JPH08292384A - 画像書込装置 - Google Patents

画像書込装置

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JPH08292384A
JPH08292384A JP7094898A JP9489895A JPH08292384A JP H08292384 A JPH08292384 A JP H08292384A JP 7094898 A JP7094898 A JP 7094898A JP 9489895 A JP9489895 A JP 9489895A JP H08292384 A JPH08292384 A JP H08292384A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のしーザビームを用いたマルチビーム走
査光学系において、画像再現性を向上させること。 【構成】 レーザビーム数をn、前記走査によって得ら
れる走査線画像の走査線間隔をpとしたとき、nとpが
式{1/(n・p)≧4 line pairs/mm}を満足する
ように定められた前記マルチビーム走査光学系。レーザ
ビーム数をn、前記走査によって得られる走査線画像の
走査線間隔をp、偏向器6の偏向面数をq、自然数をm
としたとき、副走査方向の画像の繰り返しパターンの周
期が前記走査線間隔pのm倍に等しく、かつ、m,n,
qの最小公倍数をG、mとnの最小公倍数をEとする
と、次式{1/(E・p)≧4 line pairs/mm}また
は{1/(G・p)≧4 line pairs/mm}を満足する
ように定められたマルチビーム走査光学系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビームで書込を行う
ためのレーザビーム走査光学系を用いたデジタル複写
機、レーザビームプリンタ等の画像書込装置に関し、特
に、複数のレーザビームによって同時に書込を行うマル
チビーム走査光学系を備えた画像書込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は前記画像書込装置の光ビーム書込
装置に使用される従来のマルチビームレーザ走査装置の
一例の説明図で、たとえば特開平5−53068号に示
されている。図9は前記図8に示される光学系の光路図
で、図9Aは2本のレーザビームによって走査面上に同
時に2ラインの書込を行うマルチビーム走査光学系の平
面図、図9Bは同側面図である。図10は前記マルチビ
ーム走査光学系で使用されるマルチビーム半導体レーザ
アレイの説明図である。図10に示すマルチビーム半導
体レーザアレイ1は、モノリシックに構成され、独立し
て駆動可能な2つの半導体レーザをもつLDアレイであ
る。このようなマルチビーム半導体レーザアレイは、例
えば、R. Thornton,W. Mosby,R. Donaldson,and T.
Paoli:“Properties of closely spaced independentl
y addressable lasers fabricated by impurity-induce
d disordering”Appl.phys.Lett.56(17),23 April
1990,1623−1625 、または、特開平2−308185
号公報等に示されており、従来公知である。このLDア
レイの各半導体レーザは、図11に示されるように、独
立したビデオインターフェース回路、及びLDドライバ
ーによって、各々独立してビデオ信号により駆動され
る。このような回路は従来公知であり、その一例として
は、特開昭62−146067がある。
【0003】また、前記レーザアレイ1は図示しないフ
ォトダイオードを備えており、このフオトダイオードは
レーザアレイの出射ビームを受光して光量信号を図示し
ない光量制御回路に送出し、該ビーム光量は目的の値と
なるよう制御されている。なお、レーザアレイの光量を
検出するフォトダイオードは例えば特開平2−3081
85号公報、特公平5−53068号公報等に記載され
ている。図9A,図9Bに示すように、前記レーザアレ
イ1から出射されたレーザビームL1,L2の光路は、コ
リメートレンズ2、該コリメートレンズ2からのビーム
の径を制限する開口3、副走査方向にのみ光学的パワー
を有するシリンドリカルレンズ4、ミラー5、レーザビ
ーム偏向器(ポリゴンスキャナ、回転多面鏡)6、f-
θレンズ7、ミラー8、及びシリンドリカルミラー9よ
り成るマルチビーム走査光学系により、中心軸まわりに
回転自在に設けられた感光ドラム11の表面(すなわ
ち、走査面)を走査する。ここで、レーザビーム偏向用
の偏向器6の回転に伴うビームの走査を主走査と呼び、
走査面が主走査方向に直交する方向に移動することによ
り走査されることを、副走査と呼ぶ。
【0004】感光ドラム11の端部に相当する位置に
は、前記走査ビームを検出するためのミラー12および
光センサ13が設けられており、この光センサ13の出
力するビーム位置検出信号(SOS信号)によって前記
レーザアレイ1への画像信号の出力タイミングが設定さ
れるように構成されている。図12は前記マルチビーム
走査光学系を用いて書き込み走査をする場合の走査面1
1上のレーザビームL1,L2によって形成されるスポッ
トA,Bの位置を示す。ここで、隣り合つた2つのスポ
ットA,Bで走査される各走査ラインの間隔r3を走査
ライン幅(走査ピッチ)pで割つた自然数iを「飛び越
し走査周期」と定義する。図12は、レーザビームの本
数nが2で飛び越し走査周期iが1の場合を示してい
る。A1,B1は前記スポットA,Bの第1回目の走査
(図においては、走査番号(1)のように表示する)時
の副走査方向の位置、A2,B2は第2走査時の副走査方
向の位置、…、Aj,Bjは第j(j=1,2,3,…)
走査時の副走査方向の位置を示している。
【0005】図12において、第0走査時すなわち走査
番号(0)において第1,2レーザビームによるスポッ
トA0,B0により第1,2走査ラインの走査が同時に行
われた後、走査番号(1)において第1,2レーザビー
ムによるスポットA1,B1により第3,4走査ラインの
走査が同時に行われる。以下同様にして走査番号
