JPH08292397A - 画像表示装置及びそれに用いられる画像の撮像方法 - Google Patents

画像表示装置及びそれに用いられる画像の撮像方法

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JPH08292397A
JPH08292397A JP7101192A JP10119295A JPH08292397A JP H08292397 A JPH08292397 A JP H08292397A JP 7101192 A JP7101192 A JP 7101192A JP 10119295 A JP10119295 A JP 10119295A JP H08292397 A JPH08292397 A JP H08292397A
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image
optical system
display device
moving
mirror
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JP7101192A
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English (en)
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Toshiyuki Sudo
敏行 須藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊な眼鏡等を着用せずに立体像を観察する
ことの出来る画像表示装置の提供。 【構成】 画像を表示する表示手段と、該表示手段に表
示された画像を該表示手段と異なる位置に結像させる第
1の結像光学系と、前記第1の結像光学系の像面内の一
つの軸を回転軸として前記像面を回転移動せしめる像面
移動手段と、前記第1の結像光学系の像面を異なる位置
に結像させる第2の結像光学系とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特殊な眼鏡等を着用せず
に立体像を観察することの出来る画像表示装置及びそれ
に用いられる画像の撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体像表示方法として様々な方法
が試みられてきた。このうち最も一般的な方法が両眼視
差を利用する方法で、両眼に対応する2次元画像をそれ
ぞれ独立に左右眼に正しく提示・融像させて立体視を行
うものである。この方法は特殊なメガネを用いる方法
と、指向性の強い表示面を用いる方法の2つに大きく分
けられる。
【0003】特殊なメガネを用いる方法の代表的な例
に、図 31のような液晶シャッターメガネを使用した
ものがある。画像表示面291は単に左右画像を交互に
切り替えて表示するのみであるが、液晶ドライバ292
によってこの画像切り替えに同期して液晶シャッターメ
ガネ293の光の透過/遮断を左右で切り替える。この
切り替えが眼の残像許容時間(約1/60秒)以内に行われ
ればフリッカーの無い立体動画像を再生することが出来
る。
【0004】また、指向性の強い表示面を用いる方法の
代表的な例としてはレンチキュラ方式がある。これは半
円筒状のレンズを水平方向に多数配列したレンチキュラ
レンズを使用する方式で、図 32のようにレンズ板の
焦点面に、左右眼に対応した画像を縦長状に分割して交
互に配置し、レンズ板を通して観察するとレンズ板の指
向特性に応じて左眼と右眼に画像が分離されて立体視可
能となる。
【0005】さらに、両眼視差のみならず、眼の奥行き
方向の調節応答をも満足するような立体像表示方法とし
て奥行き標本化方式がある。奥行き標本化方式とは複数
枚の物体の2 次元の切断画像を結像面を移動させながら
時分割表示し、眼の残像現象を利用して空間に画像を浮
かび上がらせる方式をいう。また、この方式によれば眼
の位置を左右上下に移動させれば、それぞれの位置から
ながめた画像が観察できる。図 33は2次元LEDア
レイを回転させて上記の効果を得るディスプレイの例で
ある。2次元LEDアレイパネルを高速で回転させなが
ら、これに同期して物体の放射状切断面画像を円筒座標
空間内に順次表示させて立体像を表示する。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】従来の立体像表示
方法にはそれぞれ次のような問題点が存在する。 (1)特殊なメガネを用いる方法 立体像を観察するたびメガネをかけなければならず、わ
ずらわしさが生じる。また、観察者の数だけメガネが必
要となる。 (2)指向性の強い表示面を用いる方法 観察者の両眼の位置があらかじめ想定した位置からずれ
ると両眼に対応する画像を提示できなくなる。また、レ
ンズの収差や回折の影響を受け画質の低下を招く。 (3)奥行き標本化方式原理上、再生される立体像はファ
ントム・イメージ(内部を透視した像)となってしま
う。また、上記の例のように点光源を回転に同期させな
がら点滅する方式の場合、画像の解像度は点光源の大き
さに依存し、カラー化も困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置の
ある形態は、画像を表示する表示手段と、該表示手段に
表示された画像を該表示手段と異なる位置に結像させる
第1の結像光学系と、前記第1の結像光学系の像面内の
一つの軸を回転軸として前記像面を回転移動せしめる像
面移動手段と、前記第1の結像光学系の像面を異なる位
置に結像させる第2の結像光学系とを有することを特徴
とする。
【0008】前記第2の結像光学系の好ましい形態は、
前記第1の結像光学系の像を拡大する光学系であること
を特徴とする。
【0009】前記表示手段の好ましい形態は、表示面内
の1つの軸を回転軸として表示面を回転移動せしめる手
段を有することを特徴とする。
【0010】前記表示面回転移動手段と、前記像面移動
手段との好ましい形態は、同期して制御されることを特
徴とする。
【0011】前記像面移動手段の好ましい形態は、前記
回転軸を回転軸として回転移動するミラ−を有すること
を特徴とする。
【0012】前記像面移動手段の好ましい形態は、前記
回転軸を回転軸として一定範囲の角度を回転往復運動す
るガルバノミラーを有することことを特徴とする。
【0013】前記像面移動手段の好ましい形態は頂角可
