JPH08290362A - 切断砥石車とその製造法 - Google Patents
切断砥石車とその製造法Info
- Publication number
- JPH08290362A JPH08290362A JP11939095A JP11939095A JPH08290362A JP H08290362 A JPH08290362 A JP H08290362A JP 11939095 A JP11939095 A JP 11939095A JP 11939095 A JP11939095 A JP 11939095A JP H08290362 A JPH08290362 A JP H08290362A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding wheel
- cutting
- abrasive grain
- abrasive
- density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削速度が大で目詰まりせず、長寿命の切断
砥石車を提供する。 【構成】 砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物1
5を円板状に圧縮成型し、焼成してなる切断砥石車5に
おいて、該切断砥石車5の片面又は両面に凹凸を有する
と共に、該凹凸の凸部の内部の砥粒密度が小さく、凹部
の内部の砥粒密度が大きいことを特徴とする切断砥石
車。
砥石車を提供する。 【構成】 砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物1
5を円板状に圧縮成型し、焼成してなる切断砥石車5に
おいて、該切断砥石車5の片面又は両面に凹凸を有する
と共に、該凹凸の凸部の内部の砥粒密度が小さく、凹部
の内部の砥粒密度が大きいことを特徴とする切断砥石
車。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として切断砥石車に関
し、更に詳しくは、側面に凹凸を有し、砥粒密度の大な
る部分と小なる部分を有する目詰まりのない砥石車に関
する。
し、更に詳しくは、側面に凹凸を有し、砥粒密度の大な
る部分と小なる部分を有する目詰まりのない砥石車に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の切断砥石や平砥石等の砥石車は、
炭化珪素、金剛砂等よりなる砥粒を結合剤と共に円盤状
に圧縮成型したのち、熱処理して結合剤を硬化して製造
されている。砥石車の用途に応じて、各種粒度の砥粒を
適宜配合して、これに液状又は粉状のフェノール樹脂等
よりなる結合剤を配合する。図1に示すように円筒1の
底に円板状の下型2を嵌めて、その上に砥粒3を均一に
均して入れ、円板状の上型4を嵌合し、油圧プレス等に
より加圧して全体が均一な円盤状になるように成型した
のち、焼成を行っている。この成型の際、円盤の両面又
は中間層にガラス繊維等よりなる補強布を挟んで、プレ
スをする。
炭化珪素、金剛砂等よりなる砥粒を結合剤と共に円盤状
に圧縮成型したのち、熱処理して結合剤を硬化して製造
されている。砥石車の用途に応じて、各種粒度の砥粒を
適宜配合して、これに液状又は粉状のフェノール樹脂等
よりなる結合剤を配合する。図1に示すように円筒1の
底に円板状の下型2を嵌めて、その上に砥粒3を均一に
均して入れ、円板状の上型4を嵌合し、油圧プレス等に
より加圧して全体が均一な円盤状になるように成型した
のち、焼成を行っている。この成型の際、円盤の両面又
は中間層にガラス繊維等よりなる補強布を挟んで、プレ
スをする。
【0003】上記従来の砥石車は、金属等の切断又は切
削の際、しばしば目詰まりを起こし、切れ味が悪化し、
又摩擦熱により砥石及び切削物が高温となり、砥石の寿
命が低下するという問題があった。特にアルミニウム、
真鍮等の軟質金属を研削するときには、目詰まりが甚だ
しく、しばしば目直しをする必要があり、またステンレ
ス鋼を切削する場合は、切削物が高温になり変色する虞
がある。
削の際、しばしば目詰まりを起こし、切れ味が悪化し、
又摩擦熱により砥石及び切削物が高温となり、砥石の寿
命が低下するという問題があった。特にアルミニウム、
真鍮等の軟質金属を研削するときには、目詰まりが甚だ
しく、しばしば目直しをする必要があり、またステンレ
ス鋼を切削する場合は、切削物が高温になり変色する虞
がある。
【0004】そこで特開昭49−132688号には孔
容量(多孔度)が小さく比較的硬質の扇形研削部材と、
孔容量(多孔度)が大きく比較的軟質の扇形研削部材を
交互に配設して砥石車を構成することにより、砥石車の
目詰まりを防止し、研削効率を高めることが提案されて
いる。この多孔度が小さく比較的硬質の扇形研削部材
と、多孔度が大きく比較的軟質の扇形研削部材を交互に
配設した砥石車は、その軟質と硬質の扇形研削部材をそ
れぞれ別個に、砥粒を成型、焼成してセグメントとして
製作した後、これらを交互に配列して互いに接着等によ
り円盤状に組立てたものであって、その製造工程が極め
て複雑であり、扇形のセグメント同志の接着強度が弱
く、研削作業中にその砥石車のセグメントの接着部分か
ら欠けたり割れたりする虞があった。
容量(多孔度)が小さく比較的硬質の扇形研削部材と、
孔容量(多孔度)が大きく比較的軟質の扇形研削部材を
交互に配設して砥石車を構成することにより、砥石車の
目詰まりを防止し、研削効率を高めることが提案されて
いる。この多孔度が小さく比較的硬質の扇形研削部材
と、多孔度が大きく比較的軟質の扇形研削部材を交互に
配設した砥石車は、その軟質と硬質の扇形研削部材をそ
れぞれ別個に、砥粒を成型、焼成してセグメントとして
製作した後、これらを交互に配列して互いに接着等によ
り円盤状に組立てたものであって、その製造工程が極め
て複雑であり、扇形のセグメント同志の接着強度が弱
く、研削作業中にその砥石車のセグメントの接着部分か
ら欠けたり割れたりする虞があった。
【0005】そこで、本発明者は特公平3−67834
号に示すように金型で砥石車を成型する際、図1の円筒
1内の下型2上に砥粒3を均して入れ、一定の深さの砥
粒層を形成した後、図2に示すような扇形の凹凸部分を
下面に有する円板状の押し型17を押し付けて、その砥
粒層の上面に凹凸を形成した後、押し型17を取り除
き、代わりに平坦な下面を有する円板状の上型4を置い
てプレスすると、凹凸形状を形成した状態では、砥粒層
の凸部は砥粒層の厚みが大きく、凹部は厚みが小さいた
め、これ全体を均一な厚みにプレスすると、砥粒層の凸
部であった部分は圧縮率が大で砥粒密度が大きくなり、
砥粒層の凹部であった部分は圧縮率が小で砥粒密度が小
さくなり、砥粒密度の大なる扇形部分と小なる扇形部分
が交互に並んだ砥石車を同時に成型することができるこ
とを示した。
号に示すように金型で砥石車を成型する際、図1の円筒
1内の下型2上に砥粒3を均して入れ、一定の深さの砥
粒層を形成した後、図2に示すような扇形の凹凸部分を
