JPH08289671A - 育苗マット - Google Patents

育苗マット

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JPH08289671A
JPH08289671A JP7120486A JP12048695A JPH08289671A JP H08289671 A JPH08289671 A JP H08289671A JP 7120486 A JP7120486 A JP 7120486A JP 12048695 A JP12048695 A JP 12048695A JP H08289671 A JPH08289671 A JP H08289671A
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JP
Japan
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fertilizer
mat
water
string
soluble
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Application number
JP7120486A
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English (en)
Inventor
Michiyuki Ashihara
通之 芦原
Sayoko Miyoshi
佐代子 三好
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 農園芸作物の育苗時および定植後の施肥また
は追肥作業の軽減。 【構成】 所定量の肥効調節型肥料を生分解性不織布又
はフィルム中に入れひも状とし、該ひも状物をマット状
に編織した育苗マット。 【効果】 本発明の育苗マットの使用により通常の施肥
方法により栽培した水稲と同等以上の収量が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は栽培に必要な量の肥効調
節型肥料を添加した育苗マットに関する。更に詳しくは
栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性または生分
解性高分子からなる不織布またはフィルムで包装してひ
も状に固定した該ひも状物を、マット状に編むか、若し
くは台紙またはシート状保水材に固定した育苗マットに
関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】農業就労人口の減少と高齢
化が叫ばれている現在、土壌の乾燥、殺菌、農薬や肥料
等との混合、育苗容器への充填等をはじめとする育苗準
備作業や、育苗時から収穫までの追肥作業は、農家にと
って労力的に大きな負担となっており、これら一連の農
作業における省力化が強く望まれていた。上記作業の軽
減のため従来から保水材を用いた育苗床、育苗用覆土、
育苗ブロック等の成形育苗資材(特公昭49−0263
36号、特開昭54−130309号、特開平1−09
8421号、特開平5−268842号)が開発されて
きた。これらの資材は育苗作業の面においては非常に有
効ではあるが、その製法はスラリー状にした保水材を乾
燥、加圧によって固化するか、澱粉やPVA等の水溶性
接着剤を添加し乾燥成形する事によって行われている。
これらの成形工程においては何れも添加した水分を乾燥
させる工程が必要であり、蒸発潜熱の大きい水を乾燥さ
せるには、非常に大きなエネルギーと乾燥時間がかかり
経済的な資材ではなかった。また、蒸発潜熱の小さい有
機溶剤を溶媒にした方法も考えられるが、作業環境の問
題や、大気中への有機溶剤の漏れによる環境汚染の問題
が懸念される。例え、これらの問題を解決したとして
も、解決にかかる費用は膨大なものとなる。更に、特公
昭61−058439号や特開昭1−263319号に
開示されているように、育苗資材中に種子や肥料を添加
した場合には、水分を添加した時点で肥料の溶解または
溶出が始まり、添加時の肥料形状及び機能を保持するこ
とができない。特に育苗から収穫までに必要な肥料の全
部、もしくは大部分の量の被覆肥料を育苗資材に添加す
る場合においては、水分があり、加熱された条件では当
初の厳密な溶出制御機能が失われ、分乾燥中に多くの肥
料分が溶出してしまい、徒長や肥焼け等の濃度障害が発
生していた。また、それは育苗資材に予め種子を添加し