変プリズムを有することを特徴とする。
【0014】前記第2の結像光学系の好ましい形態は、
フレネルレンズを有することを特徴とする。
【0015】前記表示手段の好ましい形態は、前記像面
の回転移動位置に対応した画像を表示する手段を有する
ことを特徴とする。
【0016】前記表示手段の好ましい形態は、前記像面
の回転移動位置に対応して、表示される画像を歪曲せし
める手段を有することを特徴とする。
【0017】前記第2の結像光学系の像面上に結像され
る像を観察する観察者の両眼の位置を検出する手段を有
し、前記検出結果に基づいて前記像面移動手段または前
記表示手段を制御する手段を有することを特徴とする。
【0018】前記第1もしくは第2の結像光学系の好ま
しい形態は、その射出瞳の形状を調整する手段を有する
ことを特徴とする。
【0019】前記射出瞳の形状の好ましい形態は、前記
回転軸方向に直交する方向に比べ前記回転軸方向の方が
長いことを特徴とする。
【0020】前記第2の結像光学系の射出瞳の位置の好
ましい形態は、該結像光学系の像面に対し、前記画像表
示装置を観察する観察者側にあることを特徴とする。
【0021】前記像面移動手段のが前記第1の結像光学
系による像面を再度同じ回転移動位置に位置せしめる好
ましい所要時間は、1/60秒以下であることを特徴と
する。
【0022】前記表示手段の好ましい形態は、物体を異
なる位置から撮影した画像を交互に表示することを特徴
とする。
【0023】前記画像表示装置の好ましい形態は、前記
表示手段及び前記第1の結像光学系の組を、1つの前記
像面移動手段および前記第2の結像光学系に対し、2組
以上有することを特徴とする。
【0024】前記表示手段に表示する画像の好ましい形
態は、予め決められた軸を回転軸として物体と動画像撮
像手段とを相対的に回転移動させて撮影した画像である
ことを特徴とする。
【0025】本発明の撮像方法のある形態は、予め決め
られた軸を回転軸として物体と動画像撮像手段とを相対
的に回転移動させて前記物体の画像を撮像することを特
徴とする。
【0026】前記撮像方法の好ましい形態は、前記動画
像撮像手段が固定されていることを特徴とする。
【0027】前記撮像方法の好ましい形態は、前記動画
像撮像手段を2つ以上用いることを特徴とする。
【0028】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例の概略図であ
る。
【0029】図中1は液晶表示素子(以下LCDと略称
す)である。画像生成部で生成された画像情報は、LC
D駆動回路によって電気的信号に変換され液晶素子の電
気光学的効果により、再び画像としてLCD上に表示さ
れる。LCDは背面からバックライト照明されており、
上記画像は諧調のついた明暗の情報として観察すること
が可能である。尚、LCDはモノクロ画像、カラー画像
のどちらに対応するものでもよいことは言うまでもな
い。また、本実施例においてはLCDを使用している
が、2次元画像表示が可能なディスプレイデバイスであ
れば他のものでも置き換えが可能で、CRTや映画フィ
ルム等の使用も可能である。
【0030】図中1aは回転軸を有するLCDホルダー、
1bはベアリング でこのベアリングによって回転軸の位
置が固定されている。LCDおよびホルダーは上記回転
軸と接続されたモーター1cの回転によってLCDパネル
面の光軸l に対する傾き角を自由に変化させることがで
きる。この時のモーター1cの回転角はタイミング回路か
ら発せられる情報信号に応じて決定され、モーター制御
・駆動回路B によって駆動が行われる。
【0031】2は上記画像を別の位置に結像させるため
の光学系で、ごく一般的なレンズによって構成されてい
る。3は平面ミラーで回転軸付きのホルダー3aに取り付
けられ、ベアリング3bによって回転軸の位置が固定され
ている。このミラーおよびホルダーは上記回転軸に接続
されたモーター3cの回転によって回転運動を行うことが
出来る。この回転運動における回転数はモーターに接続
された制御・駆動回路Aによって、正確に制御すること
が出来る。
【0032】上記モーター制御・駆動回路Aは回転に同
期して信号を発してタイミング回路に送出している。よ
ってタイミング回路では、ある時刻におけるミラーの回
転数や角度を検知することが出来る。
【0033】得られた情報信号はさらに画像生成部に送
出され、画像生成部は回転ミラーの回転運動に同期して
画像信号をLCD駆動回路に伝送し、LCD上に画像を
表示することが可能となっている。
【0034】図中4 は画像拡大用結像光学系、5 は大口
径の凸レンズである。ここで凸レンズ5 は単レンズであ
るとは限らない。複数枚のレンズを貼り合わせた色消し
レンズや所定の距離を隔てて数枚の単レンズが配置され
たマルチレンズによって置き換えることもできるが、有
効径は平均的な人間の眼幅(約62mm)以上としてい
る。また、大口径の凸レンズは厚みが相当大きくなるこ
とを考慮するとフレネルレンズを用いることも有効であ
る。
【0035】6 は遮光箱で、表示画像光以外の余計な光
を遮断する目的で設置される。7 は観察者が再生される
画像を観察するための観察窓である。
【0036】次に、本装置の光学系配置について、図2
の光線追跡図を用いて説明する。
【0037】図2は本装置を鉛直上方より見た概略を示
した図である。LCD1上に表示された画像21は光学
系2によって、拡大した像22として結像する。像22
はミラー3の回転軸OO’を含み、光学系2の光軸lに
垂直な平面上に結像している。(ただし、像22は光学
系2の光軸lに対して必ずしも垂直である必要はない。
ミラーの回転軸を含む平面的な像面上に結像していれば
よい。)さらに、光学系2の射出瞳24は光軸lに垂直
で、像22よりさらに光学系2から離れた、図中のよう
な位置に存在している。
【0038】上記像22および射出瞳24はミラー3の
反射作用により、ミラー3を対称として折り返した位置
に像23および射出瞳25となって結像する。図2では
ミラー3が光軸lに対して45度の角度を持っている場
合が示されているが、ミラー3は回転して光軸lに対す
る角度を変化させることができるので、像23もミラー
の回転に合わせて光軸lに対する角度を変えることにな
る。(ただし、本実施例においてはミラーは鉛直上方よ
り見て時計回りに回転するものとしている。)
【0039】例えば図3のようにミラー3の光軸lに対
する角度が30度となった場合、像23は光軸lに対し