下面に有する円板状の押し型17を押し付けて、その砥
粒層の上面に凹凸を形成した後、押し型17を取り除
き、代わりに平坦な下面を有する円板状の上型4を置い
てプレスすると、凹凸形状を形成した状態では、砥粒層
の凸部は砥粒層の厚みが大きく、凹部は厚みが小さいた
め、これ全体を均一な厚みにプレスすると、砥粒層の凸
部であった部分は圧縮率が大で砥粒密度が大きくなり、
砥粒層の凹部であった部分は圧縮率が小で砥粒密度が小
さくなり、砥粒密度の大なる扇形部分と小なる扇形部分
が交互に並んだ砥石車を同時に成型することができるこ
とを示した。
【0006】しかしその砥石車はその製造工程におい
て、金型内の砥粒層表面に凹凸形状を形成するのはかな
り困難である。即ち砥粒層上面に扇形の凹凸部分を下面
に有する円板状の押し型を押し付けて、砥粒層の上面に
凹凸を形成した後、プレスしたときに砥石車に扇形状に
はっきりと砥粒密度の差を生じさせるためには、砥粒層
の上面に凹凸形状を形成した状態では凹部も凸部もでき
るだけ均一な砥粒密度である必要がある。そうすること
によって初めて、砥粒層の厚い凸部が砥粒層の薄い凹部
と同じ厚さの円盤状にプレスされる結果、砥粒密度の差
が生ずるのである。押し型を押し付けて、砥粒層の上面
に凹凸を形成したときに、凹部も凸部もできるだけ均一
な砥粒密度にするためには、結合剤を配合した砥粒相互
の粘着性が少なく、砥粒が流動しやすい粉体である必要
がある。一方上面に凹凸を形成した砥粒層を平板状上型
4でプレスする際に、砥粒層上面に形成されている凹凸
形状をできるだけ崩さないようにして、そのまま下方に
圧縮する必要があり、このためには砥粒は少し粘着性が
あって流動し難い粉体である方が望ましい。この砥粒の
流動性に対する相反する要求を満たすのは困難であり、
平板状上型4でプレスする際に砥粒層上面の凹凸形状の
一部、凸部の端の部分が崩れ易く、成型した砥石車の各
部に明確な境界を隔てて砥粒密度の差を生じさせるのが
困難である。
て、金型内の砥粒層表面に凹凸形状を形成するのはかな
り困難である。即ち砥粒層上面に扇形の凹凸部分を下面
に有する円板状の押し型を押し付けて、砥粒層の上面に
凹凸を形成した後、プレスしたときに砥石車に扇形状に
はっきりと砥粒密度の差を生じさせるためには、砥粒層
の上面に凹凸形状を形成した状態では凹部も凸部もでき
るだけ均一な砥粒密度である必要がある。そうすること
によって初めて、砥粒層の厚い凸部が砥粒層の薄い凹部
と同じ厚さの円盤状にプレスされる結果、砥粒密度の差
が生ずるのである。押し型を押し付けて、砥粒層の上面
に凹凸を形成したときに、凹部も凸部もできるだけ均一
な砥粒密度にするためには、結合剤を配合した砥粒相互
の粘着性が少なく、砥粒が流動しやすい粉体である必要
がある。一方上面に凹凸を形成した砥粒層を平板状上型
4でプレスする際に、砥粒層上面に形成されている凹凸
形状をできるだけ崩さないようにして、そのまま下方に
圧縮する必要があり、このためには砥粒は少し粘着性が
あって流動し難い粉体である方が望ましい。この砥粒の
流動性に対する相反する要求を満たすのは困難であり、
平板状上型4でプレスする際に砥粒層上面の凹凸形状の
一部、凸部の端の部分が崩れ易く、成型した砥石車の各
部に明確な境界を隔てて砥粒密度の差を生じさせるのが
困難である。
【0007】そこで本発明者は特願平3−225056
号において、オフセット形砥石車を製造する際に、円筒
状金型内に比較的流動性の小さい配合砥粒を均一に均
し、その砥粒層の上に下面に凹凸形状を有する押し型を
押し付けて、その押し型をそのままプレス用上型4とし
てプレスすると、プレスする際、砥粒は水平方向に移動
せず、そのまま垂直方向に圧縮されるため、最終的に成
型された砥石車の厚みの薄い部分は砥粒の圧縮率が大で
砥粒密度が大きく、砥石車の厚みの厚い部分は砥粒の圧
縮率が小で砥粒密度が小さくなり、砥粒密度の大なる部
分と小なる部分を明確に区画して形成することができる
こと、この方法は砥石車の製造が容易であり、そのよう
にして製造されたオフセット形砥石車は極めて目詰まり
を起こし難く、切削速度が優れていることを開示した。
号において、オフセット形砥石車を製造する際に、円筒
状金型内に比較的流動性の小さい配合砥粒を均一に均
し、その砥粒層の上に下面に凹凸形状を有する押し型を
押し付けて、その押し型をそのままプレス用上型4とし
てプレスすると、プレスする際、砥粒は水平方向に移動
せず、そのまま垂直方向に圧縮されるため、最終的に成
型された砥石車の厚みの薄い部分は砥粒の圧縮率が大で
砥粒密度が大きく、砥石車の厚みの厚い部分は砥粒の圧
縮率が小で砥粒密度が小さくなり、砥粒密度の大なる部
分と小なる部分を明確に区画して形成することができる
こと、この方法は砥石車の製造が容易であり、そのよう
にして製造されたオフセット形砥石車は極めて目詰まり
を起こし難く、切削速度が優れていることを開示した。
【0008】又本発明者は特願平6−280062号に
おいて、オフセット形砥石車の切削面に波型の凹凸を有
し、該波型は該砥石車の中心部から外周部に向って多数
の波頭線が略放射状方向に延び且つ該砥石車の中心と同
心の同心円に沿った断面における砥石車表面の形状が波
状をなす波型であって、該波型の凸部の砥石車内部の砥
粒密度が小さく、該波形の凹部の砥石車内部の砥粒密度
が大きく形成したオフセット形砥石車を開示した。
おいて、オフセット形砥石車の切削面に波型の凹凸を有
し、該波型は該砥石車の中心部から外周部に向って多数
の波頭線が略放射状方向に延び且つ該砥石車の中心と同
心の同心円に沿った断面における砥石車表面の形状が波
状をなす波型であって、該波型の凸部の砥石車内部の砥
粒密度が小さく、該波形の凹部の砥石車内部の砥粒密度
が大きく形成したオフセット形砥石車を開示した。
【0009】上記のオフセット形砥石車は回転円板砥石
の凹凸を有する円形切削面を工作物に接触させて能率よ
く切削するものである。一方切断砥石車は回転円板砥石
の円周面を工作物に摺動させて切削、切断を行うもので
あるが、従来の切断砥石車は全て平板状の円板砥石であ
り、その側面には全く凹凸を設けていない。
の凹凸を有する円形切削面を工作物に接触させて能率よ
く切削するものである。一方切断砥石車は回転円板砥石
の円周面を工作物に摺動させて切削、切断を行うもので
あるが、従来の切断砥石車は全て平板状の円板砥石であ
り、その側面には全く凹凸を設けていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の切断砥石車は軟
質金属である真鍮やアルミニウム等を切断する際には目
詰まりを起こし易く、またステンレス鋼等を切断する際
には切断速度が遅く、切断速度を上げるために切断の際
の荷重を掛け過ぎると、砥石車の破損や摩擦熱による摩
耗が激しく、作業者にとって非常に危険であった。従っ
て本発明は回転円板砥石の円周面を工作物に接触させて
能率よく切断を行う、切れ味が優れ、寿命が長い切断砥
石車を提供することを目的とする。
質金属である真鍮やアルミニウム等を切断する際には目
詰まりを起こし易く、またステンレス鋼等を切断する際