(2),(3),(4),…の順に2ラインずつの走査
が繰り返される。また、図13に示すように、飛び越し
走査周期i=3の場合、すなわち、2つのスポットA,
Bの間隔r3を3p(pは走査線間隔)に設定すると、
図13の走査番号(0)において第1レーザビームによ
るスポットA0が第1走査ライン、第2レーザビームに
よるスポットB0が第4走査ライン、走査番号(1)に
おいて第1レーザビームによるスポットA1が第3走査
ライン、第2レーザビームによるスポットB1が第6走
査ライン、走査番号(2)以降において第1レーザビー
ムが第5,7,9,…走査ラインの走査を行うと同時
に、第2レーザビームは第8,10,12,…走査ライ
ンの走査を同時に行う。
【0006】以上、図12,図13において2本ビーム
を例にして従来のマルチビーム走査装置の概要を説明し
たが、このようなマルチビームによる飛び越し走査は、
前記レーザビームの本数nと飛び越し走査周期iとが互
いに素の自然数であれば、すなわち、レーザビームの本
数nと飛び越し走査周期iが1以外に割り切れる共通の
整数を持たなければ可能であり、3本以上のレーザビー
ムを用いたマルチビーム走査装置も従来公知である。図
14に示す表1は、飛び越し走査が成立するnとiの条
件を示しているが、たとえば「伊藤他:”LDアレー飛
び越し走査によるマルチビーム走査光学系”,光学,Vo
l.23(1994)p492−497」に示されてい
る。また図15はレーザビームが4本の場合の飛び越し
走査の例であり、同様に「伊藤他:”LDアレー飛び越
し走査によるマルチビーム走査光学系”,光学,Vol.2
3(1994)p492−497」に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LDアレー
を用いたマルチビーム走査光学系において、前記複数の
レーザビームL1,L2の走査面11上のスポットA,B
間の副走査方向の間隔r3は、光源であるLDアレーの
発光点間隔r1、および投影光学系の副走査方向の幾何
光学的な横倍率によって決定される。しかし、LDアレ
ーの発光点間隔r1は、LDアレーの製作誤差によって
簡単に変動する。また、光学系の製作誤差、温度変動に
よるレンズパワ一変動によって、光学系横倍率は変動す
る。これらの上記の要因によって走査面11上のスポッ
トA,B間の副走査方向の間隔がδyの誤差を持つ。図
16はビームの間隔がδy狭まったときの走査線位置の
誤差を示すが、走査画像に露光量むらが発生し、画質を
劣化させる。
【0008】また、マルチビームを用いたレーザビーム
走査光学系では、図17の点線で示すスポットAと実線
で示すスポットBのように、副走査方向(図17で上下
方向)および主走査方向(図17で左右方向)に位置ず
れが無い場合には露光量むらが発生しない。しかしなが
ら、図17の実線で示すスポットA,Bに示すように副
走査方向に配列された複数のビームの主走査方向の位置
が異なる場合には、走査画像に露光量むらが発生し、画
質を劣化させる。この理由については、後で数式
(8),(9)により説明する。偏向器等の偏向器を用
いた走査光学系において、レーザビーム走査速度が偏向
器の走査面毎に異なることにより、ビームによる画素の
露光位置が周期的に変動することが知られており、同様
に画質の劣化をもたらす。以上に述べた要因による画質
の劣化は、網点またはラインスクリーン等を用いた中間
調再現、または繰り返しのパターンを持つ画像の再現に
おいてとくに著しい。中間調の画像再現性向上のための
例として、例えば特開平1−92772に示されるよう
に、ビーム数n、網点の副走査方向繰り返し周期をmと
すると、mをnの整数倍と設定することで、改善をはか
った例があるが、網点の種類に制限が加わること、ま
た、飛び越し走査を用いた時の考察がなく、必ずしも十
分でない。
【0009】前述したように従来、画像書込装置で使用
するマルチビーム走査光学系を記載した文献は多い。し
かしながら、実用化されて市販された製品は少なく、最
近やっと、隣合う走査線を同時に走査する2本ビームを
用いた製品が1種類市販されたのが実情である。その理
由は、マルチビームを使用すると、画像書込速度は速く
なるが、露光量分布にむらが発生し易くて画質が低下す
るのが大きな原因である。しかも、同時に走査する走査
線間に1本以上の走査線が配置されるような飛び越し走
査(i≧2の走査)を行ったり、同時に走査を行うビー
ム数が増加したりした場合には、露光量むらがさらに生
じ易く、高画質を維持するのがいっそう困難であった。
本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載内容を技術的
課題とする。 (O01)複数のレーザビームを用いたマルチビーム走査
光学系において、再現画像の画質を向上させること。
【0010】本発明者は、前記技術的課題を解決するた
めに種々の検討および考察を行った。先ず最初に、副走
査方向のスポット位置ずれを発生させる要因を考察し
た。前記要因として挙げられるものは、 (1)レーザアレー間隔誤差 (2)光学系横倍率の誤差 (3)走査面副走査方向移動速度の誤差 である。まず、レーザアレー間隔r1の誤差と、光学系
横倍率βの誤差が存在する場合について図18により説
明する。ここで、前述のように走査光学系の副走査方向
の光学系横倍率の誤差、レーザ間隔の誤差によってスポ
ット間隔r3がδyの誤差を持つ。この時の任意のスポッ
トの副走査方向の位置y(j,k)は、 y(j,k)=p{(n・j十1)+i・(k−1)} (数式5) ここで、 j;走査番号で整数 k=1,2,…,n;ビーム番号で自然数 であり、p=r3/iであるから、 y(j,k)=r3(n・j+1)/i+r3・(k一1) (数式6) r3について微分するとスポットの副走査方向の位置誤
差が求まり、 δy(j,k)=δr3/i{(n・j十1)+i・(k−1)} =(n・δr3/i)・j+δr3・k+δr3/i一δr3 数式7) ここで、j,kが変数であるから、数式(7)右辺第1
項はビーム数nの周期にて誤差を持ち、数式(7)右辺
第2項はkが1,2,…,nのあいだで変動する変数で
あるから、やはりビーム数nの周期にて誤差を持つ。数
式(7)右辺第3項、第4項は固定されるから、走査線
