JPH0828745A - 弁駆動用アクチュエータ - Google Patents

弁駆動用アクチュエータ

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JPH0828745A
JPH0828745A JP18789394A JP18789394A JPH0828745A JP H0828745 A JPH0828745 A JP H0828745A JP 18789394 A JP18789394 A JP 18789394A JP 18789394 A JP18789394 A JP 18789394A JP H0828745 A JPH0828745 A JP H0828745A
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JP
Japan
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actuator
ball screw
valve
nut
output shaft
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JP18789394A
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Inventor
Sadaichi Kondo
定一 近藤
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NIPPON BEELES- KK
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NIPPON BEELES- KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁駆動用アクチュエータにおいて、弁開度位
置制御の安定性を確保し、リニアリティ精度を確保し、
エネルギー効率を向上すること。 【構成】 弁駆動用アクチュエータ10において、パワ
ーシリンダ22の作動軸24とアクチュエータ10の出
力軸27との間にボールねじ減速装置30を配設したも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセス制御用流量
(圧力)調節弁等を駆動するための空気式アクチュエー
タ等に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、事業用火力発電プラント等にお
ける高温高圧条件下で使用される流量(圧力)調節弁等
の空気式アクチュエータは、弁本体内の流体圧力が広範
囲に変動するため、(1) 弁開度位置制御の安定性、(2)
リニアリティ精度の確保、(3)エネルギー効率の向上が
望まれる。
【0003】尚、弁開度位置制御の安定性は、(a) 負荷
側の圧力変動に対しアクチュエータの対抗スラストが充
分であること、(b) アクチュエータの全行程において出
力スラストが一定であること、(c) 要求されるアクチュ
エータ出力軸の単位行程に対しパワーシリンダの行程を
比較的大きくすることにより確保される。
【0004】また、リニアリティ精度の確保とは、パワ
ーシリンダ作動軸の変位置とアクチュエータ出力軸の変
位量の比が全行程において一定であり弁開度指令信号に
対する分解能が全開度位置に渡り一定であることを意味
している。このリニアリティ精度が確保されると、弁本
体内の流体圧力変動に起因する弁流量特性の変化に対
し、上位システムにて弁開度指令信号を容易にゲイン補
正することが可能となる。
【0005】然るに従来、弁駆動用アクチュエータとし
て、特開平4-312274号公報、或いは、実開昭63-37879号
公報に記載の如くのものがある。
【0006】特開平4-312274号公報に記載のものは、パ
ワーシリンダのスラストにより出力軸を直線駆動する弁
駆動用アクチュエータにおいて、弁を空気圧で開き、圧
縮ばねで閉じるとともに、弁全閉時にテコにより駆動力
を増大する機構を備えたものである。
【0007】実開昭63-37879号公報に記載のものは、流
体圧力を受けるダイヤフラムの変位により弁棒を直接駆
動する弁駆動用アクチュエータにおいて、弁棒の途中
に、ダイヤフラムの変位より弁体の移動を大きくする行
程増加機構を設けたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、特開平4-
312274号公報に記載の従来技術には、下記、の問題
点がある。 圧縮ばねを用いるスプリングバランス式であるため、
アクチュエータは負荷側のスラストに各開度位置におけ
るスプリング圧力が加わり、結果として、負荷側へ出力
する実質的な有効出力スラストが各開度位置により大き
