JPH08300040A - 厚鋼板の矯正方法 - Google Patents
厚鋼板の矯正方法Info
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- JPH08300040A JPH08300040A JP12742095A JP12742095A JPH08300040A JP H08300040 A JPH08300040 A JP H08300040A JP 12742095 A JP12742095 A JP 12742095A JP 12742095 A JP12742095 A JP 12742095A JP H08300040 A JPH08300040 A JP H08300040A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、熱間圧延された鋼板の望ましい矯
正方法に係り、再矯正率を最小にする熱間矯正方法を目
的とする。 【構成】 熱間圧延終了後の厚鋼板を熱間矯正する際
に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開始温度
からA1 変態終了温度の範囲内にある時点で矯正を開始
することを特徴とする厚鋼板の矯正方法である。また、
上記矯正を鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開
始温度若しくはA1 変態終了温度にほぼ等しくなった時
点で矯正を開始することができる。この際、鋼板面内の
平均温度を、鋼板面内の最高温度と最低温度の算術平均
温度、線平均温度、若しくは面積平均温度の何れかとす
ることができる。
正方法に係り、再矯正率を最小にする熱間矯正方法を目
的とする。 【構成】 熱間圧延終了後の厚鋼板を熱間矯正する際
に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開始温度
からA1 変態終了温度の範囲内にある時点で矯正を開始
することを特徴とする厚鋼板の矯正方法である。また、
上記矯正を鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開
始温度若しくはA1 変態終了温度にほぼ等しくなった時
点で矯正を開始することができる。この際、鋼板面内の
平均温度を、鋼板面内の最高温度と最低温度の算術平均
温度、線平均温度、若しくは面積平均温度の何れかとす
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間圧延された鋼板をオ
ンラインで熱間矯正する際の矯正方法に関するものであ
る。
ンラインで熱間矯正する際の矯正方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】仕上げ圧延された厚鋼板を搬送テーブル
上を搬送させて熱間矯正する際に、鋼板内に温度不均一
性があると、空冷後鋼板に残留応力が発生して形状不良
が発生することが知られている。熱間矯正時における温
度不均一性の原因としては、スラブの加熱時における加
熱不均一性、圧延時の温度不均一性、デスケーリングに
おける冷却の不均一が考えられる。
上を搬送させて熱間矯正する際に、鋼板内に温度不均一
性があると、空冷後鋼板に残留応力が発生して形状不良
が発生することが知られている。熱間矯正時における温
度不均一性の原因としては、スラブの加熱時における加
熱不均一性、圧延時の温度不均一性、デスケーリングに
おける冷却の不均一が考えられる。
【0003】従来、これを解決するために熱間矯正時
に、温度分布を一様にすること、鋼板中央部を弱冷却す
ること、通常低温となっている鋼板の幅端部を加熱する
こと等が検討されてきた。
に、温度分布を一様にすること、鋼板中央部を弱冷却す
ること、通常低温となっている鋼板の幅端部を加熱する
こと等が検討されてきた。
【0004】特開昭62−81217号公報には、ロー
ル矯正機入側の鋼板の板幅方向の温度分布を測定し、こ
の測定した板幅方向の温度分布の高温部と低温部との温
度差を求め、この温度差が矯正冷却後に冷却歪を生じな
い温度差であればそのまま矯正し、温度差が矯正冷却後
に冷却歪を生じる温度差であれば、その温度差が矯正冷
却後に冷却歪を生じない温度差以下になるように鋼板の
板幅方向の温度を制御した後に矯正する方法が開示され
ている。温度の制御方法は、鋼板の低温部分を加熱し、