た場合にも顕著に見られた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は栽培に必要な
量の肥効調節型肥料を含む育苗床、育苗用覆土、育苗ブ
ロック等成形育苗資材において、水分や水分を含む接着
剤、また有機溶剤を含む接着剤を使わず、更には加熱す
ることもなく成形し、徒長や肥焼け等の濃度障害を起こ
さずに育苗準備作業や、本圃における追肥作業を軽減す
ることを可能とした育苗資材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の1ないし
14の構成を有する。 (1)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなる中空の不織布またはフィルム
で包装してひも状とし該ひも状物をマット状に編んでな
る育苗マット。 (2)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなる中空の不織布またはフィルム
で包装してひも状とした物を台紙またはシート状保水材
に固定してなる育苗マット。 (3)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムでひも状に包装した後、該包装物を水溶性または生分
解性高分子からなる糸で縫い合わせひも状とし該ひも状
物をマット状に編んでなる育苗マット。 (4)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムで包装した後、該包装物を水溶性または生分解性から
なる糸で縫い合わせひも状とし該ひも状物を台紙または
シート状保水材に固定してなる育苗マット。 (5)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムで包装し、更に、該包装の上から1本以上の水溶性ま
たは生分解性の糸を巻き付けてひも状とし該ひも状物を
マット状に編んでなる育苗マット。 (6)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムでひも状に包装し、更に、該包装の上から1本以上の
水溶性または生分解性の糸を巻き付けてひも状とし該ひ
も状物を台紙またはシート状保水材に固定してなる育苗
マット。 (7)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムでひも状に包装し、テープ状不織布またはフィルムの
重なった両脇を接着しひも状とした物をマット状に編ん
でなる育苗マット。 (8)栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水溶性また
は生分解性高分子からなるテープ状不織布またはフィル
ムでひも状に包装し、テープ状不織布またはフィルムの
重なった両脇を接着しひも状とした物を台紙またはシー
ト状保水材に固定してなる育苗マット。 (9)縦糸もしくは横糸のいづれか一方に、水溶性もし
くは生分解性の糸を用い、他方の経もしくは緯として肥
効調節型肥料を含有するひも状物を用いてマット状に織
ってなる育苗マット。 (10)肥効調節型肥料が被覆肥料である前記1から9
に記載の育苗マット。 (11)被覆肥料の、肥料成分溶出期間が少なくとも育
苗期間以上の長さである初期溶出抑制期間と、それ以後
の溶出期間とを有する被覆肥料を用いてなる前記10に
記載の育苗マット。 (12)初期溶出抑制期間の溶出量が全肥料分の0.5
〜10wt%である前記11に記載の育苗マット。 (13)マットの形状が平板状である前記1から12に
記載の育苗マット。 (14)マットの形状が円錐状である前記1から12に
記載の育苗マット。
【0005】本発明の構成と効果について以下に詳述す
る。本発明に使用される肥効調節型肥料としては、アセ
トアルデヒド縮合尿素、イソブチルアルデヒド縮合尿
素、ホルムアルデヒド加工尿素、オキサミド、グアニル
尿素等の緩効性合成有機肥料、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、硫黄等の被覆材で粒状肥料を被覆した被覆粒状肥
料等があげられる。被覆粒状肥料に供用する肥料は粒状
品であるが、その種類については限定するものではな
い。即ち、公知の化学肥料、例えば硫安、塩安、硝安、
尿素、塩化カリ、硝酸カリ、硝酸ソーダ、リン酸アンモ
ニア、リン酸カリ、リン酸石灰等の単肥やこれら2種以
上を複合した化成肥料である。特に育苗期間中から収穫