てミラーとは反対方向に30度傾いて結像する。このと
き射出瞳25はミラーの回転軸OO’を中心とした回転
移動を行い、図中のような位置に移動する。このように
ミラーの光軸lに対する角度を連続的に変えてゆけば、
像23、射出瞳25も連続的に回転移動してゆく。尚、
LCD1および光学系2は像22のミラーの回転軸に対
する相対位置を調整できるように移動機構を有してい
る。
【0040】ただし、本実施例においてはミラーの回転
運動によって像23だけは回転移動せず、像面が軸n
(光軸lに垂直な軸)と垂直を保つよう工夫を行う。
【0041】この工夫について図4 を用いて説明する。
【0042】図4 (a)ではLCD1上の画像21、結
像光学系2、像22がすべて光軸lに垂直となるよう配
置されているので、図4(b)のように像22と光軸l
の交点L中心に回転移動が行われると像23は軸nに対
して傾きを持ってしまう。しかし、図4 (c)のように
この回転移動に合わせてLCD1の傾きを調節すれば、
(回転量があまり大きくない場合)像23は光学系の回
転移動前と全く同じように軸nに対して垂直な状態を保
つことが出来る。
【0043】そこで、前記のタイミング回路から発せら
れるモーター3cの情報信号に応じてLCD1の傾き角
が調節され、その結果像23の光軸l’に対する角度は
常に一定に保たれる。ただし、LCD1が傾くことによ
り画像21の結像光学系2からの距離は一定とはならな
くなり、像22の横倍率は像面上の位置によって変化し
てしまう。このため本実施例ではLCD1の傾き角に応
じて画像21の画像にあらかじめ倍率補正を与えて表示
している。
【0044】例えば図5(a)左のように倍率補正をし
ない画像をLCD上に表示すると像22(23)は図5
(a)右のような歪んだ画像になってしまうが、図5
(b)左のようにあらかじめ倍率補正をした画像をLC
D上に表示すると像22(23)は図5(b)右のよう
に正しい倍率で結像する。尚、倍率補正の方法はミラー
の角度によって変化するので、画像生成のタイミングと
ミラーの角度との関係を画像生成部とモーター制御・駆
動回路A及びタイミング回路により調整する。
【0045】この様に、ミラーの回転による回転移動に
対応してLCDの傾き角や画像の倍率等を補正すれば像
23は軸nと常に垂直を保つことが出来る。尚、本実施
例においてミラーの回転量が大きくなるとLCD1の傾
き量も大きくなり、像22(23)の結像状態が悪くな
るのでミラーの運動を一定角度の範囲内の回転往復運動
とするか、またはLCD1上への画像の出力をミラーの
回転運動のうち、一定角度の範囲内に限定する。
【0046】次に、像23及び射出瞳25をそれぞれ他
の位置に拡大して結像させる方法について図2を用いて
説明する。
【0047】拡大結像光学系4はカメラやプロジェクタ
ー等に使用されているごく一般的な光学レンズ系であ
る。この光学系4によって像23は拡大された像26と
なって結像する。この像26の結像面は凸レンズ5の前
側主平面5aに一致している。幾何光学的にはレンズの
前側主平面に入射する光線は後側主平面上でも同じ高さ
の点から出射する。このことは前側主平面上の像は前方
から、後側主平面上の像は後方から観察したときにレン
ズの屈折力の影響を受けずにそのままの状態で観察出来
ることを意味する。よって像26をレンズより図中下の
方向から観察した場合、像26と全く同じ結像状態を保
った像27が後側主平面5b上に存在するように見え
る。
【0048】一方、射出瞳25は拡大結像光学系4によ
って射出瞳28となって拡大結像光学系4の内部または
前後に結像する。
【0049】このとき射出瞳28は凸レンズ5にとって
は入射瞳となっており、凸レンズ5によって射出瞳29
となって観察者の観察位置付近に結像する。射出瞳にお
いては像の結像に寄与する光線がすべて通過するので、
このとき射出瞳29の中心付近に観察者の瞳を置いて凸
レンズ5の方向を見れば、像27全体を「けられ」を生
じずに観察することが可能である。よって、凸レンズ5
は、いわゆる「フィールドレンズ」の役割を持ってい
る。ただし、観察者の観察する像27はミラーや結像光
学系により反転や倒立を繰り返すので、あらかじめ画像
生成部において画像の反転や倒立を実行して、像27が
正立像となるように工夫を行う。尚、像26の結像面は
必ずしも凸レンズの前側主平面に一致している必要はな
い。
【0050】図6のように拡大結像光学系と凸レンズの
両方のパワーを用いて、凸レンズ後方の任意の面上に像
26を結像させる方法をとっても、本実施例の効果は失
われない。
【0051】ところで、前述したように像23はミラー
が回転してもその結像状態を変えないので像27もまた
結像状態を一定に保つ。ただ、もとのLCD1上の画像
が順次切り替わるので画像の内容自体は順次更新され
る。一方、射出瞳25はミラーの回転に伴い回転移動す
るので射出瞳28、射出瞳29もまた移動する。
【0052】図7は射出瞳の移動の様子を示した図であ
る。
【0053】図2において射出瞳25の中心は光軸上に
あり、射出瞳28、射出瞳29もまた同様の状態にあ
る。そして、時間的に前後して、ミラーが図7のような
状態になったときはそれぞれの射出瞳は図中のような位
置に移動する。ミラーの回転角がさらに大きくなると、
それぞれの射出瞳もさらに光軸外の方向へと移動する。
【0054】本装置において観察者はこの射出瞳29を
通して像27を観察する形態をとる。
【0055】普通、このように比較的小さい射出瞳より
像を観察する場合、眼の位置の移動等によって像のケラ
レが生じ易くなるが、上記のように射出瞳が水平方向に
連続的に移動して行く場合、移動速度が高速になれば眼
の残像効果により、時間的に平均すると水平方向に広い
瞳を通して像を観察するのと同じような状況を生み出す
ことが出来る。(ただし、一瞬間においては小さい射出
瞳より像を観察する場合と等価である。)よって、本装
置は水平方向に関して射出瞳29の移動範囲と同じだけ
の像観察可能範囲を有することになる。
【0056】また、一般に眼の残像許容時間は約1/6
0秒といわれているので、ミラーの回転数を1秒間に6
0回以上とすれば、像27は像観察可能範囲のどこから
でもフリッカーを生じずに観察することが出来る。これ
に対応して画像を表示する表示器もまた、高速に画像切
り替え可能なもの(LCD、CRT、映画フィルム等)
を選択する。
【0057】次に、以上のような光学系の構成を有する