の副走査方向の位置誤差は、ビーム数nの周期にて変動
することになる。
【0011】図18は、n=2,i=r3/p=3のと
き、r3が誤差を持つ場合の副走査方向の露光パターン
を示すが、露光量分布はビーム数nの周期にて変動して
いる。同様に図19は、n=2,i=5のとき、r3が
誤差を持つ場合の副走査方向の露光パターンを示すが、
露光量分布はビーム数nの周期にて変動している。同様
に図20は、n=4,i=3のとき、r3が誤差を持つ
場合の副走査方向の露光パターンを示すが、露光量分布
はビーム数nの周期にて変動している。同様に図21
は、n=4,i=5のとき、r3が誤差を持つ場合の副
走査方向の露光パターンを示すが、露光量分布はビーム
数nの周期にて変動している。
【0012】次に、露光面移動速度の誤差が存在する場
合について検討する。図22において、任意のスポット
の副走査方向の位置y(j,k)は、 y(j,k)=p{(n・j+1)+i・(k−1)} ここで、 j;走査番号で整数 k=1,2,…,n;ビーム番号で自然数 である。先頭のk=1のスポットAが移動する距離は一
主走査毎にn・pであり、同一主走査の複数のスポット
間隔相互には間隔の設定誤差が存在しない場合、副走査
方向の任意のスポットの位置誤差δy(j,k)はkに依存
しない値となり、 δy(j)=δp(n・j+1+i・k−i) (数式8) ここで、スポット間隔相互には間隔の設定誤差が存在し
ないので、数式(8)はkに依存しない値となり、jが
変数であるから、数式(8)右辺第1項はビーム数nの
周期にて変動することになる。n=2の場合の露光面移
動速度の誤差が存在する場合について、図23に示す
が、n=4の場合と同様にスポットの位置誤差δy
(j)は、ビーム数nの周期にて変動することになる。
【0013】次に、主走査方向のスポット位置変動につ
いて考察する。n=4,i=3の場合について図24に
示すが、任意のスポットの副走査方向の位置y(j,k)
は、 y(j,k)=p{(n・j+1)+i・(k一1)} ここで、 j;走査番号で整数 k=1,2,…,n;ビーム番号で自然数 である。スポット列が角度uだけ副走査方向に対し傾い
ていたとすると、主走査方向のスポット位置ずれδx
は、 δx(j,k)=y(j,k)tan(u) =p{(n・j十1)+i・(k−1)}tan(u)(数式9) ここで、複数のスポット相互の主走査方向の位置は全て
の主走査において変わらないから、数式(9)はkのみ
の変数となり、 δx(k)=pi・(k−1)tan(u) (数式10) ここでkはビーム番号でnまでの自然数だから、δx
(k)はビーム数nの周期にて変動することになる。
【0014】次に、複数のビーム間に光量の設定誤差が
存在する場合について考察する。n=4,i=3の場合
について図25に示すが、ビーム番号k=1であるスポ
ットAに着目する。スポットAのみ他のスポットに比べ
て光量が多いと、走査面での露光量分布は変動する。マ
ルチビーム走査、または飛び越し走査によるマルチビー
ム走査において、1回の主走査ごとに、副走査方向にビ
ーム数nに走査線間隔pを乗じた距離だけ移動するわけ
だから、スポットAは4走査線毎に走査を繰り返す。す
なわち、光量の設定誤差を持つ走査線は、ビーム数nの
周期を持つことになる。すなわち、走査線画像の露光量
分布の変動は、飛び越し走査のパラメータにかかわりな
くビーム数nの周期にて変動する。複数のスポット間の
プロファイル(形状)が相互で異なる場合も、複数のビ
ーム間に光量の設定誤差が存在する場合と同様に、走査
線画像の露光量分布の変動は、飛び越し走査のパラメー
タにかかわりなくビーム数nの周期にて変動する。
【0015】前述の検討により、マルチビーム飛び越し
走査において、次に示す項目(画質に悪影響を与える項
目、すなわち、露光量分布に変動を与える項目)は全て
ビーム数nの周期で変動することが分かった。 (1)レーザアレー間隔r1の誤差と、光学系横倍率β
の誤差に起因する走査線の副走査方向の位置誤差、
(2)露光面移動速度の誤差に起因する副走査方向のス
ポットの位置誤差、(3)ビームのスポット列の傾きに
起因する主走査方向のスポットの位置ずれ、(4)ビー
ム間の光量誤差に起因する副走査方向の露光量分布の変
動、
【0016】ところで、人間の眼の画像分解能について
は、Roger P Dooley and Rodney Shaw:"Noise percept
ion in EIectrophotography",Journal of Applied Phot
ogmphic Englneering,Volume 5,Number4,Fall 197
9,p190-p196 により、VisualTransfer Function と
して図26が知られている。人間の眼のVisuaI Transfe
r Function は、画像の空間周波数において、4line pa
is/mm 以上の高い周波数の画像については、認識する
ことが難しくなる。したがって、前記マルチビーム走査
光学系を用いた場合に生じる露光量分布のバラツキを、
4line pais/mm 以上の空間周波数の高い画像とするこ
とによって、人の眼に感じさせないようにすることがで
き、実質的に良質の画像を得ることができる。本発明
は、前記の技術的課題(O01)を解決するために行った
前述の検討、考察の結果に基づいて完成したものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0018】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の画像書込装置は、下記の要件を備え
たことを特徴とする、(Y01)各々独立に変調された複
数のレーザダイオード(LD1〜LD4)を有するレーザ
アレイ(1,15)、(Y02)前記複数のレーザダイオ
ード(LD1〜LD4)の出力する複数のレーザビーム
(L1〜L4)を偏向走査する偏向器(6)を有し、前記
偏向器(6)により偏向された前記複数のレーザビーム
(L1〜L4)によりそれぞれ走査面(11)の異なった
走査線を走査して、前記走査面(11)に画像を書込む
マルチビーム走査光学系、(Y03)前記レーザビーム数