または、高温部分を冷却することによって行われてい
る。
ル矯正機入側の鋼板の板幅方向の温度分布を測定し、こ
の測定した板幅方向の温度分布の高温部と低温部との温
度差を求め、この温度差が矯正冷却後に冷却歪を生じな
い温度差であればそのまま矯正し、温度差が矯正冷却後
に冷却歪を生じる温度差であれば、その温度差が矯正冷
却後に冷却歪を生じない温度差以下になるように鋼板の
板幅方向の温度を制御した後に矯正する方法が開示され
ている。温度の制御方法は、鋼板の低温部分を加熱し、
または、高温部分を冷却することによって行われてい
る。
【0005】特開平6−7847号公報に記載された矯
正方法は厚鋼板を仕上圧延後、熱間矯正機で矯正する方
法において、熱間矯正機後方に冷却設備を設け、厚鋼板
端部を空冷、厚鋼板中央部を冷却水量として0.1m3
/m2 /分〜0.4m3 /m2 /分の弱冷却で冷却する
方法である。これは、熱間矯正後鋼板エッジ部の温度を
鋼板内部の温度より高くすることにより、空冷後の残留
応力を鋼板エッジ部では引張応力とし、耳波の発生を抑
えて、フラットな厚鋼板を製造しょうというものであ
る。
正方法は厚鋼板を仕上圧延後、熱間矯正機で矯正する方
法において、熱間矯正機後方に冷却設備を設け、厚鋼板
端部を空冷、厚鋼板中央部を冷却水量として0.1m3
/m2 /分〜0.4m3 /m2 /分の弱冷却で冷却する
方法である。これは、熱間矯正後鋼板エッジ部の温度を
鋼板内部の温度より高くすることにより、空冷後の残留
応力を鋼板エッジ部では引張応力とし、耳波の発生を抑
えて、フラットな厚鋼板を製造しょうというものであ
る。
【0006】特開平6−285530号公報に記載され
た方法は、圧延終了後の板厚10mm以下の鋼板の幅端
部を、幅端部から少なくとも50mm、最大200mm
の範囲で鋼板全長にわたり、圧延終了から熱間矯正完了
までの過程で加熱し、鋼板の中央部温度と加熱範囲の平
均温度との温度差が所定の条件式を満足する温度に加熱
するものである。これは、鋼板幅端部を圧延終了から熱
間矯正完了までの過程で加熱することにより、鋼板幅端
部に発生する圧縮応力の軽減あるいは分布を調整して、
座屈に到らない応力分布にするものである。
た方法は、圧延終了後の板厚10mm以下の鋼板の幅端
部を、幅端部から少なくとも50mm、最大200mm
の範囲で鋼板全長にわたり、圧延終了から熱間矯正完了
までの過程で加熱し、鋼板の中央部温度と加熱範囲の平
均温度との温度差が所定の条件式を満足する温度に加熱
するものである。これは、鋼板幅端部を圧延終了から熱
間矯正完了までの過程で加熱することにより、鋼板幅端
部に発生する圧縮応力の軽減あるいは分布を調整して、
座屈に到らない応力分布にするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、鋼板の平坦度の向上は、ある程度図れる
が、部分的な冷却もしくは加熱を行わなければならず、
いずれも経済的ではなく、また、再矯正発生率を大幅に
低減するには到っていない。本発明の目的は、簡便な手
段によって再矯正発生率を大幅に低減することが可能な
までに矯正後の鋼板の残留応力を低減する方法を提供す
ることである。
うな方法では、鋼板の平坦度の向上は、ある程度図れる
が、部分的な冷却もしくは加熱を行わなければならず、
いずれも経済的ではなく、また、再矯正発生率を大幅に
低減するには到っていない。本発明の目的は、簡便な手
段によって再矯正発生率を大幅に低減することが可能な
までに矯正後の鋼板の残留応力を低減する方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は矯正機入側に
て、鋼板面内の最高温度と最低温度から求まる平均温度
が、その鋼板の変態開始温度と変態終了温度の間にある
とき、または、変態開始温度もしくは変態終了温度にほ
ぼ等しくなるように空冷もしくは水冷してから矯正を開
始することにより達成されるとの知見に基づき下記の発
明をするに至った。
て、鋼板面内の最高温度と最低温度から求まる平均温度
が、その鋼板の変態開始温度と変態終了温度の間にある
とき、または、変態開始温度もしくは変態終了温度にほ
ぼ等しくなるように空冷もしくは水冷してから矯正を開
始することにより達成されるとの知見に基づき下記の発
明をするに至った。
【0009】請求項1の発明は、熱間圧延終了後の厚鋼
板を熱間矯正する際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種