本装置を用いて、立体像を両眼で観察する方法を図8を
用いて説明する。
【0058】図を簡素化するため光学系の図示を省き、
実際に観察者が観察する像27および射出瞳29のみを
図示する。
【0059】本装置において、射出瞳29の水平方向の
幅は観察者の両眼の幅より十分小さく、眼球の瞳径より
十分大きくなるように調整できる手段を有している。こ
れはある瞬間において光学系の射出瞳より射出する光線
が、観察者の右眼と左眼に同時に入射することを避ける
ためである。
【0060】図8(a)の状態において、観察者の右眼
81は射出瞳29を通して像27を観察することができ
る。しかし、観察者の左眼82は射出瞳29によって光
線がけられているため像27を観察することが出来な
い。続いて、上記図8(a)の状態よりt秒経過した
時、図8(b)のように、観察者の左眼は射出瞳29を
通して像27を観察することができるが、観察者の右眼
は射出瞳29によって光線がけられているため、像27
を観察することが出来ない。
【0061】この様な構成によれば、回転ミラーの回転
に伴い、光学系の射出瞳より射出する光線が観察者の右
眼のみに入射する状況と観察者の左眼のみに入射する状
況とを時間的に前後して独立に生み出すことが出来る。
よって図8(a)のように光線が観察者の右眼のみに入
射する状況においては、ステレオ画像(右眼と左眼に相
当する視差を含んだ2枚の画像)の右眼用画像を、図8
(b)のように光線が観察者の左眼のみに入射する状況
においては、ステレオ画像の左眼用画像を表示してやれ
ば、観察者は両眼視差により、回転ミラーの軸付近に存
在する立体像を観察することが出来る。
【0062】図9はステレオ画像の入力方法を示した図
である。
【0063】カメラaとカメラbは人の眼の幅と同程度
離して配置され、どちらも同一の物体を撮影している。
カメラaの光軸とカメラbの光軸は一点Pにおいて交わ
っている。カメラaにて撮影した画像と、カメラbにて
撮影した画像は視差を有しており、前者は左眼用画像、
後者は右眼用画像となる。
【0064】図10は上記ステレオ画像の表示により、
立体像を両眼で観察する装置の概略図である。
【0065】ミラーの回転数や角度を検知するタイミン
グ回路には調整器が接続される。調整器は画像表示のタ
イミングを観察者が調整するための装置である。調整器
から画像生成部に送出される信号には回転ミラーの回転
の同期信号及び観察者の意志の反映された命令信号が含
まれている。調整器の具体的役割については後述する。
【0066】次に、上記の構成の装置を用いて、立体像
を両眼で観察する方法を図11を用いて説明する。
【0067】図11(a)のように像27と射出瞳25
の光軸l’の方向が図18におけるカメラaの光軸の方
向と一致したとき、LCD上に左眼用画像を表示する。
このとき観察者の右眼では画像は観察されない。また、
図11(b)のように像27と射出瞳29の光軸l’の
方向が図9におけるカメラbの画像撮影時の光軸の方向
と一致したときには、LCD上に右眼用画像を表示す
る。このとき観察者の左眼では画像は観察されない。
【0068】観察者は時間的に前後してすなわち交互に
左眼用画像と右眼用画像をそれぞれ対応する眼で独立に
観察するから、両眼視差により回転ミラー付近に立体像
を認識することが出来る。ただし、観察者の両眼の位置
は常に一定の位置にあるとは限らないため、左右眼用画
像表示のタイミングは観察者の両眼の位置に応じて変化
しなければならない。よって、観察者は立体像を観察で
きる画像表示のタイミングを、像を見ながら前記調整器
を用いて調整する。
【0069】また、こうした観察者の両眼の位置検知を
自動化し、観察者の位置が多少移動しても 鮮明な立体
像が観察できるようにすることもできる。
【0070】図12は本装置において観察者両眼位置の
自動検知機構を装備した例を示している。
【0071】121は複眼カメラで、その位置は常に回
転ミラーの回転軸に対して固定されている。複眼カメラ
は観察者を撮影しており、観察者の画像を画像処理部に
送出する。画像処理部では実時間画像処理により観察者
の両眼の位置を検出し、その時刻において観察者が鮮明
な立体像を観察できる条件を計算して、正しい画像表示
のタイミング情報を画像生成部に送出する。または、回
転ミラーのモーター制御・駆動回路を制御して、観察者
が鮮明な立体像を観察できるように、逐次適当な画像を
選択して観察者の瞳に入射させるようにする。
【0072】この時、考慮される条件には、観察者の眼
幅、画像表示装置までの距離、画像表示位置と観察者と
の相対的関係等が含まれる。例えば、観察の眼幅をm、
画像表示位置から観察者までの距離をLとすると、本装
置は光軸l'がθ=tan(mL/2)だけ回転する間に切り替える
よう画像切り替え速度が調整される。又、画像表示位置
と観察者の相対的位置関係から光軸l'が観察者の眼幅中
心を横切る時の画像を切り替える用画像切り替えタイミ
ングが調整される。よって観察者の位置が多少移動して
も自動的に鮮明な立体像が観察できるように調整するこ
とができる。
【0073】以上、ステレオ画像による立体像表示方法
について述べたが、本装置によればステレオ画像による
立体像表示のみではなく、水平方向の様々な角度から観
察出来る立体像の再生も可能となる。この方法について
説明する。
【0074】まず、図13のように水平方向の様々な角
度から物体を撮影する。図13ではa〜eの5方向から
の視差画像を入力したことになる。
【0075】再生時はこれらの視差画像を各々撮影した
ときと同じような条件で再生するのが望ましい。
【0076】図14(a)のように像27と射出瞳29
の光軸l’の方向が図13のaでの画像撮影時の光軸の
方向と一致したときには、LCD上にaの画像を表示す
る。
【0077】次に図14(b)のように像27と射出瞳
29の光軸l’の方向が図13のbでの画像撮影時の光
軸の方向と一致したときには、LCD上にbの画像を表
示する。この要領で像27と射出瞳29の光軸l’の方
向に応じて画像を順次a〜eまで同期して切り替えて表
示すれば、5方向からの視差画像を表示できる。さら
に、これら視差画像の入力時のカメラ間隔をより密にし
たり、カメラの設置範囲をより広い範囲にし、上記の要
領で再生を行えば、水平方向の様々な角度から、なめら
かな(連続して観察できる)立体像を観察することが出
来る。尚、前述の通り、一般に眼の残像許容時間は約1
/60秒といわれているので、ミラーを1秒間に60回
