JPH08295289A - 可変ピッチプロペラ装置におけるピッチ角制御方法及び装置 - Google Patents

可変ピッチプロペラ装置におけるピッチ角制御方法及び装置

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JPH08295289A
JPH08295289A JP30012594A JP30012594A JPH08295289A JP H08295289 A JPH08295289 A JP H08295289A JP 30012594 A JP30012594 A JP 30012594A JP 30012594 A JP30012594 A JP 30012594A JP H08295289 A JPH08295289 A JP H08295289A
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JP
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pitch angle
propeller
predetermined
engine speed
speed
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Application number
JP30012594A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Shiba
浩文 芝
Yasumasa Sato
泰正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ship & Ocean Zaidan
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Ship & Ocean Zaidan
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 推進力や燃費を良くし、更には、操縦性を改
善した小型高速艇の可変ピッチプロペラ装置の制御方法
及び装置を提供すること。 【構成】 スロットルを開く側に作動させたこと及びあ
るいはエンジン回転数が所定の回転数以下となったこと
をスロットル開度検出器81、エンジン回転数検出器8
1で検出した後、これを制御器84でポテンショメータ
85で検出した実際のピッチ角と比較し、所定時間の遅
れをもってサーボモータ86でプロペラのピッチ角を所
定のピッチ角に変更し、スロットルを閉じる側に作動さ
せたこと及びあるいはエンジン回転数が所定の回転数以
下となったことを検出した後、所定時間の遅れをもって
プロペラのピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマイナ
ス側に変更するようにした可変ピッチプロペラ装置にお
けるピッチ角制御方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、俊敏な運動性能が要求
されるレジャー用のモーターボートや競走用のモーター
ボート等の小型高速船の運動性能を向上させるための装
置に関し、更に詳しくは可変ピッチプロペラ装置を用い
てピッチ角を制御する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大型船舶用の推進機において
は、プロペラのピッチ角を変更する所謂、可変ピッチプ
ロペラ装置は公知である。この従来の大型船舶用の可変
ピッチプロペラ装置は、エンジン出力を最大限に有効利
用して経済的な運航を可能にすることを目的としてお
り、大型船舶においてはプロペラのピッチ角変更の応答
速度が比較的緩慢であっても実用上支障を来さない。
【0003】ところが、レジャー用モーターボートや競
走用のモーターボートのような小型かつ、高速の船(以
下、小型高速艇と称する)においては、エンジンの出力
を最大限に有効に利用して運動性能を向上させるために
は、プロペラのピッチ角変更を速くしなければならない
と共に、小型高速艇では可変ピッチプロペラ装置を小
型、軽量、かつ、低コストで製作しなければならない
が、これには大きな困難を伴ってしまう。従って、従来
大型船舶には可変ピッチプロペラ装置を装着したものも
あるが、小型高速艇には、実際には可変ピッチプロペラ
