JPH082992Y2 - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JPH082992Y2
JPH082992Y2 JP9813991U JP9813991U JPH082992Y2 JP H082992 Y2 JPH082992 Y2 JP H082992Y2 JP 9813991 U JP9813991 U JP 9813991U JP 9813991 U JP9813991 U JP 9813991U JP H082992 Y2 JPH082992 Y2 JP H082992Y2
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信 手嶋
哲郎 馬場
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電子機器等において発生
し、線を経由して伝搬し、又は空中を伝播飛来する電磁
ノイズの防止用として使用されるチョークコイルのう
ち、とくに電磁気ノイズを防止するのに有効な使用周波
数帯域の広いチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器から発生する電磁ノイズ(以下
ノイズと称す)は10KHzないし1GHzというよう
な広い範囲の周波数成分を持つが、これらのノイズは他
の電子機器の機能に影響を与えたり、或は自身が他の機
器のノイズに影響を受ける場合があり、機器のデジタル
化の進展に伴い、ノイズの防止は重要な課題となってき
ている。一般にノイズの防止には簡単で且つ有効な効果
を得られるものとして、ノルマルモードノイズにはノル
マルモードチョークコイルが、コモンモードノイズに対
してはコモンモードチョークコイルが使われているが、
このような広い周波数帯域でのノイズ防止に必要なイン
ピーダンスを得るためには、これらのチョークコイルで
は低周波領域では大きなインダクタンスを必要とし、又
高周波領域でも相応なインダクタンスを必要とする。言
い換えればこれらのチョークコイルに使用される磁芯に
は低周波領域では非常に大きな、高周波領域でも相応な
大きさの比透磁率を有する磁芯を用いる事が必要であ
る。しかし一般に磁性材料の特性として高い比透磁率特
性を有するものでは、比透磁率の値は高い周波数域迄伸
びず低周波数域で劣化する特性があり、又低い比透磁率
特性の磁性材料では高い周波数帯域迄高い値を保持する
特性を有するが低い周波数域ではインダクタンスの値が
低い。従って一種類の磁芯で上記のような要求を満たす
比透磁率特性を有する磁性材料はない。従ってその対策
として例えば低周波数帯域の磁芯に巻線をしたコイル、
および高周波数帯域の磁芯に巻線をしたコイルのように
複数の周波数特性を有するチョークコイルを縦続接続し
て使用したり、特に高い周波数域には磁芯を用いない空
芯コイルを接続して必要な広周波数帯域でのインピーダ
ンス特性を得るような手段を取っているのが通例であっ
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の構造では各々別
々に巻線を施した複数の有鉄心、あるいは空芯のチョー
クコイルを用い縦続に接続して広い周波数帯域で必要な
インピーダンス特性を得ていたために、その実装スペー
スも大きくなるとともに、各々のコイルも独立して巻線
を行っていたために、たとえ機械での巻線を行ったとし
ても機械へのボビンのセット時間、および引き出し線の
端末処理等に時間を要し、また複数のボビンが必要であ
り必然的に高価なものになっていた。本考案はこれらの
従来における欠点を取除いた広い周波数耐域で用いるこ
とが可能なチョークコイルを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来の広周波数耐域用チ
ョークコイルを得るための特徴は以下の通りである。即
ち磁芯を通す貫通孔および貫通孔の両端に設けられた鍔
を含む分割巻線する複数の鍔、および鍔に囲まれた複数
のコイル巻回用外周面を有する筒状のコイルボビンの中