程度回転させればフリッカーの無い鮮明な動画像が観察
可能である。ただし、立体像表示を行う場合、LCDの
表示画像は像23が少なくとも観察者の右眼に正対する
位置から左眼に正対する位置まで向きを変える間に切り
替わる必要があるので、画像表示の切り替えレートがさ
らに高速なLCD表示システムを用意する。
【0078】また、本装置を用いて水平方向の様々な角
度からなめらかな(連続して観察できる)立体像を観察
する方法を図13、図14を用いて示したが、画像表示
可能な視域すべてにおいて上記の方法を実行すること
は、撮影に必要なカメラの台数等を考慮するとかなり困
難である。そこで、あらかじめ視域を限定したミラーの
運動を行い、用意すべき視差画像の枚数を減らす工夫を
行うことも可能である。
【0079】例えば図15のように、回転ミラーではな
くある角度からある角度までを往復運動するようなガル
バノミラーを用いて本装置を構成すれば、視差画像入力
時の負担軽減やLCD等の表示画像切り替え時の負担軽
減を達成できる。また、回転ミラー使用の場合、反射さ
れた光束が拡大光学系4に入射しない時間は像27が存
在せず、画像を連続して観察する場合フリッカーの発生
や画像輝度の低下が懸念されるが、上記のようにガルバ
ノミラーを使用すれば反射光束を常に拡大光学系4に入
射するよう調整でき、フリッカー発生や画像輝度の低下
を抑制するという意味でも高い効果がある。
【0080】更に、視差画像の入力方法についても負担
軽減は可能である。複数カメラによる多視点からの画像
入力はコストや場所の制約が多い、そこで、図16のよ
うに立体物を回転台に載せ、回転ミラーと同期をとって
回転させ、その様子を1台のカメラで撮影する。そうす
れば立体物を水平方向の360度から多数のカメラで、
視点位置が異なる画像を時間的に交互に前後して撮影し
たのと等価な画像情報が得られる。この時、ごく自然な
立体感のある立体像を観察するためには回転台の回転数
とミラーの回転数との比が2:1となるように調整を行
う。なぜなら、ミラーがθ回転すると光軸は2θ回転す
るからである。例えば、回転台の回転数を120回/
秒、撮影用カメラのシャッター速度1/43200秒と
すると、水平方向1度間隔の視差画像が1秒間に216
00枚得られ、この画像信号を1枚当たり1/4320
0秒で伝送し、1枚につき1/43200秒で画像表示
可能なディスプレイデバイス上に表示し、回転ミラーの
回転数を60回/秒に設定すれば、停止した立体物の像
が水平方向の様々な角度から観察できる。また、画像表
示の周波数は変えずに表示のタイミングのみを遅延させ
たり、早めたりすれば、観察者の観察位置は固定したま
まで、様々な方向からの立体像を観察することが出来
る。
【0081】さらに、回転ミラーの回転数と立体物を載
せる回転台の回転数とに、相対的な差を作為的に生み出
せば、その相対回転数で回転する立体物の観察が可能と
なる。尚、この視差画像入力方法を行う場合、LCDに
表示する画像は回転する物体の動画像となるが、図17
(a)のように、このときの動画像の回転軸の位置と回
転ミラーの回転軸とが一致していないと自然な立体視状
態を再現できないので、図17(b)のように、動画像
の回転軸の位置と回転ミラーの回転軸とが一致するよう
LCDおよび結像光学系の位置を調整すると良い。この
視差画像入力方法によれば画像生成部の構成も簡潔化で
き、フリッカーを許容すれば(ミラーの回転速度を遅く
し、遅い画像表示切り替えに対応すれば)、現行のビデ
オ信号を用いた簡単な撮像・表示システムを利用して、
立体像の記録・表示が可能となり、現行の通信・放送シ
ステムの流用も可能である。
【0082】現行のビデオ信号は1秒間に60枚の視差
画像を記録可能なので、上記回転台の回転数を1秒間に
nとすると視差画像は6n度間隔で記録・再生される。
例えば、回転台および回転ミラーの回転数を2回/秒と
すると、12度間隔の視差画像の記録・再生が可能とな
る。フリッカーはかなり目立つレベルだが、TVカメラ
を水平方向に12度間隔で多数配置して撮像する手間を
考慮すると大きな負担軽減となる。
【0083】また、視差画像入力時のカメラの台数を減
らすその他の方法として次の2つがある。
【0084】第一に、カメラとカメラの間の視点からの
映像を画像処理技術により、補間して創出し、実際に設
置したカメラの台数以上の枚数の視差画像を得る方法が
ある。例えば、図13のように5台のカメラにて撮影を
行った場合に各々のカメラの間の視点からの画像を4枚
ずつ補間して内挿してやれば、5台のカメラで21枚の
視差画像を得ることが出来る。
【0085】第二に、カメラに移動機構を持たせ移動の
過程で時間的に前後して、被写体の撮影を行えば、多数
のカメラによる撮影と同等の効果を生み出すことが出来
る。
【0086】図18はこの撮影方法の概略を示した図で
ある。物体を撮影するカメラは一台であるが、物体との
距離を一定に保つような円弧軌道を描きながら水平方向
に移動する移動台に積載されている。よって、カメラの
存在する位置は時刻によって異なり、異なる時刻にカメ
ラのシャッターを切れば、異なる視点からの画像を数枚
得ることが出来る。尚、物体までの距離が不定の場合、
移動台の軌跡の円弧半径を特定することが出来ないの
で、物体までの距離に応じて円弧半径を変えたり、図1
9のように直線的な軌跡を描いたとしても、ほぼ同等の
視差画像入力ができる。また、カメラ台数を複数にして
各々の移動領域を分担する構成にすれば、より効率のよ
い視差画像入力が可能となる。
【0087】その他に、常に実画像ばかりでなくCG
(コンピューターグラフィックス)やアニメーション等
を利用すれば、撮影用のカメラや場所が必要なくなり入
力時の大幅な負担軽減となる。
【0088】さらに、本装置の性能を向上させるため次
のような改良を加えることが可能である。 (1)垂直方向の視域の拡大 本装置においては、上述したように水平方向は眼の残像
効果により視域の拡大が可能であるが垂直方向の視域は
射出瞳29の垂直方向の長さによって限定されてしま
う。よって、光学系2あるいは4の視野絞り(アパチャ
ー)形状は図20のように垂直方向に長い楕円形や長方
形を使用すれば、射出瞳29の水平方向の長さは短く保
ったまま、垂直方向の視域を拡大することができる。 (2)画像の輝度の向上(フリッカーの減少) 回転ミラーが片面ミラーである場合、ミラーが1周する
時間のうち半分の時間は画像表示に寄与していないた
め、時間的に平均すると画像の輝度が低下し、フリッカ