をn、前記走査によって得られる走査線画像の走査線間
隔をpとしたとき、nとpが次式 1/(n・p)≧4 line pairs/mm (数式1) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
系。(Y04)隣り合うビーム間隔r3をpで除した自然
数iにより定義される飛び越し周期iと、前記レーザビ
ーム数nとが、互いに素の自然数であることを特徴とす
る飛び越し走査を用いた前記マルチビーム走査光学系。
【0019】(第2発明)また、本出願の第2発明の画
像書込装置は、前記第1発明の画像書込装置において下
記の要件を備えたことを特徴とする、(Y05)前記飛び
越し周期iがi≧2に設定された前記マルチビーム走査
光学系、
【0020】(第3発明)また、本出願の第3発明の画
像書込装置は、前記第1または第2発明において下記の
要件を備えたことを特徴とする、(Y06)n≧3に設定
された前記マルチビーム走査光学系。
【0021】(第4発明)また、本出願の第4発明の画
像書込装置は、前記第1〜3発明のいずれかの画像書込
装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(Y07)前記レーザビーム数をn、前記走査によって得
られる走査線画像の走査線間隔をp、自然数をmとした
とき、副走査方向の画像の繰り返しパターンの周期が前
記走査線間隔pのm倍に等しく、かつ、mとnの最小公
倍数をEとすると、次式 1/(E・p)≧4 line pairs/mm (数式2) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
系。
【0022】(第5発明)また、本出願の第5発明の画
像書込装置は、前記第1〜4発明のいずれかの画像書込
装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(Y08)前記レーザビーム数をn、前記走査によって得
られる走査線画像の走査線間隔をp、偏向器の偏向面数
をq、走査線画像の走査線間隔をpとしたとき、n,q
の最小公倍数をFとすると、次式 1/(F・p)≧4 line pairs/mm (数式3) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
系。
【0023】(第6発明)また、本出願の第6発明の画
像書込装置は、前記第1〜5発明のいずれかの画像書込
装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(Y09)前記レーザビーム数をn、前記走査によって得
られる走査線画像の走査線間隔をp、偏向器(6)の偏
向面数をq、自然数をmとしたとき、副走査方向の画像
の繰り返しパターンの周期が前記走査線間隔pのm倍に
等しく、かつ、m,n,qの最小公倍数をGとすると、
次式 1/(G・p)≧4 line pairs/mm (数式4) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
系。
【0024】
【作用】
(第1発明の作用)前述の構成を備えた本出願の第1発
明によれば、マルチビーム走査光学系において、次式、 1/(n・p)≧4 line pairs/mm (数式1) を満足するように各パラメータn,pの値を定めること
により、露光量むらの少ない良質の画像が得られる。す
なわち、高画質の画像が得られるマルチビーム走査光学
系を容易に設計することができる。
【0025】(第2発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第2発明によれば、隣り合うビーム間隔r3をp
で除した自然数iにより定義される飛び越し周期iの値
がi≧2の場合に、次式 1/(n・p)≧4 line pairs/mm、 (数式1) を満足するように、各パラメータn,pの値を定めるこ
とにより、露光量むらの少ない良質の画像が得られる。
すなわち、i≧2で飛び越し走査を行うマルチビーム走
査光学系においても、高画質の画像が得られるマルチビ
ーム走査光学系を容易に設計することができる。
【0026】(第3発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第3発明によれば、マルチビーム走査光学系のビ
ーム数が3以上であっても、次式、 1/(n・p)≧4 line pairs/mm、 を満足するように、各パラメータn,pの値を定めるこ
とにより、露光量むらの少ない良質の画像が得られる。
すなわち、ビーム数が3本以上であっても、高画質の画
像が得られる飛び越し走査を行うマルチビーム走査光学
系を容易に設計することができる。
【0027】(第4発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第4発明によれば、前記レーザビーム数をn、前
記走査によって得られる走査線画像の走査線間隔をp、
自然数をmとしたとき、副走査方向の画像の繰り返しパ
ターンの周期が前記走査線間隔pのm倍に等しく、か
つ、mとnの最小公倍数をEとした場合、次式、 1/(Ep)4≧ line pairs/mm、 (数式2) を満足するように、マルチビーム走査光学系の各パラメ
ータn,p,mの値を定めることにより、すぐれた中間
調画像および線画像を再現することができる。すなわ
ち、前記(数式2)を満たすように、前記各パラメータ
n,p,mの値を定めることにより、すぐれた中間調画
像および線画像が得られるマルチビーム走査光学系を容
易に設計することができる。
【0028】(第5発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第5発明によれば、前記レーザビーム数をn、前
記走査によって得られる走査線画像の走査線間隔をp、
偏向器の偏向面数をq、走査線画像の走査線間隔をpと
したとき、n,qの最小公倍数をFとすると、次式 1/(F・p)≧4 line pairs/mm (数式3) を満足するように、マルチビーム走査光学系の各パラメ
ータn,p,qの値を定めることにより、露光量むらの
少ない良質の画像が得られる。すなわち、前記(数式
3)を満たすように、前記各パラメータn,p,qの値