までの大量の肥料分を使用する場合は、肥料成分溶出の
全期間中に少なくとも育苗期間以上の長さである初期溶
出抑制期間と、それ以後の溶出期間とを有する時限溶出
型被覆肥料の採用が極めて有効である。該時限溶出型被
覆肥料は、肥料分をあまり必要としない育苗期間中の溶
出を微量に抑えているため、育苗期間中の肥料の濃度障
害が極めて起こりにくく最も推奨される肥料である。
【0006】本発明の育苗マットに供用される肥効調節
型肥料は、通常は移植機にて稚苗や中苗に同伴する状態
で本田若しくは本圃に移植されるが、移植後の肥効成分
の溶出が作物の養分吸収特性に適合するようにコントロ
ールされるべきことは当然のことであり、品種や栽培法
等によりそれぞれ決定されるべきものである。育苗期間
中に必要な肥料成分は、肥効調節型肥料の溶出量によっ
て確保されるが、品種や栽培法によっては苗の生育を阻
害しない範囲で、化成肥料等を併用しても差し支えな
い。更に、苗箱中の水分等の物理的条件の維持が要求さ
れる品種や栽培法においては、初期溶出抑制期間のある
ものを使用し、育苗マット中に担持させるものは追肥分
のみとし、窒素の元肥分及び燐酸及び加里分は移植前、
又は移植時に本田に施用しても構わない。
【0007】本発明に使用される樹脂フィルムまたは不
織布は水溶性の樹脂、もしくは生分解性の高分子からな
る。水溶性高分子とは、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、ポリア
ミド等の合成高分子、水溶性合成高分子と澱粉との混合
物、セルロース、ゼラチン等が使用される。生分解性高
分子とは、ポリ−ヒドロキシ−アルキルプロピオン酸、
ポリ−ヒドロキシ−アルキル酢酸、ポリ−カプロラクト
ン、脂肪族カルボン酸とグリコールとの共重合体等のポ
リ−ヒドロキシ−カルボン酸類、コポリエステルエーテ
ル、コポリエステルアミド、コポリエステルカーボネー
ト、コポリエステルウレタン等の他、綿、麻、絹等の天
然の生分解性高分子が使用される。また、本発明に使用
される糸は水溶性または生分解性を有する物質からな
る。例えば通常の綿糸、絹糸、麻糸でもよく、また、水
溶性を有する物質であるポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、ポリア
ミド等の合成高分子、水溶性合成高分子と澱粉との混合
物、セルロース、ゼラチン等からなる糸でも良い。更
に、生分解性を有する物質であるポリ−ヒドロキシ−ア
ルキルプロピオン酸、ポリ−ヒドロキシ−アルキル酢
酸、ポリ−カプロラクトン、脂肪族カルボン酸とグリコ
ールとの共重合体等のポリ−ヒドロキシ−カルボン酸
類、コポリエステルエーテル、コポリエステルアミド、
コポリエステルカーボネート、コポリエステルウレタン
等からなる糸でも良い。更に、物性のコントロールのた
めに水溶性や生分解性と言った本来の機能を損なわない
程度であれば、前記糸の構成材料はポリエチレンやポリ
プロピレン、塩化ビニリデンといった非水溶性または非
生分解性の材料とブレンドした物であっても本発明に使
用することができる。本発明の使用されるフィルムまた
は不織布、ないし糸に使用する水溶性または生分解性の
材料は、育苗期間中に溶解、もしくは分解するものが好
ましく、特に水稲の様に移植機械によって本圃に移植す
る場合は、機械の力によって崩れる程度の溶解性、もし
くは分解性が必要である。
【0008】本発明の育苗マットは該肥料を水溶性また
は生分解性高分子からなる不織布またはフィルム中に入
れるか、もしくは包むことによってひも状にしたもの
を、編むか、もしくは台紙またはシート状保水材に固定
することによってマット状にしたものである。ひも状に
する方法としては、粒状肥料が充填できる程度の空間が
開いた中空で、必要とする長さの該不織布またはフィル
ム中に、該肥料を充填する方法や、テープ状(平ひも
状)の該不織布またはフィルムで包み、テープの両脇の
重なる部分を水溶性または生分解性の糸で縫い合わせる
か、または包んだ上から1本以上の該糸を巻き付ける方
法が推奨される。また、本発明の育苗マットの機能を損
なわない範囲で、テープの両脇の重なる部分を接着剤で
結合させてひも状としても良い。但し、接着剤を用いる
場合は接着剤には水分や、有機溶剤が含まれているた
め、使用する量は該肥料の機能を損なわない程度に(極
少量に)する必要がある。マット状にする方法としては
上記方法にて作られたひも状物を、縦糸及び横糸として
編む方法がある。ひも状物が太く、縦糸、横糸共にひも
