JPH08294403A - 靴及びその製造方法 - Google Patents

靴及びその製造方法

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JPH08294403A
JPH08294403A JP7124267A JP12426795A JPH08294403A JP H08294403 A JPH08294403 A JP H08294403A JP 7124267 A JP7124267 A JP 7124267A JP 12426795 A JP12426795 A JP 12426795A JP H08294403 A JPH08294403 A JP H08294403A
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圭 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴内の蒸れ度合いを少なくする。 【構成】 表底2として、厚み方向に貫通する貫通孔2
aを有するものを用いる。表底2と中底4との間に非透
水性の通気性部材3を配設する。バルカナイズ式製法に
より製造される靴において、このような構造を有するた
め、防水性に優れる点も含めて、バルカナイズ式製法の
もつメリットを損なうことなく、表底2に形成した貫通
孔2aを通じて外部に靴内の湿気、熱が放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルカナイズ式が適用
される靴及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バルカナイズ式製法は、通常、図4に示
すように、ラスト6に中底を仮止めしてから甲革をつり
込み、ボトムモールド7上に表底を形成する未加硫ゴム
材を配置して、両サイドモールド8,9とボトムモール
ド7に所定の熱と圧力を加えて、所定時間加硫するする
ことにより、甲革に底付けする方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このバルカナイズ式製
法によれば、表底を甲革と中底の繊維の中で結合するこ
とができるため、この方法により製造される靴は、安価
に製造できると共に、表底と甲革との強固な密着により
防水性に優れ、いわゆる底剥がれの心配がなく、底寿命
も長いというメリットを有している。
【0004】しかしながら、このうち、防水性に優れる
という特徴は、反面、靴内を蒸れやすくするという欠点
にもつながっている。
【0005】本発明は、防水性に優れる点も含めて、バ
ルカナイズ式製法のもつ上記した種々のメリットを損な
うことなく、従来と比較して靴内の蒸れ度合いを少なく
することができるバルカナイズ式製法により製造される
靴及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のバルカナイズ式製法により製造される靴は、バ
ルカナイズ式製法により製造される靴において、厚み方
向に貫通する貫通孔を有する表底と、該表底と中底との
間に配設される非透水性の通気性部材とを有することを
特徴とする。
【0007】また、本発明のバルカナイズ式の靴の製造
方法は、ラストに中底を仮止めして甲革をつり込む第1
工程と、ボトムモールド上に未加硫ゴム材を配置する第
2工程と、サイドモールドとボトムモールドを加熱、加
圧することにより、表底を加硫圧着する第3工程とを有
するバルカナイズ式の靴の製造方法において、ボトムモ
ールドとして、未加硫ゴム材配置面側に複数のピンが突
設されているものを用い、前記第2工程中、ボトムモー
ルド上に未加硫ゴム材を配置した後、未加硫ゴム材の上
面に非透水性の通気性部材を配置することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明の靴によれば、表底に形成した貫通孔を
通じて外部に靴内の湿気、熱が放出される。本発明の製
造方法によれば、バルカナイズ式製法において、容易か
つ確実に表底に貫通孔を形成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図において、1は本実施例の靴であり、表底2、
非透水性の通気性部材3、中底4、甲革5等を有して構
成される。
【0010】表底2はゴムから構成され、爪先部から踏
まず部付近にかけて厚み方向に貫通する貫通孔2aが複
数形成されている。貫通孔2aの大きさ(孔径)及び数
は、ビジネス用、スポーツ用など、靴の用途に応じて適
宜変更することができ、例えば、スポーツ用などの場合
には孔径を比較的大きくしたり、数を多めに設けたりし
て通気性を高めることができる。
【0011】非透水性の通気性部材3は、表底2に複数
設けた貫通孔2a全体を覆うことが可能な形状を有して