を定めることにより、露光量むらの少ない良質の画像が
得られるマルチビーム走査光学系を容易に設計すること
ができる。
【0029】(第6発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第6発明によれば、前記レーザビーム数をn、前
記走査によって得られる走査線画像の走査線間隔をp、
偏向器(6)の偏向面数をq、自然数をmとしたとき、
副走査方向の画像の繰り返しパターンの周期が前記走査
線間隔pのm倍に等しく、かつ、m,n,qの最小公倍
数をGとした場合に、次式、 1/(G・p)≧4 line pairs/mm (数式4) を満足するようにマルチビーム走査光学系の各パラメー
タn,p,m,qの値を定めることにより、すぐれた中
間調画像および線画像が得られる。すなわち、前記(数
式4)を満たすように、前記各パラメータn,p,m,
qの値を定めることにより、すぐれた中間調画像および
線画像が得られるマルチビーム走査光学系を容易に設計
することができる。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の画像書込装置の
説明図で、図1Aは平面図、図1Bは側面図である。図
1に示す構成要素は従来例の図9Aおよび図9Bと同様
であり、レーザビームの結像方式も同様である。ただ
し、それぞれの構成要素は次のようなパラメータを持つ
ている。図2は本発明の実施例1のマルチビーム走査光
学系において、スポット位置のずれ等の乱れがない時
の、走査面上のレーザビーム(スポット)と走査線間隔
との関連を示す図である。図5は、中間課画像を再現す
る網点パターンを示す図である。まず図1Bにおいて、
コリメートレンズ2の焦点距離をf1、シリンドリカル
レンズ(第1副走査方向光学部材)4の焦点距離をf
2、f-θレンズ7の焦点距離をf3、シリンドリカルミ
ラー9の焦点距離をf4とする。そして、レーザアレイ
1と偏向器6との間に配置された、コリメートレンズ
2、アパーチャ3、シリンドリカルレンズ4から構成さ
れる第1走査光学系の副走査方向の横倍率をβ1、と
し、偏向器6と走査面11との間に配置されたf-θレ
ンズ7およびシリンドリカルミラー9等から構成された
第2走査光学系の副走査方向の横倍率をβ2とし、これ
らの横倍率β1,β2の両光学系を合成したマルチビーム
走査光学系の副走査方向横倍率をβとする。
【0031】また、レーザダイオードLD1,LD2のそ
れぞれのレーザビーム出射位置の間隔をr1とする。そ
して、これらのレーザビームLD1,LD2は前記横倍率
β1の第1走査光学系を通つて、一旦偏向器6の面上に
副走査方向のみ収束する。そして、偏向器6で反射した
レーザビームは前記横倍率β2の第2走査光学系を通つ
て走査面11に再度収束するように構成されている。こ
の図1A,図1Bに示されたマルチビーム走査光学系の
実施例の前記各パラメータは次のように設定されてい
る。 r1=14μm f1=25.0mm f2=201.1mm β1=f2/f1=8.042 β2=0.555 β=β1/β2=4.464 r3=r1・β=62.5μm p=20.83μm したがつて、前述のように各パラメータが設定された図
1A,図1Bのマルチビーム走査光学系は前記走査面1
1に図2で示すようなレーザビームL1,L2のスポット
A,Bを形成する。この図2において、飛び越し走査周
期i=r3/p=3であり、2本のレーザビームL1,L
2を用いているから、n=2である。すなわち、 i=3 n=2 である。
【0032】したがって、この実施例1では、レーザビ
ーム数をn、前記走査によって得られる走査線画像の走
査線間隔をpとしたとき、nとpが次式 1/(n・p)=1/(2×0.02083) =24.0≧4 line pairs/mm を満たしている。すなわち、この実施例1は、前記(数
式1)を満たしている。したがって、この実施例1の画
像書込装置を用いることにより、マルチビーム走査に起
因する光量むらは人間の眼に認識されない。よって、高
画質を達成することができる。
【0033】また、この実施例1では、階調を表示する
場合には図5に示す網点を使用している。図5の網点
は、副走査方向に対して45°のスクリーン角度を持っ
ているが、副走査方向の網点パターンの繰り返し周期は
m・pであり、図5の例では、m=3となる。前述した
ように、マルチビーム走査光学系において、ビーム間隔
が設計値に対し誤差を持つ場合、飛び越し走査のパラメ
ータにかかわらず、ビーム数nに等しい繰り返し周期で
走査線間隔が変動する。そこで網点の副走査方向の繰り
返し周期と、ビーム数nに等しい周期で変動する走査線
間隔のMoire縞が発生する。このMoire縞の周
期は、飛び越し走査のパラメータにかかわらず、ビーム
数nと網点の副走査方向の繰り返しを定めるmの最小公
倍数Eによって定まり、この実施例1では、n=2,m
=3だからE=6となる。さらに、p=0.02083
mmであるから、 1/(E・p)=8.0012≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例1は、前記(数式2)を
満たしている。したがって、図5の網点により階調表示
を行うこの実施例1の画像書込装置を用いて階調表示を
行った場合、マルチビーム走査の走査線間隔変動と、網
点パターンの副走査方向の繰り返し周期に起因するMo
ire縞は、人間の眼に認識されにくい。よって、高画
質を達成することができる。
【0034】偏向器をレーザビーム走査光学系に用いる
と、主にミラー面の歪みによってビームの主走査方向の
位置が変動するために、画像に歪みが生ずる。図7は、
ミラー面に歪みがある偏向器を、従来のシングルビーム
走査光学系に用いたときの、副走査方向にのびた線画像
の出力例である。ポリゴンミラーの1回転に1回の周期
で、画像位置が主走査方向に変動している。この現象
を、偏向器によるジッターと呼ぶ。前述したように、レ
ーザビーム走査光学系において副走査方向のビーム間隔
が設計値に対し誤差を持つ場合、飛び越し走査のパラメ
ータにかかわらず、ビーム数nに等しい繰り返し周期で
走査線間隔が変動する。そのため、偏向器のジッターと
走査線間隔の変動による、Moire縞が発生する。こ