く変化し、一定の出力が得られず、弁開度位置制御の安
定に欠ける。また、開度位置によっては、アクチュエー
タの駆動力がほとんどスプリングを圧縮するために費や
され、エネルギー効率が非常に悪い。
【0009】テコが回転運動するため、テコの作用点
及び力点が円弧運動でありスラスト及び変位伝達量が各
々の開度位置において一定ではないため、弁開度指令信
号に対する分解能が開度位置により異なるという欠点が
あり、弁開度位置制御上リニアリティ精度の確保が難し
い。
【0010】また、実開昭63-37879号公報に記載の従来
技術は、弁体のストロークを増加させるものであるか
ら、当然スラストが減少し、またアクチュエータ出力軸
の単位ストロークに対し必要とされるパワーシリンダの
ストロークは小さくなり、弁開度位置制御の安定性が悪
い。
【0011】本発明は、弁駆動用アクチュエータにおい
て、弁開度位置制御の安定性を確保し、リニアリティ精
度を確保し、エネルギー効率を向上することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、パワーシリンダのスラストにより出力軸を直線駆動
する弁駆動用アクチュエータにおいて、パワーシリンダ
の作動軸とアクチュエータの出力軸との間にボールねじ
減速装置を配設したものであり、ボールねじ減速装置
が、(a) パワーシリンダの作動軸に連結され、アクチュ
エータのハウジング側に直線動のみ可能にガイドされる
第1ボールねじと、(b) アクチュエータの出力軸に連結
され、アクチュエータのハウジング側に直線動のみ可能
にガイドされる第2ボールねじと、(c) 第1ボールねじ
に螺合し、アクチュエータのハウジング側に回転動のみ
可能に支持される第1ナットと、(d) 第2ボールねじに
螺合し、アクチュエータのハウジング側に回転動のみ可
能に支持される第2ナットと、(e) 第1ナットと第2ナ
ットとを連結する連結子とを有し、(f) 第2ボールねじ
のリードを第1ボールねじのリードより小さく設定して
なるようにしたものである。
【0013】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、ウオームギヤとウオームホイ
ールとからなる手動往復動装置を有し、この手動往復動
装置がクラッチを介して前記連結子に連結可能とされて
なるようにしたものである。
【0014】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、パワーシリンダの動力源衰失
時に前記クラッチを自動的にスプリング復帰式ミニチュ
アシリンダにより噛合いさせ、前記手動往復動装置を構
成しているウオームギヤの逆転止め機能によりアクチュ
エータの出力軸をロック可能としてなるようにしたもの
である。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記〜
の作用がある。 パワーシリンダの行程が減速装置により減速されてア
クチュエータの出力行程となり、負荷側の圧力変動に対
するアクチュエータの対抗スラストは充分に大となる。
【0016】減速装置の減速比は全開度位置において
一定であるので、アクチュエータの出力スラストは全行
程において一定である。
【0017】パワーシリンダの行程が減速装置により
縮小されてアクチュエータの出力行程となるので、要求
されるアクチュエータ出力軸の単位行程に対しパワーシ
リンダの行程を比較的大きくとることができる。上記
〜により、弁開度位置制御の安定性を確保できる。
【0018】パワーシリンダ作動軸の変位量と、この
作動軸に減速装置を介したアクチュエータ出力軸の変位
量の比は全行程において一定であり、即ち、弁開度信号
に対する分解能が全開度位置に渡り一定であるのでリニ
アリティ精度を確保できる。
【0019】パワーシリンダのスラストをTcとし、
アクチュエータの出力スラストをTaとするとき、Ta
=Tc×1/i×η(i:減速比、η:伝達効率)であ
り、ηは単純なボールねじとナットとの組み合わせであ
るため、0.90以上の高効率でありエネルギー効率は良
い。
【0020】ボールねじ減速装置のシリンダ作動軸側
の第1ボールねじと、アクチュエータ出力軸側の第2ボ
ールねじがそれらの各ボールねじと対を成す2個のナッ
トを連結する連結子を介して連結されているので、減速
比は両ボールねじのリードの比により任意に選定でき、
小スペースで大きな減速比が得られると共に、減速装置
では避けられないバックラッシュ(ガタ)をボールねじ
の一般的特性故に弁開度位置制御の不安定要因とならな
い極値に減少できる。
【0021】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 手動往復動装置がクラッチを介して連結子に連結可能
とされたから、パワーシリンダの動力源喪失時に、手動