間部の鍔に囲まれる外周面の一部を切除してコイルボビ
ンの内部貫通孔に通ずる導通部を設けた構造のコイルボ
ビンとすることにより、前記貫通孔をボビン長さ方向に
分割するとともに、前記貫通孔と導通するように形成さ
れた導通部の、該導通部と該貫通孔内に、比透磁率、お
よび比透磁率の周波数特性の異なるロ字形で無端状の複
数の磁芯を組込むもので、即ち1個のコイルボビンに複
数の磁芯を装着するとともに、各磁芯の巻回用外周面
に、各々の巻線により発生する磁束の方向は貫通孔内で
一致するように巻線を施すとともに、夫々の巻線を直列
に接続するように構成したチョークコイルとすることを
特徴とする。
【0005】則ち本考案は、1.貫通孔および両端に設
けられた鍔を含む複数の鍔、および鍔に囲まれた複数の
コイル巻回用外周面を持つ筒状のコイル用ボビンの、中
間部の鍔に囲まれる外周面の一部を切除して磁芯を組み
込む貫通孔と導通する導通部を設けて、前記貫通孔をボ
ビン長さ方向に分割するとともに、該導通部と該貫通孔
内に、比透磁率、および比透磁率の周波数特性の異な
る、ロ字形で無端状の磁気回路を有する複数の磁芯を挿
通配置し、各磁芯の巻回用外周面に、各々の巻線により
発生する磁束の方向が貫通孔内で一致するように巻線を
施すとともに、前記巻線を直列に接続し構成したことを
特徴とするチョークコイルである。2.複数のロ字形、
無端状の磁芯の一組を空芯としたことを特徴とする請求
項1記載のチョークコイルである。
【0006】
【作用】複数の鍔で仕切られたコイル巻回用外周面を有
し、鍔端面中央にコイル巻回用外周面の内部を貫通し
て、磁芯の磁脚を貫通孔を設けたコイルボビンの中間の
一部にコイル巻回用外周面の一部を切り取ったUI形磁
芯のI形磁芯を組み込むための導通部を設けて、1つの
コイルボビンに、比透磁率、及び比透磁率の周波数特性
の異なる磁芯を組み込み、夫々の磁芯に巻回した巻線を
縦続接続してインダクタンスの値の周波数特性が広耐域
の特性を有するインダクタンスとする。又導通部へ組み
込む2つの磁芯は互いに接触しないよう、互いの磁芯は
非磁性スペーサにより空隙を設けて分離し、又夫々の巻
線に電流が流れた時につくる磁界は同一向きになるよう
に端子のリード線を接続することにより、高い周波数耐
域に於て高いインダクタの値を有する電磁ノイズ防止用
のチョークコイルが形成される。
【0007】
【実施例】図1は本考案のチョークコイルに用いられる
コイルボビンの例を示す斜視図である。本コイルボビン
はボビン両端を通し貫通した貫通孔1と、両端部の鍔を
含み5枚の鍔2およびボビン支持部10で形成された筒
状のコイルボビンであり、ボビン支持部10は横置きの
磁芯を安定に支持する。巻線は鍔で囲まれたコイル巻回
用外周面3に巻回される。また本コイルボビンの中間部
の鍔で囲まれたコイル巻回用外周面の一部は切除されて
おり、貫通孔1に導通した導通部4を形成している。図
2は本考案のチョークコイルに於て、図1に示すコイル
ボビンを用いた第1の実施例を示す斜視図であり、一個
のコイルボビンに比透磁率−周波数特性が異なり、又寸
法も異なる2個のUI形磁心6、7を装着した状態であ
る(巻線は図示せず)。磁芯はUI形磁芯で各々I形磁
芯6a、7aとU字形磁芯6bと、7bで形成されてお
り、図2においては2種のI形磁芯6a、7aは夫々前
記導通部4に配置し、U字形磁芯6b、7bはその脚部
の一脚が前記貫通孔1に挿通され、ロ字形で、無端状の
磁芯を形成される。図2のようなロ字形磁芯の一辺にの
み巻線を行う場合には、I形磁芯を貫通孔に挿通、U字
形磁芯の脚部の一部を導通部に配置してもその効果は同
じである。また1組の磁芯7を導通部と貫通孔部の一部
にのみ装着し、他を空芯として各コイル巻回用外周面3
に巻線を行い接続することにより、有鉄心と空芯の複合
コイルが得られる(図示せず)。
【0008】図3は本考案によるチョークコイルの他の
実施例を示しロ字形磁芯の互いに対向する2辺に巻線を
実施した場合の例を示す斜視図であり、この場合、2個
のコイルボビンA、Bを用い、I形磁芯は2個のコイル