装置を装備していないのが実情であった。
【0004】しかしながら、小型高速艇であっても、燃
料消費量の低減や走行の安定性は必要であり、その上、
レジャー用モーターボートにおいてプロペラのピッチ角
変更操作が行えるということは、そのことだけでも操縦
者に満足感を与えるものとなる。
【0005】また、小型高速艇の運動性能としては、加
速性能の向上が特に重要である。ところが、加速性能を
向上させるには、エンジンの能力を最大限有効に発生さ
せることが必要である。従って、加速時にプロペラのピ
ッチ角をマイナス側に変更してエンジンに作用する負荷
を低減し、急速にエンジン回転数を高くすることが有効
である。つまり、小型高速艇の加速性能を向上させるに
はエンジン回転数を最大出力発生域まで急速に上昇させ
ることが有効となるが、固定ピッチプロペラの場合には
該プロペラの回転負荷の増大によってエンジン回転数が
急速に上昇することが妨げられる。このため、加速時ピ
ッチ角をマイナス側に変更してプロペラに作用する回転
負荷を低減させることが必要となる。
【0006】そこで、近年小型高速艇にも可変ピッチプ
ロペラ装置を装備しようとする気運が高まりつつある。
小型高速艇に可変ピッチプロペラ装置を適用せんとする
場合、従来公知の大型船舶に適用されている可変ピッチ
プロペラ装置の構造をそのまま小型化して装備するのが
通常であるが、前述のように大型船舶とモーターボート
等とではそれぞれ可変ピッチプロペラ装置として要求さ
れる技術的課題に大きな差異があるので必ずしも満足の
いくものではなかった。
【0007】上述のような背景に基づいて、本出願人ら
は以下のような可変ピッチプロペラ装置を既に提案し、
これを特許出願している。すなわち、図10及び図13
を参照して、チェン1によってアジャストスクリュー2
を回転させると、送りねじ機構3によってアジャストス
クリュー2自体が軸方向に移動する。ここで、送りねじ
機構3はアジャストスクリュー2に形成された外ねじ2
Aが推進機本体4に固定された内ねじ5に螺合して構成
されているものである。該アジャストスクリュー2とコ
ントロールロッド6とは連結されているものの、回転伝
達はされない。このため、アジャストスクリュー2の回
転によってコントロールロッド6が軸方向に移動され
る。すると、軸方向の移動を回転運動に変換する変換機
構7によってプロペラ8の取付軸8Aが回転し、ピッチ
角が変更される。
【0008】上述の作用は推進軸9が作動中に行われる
ものであり、コントロールロッド6は推進軸9の中心を
貫通して設けられている。推進軸9の駆動は図示しない
原動機の回転を伝達軸10、伝動歯車11、推進軸9の
端部に設けられた伝動歯車12に伝達して行う。
【0009】上述の既提案の可変ピッチプロペラ装置
は、構造が簡単であり、かつ小型、軽量である上、操縦
者が小型高速艇を操縦しながら簡単に操作することがで
きるので、非常に有用な装置として注目されているもの
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記既
提案の可変ピッチプロペラ装置には次のような技術的課
題があった。プロペラ8のピッチ角を変更する場合、小
型高速艇を操縦している操縦者が手動でチェン1を操作
して行う方式をとっているので、操縦者はエンジン回転
を操作するスロットルレバーの操縦の他に、方向を変換
する操舵を行い、更に加えてピッチ角変更操作もしなけ
ればならない。このため、既提案の可変ピッチプロペラ
装置では操縦性の面で多少の難点があった。
【0011】また、小型高速艇でもエンジンが有効出力
を発生している回転数の領域(以下、これをパワーバン
ドと称する。)で大きい推進力が出ると同時に、燃費が
良くなるようなピッチ角を採用するのが望ましい。とこ
ろが、前記手動によるピッチ角変更方式によると、操縦
者の勘に頼っているので必ずしも常に最適な推進力や燃
費等の面でエンジン出力を最大限有効に利用する上で十
分なものではなかった。
【0012】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、エンジンの回
転数やスロットル開度によって自動的にプロペラのピッ
チ角を変更することにより推進力や燃費を良くし、更に
は、操縦性を改善した小型高速艇の可変ピッチプロペラ