には切断速度が遅く、切断速度を上げるために切断の際
の荷重を掛け過ぎると、砥石車の破損や摩擦熱による摩
耗が激しく、作業者にとって非常に危険であった。従っ
て本発明は回転円板砥石の円周面を工作物に接触させて
能率よく切断を行う、切れ味が優れ、寿命が長い切断砥
石車を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、回転円板砥石よりな
る切断砥石車の円形の側面に凹凸を設けると共に、切断
砥石車内部の砥粒密度に粗密差を設けることにより、極
めて切れ味が優れ切削能率がよく、目詰まりが起きず、
長寿命の切断砥石車を得ることができることを見出し本
発明を完成するに到った。
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、回転円板砥石よりな
る切断砥石車の円形の側面に凹凸を設けると共に、切断
砥石車内部の砥粒密度に粗密差を設けることにより、極
めて切れ味が優れ切削能率がよく、目詰まりが起きず、
長寿命の切断砥石車を得ることができることを見出し本
発明を完成するに到った。
【0012】即ち、本発明は砥粒を結合剤等と配合して
なる砥粒配合物を円板状に圧縮成型し、焼成してなる切
断砥石車において、該切断砥石車の片面又は両面に凹凸
を設けると共に、該凹凸の凸部の内部の砥粒密度が小さ
く、凹部の内部の砥粒密度が大きいことを特徴とする切
断砥石車を要旨とする。
なる砥粒配合物を円板状に圧縮成型し、焼成してなる切
断砥石車において、該切断砥石車の片面又は両面に凹凸
を設けると共に、該凹凸の凸部の内部の砥粒密度が小さ
く、凹部の内部の砥粒密度が大きいことを特徴とする切
断砥石車を要旨とする。
【0013】他の本発明は底に円板状の下型を嵌合して
軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の
間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟
んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状
成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒
内で上面に凹凸を有する下型上面に一定の厚さに砥粒配
合物を堆積して砥粒層となし、該砥粒層の上に下面に凹
凸を有する上型を置いてプレス成形し、両面に凹凸を有
する円板状に成型することにより、切断砥石車の内部に
砥粒密度の高い部分から砥粒密度の低い部分まで砥粒密
度の分布を形成することを特徴とする砥石車の製造法を
要旨とする。
軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の
間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟
んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状
成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒
内で上面に凹凸を有する下型上面に一定の厚さに砥粒配
合物を堆積して砥粒層となし、該砥粒層の上に下面に凹
凸を有する上型を置いてプレス成形し、両面に凹凸を有
する円板状に成型することにより、切断砥石車の内部に
砥粒密度の高い部分から砥粒密度の低い部分まで砥粒密
度の分布を形成することを特徴とする砥石車の製造法を
要旨とする。
【0014】次に本発明の内容を図面により詳細に説明
する。図3は本発明の砥石車の一例の切断砥石車平面
図、図4は同AOA断面図、図5は同円弧B−Bに沿う
断面図である。5は切断砥石車であり、その側面9に放
射状に延びる細長い扇形の凸部7及び凹部8を交互に設
ける。凸部7と凹部8は切断砥石車5の両面に面対称形
に設けるのが好ましいが、必ずしも対称形である必要は
なく、切断砥石車5の片面にのみ凹凸を設けてもよい
し、切断砥石車5の両面の凹凸形状を異なる形状、異な
る配置としてもよい。
する。図3は本発明の砥石車の一例の切断砥石車平面
図、図4は同AOA断面図、図5は同円弧B−Bに沿う
断面図である。5は切断砥石車であり、その側面9に放
射状に延びる細長い扇形の凸部7及び凹部8を交互に設
ける。凸部7と凹部8は切断砥石車5の両面に面対称形
に設けるのが好ましいが、必ずしも対称形である必要は
なく、切断砥石車5の片面にのみ凹凸を設けてもよい
し、切断砥石車5の両面の凹凸形状を異なる形状、異な
る配置としてもよい。
【0015】後述する方法により本発明の切断砥石車5
を製造すると、凸部7の内部の砥粒密度が小さく、凹部
8の内部砥粒密度が大きくなり、砥粒密度の大きい部分
と小さい部分が回転切削中に交互に工作物を切削するこ
とになる。
を製造すると、凸部7の内部の砥粒密度が小さく、凹部
8の内部砥粒密度が大きくなり、砥粒密度の大きい部分
と小さい部分が回転切削中に交互に工作物を切削するこ
とになる。
【0016】切断砥石車5の側面9の凹部8と凸部7の
形状は及び配置は勿論図3に示すものに限定されるもの
ではなく、種々の形状配置が可能であるが、その形状及
び配置に必要な条件は、切断砥石車5の回転軸心を中心
とする同心円のうち、切削に用いられる範囲内のあらゆ
る同心円上において、凸部7と凹部8が適当な割合で交
互に配置される必要がある。ある特定の同心円上におい
て、凸部7のみ或いは凹部8のみがその同心円全周にわ
たって配置されるのは好ましくない。何となれば、その
同心円まで切断砥石車5が摩耗したときには、凸部7又
は凹部8のみによって切削され、一定幅で一定砥粒密度
の切断砥石車5の周縁により切断が行われることにな
り、通常の従来の切断砥石車5による切断と変りない状
態となるからである。
形状は及び配置は勿論図3に示すものに限定されるもの
ではなく、種々の形状配置が可能であるが、その形状及
び配置に必要な条件は、切断砥石車5の回転軸心を中心
とする同心円のうち、切削に用いられる範囲内のあらゆ
る同心円上において、凸部7と凹部8が適当な割合で交
互に配置される必要がある。ある特定の同心円上におい
て、凸部7のみ或いは凹部8のみがその同心円全周にわ
たって配置されるのは好ましくない。何となれば、その
同心円まで切断砥石車5が摩耗したときには、凸部7又
は凹部8のみによって切削され、一定幅で一定砥粒密度
の切断砥石車5の周縁により切断が行われることにな
り、通常の従来の切断砥石車5による切断と変りない状
態となるからである。
【0017】凹部8、凸部7の形状及び配置の他の例を
例えば図6、図7に示す。図6では側面9の凹部8の中
に多数の凸部7が島状に存在する。図6において、凹部
8が凸部7に、凸部7が凹部8になり、凸部7と凹部8
が図6と逆の配置であってもよい。図7は同心円と放射
状に延びる線で区画された各部に放射碁盤目状に凸部7
と凹部8を配置したものである(図7には凹部8及び凸
部7の一部のみを表示する。)。
例えば図6、図7に示す。図6では側面9の凹部8の中