状物にすると編みずらい場合には、縦糸または横糸のど
ちらか一方を水溶性または生分解性の糸にしても良い。
また、上記ひも状物を台紙またはシート状保水材に固定
する方法も推奨される方法である。
【0009】固定の方法としては特に限定するものでは
ないが、水溶性または生分解性の糸で縫いつける方法が
推奨される。また、本発明の機能を損なわない範囲で接
着剤で固定しても良い。但し、接着剤を用いる場合は接
着剤には水分や、有機溶剤が含まれているため、使用す
る量は該肥料の機能を損なわない程度に(極少量に)す
る必要がある。
【0010】本発明に使用される台紙はいわゆる紙のみ
を指すものではなく、厚みのないシート状で、水溶性ま
たは生分解性を有するもの全般を指す。台紙の材質は特
に限定するものではないが、例えば、新聞紙をはじめと
する紙全般、ポリ−ヒドロキシ−アルキルプロピオン
酸、ポリ−ヒドロキシ−アルキル酢酸、ポリ−カプロラ
クトン等の生分解性樹脂フィルム、更にはポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド等の水溶性樹脂フィ
ルムなどが使用できる。また、物性のコントロールのた
めに水溶性や生分解性と言った本来の機能を損なわない
程度であれば、ポリエチレンやポリプロピレン、塩化ビ
ニリデンといった非水溶性または非生分解性の材料とブ
レンドした物であっても本発明に使用することができ
る。
【0011】本発明に使用するシート状保水材とは、固
体の保水材をシート状に成形したものでもよく、またマ
ット状の繊維でも良い。ここで用いる固体の保水材とは
木屑、パルプ粕、リンター、ピートモス、水苔等の天然
有機物、スポンジ様の合成有機ポリマー、発泡材、パー
ライト、バーミキュライト等の無機多孔性物質、容水量
の大きな粒または粉状の土壌、紙類、パルプスラッジ等
の繊維物質、並びに天然繊維、天然繊維と合成繊維とか
らなる不織布の1種または2種以上の混合物である。
【0012】本発明の育苗マットは、平板状のものに限
ったものではなく、例えばイチゴやメロンの育苗に使う
ポットの形状や、葉菜類のプラグ育苗箱に入るように円
錐状のものであっても良い。
【0013】該肥料を該不織布またはフィルムに包むこ
と無しに、栽培に必要な量の肥料成分を肥効調節型肥料
で添加した場合は、育苗管理温度が予定より高めに推移
する場合、当初の設定より多めに肥料分が溶出し、徒長
傾向を示すが、本発明では該不織布またはフィルムで肥
料をはじめとする資材を包んでいるため、外に肥料分が
出ていくまでに時間がかかり、徒長傾向を緩和する能力
も有し、この点が本発明の有効な機能の1つになってい
る。
【0014】また、本発明の育苗資材では以上述べた各
種資材の他に、各目的に応じて除草剤、殺菌剤、殺虫
剤、更にわい化作用を有する植物成長調整剤等の農薬、
更には種子を添加することもできる。本発明の育苗マッ
トは、水分や水分を含む接着剤、また有機溶剤を含む接
着剤を使わず、更には加熱することもなく成形するの
で、特に種子を添加した場合において、発芽障害やその
後の生育に与える影響が全くないため特に推奨される。
【0015】
【実施例】以下実施例によって本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により制限されるものではない。
【0016】製造例 比較例1 図1に示したような25℃水中における溶出曲線を有す
る被覆尿素(チッソ(株)製LPSS100、窒素成分
40wt%)450g(窒素180g相当)と焼成バー
ミキュライト(見かけ比重:0.1)600gの混合物
に、けん化度90%以下のポリビニルアルコール2%溶
液100ミリリットルを添加混合した後、縦28cm、
横58cm、深さ10cmの木枠に入れ、圧搾成型器に
よって5〜10kg/cm2 程度の圧力を加えて成形
し、80〜90℃の温度で乾燥した。
【0017】製造例1 ひも状肥料の製作 比較例1で用いた被覆尿素(チッソ(株))製LPSS
100、窒素成分40wt%)450g(窒素180g
相当)を、幅20mmのコットンリンターからなるテー
プ状不織布で被覆肥料が1列になるよう間をあけないで
包み、テープ状不織布の両脇の重なる部分をポリビニル
アルコール製の糸で縫い合わせ、肥料がこぼれないよう
に固定したひも状資材を作製した。 1.ひも状肥料を横糸とし、ポリビニルアルコール製の
糸を縦糸として編み、縦27.5cm、横57.5cm
の平板状のマットとした。 2.製造例1で製作した育苗資材を27.5cmの長さ