おり、図2に示すように、弾性樹脂31とその両面に積
層された非透水性の通気膜32,33とからなる。弾性
樹脂31は、後述するように、製造の際にボトムモール
ド7にピン71を有するものを用いるため、仮にそのピ
ン71の先端が突き刺さったとしても、弾性樹脂31の
上面に積層した通気膜32は突き破らないようにするた
め、及びクッション性を高めるために配設される。ま
た、この弾性樹脂31は、通気性を有していることが必
要であり、予め適宜数の貫通孔31aを厚み方向に穿設
したものを用いる。なお、弾性樹脂31としては、天然
ゴム、合成ゴム、ウレタン等を用いることができるが、
クッション性を向上させるためにそれらの発泡体を用い
ることが好ましい。
【0012】非透水性の通気膜32,33は、水を通過
させずに水蒸気や空気のみを通過させるものであればど
のようなものであってもよい。例えば、日東電工社製、
商品名「ミクロテックス」を用いることができるが、こ
れのみではなく、その一面に目の粗い織布(例えば、旭
化成アピコ社製、商品名「トリコット」)を、他面に目
の細かいポリエステル織布又は不織布を貼着したものを
用いると、耐久性の点から好ましい。なお、本実施例で
は、非透水性の通気膜32,33を弾性樹脂31の両面
に積層している。これは、本実施例の靴を着用すること
により、表底2に形成された貫通孔2aから異物が侵入
して接地面側に貼着された通気膜33に穴があいたとし
ても、水の侵入を防止するためである。防水性を高める
ためには本実施例のような構成とすることが最も好まし
いが、最低限の要素としては、該通気膜は弾性樹脂31
の少なくとも片面、好ましくは上面に貼着されていれば
よい。
【0013】中底4は、通気性を有するものが用いられ
る。本実施例では、図1に示すように、中底4の厚み方
向に所定数の通気孔4aを穿設したものを用いている。
但し、これに限定されるものではなく、中底4を構成す
る素材自体が通気性を有するものを用いてもよい。
【0014】本実施例の靴1によれば、歩行の際、着地
したり、地面から離れたりすることにより、中底4に設
けた通気孔4a、非透水性の通気性部材3、表底2の貫
通孔2aを経て靴1内で水蒸気に変わった汗が放出され
る。また、靴1内の熱も放出される。その一方、非透水
性の通気性部材3が、構成要素として非透水性の通気膜
32,33を有するため、表底2に設けた貫通孔2aか
らの水や埃が靴1内に侵入することが防止される。
【0015】次に、本実施例の製造方法について説明す
る。まず、第1工程においては、上記した通気孔4aを
有する中底4をラスト6に仮止めし、甲革5をつり込
む。このつり込み作業までは、中底4として通気孔4a
を有するものを用いるほかは、従来のバルカナイズ式製
法と全く同様である。
【0016】次に、第2工程において、図3(a)に示
すように、ボトムモールド7上に未加硫ゴム材20を配
置するが、本実施例では、この際、ボトムモールド7と
して、ピン71を有するものを用いる。このピン71
は、ボトムモールド7の未加硫ゴム材配置面72に突設
されている。具体的には、このピン71は、上記した表
底2に形成した貫通孔2aを形成するために設けられて
いるものであるため、爪先部から踏まず部付近の間に設
けられる。また、ピン71は、未加硫ゴム材20の厚み
より僅かに長い程度に形成されている。これは、未加硫
ゴム材20に確実に貫通孔を形成するためであるが、あ
まり長すぎると、未加硫ゴム材20の上面に配置される
非透水性の通気性部材3をも貫通してしまうおそれがあ
る。従って、未加硫ゴム材20の厚みより僅かに長い程
度が好ましい。
【0017】しかしながら、このようなピン71を設け
たとしても、未加硫ゴム材20が加熱されることによ
り、ピン71の先端部にゴム材が付着したままとなり、
貫通孔が貫通されないおそれもある。そこで、さらに確
実に貫通孔を形成するためには、未加硫ゴム材20にお
いて、ピン71に対応する位置に、該ピン71の直径よ
りも大きな直径の孔部20aを予め穿設しておくことが
より好ましい。これにより、成形後、表底2に貫通孔2
aが貫通しないということを防止できる。また、予め開
ける孔部20aは大きめの孔であるため、ピン71と該
孔部20aとの位置合わせも容易である。しかも、後述
の第3工程において加熱、加圧されることにより予め設
けた該孔部20aとピン71との隙間もふさがることに
なる。
【0018】ボトムモールド7上に未加硫ゴム材20を
配置した後、さらに、その上面に上記した非透水性の通
気性部材3を配置する。また、図3(a)に示したよう
に、必要に応じて、シャンク10、ヒールブロック11
を所定位置に配置する。
【0019】次に、第3工程において、ボトムモールド
7、2つのサイドモールド8,9に所定温度の熱と圧力
を加え、ボトムモールド7上に配置した未加硫ゴム材2