に多数の凸部7が島状に存在する。図6において、凹部
8が凸部7に、凸部7が凹部8になり、凸部7と凹部8
が図6と逆の配置であってもよい。図7は同心円と放射
状に延びる線で区画された各部に放射碁盤目状に凸部7
と凹部8を配置したものである(図7には凹部8及び凸
部7の一部のみを表示する。)。
【0018】切断砥石車5の側面9の凹凸の断面形状の
波10は図5に示す矩形波状に限定されるものではな
く、図8に示す鋸歯状波、図9に示す三角波状、図10
に示す台形波状、図11に示す略正弦波状等の何れの形
状も可能である。
波10は図5に示す矩形波状に限定されるものではな
く、図8に示す鋸歯状波、図9に示す三角波状、図10
に示す台形波状、図11に示す略正弦波状等の何れの形
状も可能である。
【0019】図3に示すような放射状に凹部8と凸部7
を設ける場合には、上記同心円の断面における波10の
数は特に制限はないが、砥石車の直径やその使用目的に
応じて、10〜100の波数が用いられる。例えば直径
100mmの切断砥石車5に対しては、15〜50の波数
が好ましく用いられる。凸部7と凹部8の部分の切断砥
石車5の厚みは特に制限はないが、例えば砥石車の両面
に対称に凹凸を設ける場合に、凸部7の部分の砥石車の
厚み(砥石車の最大厚み)Dを1.5〜4.0mm、凹部
8の砥石車の厚みdを0.7〜3.0mm、その比d/D
を0.3〜0.7とすることができる。波10の波高h
は切断砥石車5の凸部7の厚みDの5〜35%が好まし
く、7〜30%がより好ましく、10〜25%が更に好
ましい。この波高hがDの5%より小さいと、凹部8の
内部の砥粒密度と凹部8以外の部分の砥粒密度の差が小
さくなり、目詰まり防止、切削速度向上の効果が小さく
なる。波高hがDの35%より大きいと、砥石車のプレ
ス成型の際、凹部7底部が一定の砥粒密度まで圧縮され
るとそれ以上圧縮できないから、砥石車の凸部9の圧縮
率が小さくなり、その部分の砥石車の強度が低下し、砥
石車全体の強度が低下する。又凹部8と凸部7の面積比
は特に制限はないが、例えば0.2〜0.8が選ばれ、
0.4〜0.6が好ましく用いられる。
を設ける場合には、上記同心円の断面における波10の
数は特に制限はないが、砥石車の直径やその使用目的に
応じて、10〜100の波数が用いられる。例えば直径
100mmの切断砥石車5に対しては、15〜50の波数
が好ましく用いられる。凸部7と凹部8の部分の切断砥
石車5の厚みは特に制限はないが、例えば砥石車の両面
に対称に凹凸を設ける場合に、凸部7の部分の砥石車の
厚み(砥石車の最大厚み)Dを1.5〜4.0mm、凹部
8の砥石車の厚みdを0.7〜3.0mm、その比d/D
を0.3〜0.7とすることができる。波10の波高h
は切断砥石車5の凸部7の厚みDの5〜35%が好まし
く、7〜30%がより好ましく、10〜25%が更に好
ましい。この波高hがDの5%より小さいと、凹部8の
内部の砥粒密度と凹部8以外の部分の砥粒密度の差が小
さくなり、目詰まり防止、切削速度向上の効果が小さく
なる。波高hがDの35%より大きいと、砥石車のプレ
ス成型の際、凹部7底部が一定の砥粒密度まで圧縮され
るとそれ以上圧縮できないから、砥石車の凸部9の圧縮
率が小さくなり、その部分の砥石車の強度が低下し、砥
石車全体の強度が低下する。又凹部8と凸部7の面積比
は特に制限はないが、例えば0.2〜0.8が選ばれ、
0.4〜0.6が好ましく用いられる。
【0020】波高hは全ての波で一定である必要はな
く、波により波高hを変化させることができる。特に同
心円の円弧に沿う図12の断面図示すように、波高hの
大、中、小の波をその順序に繰り返し循環的に配列する
事もできる。
く、波により波高hを変化させることができる。特に同
心円の円弧に沿う図12の断面図示すように、波高hの
大、中、小の波をその順序に繰り返し循環的に配列する
事もできる。
【0021】本発明の砥石車を製造するには、例えば図
3〜5に示す切断砥石車5の場合には、図13に示すよ
うに円筒1と下型2及び上型4よりなる金型11を用い
る。上型4及び下型2の中央にはそれぞれピン12を挿
通する中心孔13を有し、上型4の下面及び下型2の上
面に、放射状に矩形波状の波10を形成するための波型
14を有する。
3〜5に示す切断砥石車5の場合には、図13に示すよ
うに円筒1と下型2及び上型4よりなる金型11を用い
る。上型4及び下型2の中央にはそれぞれピン12を挿
通する中心孔13を有し、上型4の下面及び下型2の上
面に、放射状に矩形波状の波10を形成するための波型
14を有する。
【0022】この金型11の円筒1の底部に下型2を嵌
め、その上に薄く後述の砥粒配合物15を入れ、全体を
一定の深さにならす。その上にガラス繊維等よりなる補
強布16を載置し、更に砥粒配合物15を一定の深さに
入れてその上を上型4で押さえ、油圧プレス装置で加圧
する。必要に応じてガラス繊維等よりなる補強布16を
砥粒層の中間にもう一枚挟んでプレスしてもよい。補強
布16は砥粒層18の上下両面に配してもよい。
め、その上に薄く後述の砥粒配合物15を入れ、全体を
一定の深さにならす。その上にガラス繊維等よりなる補
強布16を載置し、更に砥粒配合物15を一定の深さに
入れてその上を上型4で押さえ、油圧プレス装置で加圧
する。必要に応じてガラス繊維等よりなる補強布16を
砥粒層の中間にもう一枚挟んでプレスしてもよい。補強
布16は砥粒層18の上下両面に配してもよい。
【0023】本発明の砥石車の製造に用いられる砥粒は
炭化珪素、アルミナ、ジルコニヤ、金剛砂等公知の砥石
車用砥粒を用いることができる。又部分的にダイヤモン
ド砥粒を混合して用いることもできる。砥粒に結合剤と
してレゾール型或いはベンジリックエーテル型等の液状
フェノール樹脂及び粉状フェノール樹脂を配合して砥粒
配合物23とする。その配合割合は砥粒100重量部に
対し結合剤の量は10〜30重量部が適当であり、15
〜25重量部が更に好ましい。液状フェノール樹脂と粉
状フェノール樹脂の割合、及び配合量を調節して、砥粒
配合物の流動性を適宜調節することができる。本発明の
方法により砥石車を製造するためには、砥粒配合物の流
動性を適当な流動性に調節することが必要である。砥粒
配合物15が余り流動性が大きく、さらさらと流動する
状態では、下面に波型14を有する上型4で砥粒層を押
さえたとき、波型14の凸部の下に当たる部分の砥粒3
が水平方向に容易に移動してしまい、その部分の砥粒密
度を充分大きく成型することができない。又流動性が悪
いと、プレス圧力が砥石車の内部まで均等に伝達され
ず、表面に垂直な方向に均等なプレスが困難となる(砥
石車の表面に平行な方向には、砥粒密度の高い部分と低
い部分を生ぜしめるのであるから、当然均等ではな
い。)。砥粒配合物15を手で強く握ったとき、少し形
ができる程度の保形性を有するのが望ましい。
炭化珪素、アルミナ、ジルコニヤ、金剛砂等公知の砥石
車用砥粒を用いることができる。又部分的にダイヤモン
ド砥粒を混合して用いることもできる。砥粒に結合剤と
してレゾール型或いはベンジリックエーテル型等の液状