ーが目立ってしまう。よって回転ミラーを両面ミラーに
し、画像表示に寄与する時間を2倍にしてやれば、画像
の輝度は向上し、フリッカーも減少する。 (3)回転ミラーの高速化対応 前述の通り、本装置にてフリッカーのない表示像を観察
するためには回転ミラーを1秒間に60回以上回転させ
ることが必要である。そのため空気抵抗に起因するミラ
ーやモーターの故障や、観察者に対する危険性が懸念さ
れる。そこで図21のように回転ミラーをほぼ真空に保
った密閉容器211内で回転させれば上記の問題点は解
決する。
【0089】(実施例2)本実施例の実施例1との相違
点はLCDの傾きを変化させる機構が無く、かつ像27
の結像面が必ず凸レンズ5から離れた位置にある点であ
る。本装置の光学系配置について図22を用いて説明す
る。
【0090】図22は本装置を鉛直上方より見た概略を
示した図である。
【0091】本実施例においては画像の拡大結像を拡大
光学系4と凸レンズ5の2つの光学的パワーを用いて行
っている。
【0092】図22では像21及び射出瞳29が光軸に
垂直となっている状態を示している。
【0093】はじめに像22の結像に寄与し、回転ミラ
ーによって反射する光束はすべて射出瞳25を通る。拡
大光学系4は射出瞳25を射出瞳28に結像する。射出
瞳28を出た光束は凸レンズ5のパワーをも利用して初
めて像27となって結像する。
【0094】一方、射出瞳28は凸レンズ5によって射
出瞳29となって図中の位置に結像する。よってこのと
き射出瞳29の中心に観察者の瞳を置いて凸レンズ5の
方向を見れば、像27全体を「けられ」を生じずに観察
することが可能である。もちろん若干の「けられ」を許
容すれば射出瞳29から離れた位置からでも像27の観
察は可能である。ただし、このとき射出瞳29の直径は
観察者の両眼の幅よりも十分小さい。
【0095】次に、ミラーの回転により像23、射出瞳
25が回転移動した場合について図23を用いて説明す
る。
【0096】像23は図中のように光軸に対して傾きを
持つようになる。また、射出瞳25は軸外方向に移動す
る。しかし、射出瞳25より出射する光束がすべて拡大
光学系4の絞りを通っている限り、結像作用は失われな
い。射出瞳25(28)を通った光束は凸レンズ5を通
った後、像27となって結像する。ただし、像27は一
般的な結像光学系の性質により、もとの像23同様に光
軸に対して傾きを持った状態で結像する。また、射出瞳
25も拡大光学系4の絞り内で移動したため、凸レンズ
5によってやはり図22の場合とは異なる位置に移動し
て射出瞳29となって結像する。ミラーの回転角がさら
に大きくなれば、像27はさらに傾いて結像し、射出瞳
29もさらに光軸外の方向へと移動する。よって、上記
の構成によれば、他の実施例と全く同様の効果・応用が
可能である。ただし、本実施例においても実施例1同様
に結像後の倍率不均等を考慮して、LCD1上に表示す
る画像をあらかじめ倍率補正して表示している。
【0097】以上の構成によれば、実施例1同様画像に
対する回転ミラーの相対的な大きさを小さく抑えること
が出来るため、装置の小型化が図れる。
【0098】(実施例3)図24 は本発明を実施例
1、2のような回転ミラーを用いずにVAP(頂角可変
プリズム)を用いた実施例3を示している。回転ミラー
部の代わりにVAPを配置した以外は、前述の実施例
1、2と基本的な構成は相違ない。
【0099】VAPは一般のプリズムと同様に光線を偏
向させる光学素子であるが、頂角を自在に変化させるこ
とができるため、偏向する光線のふれ角を自在に制御す
ることができる。
【0100】図24 において、LCD上の21は結像
光学系2を介してVAP上に像23を結像する。25は
その時の射出瞳である。VAPはVAP制御・駆動回路
に接続され、タイミング回路から送られるタイミング信
号に同期して、頂角を変化させる。頂角の変化に対応し
て前述した要領でLCDの光軸にする傾きも変化させ
る。
【0101】これにより像23は光軸と垂直を保ち、射
出瞳25は中心軸OO’を中心とした回転移動により2
5’に移動する。この結果、像23および射出瞳25は
実施例1、2、3中の像23および射出瞳25とまった
く同等に振る舞う。よって像23および射出瞳25を他
の実施例同様、拡大結像光学系4および凸レンズ5によ
って像27、射出瞳29として結像させれば他の実施例
と全く同様の効果を有する装置を構成することが出来
る。しかも、回転ミラーよりも駆動部分がはるかに少な
くてすみ、観察者にたいする安全性や装置の大きさを抑
えるなどの利点がある。また図25のようにVAPを二
つ(V1,V2)使用する構成も考えられる。
【0102】(実施例4)上記実施例のように画像表示
器1、結像光学系2が1組しかない場合、フリッカーの
ない動画像再生を行うために、ミラー3の回転に同期し
て画像を高速に切り替えて表示器1上に表示する必要が
ある。これは表示器や画像生成部、伝送系等の大きな負
担となる。
【0103】そこで、本実施例においては画像表示器1
及び像22を結像するための光学系の数を増やし、ミラ
ー3の回転軸OO’を中心として放射状に配置して1つ
のLCDあたりの画像表示レートの負担を軽減している
図26〜図28はこの本実施例の概略を示した図であ
る。
【0104】本実施例は上記のいづれの実施例に手を加
えても実施可能であるが、ここでは実施例1の装置を改
良している。本実施例においては画像表示器1および結
像光学系2が回転ミラーの回転軸OO’を中心として放
射状に複数台配置されている。(ここではこの各組をユ
ニットA、ユニットB、ユニットCと呼ぶ。)
【0105】図26は本実施例の第1の状態を鉛直上方
より見た概略図を示している。前記実施例同様、ユニッ
トBによって結像する像は凸レンズ5の後側主平面上に
像27−Bとなって結像している。像27−Bの結像に
寄与する光線の射出瞳も前記実施例同様の位置に射出瞳
29−Bとなって結像している。ただし、図の簡略化の
ため拡大光学系4および凸レンズ5を通過する光線束の
描画は省略している。
【0106】一方、このユニットBの光軸に対して傾き
を持った別の光軸上に配置されたユニットA、ユニット
Cの像もまた凸レンズ5の後側主平面上にそれぞれ像2
7−A、27−Cとなって結像するが、それぞれの射出
瞳は、元の各ユニットの射出瞳自体が空間的に離れて存
在しているため、拡大光学系4、凸レンズ5を介して図
中のように空間的に分離された射出瞳29−A、29−