装置の制御方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、スロットルを開く側に作動させたことを検出して
プロペラのピッチ角を所定のピッチ角に変更し、スロッ
トルを閉じる側に作動させたことを検出してプロペラの
ピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマイナス側に変更
するようにしたことを特徴とする可変ピッチプロペラ装
置におけるピッチ角制御方法にある。
【0014】本発明の他の特徴とするところは、エンジ
ン回転数が所定の回転数以上となったことを検出してプ
ロペラのピッチ角を所定のピッチ角に変更し、エンジン
回転数が所定の回転数以下となったことを検出してプロ
ペラのピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマイナス側
に変更するようにしたことを特徴とする可変ピッチプロ
ペラ装置におけるピッチ角制御方法にある。
【0015】本発明の更に他の特徴とするところは、ス
ロットルを開く側或いはスロットルを閉じる側に作動さ
せたことを検出する検出手段と、前記検出手段からの信
号によってプロペラのピッチ角を所定のピッチ角に変更
する制御機構と、からなることを特徴とする可変ピッチ
プロペラ装置におけるピッチ角制御装置にある。
【0016】本発明の他の特徴とするところは、エンジ
ン回転数が所定の回転数以上あるいは所定の回転数以下
となったことを検出し、信号を発信するエンジン回転数
検出手段と、前記エンジン回転数検出手段のエンジン回
転数が所定の回転数以上である信号を受けてプロペラの
ピッチ角を所定のピッチ角に変更し、前記エンジン回転
数検出手段のエンジン回転数が所定の回転数以下である
信号を受けてプロペラのピッチ角を前記所定のピッチ角
よりもマイナス側に変更する制御機構と、からなること
を特徴とする可変ピッチプロペラ装置におけるピッチ角
制御装置にある。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例からなる可変ピッチ
プロペラ装置のチエン駆動機構部分を示す断面図であ
り、図2は図1のAーA断面図である。図3は図2のB
ーB断面図である。
【0018】図1ないし図3を参照して、ケーシング2
1にはサーボモータ22が設けられており、該サーボモ
ータ22の回転軸はウオーム23に連結されている。ウ
オーム23は中間軸24に設けられたウオームホイール
25と噛合しており、これによってウオーム23の回転
は中間軸24に伝達される。中間軸24には歯車26が
設けられており、該歯車26は駆動軸27に設けられた
伝動歯車28と噛合している。これによって中間軸24
の回転は駆動軸27に伝達される。駆動軸27には円板
状の巻掛体29が設けられており、該巻掛体29にはチ
エン30が巻き掛けられている。このチエン30は、前
述の図10ないし図13に示す既提案のチエンと同じも
のである。このチエン30によってプロペラのピッチ角
の変更を行う機構は既提案の機構と同一であるから、図
10ないし図13の図面を借りるものとし、その説明は
省略する。尚、前記チェーン30はケーブル等に置換し
ても同動である。駆動軸27にはポテンショメータ31
が設けられており、該ポテンショメータ31は駆動軸2
7の回転角を検出するものである。
【0019】次に、サーボモータ22の回転を制御する
制御装置の一実施例を図4を参照して説明する。スイッ
チ回路41は制御回路42に制御信号を発信する。制御
回路42はサーボモータ駆動部43に信号を送り、該サ
ーボモータ駆動部43によってサーボモータ44を回転
駆動する。スイッチ回路41はスロットルレバー45に
連動しており、該スロットルレバー45が所定の開度と
なった際にスイッチ回路41が作動されるようになって
いる。スロットルレバー45の側部にはリミットスイッ
チ46、47が設けられており、該スロットルレバー4
5の操作に応じて該リミットスイッチ46、47がオ
ン、オフされるものとなっている。尚、前記リミットス
イッチ46、47は、例えば、スロットルレバーの回転
軸に図示しないポテンショメータを設け、該ポテンショ
メータにより、スロットルレバーの操作量(スロットル
の開度)を検出するようにしても同動である。
【0020】次に、上記制御装置の作動を説明する。エ