のMoire縞の繰り返し周期は、飛び越し走査のパラ
メータにかかわらず、ビーム数nと偏向器のミラー面数
qの最小公倍数Fこよって定まる。この実施例1では、
偏向器6のミラー面数q=6に設定されているので、n
=2,q=6である。したがって、F=6、p=0.0
2083mmであるから、 1/(F・p)=8.0012≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例1は、前記(数式3)を
満たしている。したがって、マルチビーム走査の走査線
間隔変動と、偏向器によるジッターとに起因するMoi
re縞は、人間の眼に認識されにくい。よって、高画質
を達成することができる。
【0035】図5に示される網点パターンの副走査方向
の繰り返し周期はm・pであり、m=3である。また、
図7に示されるように、偏向器のジッターによる画像歪
みの繰り返し周期はq・pであり、本実施例1ではq=
6である。ビーム間隔が設計値より変化した場合、飛び
越し走査のパラメータにかかわらず、ビーム数nに等し
い周期で走査線間隔が変動する。前述したように、副走
査方向の網点パターンの繰り返し数m,偏向器のミラー
面数q,ビーム数nの最小公倍数をGとすると、G・p
の周期でMoire縞が発生する。これが飛び越し走査
のパラメータにかかわらず発生することは前述したとお
りである。この実施例1の例では、n=2,m=3,q
=6だからG=6となる。さらに、p=0.02083
mmであるから、 1/(G・p)=8.0012≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例1は、前記(数式4)を
満たしている。したがって、マルチビーム走査の走査線
間隔変動と、副走査方向の綱点パターンの繰り返し周
期、および偏向器によるジッターとに起因するMoir
e縞は、人間の眼に認識されにくい。よって、高画質を
達成することができる。
【0036】(実施例2)図3は本発明の実施例2の画
像書込装置の説明図で、図3Aは平面図、図3Bは側面
図である。図3に示す構成要素は前記図1に示す実施例
1とレーザ以外は同一である。ここで、光源として独立
して変調可能な4本のレーザビームが出力されるレーザ
アレー15を用いている。図4は本発明の実施例2のマ
ルチビーム走査光学系において、スポット位置のずれ等
の乱れがない時の、走査面上のレーザビーム(スポッ
ト)と走査線間隔との関連を示す図である。レーザビー
ムの結像方式は、第1の実施例と同様であり、それぞれ
の構成要素は第1の実施例と同様なパラメータを持つて
いる。すなわち、コリメートレンズ2の焦点距離をf
1、シリンドリカルレンズ(第1副走査方向光学部材)
4の焦点距離をf2、f-θレンズ7の焦点距離をf3、
シリンドリカルミラ−9の焦点距離をf4とする。そし
て、レーザアレイ15と偏向器6との間に配置された、
コリメートレンズ2、アパーチャ3、シリンドリカルレ
ンズ4から構成される第1走査光学系の副走査方向の横
倍率をβ1とし、偏向器6と走査面11との間に配置さ
れたf-θレンズ7およびシリンドリカルミラー9から
構成された第2走査光学系の副走査方向の横倍率をβ2
とし、これらの横倍率β1,β2の両光学系を合成したマ
ルチビーム走査光学系の副走査方向横倍率をβとする。
また、レーザアレイ15のそれぞれのLD1,LD2,L
D3,LD4のレーザビーム出射位置の間隔をr1とす
る。そして、これらのレーザビームは前記横倍率β1の
第1走査光学系を通つて、一旦偏向器6の面上に副走査
方向のみ収束する。そして、偏向器6で反射したレーザ
ビームは前記横倍率β2の第2走査光学系を通つて走査
面11に再度収束するように構成されている。
【0037】この図3A,図3Bに示された実施例2の
マルチビーム走査光学系の前記各パラメータは次のよう
に設定されている。 r1=14μm f1=25.0mm f2=201.1mm β1=f2/f1=8.042 β2=0.555 β=β1・β2=4.464 r3=r1・β=62.5μm p=20.83μm したがって、図3A,図3Bのマルチビーム走査光学系
は前記走査面11に図4で示すようなレーザビームL
1,L2,L3,L4のスポットA,B,C,Dを形成す
る。この図4において、飛び越し走査周期i=r3/p
=3であり、4本のレーザビームL1,L2,L3,L4を
用いているから、n=4である。すなわち、 i=3 n=4 である。
【0038】したがって、この実施例2では、レーザビ
ーム数をn、前記走査によって得られる走査線画像の走
査線間隔をpとしたとき、nとpが次式 1/(n・p)=1/(4×0.02083) =12.0≧4 line pairs/mm を満たしている。すなわち、この実施例2は、前記(数
式1)を満たしている。したがって、この実施例2の画
像書込装置を用いることにより、マルチビーム走査に起
因する光量むらは人間の眼に認識されない。よって、高
画質を達成することができる。
【0039】また、この実施例2では、階調を表示する
場合には図5に示す網点を使用している。図5の網点
は、副走査方向に対して45°のスクリーン角度を持っ
ているが、副走査方向の網点パターンの繰り返し周期は
m・pであり、図5の例では、m=3となる。前述した
ように、マルチビーム走査光学系において、図6に示さ
れるようにビーム間隔が設計値に対し誤差を持つ場合、
飛び越し走査のパラメータにかかわらず、ビーム数nに
等しい繰り返し周期で走査線間隔が変動する。そこで網
点の副走査方向の繰り返し周期と、ビーム数nに等しい
周期で変動する走査線間隔のMoire縞が発生する。
このMoire縞の周期は、飛び越し走査のパラメータ
にかかわらず、ビーム数nと網点の副走査方向の繰り返
しを定めるmの最小公倍数Eによって定まり、この実施
例2では、n=4,m=3だからE=12となる。さら
に、p=0.02083mmであるから、 1/(E・p)=4.0006≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例2は、前記(数式2)を
満たしている。したがって、図5の網点により階調表示
を行うこの実施例2の画像書込装置を用いて階調表示を
行った場合、マルチビーム走査の走査線間隔変動と、網