フェノール樹脂及び粉状フェノール樹脂を配合して砥粒
配合物23とする。その配合割合は砥粒100重量部に
対し結合剤の量は10〜30重量部が適当であり、15
〜25重量部が更に好ましい。液状フェノール樹脂と粉
状フェノール樹脂の割合、及び配合量を調節して、砥粒
配合物の流動性を適宜調節することができる。本発明の
方法により砥石車を製造するためには、砥粒配合物の流
動性を適当な流動性に調節することが必要である。砥粒
配合物15が余り流動性が大きく、さらさらと流動する
状態では、下面に波型14を有する上型4で砥粒層を押
さえたとき、波型14の凸部の下に当たる部分の砥粒3
が水平方向に容易に移動してしまい、その部分の砥粒密
度を充分大きく成型することができない。又流動性が悪
いと、プレス圧力が砥石車の内部まで均等に伝達され
ず、表面に垂直な方向に均等なプレスが困難となる(砥
石車の表面に平行な方向には、砥粒密度の高い部分と低
い部分を生ぜしめるのであるから、当然均等ではな
い。)。砥粒配合物15を手で強く握ったとき、少し形
ができる程度の保形性を有するのが望ましい。
【0024】砥粒配合物15には更に有機溶媒その他の
液状の流動性調整剤を添加することができる。又、氷晶
石、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン等の粉状充填
剤、着色料等通常の砥石車の製造の際砥粒に配合する添
加物を適宜配合することができる。
液状の流動性調整剤を添加することができる。又、氷晶
石、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン等の粉状充填
剤、着色料等通常の砥石車の製造の際砥粒に配合する添
加物を適宜配合することができる。
【0025】金型11により砥粒配合物15をプレスす
る圧力は特に制限はないが、通常100〜150kgf/cm
2が用いられる。プレス温度は80〜100℃の通常の
プレス温度が用いられる。
る圧力は特に制限はないが、通常100〜150kgf/cm
2が用いられる。プレス温度は80〜100℃の通常の
プレス温度が用いられる。
【0026】このようにして円板状に成型された砥粒成
型体は170〜180℃で約24時間かけて焼成され
る。最初の14時間で常温から170℃付近まで徐々に
昇温し、その後170〜180℃で約10時間保った
後、徐冷する。
型体は170〜180℃で約24時間かけて焼成され
る。最初の14時間で常温から170℃付近まで徐々に
昇温し、その後170〜180℃で約10時間保った
後、徐冷する。
【0027】本発明の砥石車のプレス成型物を焼成する
際に多数枚を積層して同時に成型する際には、焼成中に
砥石車が歪曲しないように、プレス成型物と厚み1〜2
mmの薄い鉄板を交互に重ねて積層し、50〜100枚プ
レス成型物を積層して、全体に荷重を加えつつ加熱焼成
すれば焼成中に、砥石車が歪曲することなく焼成するこ
とができる。
際に多数枚を積層して同時に成型する際には、焼成中に
砥石車が歪曲しないように、プレス成型物と厚み1〜2
mmの薄い鉄板を交互に重ねて積層し、50〜100枚プ
レス成型物を積層して、全体に荷重を加えつつ加熱焼成
すれば焼成中に、砥石車が歪曲することなく焼成するこ
とができる。
【0028】次に本発明の方法により砥石車を製造する
方法の一例について更に詳細に説明する。60メッシュ
の緑色炭化珪素粉末100重量部、液状フェノール樹脂
18重量部、氷晶石粉末充填剤650重量部、着色料少
量を混合し、砥粒配合物Aとする。一方60メッシュの
緑色炭化珪素粉末100重量部、液状フェノール樹脂5
重量部、粉状フェノール樹脂15重量部、氷晶石粉末5
重量部、着色料少量を混合し、砥粒配合物Bとする。砥
粒配合物AとBを適宜混合して用いる。砥粒配合物Aと
Bを3:7〜2:8の混合比で混合して、予め約70℃
に加熱した図6に示す金型11内の下型2の上に下部砥
粒層18aとして、約2mmの厚さに均一にならして敷
き、その上にフェノール樹脂液を含浸したガラス繊維補
強布16を敷く。更にその上に下部砥粒層18aと同一
の配合の砥粒配合物を上部砥粒層18bとして均一な厚
みに均して2mmの厚みに充填する。最後に金属製補強リ
ング19を砥粒層18の中央部の一番上に置く。この砥
粒層18の上に、放射状に凹凸が延びる矩形波状波型1
4を下面に有する上型4を被せ、100t油圧プレスで
80kgf/cm2 まで加圧して図3〜5に示す形状に成型
し、直径105mmの円板状のプレス成型物を得た。プレ
ス温度は90℃である。このプレス成型物50枚をそれ
ぞれ0.7mm圧の鉄板と交互に積層して焼成炉に入れ、
14時間かかって所定温度まで昇温し、その後10時間
その温度に保ったのち、そのまま放冷する。
方法の一例について更に詳細に説明する。60メッシュ
の緑色炭化珪素粉末100重量部、液状フェノール樹脂
18重量部、氷晶石粉末充填剤650重量部、着色料少
量を混合し、砥粒配合物Aとする。一方60メッシュの
緑色炭化珪素粉末100重量部、液状フェノール樹脂5
重量部、粉状フェノール樹脂15重量部、氷晶石粉末5
重量部、着色料少量を混合し、砥粒配合物Bとする。砥
粒配合物AとBを適宜混合して用いる。砥粒配合物Aと
Bを3:7〜2:8の混合比で混合して、予め約70℃
に加熱した図6に示す金型11内の下型2の上に下部砥
粒層18aとして、約2mmの厚さに均一にならして敷
き、その上にフェノール樹脂液を含浸したガラス繊維補
強布16を敷く。更にその上に下部砥粒層18aと同一
の配合の砥粒配合物を上部砥粒層18bとして均一な厚
みに均して2mmの厚みに充填する。最後に金属製補強リ
ング19を砥粒層18の中央部の一番上に置く。この砥
粒層18の上に、放射状に凹凸が延びる矩形波状波型1
4を下面に有する上型4を被せ、100t油圧プレスで
80kgf/cm2 まで加圧して図3〜5に示す形状に成型
し、直径105mmの円板状のプレス成型物を得た。プレ
ス温度は90℃である。このプレス成型物50枚をそれ
ぞれ0.7mm圧の鉄板と交互に積層して焼成炉に入れ、
14時間かかって所定温度まで昇温し、その後10時間
その温度に保ったのち、そのまま放冷する。
【0029】この切断砥石車5を用いて鉄板、真鍮板、
アルミニウム板の表面を切断したところ、砥石車の目詰
まりが全くなく、従来の通常の切断砥石車に比較して数
倍の速度で切断可能であり、また砥石車の寿命が長く、
使用中、砥石車のひび割れ、欠損等は全くなく、極めて
安全に作業することができる。
アルミニウム板の表面を切断したところ、砥石車の目詰
まりが全くなく、従来の通常の切断砥石車に比較して数
倍の速度で切断可能であり、また砥石車の寿命が長く、
使用中、砥石車のひび割れ、欠損等は全くなく、極めて
安全に作業することができる。
【0030】〔実施例1〕上記の方法で直径105mm、
上面に放射状に矩形波状の波型14を有する下型2の上
に上部及び下部砥粒層の砥粒配合物AとBの配合比を
3:7とし、放射状に矩形波状の波型14を有する上型
4でプレスして(図8)、焼成し、凸部7の数18本、