ンジンがアイドリング状態にあるときには、プロペラの
ピッチ角は基準ピッチ角よりもマイナス側に変更(保
持)されている。このため、プロペラによる推進力は小
さいものとなっている。
【0021】今、スロットルレバー45を作動させてエ
ンジン回転を上げる方向(スロットルを開く側)移行さ
せると、リミットスイッチ46が作動される。すると、
スイッチ回路41が作動して制御回路42に制御信号を
発信する。ここで、スイッチ回路41には後述するタイ
マーが設けられているので、スイッチ回路41は所定時
間の遅れをもって制御回路42へ発信する。このため、
スロットルレバー25の操作により所定の時間遅れてプ
ロペラのピッチが変更されるので、スロットルレバーを
操作した直後のプロペラに作用する負荷は小さくエンジ
ン回転数の急速な上昇を妨げることがない。尚、タイマ
ーによる遅れ時間の設定は任意に採用できるものであ
る。更に、タイマーは必ずしも必要な構成ではなく、プ
ロペラのピッチ角を変更する速度を制御するようにして
もよい。。
【0022】制御回路42はサーボモータ駆動部43に
信号を発信し、該サーボモータ駆動部43の出力によっ
てサーボモータ44がプロペラのピッチ角をプラス側
(基準ピッチ角の方)へ進める。このため、エンジンの
回転数の高い領域でプロペラのピッチ角が基準ピッチ角
へ自動的に移行制御されるものとなる。この時、前記タ
イマ等の設定によってプロペラのピッチ角を基準ピッチ
角へ移行させる回転数域をパワーバンド内とすることが
望ましい。
【0023】さて、この基準ピッチ角へ移行された状態
は、スロットルレバー45をスロットルを閉じる側に戻
すことによってリミットスイッチ47が作動されるまで
維持される。従って、多少のスロットルレバー45の操
作程度では解除されることはない。
【0024】今、小型高速艇が高速で走行している状態
から急激にターンさせる場合のように、スロットルレバ
ー45をスロットルを閉じる側に戻したとすると、リミ
ットスイッチ47が作動される。すると、スイッチ回路
41が作動して制御回路42、サーボモータ駆動部43
を介してサーボモータ44が作動され、プロペラのピッ
チ角がマイナス側へ戻る方向に回転される。ここでスイ
ッチ回路41には後述のタイマーが設けられているの
で、スイッチ回路41は所定時間の遅れをもって制御回
路42へ発信する。このため、エンジンの回転数の急速
な低下がプロペラに作用し、一種のエンジンブレーキ作
用を生ずるものとなって船速が急速に低下するものとな
る。尚、タイマーによる遅れ時間の設定は任意に採用で
きるものであり、時間遅れなしに、或るいは短時間の時
間遅れでプロペラのピッチ角をマイナス側に戻すように
回転すれば、エンジン回転数の低下なしにプロペラに作
用する推力が急激に低下し船速が急速に低下する。更
に、時間遅れ無しにした場合、このタイマーも必ずしも
必要なものではなく、省略可能な構成である。
【0025】上記スイッチ回路41はシーケンス回路と
なっており、そのシーケンス図の一実施例を図5を用い
て説明する。
【0026】スイッチSL1、SL2は図4に示すスロ
ットルレバーの側部に設けられたリミットスイッチ4
6、47によって開閉されるスイッチであり、スイッチ
SL1は常開スイッチ、スイッチSL2は常閉スイッチ
となっている。今、スロットルレバーの操作によってス
イッチSL1が閉じるとX1(リレー)が作動する。X
1(リレー)はスイッチSL2側の回路に設けられた自
己保持のためのリレースイッチX1を閉じさせるので、
一旦作動したX1(リレー)はスイッチSL2が開かれ
るまで保持される。次に、X1(リレー)が作動する
と、タイマーT1の回路に設けられたリレースイッチX
1がタイマーT1を作動させる。タイマーT1は任意の
時間を設定できるものであり、該タイマーT1で設定さ
れた時間経過の後にリレースイッチT1が閉じ、X2
(リレー)が作動する。作動させるX2(リレー)はリ
レースイッチX2及び常閉リレースイッチX3によって
自己保持されるので、X2(リレー)の作動はリレース
イッチX3が開かれるまで自己保持される。リレースイ
ッチX3はU(リレー)を作動させて後述の図6に示す
制御回路(図4の制御回路42と同じ)のU(接点)を
作動させる。(この実施例の場合は、接点が開く。)
【0027】以上のシーケンスは制御回路作動までのシ