Cとなって結像する。
【0107】尚、各ユニットの画像表示器の傾きは、各
ユニットの像がすべて凸レンズ5の後側主平面上に重畳
して結像するよう前述した要領で調整される。
【0108】図27は本実施例の第2の状態を示してい
る。第2の状態は第1の状態よりミラー3が微小角度回
転し、各画像表示器に第1の状態とは異なる画像が表示
されることで達成される。ただし、第2の状態において
も各ユニットの画像表示器の傾きは、各ユニットの像が
すべて凸レンズ5の後側主平面上に重畳して結像するよ
う前述した要領で調整されている。各ユニットの射出瞳
は図中のように第1の状態とは異なる位置に移動する。
【0109】図28は本実施例の第3の状態を示してい
る。
【0110】第3の状態もまた第2の状態よりミラー3
が微小角度回転し、各画像表示器に第2の状態とは異な
る画像が表示されることで達成される。また、第3の状
態においても各ユニットの画像表示器の傾きは、各ユニ
ットの像がすべて凸レンズ5の後側主平面上に重畳して
結像するよう前述した要領で調整されていることはいう
までもない。第3の状態において各ユニットの射出瞳は
図中のように第1、第2の状態とは異なる位置に移動す
る。
【0111】この様な第1〜第3の状態は高速にかつ周
期的に繰り返される。
【0112】本実施例において特徴的なのは第1〜3の
状態で各ユニットの射出瞳29−A〜Cが隙間なく隣合
った位置関係にあることである。
【0113】上記の通り、第1〜3の状態の推移は微小
時間内に高速に行われるので、観察者は射出瞳29の移
動する範囲内で有ればどこに瞳を置いても像27を観察
することが出来る。また、各状態毎に視差画像を切り替
えて表示をすれば様々な視点から観察できる立体像を再
生することが出来る。
【0114】図29はその方法の説明図である。D1〜
9はそれぞれ連続した9方向からの視差を含有する画像
群である。このような9方向からの視差画像は図中のよ
うに9台のカメラを配置して入力したり、実施例1同
様、少ない台数のカメラによって入力した視差画像群か
ら、画像処理・合成技術により不足分を補ったり、回転
する物体を9つの異なる時刻に撮影したりして得ること
が出来る。SW1〜3は画像選択装置で、それぞれD1
〜9を3つに分けたブロックに対応しており、SW1は
D1〜3、SW2はD4〜6、SW3はD7〜9の中か
らどれかひとつを適宜選択する装置である。
【0115】画像の選択は上記各状態の推移に対応して
おり、例えば上記第1の状態の時にはそれぞれD1、
4、7を選択してそれぞれユニット1、2、3の画像表
示器に表示し、第2の状態の時にはそれぞれD2、5、
8を選択してそれぞれユニット1、2、3の画像表示器
に表示し、第3の状態の時にはそれぞれD3、6、9を
選択してそれぞれユニット1、2、3の画像表示器に表
示する。
【0116】この様な画像切り替えにより観察者はその
瞳の位置に応じた適当な視差画像を観察し、立体像を認
識することが出来る。
【0117】以上のような方法によれば、画像表示器の
1秒あたりの画像表示枚数を低く抑えることが可能にな
る。
【0118】図30(a)は上記ユニットが1台のみの
場合に、9枚の視差画像を出力する際の画像信号波形を
横軸に時間、縦軸に出力信号強度をとって表したもので
ある。
【0119】フリッカーの発生しないように1/60秒
間に9枚の視差画像を表示しようとすると図から分かる
ように1/540秒に1枚の割合で画像を形成しなけれ
ばならない。また、同一方向の視差画像を再生するまで
残りの2/135秒間はその方向に相当する視差画像が
出力されず、フリッカーの発生や画像輝度の低下が避け
られない。
【0120】ところが、本実施例のようにユニットが3
台有る場合図30(b)のように各ユニットで表示画像
の分担がされるため9枚の視差画像を表示するのに1ユ
ニットあたり1/180秒に1枚の割合で画像を形成す
ればよくなる。また、同一方向の視差画像を再生する時
間を図30(a)の場合に対して3倍長くとることがで
き、フリッカーの発生や画像輝度の低下を抑制する効果
もある。尚、本発明においてはユニットの数、各状態の
数共に3つとは限らない。
【0121】本実施例では計9枚の視差画像表示の例を
示したが、4つのユニットを有し、4つの状態を繰り返
し実現する装置を構成すれば、計16枚の視差画像表示
が可能となる。これらの数は、表示する視差画像の枚
数、ミラーの回転速度、画像表示器の表示レート等を考
慮して最適な組み合わせを選択することが出来る。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、回転するミラーまたは
VAP及び一般の結像光学系等の簡単な構成によって、
特殊なメガネを必要とせずに誰でも簡単に視域(観察
域)が広く、解像度の高いカラー立体像を観察できる立
体像表示装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略図
【図2】光線追跡図
【図3】光線追跡図
【図4】光線追跡図
【図5】画像の倍率補正の説明図
【図6】実施例1の変形例の概略図
【図7】射出瞳の移動の様子を示した図
【図8】立体像観察の説明図
【図9】ステレオ画像の入力方法を示した図
【図10】実施例1を適用した装置の概略図
【図11】立体像観察の説明図
【図12】自動検知機構を装備した図10の装置の概略
【図13】水平方向の様々な方向からの視差画像の入力
方法を示した図
【図14】立体像観察の説明図
【図15】ガルバノミラーを用いた第1の実施例の説明
【図16】水平方向の様々な方向からの視差画像の入力
方法を示した図
【図17】回転する立体物の観察が可能となる立体像観
察の説明図
【図18】水平方向の様々な方向からの視差画像の入力
方法を示した図
【図19】図18の視差画像の入力方法の変形例を示し
た図
【図20】光学系2の視野絞り形状を示す図
【図21】図10の装置の変形例の概略図
【図22】実施例2の光線追跡図
【図23】実施例2の光線追跡図
【図24】VAP(頂角可変プリズム)を用いた実施例
3の概略図
【図25】図24においてVAPを2つ使用する構成を
示す図
【図26】実施例4の第1の状態を鉛直上方より見た概
略図
【図27】実施例4の第2の状態を鉛直上方より見た概
略図
【図28】実施例4の第3の状態を鉛直上方より見た概
略図
【図29】様々な視点から観察できる立体像を再生する
方法の説明図
【図30】画像信号波形を示す図