波高h0.6mm、凸部7の厚み2.4mm、凹部8の厚み
1.2mm、の切断砥石車5を作製した。その切断砥石車
5により、3000及び4300rpm、3kgf の荷重
で、直径16mmの鋼棒(SS11)よりなる加工物を切
断して試験した。その試験結果を表1に示す。切断速度
は波型のない上型4及び下型2を用いて全く同様に製作
した従来の切断砥石車を比較例として、比較例の切削速
度を1として、比較値で示す。
上面に放射状に矩形波状の波型14を有する下型2の上
に上部及び下部砥粒層の砥粒配合物AとBの配合比を
3:7とし、放射状に矩形波状の波型14を有する上型
4でプレスして(図8)、焼成し、凸部7の数18本、
波高h0.6mm、凸部7の厚み2.4mm、凹部8の厚み
1.2mm、の切断砥石車5を作製した。その切断砥石車
5により、3000及び4300rpm、3kgf の荷重
で、直径16mmの鋼棒(SS11)よりなる加工物を切
断して試験した。その試験結果を表1に示す。切断速度
は波型のない上型4及び下型2を用いて全く同様に製作
した従来の切断砥石車を比較例として、比較例の切削速
度を1として、比較値で示す。
【表1】
【0031】〔実施例2〕実施例1と同様にして、図8
に示すように鋸歯状波を放射状に設けた切断砥石車5を
製作した。鋸歯状波の波高hは0.5mm、その他の条件
は実施例1と全く同様にして製作した切断砥石車5につ
いて、同様な切断試験を行い、その結果を表1に示す。
に示すように鋸歯状波を放射状に設けた切断砥石車5を
製作した。鋸歯状波の波高hは0.5mm、その他の条件
は実施例1と全く同様にして製作した切断砥石車5につ
いて、同様な切断試験を行い、その結果を表1に示す。
【0032】
【作用】本発明の砥石車の製造方法によれば、図13に
模式的に示すように、金型11の上面に凹凸を有する下
型2の上に、鎖線で示された一定の高さHの位置まで均
一に堆積された砥粒層18を、下面に凹凸を有する上型
4で押さえ、そのまま高圧で圧縮すると、下型2及び上
型4の波型14によりH1 の厚みまで圧縮された凹部8
は、H1 からH2 の高さへの圧縮率が大きく、高密度部
20となり、下型2および上型4の凹部で圧縮された凸
部7はH3 からH4 の厚みまでしか圧縮されないので、
砥粒層18の圧縮率が小さく、その部分は低密度部21
となる。
模式的に示すように、金型11の上面に凹凸を有する下
型2の上に、鎖線で示された一定の高さHの位置まで均
一に堆積された砥粒層18を、下面に凹凸を有する上型
4で押さえ、そのまま高圧で圧縮すると、下型2及び上
型4の波型14によりH1 の厚みまで圧縮された凹部8
は、H1 からH2 の高さへの圧縮率が大きく、高密度部
20となり、下型2および上型4の凹部で圧縮された凸
部7はH3 からH4 の厚みまでしか圧縮されないので、
砥粒層18の圧縮率が小さく、その部分は低密度部21
となる。
【0033】本発明の砥石車によれば、砥石車の表面に
凹凸があり、その凹部8の内部の砥粒密度が高く、この
砥石車を回転して金属等を切断すると、切断される金属
表面は砥石車の高密度部分から低密度部分へと、更に空
間部分というように、順次繰り返して接触する結果、表
面状態が時々刻々変化し、従来の通常の同じ密度の砥石
に連続して摺動する場合よりも、驚異的に切削速度が向
上する。これは砥石車の密度の低い部分の砥粒が脱落し
て、これがその隣の砥粒密度の高い部分と切削中の金属
表面の間に入り、金属切削すると同時に、砥石車の砥粒
密度の高い部分の表面を削り、表面を更新して、砥粒の
隙間に詰まり易い金属微粒を排除するためであると推定
される。更に砥石車表面の凹部は切削された金属粉等の
排除効果があり、この点からも砥石の目詰まり防止に効
果的に作用する。
凹凸があり、その凹部8の内部の砥粒密度が高く、この
砥石車を回転して金属等を切断すると、切断される金属
表面は砥石車の高密度部分から低密度部分へと、更に空
間部分というように、順次繰り返して接触する結果、表
面状態が時々刻々変化し、従来の通常の同じ密度の砥石
に連続して摺動する場合よりも、驚異的に切削速度が向
上する。これは砥石車の密度の低い部分の砥粒が脱落し
て、これがその隣の砥粒密度の高い部分と切削中の金属
表面の間に入り、金属切削すると同時に、砥石車の砥粒
密度の高い部分の表面を削り、表面を更新して、砥粒の
隙間に詰まり易い金属微粒を排除するためであると推定
される。更に砥石車表面の凹部は切削された金属粉等の
排除効果があり、この点からも砥石の目詰まり防止に効
果的に作用する。
【0034】本発明の砥石車の表面の波型は、砥石車の
回転中、砥石車と切削中の金属の摺動を中断させること
により、砥石車及び切削金属を冷却し、砥石車の寿命を
大幅に延ばすことができる。
回転中、砥石車と切削中の金属の摺動を中断させること
により、砥石車及び切削金属を冷却し、砥石車の寿命を
大幅に延ばすことができる。
【0035】本発明の切断砥石車5はダイヤモンド砥粒
を用いるダイヤモンド切断砥石車にも適用できる。その
際には高価なダイヤモンド砥粒は、通常の砥粒と混合し
て砥石車の周縁部のみに配することができる。
を用いるダイヤモンド切断砥石車にも適用できる。その
際には高価なダイヤモンド砥粒は、通常の砥粒と混合し
て砥石車の周縁部のみに配することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の砥石車によれば、従来の通常の
切断砥石車に比較して、切断速度が大幅に向上し、軟質
金属を切断する場合でも砥石の目詰まりが全く生じな
い。砥石車の寿命が大幅に延び、砥石車の回転数を落と
しても高い切断速度が得られ、切断中の砥石車の破損の
虞もない。超硬特殊鋼は従来の切断砥石車では殆ど切断
不能であったが、本発明の切断砥石車では容易に切断可
能である。
切断砥石車に比較して、切断速度が大幅に向上し、軟質
金属を切断する場合でも砥石の目詰まりが全く生じな
い。砥石車の寿命が大幅に延び、砥石車の回転数を落と
しても高い切断速度が得られ、切断中の砥石車の破損の
虞もない。超硬特殊鋼は従来の切断砥石車では殆ど切断
不能であったが、本発明の切断砥石車では容易に切断可
能である。
【0037】本発明の砥石車の製造方法によれば、密度
の異なる部分を有する砥石車を極めて簡単な方法で製造
することができ、製造コストの削減、製品品質の均一化
を図ることができる。
の異なる部分を有する砥石車を極めて簡単な方法で製造
することができ、製造コストの削減、製品品質の均一化
を図ることができる。
【図1】従来の砥石車の成型用金型の縦断面図である。
【図2】従来の砥石車の成型用押し型の斜視図である。
【図3】本発明の砥石車の一例の平面図である。
【図4】本発明の砥石車の一例のA−A断面図である。
【図5】本発明の砥石車の一例の円弧B−Bに沿う断面
図である。
図である。
【図6】本発明の砥石車の一例の平面図である。
【図7】本発明の砥石車の一例の平面図である。
【図8】本発明の砥石車の一例の円弧に沿う断面図であ
る。
る。
【図9】本発明の砥石車の一例の円弧に沿う断面図であ
る。