ーケンスであるが、次にスイッチSL2が開いた場合の
シーケンスについて述べる。スイッチSL2が開くとX
1(リレー)が作動を解除され、タイマーT2の回路に
設けられた常閉リレースイッチX1が閉じる。タイマー
T2が作動する。タイマーT2で設定された時間経過後
にリレースイッチT2が閉じ、X3(リレー)が作動す
る。すると、X2(リレー)の自己保持回路に設けられ
た常閉リレースイッチX3が開く。このため、X2(リ
レー)の作動が解除され、リレースイッチX2が開いて
U(リレー)の作動が解除される。そして、制御回路の
U(リレー)を作動させる。(この実施例の場合は、接
点が閉じる。)
【0028】次に、本発明の一実施例になる制御回路に
ついて図6を参照して説明する。比較器61には、一方
ではピッチ角基準設定器62とピッチ角変更範囲設定器
63の信号が入力され、他方ではポテンショメータ64
(図1ないし図3における符号31のポテンショメータ
と同じ)からの実際のピッチ角測定値が入力されて比較
される。ここで、常閉接点Uは図5のスイッチ回路で説
明したU(リレー)によって作動(開閉)されるもので
ある。ここで、ピッチ角基準設定器62はピッチ角の基
準角度を設定するものであり、例えば、プロペラのピッ
チ角が基準ピッチ角からピッチ角変更範の最もプラス側
の位置における角度を予め設定して置くものである。ピ
ッチ角変更範囲設定器63は、例えばプロペラのピッチ
角が基準ピッチ角からマイナス側へ最も進んだときの角
度を設定するものである。比較器61にはピッチ角基準
設定器62で設定された基準角度にピッチ角変更範囲設
定器63で設定された範囲のピッチ角度を引いて入力さ
れるようになっている。
【0029】比較器61から出力された信号(電圧)
は、一対に配置された比較器65、66へ入力される。
一方の比較器65にはピッチ角設定値のプラス側の許容
値信号を出す設定器67の出力が入力され、他方の比較
器66にはピッチ角設定値のマイナス側の許容値信号を
出す設定器68の出力が入力され、前記比較器61の出
力と比較される。ピッチ角設定値のプラス側の許容値信
号あるいはマイナス側の許容値信号とは、ピッチ角基準
設定器62とピッチ角変更範囲設定器63で設定された
ピッチ角の制御目標値に対して、これを所定の幅で達成
させるために上限と下限を設定するものであり、例えば
ピッチ角の制御目標値を35度と設定したときに、実際
のピッチ角が33度を下限とし37度を上限とした範囲
の内にあれば制御目標値にあるものとして制御するもの
である。これによって、制御動作のハンチングを防止す
るものである。
【0030】そして、設定器67のプラス側許容値電圧
の方が比較器61の出力電圧よりも大きくなったときに
は、コイルRによって図5のリレースイッチRを閉じ、
MR(リレー)によってサーボモーター逆転駆動の指令
を出すものである。また、設定器68のマイナス側許容
値電圧の方が比較器61の出力電圧よりも小さく(低
く)なったときには、コイルFによって図5のリレース
イッチFを閉じ、MF(リレー)によってサーボモータ
ー正転駆動の指令を出すものである。
【0031】ここで、設定器67、68は可変抵抗とな
っているので、例えばつまみを回すなどして任意の電圧
を出力させ、任意の許容値幅とすることが出来る。サー
ボモータが回転してピッチ角が変更されると、ポテンシ
ョメータ64の出力が変更され比較器61からの出力電
圧が変化する。そして、比較器61から出力される電圧
が設定器67と設定器68の設定値の中に入るとサーボ
モータが停止する。
【0032】以上に説明した実施例はエンジンのスロッ
トルレバーに連動してプロペラのピッチ角を変更するも
のであるが、本発明は上記スロットルレバーに連動する
方式に限定されるものではない。例えば、エンジン回転
数を検出し、これを電圧値に変換して制御部に取り込む
ことによって、スロットル開度ではなくエンジン回転数
によるピッチ角変更制御も可能である。以下、エンジン
回転数に連動してプロペラのピッチ角を変更制御する装
置について説明する。
【0033】一般的に、船舶用のエンジンは、その出力
が最高となる回転数域(パワーバンド)で使用するのが
好ましい。このエンジン回転数がパワーバンド領域内で
は、プロペラのピッチ角を最も推進力が出ると同時に最
も燃費の良いピッチ角(基準ピッチ角)にして走行させ
ている。そこで、エンジン回転数によってプロペラのピ
