JPH08300090A - 歯付き伝動要素の製造方法 - Google Patents

歯付き伝動要素の製造方法

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JPH08300090A
JPH08300090A JP7109467A JP10946795A JPH08300090A JP H08300090 A JPH08300090 A JP H08300090A JP 7109467 A JP7109467 A JP 7109467A JP 10946795 A JP10946795 A JP 10946795A JP H08300090 A JPH08300090 A JP H08300090A
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良行 山科
Kyoji Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状部の内周に歯が形成され、筒状部の外径
面先端部にフランジが設けられた歯付き伝動要素を能率
よく製造することができる成形方法を提供する。 【構成】 マンドレル1と心押し部材10とでブランク
30を挟持して一方向に回転させる。心押し部材10の
半径方向に位置調整された成形ローラ20をマンドレル
1の軸方向に移動させ、その成形ローラ20の円錐形ロ
ーラ部21の円弧面23でブランク30の筒状部33を
マンドレル1の歯4を有する小径軸部3の外周面に押し
付けつつ大径軸部2の端面に当接位置まで軸方向に押し
伸ばし、上記端面に沿ってマンドレル1の外径方向に延
びるフランジ部34の外径面を成形ローラ20の円形ロ
ーラ部22で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外径面にフランジを
有する筒状部の少なくとも内周に軸方向に延びる複数の
歯が形成された歯付き伝動要素の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】一般に、トルクコンバ
ータからの駆動力でもってプラネタリギヤ式変速装置を
作動させるようにしたオートマチックトランスミッショ
ンにおいては、トルクコンバータとプラネタリギヤ式変
速装置間のトルク伝達経路に油圧式のクラッチを組込ん
でいる。
【0003】上記クラッチとして、普通、多板式の摩擦
クラッチが用いられる。そのクラッチのクラッチドラム
として図7に示したものが従来から知られている。
【0004】上記クラッチドラム40は、ボス部41を
有する端板42の外径部に筒状部43を設け、その筒状
部43の内径面に摩擦板の軸方向の移動を案内し、筒状
部43と摩擦板の相互間でトルクの伝達を行なう軸方向
の歯44を複数形成し、かつ、筒状部43の外径面先端
部にフランジ45を設けている。
【0005】上記のようなクラッチドラム40の製造に
際して、切削による加工法を採用すると、時間を有し、
歩溜まりが悪く、しかもファイバーフローが切断される
ため、強度が著しく低下する問題がある。
【0006】特開平6−23461号公報においては、
歯付き伝動要素を塑性加工により製造し得るようにした
製造方法が記載されている。
【0007】しかし、上記公報に記載された製造方法に
おいては、プレスローラを回転させながら工作物を折曲
げ、歯を有するプレス芯棒の外周に沿って工作物を引き
伸ばす構成であるため、図7で示すようなフランジ45
を有する歯付き伝動要素の製造に採用することはできな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、ク
ラッチドラムのようなフランジを有する歯付き伝動要素
を簡単に能率よく製造し得るようにした製造方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明においては、心押し部材とでブランク
を挾持するマンドレルが、大径軸部の先端に小径軸部を
設けた段付き軸から成り、その小径軸部の外周面に軸方
向に延びる歯が複数設けられ、上記心押し部材の径方向
に位置調整自在に設けられた成形ローラが、大径端の外
周角部に円弧面が形成された円錐形ローラ部と、その円
錐形ローラ部の大端面に設けられたフランジ成形用の円
形ローラ部とを有し、前記マンドレルの小径軸部と心押
し部材とで円板状又は筒状部を外径部に有する円板状の
ブランクを挾持し、そのブランクを一方向に回転させた