ボビンA、Bの導通部に配置し、U字形磁芯は貫通孔1
a、1bに挿通される。本例ではUI形磁芯7のU字形
磁芯7bの両脚部に巻線8a、8bおよび巻線9a、9
bがそれぞれ連続して巻かれており、UI形磁芯6のU
字形磁芯6bの両脚部に巻線8b、9bが巻かれてい
る。巻線8a,8bおよび巻線9a,9bの各巻線は各
々貫通孔内の磁束の方向が一致するように巻かれてい
る。巻線8a,8bおよび巻線9a,9bの一連の巻線
が全く等しく且つ、独立であって、入力側または出力側
から見た場合巻線方向が異なるものはコモンモードチョ
ーク形のチョークコイルとなり、巻線方向が同一方向の
場合では巻線8bと9b或は巻線8aと巻線9aを接続
した場合にはノーマルモード形チョークコイルとして機
能する。図2、図3ともUI形磁芯6、7を形成するI
形磁芯、U字形磁芯の接合部は磁気空隙が発生せぬよう
密着して接合することが望ましく、そのため弾性を持っ
たクリップで固定あるいはテープ等で固定し、さらに樹
脂等で含浸固定されるのが普通である。また導通部に並
置されるUI形磁芯6、7の接合状態は互いの磁芯に発
生する磁束が互いに影響し合うことがないよう、磁芯の
間には非磁性スペーサを挿入し、磁気的な空隙11を設
け配置する。また個々の磁芯の巻線は図2、図3に示す
端子5に接続されており、導通部に設けられた2個の端
子5は予め導通部内部で接続されていても或いはプリン
ト基板実装時に導体パターンにより接続されても、導通
部で端子を中継せずにコイルボビンA、Bの巻線を連続
して実施しても良い。なお本考案の実施例は貫通孔に導
通する導通部をコイルボビンに1個所設けた例で説明し
たが、1つのコイルボビンに複数個の導通路を設け、複
数の比透磁率特性の単なる磁芯を組み合わせることによ
り同波数帯域の広いチョークコイルを構成し得ることは
当然である。
【0009】
【考案の効果】以上の実施例から明白なように本考案に
よれば、従来の構成であれば少なくとも2個以上のコイ
ルボビンを必要とした複合コイルがただ1個のコイルボ
ビンで可能になるとともに、巻線機械へのセッティング
も一度で済み、且つ連続の巻線が可能である。従ってよ
り安価なコイルボビンを提供できると同時にコイルボビ
ンA.Bを一体化したことによりより小さな実装スペー
スで大きなインダクタンスの値が得られ、経済的および
より小型化のメリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のチョークコイルに用いるコイルボビン
の外観斜視図。
【図2】本考案のチョークコイルの一実施例を示す外観
斜視図。
【図3】本考案のチョークコイルの第2の実施例を示す
外観斜視図。
【符号の説明】
1,1a,1b 貫通孔 2 鍔 3 コイル巻回用外周面 4 導通部 5 端子 6,7 UI形磁芯 6a,7a I形磁芯 6b,7b U字形磁芯 8a,9a,8b,9b 巻線 10 ボビン支持部 11 空隙 A,B コイルボビン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔および両端に設けられた鍔を含む
    複数の鍔、および鍔に囲まれた複数のコイル巻回用外周
    面を持つ筒状のコイルボビンの、中間部の鍔に囲まれる
    外周面の一部を切除して磁芯を組み込む貫通孔と導通す
    る導通部を設けて、前記貫通孔をボビン長さ方向に分割
    するとともに、該導通部と該貫通孔内に、比透磁率、お
    よび比透磁率の周波数特性の異なる、ロ字形で無端状の
    磁気回路を有する複数の磁芯を挿通配置し、各磁芯の巻
    回用外周面に、各々の巻線により発生する磁束の方向が
    貫通孔内で一致するように巻線を施すとともに、前記巻
    線を直列に接続し構成したことを特徴とするチョークコ
    イル。
  2. 【請求項2】 複数のロ字形、無端状の磁芯の一組を空
    芯としたことを特徴とする請求項1記載のチョークコイ
    ル。
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