ッチ角を自動制御する方式では、エンジン回転数がパワ
ーバンド内にあるときにプロペラのピッチ角を基準ピッ
チ角となるように制御し、エンジン回転数がパワーバン
ド内に維持するようにプロペラのピッチ角を制御するも
のである。
【0034】上述の制御動作を行う制御装置の一例を、
以下図7を用いて説明する。図7を参照して、エンジン
回転数を検出する回転数検出器71の出力信号とエンジ
ン回転数のパワーバンドを設定するエンジン回転数設定
器72の出力信号を比較器73に入力する。比較器73
は、実際のエンジン回転数が予め設定されたエンジン回
転数がパワーバンドの上限を超えた場合にはサーボモー
タ74を作動させ、プロペラのピッチ角を基準ピッチ角
となるようにし、実際のエンジン回転数が予め設定され
たエンジン回転数がパワーバンドの下限より小さくなっ
たときにはサーボモータ74を逆方向に作動させ、プロ
ペラのピッチ角を基準ピッチ角からマイナス側に変更す
るものである。
【0035】上記制御装置の作用を述べると、エンジン
がアイドリング状態にあるときには、エンジン回転数が
パワーバンドの下限より外にあるので、プロペラのピッ
チ角は基準ピッチ角からマイナス側へ変更したピッチ角
となっている。
【0036】今、図示しないスロットルレバーを作動さ
せてスロットルを開く側とすると、エンジン回転数が上
昇する。ここで、実際のエンジン回転数を検出し、該実
際のエンジン回転数が未だパワーバンドの下限より外に
あるときには、プロペラのピッチ角は基準ピッチ角から
マイナス側に変更された状態を維持されているので、エ
ンジン回転数は急速に上昇する。そして、実際のエンジ
ン回転数がエンジン回転数のパワーバンドの上限を越え
ると、比較器73はサーボモータ74を作動させ、プロ
ペラのピッチ角を基準ピッチ角の方向へ進める。このよ
うに、エンジンの回転数が急速に上昇し、次いでプロペ
ラのピッチ角が基準ピッチ角となるので、モーターボー
ト等の加速性能が向上するものとなる。
【0037】今、モーターボート等が高速で走行してい
る状態から急回転する場合には、スロットルレバーをス
ロットルを閉じる側に操作する。すると、エンジン回転
数が低下し、実際のエンジン回転数がパワーバンドの下
限より外となる。エンジン回転数がパワーバンドの下限
より外になると、比較器73の出力によってサーボモー
タ74が逆方向に作動し、プロペラのピッチ角が基準ピ
ッチ角からマイナス側に変更させる。そして、スロット
ルレバーを再度スロットルを開く側にすると急速にエン
ジン回転数が上昇して急加速が得られる。
【0038】また、上記図7に説明する制御機構を図5
及び図6で示すようなスイッチ回路及び制御回路等で行
わせるものも含むものである。この場合には図5のスイ
ッチSL1及びスイッチSL2を図7の回転数検出器で
開閉させる構造とすれば良い(エンジン回転数がパワー
バンドの上限を越えたときにはスイッチSL1を閉じ、
エンジン回転数がパワーバンドの下限より外のときには
スイッチSL2を開く。)だけであるから、その詳細な
構成及び作用の説明は同一となるので省略する。
【0039】以上に説明した実施例は、スロットル開度
の信号あるいはエンジン回転数の信号によってプロペラ
のピッチ角を基準ピッチ角(高速巡航用のピッチ角)と
それよりもマイナス側に変更されたピッチ角(加速用ピ
ッチ角)の2種類に制御する方法装置に関するものであ
ったが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、以下のようなスロットル開度の信号とエンジン回転
数の信号の両者を使用したピッチ角制御方法及び装置も
含むものである。
【0040】即ち、図8を参照して、エンジンの回転数
を検出するエンジン回転数検出器81とスロットルの開
度を検出するスロットル開度検出器82の信号を演算器
83に入力する。この演算器83の出力が設定信号とし
て制御器84(図6の制御器61と同じ)に入力され
る。一方、ポテンショメータ85で測定した実際のピッ
チ角が測定信号として制御器84に入力され、演算器8
3の出力である設定信号とポテンショメータ85の出力
である測定信号とが該制御器84で比較される。そし
て、制御器84の出力信号によってサーボモータ86が
作動され、該サーボモータ86によってプロペラのピッ
チ角を変更する。