のA3 変態開始温度からA1 変態終了温度の範囲内にあ
る時点で矯正を開始することを特徴とする厚鋼板の矯正
方法を提供する。
板を熱間矯正する際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種
のA3 変態開始温度からA1 変態終了温度の範囲内にあ
る時点で矯正を開始することを特徴とする厚鋼板の矯正
方法を提供する。
【0010】請求項2の発明は、熱間圧延終了後の厚鋼
板を熱間矯正する際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種
のA3 変態開始温度もしくはA1 変態終了温度にほぼ等
しくなった時点で矯正を開始することを特徴とする厚鋼
板の矯正方法を提供する。
板を熱間矯正する際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種
のA3 変態開始温度もしくはA1 変態終了温度にほぼ等
しくなった時点で矯正を開始することを特徴とする厚鋼
板の矯正方法を提供する。
【0011】また請求項3の発明は、前記平均温度を、
最高温度と最低温度から求まる算術平均温度、鋼板面内
の線温度分布の測定結果を線積分して線の長さで除して
得られた線平均温度、若しくは鋼板面内の面温度分布の
測定結果を面積積分して全面積で除して得られた面積平
均温度の何れかとすることを特徴とする請求項1又は2
のいずれかに記載された厚鋼板の矯正方法を提供する。
最高温度と最低温度から求まる算術平均温度、鋼板面内
の線温度分布の測定結果を線積分して線の長さで除して
得られた線平均温度、若しくは鋼板面内の面温度分布の
測定結果を面積積分して全面積で除して得られた面積平
均温度の何れかとすることを特徴とする請求項1又は2
のいずれかに記載された厚鋼板の矯正方法を提供する。
【0012】
【作用】本発明の原理は以下のように説明することがで
きる。図1は炭素鋼をオーステナイト状態に加熱して冷
却した場合の熱膨張曲線を模式的に示したものである。
図1の縦軸は長さの変化を示し、上方は膨張、下方は収
縮を示す。横軸は温度を示す。図のA点においてA3 変
態が開始されB点においてA1 変態が終了する。
きる。図1は炭素鋼をオーステナイト状態に加熱して冷
却した場合の熱膨張曲線を模式的に示したものである。
図1の縦軸は長さの変化を示し、上方は膨張、下方は収
縮を示す。横軸は温度を示す。図のA点においてA3 変
態が開始されB点においてA1 変態が終了する。
【0013】さらに、圧延後の鋼板温度がA3 変態開始
点A点の近傍になったとき、鋼板面内の最高温度をH点
とし、最低温度をF点とすると、最高温度と最低温度と
の平均温度G点がA点の近傍に来れば、H点とF点に相
当する鋼板部分の熱歪をほぼ同一にできるので、この時
点から熱間矯正を行うならば、板面全体が常温になった
ときに発生する歪、即ち残留応力を最も小さくできると
考えられる。
点A点の近傍になったとき、鋼板面内の最高温度をH点
とし、最低温度をF点とすると、最高温度と最低温度と
の平均温度G点がA点の近傍に来れば、H点とF点に相
当する鋼板部分の熱歪をほぼ同一にできるので、この時
点から熱間矯正を行うならば、板面全体が常温になった
ときに発生する歪、即ち残留応力を最も小さくできると
考えられる。
【0014】同様に圧延後の鋼板温度がA1 変態終了点
B点の近傍になったとき、鋼板面内の最高温度をE点と
し、最低温度をC点とすると、最高温度と最低温度との
平均温度D点がB点の近傍に来れば、E点とC点に相当
する鋼板部分の熱歪をほぼ同一にできるので、この時点
から熱間矯正を行うならば、板面全体が常温になったと
きに発生する歪、即ち残留応力を最も小さくできると考
えられる。
B点の近傍になったとき、鋼板面内の最高温度をE点と
し、最低温度をC点とすると、最高温度と最低温度との
平均温度D点がB点の近傍に来れば、E点とC点に相当
する鋼板部分の熱歪をほぼ同一にできるので、この時点
から熱間矯正を行うならば、板面全体が常温になったと
きに発生する歪、即ち残留応力を最も小さくできると考
えられる。
【0015】ここで、鋼板を圧延後の冷却過程において
矯正する場合は、A点はAr3 変態点であり、B点はA
r1 変態の終了点である。本発明を鋼板を再加熱して矯
正する場合にはA点はAc3 変態点であり、B点はAc
1 変態点である。