【図31】液晶シャッターメガネを用いた従来の立体表
示方法を示す図
【図32】多数配列したレンチキュラレンズを用いた従
来の立体表示方法を示す図
【図33】回転2次元LEDアレイを用いた従来の立体
表示方法を示す図
【符号の説明】
1 液晶表示素子 2 結像させるための光学系 3 平面ミラー 4 画像拡大用結像光学系 5 大口径の凸レンズ 6 遮光箱 7 観察者が再生される画像を観察するための観察窓

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する表示手段と;該表示手段
    に表示された画像を該表示手段と異なる位置に結像させ
    る第1の結像光学系と;前記第1の結像光学系の像面内
    の一つの軸を回転軸として前記像面を回転移動せしめる
    像面移動手段と;前記第1の結像光学系の像面を異なる
    位置に結像させる第2の結像光学系とを有することを特
    徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の結像光学系は前記第1の結像
    光学系の像を拡大する光学系であることを特徴とする請
    求項1の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は表示面内の1つの軸を回
    転軸として表示面を回転移動せしめる手段を有すること
    を特徴とする請求項1の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示面回転移動手段と、前記像面移
    動手段とは同期して制御されることを特徴とする請求項
    3の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記像面移動手段は前記回転軸を回転軸
    として回転移動するミラ−を有することを特徴とする請
    求項1の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記像面移動手段は前記回転軸を回転軸
    として一定範囲の角度を回転往復運動するガルバノミラ
    ーを有することことを特徴とする請求項1の画像表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記像面移動手段は頂角可変プリズムを
    有することを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の結像光学系はフレネルレンズ
    を有することを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は前記像面の回転移動位置
    に対応した画像を表示する手段を有することを特徴とす
    る請求項1の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記表示手段は、前記像面の回転移動
    位置に対応して、表示される画像を歪曲せしめる手段を
    有することを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の結像光学系の像面上に結像
    される像を観察する観察者の両眼の位置を検出する手段
    を有し、前記検出結果に基づいて前記像面移動手段また
    は前記表示手段を制御する手段を有することを特徴とす
    る請求項1の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1もしくは第2の結像光学系の
    射出瞳の形状を調整する手段を有することを特徴とする
    請求項1の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記射出瞳の形状は前記回転軸方向に
    直交する方向に比べ前記回転軸方向の方が長いことを特
    徴とする請求項12の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の結像光学系の射出瞳の位置
    は該結像光学系の像面に対し、前記第2の結像光学系の
    像面上に結像される像を観察する観察者側にあることを
    特徴とする請求項1の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記像面移動手段が、前記第1の結像
    光学系による像面を再度同じ回転移動位置に位置せしめ
    る所要時間は、1/60秒以下であることを特徴とする
    請求項1の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記表示手段は、物体を異なる位置か
    ら撮影した画像を交互に表示することを特徴とする請求
    項1の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記表示手段及び前記第1の結像光学
    系の組を、1つの前記像面移動手段および前記第2の結
    像光学系に対し、2組以上有することを特徴とする請求
    項1の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記表示手段に表示する画像は、予め
    決められた軸を回転軸として物体と動画像撮像手段とを
    相対的に回転移動させて撮影した画像であることを特徴
    とする請求項1の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記動画像撮像手段は固定されている
    ことを特徴とする請求項18の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記動画像撮像手段を2つ以上有する
    ことを特徴とする請求項18の画像表示装置。
  21. 【請求項21】 予め決められた軸を回転軸として物体
    と動画像撮像手段とを相対的に回転移動させて前記物体
    の画像を撮像することを特徴とする撮像方法。
  22. 【請求項22】 前記動画像撮像手段は固定されている
    ことを特徴とする請求項21の撮像方法。
  23. 【請求項23】 前記動画像撮像手段を2つ以上有する
    ことを特徴とする請求項21の撮像方法。
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