往復動装置と連結子とをクラッチにより連結し、パワー
シリンダ上下室を均圧する状態下で、手動ハンドル等を
用いる手動往復動操作により連結子(ひいては第2ナッ
ト)を駆動し、弁開度位置を手動調整できる。
【0022】請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 パワーシリンダの動力源喪失時には、スプリング復帰
式ミニチュアシリンダにより自動的に手動往復動装置と
連結子とがクラッチにより連結される。これにより、ア
クチュエータ出力軸は、第2ボールねじ、第2ナット、
連結子を介して手動往復動装置のウオームギヤによる逆
転止め機能により直ちにロックされる。従って、動力源
喪失というプラント運転における緊急異常時の弁開度位
置をその場保持できる。尚、この後、パワーシリンダ上
下室を均圧することにより、手動往復動装置により弁開
度位置を手動調整できることは上記の通りである。
【0023】
【実施例】図1は本発明に係る弁駆動用アクチュエータ
の一実施例を示す縦断面図、図2は図1の要部拡大図、
図3は調節弁の一例を示す模式図、図4はポジショナを
示す模式図である。
【0024】図1のアクチュエータ10は、例えば調節
弁11を駆動する。調節弁11は、図3に示す如く、入
口流路12及び出口流路13並びに弁室14を備える弁
箱15と、弁箱15の弁室14に形成される弁座16
と、弁箱15に移動可能に支持されて弁体17を備える
弁棒18とを有している。
【0025】そして、アクチュエータ10は、調節弁1
1の弁箱15上に取付けられるハウジング21を備え、
このハウジング21の上部に空気式パワーシリンダ22
を備えている。シリンダ22は、ピストン23と作動軸
24とを有し、後述するポジショナ50がピストン23
の上室25と下室26のそれぞれに加える制御空気圧C
1 、C2 に起因するスラストによって作動軸24を上下
動する。Sは供給空気圧である。
【0026】アクチュエータ10は、調節弁11の弁棒
18が接続される出力軸27を備え、パワーシリンダ2
2の作動軸24と出力軸27との間にボールねじ減速装
置30を配設し、シリンダ22のスラストにより出力軸
27を上下に直線駆動するものとしている。
【0027】ボールねじ減速装置30は、図1、図2に
示す如く、第1ボールねじ31、第2ボールねじ32、
第1ナット33、第2ナット34、回転体状連結子35
を有して構成されている。
【0028】第1ボールねじ31は、パワーシリンダ2
2の作動軸24に連結され、アクチュエータ10のハウ
ジング21側に直線動のみ可能にガイドされる。この第
1ボールねじ31の直線動ガイドは、本実施例では、第
1ボールねじ31と作動軸24との連結部に固定されて
直径方向に伸びるアーム36の両端部に設けたカムフォ
ロワ37を、ハウジング21の上下方向に切欠形成した
ガイド溝38に嵌合させることにてなされている。即
ち、ガイド溝38はシリンダ22の行程範囲に渡り、第
1ボールねじ31に平行をなすように設けられている。
【0029】第2ボールねじ32は、アクチュエータ1
0の出力軸27に連結され、アクチュエータ10のハウ
ジング21側に直線動のみ可能にガイドされる。この第
2ボールねじ32の直線動ガイドは、本実施例では、第
2ボールねじ32の外周部に設けたキー39をハウジン
グ21に切欠形成したキー溝40に係合させることにて
なされている。即ち、キー溝40はアクチュエータ10
の行程範囲に渡り、第2ボールねじ32に平行をなすよ
うに設けられている。
【0030】尚、第1ボールねじ31と第2ボールねじ
32は同軸配置されており、本実施例ではアクチュエー
タ10の高さ寸法をコンパクトにするため、第2ボール
ねじ32にその上端面に開口する中空部41を設け、こ
の中空部41に第1ボールねじ31の下端部が侵入可能
としている。ボールねじ減速装置30の減速作用によ
り、第2ボールねじ32の移動量は第1ボールねじ31
の移動量より小さく、第1ボールねじ31の下端部はそ
の移動量の差分だけ第2ボールねじ32の中空部41内
に侵入するものとなる。
【0031】第1ナット33は、第1ボールねじ31に
螺合し、アクチュエータ10のハウジング21側に回転
動のみ可能に支持される。この第1ナット33の回転動
ガイドは後述する。第1ボールねじ31と第1ナット3
3の螺合のバックラッシュは、一般に、歯車等の噛合い
バックラッシュに比して顕著に小さい。
【0032】第2ナット34は、第2ボールねじ32に
螺合し、アクチュエータ10のハウジング21側に回転
動のみ可能に支持される。この第2ナット34の回転動
ガイドは後述する。第2ボールねじ32と第2ナット3
4の螺合のバックラッシュは、一般に、歯車等の噛合い
バックラッシュに比して顕著に小さい。
【0033】回転体状連結子35は、第1ナット33と