点パターンの副走査方向の繰り返し周期に起因するMo
ire縞は、人間の眼に認識されにくい。よって、高画
質を達成することができる。
【0040】偏向器をレーザビーム走査光学系に用いる
と、主にミラー面の歪みによってビームの主走査方向の
位置が変動するために、画像に歪みが生ずる。図7は、
ミラー面に歪みがある偏向器を、従来のシングルビーム
走査光学系に用いたときの、副走査方向にのびた線画像
の出力例である。ポリゴンミラーの1回転に1回の周期
で、画像位置が主走査方向に変動している。この現象
を、偏向器によるジッターと呼ぶ。図6に示すように、
レーザビーム走査光学系において副走査方向のビーム間
隔が設計値に対し誤差を持つ場合、飛び越し走査のパラ
メータにかかわらず、ビーム数nに等しい繰り返し周期
で走査線間隔が変動する。そのため、偏向器のジッター
と走査線間隔の変動による、Moire縞が発生する。
このMoire縞の繰り返し周期は、飛び越し走査のパ
ラメータにかかわらず、ビーム数nと偏向器のミラー面
数qの最小公倍数Fこよって定まる。図3の実施例2で
は、偏向器6のミラー面数q=6に設定されているの
で、n=4,q=6である。したがって、F=12、p
=0.02083mmであるから、 1/(F・p)=4.0006≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例2は、前記(数式3)を
満たしている。したがってこの実施例2においては、マ
ルチビーム走査の走査線間隔変動と、偏向器によるジッ
ターとに起因するMoire縞は、人間の眼に認識され
にくい。よって、高画質を達成することができる。
【0041】図5に示される網点パターンの副走査方向
の繰り返し周期はm・pであり、m=3である。また、
図7に示されるように、偏向器のジッターによる画像歪
みの繰り返し周期はq・pであり、本実施例2ではq=
6である。図6に示すようにビーム間隔が設計値より変
化した場合、飛び越し走査のパラメータにかかわらず、
ビーム数nに等しい周期で走査線間隔が変動する。前述
したように、副走査方向の網点パターンの繰り返し数
m,偏向器のミラー面数q,ビーム数nの最小公倍数を
Gとすると、G・pの周期でMoire縞が発生する。
これが飛び越し走査のパラメータにかかわらず発生する
ことは前述したとおりである。この実施例2の例では、
n=4,m=3,q=6だからG=12となる。さら
に、p=0.02083mmであるから、 1/(G・p)=4.0006≧4 line pairs/mm となる。すなわち、この実施例2は、前記(数式4)を
満たしている。したがってこの実施例2においては、マ
ルチビーム走査の走査線間隔変動と、副走査方向の綱点
パターンの繰り返し周期、および偏向器によるジッター
とに起因するMoire縞は、人間の眼に認識されにく
い。よって、高画質を達成することができる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の
小設計変更を行うことが可能である。たとえば、各光学
系構成要素のパラメータを種々異なる値に設定しなが
ら、前述したパラメータn,p,m,qの設定の仕方を
変えることにより、1/(n・p),1/(E・p),
1/(F・p),1/(G・p)が4 line pairs/mm
以上の範囲にあるマルチビーム走査光学系を容易に得る
ことが可能である。
【0043】
【発明の効果】前述の本発明のマルチビーム走査光学系
によれば、前記1/(n・p)、または1/(E・
p)、または1/(F・p)、または1/(G・p)の
値が4 line pairs/mm 以上の適当な値となるよう
に、前記各パラメータnおよびp、またはn,mおよび
p、またはn,qおよびp、またはn,m,qおよびp
の値を定めることにより、走査面のレーザビームスポッ
トの走査位置変動、または光量設定誤差、または走査面
上のスポットのプロファイルの誤差によって発生するM
oire縞の繰り返し周期を、人間の眼の画像分解能の
限界以上に設定することができる。したがって、本発明
のマルチビーム走査光学系によれば、良好な画像再現性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像書込装置の説
明図で、図1Aは平面図、図1Bは側面図である。
【図2】 図2は本発明の実施例1のマルチビーム走査
光学系において、スポット位置のずれ等の乱れがない時
の、走査面上のレーザビーム(スポット)と走査線間隔
との関連を示す図である。
【図3】 図3は本発明の実施例2の画像書込装置の説
明図で、図3Aは平面図、図3Bは側面図である。
【図4】 図4は本発明の実施例2のマルチビーム走査
光学系において、スポット位置のずれ等の乱れがない時
の、走査面上のレーザビーム(スポット)と走査線間隔
との関連を示す図である。
【図5】 図5は、中間課画像を再現する網点パターン
を示す図である。
【図6】 図6は、本発明第2の実施例のマルチビーム
走査光学系において、走査面上のレーザビーム(スポッ
ト)の間隔が設定の値からずれた場合の副走査方向の露
光量分布のムラを示す図である。
【図7】 図7は、従来例のシングルビーム走査光学系
において、偏向器のジッターによる露光量分布のムラを
示す図である。
【図8】 図8はマルチビーム走査光学系の従来例を示
す図である。
【図9】 図9は同従来例の説明図で、図9Aは平面
図、図9Bは側面図である。
【図10】 図10は同従来例のマルチビーム走査光学
系のレーザアレイ光源の説明図である。
【図11】 図11は同従来例のマルチビーム走査光学
系の回路部分(ビデオ回路およびレーザ駆動回路)の説
明図である。
【図12】 図12は従来例の走査面上のレーザビーム
(スポット)と走査間隔との関連を示す図である。
【図13】 図13は他の従来例の走査面上のレーザビ
ーム(スポット)と走査間隔との関連を示す図である。
【図14】 図14は飛び越し走査が成立するnとiの
組み合わせを示す表である。
【図15】 図15は他の従来例の走査面上のレーザビ
ーム(スポット)と走査間隔との関連を示す図である。
【図16】 図16は従来例の走査面上のレーザビーム
(スポット)の、副走査方向の位置誤差を示す図であ
る。