状態で心押し部材の半径方向に位置調整された複数の成
形ローラを円形ローラ部を先にしてマンドレルの軸方向
に移動させ、円錐形ローラ部の円弧面によってブランク
の外周部に形成された筒状部を半径方向内方に押え込み
つつ大径軸部の端面に当接する位置まで軸方向に押し伸
ばし、大径軸部の端面に沿って外径方向の延びるフラン
ジの外径面を円形ローラ部で成形する構成を採用してい
る。
【0010】また、第2の発明においては、心押し部材
とでブランクを挾持するマンドレルが、大径軸部の先端
に小径軸部を形成した段付き軸から成り、その小径軸部
の外周と、大径軸部の端面外周部に形成された円筒部の
内周とに軸方向に延びる歯が複数形成され、前記心押し
部材の径方向に位置調整自在に設けられ、かつ回転自在
に支持された複数の成形ローラを大端面の外周角部に円
弧面が形成された円錐形とし、前記心押し部材とマンド
レルとで円板状又は筒状部を外径部に有する円板状のブ
ランクを挾持し、そのブランクを一方向に回転させた状
態で心押し部材の半径方向に位置調整された成形ローラ
をマンドレルの軸方向に移動させ、ブランクの外周部に
設けられた筒状部を半径方向内方に押し込みつつ大径軸
部の端面に当接する位置まで軸方向に押し伸ばすように
した構成を採用している。
【0011】
【作用】上記のように、一方向に回転するブランクを成
形ローラの押し込みによりマンドレルの軸方向と半径方
向とに伸ばす塑性加工とすることにより、ファイバーフ
ローが切断されず、フランジを有する強度の高い歯付き
伝動要素を能率よく製造することができる。
【0012】なお、上記伝動要素の成形は、冷間成形、
温間成形のいずれでもよい。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図6に基
づいて説明する。
【0014】図1および図2(I)、(II)は、この発
明の第1の実施例を示す。図示のように、成形装置は、
マンドレル1と、そのマンドレル1と同軸上に配置され
た心押し部材10およびその周囲に設けた複数の成形ロ
ーラ20とから成る。
【0015】マンドレル1は、大径軸部2の先端に小径
軸部3を形成した段付き軸から成り、上記小径軸部3の
外周に軸方向に延びる複数の歯4が形成されている。
【0016】心押し部材10は、マンドレル1に対して
移動自在に設けられ、その先端部に円板部11が設けら
れている。
【0017】成形ローラ20は、円錐形ローラ部21
と、その円錐形ローラ部21の大端面に形成された円形
ローラ部22とを有し、上記円錐形ローラ部21の大端
面における外周角部に円弧面23が設けられている。
【0018】上記成形ローラ20は、心押し部材10の
半径方向に位置調整自在に設けられ、マンドレル1の軸
方向に同時に移動される。この成形ローラ20は、同一
平面上において周方向に所要の間隔をおいて配置されて
いる。
【0019】上記成形装置によって成形されるブランク
30は、図1に示すように、ボス部31を有する円板状
のものであってもよく、あるいは図2(I)に示すよう
に、円板部32の内径部にボス部31を形成し、円板部
32の外径部に内径がマンドレル1の小径軸部3の外径
より小径の筒状部33を設けたものであってもよい。ま
た、図1に示すブランク3のボス部31を省略したも
の、あるいは図2(I)に示すブランク30のボス部3
1を省略したものであってもよい。
【0020】図1に示すような円板状のブランク30を
用いる場合は、成形ローラ20の円形ローラ部22の端
面に球面24を設けておくようにする。
【0021】また、ボス部31を有するブランク30を
用いる場合は、マンドレル1の小径軸部3の端面に上記
ボス部31が遊嵌する孔5を設けておく。
【0022】いま、図2(I)で示すように、マンドレ
ル1と心押し部材10とで筒状部33を有するブランク
30の円板部32を挾持して、マンドレル1および心押
し部材10の回転によりブランク30を一方向に回転さ
せ、複数の成形ローラ20を円弧面23の内接円形D1
が製品の筒状部の外径と等しくなるよう心押し部材10
の半径方向に位置調整したのち、その成形ローラ20を
円形ローラ部22を先にしてマンドレル1の軸方向に移
動させると、ブランク30の外周部に設けられた筒状部
33が成形ローラ20の円弧面23でマンドレル1の半
径方向内方に押し込められて小径軸部3の外周面に密着
すると共に、小径軸部3の軸方向に押し伸ばされる。
【0023】図2(II)で示すように、筒状部33の先