第2ナット34とを連結する。即ち、第1ナット33は
止ねじ42により連結子35に固定され、第2ナット3
4は止ねじ43により連結子35に固定されている。こ
のとき、連結子35の上下端面は、上下のスラストベア
リング44、45を介してアクチュエータ10のハウジ
ング21に回転動のみ可能に支持され、結果として第1
ナット33、第2ナット34を前述の如く回転動ガイド
するものとしている。尚、ハウジング21に螺合される
押込ねじ46は、上スラストベアリング44を押圧し、
結果として連結子35をハウジング21に対し軸方向に
ガタのない状態で回転動のみ可能とする。
【0034】ボールねじ減速装置30にあっては、第2
ボールねじ32のリードL2 (例えば20mm)を、第1ボ
ールねじ31のリードL1 (例えば64mm)より小さく設
定している。これにより、パワーシリンダ22の作動軸
24が例えばL1 だけ移動すると、第1ボールねじ31
もL1 だけ移動し、第1ナット33は1回転する。この
第1ナット33の1回転は、連結子35を介して、第2
ナット34をも1回転させる。第2ナット34の1回転
は第2ボールねじ32をL2 だけ移動させ、ひいてはア
クチュエータ10の出力軸27をL2 だけ移動させるも
のとなる。従って、ボールねじ減速装置30は、パワー
シリンダ22の作動軸24の移動量L1をアクチュエー
タ10の出力軸27の移動量L2 に変換するものとな
り、その減速比iは両ボールねじ31、32のリードの
比L2 /L1 となる。
【0035】アクチュエータ10のポジション制御(パ
ワーシリンダ22のピストン23の位置制御)は、図4
のポジショナ50によって行なわれる。即ち、ポジショ
ナ50は2つの相反する力がバランスする原理でできて
いる。アクチュエータ10の位置は、これらの力の大き
さで決まり、その位置が維持される。ローディングベロ
ーズ51による上方へ働く力のモーメントが、ポジショ
ニングスプリング52によって下方に働く力のモーメン
トに等しくなったときにポジショナ50はバランスす
る。ローディングベローズ51の力は、制御システムか
ら送られてくる制御信号圧力Pによって決まる。ポジシ
ョニングスプリング52の力はピストン23の位置(弁
棒18、出力軸27の位置と同じ)とポジショニングカ
ム53の形で決まる。ポジショナドライブアーム54は
ポジショナドライブロッド55に接続され、ピストン2
3の各位置に対応する位置をとる。ドライブアーム54
はポジショニングカム53と歯車56で連結されてい
る。カム53はスプリングビーム57とカムフォロア5
8のアセンンブリを動かし、ポジショニングスプリング
52に強弱の張力を与える。従って、スプリング52の
張力はピストン23の位置によって決まる。カム53は
ピストン位置とスプリング張力の関係を決め、制御信号
圧力Pとピストン位置の関係が希望する特性にあるよう
に選択される。ローディングベローズ51とポジショニ
ングスプリング52の力がバランスしているときは、バ
ランスビーム59はパイロットバルブステム61をバラ
ンス位置に保ち、それぞれのポートに負荷側と釣り合う
に必要な圧力差を発生させ、ピストン23の位置を一定
に保つ。パイロットバルブステム61が中立位置にある
ときは、ステムの球部がパイロットポートの中央に位置
しているから、それぞれのポートに等しい圧力を発生さ
せ、ピストン23の両側に等しい圧力を与える。制御シ
ステムが制御信号圧力Pを変化させ、アクチュエータ1
0を操作することを指示したときには、ローディングベ
ローズ51によってバランスビーム59に働く力が増減
する。これによってバランスビーム59とパイロットバ
ルブステム61が上下し、ピストン23の一方の側の制
御圧力を増加させ、他の側の圧力を減少させる。ピスト
ン23がこの圧力差で動くと、ポジショニングスプリン
グ52の張力は、ベローズ51によるモーメントに等し
くなり、パイロットバルブステム61が再びバランス位
置に戻り、ピストン23が指示された新しい位置に止ま
ることになる。
【0036】また、アクチュエータ10は、手動往復動
装置70を有している。手動往復動装置70は、ハウジ
ング21に支持されるウオームギヤ71と、連結子35
まわりにラジアルベアリング79を介して支持されるウ
オームホイール72とから構成される。この手動往復動
装置70のウオームホイール72は、クラッチ73を介
して、連結子35に連結可能とされている。クラッチ7
3は連結子35の外周部に設けてあるキー74にガイド
されて上下動でき、クラッチ73の爪73Aとウオーム
ホイール72の爪72Aとを係脱切換可能とする。
【0037】クラッチ73は、スプリング復帰式ミニチ
ュアシリンダ75により上下動せしめられる。ミニチュ
アシリンダ75は、そのピストンロッド先端部に設けて