矯正する場合は、A点はAr3 変態点であり、B点はA
r1 変態の終了点である。本発明を鋼板を再加熱して矯
正する場合にはA点はAc3 変態点であり、B点はAc
1 変態点である。
【0016】熱歪の観点のみからみると、平均温度がA
1 変態終了点あるいはA3 変態開始点いずれの時点で熱
間矯正を行なっても、熱間矯正後の残留応力には相違が
ないはずであるが、平均温度がA1 変態終了点になった
時点で熱間矯正を行なう方が、鋼板の平均温度が低くな
る分塑性変形の可能性が減るので望ましい。
1 変態終了点あるいはA3 変態開始点いずれの時点で熱
間矯正を行なっても、熱間矯正後の残留応力には相違が
ないはずであるが、平均温度がA1 変態終了点になった
時点で熱間矯正を行なう方が、鋼板の平均温度が低くな
る分塑性変形の可能性が減るので望ましい。
【0017】上記の平均温度としては、最高温度と最低
温度の算術平均温度((最高温度+最低温度)/2)を
用いてもよいが、鋼板面内の線温度分布の測定結果を線
積分して線の長さで除して得られた線平均温度若しくは
鋼板面内の温度を面走査型温度分布計で測定し、測定結
果を面積積分し、全面積で除して得られた面積平均温度
の方が、鋼板全体の熱歪をより小さくできるので望まし
い。
温度の算術平均温度((最高温度+最低温度)/2)を
用いてもよいが、鋼板面内の線温度分布の測定結果を線
積分して線の長さで除して得られた線平均温度若しくは
鋼板面内の温度を面走査型温度分布計で測定し、測定結
果を面積積分し、全面積で除して得られた面積平均温度
の方が、鋼板全体の熱歪をより小さくできるので望まし
い。
【0018】以上が本発明の基本的思想であるが、より
具体的に検討するため所定の条件でシミュレーション計
算を行なった。鋼板表面にある温度差が存在する板厚2
5mmの鋼板を熱間矯正して、空冷後に発生する残留応
力と熱間矯正機入側温度分布との関係を熱弾塑性有限要
素法を用いたシミュレーションにより検討した。
具体的に検討するため所定の条件でシミュレーション計
算を行なった。鋼板表面にある温度差が存在する板厚2
5mmの鋼板を熱間矯正して、空冷後に発生する残留応
力と熱間矯正機入側温度分布との関係を熱弾塑性有限要
素法を用いたシミュレーションにより検討した。
【0019】ここで、最高温度と最低温度との温度差を
40℃とし、冷却条件は鋼板を空冷するとした。なお、
鋼板は上下面対称に冷却されるとした。また、Ar3 変
態開始温度を750℃、Ar1 変態終了温度を700℃
と仮定した。鋼板面の温度条件が異なる7ケースについ
て計算した結果を表1に示した。
40℃とし、冷却条件は鋼板を空冷するとした。なお、
鋼板は上下面対称に冷却されるとした。また、Ar3 変
態開始温度を750℃、Ar1 変態終了温度を700℃
と仮定した。鋼板面の温度条件が異なる7ケースについ
て計算した結果を表1に示した。
【0020】表における残留応力比とは、空冷後の最大
残留引張応力と最小残留圧縮応力との差を残留応力値と
し、ケース1〜7の残留応力値をケース1の残留応力値
で規格化した値である。
残留引張応力と最小残留圧縮応力との差を残留応力値と
し、ケース1〜7の残留応力値をケース1の残留応力値
で規格化した値である。
【0021】表1において、ケース2、3は板面内の温
度の最高温度と最低温度の平均温度としての算術平均温
度が、A3 変態開始温度750℃にほぼ等しい場合であ
り、ケース5、6は板面内の温度の最高温度と最低温度
の算術平均温度が、A1 変態終了温度700℃にほぼ等
しい例である。鋼板面の最高温度と最低温度の平均温度
が、A3 変態開始温度またはA1 変態終了温度にほぼ等
しくなった時に矯正を開始すると残留応力が大幅に低減
することがわかる。
度の最高温度と最低温度の平均温度としての算術平均温
度が、A3 変態開始温度750℃にほぼ等しい場合であ
り、ケース5、6は板面内の温度の最高温度と最低温度
の算術平均温度が、A1 変態終了温度700℃にほぼ等
しい例である。鋼板面の最高温度と最低温度の平均温度
が、A3 変態開始温度またはA1 変態終了温度にほぼ等
しくなった時に矯正を開始すると残留応力が大幅に低減
することがわかる。
【0022】上記の通り、鋼板面の最高温度と最低温度
から求めた平均温度をA3 変態開始温度またはA1 変態
終了温度にほぼ等しくすることにより、図1において説
明したように、残留応力を最小にすることが計算により
証明できた。
から求めた平均温度をA3 変態開始温度またはA1 変態
終了温度にほぼ等しくすることにより、図1において説
明したように、残留応力を最小にすることが計算により
証明できた。
【0023】
【実施例】図2に本発明を実施する圧延ラインの概略構
成を示す。1は仕上圧延機、2は加速冷却装置、3はシ
ャワー装置、4は熱間矯正機を示す。この熱間矯正機は
ロール径が280mmφで、上側に4本、下側に5本の
ロールで構成されている。
成を示す。1は仕上圧延機、2は加速冷却装置、3はシ
ャワー装置、4は熱間矯正機を示す。この熱間矯正機は
ロール径が280mmφで、上側に4本、下側に5本の
ロールで構成されている。
【0024】徐冷時のA3 変態の開始温度は814℃、
A1 変態終了温度は720℃である強度が40kgfと
50kgfクラスの圧延のままの一般材を用いて、熱間
矯正機4の入り側における鋼板の温度条件を変えて、熱
間矯正を行った。ケース1〜4は、加速冷却装置2を用
いた弱冷却を行わず、空冷により熱間矯正機4まで搬送
し、所定の温度で熱間矯正した。
A1 変態終了温度は720℃である強度が40kgfと
50kgfクラスの圧延のままの一般材を用いて、熱間
矯正機4の入り側における鋼板の温度条件を変えて、熱
間矯正を行った。ケース1〜4は、加速冷却装置2を用
いた弱冷却を行わず、空冷により熱間矯正機4まで搬送
し、所定の温度で熱間矯正した。
【0025】ケース5は、矯正開始温度がA1 変態終了
温度(720℃)にほぼ等しくなるように圧延仕上温
度、加速冷却装置における冷却、通板速度を設定し、材
料試験値に影響を与えない弱冷却を行った。加速冷却装
置による弱冷却時には鋼板の幅方向端部の過冷却を防ぐ
ためエッジマスキングを行った。そして、熱間矯正機4
の入側に設置された温度計(図示せず)により目標値と
の誤差をシャワー水冷で微調整した。なお、シャワー水
冷によらず空冷によって行ってもよい。
温度(720℃)にほぼ等しくなるように圧延仕上温
度、加速冷却装置における冷却、通板速度を設定し、材
料試験値に影響を与えない弱冷却を行った。加速冷却装
置による弱冷却時には鋼板の幅方向端部の過冷却を防ぐ
ためエッジマスキングを行った。そして、熱間矯正機4
の入側に設置された温度計(図示せず)により目標値と
の誤差をシャワー水冷で微調整した。なお、シャワー水
冷によらず空冷によって行ってもよい。
【0026】熱間矯正機4の入側に設置された温度計に
より、鋼板中央部の幅方向温度分布を求めて線積分し、
幅方向長さで除して得られた値を平均温度とした。いず
れの場合にも、鋼板が常温になってからレーザー距離計
を用いた平坦度計により板形状の良否を判定した。
より、鋼板中央部の幅方向温度分布を求めて線積分し、
幅方向長さで除して得られた値を平均温度とした。いず
れの場合にも、鋼板が常温になってからレーザー距離計
を用いた平坦度計により板形状の良否を判定した。
【0027】結果を表2に示す。表2には、鋼板の寸
法、圧延仕上温度、鋼板の最高温度、最低温度、熱間矯
正機の入側温度を示した。ケース2は鋼板面の平均温度
として、熱間矯正機入側温度をA3 変態開始温度814
℃の近傍である822℃に設定した場合で、放冷後の板
形状は良好であった。
法、圧延仕上温度、鋼板の最高温度、最低温度、熱間矯
正機の入側温度を示した。ケース2は鋼板面の平均温度
として、熱間矯正機入側温度をA3 変態開始温度814
℃の近傍である822℃に設定した場合で、放冷後の板
形状は良好であった。
【0028】また、ケース5は鋼板面の平均温度として
熱間矯正機入側温度をA1 変態終了温度720℃の近傍
である715℃に設定した場合で、放冷後の板形状はケ
ース2よりも更に良好であった。比較例として実施した
ケース1、3、4は板形状が不良であり、再矯正が必要
であった。
熱間矯正機入側温度をA1 変態終了温度720℃の近傍
である715℃に設定した場合で、放冷後の板形状はケ
ース2よりも更に良好であった。比較例として実施した
ケース1、3、4は板形状が不良であり、再矯正が必要
であった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による矯正方法によれば、熱間矯正機入側に温度測定用
装置を設置する程度のコストで、矯正後の鋼板の残留応
力を大幅に低減できる。また、その結果、再矯正発生率
を大幅に低減できる。
による矯正方法によれば、熱間矯正機入側に温度測定用
装置を設置する程度のコストで、矯正後の鋼板の残留応
力を大幅に低減できる。また、その結果、再矯正発生率
を大幅に低減できる。
【図1】炭素鋼をオーステナイト相から冷却したときの
膨張曲線を模式的に表した図である。
膨張曲線を模式的に表した図である。
【図2】本発明を実施する圧延設備の概要図である。
1 仕上圧延機 2 加速冷却装置 3 シャワー装置 4 熱間矯正機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮里 寿夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 石岡 宗浩 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 熱間圧延終了後の厚鋼板を熱間矯正する
際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開始温
度からA1 変態終了温度の範囲内にある時点で矯正を開
始することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。 - 【請求項2】 熱間圧延終了後の厚鋼板を熱間矯正する
際に、鋼板面内の平均温度が、該鋼種のA3 変態開始温
度若しくはA1 変態終了温度にほぼ等しくなった時点で
矯正を開始することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。 - 【請求項3】 前記平均温度を、鋼板面内の最高温度と
最低温度の算術平均温度、鋼板面内の線温度分布の測定
結果を線積分して線の長さで除して得られた線平均温
度、若しくは鋼板面の面温度分布の測定結果を面積積分
して全面積で除して得られた面積平均温度の何れかとす
ることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載さ
れた厚鋼板の矯正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12742095A JPH08300040A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 厚鋼板の矯正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12742095A JPH08300040A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 厚鋼板の矯正方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08300040A true JPH08300040A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14959526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12742095A Pending JPH08300040A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 厚鋼板の矯正方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08300040A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0967026A3 (de) * | 1998-06-27 | 2000-07-05 | SMS Demag AG | Verfahren zum Richten von Profilstahl |
| KR100878735B1 (ko) * | 2006-07-12 | 2009-01-14 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광학 보상층 부착 편광판, 그 제조 방법, 및 액정 패널,액정 디스플레이, 및 그를 포함한 이미지 디스플레이 |
| JP2016120525A (ja) * | 2009-09-24 | 2016-07-07 | エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド | 合金物品における平坦度の誤差を低減させるプロセス |
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