る。
【図10】本発明の砥石車の一例の円弧に沿う断面図で
ある。
ある。
【図11】本発明の砥石車の一例の円弧に沿う断面図で
ある。
ある。
【図11】本発明の砥石車の一例の円弧に沿う断面図で
ある。
ある。
【図13】本発明の砥石車の製造法を説明する断面図で
ある。
ある。
1 円筒 2 下型 3 砥粒 4 上型 5 切断砥石車 7 凸部 8 凹部 9 側面 10 波 11 金型 12 ピン 13 中心孔 14 波型 15 砥粒配合物 16 補強布 17 押し型 18 砥粒層 19 補強リング 20 高密度部 21 低密度部
Claims (7)
- 【請求項1】砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物
を円板状に圧縮成型し、焼成してなる切断砥石車におい
て、該切断砥石車の片面又は両面に凹凸を有すると共
に、該凹凸の凸部の内部の砥粒密度が小さく、凹部の内
部の砥粒密度が大きいことを特徴とする切断砥石車。 - 【請求項2】該凹凸が該切断砥石車の回転軸心を中心と
する同心円のうち該切断砥石車の切断に使用される範囲
内にある各同心円に沿った円弧状断面において、砥粒密
度の大なる該凹部と砥粒密度の小なる該凸部が交互に配
設された請求項1記載の切断砥石車。 - 【請求項3】該凹凸が該切断砥石車の中心部から外周部
に向って略放射状方向に延びる凹部と凸部よりなり、且
つ該切断砥石車の中心と同心の同心円に沿った断面にお
ける該切断砥石車の表面の形状が矩形波状、鋸歯状波
状、三角波状、台形波状、略正弦波状等の波状をなす波
型である請求項1記載の切断砥石車。 - 【請求項4】該切断砥石車の中心と同心の同心円に沿っ
た断面における該切断砥石車の表面の形状が矩形波状で
ある請求項3記載の切断砥石車。 - 【請求項5】該波型の波高が該切断砥石車の最大厚みの
5〜35%である請求項1乃至4記載の砥石車。 - 【請求項6】底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直に
なるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を
混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプ
レスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱
焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で上面に凹
凸を有する下型上面に一定の厚さに砥粒配合物を堆積し
て砥粒層となし、該砥粒層の上に下面に凹凸を有する上
型を置いてプレス成形し、両面に凹凸を有する円板状に
成型することにより、切断砥石車の内部に砥粒密度の高
い部分から砥粒密度の低い部分まで砥粒密度の分布を形
成することを特徴とする砥石車の製造法。 - 【請求項7】該砥粒層の両面または中間に1枚又は2枚
以上のガラス繊維補強布を介在させて砥粒層を堆積さ
せ、プレス成形する請求項6記載の砥石車の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7119390A JP3028320B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 切断砥石車とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7119390A JP3028320B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 切断砥石車とその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08290362A true JPH08290362A (ja) | 1996-11-05 |
| JP3028320B2 JP3028320B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=14760324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7119390A Expired - Fee Related JP3028320B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 切断砥石車とその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3028320B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2803786A1 (fr) * | 2000-01-17 | 2001-07-20 | Seva | Meule abrasive et procede de fabrication d'une telle meule |
| JP2014061552A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-10 | Olympus Corp | 研磨用工具の製造方法 |
| CN105234845A (zh) * | 2015-09-16 | 2016-01-13 | 丹阳市长平机械有限公司 | 直角面打磨磨轮 |
| CN105252446A (zh) * | 2015-08-24 | 2016-01-20 | 镇江丰成特种工具有限公司 | 一种高效耐磨的磨轮制备工艺 |
| CN105252447A (zh) * | 2015-08-24 | 2016-01-20 | 镇江丰成特种工具有限公司 | 一种高效磨轮 |
| JP2018202590A (ja) * | 2017-06-09 | 2018-12-27 | 信越化学工業株式会社 | 外周切断刃及びその製造方法 |
| CN109834602A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-06-04 | 卓士豪 | 一种切割片 |
| JP2020069629A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 株式会社東京精密 | レジンブレード及びレジンブレード製造方法 |
| JP2021194720A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | 株式会社東京精密 | 切断用ブレード及び切断用ブレード製造方法 |
| JP2023135825A (ja) * | 2022-03-16 | 2023-09-29 | 株式会社ディスコ | 切削ブレード |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP7119390A patent/JP3028320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2803786A1 (fr) * | 2000-01-17 | 2001-07-20 | Seva | Meule abrasive et procede de fabrication d'une telle meule |