に切断し、これを縦27.5cm、横57.5cmのポ
リエチレンオキサイドフィルム上に隙間無く並ぶよう
に、ポリビニルアルコール製の糸で縫いつけ固定した。 3.製造例1で製作した育苗資材を縦27.5cm、横
57.5cm、厚さ1cmのパルプ繊維80wt%、ポ
リプロピレン・ポリエチレン複合繊維(チッソポリプロ
繊維(株)、商品名:チッソES繊維)20wt%から
なるマット上に隙間無く並ぶように、ポリビニルアルコ
ール製の糸で縫いつけ固定した。
【0018】育苗試験 比較例区 製造比較例1で試作した育苗マットを水稲用の慣行の育
苗箱(縦28cm、横58cm、深さ3cm)に入れ使
用した。 実施例区 1.製造例1−1で試作した育苗マットを水稲用の慣行
の育苗箱(縦28cm、横58cm、深さ3cm)に入
れ使用した。 2.製造例1−2で試作した育苗マットを水稲用の慣行
の育苗箱(縦28cm、横58cm、深さ3cm)に焼
成バーミキュライトを厚さ1.5cmに敷き詰め、その
上に製造例1−2で試作した育苗マットを置き使用し
た。 3.製造例1−3で試作した育苗マットを水稲用の慣行
の育苗箱(縦28cm、横58cm、深さ3cm)に入
れ使用した。比較例区、及び実施例区1〜3に催芽籾1
00g/箱(品種:ヒノヒカリ)を播種後、育苗用の肥
料としてN、P25 、K2 O各0.5mgずつ加えた
粒状培土1kgで覆土し、灌水後室内の温度コントロー
ルが可能なガラスハウス(実施場所:熊本県水俣市)に
おいて、慣行の育苗管理に準じ育苗を行った。
【0019】対照区 更に、保水性の大きい洪積火山灰土(最大容水量120
%、粒径2mm以下)に、硫加燐安(13−13−1
3)を育苗箱あたりNとして1g相当量混合し対照区と
した。なお、育苗期間中に硫加燐安(13−13−1
3)を苗箱あたりNとして0.5gずつ2回施した。結
果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】比較例区では成形中(乾燥時間中)に被覆
肥料内の尿素の溶出がかなりあったらしく、極端な徒長
傾向がみられた。実施例区1,2では製造において水分
もなく、加熱もされなかったために被覆肥料の機能に異
常が無く、期待どうりの育苗結果(対照区と同等)が得
られた。
【0022】本田での栽培試験 育苗試験で得られた中苗、及び別途育苗マット等を使用
しない慣行法にて育苗した中苗を用い、慣行の田植機で
本田への移植(熊本県水俣市深川)を行った。対照区で
は基肥として硫加燐安(10−20−20)を10アー
ル当たりNとして4kg(P25 :8kg、K2 O:
8kg)全層施肥し、さらに対照区では追肥として、硫
酸アンモニア(N:21%)をNとして2.7kgずつ
2回施用した。実施例1,2区では基肥時に硫加燐安
(4−22−22)を10アール当たりNとして1.4
6kg(P25 :8kg、K2 O:8kg)を施用
し、この後の追肥は行わなかった。本試験では5月11
日に播種、6月10日に移植、10月15日に収穫し
た。試験規模は1区10アールで、10アール当たり育
苗箱30枚を用いた。栽培密度は30cm×15cm
(2.2株/m2 )であった。栽培の結果を表2に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例区1,2,3は活着後の生育も良好
で、出穂は対照区に比べ2〜3日早くなった。精玄米重
指数は対照区を100とした場合、108から113と
増収し、検査等級も対照区と同等以上であった。以上の
ように本発明の育苗資材は、栽培に必要な量の肥効調節
型肥料を担持させることで育苗、及び本田における煩雑
な追肥作業を省略し、なお且つ徒長や肥料焼け等の障害
を起こさず、安定して健全且つ均一な苗を育てることを
可能にし、更に肥料成分の利用率の増加による施肥量削
減をも可能にしたことは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上の記述から、栽培に必要な量の肥効
調節型肥料を、水溶性または生分解性高分子からなる不
織布またはフィルムでひも状にした物を、マット状に編
織するか、若しくは台紙またはシート状保水材に固定し
た本発明の育苗マットは、肥効調節型肥料や種子をはじ
めとする育苗資材一つ一つの機能を全く損なうことなく
両立させ、徒長や肥焼け等の濃度障害を起こすことなく
育苗準備作業や、本圃における追肥作業の大幅な軽減を
可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】チッソ(株)製LPSS100の25℃水中に
おける溶出曲線である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなる中空の不織布または
    フィルムで包装してひも状とし該ひも状物をマット状に
    編んでなる育苗マット。
  2. 【請求項2】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなる中空の不織布または
    フィルムで包装してひも状とした物を台紙またはシート
    状保水材に固定してなる育苗マット。
  3. 【請求項3】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムでひも状に包装した後、該包装物を水溶性ま
    たは生分解性高分子からなる糸で縫い合わせひも状とし
    該ひも状物をマット状に編んでなる育苗マット。
  4. 【請求項4】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムで包装した後、該包装物を水溶性または生分
    解性からなる糸で縫い合わせひも状とし該ひも状物を台
    紙またはシート状保水材に固定してなる育苗マット。
  5. 【請求項5】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムで包装し、更に、該包装の上から1本以上の
    水溶性または生分解性の糸を巻き付けてひも状とし該ひ
    も状物をマット状に編んでなる育苗マット。
  6. 【請求項6】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムでひも状に包装し、更に、該包装の上から1
    本以上の水溶性または生分解性の糸を巻き付けてひも状
    とし該ひも状物を台紙またはシート状保水材に固定して
    なる育苗マット。
  7. 【請求項7】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムでひも状に包装し、テープ状不織布またはフ
    ィルムの重なった両脇を接着しひも状とした物をマット
    状に編んでなる育苗マット。
  8. 【請求項8】 栽培に必要な量の肥効調節型肥料を、水
    溶性または生分解性高分子からなるテープ状不織布また
    はフィルムでひも状に包装し、テープ状不織布またはフ
    ィルムの重なった両脇を接着しひも状とした物を台紙ま
    たはシート状保水材に固定してなる育苗マット。
  9. 【請求項9】 縦糸もしくは横糸のいづれか一方に、水
    溶性もしくは生分解性の糸を用い、他方の経もしくは緯
    として肥効調節型肥料を含有するひも状物を用いてマッ
    ト状に織ってなる育苗マット。
  10. 【請求項10】 肥効調節型肥料が被覆肥料である請求
    項1から9に記載の育苗マット。
  11. 【請求項11】 被覆肥料の、肥料成分溶出期間が少な
    くとも育苗期間以上の長さである初期溶出抑制期間と、
    それ以後の溶出期間とを有する被覆肥料を用いてなる請
    求項10に記載の育苗マット。
  12. 【請求項12】 初期溶出抑制期間の溶出量が全肥料分
    の0.5〜10wt%である請求項11に記載の育苗マ
    ット。
  13. 【請求項13】 マットの形状が平板状である請求項1
    から12に記載の育苗マット。
  14. 【請求項14】 マットの形状が円錐状である請求項1
    から12に記載の育苗マット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012139154A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 National Agriculture & Food Research Organization イチゴの花芽分化促進方法
CN111248043A (zh) * 2020-03-25 2020-06-09 宋万鹏 深耕调控和保水肥增施联合使用的高质黄芪种植方法
CN111587824A (zh) * 2020-06-16 2020-08-28 浙江海富海洋生物科技有限公司 一种贝类自动包苗机

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