデータ変更は行
わないので、その部分に初期値を書き込むことが可能と
なる。
【0133】なお、上記した全ての実施形態では暗号化
されたデータ列は通信路に出力されるものとして説明し
たが、出力先は記録媒体であっても良い。
【0134】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明では不規
則解を有する方程式の解を乱数として用いて暗号化装置
を構成したので、暗号化されたデジタルデータ列の秘匿
性が高い、より安全性に優れた暗号化装置を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カオス信号の時間発展を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る暗号化装置の構成
を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る乱数列発生部及び
行列演算部における処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態の再生装置の構成を示す
図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る暗号化装置の構成
を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る再生装置の構成を
示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る暗号化装置の構成
を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る乱数列発生部及び
暗号化処理部における処理のフローチャートを示す図で
ある。
【図9】本発明の第3実施形態に係る再生装置の構成を
示す図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る暗号化装置の構
成を示す図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る暗号化装置の構
成を示す図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る配列変換方法を
示す図である。
【図13】本発明の第5実施形態の変形例に係る暗号化
装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21…入力部、6,26…画像入力部、2,
22,24…乱数列発生部、5,25…暗号化処理部、
7,27…画像サイズ計算部、8,28…カウンタ、
9,29…初期値データ書き込み部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/44 8842−5J H04L 9/00 659

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータ列に暗号化を施すための
    暗号化装置において、 与えられた初期値及び係数及び遅延時間に基づいて不規
    則解を有する所定の方程式の数値解を求め、この数値解
    を基に乱数列を発生する乱数列発生手段と、 前記デジタルデータ列と前記乱数列発生手段からの乱数
    列との間に所定の演算を施す暗号化処理手段と、 を具備することを特徴とする暗号化装置。
  2. 【請求項2】 デジタルデータ列に暗号化を施すための
    暗号化装置において、 与えられた初期値及び係数及び遅延時間に基づいて不規
    則解を有する所定の方程式の数値解を求め、この数値解
    を基に乱数列を発生する乱数列発生手段と、 この乱数列発生手段からの乱数列に基づいて前記デジタ
    ルデータ列を構成するデータの配列を変換する配列変換
    手段と、 を具備することを特徴とする暗号化装置。
  3. 【請求項3】 デジタルデータ列に暗号化を施すための
    暗号化装置において、 与えられた初期値及び係数及び遅延時間に基づいて不規
    則解を有する所定の方程式の数値解を求め、この数値解
    を基に乱数列を発生する乱数列発生手段と、 この乱数列発生手段からの乱数列に基づいて前記デジタ
    ルデータ列を構成するデータを異なるデータに対応させ
    て変換するデータ変換手段と、 を具備することを特徴とする暗号化装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の方程式の初期値及び係数及び
    遅延時間の少なくとも一部を変更するためのパラメータ
    発生手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の暗号化装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ発生手段は、直前に暗号
    化したデータ列の一部を初期値及び係数及び遅延時間の
    少なくとも一部として用いることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の暗号化装置。
  6. 【請求項6】 前記初期値及び係数及び遅延時間の少な
    くとも一部を暗号化されたデジタルデータ列とともに出
    力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の暗号化装置。
  7. 【請求項7】 前記乱数列発生手段によって発生される
    乱数列を前記デジタルデータ列のデータ数よりも少なく
    設定しておき、所定の演算によって不足分の乱数列を発
    生することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載の暗号化装置。
  8. 【請求項8】 一定の遅延時間後の前記所定の方程式の
    数値解を乱数列として用いることを特徴とする請求項1
    乃至7のいずれか1項に記載の暗号化装置。
JP8020965A 1995-02-15 1996-02-07 暗号化装置 Withdrawn JPH08286607A (ja)

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JP8020965A JPH08286607A (ja) 1995-02-15 1996-02-07 暗号化装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2640895 1995-02-15
JP7-26408 1995-02-15
JP8020965A JPH08286607A (ja) 1995-02-15 1996-02-07 暗号化装置

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JPH08286607A true JPH08286607A (ja) 1996-11-01

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ID=26357964

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002530009A (ja) * 1998-11-12 2002-09-10 ケビン ショート 安全デジタルカオス通信のための方法及び装置
JP2008197685A (ja) * 2008-05-19 2008-08-28 Toshiba Information Systems (Japan) Corp 暗号生成装置、暗号復号装置、暗号生成プログラム、暗号復号プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002530009A (ja) * 1998-11-12 2002-09-10 ケビン ショート 安全デジタルカオス通信のための方法及び装置
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