0を加硫する(図3(b),図4参照)。加熱条件、圧
力条件等の成形条件は、従来行われている範囲で適宜に
選択することができる。
【0020】なお、上記した説明では、表底2の貫通孔
2aを、爪先部から踏まず部の間に形成しているが、シ
ャンク10等を装着する必要のない靴であれば、踏まず
部や踵部等も含めて、あるいは踏まず部や踵部のみに形
成してもよいことはもちろんであり、その場合、ボトム
モールド7に設けるピン71の位置を異ならせることも
当然である。
【0021】
【発明の効果】本発明の靴及びその製造方法によれば、
バルカナイズ式製法により製造される靴の表底に容易に
通気用の貫通孔を形成することができる。その一方、非
透水性の通気性部材が配設されているため、表底の接地
面側からの水や埃の侵入は防げる。従って、防水性に優
れ製造が容易であるというバルカナイズ式製法により製
造される靴特有の性質を維持しつつ、靴内の湿気、熱を
効果的に放出することができ、従来と比較して靴内の蒸
れ度合いを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の靴の一実施例を示す断面図である。
【図2】 同実施例で用いた非透水性の通気性部材を示
す分解斜視図である。
【図3】 本発明の靴の製造方法の一実施例を説明する
図である。
【図4】 バルカナイズ式製法で一般に用いられるボト
ムモールド、サイドモールドの配置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 靴 2 表底 2a 貫通孔 3 非透水性の通気性部材 31 弾性樹脂 32 非透水性の通気膜 33 非透水性の通気膜 4 中底 5 甲革 6 ラスト 7 ボトムモールド 8 サイドモールド 9 サイドモールド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルカナイズ式製法により製造される靴
    において、厚み方向に貫通する貫通孔を有する表底と、
    該表底と中底との間に配設される非透水性の通気性部材
    とを有することを特徴とするバルカナイズ式製法により
    製造される靴。
  2. 【請求項2】 前記非透水性の通気性部材が、厚み方向
    に貫通する通気孔を有する弾性樹脂と、該弾性樹脂の少
    なくとも片面に積層された非透水性の通気膜とからなる
    請求項1記載のバルカナイズ式製法により製造される
    靴。
  3. 【請求項3】 前記中底が通気性を有する請求項1記載
    のバルカナイズ式製法により製造される靴。
  4. 【請求項4】 ラストに中底を仮止めして甲革をつり込
    む第1工程と、ボトムモールド上に未加硫ゴム材を配置
    する第2工程と、サイドモールドとボトムモールドを加
    熱、加圧することにより、表底を加硫圧着する第3工程
    とを有するバルカナイズ式の靴の製造方法において、 ボトムモールドとして、未加硫ゴム材配置面側に複数の
    ピンが突設されているものを用い、前記第2工程中、ボ
    トムモールド上に未加硫ゴム材を配置した後、未加硫ゴ
    ム材の上面に非透水性の通気性部材を配置することを特
    徴とするバルカナイズ式の靴の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記非透水性の通気性部材として、厚み
    方向に貫通する通気孔を有する弾性樹脂と、該弾性樹脂
    の少なくとも片面に積層された非透水性の通気膜とから
    なるものを用いる請求項4記載のバルカナイズ式の靴の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 ボトムモールドに設けたピンの長さが前
    記未加硫ゴム材の厚みよりも長い請求項4又は5記載の
    バルカナイズ式の靴の製造方法。
  7. 【請求項7】 未加硫ゴム材として、ボトムモールドに
    設けたピンに対応する位置に、該ピンの直径より大きな
    直径を有する孔部が予め穿設されているものを用いる請
    求孔4〜6のいずれか1に記載のバルカナイズ式の靴の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013502947A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 ジェオックス エス.ピー.エー. 透湿性・防水性底革用インサート
JP2020527444A (ja) * 2017-07-19 2020-09-10 マイヤー ゲーベーエル 圧力換気性のあるインソール又はブランドソール

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