あるカムフォロワ76をクラッチ73の外周部に設けて
ある円周状カム溝77に係合している。よって、アクチ
ュエータ10の通常作動時には、ミニチュアシリンダ7
5の収縮動作によりクラッチ73をウオームホイール7
2との非噛合位置に引上げ保持しておく。そして、パワ
ーシリンダ22の動力源衰失時には、ミニチュアシリン
ダ75のスプリング75Aにより直ちにクラッチ73を
ウオームホイール72との噛合位置に押し下げ、ウオー
ムギヤ71の逆転止め機能によりアクチュエータ10の
出力軸27をロックする。このように、クラッチ73と
ウオームホイール72とを噛合いさせ、更にパワーシリ
ンダ22の上室25と下室26とを均圧弁78で均圧さ
せる状態下では、手動往復動装置70のウオームギヤ7
1を手動ハンドル等により回転させれば、連結子35を
回転させ、ひいてはアクチュエータ10の出力軸27を
移動させることができるものとなり、調節弁11の弁開
度位置を手動調整できる。
【0038】アクチュエータ10は以下の如くに動作す
る。 ポジショナ50は上位システムからの弁開度指令と、
アクチュエータ出力軸27からの開度フィードバックを
受け、現状開度が指令開度となるように、シリンダ22
の上下両室25、26の圧力差を調整する。
【0039】図1は、ピストン23の上限位置(弁開
度にて100 %)を示すが、上位システムからの閉方向動
作指令(例えば開度指令50%等)に基づきピストン上部
の圧力を上昇するとともに下部の圧力を下降させ、結果
として作動軸24に下方のスラストが発生する。
【0040】作動軸24の下方へのスラストは、ボー
ルねじ減速装置30における(a) 第1ボールねじ31の
直線動、(b) 第1ナット33、連結子35、第2ナット
34の一体的な回転動、(c) 第2ボールねじ32の直線
動を経て、アクチュエータ10の出力軸27を移動させ
るものとなる。このとき、ボールねじ減速装置30の減
速比iは前述の如く両ボールねじ31、32のリードの
比L2 /L1 であり、アクチュエータ10の出力スラス
トをTa、パワーシリンダ22のスラストをTcとする
と、Ta=Tc×1/i×η(伝達効率)が得られる。
ここで、伝達効率ηは第1ボールねじ31と第1ナット
33、第2ボールねじ32と第2ナット34との組合わ
せであるため、0.90以上の高効率となる。
【0041】出力軸27による開度フィードバックが
開度指令に一致するとアクチュエータ10はバランス状
態となり、負荷側のスラストとボールねじ減速装置30
を介した駆動側のスラストが釣り合うようポジショナ5
0によりシリンダ22の上下両室25、26の圧力差が
調節される。
【0042】上位システムからの開度指令が 0%とな
り、弁全閉指令となると、更に出力軸27が降下し、弁
11側のシート位置にて下降動作が拘束されると、ポジ
ショナ50内の信号偏差によりシリンダ22の上室25
の圧力を供給圧力とほぼ同圧まで上昇させるとともに、
下室26の圧力を大気解放とし、最大スラストが出力軸
27に発生することになる。この最大スラストにより調
節弁11の締め切りが確保される。
【0043】パワーシリンダ22の駆動源の供給圧力
が喪失した場合には、均圧弁43を開き、シリンダ22
の上室25と下室26を均圧し、手動ハンドル等によっ
て手動往復動装置70を操作することにより、アクチュ
エータ10の出力軸27を所要の位置まで移動すること
が可能となる。
【0044】以下、本実施例の作用について説明する。 パワーシリンダ22の行程が減速装置30により減速
されてアクチュエータ10の出力行程となり、負荷側の
圧力変動に対するアクチュエータ10の対抗スラストは
充分に大となる。
【0045】減速装置30の減速比は全開度位置にお
いて一定であるので、アクチュエータ10の出力スラス
トは全行程において一定である。
【0046】パワーシリンダ22の行程が減速装置3
0により縮小されてアクチュエータ10の出力行程とな
るので、要求されるアクチュエータ10出力軸の単位行
程に対しパワーシリンダ22の行程を比較的大きくとる
ことができる。上記〜により、弁開度位置制御の安
定性を確保できる。
【0047】パワーシリンダ22の作動軸24の変位
量と、この作動軸24に減速装置30を介したアクチュ
エータ10の出力軸27の変位量の比は全行程において
一定であり、即ち、弁開度信号に対する分解能が全開度
位置に渡り一定であるのでリニアリティ精度を確保でき
る。
【0048】パワーシリンダ22のスラストをTcと
し、アクチュエータ10の出力スラストをTaとすると
き、Ta=Tc×1/i×η(i:減速比、η:伝達効
率)であり、ηは単純なボールねじ31、32とナット
33、34との組み合わせであるため、0.90以上の高効
率でありエネルギー効率は良い。
【0049】ボールねじ減速装置30のシリンダ作動