| WO2001053041A1 (fr) * | 2000-01-17 | 2001-07-26 | Saint-Gobain Seva | Meule abrasive et procede de fabrication d'une telle meule |
| US6840850B2 (en) | 2000-01-17 | 2005-01-11 | Saint-Gobain Abrasifs Technologie Et Services | Abrasive grindstone and method for making same |
| KR100774492B1 (ko) * | 2000-01-17 | 2007-11-08 | 생-고벵 아브라시프 테크놀러지 엣 서비시즈 | 연삭 숫돌바퀴, 상기 연삭 숫돌바퀴를 제조하는 방법 및 상기 연삭 숫돌바퀴를 제조하는 장치 |
| JP2014061552A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-10 | Olympus Corp | 研磨用工具の製造方法 |
| CN105252446A (zh) * | 2015-08-24 | 2016-01-20 | 镇江丰成特种工具有限公司 | 一种高效耐磨的磨轮制备工艺 |
| CN105252447A (zh) * | 2015-08-24 | 2016-01-20 | 镇江丰成特种工具有限公司 | 一种高效磨轮 |
| CN105234845A (zh) * | 2015-09-16 | 2016-01-13 | 丹阳市长平机械有限公司 | 直角面打磨磨轮 |
| JP2018202590A (ja) * | 2017-06-09 | 2018-12-27 | 信越化学工業株式会社 | 外周切断刃及びその製造方法 |
| US11052511B2 (en) | 2017-06-09 | 2021-07-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Outer blade cutting wheel and making method |
| JP2020069629A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 株式会社東京精密 | レジンブレード及びレジンブレード製造方法 |
| CN109834602A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-06-04 | 卓士豪 | 一种切割片 |
| CN109834602B (zh) * | 2018-12-04 | 2021-11-02 | 卓士豪 | 一种切割片 |
| JP2021194720A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | 株式会社東京精密 | 切断用ブレード及び切断用ブレード製造方法 |
| JP2023135825A (ja) * | 2022-03-16 | 2023-09-29 | 株式会社ディスコ | 切削ブレード |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3028320B2 (ja) | 2000-04-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5247765A (en) | Abrasive product comprising a plurality of discrete composite abrasive pellets in a resilient resin matrix | |
| KR100366466B1 (ko) | 연마공구, 연마공구 보디 형성방법, 다이아몬드 그릿층 형성방법, 촉매층 형성방법 및 다이아몬드 원소재 형성방법 | |
| KR100583717B1 (ko) | 연삭 휘일 | |
| CN103465180A (zh) | 一种薄片树脂砂轮及其制备方法 | |
| JP4271865B2 (ja) | 焼結物品を製造する方法及びそれによって生産される製品 | |
| JP3028320B2 (ja) | 切断砥石車とその製造法 | |
| JP2007537890A (ja) | ろう付けされたダイヤモンドドレッシング工具 | |
| CN108188950A (zh) | 超硬磨料陶瓷结块与树脂锆刚玉复合砂轮 | |
| CN101704277B (zh) | 多层金刚石钎焊体的制造方法 | |
| US4448591A (en) | Cutting insert having unique cross section | |
| JP3502971B2 (ja) | 切断砥石車 | |
| US2818850A (en) | Cut off blades for abrasive bodies and their production | |
| EP1862286A1 (en) | Rigid abrasive tool for facing and shaping stone-like or ceramic materials and associated manufacturing method | |
| JP2535684B2 (ja) | 砥石車とその製造方法 | |
| JP2014526397A (ja) | 一軸ホットプレス成形によって形成される固定研磨材 | |
| JPH0367834B2 (ja) | ||
| JPH08118240A (ja) | 砥石車とその製造法 | |
| US20140273778A1 (en) | Grinding tool and method for producing same | |
| US3950149A (en) | Method for continuously producing resinoid wheels | |
| RU2650459C1 (ru) | Структурированный алмазный инструмент и способ его изготовления | |
| CN108453638A (zh) | 一种钢轨高效打磨用砂轮及其制造方法 | |
| JP3962966B2 (ja) | 超砥粒砥石を配設した砥石車及びその製造方法 | |
| US2201191A (en) | Friction material | |
| JPH02250775A (ja) | 研削研磨用砥石とその製造方法とその製造装置 | |
| JPS63207565A (ja) | 研削用複合砥石 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |