JPH0830009B2 - 心不全および不整脈の予防および治療用薬剤 - Google Patents

心不全および不整脈の予防および治療用薬剤

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JPH0830009B2
JPH0830009B2 JP62316379A JP31637987A JPH0830009B2 JP H0830009 B2 JPH0830009 B2 JP H0830009B2 JP 62316379 A JP62316379 A JP 62316379A JP 31637987 A JP31637987 A JP 31637987A JP H0830009 B2 JPH0830009 B2 JP H0830009B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、17位に場合により置換されたベンジル基を
有するスパイルイン(Spartein)誘導体を含有する心不
全および不整脈の予防および治療用薬剤に関する。
従来の技術 陽性筋変力作用を有する極めて公知の薬剤は強心剤配
糖体(ジギタリス−およびストロフアンチン生成物)で
ある。このものは、拍出量を高める陽性筋変力作用の他
に、また増大拍出量に適合することによつて心拍数の減
少ももたらす。
しかし強心剤配糖体の大きな欠点は、特にこの調剤の
心臓不整脈を起す特性によつて限定されている治療範囲
が極めて小さいことである。
陽性筋変力作用をするその他のすべての市販薬剤は、
心拍数を下げず、それどころが多くの場合心拍数の増大
を惹起するという欠点を有する。これは、ほかならぬ心
不全の場合に望ましくない心臓の過剰負荷をもたらす。
発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、心不全および不整脈を治療するため
の改良された作用プロフイルを有する新規の陽性筋変力
性薬学的調剤を開発することである。
問題点を解決するための手段 本発明によれば、人間および大型哺乳類における心不
全の治療のために適当な薬剤は、陽性筋変力作用物質と
して一般式: 〔式中R1、R2およびR3基は相互に独立的に水素、低級ア
ルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオルメチ
ルまたはヒドロキシを表わす〕で示される17−ベンジル
スパルテイン誘導体ならびにその薬理学的認容性酸付加
塩を含有する。
本発明により使用される式Iの作用物質のうち、未置
換の17−ベンジルスパルテインはすでに公知である〔リ
ンク(Rink)等、アルヒーフ・デル・フアルマツイー
(Archiy der Pharmazie)289、1956、702頁〕。しかし
該化合物の薬理学的特性に関してはまだ何も発表されて
いない。
さらに式Iによる本発明の作用物質は特願昭61-14313
2号および相応のヨーロツパ特許出願第86108054.7号明
細書に記載されている。17位に芳香族置換基を有し、心
拍数低下および抗不整脈作用を有するスパルテイン誘導
体の範囲内に入る。
またこのような化合物は、前記の特許出願明細書に記
載された方法により製造することもできる。
ところが意外にも、式Iの化合物が心臓における新し
い作用プロフイルによつて優れておりかつ前記の心拍数
低下および抗不整脈性の他にまた、卓越した陽性筋変力
作用を有することが判明した。
陽性筋変力作用、つまり心臓収縮力増強作用と、心拍
数低下作用との結合は、心臓作業の経済化をもたらす。
ポンプ能力の増大にも拘らず、心臓の酸素使用量は相応
に増大しない。これは、心不全の治療のためには極めて
望ましい作用結合であり、この結合は従来は強心剤に属
さない陽性筋変力性薬剤をもつて達成され得ず、心不全
の治療の際の本質的利点である。
さらに本発明による化合物は、大きな治療範囲によつ
て優れており、また高い用量でも不整脈性副作用を有し
ない。
式Iの化合物において、低級アルキル基としては炭素
原子1〜4個、好ましくは1〜2個を有する直鎖または
枝分れアルキル、特にメチルが適当である。同様に低級
アルコキシ基は直鎖または枝分れであり、1〜4個、特
に1〜2個の炭素原子を有し、好ましくはメトキシであ
る。ハロゲン置換基としては弗素、塩素、または臭素が
適当である。単置換化合物の例としては、R2およびR3
水素を表わしかつR1が次のもの:2−メチル、3−メチ
ル、4−メチル、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メ
トキシ、3−ヒドロキシ、2−フルオル、3−フルオ
ル、4−フルオル、2−クロル、3−クロル、4−クロ
ル、2−ブロム、3−ブロム、4−ブロム、3−トリフ
ルオルメチルを表わすような化合物が挙げられる。二置
換化合物の例としては、R3が水素を表わしかつR1および
R2が次のもの:2,4−ジメチル、2,3−ジメトキシ、3,4−
ジクロル、2,6−ジクロル、3,5−ジクロル、2−フルオ
ル−3−メチル、2,6−ジフルオル、2−フルオル−6
−クロルを表わす化合物が挙げられる。三置換化合物の
例としては3,4,5−トリメトキシ化合物が挙げられる。
式Iで示される化合物の薬理学的に使用できる酸付加
塩としては、例えば無機または有機酸の水溶性および水
に不溶の塩、例えばヒドロクロリド、ヒドロブロミド、
ヒドロヨージツド、燐酸塩、硝酸塩、硫酸塩、過塩素酸
塩、酢酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、安息香酸塩、
プロピオン酸塩、酪酸塩、サリチル酸塩、スルホサリチ
ル酸塩、マレイン酸塩、ラウリル酸塩、フマル酸塩、コ
ハク酸塩、シユウ酸塩、酒石酸塩、ステアリン酸塩、ト
シレート(p−トルオールスルホネート)、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエート、3−ヒドロキシ−2−ナフト
エート、メシレート(メタンスルホネート)、ナフタリ
ンスルホネートが適当である。
式Iの化合物の陽性筋変力作用および心拍数減少作用
の結合は、動物例えばラツテにおける生体内薬理学的標
準試験で証明することができる。また陽性筋変力効果
は、分離されたラツトの心臓に関し試験管内でも証明で
きる。該物質の抗不整脈作用は、モルモツトの左心房に
ついて試験管内で証明することができる。
薬理学的実験法の記載 1.麻酔ラツテにおける生体内試験 麻酔ラツテにおける静脈内持続注入時の血圧および心
拍数に対する物質の作用は、ブツシユマン(Buschman
n)等の方法〔J.カーデオバスクユラー(Cardiovascula
r)Pharmacol.2、777〜781(1980)〕により測定され
る。
ウイスター(Wistar)産雄ラツテ(体重330〜370g)
を、ウレタン1.25g/kgの腹腔内適用によつて麻酔して気
管切開術を施す。10分の平衡段階の後測定を始める。5
分の前駆段階で出発値を測定する。次に被検物質を等張
塩化ナトリウム溶液(場合により可溶化剤を加える)に
溶かし、(持続注入液として0.01μ mol/kg/minの用量
から始めて静脈内投与する。)用量は注入容量を高める
ことなく10分毎に10倍に増大する。対照群には作用物質
を含まない溶液を適用する。
心臓の収縮力に対する作用物質の影響は、麻酔ラツテ
の動脈血圧の最大上昇速度に対する同物質の影響に基い
て検べる。動脈血圧の最大上昇速度の増大は心筋収縮力
の増大の指標であり、従つて収縮性試験のためのパラメ
ーターとして用いられる〔チヤン(Ch an)等、J.Pharm
acol.Methods 18、23〜29、1987〕。最大血圧上昇速度
は、微分商dP/dtmaxの電子的測定によつて血圧から導出
される。次の表1には、最大有効用量として、最大血圧
上昇速度dP/dtmaxがその最高値に達した時の用量を記載
してある。またこの用量で測定した、心拍数および平均
動脈血圧の変化も記載してある。変化はそれぞれ正味百
分率の値で示してあり、これはその都度の用量で測定し
た、その都度の出発値に対する変化百分率から、同一時
点で対照群に関して測定した変化百分率を引いた値であ
る。表1から判るように、作用物質はdP/dtmaxを高め、
同時に、平均動脈血圧の影響が不足するかまたは小さく
とも心拍数を減少させる。
また同一実験動物で、麻酔ラツテにおける心筋の酸素
消費量に対する作用物質の影響を検べ、ネイル(Neil
l)の方法〔W.Z.ネイル、H.H.ルビン(Levine)、R.J.
ワーグマン(Wagman)、R.ゴーリン(Gorlin)、サーク
ユレイシヨン・リサーチ(Circulation Research)12
(1963)、163〕による計算する。このために、縮期血
圧と心拍数とから積(二重積mmHg×min-1×0.01)を計
算する。次の表1Aから判るように、作用物質はこの二重
積を減少させ、ひいては心臓における酸素節約をもたら
す。
また前記方法により、次の表1Bで記載した物質の心拍
数減少作用を測定した。表1Bには、心拍数(FRQ)を25
%減少させてその前値の75%をもたらす用量(μ mol/k
g静脈内)であるED75%が記載してある。また縮期血圧
と心拍数との二重積(DP)が25%だけ減少して前値の75
%になる用量も記載してある。例番号は以下の例または
例表における番号に対応する。
2.最小毒性用量の測定 体重20〜25gの雄マウスに、被検物質300mg/kgの最大
用量を経口投与する。マウスの毒性徴候を3時間に亘り
注意深く観察する。投与後24時間の間隔を過ぎたらさら
にすべての徴候および死亡例を記録する。同様に随伴徴
候を観察し、記録する。死亡または激しい毒性徴候が認
められる場合には、他のマウスに、毒性徴候がもはや出
現しなくなるまでだんだん小さい用量を投与する。死ま
たは激しい毒性徴候を惹起する最低用量を、次の表2に
最小毒性用量として記載する。
3.抗不整脈作用の実験内証明 作用物質の抗不整脈作用は、体重クラス300〜400gの
雌のアルビノ・ピルブライト(Albino Pirbright)白色
モルモツトの機能的不応時間を、コビール(Covier)の
方法〔W.C.ゴビール、J.Pharmacol,Exp.Ther.148(1)
(1905)、100〜105頁〕により一対の電気刺戟によつて
測定することによつて証明する。表3には、FRP125%と
して、物質適用18分後に機能的不応時間を125%に延長
する際の濃度(μ mol/l)を記載してある。
心拍数(FRQ)に対する作用物質の直接的影響は、体
重クラス300〜400gの雌のアルビノ・ピルブライト白色
モルモツトの分離した自発拍動する右心房により試験す
る。表3には、FRQ75%として、物質投与20分後に拍動
数が出発値の75%に減少する際の濃度(μ mol/l)を記
載してある。
この実験モデルで、心拍数減少作用の用量範囲でまた
不応時間を延長し、ひいては抗不整脈的に有効な特性も
出現することが判る。
前記試験結果から、式Iで示される化合物が、心拍数
減少作用と相俟つてすぐれた陽性筋変力作用を有し、従
つて心不全および心臓リズム障害の治療用に公的である
ことが明らかになる。
一般式Iの化合物は、心不全の治療用作用としては、
また陽性筋変力薬学的調剤の製造のためには、遊離塩基
または生理学的認容性酸付加塩の形で使用することがで
きる。使用される用量は個々に異つていてもよく、従つ
て治療すべき症状、使用される物質および適用形の種類
に応じて変化してもよい。例えば非経口製剤は、経口製
剤より一般に少量の作用物質を含有している。しかし一
般には人間および大型哺乳動物に適用するためには、単
一用量当り0.5〜50mg、特に1〜20mgの作用物質を含有
する剤形が適当である。
本発明による化合物は、常用の製剤的助剤および/ま
たは賦形剤と一緒に、固体または液状薬学的調剤中に含
有されていてもよい。固体製剤の例としては、経口投与
可能の製剤、すなわち錠剤、カプセル、粉末、顆粒また
は糖衣丸、または坐薬が挙げられる。固体製剤は、製剤
的に常用の無機および/または有機賦形剤、例えばタル
ク、乳糖またはデンプン、ならびに製剤的に常用の助
剤、例えば滑剤または錠剤砕解剤を含有していてもよ
い。液状製剤、つまり溶液、懸濁液またはエマルシヨン
は、常用の希釈剤、例えば水、油脂および/またはポリ
エチレングリコールのような懸濁剤等を含有していても
よい。さらに他の助剤、例えば防腐剤、嬌味剤等を加え
てもよい。
作用物質は、薬学的助剤および/または賦形剤と自体
公知のようにして混合し、製剤することができる。固体
の剤形を製造するためには、作用物質を例えば助剤およ
び/または賦形剤と常法で混合し、湿式または乾式的に
造粒する。また場合により、使用される添加物の種類に
より単に混合することによつて、直接錠剤化できる粉末
も得られる。顆粒または粉末はカプセル中に直接詰める
かまたは常法で成形して錠剤核を製造することができ
る。所望の場合にはこれらを糖衣丸に形成することがで
きる。
式Iの化合物は、17−ヒドロキシスパルテインまたは
17−デヒドロスパルテインの塩から出発して、例えば未
公開ヨーロツパ特許出願第86108054.7号に記載された方
法により自体公知のようにして製造することができる。
この場合別法i)によれば、17−ヒドロキシスパルテイ
ンまたは17−デヒドロスパルテインの塩、特に過塩素酸
塩を、式II: 〔式中R1′R2′およびR3′は、R1、R2およびR3に記載し
た、ヒドロキシ以外のものを表わし、Halはハロゲン、
特に臭素または塩素を表わす〕で示されるグリニヤール
化合物と反応させて相応の式Iの化合物を製造する。
別法II)の場合には、17−デヒドロスパルテインの
塩、特に過塩酸塩を、式III: 〔式中R1′、R2′およびR3′は前記のものを表わす〕で
示される金属有機化合物と反応させて、相応の式Iの化
合物を製造する。
化合物IIおよびIIIの製造は、自体公知であつて、式I
V: 〔式中R1′、R2′、R3′およびHalは前記のものを表わ
す〕で示されるベンジルハロゲン化物と、マグネシウ
ム、リチウムまたはアルキルリチウム、好またはn−ブ
チル−リチウムとの反応によつて行われる。
R1′、R2′およびR3′がメトキシ基を表わす化合物の
場合には、メトキシ基は自体公知のようにしてHJで分解
されてヒドロキシとなる。
前記方法により形成された化合物は、それ自体として
または薬理学的に使用できる酸付加塩の形で得られる。
金属有機反応は、水分の排除(無水溶剤下)および空
気酸素下(不活性ガス雰囲気、例えば窒素、アルゴン
下)で行う。
不活性有機溶媒としては、エーテル(例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン)または炭化水素、例えばヘキサン、シクロヘ
キサンまたはベンゾール、好ましくはジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランまたはヘキサンおよびそれらの
混合物が適当である。
変法(1)の場合には先づ、相応のハロゲン化物(I
V)および微細マグネシウムから、グリニヤール反応の
条件によりグリニヤール試薬(II)〔例えばK.ニユツツ
エル(Nuetzel)、メトーデン・ツール・ヘールシユテ
ルング・ウント・ウムヴアンドリング・マグネシウムオ
ルガニツシエル・フエルビンヅンゲン(Methoden zur H
erstellung und Umwandlung magnesiumorganischer Ver
bindungen)、フーベン−ヴアイル(Houben−Weyl)、
メトーデン・デル・オルガニツツエン・ヒエミー(Meth
oden der orgenischen Chemie)、Band13/2a、53頁以下
に記載〕を製造する。
グリニヤール試薬の製造に当つて必要な場合には、触
媒、例えば沃素または1,2−ジブロムエタンを使用して
もよい、反応温度は通常室温と溶剤または溶剤混合物の
沸点との間にある。
反応時間は、ハロゲン化物(IV)の立体的および電子
的特性により、30分〜数時間の間であつてよい。
また変法(ii)によれば、リチウム有機反応を行つて
化合物(I)を製造することもできる。リチウム中間段
階の調製は、標準方法〔オーガニツク・レアクシヨンズ
(Organic Reactions)、Vol.8、258頁以下のH.ギルマ
ン(Gilman)、ザ・メタレイシヨン・レアクシヨン・ウ
イズ・オーガノリチウム・コンパウンズ(The Metalati
on Reaction With Organolithium Compounds)またはオ
ーガニツク・レアクシヨンズ(Organic Reactions)、V
ol.26、1頁以下のH.R.ロードリグエツツ(Rodrigue
z)、ヘテロアトム−フアシリテイテイツド、リミエイ
シヨン(Heteroatom-Facilitated Lithiations)参
照〕、例えばベンジルハロゲン化物(IV)または相応に
置換されたトルオールとアルキルリチウム、好ましくは
n−ブチルリチウムまたはリチウムアミド、好ましくは
リチウムジイソプロピルアミドとの反応により行われ
る。
窒素含有ルイス塩基がリチウム化合物の活性を増大さ
せることは公知であり、従つて必要ならば、例えばN,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)また
は1,4−ジアザビシクロ−〔2,2,2〕−オクタン(DABC
O)を触媒として使用する。
反応温度は通常−78℃〜+40℃の間である。反応時間
は、ハロゲン化物(IV)の立体的および電子的特性によ
り30分〜数時間の間にあつてよい。
エーテル分解は、常法により、つまり沃化水素酸、三
臭化ホウ酸素、三塩化ホウ素または四塩化燐、好ましく
は沃化水素酸で処理することによつて行われる。
反応は、常圧または高められた圧力で、好ましくは常
圧で行つてよい。
反応温度は、方法に応じて−78℃〜+200℃の範囲で
変動してもよい。
得られた化合物の場合により必要な精製は、常法で、
例えば酸−塩基の分離またはクロマトグラフィー法によ
つて行われる。
生理学的認容性付加塩は、塩基性化合物(I)と、薬
理学的に使用できる塩を形成する酸との自体公知の反応
によつて得られる。
実施例 以下の例1〜3に、本発明による作用物質を含有する
薬学的調剤およびこのような調剤の製造を記載する。
例1−錠剤: 組 成: 17−(3−メトキシベンジル)−スパルテイン 20部 とうもろこしデンプン 30部 ラクトース 55部 コリドン(Kollidon)25 5部 ステアリン酸マグネシウム 2部水素化ひまし油 1部 合 計 113部 製造法: 作用物質を、とうもろこしデンプンおよび微粉状ラク
トースと一緒にミキサーで混合する。生じる混合物をイ
ソプロパノール中のポリビニルピロリドン(コリドン2
5、BASF社製)の20%溶液で湿潤する。
必要ならばさらにイソプロパノールを加える。湿潤顆
粒を2mm篩を通過させ、40℃で乾燥台で乾燥し、次に1mm
篩〔フレヴイツト(Frewitt)機〕を通過させる。次い
で該顆粒をステアリン酸マグネシウムおよび水素化ひま
し油と混合した後113mgの錠剤を成形すると、各錠剤は
作用物質20mgを含有している。
例2−カプセル 組 成: 17−(3−メトキシベンジル)−スパルテイン 10部 とうもろこしデンプン 20部 ラクトース 55部 コリドン(Kollidon)25 3部 ステアリン酸マグネシウム 1.5部エーロジル(Aerosil)200 0.5部 合 計 90部 製造法: 作用物質を、とうもろこしデンプンおよび微粉状ラク
トースと一緒にミキサーで混合する。生じる混合物をイ
ソプロパノール中のポリビニルピロリドン(コリドン2
5)の20%溶液で湿潤する。必要ならばさらにイソプロ
パノールを加える。湿潤顆粒を、1.6mm篩〔フレヴイツ
ト(Frewitt)〕を通過させ,40℃で乾燥台で乾燥し、次
に1mm篩(フイヴイツト)を通過させる。この顆粒をス
テアリン酸マグネシウムおよび珪酸エーロゲル〔エーロ
ジル200、デグツサ(Degussa)社製〕と混合した後、こ
れから90mgづつ自動カプセル機を用いてサイズ4の硬質
ゼラチンカプセル中に詰める。各カプセルは作用物質10
mgを含有している。
例3−アンプル 組成(アンプルごと) 17−(3−メトキシベンジル)−スパルテイン 2mg 塩化ナトリウム 16mg 注射用水(蒸留) 2.0ml 製造法: 塩化ナトリウムを注射用水中に溶解させ、作用物質を
加えて撹拌下に溶かす。注射用水を十分に増量して最終
容量とする。この混合物を膜フイルター(0.25μ)を通
過させる。各2.15mlを雲母アンプル中に詰め、溶封す
る。121℃で30分間蒸気で滅菌する。2mlの注射液は作用
物質2mgを含有している。
以下の例により一般式Iの化合物の製造を詳述する。
化合物の構造は、分光学的検査、特にNMR−、質量
−、IRおよび/またはUV−スペクトルの分析によつて確
認する。
17−ヒドロキシスパルテインは西独国特許出願公開第
2825117号によりスパルテインから得られた。
17−デヒドロスパルライン過塩素酸塩は、M.リンク
(Rink)およびK.グラボズスキー(Grabowski)、Arch.
Pharm.289、(1956)695により17−ヒドロキシスパルテ
インから製造した。
例および表中では次の略語を用いる:LSM=溶剤、THF
=テトラヒドロフラン、Et=ジエチルエーテル、T=温
度(℃)、Kat=触媒、P=17−デヒドロスパルテイン
過塩素酸塩、H=17−ヒドロキシスパルテイン、DBE=
1,2−ジブロムエタン、WS=酒石酸塩、HFu=フマル酸
塩。
例4:化合物(II)の製造 マグネシウム屑0.1molを溶剤(無水)50ml中に前置す
る。場合により触媒を加える。溶剤50ml中の化合物(I
V)0.1molを滴加した後、このバツチをマグネシウムの
溶解するまで還流させる。反応バツチはそのまま例5の
反応の場合に使用する。
個々の化合物の製造の特定の反応条件は次の表4に記
載してある。
例5:別法i)による化合物(I)の製造 例4から得られるバツチ中に、溶剤100ml中の17−ヒ
ドロキシスパルテインもしくは17−デヒドロスパルテイ
ン過塩素酸塩0.05mlを入れ、完全に反応するまで還流加
熱する。希塩酸で注意深く酸性化し、次に酸/塩基分離
を行い、展開剤としてエーテル/ヘキサン混合物を用い
て中性酸化アルミニウムまたは珪酸ゲルによりクロマト
グラフイーを施すと、化合物(I)が単離される。別法
では同化合物を反応させてその酸付加塩にする。個々の
化合物の製造の特定の反応条件および得られる生成物の
物理データを表5に記載する。
例6:別法ii)による化合物(I)の製造 6a) 無水テトラヒドロフラン50ml中の2,3−ジメトキ
シトルオール9.2gに−75℃でN,N,N′,N′−テトラメチ
ルエチレンジアミン7mlを加えた。次にこの温度でヘキ
サン中のn−ブチルリチウムの1.6mol溶液37.6mlを滴加
する。この滴加が終つたら反応混合物の温度を0℃にも
たらす。
6b) 例6a)から得られた反応混合物中に固体17−デヒ
ドロスパルテイン過塩素酸塩10gを加える。室温へと徐
々に加熱しながら完全に反応するまで撹拌する。次に生
成された式Iの化合物を例5で記載したように単離す
る。無色油状物として得られる17−(2,3−ジメトキシ
ベンジル)−スパルテイン−ヒドロクロリドをエーテル
性HCl溶液を用いて無定形ヒドロクロリドに変えること
ができる。
例7:エーテル分解 無水酢酸14mlの17−(3−メトキシベンジル)−スパ
ルテイン0.0017molに、57%沃化水素酸30mlを徐々に滴
加する。パツチを4時間還流加熱する。反応混合物を注
意深く氷水上に注ぎ、酸−塩基の分離を行う。得られた
17−(3−ヒドロキシベンジル)−スパルテインは74〜
76℃の融点を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント・ハハマイスター ドイツ連邦共和国イーゼルハーゲン1・メ ーヴエンカンプ 4 (72)発明者 ゲルト・ブツシユマン ドイツ連邦共和国ハノーヴアー72・エルン スト‐エーベリング‐シユトラーセ 9 (72)発明者 ウルリヒ・キユール ドイツ連邦共和国ゲールデン1・フランツ ブルガー・シユトラーセ 10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: 〔式中R1、R2およびR3基は相互に独立的に水素、低級ア
    ルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオルメチ
    ルまたはヒドロキシを表わす〕で示される17−ベンジル
    スパルテイン誘導体およびその生理学的認容性酸付加塩
    ならびに常用の製剤的助剤を含有することを特徴とする
    心不全および不整脈の予防および治療用薬剤。
  2. 【請求項2】式IにおいてR1が水素、弗素、塩基、ヒド
    ロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキルを表わし、
    R2が水素またはR1が低級アルコキシの場合には低級アル
    コキシを表わし、R3が水素またはR2およびR3が低級の場
    合には低級アルコキシを表わす特許請求の範囲第1項記
    載の薬剤。
  3. 【請求項3】17−(3−メトキシベンジル)−スパルテ
    インまたはその酸付加塩を含有する特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の薬剤。
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