端が大径軸部2の端面に当接する位置まで伸ばされる
と、その筒状部33の先端部はマンドレル1の半径方向
外方に伸びてフランジ部34を形成する。
【0024】このとき、成形ローラ20の円形ローラ部
22は上記フランジ部34の外方向への伸びを制限する
と共に、フランジ部34の外径面を成形する。
【0025】なお、余肉はマンドレル1の外周と成形ロ
ーラ20の円形ローラ部22間に形成される隙間に流れ
てバリ35を形成する。そのバリ35を旋削等により除
去することにより、図7に示すように、筒状部43の内
周に歯44が形成され、かつ筒状部43の外周にフラン
ジ45が形成された伝動要素40が成形される。
【0026】上記のようなフランジ付き伝動要素40の
成形において、図3に示すように、マンドレル1の大径
軸部2の端面に軸方向に延びる複数の突出部6を設けて
おくと、図4に示すように、フランジ45の端面に半径
方向に延びる溝46を同時に形成することができ、その
溝46を潤滑油の通路として使用することができる。
【0027】なお、図1で示す円板状のブランク30を
用いた場合、そのブランク30は心押し部材10の半径
方向に位置調整された成形ローラ20の球面24で外径
部が押されてマンドレル1の端面外周の角を起点に折り
曲げられると共に、円弧面23によってマンドレル1の
外周に押し付けられ、かつ、マンドレル1の軸方向に押
し伸ばされて筒状部が成形され、最終的に図7に示す伝
動要素40が成形される。
【0028】上記のような伝動要素40の成形時、成形
ローラ20はブランク30との接触によって自転しつつ
マンドレル1の軸方向に移動するため、製品の表面に擦
り傷がつかず、しかも、塑性加工による成形であるた
め、品質の良好な強度の強い歯付き伝動要素を得ること
ができる。
【0029】図5(I)、(II)は、この発明の他の実
施例を示す。この実施例におけるマンドレル1は、大径
軸部2の先端に小径軸部3を設けた段付き軸から成り、
小径軸部3の外周面には軸方向に延びる複数の歯4が設
けられている。
【0030】一方、大径軸部3の端面の外周部には円筒
部7が形成され、その円筒部7の内周面に軸方向に向く
複数の歯8が形成されている。
【0031】心押し部材10の半径方向に位置調整され
る成形ローラ20は円錐形をなし、その大端面の外周角
部に円弧面25が設けられている。
【0032】前記マンドレル1と心押し部材10とで筒
状部33を有するブランク30を挾持し、そのブランク
30をマンドレル1および心押し部材10と共に一方向
に回転させた状態で心押し部材10の半径方向に位置調
整された成形ローラ20をマンドレル1の軸方向に移動
させることにより、ブランク30の外周部に設けられた
筒状部33が成形ローラ20の円弧面25でマンドレル
1の半径方向内方に押し込められて小径軸部3の外周面
に密着すると共に、小径軸部3の軸方向に押し伸ばされ
る。
【0033】上記筒状部33の先端が大径軸部2の端面
に当接する位置まで伸ばされると、筒状部33の先端部
は半径方向外方に延びてフランジ部34を形成する。こ
のフランジ部34は図5(II)で示すように、マンドレ
ル1の円筒部7の内周面によって外方向への伸びが制限
され、その円筒部7の内周面に密着する。
【0034】なお、余肉は、成形ローラ20と円筒部7
の端面間に侵入してバリ35を形成する。
【0035】このため、上記バリ35を旋削等により除
去することにより、図6に示すように、筒状部43の内
周と、フランジ45の外周とに歯44、47が形成され
た伝動要素40が成形される。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、円
錐形ローラ部の大端面に円形ローラ部を形成した成形ロ
ーラを心押し部材の半径方向に位置調整し、その成形ロ
ーラをマンドレルの軸方向に移動させて一方向に回転さ
れるブランクの筒状部をマンドレルの小径軸部の外周面
に押し付けつつ大径軸部の端面に当接する位置まで小径
軸部の軸方向に押し伸ばし、大径軸部の端面に沿って半
径方向外方に移動するフランジの外径面を成形ローラの
円形ローラで成形するようにしたので、フランジを有す
る歯付き伝動要素をきわめて能率よく成形することがで
きる。
【0037】また、塑性加工による成形であるため、素
材のファイバーフローが切断されず、強度的に優れた伝
動要素を得ることができる。
【0038】さらに、成形ローラを大端面の外周角部に
円弧面を形成した円錐形とし、マンドレルの大径軸部の