【図17】 図17は従来例の走査面上のレーザビーム
(スポット)の、主走査方向の位置誤差を示す図であ
る。
【図18】 図18はn=2,i=3のマルチビーム走
査光学系による走査面上のレーザビーム(スポット)の
間隔が、設定の値からずれた場合の副走査方向の露光量
分布のムラを示す図である。
【図19】 図19は前記図18に示すマルチビーム走
査光学系と異なる飛び越し走査のパラメータn=2,i
=r3/p=5を持つ光学系において、走査面上のレー
ザビーム(スポットの間隔が設定値からずれた場合の副
走査方向の露光量分布のムラを示す図である。
【図20】 図20はマルチビーム走査光学系による走
査面上のレーザビーム(スポット)の間隔が、設定の値
からずれた場合の副走査方向の露光量分布のムラを示す
図である。
【図21】 図21は前記図20に示すマルチビーム走
査光学系と異なる飛び越し走査のパラメータ(n=4,
i=5)を持つ光学系において、走査面上のレーザビー
ム(スポット)の間隔が設定の値からずれた場合の副走
査方向の露光量分布のムラを示す図である。
【図22】 図22はマルチビーム走査光学系におい
て、走査面の異動量が設定値からずれた場合の副走査方
向の露光量分布のムラを示す図である。
【図23】 図23は前記図22に示すマルチビーム走
査光学系と異なる飛び越し走査のパラメータ(n=2,
i=3)において、走査面の異動量が設定の値からずれ
た場合の副走査方向の露光量分布のムラを示す図であ
る。
【図24】 図24はマルチビーム走査光学系におい
て、走査面のレーザビーム(スポット)の位置が主走査
方向にずれた場合の露光位置のずれを示す図である。
【図25】 図25はマルチビーム走査光学系におい
て、走査面のレーザビーム(スポット)の光量が設定値
からずれた時の露光量分布のムラを示す図である。
【図26】 図26は、人間の眼の画像分解能である
VisuaI TransferFunctionを示す図である。
【符号の説明】
A,B,C,D…走査面のレーザビームのスポット、i
…飛び越し走査周期、L1,L2…レーザビーム、LD
1,LD2…レーザダイオード、p…走査ピッチ、r1…
レーザアレイに設けられた複数のレーザダイオード間の
間隔、r3…走査面上のレーザビームのスポットA,B
間の間隔、1…レーザアレイ、2…コリメートレンス、
3…アパーチャ、4…第1副走査方向パワー光学部材
(シリンドリカルレンズ)、6…偏向器、7…f-θレ
ンズ、9…第2副走査方向パワー光学部材(シリンドリ
カルミラー)、11…走査面、13…走査ビーム位置検
出センサ、15…レーザアレー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像書込装置、(Y01)各々独立に変調された複数のレー
    ザダイオードを有するレーザアレイ、(Y02)前記複数
    のレーザダイオードの出力する複数のレーザビームを偏
    向走査する偏向器を有し、前記偏向器により偏向された
    前記複数のレーザビームによりそれぞれ走査面の異なっ
    た走査線を走査して、前記走査面に画像を書込むマルチ
    ビーム走査光学系、(Y03)前記レーザビーム数をn、
    前記走査によって得られる走査線画像の走査線間隔をp
    としたとき、nとpが次式 1/(n・p)≧4 line pairs/mm (数式1) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
    系。(Y04)隣り合うビーム間隔r3をpで除した自然
    数iにより定義される飛び越し周期iと、前記レーザビ
    ーム数nとが、互いに素の自然数であることを特徴とす
    る飛び越し走査を用いた前記マルチビーム走査光学系。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の画像書込装置、(Y05)前記飛び越し周期
    iがi≧2に設定された前記マルチビーム走査光学系、
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の画像書込装置、(Y06)n≧3に
    設定された前記マルチビーム走査光学系。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか記載の画像書込装置、(Y07)前
    記レーザビーム数をn、前記走査によって得られる走査
    線画像の走査線間隔をp、自然数をmとしたとき、副走
    査方向の画像の繰り返しパターンの周期が前記走査線間
    隔pのm倍に等しく、かつ、mとnの最小公倍数をEと
    すると、次式 1/(E・p)≧4 line pairs/mm (数式2) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
    系。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか記載の画像書込装置、(Y08)前
    記レーザビーム数をn、前記走査によって得られる走査
    線画像の走査線間隔をp、偏向器の偏向面数をq、走査
    線画像の走査線間隔をpとしたとき、n,qの最小公倍
    数をFとすると、次式 1/(F・p)≧4 line pairs/mm (数式3) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
    系。
  6. 【請求項6】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか記載の画像書込装置、(Y09)前
    記レーザビーム数をn、前記走査によって得られる走査
    線画像の走査線間隔をp、偏向器の偏向面数をq、自然
    数をmとしたとき、副走査方向の画像の繰り返しパター
    ンの周期が前記走査線間隔pのm倍に等しく、かつ、
    m,n,qの最小公倍数をGとすると、次式 1/(G・p)≧4 line pairs/mm (数式4) を満足するように定められた前記マルチビーム走査光学
    系。
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