【0041】上記図8に示す制御装置は、前述の図4な
いし図6に示す制御装置において、スロットル開度の信
号と並行してエンジン回転数の信号を加えて制御器84
(図6の制御器61と同じ)に信号を入力するものであ
り、スロットル開度の信号とエンジン回転数の信号とに
よって後述のようにサーボモータ86(図4のサーボモ
ータ44と同じ)を回転制御するものである。
【0042】以下に上記図8に示すスロットル開度とエ
ンジン回転数によるプロペラのピッチ角の制御方法及び
装置の作用を説明する。図9に示すスイッチ回路をも参
照して、今、スロットルを設定した開度以上に開けてい
るとすると、接点Fが閉じ、更にエンジン回転数が回転
数設定値(パワーバンド)の上限を超えると、接点F2
も閉じ、ピッチ角をプラス(基準ピッチ)方向に向かっ
て変更させる。一方、スロットルの開度が設定した開度
より閉じている場合には、接点Rが閉じ、更にエンジン
回転数が回転数設定値(パワーバンド)の下限より下が
ると、接点R2も閉じ、ピッチ角をマイナス方向に向か
って変更させる。従って、前記図5に示すスイッチ回路
にエンジン回転数に応じて開閉する接点F2、R2を追
加するのみで、スロットルの開閉とエンジン回転数の双
方からプロペラのピッチ角を制御することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、以下のような効果を奏する。プロペラのピッチ角の
変更が自動的であるから、操縦者はスロットルレバーと
操舵だけに専念でき、操縦性、安全性が向上するものと
なる。タイマーを設けたものでは、加速性の向上やエン
ジンブレーキ作用が得られるもとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例からなる可変ピッチ
プロペラ装置の制御装置を示す正面図である。
【図2】図2は、図1のAーA断面図である。
【図3】図3は、図2のBーB断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施例になるスロットルレ
バー連動の制御装置のブロック図である。
【図5】図5は、本発明に適用されるスイッチ回路の一
例を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、本発明に適用される制御回路の一例を
示す図である。
【図7】図7は、本発明の一実施例になるエンジン回転
数連動の制御装置の一例を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例になるスロットル開
度とエンジン回転数の両者によるピッチ角制御装置を示
すブロック図である。
【図9】図9は、図8の制御装置のシーケンスを実施す
るためのスイッチ回路の一実施例を示す図である。
【図10】図10は、既提案の可変ピッチプロペラ装置
の断面図である。
【図11】図11は、図10のCーC断面図である。
【図12】図12は、図11のDーD断面図である。
【図13】図13は、チエンによる回転機構を示す断面
図である。
【符号の説明】
21 ケーシング 22 サーボモータ 23 ウオーム 24 中間軸 25 ウオームホイール 26 歯車 27 駆動軸 28 伝動歯車 29 巻掛体 30 チエン 31 ホテンショメータ 41 スイッチ回路 42 制御回路 43 サーボモータ駆動部 44 サーボモータ 45 スロットルレバー 46 リミットスイッチ 47 リミットスイッチ 61 比較器 62 ピッチ角基準設定器 63 ピッチ角変更範囲設定器 64 ポテンショメータ 65 比較器 66 比較器 67 設定器 68 設定器 71 回転数検出器 72 エンジン回転数設定器 73 比較器 74 サーボモータ 81 エンジン回転数検出器 82 スロットル開度検出器 83 演算器 84 制御器 85 ポテンショメータ 86 サーボモータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルを開く側に作動させたことを検
    出してプロペラのピッチ角を所定のピッチ角に変更し、 スロットルを閉じる側に作動させたことを検出してプロ
    ペラのピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマイナス側
    に変更するようにしたことを特徴とする可変ピッチプロ
    ペラ装置におけるピッチ角制御方法。
  2. 【請求項2】スロットルを開く側に作動させたことを検
    出した後、所定時間の遅れをもってプロペラのピッチ角
    を所定のピッチ角に変更するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の可変ピッチプロペラ装置におけるピッ
    チ角制御方法。
  3. 【請求項3】スロットルを閉じる側に作動させたことを
    検出した後、所定時間の遅れをもってプロペラのピッチ
    角を前記所定のピッチ角よりもマイナス側に変更するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    可変ピッチプロペラ装置におけるピッチ角制御方法。
  4. 【請求項4】エンジン回転数が所定の回転数以上となっ
    たことを検出してプロペラのピッチ角を所定のピッチ角
    に変更し、 エンジン回転数が所定の回転数以下となったことを検出
    してプロペラのピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマ
    イナス側に変更するようにしたことを特徴とする可変ピ
    ッチプロペラ装置におけるピッチ角制御方法。
  5. 【請求項5】スロットルの開閉度合いとエンジン回転数
    を検出し、スロットルが設定した開度よりも開く側に作
    動している時、エンジン回転数が所定の回転数以上とな
    ったことを検出した後、プロペラのピッチ角を所定のピ
    ッチ角に変更し、スロットルが所定の開度よりも閉じる
    側に作動している時、エンジン回転数が所定の回転数以
    下となったことを検出した後、プロペラのピッチ角を前
    記所定のピッチ角よりもマイナス側に変更するようにし
    たことを特徴とする可変ピッチプロペラ装置におけるピ
    ッチ角制御方法。
  6. 【請求項6】スロットルを開く側あるいは閉じる側に作
    動させたことを検出する検出手段と、 前記検出手段からの信号によってプロペラのピッチ角を
    所定のピッチ角に変更する制御機構と、 からなることを特徴とする可変ピッチプロペラ装置にお
    けるピッチ角制御装置。
  7. 【請求項7】制御機構に、検出手段からの信号を受けた
    後、所定時間の遅れをもってプロペラのピッチ角を所定
    のピッチ角に変更するタイマーを設けてなることを特徴
    とする請求項6記載の可変ピッチプロペラ装置における
    ピッチ角制御装置。
  8. 【請求項8】エンジン回転数が所定の回転数以上あるい
    は所定の回転数以下となったことを検出し、信号を発信
    するエンジン回転数検出手段と、 前記エンジン回転数検出手段のエンジン回転数が所定の
    回転数以上である信号を受けてプロペラのピッチ角を所
    定のピッチ角に変更し、前記エンジン回転数検出手段の
    エンジン回転数が所定の回転数以下である信号を受けて
    プロペラのピッチ角を前記所定のピッチ角よりもマイナ
    ス側に変更する制御機構と、 からなることを特徴とする可変ピッチプロペラ装置にお
    けるピッチ角制御装置。
JP30012594A 1994-11-10 1994-11-10 可変ピッチプロペラ装置におけるピッチ角制御方法及び装置 Pending JPH08295289A (ja)

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Cited By (7)

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JP2015000692A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 本田技研工業株式会社 船舶の制御装置
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KR20200129494A (ko) * 2019-05-08 2020-11-18 대우조선해양 주식회사 선박의 함위 유지 시스템 및 방법

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