端面外周部に円筒部を設け、その円筒部の内面に歯を形
成したことにより、フランジを有し、そのフランジの外
径面に歯が形成され、かつ筒状部の内周に歯が設けられ
た歯付き伝動要素をきわめて能率よく成形することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る成形方法に用いる成形装置の概
略図
【図2】(I)、(II)はブランクの成形状態を段階的
に示す図
【図3】同上成形装置の他の例を示す断面図
【図4】図3の成形装置によって成形された伝動要素の
一部切欠正面図
【図5】同上成形装置のさらに他の例を示し、(I)は
ブランク成形前の状態を示す断面図、(II)は形成後の
状態を示す断面図
【図6】図5の成形装置によって成形された伝動要素の
一部切欠斜視図
【図7】オートマチックトランスミッション用クラッチ
のクラッチドラムを示す断面図
【符号の説明】
1 マンドレル 2 大径軸部 3 小径軸部 4 歯 6 突出部 7 円筒部 8 歯 10 心押し部材 20 成形ローラ 21 円錐形ローラ部 22 円形ローラ部 23、25 円弧面 30 ブランク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心押し部材とでブランクを挾持するマン
    ドレルが、大径軸部の先端に小径軸部を設けた段付き軸
    から成り、その小径軸部の外周面に軸方向に延びる歯が
    複数設けられ、上記心押し部材の径方向に位置調整自在
    に設けられた成形ローラが、大径端の外周角部に円弧面
    が形成された円錐形ローラ部と、その円錐形ローラ部の
    大端面に設けられたフランジ成形用の円形ローラ部とを
    有し、前記マンドレルの小径軸部と心押し部材とで円板
    状又は筒状部を外径部に有する円板状のブランクを挾持
    し、そのブランクを一方向に回転させた状態で心押し部
    材の半径方向に位置調整された複数の成形ローラを円形
    ローラ部を先にしてマンドレルの軸方向に移動させ、円
    錐形ローラ部の円弧面によってブランクの外周部に形成
    された筒状部を半径方向内方に押え込みつつ大径軸部の
    端面に当接する位置まで軸方向に押し伸ばし、大径軸部
    の端面に沿って外径方向の延びるフランジの外径面を円
    形ローラ部で成形する歯付き伝動要素の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記マンドレルの大径軸部の端面に径方
    向に向く突出部が形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の歯付き伝動要素の製造方法。
  3. 【請求項3】 心押し部材とでブランクを挾持するマン
    ドレルが、大径軸部の先端に小径軸部を形成した段付き
    軸から成り、その小径軸部の外周と、大径軸部の端面外
    周部に形成された円筒部の内周とに軸方向に延びる歯が
    複数形成され、前記心押し部材の径方向に位置調整自在
    に設けられ、かつ回転自在に支持された複数の成形ロー
    ラを大端面の外周角部に円弧面が形成された円錐形と
    し、前記心押し部材とマンドレルとで円板状又は筒状部
    を外径部に有する円板状のブランクを挾持し、そのブラ
    ンクを一方向に回転させた状態で心押し部材の半径方向
    に位置調整された成形ローラをマンドレルの軸方向に移
    動させ、ブランクの外周部に設けられた筒状部を半径方
    向内方に押し込みつつ大径軸部の端面に当接する位置ま
    で軸方向に押し伸ばすようにした歯付き伝動要素の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11285763A (ja) * 1998-02-20 1999-10-19 Skf Gmbh 板金保持器を成形する方法とそれに基づいて成形された板金保持器
CN104741429A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 北京有色金属研究总院 一种组合式旋轮及其成形异形件的旋压方法
CN115502270A (zh) * 2022-08-30 2022-12-23 广州光雷机电设备技术有限公司 一种多型面旋轮及其双重组合复合旋压成形方法

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