軸24側の第1ボールねじ31と、アクチュエータ出力
軸27側の第2ボールねじ32がそれらの各ボールねじ
31、32と対を成す2個のナット33、34を連結す
る連結子35を介して連結されているので、減速比は両
ボールねじ31、32のリードの比(L2 /L1 )によ
り任意に選定でき、小スペースで大きな減速比が得られ
ると共に、減速装置30では避けられないバックラッシ
ュ(ガタ)をボールねじの一般的特性故に弁開度位置制
御の不安定要因とならない極値に減少できる。
【0050】手動往復動装置70がクラッチ73を介
して連結子35に連結可能とされたから、パワーシリン
ダ22の動力源喪失時に、手動往復動装置70と連結子
35とをクラッチ73により連結し、パワーシリンダ2
2上下室25,26を均圧する状態下で、手動ハンドル
等を用いる手動往復動操作により連結子35(ひいては
第2ナット)を駆動し、弁開度位置を手動調整できる。
【0051】パワーシリンダ22の動力源喪失時に
は、スプリング復帰式ミニチュアシリンダ75により自
動的に手動往復動装置70と連結子35とがクラッチ7
3により連結される。これにより、アクチュエータ出力
軸27は、第2ボールねじ、第2ナット、連結子35を
介して手動往復動装置70のウオームギヤ71による逆
転止め機能により直ちにロックされる。従って、動力源
喪失というプラント運転における緊急異常時の弁開度位
置をその場保持できる。尚、この後、パワーシリンダ上
下室25、26を均圧することにより、手動往復動装置
70により弁開度位置を手動調整できることは上記の
通りである。
【0052】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の連
結子は第1ナットと第2ナットを一体成形されてなるも
のであっても良い。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弁駆動用
アクチュエータにおいて、弁開度位置制御の安定性を確
保し、リニアリティ精度を確保し、エネルギー効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る弁駆動用アクチュエータの
一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は調節弁の一例を示す模式図である。
【図4】図4はポジショナを示す模式図である。
【符号の説明】
10 アクチュエータ 11 調節弁 21 ハウジング 22 パワーシリンダ 24 作動軸 27 出力軸 30 ボールねじ減速装置 31 第1ボールねじ 32 第2ボールねじ 33 第1ナット 34 第2ナット 35 連結子 70 手動往復動装置 71 ウオームギヤ 72 ウオームホイール 73 クラッチ 75 ミニチュアシリンダ 75A スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーシリンダのスラストにより出力軸
    を直線駆動する弁駆動用アクチュエータにおいて、 パワーシリンダの作動軸とアクチュエータの出力軸との
    間にボールねじ減速装置を配設したものであり、 ボールねじ減速装置が、 (a) パワーシリンダの作動軸に連結され、アクチュエー
    タのハウジング側に直線動のみ可能にガイドされる第1
    ボールねじと、 (b) アクチュエータの出力軸に連結され、アクチュエー
    タのハウジング側に直線動のみ可能にガイドされる第2
    ボールねじと、 (c) 第1ボールねじに螺合し、アクチュエータのハウジ
    ング側に回転動のみ可能に支持される第1ナットと、 (d) 第2ボールねじに螺合し、アクチュエータのハウジ
    ング側に回転動のみ可能に支持される第2ナットと、 (e) 第1ナットと第2ナットとを連結する連結子とを有
    し、 (f) 第2ボールねじのリードを第1ボールねじのリード
    より小さく設定してなることを特徴とする弁駆動用アク
    チュエータ。
  2. 【請求項2】 ウオームギヤとウオームホイールとから
    なる手動往復動装置を有し、この手動往復動装置がクラ
    ッチを介して前記連結子に連結可能とされてなる請求項
    1記載の弁駆動用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 パワーシリンダの動力源衰失時に前記ク
    ラッチを自動的にスプリング復帰式ミニチュアシリンダ
    により噛合いさせ、前記手動往復動装置を構成している
    ウオームギヤの逆転止め機能によりアクチュエータの出
    力軸をロック可能としてなる請求項2記載の弁駆動用ア
    クチュエータ。
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